JP4481692B2 - 内視鏡バルーン制御装置 - Google Patents
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Description
例えば、前記内視鏡は、深部挿入によりできた前記内視鏡の余分な屈曲や撓みを伸ばそうとして引き戻してくると、前記挿入部先端も抜けてくるため、屈曲や撓みが取れず、深部挿入が困難になってしまう。
例えば、特開2002−301019号公報には、前記内視鏡の前記バルーンと前記オーバーチューブの前記バルーンに対し、制御手段で各バルーン内のエアの圧力を測定して前記各バルーン内の圧力を制御しながらポンプ装置からエアを供給するようにした内視鏡装置が開示されている。
前記ビデオプロセッサ5は、前記内視鏡2の前記CCDからの撮像信号に信号処理を施し、撮像信号に基づく画像データ(例えば内視鏡ライブ画像データ)をモニター6に供給する。
前記モニター6は、接続ケーブル5Aにより前記ビデオプロセッサ5に接続されている。前記モニター6は、前記ビデオプロセッサ5からの画像データに基づく内視鏡画像を表示する。
前記バルーン11には、前記オーバーチューブ3の基端部側から先端部側にかけて設けられたエア供給チューブ12が接続されている。
図2は前記内視鏡バルーン制御装置の概略構成を示す構成図である。
図2に示すように、前記内視鏡バルーン制御装置7は、逆流防止用タンク15が設けられ、前面には圧力表示器16,電源スイッチ17が設けられている。
前記逆流防止用タンク15は、液体の逆流を防止可能に構成され、前記内視鏡2のバルーン9用のタンク15Aと、前記オーバーチューブ3のバルーン11用のタンク15Bとを有している。これらタンク15A、15Bにはそれぞれ対応する前記第1、第2送気用チューブ13、14が接続されている。
前記表示器16Aは前記内視鏡2のバルーン9用の管路内の圧力値を表示し、前記表示器16Bは前記オーバーチューブ3のバルーン11用の管路内の圧力値を表示する。
また、図1及び図2に示すように、前記内視鏡バルーン制御装置7の一面には、接続ケーブル8Aを介して、リモートコントローラ8が接続されている。このリモートコントローラ8は、前記接続ケープル8Aを介して、後述する前記内視鏡バルーン制御装置7の内部に設けられた制御部35に電気的に接続されている。
図3に示すように、前記リモートコントローラ8は、術者が操作し易いように、例えば内視鏡側バルーン制御用の各種ボタンとオーバーチューブ側バルーン制御用の各種ボタンとがリモートコントローラ本体の左右に分かれて配設されている。
前記リモートコントローラ8の左側には、前記内視鏡側バルーン制御用の操作ボタンとして、開放ボタン18a、送気開始ボタン19a、吸気開始ボタン20a、停止ボタン21aが設けられている。
さらに、前記リモートコントローラ8の下部には、電源ボタン22、緊急停止ボタン23が設けられている。
前記緊急停止ボタン23は、前記内視鏡バルーン制御装置7の後述する第1〜第3プレーカ31a〜31cを直接にオフして前記内視鏡バルーン制御装置7による各バルーン9、11の送気制御等を緊急停止するためのボタンである。
図4に示すように、前記内視鏡バルーン制御装置7は、スイッチング電源部30、第1〜第3プレーカ31a〜31c、第1、第2ポンプ32a、32b、第1、第2流量調整バルブ32c、32d、管路切替部33、第1、第2圧力センサ34a、34b、及び前記制御手段である制御部(制御ユニット)35を有している。
次に、術者は、図7に示すように、前記オーバーチューブ3を腸管40に対して保持し、前記内視鏡2の前記挿入部2Bのみ深部に挿入させていく。
そして、術者は前記内視鏡2の前記挿入部2Bを所定距離挿入した状態で、図8に示すように、リモートコントローラ8の内視鏡側の送気開始ボタン19a(図3参照)を押下して前記第1ポンプ32aから内視鏡2の先端に取り付けた本体固定用のバルーン9内にエアを供給し、このバルーン9を膨らませて腸管41に固定する。
図12乃至図15は内視鏡バルーン制御装置の作用を説明するためのもので、図12は制御部のメインプログラムを示すフローチャート、図13は図12のスイッチ状態確認モジュールに基づく処理ルーチンを示すフローチャート、図14は図13の送気モジュールに基づく処理ルーチンを示すフローチャート、図15は図13の吸気モジュールに基づく処理ルーチンを示すフローチャートである。
そして、前記スイッチ状態確認モジュールに基づく処理ルーチンの完了後、前記制御部35は、ステップS8の処理にて前記タイマカウンタによるカウンタ値に1を加えた後、処理を前記ステップS3の判断処理に戻す。
前記制御部35は、前記ステップS6の処理を実行すると、図13に示すスイッチ状態確認モジュールの処理ルーチンを起動する。
なお、本実施例において、前記制御部35には、予め前記第1、第2センサ34a、34bからの圧力測定結果と比較を行うための圧力最大値及び圧力上限値とが予め設定されるようになっている。また、前記圧力上限値と前記圧力最大値とは、前記圧力制限値<前記圧力最大値となる関係を満足している。この場合、前記圧力最大値は、前記各バルーン9、11が膨らんで危険な状態となるのに相当する圧力値であり、前記圧力上限値は、前記各バルーン9、11が膨らんで腸管に固定するのに相当する圧力値を意味している。
ステップS29の処理では、前記制御部35は、第1ポンプ32aの動作を停止させるとともに、管路を開放するように前記管路切替部33及び第1流量調整バルブ32cを制御する。その後、前記制御部35は、ステップS30の処理で、前記警告フラグをオンさせた後、ステップS37に移行し、前記送気モジュールに基づく処理ルーチンを終了させる。
ステップS31の処理では、前記制御部35は、前記ステップS29の処理と同様に、第1ポンプ32aの動作を停止させるとともに、管路を開放するように前記管路切替部33及び第1流量調整バルブ32cを制御する。その後、前記制御部35は、前記ステップS30の処理と同様に、ステップS32の処理で、前記警告フラグをオンさせた後、ステップS37に移行し、前記送気モジュールに基づく処理ルーチンを終了させる。
また、前記ステップS23の判断処理にて、前記タイマカウンタのカウンタ値が1と等しくないと判断した場合には、前記制御部35は、前記ステップS24に移行する。
なお、前記流量カウンタ値とは、200msec(20msec×10)でどれだけの送気量を送気できるか決定するための変数であり、例えば前記タイマーカウンタ値0〜9に応じた0〜9までの設定が可能である。実際には、前記流量カウンタ(図示せず)によって前記流量カウンタ値を20msec毎にカウントしている。また、前記所定の送気量とは、前記内視鏡バルーン制御装置7の20msec毎に送気可能なおよその送気量(送気流量)を示している。
前記制御部35は、前記ステップS17の処理を実行すると、図15に示す吸気モジュールの処理ルーチンを起動する。
ステップS41の処理では、前記制御部35は、前記第1ポンプ32aの動作を停止させるとともに、管路を開放するように前記管路切替部33及び第1流量調整バルブ32cを制御する。その後、前記制御部35は、ステップS48の処理で、前記警告フラグをオンさせた後、ステップS53に移行し、前記吸気モジュールに基づく処理ルーチンを終了させる。
また、前記ステップS41の判断処理にて、前記タイマカウンタのカウンタ値が1と等しくないと判断した場合には、前記制御部35は、前記ステップS42に移行する。
ステップS51の処理では、前記制御部35は、第1、第2ポンプ32a、32bにより吸気動作を停止させるとともに、管路を開放するように前記管路切替部33及び第1、第流量調整バルブ32c、32dを制御した後、前記ステップS53に移行し、前記吸気モジュールに基づく処理ルーチンを終了させる。
また、前記ステップS43の判断処理にて、前記流量カウンタ値が前記所定の吸気量より小さいと判断した場合には、前記制御部35は、ステップS44の処理にて吸気開始ボタン20aに基づく吸気管路を設定するように前記管路切替部33を制御する。その後、前記制御部35は、ステップS45の処理にて前記流量カウンタ値に1を足し、続くステップS46の処理にて前記吸気時間に1を足して前記ステップS53に移行し、前記吸気モジュールに基づく処理ルーチンを終了させる。
また、前記コントローラ8は、赤外線を用いて各種のリモコン操作信号を送信し、前記内視鏡バルーン制御装置7に設けられた受光部によって前記赤外線を受光して前記リモコン信号を取り込むように構成しても良い。これにより、さらに術者による操作が容易になる。
(1) 挿入部先端の外周部に固定用のバルーンを取り付けた内視鏡の前記バルーンにエアを供給するポンプと、前記バルーン内のエアの圧力を測定しこの測定結果に基づき前記ポンプを動作させて前記バルーン内の圧力を制御する制御手段とを有する内視鏡用バルーン制御装置であって、
前記制御手段は、前記バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量検出手段を有し、この流量検出手段による検出結果に基づき前記ポンプを動作させて前記バルーンへの送気または吸気流量を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。
前記制御手段は、前記各バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量検出手段を有し、この流量検出手段による検出結果に基づき前記ポンプを動作させて前記各バルーンへの送気または吸気流量を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。
前記制御手段は、前記バルーンへの送気または吸気時間を検出する時間検出手段を有し、この時間検出手段による検出結果に基づき前記バルーン内の圧力を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。
前記制御手段は、前記バルーンへの送気または吸気時間を検出する時間検出手段を有し、この時間検出手段による検出結果に基づき前記各バルーン内の圧力を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。
前記制御手段は、前記バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量検出手段と、前記バルーンへの送気または吸気時間を検出する時間検出手段を有し、前記流量検出手段による検出結果及び前記時間検出手段による検出結果に基づき、前記ポンプを動作させて前記バルーンへの送気または吸気流量を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。
前記制御手段は、前記バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量検出手段と、前記バルーンへの送気または吸気時間を検出する時間検出手段を有し、前記流量検出手段による検出結果及び前記時間検出手段による検出結果に基づき、前記ポンプを動作させて前記各バルーンへの送気または吸気流量を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。
2…内視鏡、
2A…操作部、
2B…挿入部、
2C…ユニバーサルコード、
3…オーバーチューブ、
4…光源装置、
5…ビデオプロセッサ、
6…モニター、
7…内視鏡バルーン制御装置、
8…リモートコントローラ、
9、11…バルーン、
10、12…エア供給チューブ、
12…内視鏡、
13…第1送気用チューブ、
14…第2送気用チューブ、
16…圧力表示器、
17…電源スイッチ、
23…緊急停止ボタン、
30…スイッチング電源部、
31a…第1プレーカ、
31b…第2プレーカ、
31c…第3プレーカ、
32a…第1ポンプ、
32b…第2ポンプ、
32c…第1流量調整バルブ、
32d…第2流量調整バルブ、
33…管路切替部、
34a…第1圧力センサ、
34b…第2圧力センサ、
35…制御部。
代理人 弁理士 伊藤 進
Claims (5)
- 挿入部先端の外周部にバルーンを取り付けた内視鏡の前記バルーンにエアを供給するポンプと、
前記バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量カウンタと、
前記流量カウンタによる検出結果に基づき前記ポンプを動作させて前記バルーンへの送気または吸気流量を制御する制御手段を含む内視鏡バルーン制御装置であって、
前記流量カウンタは、一定時間毎に流量カウンタ値をカウントし、
前記流量カウンタ値は、任意に設定可能であり、
前記制御手段は、前記流量カウンタによる前記流量カウンタ値のカウント結果と、所定の閾値とを比較することにより前記ポンプの動作を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。 - 内視鏡を挿通させるオーバーチューブの先端外周部に設けられたバルーンにエアを供給するポンプと、
前記バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量カウンタと、
前記流量カウンタによる検出結果に基づき前記ポンプを動作させて前記バルーンへの送気または吸気流量を制御する制御手段を含む内視鏡バルーン制御装置であって、
前記流量カウンタは、一定時間毎に流量カウンタ値をカウントし、
前記流量カウンタ値は、任意に設定可能であり、
前記制御手段は、前記流量カウンタによる前記流量カウンタ値のカウント結果と、所定の閾値とを比較することにより前記ポンプの動作を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。 - 内視鏡挿入部の先端外周部に設けられた第1バルーン及び、前記内視鏡を挿通させるオーバーチューブの先端外周部に設けられた第2バルーンにエアを供給するポンプと、
前記第1および第2バルーンへの送気または吸気流量を検出する流量カウンタと、
前記流量カウンタによる検出結果に基づき前記ポンプを動作させて前記第1および第2バルーンへの送気または吸気流量を制御する制御手段を含む内視鏡バルーン制御装置であって、
前記流量カウンタは、一定時間毎に流量カウンタ値をカウントし、
前記流量カウンタ値は、任意に設定可能であり、
前記制御手段は、前記流量カウンタによる前記流量カウンタ値のカウント結果と、所定の閾値とを比較することにより前記ポンプの動作を制御することを特徴とする内視鏡バルーン制御装置。 - 前記カウンタ値の設定値が、送気または吸気流量である請求項1から3のいずれか一つに記載の内視鏡バルーン制御装置。
- 前記制御手段は、前記流量カウンタによる前記流量カウンタ値のカウント結果が、所定の閾値を超えた場合に前記ポンプの動作を停止させる請求項1から4のいずれか一つに記載の内視鏡バルーン制御装置。
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