JP4481448B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関し、とくに、冷凍回路の室外熱交換器に対し冷却ファンを備えた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置は、たとえば図7に示すように構成され、冷却ファンは図8に示すように制御されている。図7においては、車室内へと通じる空調ダクト101内に室内熱交換器、たとえば蒸発器102が設けられ、空調ダクト101外に室外熱交換器、たとえば凝縮器103が設けられている。エンジン104により駆動される圧縮機、たとえば可変容量型圧縮機105から凝縮器103を介して送られてきた冷媒が膨張弁106で膨張されて蒸発器102に供給され、蒸発器102からの冷媒が圧縮機105に戻されるように冷凍回路107が構成されている。
【0003】
上記冷凍回路107においては、凝縮器103に対し冷却用空気流を発生させる冷却ファン108およびそれを駆動するモータ109が設けられている。この冷却ファンモータ109は、冷凍サイクルの冷媒圧縮機105が作動すると、それに連動してオン−オフ制御されている。つまり、メインコントローラ110からの圧縮機用クラッチコントロール信号112を介してオン−オフ制御されている。
【0004】
あるいは、冷却ファンモータ109が冷凍サイクルの室外熱交換器103に対して以外に、ラジエータの冷却ファンモータも兼ねている場合等には、車速センサ113からの信号およびエンジン冷却水温度センサ114からの信号も考慮して、冷却ファンモータ109に所定の電圧を印加するようにしている。
【0005】
したがって制御としては、図8に示すように、圧縮機クラッチ信号Sm、あるいはそれに加えて車速信号SP、エンジン冷却水信号Twに応じて、冷却ファンモータオン−オフ制御手段112を介し冷却ファンモータ109を制御している。いずれの場合にあっても、冷却ファンモータ109は、単なるオン−オフ制御、あるいは高−低の2段階電圧制御、あるいは高々高−低−オフの3段階電圧制御に頼っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記のような従来の冷却ファンモータの制御においては、基本的に、単にオン−オフあるいは電圧の高−低の2段階制御しか行っておらず、冷却ファンモータの制御電圧の導出に、空調装置の総消費動力を考慮していないため、総消費動力が最適な状態にて冷却ファンモータが運転されていない場合がある。したがって、冷却ファンモータの運転によって空調装置の総消費動力が大きくなり、それによって車両エンジンの燃料消費量が大きくなる場合がある。
【0007】
また、単にオン−オフあるいは電圧の高−低の2段階制御しか行っておらず、冷凍サイクルに対し、凝縮器(室外熱交換器)の放熱量を考慮した冷却制御が行われていないため、冷凍サイクルの安定性を低下させている場合がある。冷凍サイクルが不安定であると、ダクト吹出空気温度が安定しない。
【0008】
さらに、オン−オフあるいは電圧高−低の2段階の制御状態しかないため、凝縮器の放熱量があまり必要とされていないときにも、冷却ファンモータの回転数が必要以上に高くなる場合があり、騒音発生の原因となる場合がある。また、高回転数で不必要に長時間運転することは、冷却ファンモータの寿命低下の原因ともなる。
【0009】
そこで本発明の課題は、上記のような従来制御における問題点に着目し、室外熱交換器用の冷却ファンモータの駆動制御を最適化することで、空調装置全体の総消費動力を小さく抑えることができるようにし、それによって車両エンジンの燃料消費量の低減をはかることにある。
【0010】
また、本発明の課題は、冷却ファンモータの駆動制御を最適化することにより、冷凍サイクルの安定性を向上してダクト吹出空気温度の安定性を向上するとともに、冷却ファンモータの低回転数での動作機会を増やし、その寿命延長および騒音低減をはかることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用空調装置は、空調ダクト内に設けられた室内熱交換器、空調ダクト外に設けられた室外熱交換器、エンジンにより駆動される可変容量型圧縮機を備えた冷凍回路と、前記室外熱交換器に対し冷却用空気流を発生させる冷却ファンおよび該冷却ファンを駆動するモータを有する車両用空調装置において、少なくとも、前記圧縮機の容量に相関を持つ物理量を検出または推定する圧縮機容量認識手段と、前記冷却用空気流の温度を検出する外気温度認識手段と、車両の走行車速を認識する車速認識手段を設けるとともに、各認識手段の少なくとも1つの認識値と冷却ファンモータの駆動制御量との相関関係を予め求めたデータとして記憶するデータ記憶手段を設け、かつ、データ記憶手段に記憶された前記相関関係を参照して冷却ファンモータの制御量を算出する冷却ファンモータ制御量算出手段と、算出された制御量に応じて冷却ファンモータの駆動制御量を可変制御する冷却ファンモータ駆動制御手段を設け、さらに、室内熱交換器の入口空気温度に相関を持つ物理量を検出または推定する室内熱交換器入口空気温度認識手段、又は該室内熱交換器入口空気温度認識手段及び空調ダクト内に送風する送風機の送風量に相関を持つ物理量を検出または推定する送風量認識手段を有し、これら手段における認識値も参照し、該認識値と前回認識値との差により求められる前回認識値からの変化量に対応する冷却ファンモータの制御量の変化量を求めて冷却ファンモータの制御に供することを特徴とするものからなる。
【0012】
上記車両用空調装置においては、さらに、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度認識手段を有し、該冷却水温度認識手段における認識値も参照して冷却ファンモータの制御量を算出するようにしてもよい。
【0014】
さらに、室内熱交換器の出口空気温度に相関を持つ物理量を検出または推定する室内熱交換器出口空気温度認識手段を有し、該手段における認識値も参照して冷却ファンモータの制御量を算出するようにしてもよい。
【0015】
また、前記データに関しては、車両用空調装置の各機器の消費動力が極小値となるような、圧縮機容量認識値、外気温度認識値、車速認識値、室内熱交換器入の空気温度認識値、送風量認識値のうち少なくとも1つと冷却ファンモータの駆動制御量との相関関係として予め求められているものであることが好ましい。
【0016】
上記のような本発明に係る車両用空調装置においては、冷却ファンモータが、予め求められた車両用空調装置の総消費動力との相関関係の(オフライン)データに基づいて、そのときの状態に応じて実質的に無段階の最適な制御条件にて駆動制御される。したがって、室外熱交換器の冷却制御が最適化されつつ、空調装置の総消費動力が小さくなるように制御される。空調装置の総消費動力が小さくなる結果、車両エンジンの燃料消費量も低く抑えられる。
【0017】
また、冷却ファンモータの駆動制御が無段階に最適化されるので、室外熱交換器の放熱状態が無段階に最適に調整され、それによって冷凍サイクルにおける冷媒の状態の変動が小さく抑えられる。その結果、室内熱交換器での熱交換性能の変動が小さく抑えられ、ダクト吹出空気温度の安定性が向上される。
【0018】
さらに、冷却ファンモータの無段階での最適制御により、従来のオン−オフあるいは電圧高−低の2段階制御の場合に比べ、低回転数での動作時間が増え、前述の空調装置の総消費動力の低減がはかられつつ、冷却ファンとそのモータの寿命延長および騒音低減も達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の基本形態に係る車両用空調装置を示している。図1において、空調ダクト1内には、室内熱交換器としての蒸発器2が設けられており、空調ダクト1外に、室外熱交換器としての凝縮器3が設けられている。車両エンジン4によって駆動される可変容量型圧縮機5(可変容量コンプレッサ)で圧縮された冷媒が凝縮器3で凝縮され、膨張弁6を介して蒸発器2に送られ、蒸発器2から圧縮機5に戻されるように冷凍回路7が構成されている。
【0020】
この冷凍回路7の凝縮器3に対し、冷却用空気流を発生させる冷却ファン8が設けられており、冷却ファン8は冷却ファンモータ9によって駆動される。この冷却ファンモータ9の駆動は、冷却ファンモータ制御量演算手段としてのメインコントローラ10からの冷却ファンモータ制御量信号に基づき、冷却ファンモータ駆動制御手段としての冷却ファン電圧コントローラ11を介して制御される。メインコントローラ10からは、可変容量型圧縮機5に容量制御信号が送られる。メインコントローラ10には、上記冷却ファンモータ制御量を演算するために、車速認識手段としての車速センサ12からの車速信号、外気温度認識手段としての外気温度センサ13からの外気温度信号、冷却水温度認識手段としてのエンジン冷却水温度センサ14からの冷却水温度信号が入力されるようになっている。
【0021】
メインコントローラ10では、冷却ファンモータ制御量の演算は、たとえば図2に示すように行われる。
冷却ファン制御電圧の目標値Vの演算、選択には、メインコントローラ10内で演算された圧縮機容量制御信号Ic、外気温度センサ13からの外気温度信号Tout、車速センサ12からの車速信号SP、冷却水温度Twが用いられるが、まず、外気温度信号Toutと車速信号SPを用いて、冷却ファン制御電圧の第1の目標値V1(計算値)が演算される。
【0022】
そして、表1に示すように、車速信号SPと予め定めた一定値B1、B2(B1<B2)との大小関係、圧縮機容量制御信号Icと予め定めた一定値A1との大小関係、および、冷却水温度Twと予め定めた一定値C1、C2(C1<C2)との大小関係に応じて、各場合の組み合わせ毎に、そのときの冷却ファン制御電圧の目標値Vを、上記冷却ファン制御電圧の第1の目標値V1(計算値)と、予め定めた一定値V0、V2(V0≦V1≦V2)の中から選択する。
【0023】
【表1】
Figure 0004481448
【0024】
このように決定された冷却ファン制御電圧の目標値Vの信号が、冷却ファンモータ電圧コントローラ11に送られ、冷却ファンモータ9の駆動が制御される。
【0025】
上記演算において、冷却ファンモータ制御電圧V1の計算式は、図3に示すようなプロセスにより予め求められた空調装置の総消費動力と冷却ファンモータの駆動制御量との相関関係に関するオフラインデータが記憶され、記憶された相関関係を参照して算出される。なお、この図3は、後述の参考形態と共通に使用するプロセスとして表してある。
【0026】
図3に示すように、空調装置の総消費動力は、圧縮機消費動力Wcompと各種電気機器消費動力Welcとの合計となり、各種電気機器消費動力には、原動機(エンジン)の発生動力に対しオルタネータ・レギュレータの効率分が上乗せされた動力が消費される。圧縮機消費動力Wcompは、各種条件(蒸発器流出空気温度Teout、外気温度Tout、内気温度Tin、インテーク状態INT(後述の第2実施態様参照)、送風機電圧演算値BLV、圧縮機容量制御信号Ic、冷凍回路の高圧圧力Pd)に応じて発生する消費動力であり、電気機器消費動力Welcも、各種条件(冷却ファンモータ使用電圧Vfan、バッテリ電圧VB、電気ヒータ電圧Vh、送風機電圧演算値BLV)に応じて発生する消費動力である。
【0027】
これら消費動力を合計した空調装置の総消費動力Wと、冷却ファンモータ電圧Vfan(つまり、冷却ファンモータの実際に行った駆動制御量)との相関関係(相関データ)が、各パラメータ(各説明変数)毎に採られる。すなわち、Vfanを目的変数とし、各パラメータを説明変数として、説明変数毎に相関関係がオフラインデータとして求められる。第1実施態様においては、外気温度Toutと車速SPが説明変数とされ、冷却ファンモータ電圧Vfanが目的変数とされて、相関関係がオフラインデータとして求められ、それがメインコントローラ10のオフラインデータ記憶手段に記憶される。このVfanとWとの相関関係は、各説明変数に関して、一般に図に示すような最低極値(極小値)をもつデータとなる。この極小値Wminあるいはその近傍のWとなるVfanに制御すれば、冷却ファンモータの消費動力を、そのときの条件に応じて最適に低減することが可能になる。単なる冷却ファンモータ電圧のオン−オフ制御や高低2段階制御では、このような、そのときの条件に応じた冷却ファンモータの消費動力の低減、冷却ファンモータ電圧制御の最適化はできない。
【0028】
本発明では、上記のような技術思想に基づき、上記オフラインデータから、目的変数と説明変数の相関式fを導出する。そして、第1実施態様では、
Vfan=f(Tout,SP)
の相関式を導出し、この相関式を用いて、前述の図2に示したようにV1を演算し、そのときの条件に応じて、実際に冷却ファンモータ電圧コントローラ11に出力する指令信号Vを決定する。
【0029】
このような制御においては、予め求められたオフラインデータに基づいて、そのときの車両や空調装置の状態に応じて、実質的に無段階にて、冷却ファンモータの電圧を最適に制御することが可能となる。つまり、冷却ファンモータ電圧は、空調装置の総消費動力が可能な限り小さくなるように制御され、同時に冷凍サイクルの冷媒の状態の変動が抑えられダクト吹出空気温度変動が抑えられるように制御される。空調装置の総消費動力が小さく抑えられることにより、車両エンジンの燃料消費量が低く抑えられ、冷凍サイクルの安定化により、ダクト吹出空気温度の安定性が確保される。
【0030】
また、冷却ファンモータを低回転数で運転する機会が増えるから、冷却ファンおよびそのモータの寿命延長や騒音低減も達成される。
【0031】
図4は、本発明の参考形態に係る車両用空調装置を示しており、図5はその制御を示している。図4においては、図1に示した装置に比べ、さらに、外気導入口21と内気導入口22との吸気空気量を切替ダンパ23を介して調節するインテークアクチュエータ24、送風機のファン25およびそのモータ26の電圧を制御する送風機電圧コントローラ27、蒸発器2の出口空気温度を検出する蒸発器出口空気温度センサ28、内気温度を検出する車室内温度センサ29を備えている。30、31、32は、それぞれ、車室内への温調空気吹出口を示している。
【0032】
この車両用空調装置おける冷却ファンモータ電圧の制御は図5に示すように行われる。蒸発器流入空気温度Teinが、
Tein=Tout×α+Tin×(1−α)
で演算される。但し、
α=f(INT)
であり、切替ダンパ23の開度(%または状態量)を表している。ここで、Toutは外気温度、Tinは内気温度、INTはインテーク状態(切替ダンパ23の開度)を表している。
【0033】
そして、前述の基本形態と同様に、冷却ファン制御電圧の第1目標値V1が、
V1=f(Ic,Tein,Tout,BLV,SP)
で演算される。ここで、BLVは送風機電圧、SPは車速である。
【0034】
しかる後、冷却ファン制御電圧の目標値Vが基本形態と同様に前記表1にしたがって決められ、この目標値Vの信号が、冷却ファンモータ電圧コントローラ11に送られ、冷却ファンモータ9の駆動が制御される。
【0035】
この制御においても、V1=f(IC,Tein,Tout,BLV,SP)の演算式は、図3に示したと同様の予め定められたオフラインデータに基づく相関式として求められ、それに基づいてV1が演算される。したがって、この第2実施態様では、冷却ファンモータの電圧は、圧縮機容量、内気温度とインテーク状態を含む蒸発器流入空気温度、外気温度、送風機電圧、車速、冷却水温度を考慮して、最適な電圧に制御されることになる。
【0036】
図6は、本発明の実施態様に係る車両用空調装置の制御を示している。本実施態様においては、冷却ファンモータ電圧は、蒸発器流入空気温度、蒸発器流出空気温度、送風機電圧を参照して求められる。
【0037】
すなわち、図6に示すように、送風機電圧演算値BLVに関し、前回演算値(前回認識値)BLV’からの変化量がΔBLV=BLV−BLV’として求められ、それに対応する冷却ファン電圧変化量VbがVb=f(ΔBLV)で求められる。同様に、蒸発器流出空気温度Teoutに関し、ΔTeout=Teout’−Teout(Teout’:前回認識値)が求められ、それに対応する冷却ファン電圧変化量VoがVo=f(ΔTeout)で求められる。蒸発器流入空気温度Teinに関し、ΔTein=Tein−Tein’(Tein’:前回認識値)が求められ、それに対応する冷却ファン電圧変化量ViがVi=f(ΔTein)で求められる。すなわち、これら前回認識値からの変化量に対応する冷却ファンモータの制御量の変化量を求められて冷却ファンモータの制御に供される。Teinは、たとえば、図5に示したように外気温度Tout、内気温度Tin、インテーク状態INTから推定してもよい。
【0038】
上記のように求められたVb、Vo、Viと、前回の冷却ファン電圧Vfan’から、基本形態、参考形態と同様に、冷却ファン制御電圧の第1目標値V1が、
V1=Vfan’+Vb+Vo+Vi
で演算される。
【0039】
そして、冷却ファン制御電圧の目標値Vが基本形態、参考形態と同様に前記表1にしたがって決められ、この目標値Vの信号が、冷却ファンモータ電圧コントローラ11に送られ、冷却ファンモータ9の駆動が制御される。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置によれば、空調装置へ総消費動力を考慮し、そのときの状態に応じて冷却ファンに使用すべき動力を最適に制御できるようにしたので、冷却ファンの消費動力、ひいては空調装置の総消費動力を小さく抑えることができ、車両エンジンの燃料消費量を抑えることができる。
【0041】
また、冷却ファンを実質的に無段階に最適に制御できるので、ダクト吹出空気温度の安定性を向上でき、かつ冷却ファンは低回転数での運転機会が増えることから、寿命延長および騒音低減をはかることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本形態に係る車両用空調装置の概略構成図である。
【図2】図1の装置の制御を示すブロック図である。
【図3】オフラインデータ採取例を示す説明図である。
【図4】 本発明の参考形態に係る車両用空調装置の概略構成図である。
【図5】図2の装置の制御を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施態様に係る車両用空調装置の制御ブロック図である。
【図7】従来の車両用空調装置の概略構成図である。
【図8】図7の装置の制御を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 空調ダクト
2 室内熱交換器としての蒸発器
3 室外熱交換器としての凝縮器
4 車両エンジン
5 可変容量型圧縮機
6 膨張弁
7 冷凍回路
8 冷却ファン
9 冷却ファンモータ
10 メインコントローラ
11 冷却ファン電圧コントローラ
12 車速センサ
13 外気温度センサ
14 エンジン冷却水温度センサ
21 外気導入口
22 内気導入口
23 切替ダンパ
24 インテークアクチュエータ
25 送風機ファン
26 送風機モータ
27 送風機電圧コントローラ
28 蒸発器出口空気温度センサ
29 車室内温度センサ
30、31、32 吹出口

Claims (4)

  1. 空調ダクト内に設けられた室内熱交換器、空調ダクト外に設けられた室外熱交換器、エンジンにより駆動される可変容量型圧縮機を備えた冷凍回路と、前記室外熱交換器に対し冷却用空気流を発生させる冷却ファンおよび該冷却ファンを駆動するモータを有する車両用空調装置において、少なくとも、前記圧縮機の容量に相関を持つ物理量を検出または推定する圧縮機容量認識手段と、前記冷却用空気流の温度を検出する外気温度認識手段と、車両の走行車速を認識する車速認識手段を設けるとともに、各認識手段の少なくとも1つの認識値と冷却ファンモータの駆動制御量との相関関係を予め求めたデータとして記憶するデータ記憶手段を設け、かつ、データ記憶手段に記憶された前記相関関係を参照して冷却ファンモータの制御量を算出する冷却ファンモータ制御量算出手段と、算出された制御量に応じて冷却ファンモータの駆動制御量を可変制御する冷却ファンモータ駆動制御手段を設け、さらに、室内熱交換器の入口空気温度に相関を持つ物理量を検出または推定する室内熱交換器入口空気温度認識手段、又は該室内熱交換器入口空気温度認識手段及び空調ダクト内に送風する送風機の送風量に相関を持つ物理量を検出または推定する送風量認識手段を有し、これら手段における認識値も参照し、該認識値と前回認識値との差により求められる前回認識値からの変化量に対応する冷却ファンモータの制御量の変化量を求めて冷却ファンモータの制御に供することを特徴とする車両用空調装置。
  2. さらに、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度認識手段を有し、該冷却水温度認識手段における認識値も参照して冷却ファンモータの制御量を算出する、請求項1の車両用空調装置。
  3. さらに、室内熱交換器の出口空気温度に相関を持つ物理量を検出または推定する室内熱交換器出口空気温度認識手段を有し、該手段における認識値も参照して冷却ファンモータの制御量を算出する、請求項1または2の車両用空調装置。
  4. 前記データは、車両用空調装置の各機器の消費動力が極小値となるような、圧縮機容量認識値、外気温度認識値、車速認識値、室内熱交換器入の空気温度認識値、送風量認識値のうち少なくとも1つと冷却ファンモータの駆動制御量との相関関係として予め求められている、請求項1ないしのいずれかに記載の車両用空調装置。
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