JP4480975B2 - ギアの組付け構造 - Google Patents

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本発明は、シャフトにおけるギアの組付け構造に関し、さらに具体的には内燃機関のバランサシャフトにおけるバランサドリブンギアの組付け構造に関する。
従来、バランサを装備した内燃機関において、バランサシャフトへのバランサドリブンギアの組付けがキー部材とキー溝によりなされるものにおいては、バランサシャフトとクランクシャフトの位相合わせの都合上、バランサシャフトのキー溝に予め圧入保持されたキー部材にバランサドリブンギアのキー溝を挿入するという組付け方式が採用されている。しかしこのギアの組付け方式はシャフトのキー溝にキー部材を圧入保持するため、ハンマー等でキー部材をキー溝に打ち込む必要があり組み込み済みのシャフトにおいてはこの作業は行いにくくその作業性はきわめて悪い。したがって、既に組み込まれたシャフトへの前記ギアの組付けにおいては、前記ギアの組付け方式に換えて、シャフトのキー溝へのキー部材の保持が圧入でなくルーズな状態においてなされるキー部材への、ギアのキー溝の挿入というギアの組付け方式が良く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−30339号公報(第1頁、第2図)
図5に図示される上記特許文献1に記載の発明においては、バランサシャフト02の組付けがクランクシャフト01との位相合わせがなされて行われており、このために、バランサシャフト02の組付けに際し、クランクシャフト01上のバランサドライブギア01hと、バランサシャフト02に組付けられるバランサドリブンギア03の両ギアの位置合わせマーク(図示されていない)が利用されている。そして、バランサシャフト02へのバランサドリブンギア03の組付けは、既に組み込み状態とされたバランサシャフト02に対してなされ、該シャフト02のキー溝023には予めキー部材04が保持され、該キー部材04の保持は比較的ルーズな状態においてなされている。
キー部材04が保持されたバランサシャフト02には、バランサドリブンギア03が嵌合され、該ギア03はバランサシャフト02上で適宜回動されて、その位置合わせマーク(図示せず)がクランクシャフト01上のバランサドライブギア01hの位置合わせマーク(図示せず)と位置合わせされ、この状態で該ギア03が保持され、前記シャフト02が適宜回動されてそのキー部材04と前記ギア03のキー溝03gが一致したところで該ギア03が押し込まれ、前記キー部材04が該ギア03のキー溝03gと挿入結合されると同時に、該ギア03がクランクシャフト01上の前記ドライブギア01hと噛合わされ、前記シャフト02への前記ギア03の組付けがなされる。
ところで、上述の特許文献1に記載の発明におけるバランサドリブンギアのバランサシャフトへの組付けは、該シャフトのキー溝へのキー部材の保持がルーズな状態でなされることから、該キー溝へのキー部材の挿入が容易であるという利点が存するものの、ギア03の組付けに際しキー部材04がバランサシャフト02のキー溝023から脱落し易く、キー部材04を手で押えながらギア03の組付けの作業を行う必要があり、作業が行いにくく、その作業性は良くないという課題を残すものである。
また、従来から良く知られた上述のギア組付けにおけるキー溝に予めキー部材が圧入保持される構造のものにおいては、上述したように既に組み込まれたバランサシャフトのキー溝に対してキー部材の圧入がなされることから、キー溝へのキー部材のハンマーによる打ち込みが必要であり、狭いスペースにおけるこのようなハンマーによる打ち込み作業は困難なものであり、その作業性は良くないという課題を残すものである。
上述したようなことから、シャフトへのキー部材とキー溝によるギアの組付け構造において、キー部材の脱落防止等の策が講じられて、ギア組付けの作業性に優れかつその作業コストの低減が図られ、しかも構造がきわめて単純な前記シャフトへのギアの組付け構造の提供が求められている。とりわけ、バランサシャフトへのバランサドリブンギアのキー部材とキー溝による組付けにおいて、そのギア組付け作業の作業性の向上とコスト低減、さらにはその構造の単純化等の視点からこれらの達成が可能な前記ギアの組付け構造の提供が待たれるところである。
本発明は、前記課題を解決するためのギアの組付け構造における改良構造に関し、請求項1に記載の発明は、シャフトへのギアの組付けを、キー溝とそれにルーズな状態で保持されるキー部材を用いて行うギアの組付け構造において、前記シャフトは、内燃機関のクランクケースの軸受支持部により支持されるとともに、該軸受支持部よりも突出する突出シャフト部を備え、前記突出シャフト部上にその自由端から前記軸受支持部に向けて挿入されて該軸受支持部に当接するカラー部材を備え、該カラー部材は、その軸方向端部間を突っ切るように直線的に形成されたキー溝を内面に有し、前記突出シャフト部は、それに挿入されて前記軸受支持部に当接している前記カラー部材の内側領域を含めて円弧状に抉られた半月状キー溝を有し、前記カラー部材前記突出シャフト部へ嵌合されて前記軸受支持部に当接している状態において、該カラー部材のキー溝と前記突出シャフト半月状キー溝間一部が挿入保持される半月形キー部材が備えられ、該半月形キー部材は、その保持状態で前記突出シャフトの表面側および前記カラー部材から突出する直線状露出キー部を有し、前記一部が挿入保持された半月形キー部材の前記露出キー部にそのキー溝が挿入されるギアが設けられ、該ギアは、前記突出シャフト部にその自由端から挿入されて前記半月形キー部材により前記突出シャフトに固定されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のギアの組付け構造において、前記ギアがバランサドリブンギアであり、前記シャフトが内燃機関のバランサシャフトであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のギアの組付け構造において、前記ギアが、ブッシュ部材を一体に備えかつ該ブッシュ部材より軸方向幅が狭いバランサドリブンギアであり、前記クランクケースは、前記カラー部材の外周に配されかつ前記軸受支持部の外径よりも小径な部分を有し、該部分が前記カラー部材側から前記軸受支持部を支持し、前記キー部材は前記バランサドリブンギアの内周に配置されることを特徴とする。
請求項1に係る発明は、シャフトへのギアの組付けを半月状キー部材と半月状キー溝を用いて行うギアの組付け構造において、前記シャフトの突出シャフト部と、前記突出シャフトに嵌合され半月状キー部材が挿入されるキー溝を有するカラー部材と、前記カラー部材の突出シャフトへの嵌合状態において該カラー部材のキー溝と前記突出シャフトのキー溝間でその一部が挿入保持される半月状キー部材と、前記一部が挿入保持された半月状キー部材にそのキー溝が挿入されるギアとを有し、前記カラー部材のキー溝と前記突出シャフト半月状キー溝間でその一部が挿入保持された前記半月状キー部材への前記ギアのキー溝の挿入により前記ギアが半月状キー部材により前記突出シャフトに固定されるようにしたから、ギアの組付け作業において、ギアの組付けに先立ちカラー部材のキー溝と突出シャフト半月状キー溝間で半月状キー部材はその一部が挿入保持状態とされるので、突出シャフトからの半月状キー部材の脱落が完全に防止され、半月状キー部材を手で押えながら半月状キー部材へのギアの挿入作業を行う必要がないので、突出シャフトへのギアの組付け作業が容易となりその作業性が大幅に向上し、組付けコストの低減を図ることができる。
また、請求項2に係る発明は、前記ギアの組付け構造において、前記ギアがバランサドリブンギアであり、前記シャフトが内燃機関のバランサシャフトであるから、バランサシャフトへのバランサドリブンギアの組付けにおいて、バランサシャフトに保持されるキー部材は脱落することがなく、キー部材を手で押えながら前記ドリブンギアの組付けを行う必要がないので、その組付け作業は容易となり作業性が向上する。また、組付け作業におけるコストの低減を図ることができる。
内燃機関のバランサシャフトにおけるバランサドリブンギアの組付けにおいて実施される。
図1ないし図4に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1,2には、本発明のバランサドリブンギア3の組付け構造が適用される内燃機関構造部が図示されており、図1には内燃機関Eのクランクケース10の側面が図示され、図2には内燃機関Eのクランクケース10の縦断面図が図示されている。
図2に図示されるように、クランクケース10内には、クランクシャフト1が回転可能に軸受支持され、該クランクシャフト1の軸受支持は、クランクシャフト1のクランクピン11に隣接した該ピン11の両側位置においてなされており、図2に図示されるように該図において、右側の軸受支持がローラベアリング1aにより、左側の軸受支持がボールベアリング1bによりなされている。クランクシャフト1のクランクピン11にはコンロッド1cの大端部1dが回動可能に支持され、図示されるところではないが、周知のようにコンロッド1cにはその小端部にピストンピンを介してピストンが取付けられている。
クランクシャフト1には前記ボールベアリング1bによる軸受支持部に隣接した左方寄りの位置にカムチエーン駆動用のスプロケット1eが取付けられ、さらに、その外側にはスタータドリブンギア1fが取付けられ、またその外方の軸端部には発電機1gが取付けられている。一方、クランクシャフト1のローラベアリング1aによる軸受支持部の右方外側部には、該軸受支持部の右方外側部に隣接して、大小2枚組みのギア1h、1iが取付けられ、その大きなギア1hはバランサドライブギアであり、このギア1hはバランサシャフト2に取付けられたバランサドリブンギア3と噛合っている。
そして、小さなギア1iは、図1にその噛合いの様子の一部のみが図示されるように、変速装置のメインシャフト8上に遊嵌されるドリブンギア8aと噛合うドライブギアであり、この小さなギア1iの回転駆動力がドリブンギア8aとの噛合い、さらにはクラッチを介して変速装置のメインシャフト8に伝達されるものであり、メインシャフト8に伝達された前記回転駆動力は該メインシャフト8とカウンタシャフト9間の変速歯車機構による所望の変速比の選択を経て該カウンタシャフト9に伝達され、適宜図示されない駆動手段を介して車両走行のための駆動車輪の駆動がなされる。
バランサシャフト2は、図2に図示されるようにクランクケース10にその比較的中央部に近い右方寄り位置の軸受支持部2aと、その左方軸端における軸受支持部2bとにより回転可能に支持され、したがって、バランサシャフト2は右方位置における軸受支持部2aを貫通してさらに外方へ所定長さ延伸する突出シャフト部21を有している。バランサシャフト2の軸受支持2a,2bは、いずれもボールベアリングによりなされており、この軸受支持2a、2bにおける軸受間の間隔は前記クランクシャフト1の軸受支持間隔と略等しく設定されている。
バランサシャフト2の前記右方軸受支持部2aを貫通して延伸する突出シャフト部21には、上述したバランサドリブンギア3が取付けられている。また、バランサシャフト2の前記軸受支持部2a、2b間の中央に位置する部分、すなわちバランサシャフト2の全体長さからすれば相当量左方寄りの位置にバランサウエイト22が設けられていて、このバランサウエイト22はバランサシャフト2と一体に鍛造や鋳造等により形成されている。
そして、バランサシャフト2の組み込み時に、そのバランサウエイト22がクランクシャフト1のカウンタウエイト12,12間の中心線上に位置付けられる。このバランサウエイト22の位置付けは、バランサウエイト22のクランクシャフト1のカウンタウエイト12,12に対する相対的な回転位置が、図2に図示される位置関係となるときにおいて、バランサウエイト22が前記カウンタウエイト12,12間で接触することなく回転することを保証するものである。
バランサシャフト2の組み込み時にクランクシャフト1のカウンタウエイト12,12間の中心線上に位置付けられたバランサウエイト22は、クランクシャフト1のカウンタウエイト12,12とその位相が反対になるようにしてかつ同期回転され、図2に図示されるクランクシャフト1のカウンタウエイト12,12が最下方であるときバランサシャフト2のバランサウエイト22は最上方に位置し、バランサウエイト22の大部分がカウンタウエイト12,12間において収容される状態は、前記位相が反対の同期回転における理解し易い一態様である。
上記構造のバランサシャフト2は、クランクシャフト1が受ける機関駆動のトルク変動による振動の吸収緩和を図る働きをなし、そのバランサウエイト22が上述のようにクランクシャフト1のカウンタウエイト12,12とその位相を反対にしてかつ同期回転することにより、該バランサウエイト22により前記クランクシャフト1におけるトルク変動に基づく振動の相殺をなし、前記トルク変動による振動の抑制と緩和を図るものである。 そして、このようなバランサシャフト2そのものは既に良く知られるところである。なお、図1,2において、Mはスタータモータである。
上述のバランサシャフト2の突出シャフト部21には既述のように、バランサドリブンギア3が取付けられるが、バランサドリブンギア3は図3,4に図示されるように、その外周部にギア3aが形成された外輪側のギア部材31と、バランサシャフト2への取付部である後述される取付基部3bを備えた内輪側のブッシュ部材32とを有し、該バランサドリブンギア3は、図3に図示されるようにその内輪側ブッシュ部材32が後に説明される半月形のキー部材であるウッドラフキー4によりバランサシャフト2に固定されることで該シャフト2に取付けられる。
バランサドリブンギア3の外輪側ギア部材31と内輪側ブッシュ部材32との間にはダンパスプリング3cとダンパゴム3dが介在され、また外輪側ギア部材31はその一側面から内輪側ブッシュ部材32に向けて皿バネ3eにより押圧されている(図4の(a)参照)。そして、外輪側ギア部材31の外周部に形成されたギア3aがクランクシャフト1に取付けられたバランサドライブギア1hと噛合うことでクランクシャフト1の回転駆動力が前記外輪側ギア部材31に伝達され、この外輪側ギア部材31に伝達された回転駆動力は、該外輪側ギア部材31を回動せしめ、この外輪側ギア部材31の回動により前記ダンパスプリング3cを圧縮し、さらにダンパゴム3dを圧縮して前記内輪側ブッシュ部材32に伝達され該内輪側ブッシュ部材32を回動せしめる。
したがって、バランサドリブンギア3におけるこの回転駆動力の外輪側ギア部材31から内輪側ブッシュ部材32への前記ダンパスプリング3cとダンパゴム3dを介した回転駆動力の伝達過程において、クランクシャフト1の前記駆動力の脈動的な回転トルク変動は、前記ダンパスプリング3cとダンパゴム3dによる衝撃吸収作用と緩衝作用により効果的に吸収・緩和されてバランサドライブギア1hとバランサドリブンギア3間の歯打ち音を解消し、該バランサドリブンギア3の取付部である後述する取付基部3bを介してバランサシャフト2に伝達される。
そして、図3に図示されるように、また後に詳しく説明されるようにバランサドリブンギア3はバランサシャフト2にキー部材であるウッドラフキー4を用いて取付けられるが、そのためにその内輪側ブッシュ部材32は、バランサシャフト2への嵌合用の軸孔3fを備えた外輪側のギア部材31の軸方向長さ(ギア幅)よりかなり長いボス状の取付基部3bを有しており、このボス状取付基部3bの軸孔3fの内周面には所定の幅で所定深さのキー溝3gが形成されている。そして、この軸孔3fにおけるキー溝3gは軸孔3fの内周面を一定とされた前記所定の深さと所定の幅をもって長手方向に直線的に延伸してボス状取付基部3b両端部を突き抜けている。
一方バランサシャフト2には、バランサドリブンギア3の取付基部3b軸孔3fの前記キー溝3gに対応するキー溝23が形成されるが、このキー溝23は、バランサシャフト2の右方軸受支持部2aから延伸する突出シャフト部21の右方軸受支持部2aボールベアリング2a1に近接した位置に形成され、突出シャフト部21表面の長手方向においてその表面の一部を所定幅と所定深さで円弧状に抉るようにして形成され、半月形のウッドラフキー4の円弧部受入れに適合した形状のキー溝23であり、勿論、前記所定幅はウッドラフキー4の幅と略同じ幅である。
ここで、図3を参照してバランサシャフト2へのバランサドリブンギア3の取付けについて、詳しく説明することにする。
既に述べたようにバランサドリブンギア3は、バランサシャフト2の右方側軸受2aであるボールベアリング2a1から突出した突出シャフト部21にその軸孔3fに形成されたキー溝3gを介してウッドラフキー4により取付けられる。ウッドラフキー4による前記ドリブンギア3の固定は、リング状カラー部材5のキー溝51と該ギア3のキー溝3gの両キー溝へのウッドラフキー4の同時挿入によりなされている。
リング状カラー部材5は、その内径がバランサシャフト2の外径と略同じ径とされ、該内径には、ウッドラフキー4を受入れるキー溝51が形成され、このキー溝51はバランサドリブンギア3に形成されるキー溝3gと実質的に同じ幅と深さの溝であり、カラー部材5の軸方向端部間を突っ切るように形成され、バランサドリブンギア3の組付け時における図示の状態においてはリング状カラー部材5のその左方側面5bがバランサシャフト2の支持軸受2aである右方側のボールベアリング2a1側面に当接し、また該カラー部材5の右方側面5aは前記ウッドラフキー4の同時挿入関係をもって前記バランサドライブギア3に当接している。
バランサシャフト2へのバランサドリブンギア3の組付けは、先ずクランクケース10にボールベアリング2a1、2b1を介して回転可能に支持されるバランサシャフト2にその右方端側からキー溝51を有するリング状カラー部材5を嵌合し、該リング状カラー部材5の左方側部5bを前記右方ボールベアリング2a1の右方側部に当接せしめ、適宜カラー部材5を回動させてシャフト2におけるキー溝23の位置とカラー部材5におけるキー溝51の位置を合わせる。両者のキー溝23,51の位置が一致した状態において、キー部材である半月形のウッドラフキー4をその円弧状の底部をシャフト2の円弧状に抉られた形状を呈するキー溝23内に滑らせながら挿入して、該キー4の先端部を両者キー溝間に挿入させる。
バランサシャフト2のキー溝23とカラー部材5のキー溝51の両者キー溝間におけるウッドラフキー4の挿入は、図3に図示されるようにその一部、すなわちウッドラフキー4の全長の略1/3程度の長さ部分がカラー部材5のキー溝51に挿入されることでなされ、ウッドラフキー4の略2/3程度の残余の部分は、該キー4の円弧状底部がバランサシャフト2のキー溝23のみに挿入されて、該キー4の直線状をなす表面側はバランサシャフト2表面から実質的に突出された露出キー部4aとされ、この状態においてカラー部材5のキー溝51とバランサシャフト2のキー溝23内にウッドラフキー4は挿入保持(固定)される。
次に、ウッドラフキー4が上述の状態において保持されたバランサシャフト2に、その右方端側から、バランサドリブンギア3が嵌合される。バランサシャフト2に嵌合されるバランサドリブンギア3はクランクシャフト1のドライブギア1hと噛合わせることなく該ギア1hに近接させて、該シャフト2上で所定量回動させバランサドリブンギア3の噛合い位置マークとクランクシャフト1のドライブギア1hとの噛合い位置マーク(いずれのマークも図示されていない。)を合わせる。
そして、バランサドリブンギア3の噛合い位置マークとクランクシャフト1上のドライブギア1hの噛合い位置マークが合わされた位置において、バランサドリブンギア3が手で押えられて保持され、バランサシャフト2上でカラー部材5により保持されたウッドラフキー4の位置が前記ドリブンギア3のキー溝3gの位置と一致するまでバランサシャフト2を回動させる。
バランサシャフト2上に保持されたウッドラフキー4の位置とバランサドリブンギア3のキー溝3gの位置とが整合されたならば、バランサドリブンギア3のキー溝3gの端をバランサシャフト2上のウッドラフキー4の上述した露出キー部4aの端部に臨ませて、該ギア3を該シャフト2上で図3における左方向に向かって押し込み、該ギア3のキー溝3gに前記キー部材4を挿入結合させ、同時に該ギア3とクランクシャフト1上のドライブギア1hとが噛合わされ、該ギア3の左方側部をカラー部材5の右方側部5aに当接させる。
その後、バランサシャフト2右方軸端のネジ部24にワッシャ6を介して締付ナット7を捻じ込むことでバランサドリブンギア3の内輪側ブッシュ部材32の取付基部3bを押圧し、さらに該ドリブンギア3を介してリング状カラー部材5の一端部5bをボールベアリング2a1の右方側面に当接させ、結果としてバランサドリブンギア3とリング状カラー部材5が一体化されて、バランサドリブンギア3は、バランサシャフト2の前記突出シャフト部21である軸端近傍位置で該シャフト2に前記ウッドラフキー4により強固に固定されて組付けられる。
上述したようにバランサシャフト2へのバランサドリブンギア3のウッドラフキー4による組付けは、該ギア3の組付けに先立ちカラー部材5のキー溝51とバランサシャフト2のキー溝23間でウッドラフキー4の一部が挿入保持されるから、ウッドラフキー4がバランサシャフト2から脱落することなく保持される。
したがって、バランサシャフト2へのバランサドリブンギア3の組付けに際し、手でウッドラフキー4を押さえる必要がなく、バランサシャフト2へのバランサドリブンギア3の組付けはきわめて容易となり、その組付けの作業性が大幅に向上し、また、組付けのためのコストの削減を図ることができる。
本発明のギアの組付構造は、各種機械や車両等におけるギアの組付けにおいて適用可能である。
本発明のギア組付け構造が適用される内燃機関のクランクケース近傍の側面構造を示す図である。 本発明のギア組付け構造が適用される構造部が示される内燃機関のクランクケースの一縦断面を示す図である。 本発明のギア組付け構造の主要部を示す図である。 本発明のバランサドリブンギアの構造を示す図であり、(a)は(c)におけるA-A断面図であり、(b)は(a)の一方側の側面図であり、その一部が切断されて示されている。(c)は(a)の他方側の側面図であり、その一部が切断されて示されている。 従来の発明におけるギア組付け構造部が示される内燃機関のクランクケース一断面を示す図である。
符号の説明
1・・・クランクシャフト、1a・・・ローラベアリング、1b・・・ボールベアリング、1c・・・コンロッド、1d・・・コンロッドの大端部、1e・・・カムチエーン駆動用スプロケット、1f・・・スタータドリブンギア、1g・・・発電機、1h・・・バランサドライブギア、1i・・・ドライブギア、10・・・クランクケース、11・・・クランクピン、12・・・カウンタウエイト、2・・・バランサシャフト、2a・・・軸受支持部、2a1・・・ボールベアリング、2b・・・軸受支持部、2b1・・・ボールベアリング、21・・・突出シャフト部、22・・・バランサウエイト、23・・・キー溝、24・・・ネジ部、3・・・バランサドリブンギア、3a・・・ギア、3b・・・取付基部、3c・・・ダンパスプリング、3d・・・ダンパゴム、3e・・・皿バネ、3f・・・軸孔、3g・・・キー溝、31・・・ギア部材、32・・・ブッシュ部材、4・・・ウッドラフキー、4a・・・露出キー部、5・・・リング状カラー部材、5a・・・右方側面、5b・・・左方側面、51・・・キー溝、6・・・、ワッシャ、7・・・締付ナット、8・・・メインシャフト、8a・・・ドリブンギア、9・・・カウンタシャフト、E・・・内燃機関、M・・・スタータモータ。

Claims (3)

  1. シャフトへのギアの組付けを、キー溝とそれにルーズな状態で保持されるキー部材を用いて行うギアの組付け構造において、
    前記シャフトは、内燃機関のクランクケースの軸受支持部により支持されるとともに、該軸受支持部よりも突出する突出シャフト部を備え、
    前記突出シャフト部上にその自由端から前記軸受支持部に向けて挿入されて該軸受支持部に当接するカラー部材を備え、該カラー部材は、その軸方向端部間を突っ切るように直線的に形成されたキー溝を内面に有し、
    前記突出シャフト部は、それに挿入されて前記軸受支持部に当接している前記カラー部材の内側領域を含めて円弧状に抉られた半月状キー溝を有し、
    前記カラー部材前記突出シャフト部へ嵌合されて前記軸受支持部に当接している状態において、該カラー部材のキー溝と前記突出シャフト半月状キー溝間一部が挿入保持される半月形キー部材が備えられ、該半月形キー部材は、その保持状態で前記突出シャフトの表面側および前記カラー部材から突出する直線状露出キー部を有し、
    前記一部が挿入保持された半月形キー部材の前記露出キー部にそのキー溝が挿入されるギアが設けられ、該ギアは、前記突出シャフト部にその自由端から挿入されて前記半月形キー部材により前記突出シャフトに固定される
    ことを特徴とするギアの組付け構造。
  2. 前記ギアがバランサドリブンギアであり、前記シャフトが内燃機関のバランサシャフトであることを特徴とする請求項1に記載のギアの組付け構造。
  3. 前記ギアが、ブッシュ部材を一体に備えかつ該ブッシュ部材より軸方向幅が狭いバランサドリブンギアであり、
    前記クランクケースは、前記カラー部材の外周に配されかつ前記軸受支持部の外径よりも小径な部分を有し、該部分が前記カラー部材側から前記軸受支持部を支持し、
    前記キー部材は前記バランサドリブンギアの内周に配置されることを特徴とする請求項2に記載のギアの組付け構造。
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