JP4480820B2 - 外装材取付構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、住宅などの建物の外壁となる外装材を外装支持部材に取り付ける外装材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の外装材取付構造を示した断面図である。以下にこの外装材取付構造の施工手順を説明する。外壁となる外装材(サイディング)31にその表面側から座堀穴及びねじ下穴を施す。前記ねじ下穴にタッピッグねじ32をその頭部が座堀穴の最奥部に至るまでねじ込む。このねじ込みの後、座堀穴内にパテ33を充填し、このパテ33が指触乾燥するまで養生する。パテ33は外装材31とは異なる素材であるから、外装材31が予め化粧面処理(プレコート)されている場合には、前記パテ33の露呈部分を外装材31の化粧面の地肌に合わせる処理、即ちテクスチャの再現のために、同仕様の塗料でパテ33の露呈部分のタッチアップを行うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、従来の外装材取付構造は、外装材31の表面(化粧面)側からの加工であり、表面側の座堀穴の形成(表層の破壊)の後にこれにパテ33を充填(修復)する作業が必要になる。更に、外装材31が予め化粧面処理されている場合には、前述したタッチアップ塗装が行われるが、この塗装処理には相当高い技量が必要とされる。しかも、タッチアップ塗装作業条件(温度・湿度)に制約があるため、場内の雰囲気管理についても注意を払わなければならない。また、パテ33が径年変化等によって座堀穴から剥落してしまうのを完全に防止することは極めて困難である。そして、タッピングねじ32の締め付け箇所は複数存在し、各箇所において上述のごとくパテの充填およびテクスチャ再現という作業が必要とされるから、かかる従来の外装材取付構造では、取付作業効率の向上がなかなか望めないというのが実情であった。
【0004】
この発明は、上記の事情に鑑み、座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要であり、効率的に外装材を外装支持部材に取り付けることができる外装材取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の外装材取付構造は、上記の課題を解決するために、外装材の裏面側に、該裏面側から装着される締結具にて外装支持部材を取り付けたことを特徴とする。
【0006】
上記構成であれば、外装材の裏面側からの加工となるため、表面側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材を外装支持部材に取り付けることができる。
【0007】
上記構成において、外装材の裏面又は外装材内に鋼板を設けてもよい。また、前記締結具をタッピングねじ又は自己穿孔リベットとしてもよい。
【0008】
かかる構成であれば、外装材の裏面又は外装材内に鋼板が設けられているので耐火性の向上が図れる。また、前記タッピングねじ或いは自己穿孔リベットを前記鋼板に効かせて締結すれば、締結力の向上を図ることも可能となる。
【0009】
また、この発明の外装材取付構造は、外装材の裏面側に外装支持部材を取り付けるための第1の締結要素と第2の締結要素とを具備して成り、前記第1の締結要素は外装材の裏面側に当該外装材を貫通することなく設けられており、第2の締結要素は前記外装支持部材の裏面側から当該外装支持部材を貫通して前記第1の締結要素に到達して設けられていることを特徴とする。
【0010】
かかる構成においては、外装材の裏面側に第1の締結要素を設けることが必要になるものの、外装材の裏面側からの加工となるため、表面側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材を外装支持部材に取り付けることができる。
【0011】
前記第1の締結要素は外装材の裏面に形成した穴に設けた有底或いは無底の筒形部材であり、前記第2の締結要素はねじ締めにより径を拡大して前記筒形部材内面に圧接する部材であってもよい。
【0012】
前記第1の締結要素は外装材の裏面に形成された穴であり、前記第2の締結要素はねじ締めにより径を拡大する部分にゴム材が被覆されていて径の拡大によって前記ゴム材を前記穴壁面に圧接する部材であってもよい。
【0013】
前記第1の締結要素は外装材の裏面に形成した穴に設けてある埋め込み雌ねじであり、前記第2の締結要素は前記埋め込み雌ねじに螺合する雄ねじであってもよい。
【0014】
前記第1の締結要素は外装材の裏面に形成された穴であり、前記第2の締結要素はブラインドリベットであってもよい。
【0015】
また、この発明の外装材取付構造は、外装材の裏面側に外装支持部材を取り付けるための第1の締結要素と第2の締結要素の一方を外装材の裏面に有し他方を外装支持部材に具備して成り、これら締結要素の一方は鉤形状部を有した部材であり、他方は前記鉤形状部に係合する形状を有した部材であり、これら部材の一方が爪付きで他方が前記爪に係合する係合穴を有していることを特徴とする。
【0016】
【実施例】
(実施形態1)
以下、この発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1(a)はこの実施形態の外装材取付構造に加えて建物の壁構造をも示した斜視図である。同図(b)は同図(a)におけるA−A矢視拡大断面図である。
【0017】
図1(a)では、サッシ戸5・5を備えるサッシ枠4の上位置に外装材(サイディング)1および鋼製(木製等でもよい)の外装支持部材11を配置した状態を示している。なお、この図では、外装材1に外装支持部材11が取付固定される前の状態についても示しているが、建築現場に供給される段階では外装材1は外装支持部材11に既に取付固定されているのを通例とする。外装材1の裏面側(室内側)に所定の距離を隔ててアルミ蒸着シート9が設けられており、このアルミ蒸着シート9と外装材1の裏面との間の空隙に図示しないグラスウールが設けられる。これらアルミ蒸着シート9およびグラスウールにより、屋外環境(熱や湿気など)の室内への影響が大幅に低減されることになる。アルミ蒸着シート9よりも室内側の位置に木桟6および石膏ボード8を設けてある。木桟6および石膏ボード8の下側位置には額縁7が配置されている。また、外装材1の下面とサッシ枠4の室外側上端面との間にシール材3を介在させて屋外の雨水等が壁内に浸透するのを防止している。
【0018】
図1(b)にも示しているように、外装材1の裏面には当該外装材1の表面には至らない座堀穴1aが形成されており、この座堀穴1aには有底(無底でもよい)の例えば金属製の円筒金具2が例えば圧入(接着剤を用いてもよい)によって挿入固着されている。この円筒金具2の入口側には円周状に内鍔部が形成されており、入口径は本体内径よりも小さくなっている。外装支持部材11は断面略コ字形状を成し、前記外装材1の裏面に対向接触する面部には、前記円筒金具2に対応する貫通穴11aが形成されている。
【0019】
鋼製クリップ(鋼製以外のものでもよい)10は、ボルト頭部10a、ボルト部10b、ばね鋼10c、ばね鋼駆動片10d、及び受座10eから成る。受座10eにはねじ穴が形成されており、このねじ穴にボルト部10bが螺合している。また、ばね鋼駆動片10dはボルト部10bの先端側で当該ボルト部10bに対して空回り可能に設けられている。ばね鋼10aは、略筒形状でボルト軸方向に切れ目を有し、その一端側はばね鋼駆動片10dに固着され、他端側は受座10eに固着されている。
【0020】
鋼製クリップ10を外装支持部材11の裏面側からその貫通穴11aを通して円筒金具2内に挿入し、前記受座10eを外装支持部材11に押しつけ且つ回転しない状態にして前記ボルト頭部10aをドライバにて回す。ボルト頭部10a及びボルト部10bは回りながら図のX方向に移動するため、ばね鋼10cの両端間隔が狭くなり、ばね鋼10cはボルト軸方向に直交する方向に広がる。即ち径を拡大していくことになる。この径の拡大によってばね鋼10cが円筒金具2の内面に圧接する。この圧接により、鋼製クリップ10が円筒金具2に固着されて外装材1が外装支持部材11に取り付けられることになる。
【0021】
以上説明したように、この外装材取付構造は、外装材1に外装支持部材11を取り付けるための円筒金具2及び鋼製クリップ10を具備し、外装材1の裏面側において鋼製クリップ10を装着する構造であるから、外装材1の表面(化粧面)側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材1を外装支持部材11に締結することができる。また、前記ドライバを回すトルクを調節することで、ばね鋼10cを円筒金具2の内面に圧接する力(締結力)を調節することが可能である。
【0022】
なお、上記の例では、外装材1の裏面に設けた座堀穴1a内に円筒金具2を設けたが、円筒金具2を設けないで直接に座堀穴1aに鋼製クリップ10を挿入するようにしてもよい。この場合、ばね鋼10cの外面に耐熱ゴムを被覆し、このゴムの摩擦力や弾性力を利用した締結とするのが望ましい。また、ばね鋼駆動片10dをボルト部10bに螺合させ、受座10eがボルト部10bを回転可能に支持するように構成してもよい。
【0023】
(実施形態2)
以下、この発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。図2(a)はこの実施形態の外装材取付構造に加えて建物の壁構造も示した斜視図である。同図(b)は同図(a)におけるB−B矢視拡大断面図である。説明の重複による冗長を避けるため、実施形態1と同じである壁構造部分には同一の符号を付記してその説明を省略している。以下の他の実施形態においても同様とする。
【0024】
図2(a)(b)に示すように、外装材1の裏面には当該外装材1の表面には至らない下穴にインサートナット(埋め込み雌ねじ)15が埋め込まれている。このインサートナット15の外周には雄ねじが形成され、且つねじ入口端には六角穴が形成されている。この六角穴に図示しない六角レンチを挿入して回し込んでいくことにより、前記下穴にインサートナット15を固着することができる。外装支持部材11は断面略コ字形状を成し、前記外装材1の裏面に対向接触する面部には、前記インサートナット15のねじ穴に対応する貫通穴11aが形成されている。
【0025】
ボルト16を外装支持部材11の裏面側からその貫通穴11aを通してインサートナット15のねじ穴に挿入し、ドライバにて回すことで、ボルト16がインサートナット15に螺着されて外装材1が外装支持部材11に取り付けられることになる。なお、図2(b)に示すように、ボルト16の頭部と外装支持部材11との間に座がね17を介在させておくのがよい。
【0026】
かかる外装材取付構造は、外装材1に外装支持部材11を取り付けるためのインサートナット15及びボルト16を具備し、外装材1の裏面側においてボルト16を装着するものであるから、外装材1の表面(化粧面)側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材1を外装支持部材11に締結することができる。
【0027】
(実施形態3)
以下、この発明の第3の実施形態を図3に基づいて説明する。図3(a)はこの実施形態の外装材取付構造に加えて建物の壁構造も示した斜視図である。同図(b)は同図(a)におけるC−C矢視拡大断面図である。同図(c)はリベットの説明図である。
【0028】
図3(a)に示すように、外装材1の裏面には当該外装材1の表面には至らないリベット下穴1bが形成されている。外装支持部材11は断面略コ字形状を成し、前記外装材1の裏面に対向接触する面部には貫通穴11aを有する。前記リベット下穴1bは、前記貫通穴11aを有する外装支持部材11を外装材1に対して位置合わせた状態で前記貫通穴11aを介して加工することにより、穴ずれの発生を防止している。
【0029】
ブラインドリベット18は、市販されている一般的なものであり、図3(c)に示すように、奥端に球状部を有した引抜棒部18aと頭部18bと筒部18cとから成る。ブラインドリベット18を外装支持部材11の裏面側からその貫通穴11aを通してリベット下穴1bに挿入し、所定の工具で引抜棒部18aを引き抜くことで、図3(b)に示すように、筒部18cがリベット下穴1b内で変形し、この変形によるリベット下穴1bへの圧接により、ブラインドリベット18がリベット下穴1bに固着され、外装材1が外装支持部材11に取り付けられることになる。
【0030】
かかる外装材取付構造は、外装材1に外装支持部材11を取り付けるためのリベット下穴1b及びブラインドリベット18を具備し、外装材1の裏面側においてブラインドリベット18を装着するものであるから、外装材1の表面(化粧面)側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材1を外装支持部材11に締結することができる。
【0031】
(実施形態4)
以下、この発明の第4の実施形態を図4に基づいて説明する。図4(a)はこの実施形態の外装材取付構造に加えて建物の壁構造も示した斜視図である。同図(b)は同図(a)におけるD−D矢視に対応する図であって、外装材1を外装支持部材11に装着した状態での拡大断面図である。
【0032】
図4(a)(b)に示すように、外装材1の裏面側には鋼板として亜鉛メッキ鋼板19が接着剤によって貼付固着されている。そして、この亜鉛メッキ鋼板19を介して外装材1の裏面側には、第1取付金具20がその四隅に設けたねじ21にて固着されている。第1取付金具20は、取付面に対して略垂直な突出片部20aおよび当該突出片部20aの先端側から下方に折曲する折曲片部20bから成る鉤形状部を有している。そして、折曲片部20bの略中央部には、外装材1側に傾斜する爪部20cが形成されている。
【0033】
外装支持部材11は断面略コ字形状を成し、前記外装材1の裏面に対向する面部には第2取付金具22が図示しないねじにて固着されている。第2取付金具22は外装支持部材11に対して所定の隙間(前記折曲片部20bの厚みに対応する隙間)を形成する略凹形状を有している。そして、この凹部分の略中央部には、前記爪部20cが係合する係合穴22aが形成されている。
【0034】
第1取付金具20の下端が第2取付金具22の上端よりも幾分上となる位置にて外装材1と外装支持部材11とを対向近接させ、外装材1を下向きに移動させることにより、第1取付金具20の折曲片部20bが第2取付金具22の凹部に入り込む。そして、第1取付金具20の爪部20cが第2取付金具22の係合穴22aに係合し、外装材1が外装支持部材11に取り付けられる。
【0035】
かかる外装材取付構造は、外装材1に外装支持部材11を取り付けるための第1取付金具20及び第2取付金具22を具備し、外装材1の裏面側において両金具20・22が連結するものであるから、外装材1の表面(化粧面)側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材1を外装支持部材11に締結することができる。また、外装材1の裏面に亜鉛メッキ鋼板19が貼付されているので耐火性の向上が図れる。
【0036】
なお、第1取付金具20を上下逆向きにして外装支持部材11に取り付け、第2取付金具22を外装材1の裏面に取り付けるようにしてもよい。
【0037】
(実施形態5)
以下、この発明の第5の実施形態を図5に基づいて説明する。図5(a)はこの実施形態の外装材取付構造に加えて建物の外壁全体の構造も示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるE−E矢視拡大断面図である。
【0038】
図5(a)(b)に示すように、この例では窯業系材料にて構成した外装材1の裏面側に鋼板として亜鉛メッキ鋼板19を接着剤によって貼付固着している。外装材1に外装支持部材11が取り付けられる前の状態においては、外装材1にも外装支持部材11にも穴は開けられていない。外装材1と外装支持部材11とを位置合わせした状態で、タッピングねじ23を外装支持部材11の裏面側からねじ込むことで、外装支持部材11には穴が開き、更に亜鉛メッキ鋼板19および外装材1にはねじ穴が形成されながらタッピングねじ23がねじ込まれていき、外装材1が外装支持部材11に取り付けられることになる。
【0039】
かかる外装材取付構造であれば、外装材の裏面側からの加工となるため、表面側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材1を外装支持部材11に取り付けることができる。更に、外装材1の裏面に亜鉛メッキ鋼板19が貼付されているので耐火性の向上が図れると同時に、前記タッピングねじ23を前記鋼板19に効かせて締結し得るので、締結力の向上も可能となる。なお、外装材1内に亜鉛メッキ鋼板19を設けてもよいし、また、鋼板を設けない構造としてもよい。
【0040】
(実施形態6)
以下、この発明の第6の実施形態を図6に基づいて説明する。図6(a)はこの実施形態の外装材取付構造に加えて建物の壁構造も示した斜視図である。同図(b)は同図(a)におけるF−F矢視拡大断面図である。
【0041】
図6(a)(b)に示すように、この例では窯業系材料にて構成した外装材1内に鋼板として亜鉛メッキ鋼板19を設けている。かかる構造は、外装材1の成形と同時に鋼板19を仕込むことにより得てもよいし、或いは、化粧面を有しない外装材と化粧面を片面に有する外装材とを前記亜鉛メッキ鋼板19をサンドイッチ状に挟みこんで接着剤にて固着することにより得てもよい。外装材1に外装支持部材11が取り付けられる前の状態においては、外装材1にも外装支持部材11にも穴は開けられていない。外装材1と外装支持部材11とを位置合わせした状態で、自己穿孔リベット(打ち込みリベット)24を外装支持部材11の裏面側から打ち込むことで、外装支持部材11には穴が開き、更に外装材1の裏面を経て亜鉛メッキ鋼板19に自己穿孔リベット24の先端がくい込み、外装材1が外装支持部材11に取り付けられることになる。
【0042】
かかる外装材取付構造であれば、外装材の裏面側からの加工となるため、表面側における座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材1を外装支持部材11に取り付けることができる。更に、外装材1に亜鉛メッキ鋼板19を設けているので耐火性の向上が図れると同時に、前記自己穿孔リベット24を前記鋼板19に効かせて締結し得るので、締結力の向上も可能となる。
【0043】
図6(b)では、自己穿孔リベット24の先端が亜鉛メッキ鋼板19にくい込む箇所にて幾分外方向に広がるように描いており、このような先端広がりが実現されるのが最も望ましいといえる。しかしながら、この先端広がりを必須とするものではなく、例えば、自己穿孔リベット24の先端に返し(突起)を設けておき、この返しが亜鉛メッキ鋼板19に貫通して引っ掛かるように構成してもよいものである。また、例えば自己穿孔リベット24の先端にその打ち込み方向に平行な切り込みを形成しておき、自己穿孔リベット24の先端側が亜鉛メッキ鋼板19にくい込む箇所にて広がり易くすることも考えられる。なお、鋼板を設けない構造も採用し得る。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の外装材取付構造によれば、外装材を外装支持部材に取り付けることにおいて外装材の表面を破壊することがないので、座堀穴へのパテの充填やテクスチャの再現といった作業が不要となり、効率的に外装材を外装支持部材に取り付けることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同(a)は実施形態1の外装材取付構造を示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるA−A矢視拡大断面図である。
【図2】同(a)は実施形態2の外装材取付構造を示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるB−B矢視拡大断面図である。
【図3】同(a)は実施形態3の外装材取付構造を示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるC−C矢視拡大断面図であり、同図(c)はブラインドリベットの説明図である。
【図4】同(a)は実施形態4の外装材取付構造を示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるD−D矢視拡大断面図である。
【図5】同(a)は実施形態5の外装材取付構造を示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるE−E矢視拡大断面図である。
【図6】同(a)は実施形態6の外装材取付構造を示した斜視図であり、同図(b)は同図(a)におけるF−F矢視拡大断面図である。
【図7】従来の外装材取付構造を示した断面図である。
【符号の説明】
1 外装材
2 円筒金具
10 鋼性クリップ
11 外装支持部材
15 インサートナット
16 ボルト
18 ブラインドリベット
19 亜鉛メッキ鋼板
20 第1取付金具
22 第2取付金具
23 タッピングねじ
24 自己穿孔リベット
Claims (3)
- 外装材の裏面側に外装支持部材を取り付けるための第1の締結要素と第2の締結要素とを具備して成り、
前記第1の締結要素は外装材の裏面側に当該外装材を貫通することなく設けられた穴に設けた有底或いは無底の筒形部材であり、
前記第2の締結要素は前記外装支持部材の裏面側から当該外装支持部材の孔を貫通して前記第1の締結要素に到達し、ねじ部と前記ねじ部が螺合するねじ穴を有した受座と前記受座に一端側が連結され且つ前記ねじ部に直交する方向に径を拡大するばね部材と前記ばね部材の他端側が連結されており前記ねじ部と共に移動することで前記ばね部材の径を拡大させるばね部材駆動片とを有し、前記ねじ部を回すことにより前記ばね部材の径を拡大して前記筒形部材内面に圧接する部材であることを特徴とする外装材取付構造。 - 外装材の裏面側に外装支持部材を取り付けるための第1の締結要素と第2の締結要素とを具備して成り、
前記第1の締結要素は外装材の裏面側に当該外装材を貫通することなく設けられた穴であり、
前記第2の締結要素は前記外装支持部材の裏面側から当該外装支持部材の孔を貫通して前記第1の締結要素に到達し、ねじ部と前記ねじ部が螺合するねじ穴を有した受座と前記受座に一端側が連結され且つ前記ねじ部に直交する方向に径を拡大するばね部材と前記ばね部材の他端側が連結されており前記ねじ部と共に移動することで前記ばね部材の径を拡大させるばね部材駆動片とを有し、前記ばね部材にゴム材が被覆されており、前記ねじ部を回すことにより前記ばね部材の径を拡大して前記ゴム材を前記穴の壁面に圧接する部材であることを特徴とする外装材取付構造。 - 外装材の裏面側に外装支持部材を取り付けるための第1の締結要素と第2の締結要素とを具備して成り、
前記第1の締結要素は外装材の裏面側に当該外装材を貫通することなく設けられた穴であり、
前記第2の締結要素は前記外装支持部材の裏面側から当該外装支持部材の孔を貫通して前記第1の締結要素に到達し、ねじ部と前記ねじ部が螺合するねじ穴を有した受座と前記受座に一端側が連結され且つ前記ねじ部に直交する方向に径を拡大するばね部材と前記ばね部材の他端側が連結されており前記ねじ部と共に移動することで前記ばね部材の径を拡大させるばね部材駆動片とを有し、前記ねじ部を回すことにより前記ばね部材の径を拡大して前記穴の壁面に圧接する部材であることを特徴とする外装材取付構造。
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