JP4479877B2 - 画像認識による不良検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板、シリコンウェハ、PDP等の回路パターンや加工パターンを持つ表面上の異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良を検出する高精度かつ高速の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板やシリコンウェハ等の基板には、外部の物理的あるいは化学的な要因により、加工プロセスそのものの不良とは異なる異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良部が発生することがある。例えばプリント基板の場合、異物付着の例としては異部品、半田ボール、半田屑であり、ゴミ付着の例としては糸屑、金属片であり、傷の例としては切り傷、刺し傷であり、汚れ付着の例としては油、ペイント、変色である。このような不良検査にも、従来、画像認識技術に基づく2次元外観検査が多く用いられてきた。以下に、従来の画像認識技術に基づく2次元外観検査の例を説明する。
【0003】
最初に差画像方式による2次元外観検査の例を説明する。差画像方式では、正常パターン画像(テンプレート画像)と不良画像(入力検査画像)を比較し、両者の画像の差分演算を行うことで差画像を得て、差画像の濃淡画像を2値化することで不良を検出する(例えば特許文献1および特許文献2)。
【0004】
差画像で不良部のみを抽出するためには、両者の画像の明るさレベルが一致する必要がある。上記の各特許文献によれば、シリコンウェハ上の変色の判別に、暗視野照明系と明視野照明系を用いているが、それぞれ、正常パターン画像と不良画像の照明条件を一致させて差画像を取っている。そのために、暗視野照明系と明視野照明系のために2つの良品部テンプレート画像を事前に用意することが必要となる。
【0005】
上記のごとく差画像方式によれば、検査対象(異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良部分)によって照明条件を変更する場合、各照明条件のテンプレート画像を複数用意する必要がある。逆に、初期の照明条件のテンプレート画像が1つしかないとき、検査時に照明条件の変更ができないという問題を提起する。
【0006】
なお差画像方式で画像差分演算は、「差画像=不良画像(入力検査画像)−正常パターン画像(テンプレート)」として行われる。また暗視野/明視野照明系の照明条件一致は次式に基づいている。
【0007】
【数3】
暗視野系差画像=欠陥部の明視野画像−良品部の明視野画像
明視野系差画像=欠陥部の暗視野画像−良品部の暗視野画像
【0008】
異物や欠陥の検出においては、基板上のパターンの繰り返し性に着目し、同一パターンを比較して検査する手法を用いることがある。この際、比較して検査する2画像、すなわち参照画像と検査画像の差に起因する明るさレベルの差異が発生する。例えば、LSIの場合、メモリセル部では比較的画像間の明るさレベルの差異が少ないが、周辺回路部分の複雑なパターン部では画像間の差異が大きい傾向がある。パターン種に応じて検出される信号レベルは特徴的な明るさを有することも多い。
【0009】
入力検査画像とテンプレート画像の間で明るさレベルの差異が発生する場合の対策として、2つの画像間で明るさのレベル合わせを行う方法、あるいは、2値化閾値を補正する方法がある(例えば特許文献3)。しかし、入力検査画像の明るさムラや不良部の明るさがその明るさレベルに影響を与える場合、レベル合わせや閾値補正に誤差が発生し、不良検出に影響が出る。ここで明るさレベル差異は、「明るさレベル差異=(入力検査画像−テンプレート画像)のレベル≠0」として求められる。
【0010】
また、差画像方式では入力検査画像とテンプレート画像の間で位置合わせを行う。このとき、回路パターンのないようなエリアの検査が困難である。このため、ダミーパターンを設けることがあった。
【0011】
次に、正規化相関法によるパターンマッチング法(以下「PM」と記す)の問題を説明する。正規化相関法によるPMは、2値化や重心法の検出に比べて、入力検査画像の明るさレベル変化/変動の影響を受けにくい。不良検出に正規化相関法によるPMを用いることができれば、上記の差画像方式のような明るさレベル変化/変動の問題を回避できる。
【0012】
しかし、正規化相関法の平均値差分PMの従来公式では、入力検査画像が無地フラットであるとき、正規化相関係数が、Cr=分子/分母=0/0=不定、となって数値が求まらない問題があり、不良検出には不適である。
【0013】
また移動相関法PMの従来公式では正規化相関係数が高めに計算される。例えば入力検査画像が無地フラットのときでも、正規化相関係数式がCr>0.9(≒1)となり、不良検出の感度が悪い。さらに不良検出感度を制御する制御変数もなく、検出感度を上げることができない。
【0014】
以下で、正規化相関法の従来公式の問題を単純なサンプルケースで示す。ここでは輝度レベル={0,1,2}を用いているが、グレースケール=0〜255の階調との間で、例えば、“0”=50、“1”=100、“2”=150のように対応づけると理解し易い。
【0015】
正規化相関法の従来公式を説明する。通常のPMでは、回路パターンのような定型パターンをテンプレートとして用い、次のような正規化相関係数の公式を用いていた。
【0016】
【数4】
【0017】
平均値差分によるPMの従来公式1によれば、入力検査画像gが無地フラットの不良のとき、いかなるテンプレートに対しても常に正規化相関係数が下記の式(数5)に示されるごとくCr=分子/分母=0/0(不定)となって数値が求まらない問題があり、不良検出に不適であった。
【0018】
【数5】
【0019】
また移動相関法PMの従来公式2では、入力検査画像が無地フラットの不良のとき、(数6)のごとく正規化相関係数が、Cr=0.943>0.9となって、不良検出の感度が悪い。ここで、正規化相関係数値Cr=0.943と大小比較した上記の数値0.9は、不良検出感度を評価する目安としての指標値である。Cr<0.9のとき不良検出感度がよいとし、Cr≧0.9のとき不良検出感度がよくないと考える。以降、不良検出感度を評価する場合には、この指標値=0.9を用いる。
【0020】
【数6】
【0021】
不良領域比率と不良検出感度について説明する。
【0022】
移動相関法PMの従来公式2の場合:
入力検査画像で不良部の占める割合が小さくなると、正規化相関係数がCr→1となって、不良が検出できなくなる。例えば、N=2n画素からなる回路パターンのテンプレートに対して、入力検査画像で1画素だけキズが異なる値をとる場合、正規化相関係数はnの関数式で与えられる。下記の(数7)に示されるようにn=2から始めてnを大きくしていくと、正規化相関係数が、Cr=0.949から次第に1に近づいていく。Cr=1に近いほど、正常との区別がつけにくくなるので、不良検出の感度が悪くなる。従ってテンプレートのメッシュ分割を行うことにより、計算領域における不良部の割合を大きくし、不良検出の感度を高める必要がある。
【0023】
【数7】
【0024】
平均値差分PMの従来公式1の場合:
平均値差分PMの従来公式1でも、同様に、入力検査画像で不良部の占める割合が小さくなると、正規化相関係数がCr→1となって、不良が検出できなくなる。下記の(数8)に示されるようにn=3から始めてnを大きくしていくと、正規化相関係数が、Cr=0.894から次第に1に近づいていく。Cr=1に近いほど、正常との区別がつけにくくなるので、不良検出の感度が悪くなる。従ってテンプレートのメッシュ分割を行うことにより、計算領域における不良部の割合を大きくし、不良検出の感度を高める必要がある。
【0025】
【数8】
【0026】
正規化相関法を不良検出に適応した事例として特許文献4がある。特許文献4は、半導体製造プロセスの前工程で回路パターンを形成したウェハにおいて、良品チップ/不良チップとTEG(Test Element Group)とを分別して、TEGを確実に排除した、良品チップ/不良チップのみからなるチップレイアウトを生成する装置を開示する。この装置では、良品パターンの基準パターンと取得された画像信号とのパターンマッチングを行い、正規化相関係数から良品チップ、不良チップ、TEGを分別する。
【0027】
良品チップの相関係数は0.8以上、バッドマークを打たれて良品チップと局所的に異なるパターンを有する不良チップの相関係数は0.6程度、良品チップと全く異なる回路パターンを有するTEGの相関係数は0.1となるので、良品チップ、不良チップ、TEGの相関係数が明確に異なり、三者の分別が可能である。特に、TEGのみを除外するチップレイアウトは、相関係数の閾値を0.3程度に設定することで容易にTEG検出できる。
【0028】
この適用事例では、検査対象の不良チップ、TEGの回路パターンが良品チップと明確に異なり、不良チップ、TEGの相関係数は、良品チップの相関係数より有意的に小さい値となるので、三者の分別が可能であった。しかし、前述の特許文献1および特許文献3のようにウェハ上の任意形状/任意サイズ/任意輝度分布の不良を検出する場合、正規化相関係数が大きく変化する。不良のサイズが小さかったり、周囲とのコントラストが小さいと、不良検出感度が悪くなり、検出不可能となる。従って、不良に合わせて検出感度をコントロールできるような検査装置が必要となった。
【0029】
【特許文献1】
特開平10−185535号公報
【特許文献2】
特開平8−68618号公報
【特許文献3】
特開平9−264728号公報
【特許文献4】
特開2000−294612号公報
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来の問題点を踏まえ、グレースケールの画像認識技術を用いた2次元検査装置において、プリント基板、シリコンウェハ等の回路パターンまたは加工パターンを持つ表面上の異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良を高速かつ高精度に検出できることが望まれる。
【0031】
また検査装置で取り込んだプリント基板、シリコンウェハ等の入力検査画像において、正常な回路パターンまたは加工パターンの基準画像とは異なる輝度分布を持つ面状、線状、点状等の任意形状または任意サイズの不定形の不良部を検出できることが望まれる。
【0032】
さらに照明条件変更、撮像条件変更、照明変動、被検物反射光変動、照明ムラ、反射ムラ等の明るさレベル変化または変動の影響を受けずに、初期登録した1つの回路パターンまたは加工パターンのテンプレート(正常パターン)で、容易に不良を検出できることが望まれる。また周辺部に比べて不良部のコントラストが強くない場合でも、高感度の不良検出を行えることが望まれる。
【0033】
本発明の目的は、上記の各要望を達成することにあり、グレースケールの画像認識技術を用いた2次元検査装置で、正規化相関法のPMを利用して不良部を検出するもので、プリント基板、シリコンウェハ、PDP等の回路パターンまたは加工パターンを持つ表面上における異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良部を高精度かつ高速に検査できる画像認識による不良検査方法を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像認識による不良検査方法は、上記の課題を達成するために、次のように構成される。
【0035】
第1の不良検査方法(請求項1に対応)は、
グレースケールについてのパターンマッチング法として正規化相関法を用いて、回路パターンまたは加工パターンを持つ表面上の不良部を検出する画像認識による不良検査方法であって、
回路パターンまたは加工パターンを持つ表面に対して、回路パターンまたは加工パターンのテンプレートを用いて、前記テンプレートの回路パターンまたは加工パターンとは異なる輝度分布を持つ任意形状または任意サイズの前記不良部を検出し、
前記正規化相関法を用いるとき、回路パターンまたは加工パターンに適合するように、正規化相関式として、正規化相関係数の検出感度の強弱をコントロールする強調係数を乗じた入力検査画像に対してテンプレート画像(正常回路パターン画像)を差し引いた差画像の式を用い、正規化相関係数を強調係数の関数となす、
ことを特徴とする方法である。
【0039】
第2の不良検査方法(請求項2に対応)は、上記の方法において、好ましくは、不良検出のパターンマッチング法として正規化相関法を使用するとき、正規化相関係数Crを求める式として下記の式(1)を用いることで特徴づけられる方法である。
Cr=<(f−<f>)・{k(g−<g>)−(f−<f>)}>
÷|f−<f>|・|k(g−<g>)−(f−<f>)|…(1)
ここで、
−1≦Cr≦1:正規化相関係数の値域
f:テンプレート=回路パターン(正常パターン)
g:入力検査画像
<f>:fの平均値
<g>:gの平均値
k>1:強調係数(感度係数)
<(f−<f>)・{k(g−<g>)−(f−<f>)}>:
ベクトル(f−<f>),{k(g−<g>)−(f−<f>)}の内積
【0040】
第3の不良検査方法(請求項3に対応)は、上記の方法において、好ましくは、上記の式(1)の代わりに下記の式(2)を用いることを特徴とする方法である。
Cr=<(f−<f>)・{k(f−<f>)−(g−<g>)}>
÷|f−<f>|・|k(f−<f>)−(g−<g>)|…(2)
<(f−<f>)・{k(f−<f>)−(g−<g>)}>:
ベクトル(f−<f>),{k(f−<f>)−(g−<g>)}の内積
【0041】
第4の不良検査方法(請求項4に対応)は、上記の方法において、好ましくは、上記パターンマッチング法として正規化相関法を使用するとき、ユーザの検査目的に合わせた後述の(数10)の式に基づくユーザ定義の関数を正規化相関式に組み込んで使うことを特徴とする。
【0042】
第5の不良検査方法(請求項5に対応)は、上記の方法において、好ましくは、回路パターンまたは加工パターンのテンプレートを2次元メッシュ、あるいは、1次元メッシュにメッシュ分割したことを特徴とする方法である。
【0043】
第6の不良検査方法(請求項6に対応)は、上記の方法において、好ましくは、検出対象の不良部のサイズに合わせて、分割メッシュのサイズを決め、回路パターンまたは加工パターンの上記テンプレートをメッシュ分割したことを特徴とする方法である。
【0044】
第7の不良検査方法(請求項7に対応)は、上記の方法において、好ましくは、回路パターンまたは加工パターンの上記テンプレートのメッシュ分割を行って、分割メッシュ内でパターンマッチング法の計算と良否判定を行うことを特徴とする方法である。
【0045】
第8の不良検査方法(請求項8に対応)は、上記の方法において、好ましくは、回路パターンまたは加工パターンの上記テンプレートのメッシュ分割を行って、メッシュを基準配列としたウィンドウを構成し、このウィンドウ内でパターンマッチング法による計算と良否判定を行うことを特徴とする方法である。
【0046】
第9の不良検査方法(請求項9に対応)は、上記の方法において、好ましくは、検査対象に応じて、メッシュ分割のテンプレートだけでなく、少なくとも点状不良(微小)、線状不良(微細)、面状不良(面積)の形状/サイズの不良に対応する複数の種類のメッシュを基準配列として構成されたウィンドウのテンプレートを用意して検査時に併用することを特徴とする方法である。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0050】
図1は本発明に係る不良検査方法を実施する装置の構成を概略的に示す。11は被検物である。被検物11は基板状またはシート状の形態を有するものである。被検物11の例としては、プリント基板、シリコンウェハ、PDPまたはLCDのガラス基板、TFT液晶表示装置等における回路パターンまたは加工パターンが形成された表面を有する部材である。
【0051】
図1に示されるように、例えば水平姿勢で配置された被検物11の上面に対しては、照明装置12によって照明光が照射される。照明装置12による照明と被検物11の反射率が被検物11の反射光の明るさを決める。被検物11の所要の領域を撮像装置13で撮影し、被検物11の上面の画像データを得る。撮像装置13としては例えばCCDカメラが使用される。
【0052】
撮像装置13で得られた画像データはコンピュータ(PC等)14に伝送される。コンピュータ14はCPU15とメモリ(画像メモリを含む)16とハードディスク17と表示装置18と入力装置19とから構成される。撮像装置13の撮像で得られた被検物11の検査面に係る画像データはメモリ16を経由してハードディスク17に保存される。入力装置19を介して入力されたデータもハードディスク17に保存される。ハードディスク17は、撮像データ等のデータと共に、本発明に係る不良検査方法を実施するための検査処理プログラム21および当該検査処理プログラム21の実行の上で必要なデータ(画像に係るデータ、数値データ等)22を記憶している。
【0053】
上記コンピュータ14において、CPU15で検査処理プログラム21を読み込むことにより、不良検査装置を構成する各種の機能部を実現する。この不良検査装置の各機能部により、撮像装置13から与えられる被検物11の検査面に係る画像データに対して後述する所定の処理を行い、被検物11の検査面上の欠陥不良を検出する不良検査が行われる。
【0054】
上記不良検査装置に従えば、プリント基板やシリコンウェハ等の上記基板状またはシート状の被検物11の回路パターンや加工パターン上の異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良部が高精度かつ高速に検査される。
【0055】
次に、図2〜図6を参照して、本実施形態に係る不良検査方法を実施する前の段階の処理を説明する。図2は不良検査方法における初期設定処理(ティーチング処理)を示し、図3はテンプレートの生成の処理を示し、図4はメッシュ分割の例を示し、図5はウィンドウの例を示し、図6はテンプレートの一例を示す。
【0056】
被検物11の検査個所は基板等の表面上の回路パターンまたは加工パターンのある領域であるので、予め画像を取得してテンプレートとして登録しておく必要がある。図2に示した初期設定処理において、最初にテンプレートが生成される(ステップS11)。このテンプレートの生成ステップでは、検査作業者によって、入力装置を介して、テンプレートの縦横サイズと中心座標値が指定される。この不良検査方法は、正規化相関法を用いていて輝度変動の影響を受けにくいので、回路パターンまたは加工パターンのテンプレート画像は、ある照明条件で1枚だけ取得し、登録すればよい。
【0057】
図6にテンプレートの一例を示す。このテンプレート71では、基材72の上に回路パターン73が形成されている。
【0058】
図3にテンプレート生成の具体的な処理フローを示す。最初に、テンプレート画像が用意され、用意されたテンプレート画像を撮像装置13で撮像する(ステップS21)。撮像で得られたテンプレート画像の信号はA/D変換される(ステップS22)。これによりテンプレート画像に係るデータfが得られる。次に、テンプレート画像fの平均値<f>が演算によって求められる(ステップS23)。その後でテンプレート画像fと平均値<f>の間の差分演算「f−<f>」が行われる(ステップS24)。得られたテンプレート差画像「f−<f>」はハードディスク17のデータ領域22に保存される(ステップS25)。次いで、テンプレート差画像「f−<f>」について絶対値|f−<f>|が演算され(ステップS26)、同様にハードディスク17のデータ領域22に保存される(ステップS27)。こうして、上記のテンプレート生成のステップS11が実行される。これらのテンプレート画像データ「f−<f>」、「|f−<f>|」は、入力装置19から後述の初期設定部33を経て、検査実行部34の正規化相関演算プロセスに供される。
【0059】
また検査を行う時には、上記テンプレートの回路パターンまたは加工パターンと、被検物11の検査個所の回路パターンまたは加工パターンとを、位置合わせをする必要がある。この場合には、通常の正規化相関係数式を用いればよい。
【0060】
正規化相関法(PM)では、入力検査画像の中に占める不良部(正常パターンと不一致の部分)の割合が小さいと、正規化相関係数値はCr→1となり、不良が検出できなくなる。不良検出を行うためには、PMの計算に当たり、計算領域における不良部の割合を大きくする必要がある。そのため、検査対象の不良のサイズに合わせてメッシュサイズを決めて、テンプレートをメッシュ分割する。これにより検出感度が向上する。
【0061】
また、テンプレート領域の中で正規化相関法PMで不良を検出したとき、不良の位置を特定する必要がある。しかし、正規化相関法PMでは、テンプレート領域に対して正規化相関係数がCr<0.9となって、テンプレートと入力検査画像が不一致であるという情報が与えられるだけで、不良の位置は不明である。そこで、どの位置で不良が発生して、Cr<0.9となったのかを特定するために、テンプレート領域をメッシュ分割し、メッシュ毎に正規化相関係数を求めることにすれば、不良発生の分割メッシュの位置座標がわかるので、不良の位置検出が可能となる。
【0062】
以上のことから、図2に示すごとく、次のステップS12では、上記テンプレートに対してメッシュ分割が行われる。メッシュ分割のステップでは、検査作業者によって1次元メッシュ、2次元メッシュ、両者併用のいずれかが指定される。
【0063】
その後、図2に示すごとく、同様に検査作業者により、XY方向のメッシュサイズ(XY方向の分割数)が指定され(ステップS13)、さらにウィンドウ(XY方向のメッシュ数)が指定される(ステップS15)。XY方向のメッシュサイズが指定されると、表示装置等にテンプレートのメッシュ分割の表示が行われ(ステップS14)、検査作業者はこの表示を見てウィンドウを指定する。ウィンドウを指定すると、表示装置にウィンドウが表示される(ステップS16)。
【0064】
図4は、1次元メッシュ分割(a)と2次元メッシュ分割(b)の例を示している。図4の1次元メッシュ分割(a)では、図中横方向にメッシュ分割が行われている状態が示される。図中の各種のモデル形態(円形状、直線状、矩形状)の異物(不良部)51,52,53に対して1次元メッシュ分割が行われている。この1次元メッシュ分割の上で異物検出のためのPMが行われる。図4の2次元メッシュ分割(b)では、図中、縦方向および横方向にメッシュ分割が行われている状態が示される。図中の各種の形態(円形状、直線状、矩形状、点状)の異物51,52,53,54に対して2次元メッシュ分割が行われている。この2次元メッシュ分割の上で異物検出のためのPMが行われる。不良のサイズに合せてメッシュのサイズを調整すると、検出能力が高くなる。図4では格子状のメッシュ分割を示したが、これに限定されない。メッシュ分割は、格子状、3角形状等の任意の面素形状で行うことができる。
【0065】
図5はウィンドウの一例を示す。このウィンドウ61は、生成された矩形のテンプレート62において2次元のメッシュ63で分割を行ったものにおいて、メッシュ63を基準単位にして例えば(3×3)のサイズで指定されたウィンドウである。テンプレート62で示された点々64は画素を示している。この図によって、テンプレート62>ウィンドウ61>分割メッシュ63>画素64の階層構造が示される。
【0066】
初期設定処理では、さらに、検査作業者による指定操作に基づき、強調係数kの指定(ステップS17)、閾値τの指定(ステップS18)が実行される。これらの指定値は、ハードディスク17のデータ22の領域に保存される。これらの指定値は、本発明で採用された正規化相関法に係るモデル式で用いられる。
【0067】
次に、本発明に係る不良検査方法で採用される正規化相関法のモデル式を説明する。
【0068】
通常の正規化相関式は、不良検出感度とフラットな不良検出の点で、不良検出に不向きである。そこで不良検出に適合する検出感度の高い正規化相関係数の次の新しいモデル式1,2が提案される。
【0069】
【数9】
【0070】
(数9)で示されたモデル式は、入力検査画像で、周辺部に対して不良部のコントラストが小さい場合でも、上記の強調係数kを用いて検出感度を向上させることにより、高感度の不良検出を行うことができる。不良検出の感度を向上させるために、不良の輝度分布「g−<g>」に強調係数kをかけて輝度分布の振幅を増幅させた輝度分布から正常の回路パターンの輝度分布「f−<f>」を差し引くことにより得られた、不良部分の輝度分布をより強調した差画像と、正常の回路パターン画像「f−<f>」との間で正規化相関係数を求めることで、正常の回路パターン画像と不良の画像との一致度/不一致度を算定し、不良を感度よく検出する。
【0071】
回路パターン画像「f−<f>」は不良部分の振幅に強調係数kを作用させ、振幅を増幅させるのに実質的に重要である。もし「f−<f>」がなければ、正規化相関式の分子/分母のkが相殺されるので、不良の振幅にkは作用せず、振幅増幅は果たし得ない。この係数kと「f−<f>」があって始めて従来の正規化相関法でなし得なかった不良検出感度のコントロールが可能となる。図9に、強調係数の説明するための図解が示される。図9では、Aで強調係数モデル式が示され、Bでテンプレートの回路パターンfの一例が示され、Cでは入力検査画像gの一例が示されている。Dでは強調係数(例えば2)がある場合の入力検査画像とテンプレートの差画像の例が示されていて、強調係数kにより不良の振幅が増幅して強調されている様子が分る。
【0072】
本発明のモデル式は、非可制御性の従来の正規化相関法のモデル式を可制御に変えると共に、不良検出感度をコントロールできるようにした点が大きな利点である。
【0073】
モデル式1は、回路パターンそのものに不良があるときの不良検出感度がよい。他方、モデル式2は、不良部の凹凸を反転させる働きがあり、BG(Back Ground)に凹状キズがあるときの不良検出感度を向上させる。
【0074】
正規化相関係数Crの計算は、各々、分割メッシュまたはウインドウ内で行う。良否判定は、分割メッシュまたはウィンドウごとに、初期に設定した閾値τと正規化相関係数Crとを比較して、Cr≧τならば正常、Cr<τならば不良、と判定する。不良判定された分割メッシュ数≧1であれば、その検査個所は不良と判定する。
【0075】
図7と図8を参照して本実施形態に係る不良検査装置の機能部と不良検査方法を説明する。図7は不良検査装置を構成する各種の機能部と各機能部に基づく処理の順序を示し、図8は不良検査方法に係る検査処理の流れを示す。
【0076】
コンピュータ14において、CPU15で検査処理プログラム21を読み込むことにより、不良検査装置を構成する各種の機能部を実現される。この不良検査装置の各機能部により、撮像装置13から与えられる被検物11の検査面(回路パターンまたは加工パターン)に係る画像データに対して後述する所定の処理を行い、当該検査面上の欠陥不良を検出する不良検査が行われる。
【0077】
上記不良検査装置に従えば、上記モデル式1または2が適用され、プリント基板やシリコンウェハ等の回路パターンまたは加工パターン上の異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良部が高精度かつ高速に検査される。この例ではモデル式1で説明する。
【0078】
図7においてブロック31はCPU15による演算処理機能と検査処理プログラム21等とに基づいて実現される不良検査装置を示す。ここで、図7,8ではプログラム21で用いる数式として(数9)のモデル1を想定して説明しているが、処理ブロック構成や処理フローは、モデル式2についても同様に考えることができる。
【0079】
撮像装置13で得られた被検物の画像信号はA/D変換部32で画像データに変換され、不良検査装置のブロック31に伝送される。不良検査装置のブロック31は前述した初期処理を実行する初期設定部33と検査実行部34とから構成される。初期設定部33では、入力装置19から後述される各種データが与えられ、図2と図3で説明した初期設定処理が行われる。検査作業者の指定操作により入力装置19を通して入力されかつ初期設定部33に与えられるデータとしては、メッシュ分割に係るデータ、ウィンドウ指定に係るデータ、テンプレート画像に係るデータ、強調係数(k)のデータ、閾値(τ)のデータである。検査実行部34では、A/D変換部32から上記画像データが入力され、かつ初期設定部33から上記の各種データが提供ルート33a,33b,33c,33d,33eにより対応する各部に与えられる。検査実行部33は、これらのデータを用いて図8に示した検査処理を行う。
【0080】
前述した正規化相関係数Crを得るための、図7に示す検査実行部34の機能部の構成、および図8に示す検査処理工程を説明する。入力検査画像(g)41はメモリ(画像メモリ)16に入力される(ステップS31)。メモリ16に記憶された入力検査画像(g)41に対しては、提供ルート33aに示されるごとく前述したメッシュ分割が適用される。次段の平均値演算部42では、入力検査画像gの平均値<g>が演算される(ステップS32)。差画像演算部43では、入力検査画像gと入力検査画像の平均値<g>との差(g−<g>)が算出される(ステップS33)。次段の振幅増幅部44では、差(gー<g> )に提供ルート33bを介して与えられる強調係数kが乗算される(ステップS34)。差画像演算部45は入力検査画像とテンプレート画像の差分演算を行う(ステップS35)。絶対値演算部46では、入力検査画像とテンプレート画像の差画像の絶対値演算を行う(ステップS36)。正規化相関演算部47では、(数9)のモデル1の計算式で与えられる正規化相関係数Crの値が計算される(ステップS37)。良否判定部48では、算出されたCrと閾値τが比較され(ステップS38)、良否判定および不良検出が行われる(ステップS39)。
【0081】
上記で強調係数kについて、検査対象の不良は、異物、ゴミ、傷、汚れ等の種々の不良があり、形状/サイズ/輝度分布等の属性、性状はまちまちである。これらの各種不良に対して強調係数kで検出感度をコントロールできるので、不良に合わせた高感度検出が可能となる。
【0082】
またユーザ関数定義例について説明する。その他、特に輝度分布が凹状の不良を感度よく検出したい、あるいは、主に凸状の不良を検出したい、といったユーザの検査目的に合わせて、下記の(式10)のような例のユーザ定義の関数s(式中ではs(f−<f>)、s(g−<g>)と表記される)を組み込んだ正規化相関式(正規化相関係数Crを求める式)を用いることにより、不良検出を行うことも可能である。
なお上記のユーザ定義の関数sは、(式10)中に示されるように、関数sb(g−<g>)または関数st(g−<g>)として用いられ得る。
ユーザ定義の関数sの変形例である関数sb(g−<g>)は、特に凹状不良を感度よく検出するが、凸状不良も検出できる関数である。またユーザ定義の関数sの変形例である関数st(g−<g>)は、凸状不良をよく検出するが、凹状不良の検出感度はむしろ鈍い関数である。
【0083】
【数10】
【0084】
なお、さらにテンプレートをメッシュ分割すると、回路パターンが疎な場所では、分割メッシュが無地フラットになることがある。そのときには、テンプレートが無地フラットパターンの正規化相関係数の下記の(数11)のモデル式を用いればよい。
【0085】
【数11】
【0086】
上記の不良検査方法における数値計算について説明する。数値計算式としては(数12)に示す。
(1)位置合わせPM
通常、正規化相関PMでは検査枠内(サーチ領域内)でテンプレートを1画素ずつスキャン移動させて膨大な回数の正規化相関係数式の反復計算を行い、パターンの位置検出を行う。しかしながら、部品の位置ズレ検査のような場合と異なり、テンプレートと入力検査画像との回路パターンの位置合わせでは、最初から大体の位置は合っているので、探索領域は狭くてよく、テンプレートのスキャン移動量は小さいので、正規化相関係数式の反復計算も多くならない。さらに、テンプレートの一部だけを切り出して、部分テンプレート(例えば、コーナ部等)で位置検出PMを行えば、正規化相関係数式の計算負荷が軽減する。同様に、テンプレートに計算処理をしないマスク部を設定するのも、計算時間短縮の方法である。
(2)不良検出PM
不良検出PMでは、テンプレートと入力検査画像は予め位置合わせを行っているので、スキャン移動とそれに伴う反復計算がなく、正規化相関係数の計算は、固定テンプレート面の計算1回分だけで済み、効率的かつ高速に計算できる。
【0087】
【数12】
【0088】
また不良の分類については次の通りである。
(1)点状不良
不良判定した分割メッシュが孤立していて隣接関係がない場合、点状不良に分類する。不良判定のメッシュ数をカウントすることにより、点状不良の個数を求めることができる。
(2)線状不良
不良判定した分割メッシュが隣接関係にあり、メッシュ・ストリングの始点と終点が一致しない場合、線状不良に分類する。不良判定のメッシュ数をカウントすることにより、線状不良の線長が求まる。また、メッシュ・ストリングの重心を求めることにより不良の位置座標が求められる。
(3)面状不良
不良判定した分割メッシュが隣接関係にあり、メッシュ・ストリングの始点と終点が一致して閉ループをなす場合、面状不良に分類する。閉ループ内の面積を求めることにより不良部のサイズが測定できる。また閉ループ内面積の重心を求めることにより不良の位置座標を求めることができる。
【0089】
【実施例】
ここで、前述したモデル式1を用いて1次元と2次元の分割メッシュにおける不良PMの実施例を図10と図11を参照して説明する。なお以下の計算では、単純化のために、輝度ランク={−1,0,1,2,3}としたが、グレースケール=0〜255の階調と次のように対応づけると理解し易い。
−1=0、0=50、1=100、2=150、3=200、4=250
【0090】
図10には、モデル式1に関して、テンプレートfと入力検査画像gにつき例A,Bが示されている。この例では、f,gの各パターンに対して式の表現の仕方が示されている。
【0091】
1次元PM:
テンプレートを1次元メッシュ分割し、(1×3)配列メッシュからなる1次元ウィンドウで1次元PMを行う。強調係数はk=2とする。良否判定の閾値はτ=0.9とする。1次元メッシュ分割の1次元PMによって、1次元メッシュ(線素)上で面状、線状、点状の輝度分布の断面を捉えて、任意形状/任意サイズの不良を感度よく検出する。
【0092】
(1)正常画像/明視野: 図11Aの(1)
入力検査画像がテンプレートと同じ回路パターンを持っている場合、輝度レベルが異なっていても、下記の(数13)に示すごとく正規化相関係数はCr=1となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと一致したことになり、入力検査画像は正常と判定される。
【0093】
【数13】
【0094】
(2)正常画像/暗視野: 図11Aの(2)
入力検査画像がテンプレートと同じ回路パターンを持っている場合、輝度レベルが異なっていても、下記の(数14)に示すごとき正規化相関係数はCr=1となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと一致したことになり、入力検査画像は正常と判定される。
【0095】
【数14】
【0096】
(3)異常画像/回路膨れ: 図11Aの(3)
入力検査画像の回路部が回路膨れの形状欠陥を持っている場合、下記の(数15)に示すごとき正規化相関係数はCr=0<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0097】
【数15】
【0098】
(4)異常画像/回路断線: 図11Aの(4)
入力検査画像の回路部が断線の形状欠陥を持っている場合、下記の(数16)に示すごとき正規化相関係数はCr=−1<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。これと全く同じテンプレート/入力検査画像のデータに対して、移動相関法PMの従来公式2を適用した上記の(数6)の例では、正規化相関係数はCr=0.943>0.9であったので、モデル式1を用いることによって検出感度が著しく改善していることが分かる。
【0099】
【数16】
【0100】
(5)異常画像/回路一部欠損: 図11Aの(5)
入力検査画像の回路部が一部欠損の形状欠陥を持っている場合、下記の(数17)に示すごとく正規化相関係数はCr=0<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0101】
【数17】
【0102】
(6)異常画像/ゴミ一部付着: 図11Aの(6)
入力検査画像の回路部にゴミが一部付着する場合、下記の(数18)に示されるごとく正規化相関係数はCr=0.28<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0103】
【数18】
【0104】
(7)異常画像/ゴミ全面付着: 図11Bの(7)
入力検査画像の回路部にゴミが全面付着する場合、下記の(数19)が示すごとく正規化相関係数はCr=−1<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0105】
【数19】
【0106】
(8)異常画像/回路断線(局所キズ): 図11Bの(8)
入力検査画像の回路部がキズで断線する場合、下記の(数20)に示すごとく正規化相関係数はCr=−1<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0107】
【数20】
【0108】
(9)異常画像/回路断線(一部キズ): 図11Bの(9)
入力検査画像の回路部がキズで断線する場合、下記の(数21)に示すごとく正規化相関係数はCr=−0.76<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0109】
【数21】
【0110】
(10)異常画像/回路断線(一部キズ): 図11Bの(10)
入力検査画像の回路部がキズで断線する場合、下記の(数22)に示すごとく正規化相関係数はCr=−1<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0111】
【数22】
【0112】
(11)異常画像/BGキズ: 図11Bの(11)
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)がキズで凹む場合、下記の(数23)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.76<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0113】
【数23】
【0114】
2次元PM:
テンプレートを2次元メッシュ分割し、(3×3)配列メッシュからなる2次元ウィンドウで2次元PMを行う。1次元PMと同様に強調係数はk=2とする。良否判定の閾値はτ=0.9とする。2次元メッシュ分割の2次元PMによって、2次元メッシュ(面素)上で面状、線状、点状等の任意形状/任意サイズの不良を感度よく検出できる。
【0115】
(1)正常画像/明視野
入力検査画像がテンプレートと同じ回路パターンを持っている場合、輝度レベルが異なっていても、下記の(数24)に示すごとく正規化相関係数はCr=1となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと一致したことになり、入力検査画像は正常と判定される。
【0116】
【数24】
【0117】
(2)正常画像/暗視野
入力検査画像がテンプレートと同じ回路パターンを持っている場合、輝度レベルが異なっていても、下記の(数25)に示すごとく正規化相関係数はCr=1となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと一致したことになり、入力検査画像は正常と判定される。
【0118】
【数25】
【0119】
(3)異常画像/回路膨れ
入力検査画像の回路部が回路膨れの形状欠陥を持っている場合、下記の(数26)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.46<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0120】
【数26】
【0121】
(4)異常画像/回路欠け
入力検査画像の回路部が断線の形状欠陥を持っている場合、下記の(数27)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.069<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0122】
【数27】
【0123】
(5)異常画像/点状ゴミ
入力検査画像の回路部に点状ゴミが付着する場合、下記の(数28)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.16<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0124】
【数28】
【0125】
(6)異常画像/線状ゴミ小
入力検査画像の回路部に線状ゴミが付着する場合、下記の(数29)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.33<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0126】
【数29】
【0127】
(7)異常画像/線状ゴミ
入力検査画像の回路部に線状ゴミが付着する場合、下記の(数30)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.096<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0128】
【数30】
【0129】
(8)異常画像/面状ゴミ
入力検査画像の回路部に面状ゴミが付着する場合、下記の(数31)に示すごとく正規化相関係数はCr=−0.096<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0130】
【数31】
【0131】
(9)異常画像/点状キズ
入力検査画像の回路部が点状キズで断線する場合、下記の(数32)に示すごとく正規化相関係数はCr=−0.14<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0132】
【数32】
【0133】
(10)異常画像/線状キズ小
入力検査画像の回路部が線状キズで断線する場合、下記の(数33)に示すごとく正規化相関係数はCr=0<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0134】
【数33】
【0135】
(11)異常画像/線状キズ
入力検査画像の回路部が線状キズで断線する場合、下記の(数34)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.12<0.9となって、入力検査画像は正常パターンテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0136】
【数34】
【0137】
(12)異常画像/面状キズ
入力検査画像の回路部が面状キズで断線する場合、下記の(数35)で示すごとく正規化相関係数はCr=−0.12<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0138】
【数35】
【0139】
(13)異常画像/BG点状ゴミ
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)が点状ゴミが付着する場合、下記の(数36)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.13<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0140】
【数36】
【0141】
(14)異常画像/BG点状ゴミ/明視野
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)が点状ゴミが付着する場合、入力検査画像の輝度レベルが明視野であっても、下記の(数37)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.13<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0142】
【数37】
【0143】
(15)異常画像/BG点状ゴミ/暗視野
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)に点状ゴミが付着する場合、入力検査画像の輝度レベルが暗視野であっても、下記の(数38)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.13<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0144】
【数38】
【0145】
(16)異常画像/BG点状キズ
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)が点状キズで凹む場合、下記の(数39)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.72<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0146】
【数39】
【0147】
(17)異常画像/BG線状キズ
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)が線状キズで凹む場合、下記の(数40)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.71<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0148】
【数40】
【0149】
(18)異常画像/BG線状キズ
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)が線状キズで凹む場合、下記の(数41)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.76<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。
【0150】
【数41】
【0151】
ここでは、前述したユーザ定義関数sbのモデル式を用いて、1次元の分割メッシュにおける不良PMの実施例を説明する。強調係数はk=2とする。良否判定の閾値はτ=0.9とする。
【0152】
(1)正常画像/明視野
入力検査画像がテンプレートと同じ回路パターンを持っている場合、輝度レベルが異なっていても、下記の(数42)に示すごとく正規化相関係数はCr=1となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと一致したことになり、入力検査画像は正常と判定される。
【0153】
【数42】
【0154】
(2)異常画像/BGキズ
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)がキズで凹む場合、下記の(数43)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.55<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。ユーザ定義関数sbを用いない(数23)の例では正規化相関係数はCr=0.76<0.9であったので、ユーザ定義関数sbを用いることによってさらにBGキズの検出感度が向上していることがわかる。
【0155】
【数43】
【0156】
(3)異常画像/回路膨れ
入力検査画像の回路部が回路膨れの形状欠陥を持っている凸状不良の場合、下記の(数44)に示すごとく正規化相関係数はCr=0.45<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。ユーザ定義関数sbを用いない(数15)の例では正規化相関係数はCr=0<0.9であったので、検出感度が少し鈍っている。これは、ユーザ定義関数sbを用いると、凸状不良の凸部の上部がカットされるたためであるが、実用上問題はない。
【0157】
【数44】
【0158】
前述した反転タイプのモデル式を用いて1次元の分割メッシュにおける不良のパターンマッチング法の実施例を説明する。ここでは、強調係数はk=1.5とし、良否判定の閾値はτ=0.9とする。
【0159】
(1)異常画像/BGキズ
入力検査画像の回路周辺のバックグラウンド部(BG)がキズで凹む場合、k=2→1.5としたので、下記の(数45)に示すごとく正規化相関係数はCr=0<0.9となって、入力検査画像は正常パターンのテンプレートと不一致となり、入力検査画像は不良と判定される。ユーザ定義関数sbを用いない(数23)の例では正規化相関係数はCr=0.76<0.9であり、ユーザ定義関数sbを用いる(数43)の例ではCr=0.55<0.9であったので、さらにBGキズの検出感度が向上していることがわかる。
【0160】
【数45】
【0161】
不良領域比率と不良検出感度について説明する。
一般に、入力検査画像の中で不良の占める割合(不良領域比率)が小さくなると、不良検出感度が低下する。1画素の不良に対して領域サイズ(N=2n画素)を漸増させた場合の、本発明に係る新モデル式(強調係数k=2)の検出感度の変化を以下の(数46)に示す。テンプレートfおよび入力検査画像gの具体例については図10(B)を参照する。入力検査画像サイズがn=10画素、すなわち、不良領域比率1/N=1/20の場合でも、正規化相関係数は、Cr=0.816<0.9、となって、高い不良検出感度を示した。優れた不良検出能力を持っていることが分かる。
これに対して、移動相関法PMの従来公式2を用いて、同じケースの計算を行ったが、(数7)に示されるようにN=4(n=2)の場合で、既にCr=0.949>0.9となる。また、平均値差分PMの従来公式1を用いた場合、(数8)で示されるようにN=6(n=3)の場合で、既にCr=0.894≒0.9となるので、新モデル式の不良検出能力の高さが顕著である。
【0162】
【数46】
【0163】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明によれば、次の効果を奏する。
【0164】
(1)高感度不良検出:
不良検出のパターンマッチング法で正規化相関法を用いるとき強調係数を加えたので、強調係数の調整により、周辺BGに比べて不良部のコントラストが強くない場合でも、高感度の不良検出を行うことができる。
【0165】
(2)検査対象の各種不良に合わせて不良検出感動を高感度にコントロールできる。:
検査対象の不良は、異物、ゴミ、傷、汚れ等の種々の不良があり、形状/サイズ/輝度分布等の属性性状はまちまちである。これらの各種不良に対して強度係数で検出感度をコントロールできるので、不良に合わせた高感度検出が可能となる。さらに、検査対象の不良の形状/サイズにマッチするメッシュ分割やウィンドウ構成を併せて行うことにより、不良に合わせた高感度検出の最適チューニングを行うことができる
【0166】
(3)明るさレベル変化/変動の影響を受けにくい。:
正規化相関法を用いているので、初期登録した1つのテンプレート(正常パターン)で、照明条件変更、撮像条件変更、照明変動、被検物反射光変動、照明ムラ、反射ムラ等の輝度レベル変化/変動の影響を受けずに(あるいは影響を受けにくくして)、不良検出ができる。従って、異物、ゴミ、傷、汚れ等の不良検出に合わせて、検査時の照明条件を随時変更することが可能である、また差画像方式のようにテンプレートと入力検査画像との間の明るさレベルの差異に対してレベル合わせを行う必要がなく、閾値の補正も必要なく、不良検出がレベル合わせ誤差/閾値補正誤差の影響を受けることもない。
【0167】
(4)任意形状または任意サイズの不良検出:
不良の形状/サイズに合わせて1次元あるいは2次元のメッシュ分割を行うことにより、面状、線状、点状等の任意形状/任意サイズの不良を感度よく検出できる。
【0168】
(5)高速検査:
位置合わせ後、テンプレートを検査枠に位置固定して1回でPMの計算を行うことにより、効率よく高速で不良を検出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不良検査方法を実施する装置の全体的構成を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明に係る不良検査方法における初期設定処理(ティーチング処理)を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る不良検査方法における初期設定処理(ティーチング処理)でのテンプレート作成の詳細を示すフローチャートである。
【図4】メッシュ分割(1次元メッシュ、2次元メッシュ)の例を説明する図である。
【図5】階層構造を説明する図である。
【図6】テンプレートの一例を示す図である。
【図7】本発明に係る不良検査方法を実施する装置を構成する各種の機能部と各機能部に基づく処理の順序を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る不良検査方法に係る検査処理を示すフローチャートである。
【図9】強調係数モデル式における回路パターンgと入力検査画像fを説明する図である。
【図10】本発明に係る不良検査方法における1次元PMでのテンプレートと入力検査画像を説明する図である。
【図11A】本発明に係る不良検査方法における1次元PMでの検査例(1)〜(6)を示す図である。
【図11B】本発明に係る不良検査方法における1次元PMでの検査例(7)〜(11)を示す図である。
【符号の説明】
11 被検物
12 照明装置
13 撮像装置
14 コンピュータ
31 不良検査装置
33 初期設定部
34 検査実行部
Claims (9)
- グレースケールについてのパターンマッチング法として正規化相関法を用いて、回路パターンまたは加工パターンを持つ表面上の不良部を検出する画像認識による不良検査方法であって、
回路パターンまたは加工パターンを持つ表面に対して、回路パターンまたは加工パターンのテンプレートを用いて、前記テンプレートの回路パターンまたは加工パターンとは異なる輝度分布を持つ任意形状または任意サイズの前記不良部を検出し、
前記正規化相関法を用いるとき、回路パターンまたは加工パターンに適合するように、正規化相関式として、正規化相関係数の検出感度の強弱をコントロールする強調係数を乗じた入力検査画像に対してテンプレート画像(正常回路パターン画像)を差し引いた差画像の式を用い、正規化相関係数を強調係数の関数となす、
ことを特徴とする画像認識による不良検査方法。 - 不良検出のパターンマッチング法として正規化相関法を使用するとき、正規化相関係数Crを求める式として下記の式(1)を用いることを特徴とする請求項1記載の画像認識による不良検査方法。
【数1】
Cr=<(f−<f>)・{k(g−<g>)−(f−<f>)}>
÷|f−<f>|・|k(g−<g>)−(f−<f>)|…(1)
ここで、
−1≦Cr≦1:正規化相関係数の値域
f:テンプレート=回路パターン(正常パターン)
g:入力検査画像
<f>:fの平均値
<g>:gの平均値
k>1:強調係数(感度係数)
<(f−<f>)・{k(g−<g>)−(f−<f>)}>:
ベクトル(f−<f>),{k(g−<g>)−(f−<f>)}の内積 - 前記式(1)の代わりに下記の式(2)を用いることを特徴とする請求項2記載の画像認識による不良検査方法。
【数2】
Cr=<(f−<f>)・{k(f−<f>)−(g−<g>)}>
÷|f−<f>|・|k(f−<f>)−(g−<g>)|…(2)
<(f−<f>)・{k(f−<f>)−(g−<g>)}>:
ベクトル(f−<f>),{k(f−<f>)−(g−<g>)}の内積 - 回路パターンまたは加工パターンの前記テンプレートを、2次元メッシュ、あるいは、1次元メッシュにメッシュ分割したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像認識による不良検査方法。
- 検出対象の不良部のサイズに合わせて、分割メッシュのサイズを決め、回路パターンまたは加工パターンの前記テンプレートをメッシュ分割したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像認識による不良検査方法。
- 回路パターンまたは加工パターンの前記テンプレートのメッシュ分割を行って、分割メッシュ内でパターンマッチング法の計算と良否判定を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像認識による不良検査方法。
- 回路パターンまたは加工パターンの前記テンプレートのメッシュ分割を行って、メッシュを基準配列としたウィンドウを構成し、このウィンドウ内でパターンマッチング法による計算と良否判定を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像認識による不良検査方法。
- 検査対象に応じて、メッシュ分割のテンプレートだけでなく、少なくとも点状不良(微小)、線状不良(微細)、面状不良(面積)の形状/サイズの不良に対応する複数の種類のメッシュを基準配列として構成されたウィンドウのテンプレートを用意して検査時に併用することを特徴とする請求項7記載の画像認識による不良部検査方法。
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