JP4479253B2 - 液体吐出装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置及び画像記録装置に係り、特に、ノズルから吐出する液体の量を調整可能な液体吐出装置及びこの液体吐出装置を備えた画像記録装置に関する。
液体を吐出するノズルを形成してなる吐出ヘッド有し、吐出ヘッドに電圧を印加することによりノズルから液体を吐出する液体吐出装置においては、一般に、環境温度の変化や吐出ヘッドの駆動による温度の変化により、液体の温度が変動する。液体の温度が変動すると、主に液体の粘度が変化することにより、液体のノズルからの吐出量が変動する。
このように液体の吐出量が変動すると、例えば、吐出ヘッドに薬品を充填し、ノズルから所定の量の薬品を吐出させて薬剤を調合する場合には、薬品の割合が変動してしまい、均質な薬剤を調合することができない。
また、例えば、吐出ヘッドにインクを充填し、ノズルから所定の量のインクを吐出させることにより画像の記録を行う場合には、色の濃度が変動してムラとなり良好な画像を得ることができない。
このような問題を解決した液体吐出装置である画像記録装置として、従来、インクの温度又は粘度に応じて印加電圧を制御する画像記録装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平6−344571号公報
しかし、従来の画像記録装置(特許文献1)では、吐出ヘッドである記録ヘッドに電圧を印加するためのヘッド駆動回路の個体差による印加電圧の誤差が生じるため、インクの吐出量が変動して濃度ムラが発生して良好な画像を得ることができないという問題があった。
また、インクの粘度は製造上の誤差を含むが、このインク粘度の誤差に起因するインクの吐出量のバラツキによる濃度のバラツキを防止することはできないという問題があった。
ここで、液体の吐出量は、吐出速度の一次線形式で得られるため、液体の吐出速度を測定し、この測定結果に基づいて液体の吐出量を制御することが考えられる。
液体の吐出速度を一定に保つようにした液体吐出装置として、複数の記録ヘッドを有する画像記録装置であって、一つの記録ヘッドについて、各ノズルから吐出されるインクの吐出速度の平均値が、全記録ヘッドの吐出速度の平均値と比較して所定値以上異なる場合には、当該記録ヘッドに印加する電圧を補正する画像記録装置が知られている(例えば、特開2003−205602号公報)。
しかしながら、この画像記録装置は、インクの吐出速度を均一にすることにより、インクの着弾位置の精度を向上させるようにしたものであり、温度に応じて吐出速度が変化することに伴うインクの吐出量については考慮されていないため、色の濃度ムラが発生してしまう場合がある。また、各色毎にインクの静的粘度等の特性が相違するような場合においては、一定量のインクを吐出させる場合の吐出速度は、そのインクの粘度によって異なるが、上記の画像記録装置では、この点についても考慮されていないため、各色毎に粘度の異なるインクを使用した場合には、全記録ヘッドについて吐出速度を均一にすることにより、濃度ムラが発生してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、精度良く一定量の液体を吐出することができる液体吐出装置、及び、この液体吐出装置を適用することにより色の濃度ムラを防止して良好な画像を得ることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明による液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルを形成してなる吐出ヘッド有し、前記吐出ヘッドに電圧を印加することにより前記複数のノズルから前記液体を吐出する液体吐出装置において、前記吐出ヘッド内の前記液体の温度を測定する温度測定手段と前記温度測定手段により測定された前記液体の温度に基づいて、前記複数のノズルからそれぞれ吐出させる前記液体の量が所定量となる最適吐出速度を取得する最適速度取得手段と、前記最適速度取得手段により取得された前記最適吐出速度に基づいて前記吐出ヘッドに印加する電圧を制御し、前記複数のノズルから前記液体を吐出させる電圧制御手段と、前記電圧制御手段の制御により前記複数のノズルから吐出された前記液体の吐出速度をそれぞれ測定する速度測定手段と、を設け、前記電圧制御手段は、前記速度測定手段により測定された前記複数のノズルの液体の吐出速度の平均速度を算出し、当該平均速度と前記最適吐出速度との差が所定値以内でない場合に、この差が所定値以内となるように、前記吐出ヘッドに印加する電圧を補正し、前記温度測定手段は、前記吐出ヘッドの駆動に伴う前記液体の温度上昇が飽和するまでの時間に基づいて前記液体が予め吐出された後に、前記液体の温度を測定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、その液体の温度下において、所定量の液体を吐出させるために最適な最適吐出速度が最適速度取得手段により取得され、この取得された最適吐出速度に基づいて吐出ヘッドに印加する電圧が設定されるため、温度に応じて吐出速度が変化することに伴う液体の吐出量の変動が防止される。そして、速度測定手段により測定された液体の吐出速度の平均値と最適吐出速度との差が所定値以内となるように、吐出ヘッドに印加する電圧が補正されるため、吐出ヘッドに電圧を印加するためのヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動が防止される。
また、予め吐出ヘッドを駆動させることにより吐出ヘッドの駆動よる液体の温度上昇を飽和させるため、吐出ヘッドの駆動によって液体の温度が上昇して吐出量が変動することが防止される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体吐出装置において、互いに異なる特性の前記液体を吐出する複数の前記吐出ヘッド有し、前記最適速度取得手段は、前記吐出ヘッドより吐出される前記液体の特性に応じ前記最適吐出速度を取得することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、各吐出ヘッドから吐出される液体の特性が異なる場合であっても、各液体の特性に応じた最適吐出速度が最適速度取得手段により取得され、この取得された最適吐出速度に基づいて吐出ヘッドに印加する電圧が設定されるため、各吐出ヘッドから所定量の液体が吐出される。
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、前記速度測定手段は、前記吐出ヘッドの駆動中であって前記液体が連続して吐出される場合においては、前記吐出ヘッドの駆動割合に応じた頻度で、前記吐出ヘッドから吐出される前記液体の吐出速度を測定することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、吐出ヘッドの駆動割合が大きいほど液体の吐出速度を測定する頻度を高くすれば、必要以上に吐出ヘッドの駆動を中断して液体の吐出速度の測定がなされることがなく、適切な頻度で吐出速度が測定され吐出ヘッドに印加する電圧が補正される。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記電圧制御手段は前記液体の吐出速度が所定速度以下となるノズルがある場合には、当該ノズルを除いて前記複数のノズルの吐出速度の平均速度を算出し、算出された平均速度と前記最適吐出速度との差が所定値以内でない場合に、この差が所定値以内となるように、前記吐出ヘッドに印加する電圧を補正することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、ノズル内の液体の粘度が増加したり、ノズルに硬化した液体の塊や塵等がつまる等して液体がノズルから正常に吐出されない吐出不良が生じているノズルを除いた全ノズルからの液体の平均速度に基づいて印加電圧の補正が行われるため、吐出不良が生じていないノズルからは適性な吐出速度で液体が吐出される。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記速度測定手段により測定された前記液体の吐出速度に基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出不良をノズル毎に検出する吐出不良検出手段を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、吐出ヘッドに対する印加電圧を補正するために行われる液体の吐出速度の測定と同時に、液体の吐出不良を検出することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の液体吐出装置において、ユーザへのメッセージを表示する表示手段を設け、前記吐出不良検出手段は、一定数以上の前記ノズルについて吐出不良を検出した場合には、吐出不良が発生している旨の表示を行うように前記表示手段を制御することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じている場合には、その旨が表示手段に表示される。
請求項に記載の発明は、請求項5又は6に記載の液体吐出装置において、ユーザへの警告を行う警告手段を設け、前記吐出不良検出手段は、一定数以上の前記ノズルについて吐出不良を検出した場合には、吐出不良が発生している旨の警告を行うように前記警告手段を制御することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じている場合には、その旨の警告が発せられる。
請求項に記載の発明は、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記吐出不良検出手段により一定数以上の前記ノズルについて吐出不良が検出された場合に前記吐出ヘッドのクリーニングが行われるように、前記吐出ヘッドのクリーニングに関する制御を行うクリーニング制御手段を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じている場合には、自動的に吐出ヘッドのクリーニングが行われる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の液体吐出装置において、前記速度測定手段は、前記クリーニング制御手段により、吐出ヘッドのクリーニングが行われた後に、再度、前記複数のノズルから吐出される前記液体の吐出速度をそれぞれ測定し、前記電圧制御手段は、前記速度測定手段により測定された前記液体の吐出速度の平均速度を算出し、当該平均速度と前記最適吐出速度との差が所定値以内でない場合に、この差が所定値以内となるように、前記吐出ヘッドに印加する電圧を補正することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じていた場合には、吐出ヘッドのクリーニングが行われた後の液体の吐出速度に基づいて、吐出ヘッドに印加する電圧が補正される。
請求項10に記載の発明による画像記録装置は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置を備え、前記吐出ヘッドは、記録媒体に対してインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、そのインクの温度下において、所定量のインクを吐出させるために最適な最適吐出速度が最適速度取得手段により取得され、この取得された最適吐出速度に基づいて記録ヘッドに印加する電圧が設定されるため、温度に応じて吐出速度が変化することに伴うインクの吐出量の変動が防止される。そして、速度測定手段により測定されたインクの吐出速度の平均値と最適吐出速度との差が所定値以内となるように、記録ヘッドに印加する電圧が補正されるため、記録ヘッドに電圧を印加するためのヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動が防止される。
また、予め吐出ヘッドを駆動させることにより吐出ヘッドの駆動よる液体の温度上昇を飽和させるため、吐出ヘッドの駆動によって液体の温度が上昇して吐出量が変動することが防止される。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像記録装置において、前記記録媒体は長尺の布帛であり、前記記録ヘッドは前記布帛に対して1パターンの画像を繰り返して記録することを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、布帛に画像の記録を行う画像記録装置において、温度に応じて吐出速度が変化することに伴うインクの吐出量の変動及び記録ヘッドに電圧を印加するためのヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動が防止される。
請求項1に記載の発明によれば、その液体の温度下における最適吐出速度に基づく吐出ヘッドへの印加電圧の設定により、温度に応じて吐出速度が変化することに伴う液体の吐出量の変動を防止することができるとともに、最適吐出速度と実際の吐出速度の平均値との差に基づく印加電圧の補正により、ヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動を防止することができ、この結果、精度良く一定量の液体を吐出することができる。
また、予め吐出ヘッドの駆動よる液体の温度上昇を飽和させるため、吐出ヘッドの駆動に起因する液体の温度の上昇による吐出量の変動を防止することができ、この結果、より精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、各吐出ヘッドから吐出される液体の特性が異なる場合であっても、各液体の特性に応じた最適吐出速度に基づいて吐出ヘッドへの印加電圧の設定及び補正が行われるため、温度に応じて吐出速度が変化することに伴うインクの吐出量の変動及びヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動を防止することができ、この結果、精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項に記載の発明によれば、吐出ヘッドの駆動割合に応じた適切な頻度で吐出速度を測定して吐出ヘッドに印加する電圧を補正するため、効率よく印加電圧の補正をすることができ、かつ、精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項に記載の発明によれば、吐出不良が生じているノズルを除いた全ノズルからの液体の平均速度に基づいて印加電圧の補正を行うため、吐出不良が生じていないノズルから適性な吐出速度で精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項に記載の発明によれば、吐出ヘッドに対する印加電圧を補正するために行われる液体の吐出速度の測定と同時に、液体の吐出不良を検出することができる。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じている場合には、その旨が表示手段に表示されるため、ユーザは吐出不良が発生していることを知ることができ、吐出ヘッドのクリーニングを行うことにより、精度良く一定量の液体を吐出させることができる。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じている場合には、その旨が警告手段により警告がなされるため、ユーザは吐出不良が発生していることを知ることができ、吐出ヘッドのクリーニングを行うことにより、精度良く一定量の液体を吐出させることができる。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じている場合には、自動的に吐出ヘッドのクリーニングが行われるため、その後、精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項に記載の発明によれば、一定数以上のノズルについて吐出不良が生じていた場合には、吐出ヘッドのクリーニングが行われた後の液体の吐出速度に基づいて、吐出ヘッドに印加する電圧が補正されるため、より精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項10に記載の発明によれば、そのインクの温度下における最適吐出速度に基づく記録ヘッドへの印加電圧の設定により、温度に応じて吐出速度が変化することに伴うインクの吐出量の変動を防止することができるとともに、最適吐出速度と実際の吐出速度の平均値との差に基づく印加電圧の補正により、ヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動を防止することができ、この結果、精度良く一定量の液体を吐出することにより色の濃度ムラを防止して、良好な画像を得ることができる。
また、予め吐出ヘッドの駆動よる液体の温度上昇を飽和させるため、吐出ヘッドの駆動に起因する液体の温度の上昇による吐出量の変動を防止することができ、この結果、より精度良く一定量の液体を吐出することができる。
請求項11に記載の発明によれば、布帛に画像の記録を行う画像記録装置において、精度良く一定量の液体を吐出することにより色の濃度ムラを防止して、良好な画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明に係る液体吐出装置を適用した画像記録装置の実施の一形態を示したもので、シリアルヘッドによるインクジェット方式の画像記録装置1である。
画像記録装置1は、図1に示すように、棒状のガイドレール2を有しており、このガイドレール2には、キャリッジ3が支持されている。このキャリッジ3は、キャリッジ駆動機構4(図4参照)によって主走査方向Xをガイドレール2に沿って往復移動するようになっている。
キャリッジ3には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ライトブラック(LK)の各色の液体であるインクを記録媒体5に対して吐出するノズル6(図2及び図3参照)が設けられた吐出ヘッドである記録ヘッド7が搭載されている。
なお、記録媒体5としては、種々の記録媒体5が適用可能であるが、特に、各種布帛が好適に用いられる。
記録ヘッド7は、図2に示すように、圧電素子8を有しており、この圧電素子8には、リード線9及び電極10を介して、圧電素子駆動回路11が接続されている。圧電素子8と対向する位置には流路板12が設けられており、これら圧電素子8と流路板12とによってインク流路13が形成されている。圧電素子8は、圧電素子駆動回路11によりパルス状信号電圧が印加されると膨張するようになっており、これにより、インク流路13が圧縮されるようになっている。インク流路13の一端は、ノズル6に連通しており、他端は複数のインク流路13に共通の液室14に連通している。
また、液室14の内壁には、記録ヘッド7内のインクの温度を測定する温度測定手段である温度センサ15が設けられている。
キャリッジ3の移動可能範囲の中央部分は、図1に示すように、記録媒体5に記録を行う記録領域Aとされており、この記録領域Aには、記録媒体5を非記録面から水平に支持するプラテン16が設けられている。
また、キャリッジ3の移動可能範囲であって記録領域Aの外側一端は、キャリッジ3の待機場所となるホームポジション領域Bとされており、ホームポジション領域Bには、キャリッジ3の待機中にノズル6が形成された面であるノズル面17を保湿する保湿キャップ18が、記録ヘッド7と対応する数だけ設けられている。
また、キャリッジ3の移動可能範囲であって記録領域Aの外側他端は、記録ヘッド7をクリーニングするクリーニング領域Cとされている。クリーニング領域Cには、クリーニングユニット19が設けられており、このクリーニングユニット19は、記録ヘッド7のノズル面17を覆ってノズル6内のインクを吸引する吸引キャップ20、記録ヘッド7から空吐出されたインクを回収するインク回収部21、及び、ノズル面17に残留するインクを拭き取るブレード22を有している。
インク回収部21は、記録ヘッド7側が開口された箱状に形成されており、このインク回収部21の内壁には、記録ヘッド7の各ノズル6から吐出されるインク滴の速度を測定する速度測定手段である速度センサ23が設けられている。速度センサ23は、インク回収部21の内壁に対向して配設された発光素子24と受光素子25とを有しており、これら発光素子24及び受光素子25により、各ノズル6から連続して吐出される複数のインク滴の先端及び後端を検知し、その所要時間及びノズル面17から速度センサ23までの距離に基づいて、それぞれのノズル6からのインクの吐出速度を検出するようになっている。
また、画像記録装置1には、主走査方向Xと直交する副走査方向Yに記録媒体5を送るための搬送機構(図示しない)が設けられている。搬送機構は、画像記録時において、キャリッジ3の動作に合わせて、記録媒体5の搬送と停止とを繰り返して記録媒体5を間欠的に搬送する。
また、画像記録装置1の筐体上部には、例えば液晶ディスプレイにより構成され、各種メッセージを表示する表示手段26(図4参照)が設けられている。さらに、画像記録装置1には、音声出力装置により構成され、警告ブザーやメッセージを音声により出力する警告手段27が設けられている。
図4は、本実施形態における画像記録装置1を制御するための制御装置を示したものであり、この制御装置は、たとえばCPU等からなり、画像の記録を行うための処理プログラムを実行する制御部36を有している。
特に、本実施形態による画像記録装置1では、制御部36は、記録ヘッド7から吐出されるインク量を一定に制御するために、記録ヘッド7内のインクの温度に基づいて記録ヘッド7から吐出させるインクの最適吐出速度を取得する最適速度取得手段28と、最適速度取得手段28により取得された最適吐出速度に基づいて記録ヘッド7に印加する電圧を制御するとともに、実際に記録ヘッド7から吐出されたインクの吐出速度に基づいて記録ヘッド7に印加する電圧を補正する電圧制御手段29と、記録ヘッド7から吐出されるインク量を一定に制御するために必要な各種情報を記憶する記憶手段30とを有している。
具体的には、記憶手段30には、インクの温度とその温度のインクを記録ヘッド7から所定の量吐出させるのに最適なインクの吐出速度との関係を定めた温度−速度テーブル3131、及び、インクの吐出速度とその吐出速度でインクを記録ヘッド7から吐出させるために記録ヘッド7の圧電素子8に印加すべき電圧値との関係を定めた速度−電圧テーブル32が格納されている。最適吐出速度のインク温度依存特性及び印加電圧値の最適吐出速度依存特性は、実験によりそれぞれ1次線形式として得られるため、これに基づいて温度−速度テーブル31及び速度−電圧テーブル32が作成される。
インク温度に対する最適吐出速度は、インクの静的粘度等の特性によって異なるため、温度−速度テーブル31は、インクの種類毎にそれぞれ作成され記憶手段30に格納されている。特に、捺染に用いられるインクやカラーフィルタ用のインクでは、インク内に含まれる色材の物性がそれぞれ異なることから、色毎にインクの静的粘度が異なるため、各色インク毎の温度−速度テーブル31が作成され記憶手段30に格納されている。
最適速度取得手段28には、温度センサ15が接続されており、電圧制御手段29は、温度−速度テーブル31に基づいて、温度センサ15により測定された記録ヘッド7の液室内のインク温度に対応する最適吐出速度を取得するようになっている。
また、電圧制御手段29は、速度−電圧テーブル32に基づいて、最適速度取得手段28により取得された最適吐出速度に対応する電圧値を決定し、決定した電圧値分の電圧が圧電素子8に印加されるように圧電素子駆動回路11を制御するようになっている。
さらに、電圧制御手段29には、速度センサ23が接続されており、クリーニングユニット19のインク回収部21に各ノズル6からインク滴を連続吐出させることにより速度センサ23にて測定されたノズル6毎のインクの吐出速度から平均吐出速度を算出し、この平均吐出速度と、最適速度取得手段28により取得された最適吐出速度との差が所定値の範囲内であるかを比較して、所定値の範囲内にない場合には、速度−電圧テーブル32に基づいて、両者の差に対応する電圧値を取得し、取得された電圧値に基づいて、現在設定されている印加電圧値を補正して、この補正された印加電圧が圧電素子8に印加されるように圧電素子駆動回路11を制御するようになっている。ここで、平均吐出速度を算出する際には、電圧制御手段29は、速度センサ23により各ノズル6について測定されたインク吐出速度のうち所定速度以下のものを除いた各インク吐出速度の平均値を求めるようになっている。
また、制御部は、ノズル6内のインクの粘度が増加したり、ノズル6に硬化したインク塊や塵等がつまる等することにより、インクの吐出不良が生じたことを検出する吐出不良検出手段30及び記録ヘッド7のクリーニングに関する制御を行うクリーニング制御手段3131を有している。
吐出不良検出手段30には、速度センサ23が接続されており、記録ヘッド7に印加する電圧を補正するために速度センサ23により測定された各ノズル6毎のインク吐出速度を取得し、インク吐出速度が所定速度以下となっているノズル6の数が所定数を超える場合には、表示手段26及び警告手段27に、吐出不良が発生している旨のメッセージの表示や警告を行わせるようになっている。また、吐出不良検出手段30は、インク吐出速度が所定速度以下となっているノズル6の数が所定数を超える場合には、クリーニング制御手段31に対して、記録ヘッド7のクリーニングが必要である旨の信号を送信するようになっている。
クリーニング制御手段31は、記録ヘッド7のクリーニングが必要である旨の信号を受信すると、キャリッジ3をクリーニングユニット19の上方の所定位置に移動させるようにキャリッジ駆動機構4を制御するとともに、吸引キャップ20を制御してノズル6内のインクを吸引させ、また、圧電素子駆動回路11を制御して、吐出不良が生じていたノズル6からインクをインク回収部21へ空吐出させた後、キャリッジ駆動機構4を制御してキャリッジ3を移動させることによりノズル面17をブレード22に摺接させながら移動させるようになっている。なお、インク吐出速度及び所定速度以下のノズル6の数のしきい値は、所期のドットが形成されないことによる画質の低下が許容可能である範囲で定められる。そして、クリーニング制御手段31は、クリーニングが終了したら、圧電素子駆動回路11を制御して、各ノズル6からインクをインク回収部21へ空吐出させるようになっており、このとき、速度センサ23は、再度インクの吐出速度の測定を行うようになっている。
また、制御部は、画像の記録やクリーニングとは別に、画像の記録を行う前または画像の記録動作の合間に、インク回収部21に各ノズル6からインク滴を連続吐出させる予備吐出に関する制御を行う予備吐出制御手段33を有しているとともに、記憶手段30には、予備吐出を行うための情報として、インク温度飽和時間情報34及びヘッド駆動割合−速度測定頻度テーブル35が格納されている。
ここで、記録ヘッド7の駆動により記録ヘッド7の温度が上昇し、これに伴って記録ヘッド7内のインク温度が上昇するが、一定温度に達すると飽和状態となり、インク温度はインクの吐出量に影響するほどには上昇しなくなる。インク温度飽和時間情報34は、各記録ヘッド7から連続してインクを吐出させた場合に、各インクの温度の上昇が飽和状態となるまでのそれぞれの時間である。
また、ヘッド駆動割合−速度測定頻度テーブル35は、記録ヘッド7が画像記録のために駆動する時間と駆動しない時間の割合に応じて、画像記録の合間に各ノズル6からのインクの吐出速度を測定する頻度を定めたものである。記録ヘッド7内のインク温度は、上述のように記録ヘッド7が駆動することによって上昇し、記録ヘッド7が一定時間駆動しないことによって下降する。インク温度が一定以上変動すると、インクの吐出量も変動するため、一定時間毎にインクの吐出速度を測定し、インクの吐出速度が最適吐出速度の許容範囲内となるように補正を行うことにより、インクの吐出量が一定となるようにする必要がある。ところで、短時間毎にインクの吐出速度を測定して補正を行うほど、インクの吐出量の精度は高まるが、画像記録の合間に頻繁にインクの吐出速度を測定を行うことになるため、印刷効率が低下する。記録ヘッド7が一定時間駆動していればインク温度は一定に保たれているため、駆動時間が長いほど補正を行う必要性は低くなる。そこで、予め、記録ヘッド7の駆動割合との関係において、記録ヘッド7が駆動せずインク温度がインクの吐出量に影響を及ぼすほどに下降する平均的な時間を求め、これに基づいて、各記録ヘッド7の駆動割合に応じたインクの吐出速度を測定する頻度を、ヘッド駆動割合−速度測定頻度テーブル35として定めておくものである。
予備吐出制御手段33は、画像の記録を行う際に、記録を行う画像のドットパターンを取得し、取得したドットパターンに基づいて、記録の開始から所定時間内に駆動を開始する記録ヘッド7を割り出し、当該記録ヘッド7について、インク温度飽和時間情報34に基づいて、インク温度の上昇が飽和状態となる時間を取得するとともに、キャリッジ駆動機構4を制御して、当該記録ヘッド7をインク回収部21の上方へ移動させ、当該記録ヘッド7の圧電素子駆動回路11を制御して、取得した時間に相当する時間だけ予備吐出させるようになっている。
さらに、予備吐出制御手段33は、印加電圧の設定が行われた後に、各ノズル6からインク回収部21へ順次インクを空吐出させるようになっており、このとき、速度センサ23によりインクの吐出速度が測定されるようになっている。
また、予備吐出制御手段33は、取得したドットパターンに基づいて各色の記録ヘッド7の駆動割合を算出し、ヘッド駆動割合−速度測定頻度テーブル35に基づいて、算出された駆動割合に対応するインクの吐出速度を測定する頻度を決定して、画像の記録を行う時間との関係でインクの吐出速度を測定するタイミングを算出するようになっている。そして、予備吐出制御手段33は、算出した速度測定タイミングに基づいて、キャリッジ駆動機構4を制御して、インクの吐出速度の測定を行う記録ヘッド7をインク回収部21の上方へ移動させるとともに、当該記録ヘッド7の圧電素子駆動回路11を制御して、各ノズル6から順次連続してインクの吐出を行わせるようになっている。このとき、速度センサ23はインクの吐出速度を測定するようになっている。
次に、本実施形態の作用について、図5を参照して説明する。
画像の記録を行う際には、まず、予備吐出制御手段33により、記録を行う画像のドットパターンが取得され(S1)、ヘッド駆動割合−速度測定頻度テーブル35に基づいて、ドットパターンから算出された駆動割合に対応するインクの吐出速度を測定する頻度が決定され、吐出速度を測定するタイミングが決定される(S2)。
また、予備吐出制御手段33により、ドットパターンから割り出した記録の開始から所定時間内に駆動を開始する記録ヘッド7について、インク温度飽和時間情報34に基づいてインク温度の上昇が飽和する時間が取得され、取得した時間に相当する時間だけインクがインク回収部21に予備吐出される(S3)。
これにより、予め記録ヘッド7の駆動よる液体の温度上昇が飽和されるため、画像の記録を行うためにインクの吐出を行っている最中に、記録ヘッド7の駆動によってインクの温度が上昇して吐出量が変動することが防止される。特に、1パターンの画像を長尺の布帛に繰り返して印刷する捺染の分野では、記録ヘッド7は一定の周期で駆動するため、記録ヘッド7が一定時間以上駆動しないことによって、画像の記録中にインクの吐出量に影響を及ぼす程度に記録ヘッド7の温度が下降することが少ない。このため、一旦予備吐出によりインク温度の上昇を飽和させておけば、記録ヘッド7の温度の変化によるインクの吐出量の変動がより効率的に防止される。
その後、温度センサ15により、記録ヘッド7内のインク温度が測定され(S4)、最適速度取得手段28により、温度−速度テーブル31に基づいて、温度センサ15により測定されたインク温度に対応する最適吐出速度が取得される(S5)。そして、電圧制御手段29により、速度−電圧テーブル32に基づいて、最適速度取得手段28により取得された最適吐出速度に対応する電圧値が決定され、この決定された値の電圧が圧電素子駆動回路11を介して圧電素子8に印加される(S6)。
その後、予備吐出制御手段33により、各ノズル6からインク回収部21へインクが順次予備吐出されるとともに、速度センサ23によりインクの吐出速度が測定される(S7)。そして、吐出不良検出手段30により、インク吐出速度が所定速度以下となっており、吐出不良が生じているノズル6の数が所定数を超えるか否かの判断が行われ(S8)、吐出不良のノズル6が所定数を超えている場合には(S8=YES)、表示手段26及び警告手段27により、その旨の表示及び警告が行われる(S9)。そして、クリーニング制御手段31により、キャリッジ駆動機構4及び圧電素子駆動回路11が制御され、ノズル6内のインクの吸引、インクの空吐出、及びブレード22によるノズル面17の拭取りが行われることにより記録ヘッド7がクリーニングされる(S10)。
記録ヘッド7のクリーニングが行われた後、予備吐出制御手段33により、キャリッジ駆動機構4及び記録ヘッド7が制御され、再度インク回収部21にインクの予備吐出が行われるとともに、速度センサ23によりインク吐出速度が測定され(S7)、吐出不良検出手段30により、再び吐出不良が生じているノズル6の数が所定数を超えるか否かの判断が行われる(S8)。
一方、吐出不良のノズル6が所定数を超えていない場合には(S8=NO)、電圧制御手段29により、吐出不良のノズル6を除いたノズル6から吐出されるインクの吐出速度の平均が算出され、この算出された平均吐出速度とS5において取得された最適吐出速度との差が許容範囲であるか否かが判断される(S11)。許容範囲内にない場合には(S11=NO)、電圧制御手段29により、速度−電圧テーブル32に基づいて、両者の差に対応する電圧値が取得され、取得された電圧値に基づいて、現在設定されている印加電圧値が補正されて、補正された電圧が圧電素子駆動回路11を介して圧電素子8に印加される(S12)。
一方、平均吐出速度と最適吐出速度との差が許容範囲である場合には(S11=YES)、搬送装置が駆動して、記録媒体5が記録ヘッド75の下方へ搬送され、記録媒体5が記録ヘッド75の下方所定位置に到達すると、キャリッジ駆動機構4が作動して、キャリッジ3が記録媒体5の上方を往復移動するとともに、画像情報に基づいて記録ヘッド75より所定のインク滴が順次吐出される(S13)。
画像の記録が開始されると、予備吐出制御手段33により、随時S2において決定されたインクの吐出速度の測定タイミングが到来したか否かが判断され(S14)、到来した場合には(S14=YES)、画像の記録作業が中断され、キャリッジ駆動機構4により、インクの吐出速度の測定を行う記録ヘッド7がインク回収部21の上方へ移動され、当該記録ヘッド7の圧電素子駆動回路11により、各ノズル6から順次連続してインクの吐出が行われる。そして、速度センサ23によりインクの吐出速度が測定され(S7)、S8からS13が繰り返され、必要に応じて、記録ヘッド7のクリーニング(S10)や記録ヘッド7への印加電圧の補正が行われる(S12)。
ここで、インクの吐出速度の測定タイミングは、ドットパターンから算出された駆動割合に対応して決定されているため、必要以上に記録ヘッド7の駆動を中断してインクの吐出速度の測定がなされることがなく、適切な頻度で吐出速度が測定され記録ヘッド7に印加する電圧が補正される。特に、1パターンの画像を長尺の布帛に繰り返して印刷する捺染の分野では、記録ヘッド7は一定の周期で駆動するため、少ない頻度で効率よく印加電圧の補正をすることが可能となる。
一方、インクの吐出速度の測定タイミングが到来していない場合には(S14=NO)、画像の記録が終了するか否かを判断して(S15)、終了しない場合には(S15=NO)、随時インクの吐出速度の測定タイミングが到来したか否かの判断が行われ(S14)、S7からS15が繰り返され、画像の記録が終了するまで、所定間隔でインクの吐出速度を測定して(S7)、必要な場合には記録ヘッド7への印加電圧値の補正を行いながら(S12)、画像の記録が行われる(S13)。
以上より、本実施形態によれば、各インクの静的粘度に応じた画像記録を行うときの温度下における最適吐出速度に基づく記録ヘッド7への印加電圧の設定により、温度に応じて吐出速度が変化することに伴うインクの吐出量の変動を防止することができるとともに、最適吐出速度と実際の全ノズル6の平均吐出速度との差に基づく印加電圧の補正により、圧電素子駆動回路11の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動を防止することができ、この結果、精度良く一定量の液体を吐出することにより色の濃度ムラを防止して、良好な画像を得ることができる。このとき、吐出不良が生じているノズル6を除いた全ノズル6からの液体の平均速度に基づいて印加電圧の補正を行うため、吐出不良が生じていないノズル6から適性な吐出速度でインクを吐出させることができる。
また、記録ヘッド7に対する印加電圧を補正するために行われるインクの吐出速度の測定と同時に、インクの吐出不良の検出が行われ、吐出不良が生じているノズル6の数が一定以上である場合には、その旨の表示及び警告が行われるとともに、自動的に吐出ヘッドのクリーニングが行われ、クリーニング後のインクの吐出速度に基づいて、印加電圧の補正がされるため、効率よくクリーニングを行い、より精度良く一定量の液体を吐出することができる。
さらに、予め記録ヘッド7の駆動よるインクの温度上昇を飽和させるため、画像の記録を行っている最中に、記録ヘッド7の駆動に起因するインクの温度の上昇による吐出量の変動を防止することができ、この結果、より精度良く一定量のインクを吐出して良好な画像を得ることができる。
さらに、記録ヘッド7の駆動割合に応じた適切な頻度で吐出速度を測定して記録ヘッド7に印加する電圧を補正するため、効率よく印加電圧の補正を行って良好な画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、本発明による液体吐出装置を適用した画像記録装置1について説明したが、本発明の実施形態はこれに限るものではなく、例えば、吐出ヘッドに薬品を充填し、ノズルから所定の量の薬品を吐出させて薬剤を調合する薬品調合装置に適用しても良い。このような薬品調合装置によれば、温度に応じて吐出速度が変化することに伴う薬品の吐出量の変動を防止することができるとともに、ヘッド駆動回路の個体差に起因して生じる印加電圧の誤差による吐出量の変動を防止することができ、この結果、精度良く一定量の薬品を吐出することができるため、均質で信頼性の高い薬剤を調合することができる。
本発明による画像記録装置の一実施形態の構成を示す図である。 本実施形態を構成する記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本実施形態を構成する速度測定手段の構成を示す図である。 本実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明による画像記録装置のインクの吐出量の調整動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像記録装置
5 記録媒体
6 ノズル
7 記録ヘッド(吐出ヘッド)
8 圧電素子
11 圧電素子駆動回路(ヘッド駆動回路)
15 温度センサ(温度測定手段)
19 クリーニングユニット
23 速度センサ(速度測定手段)
26 表示手段
27 警告手段
28 最適速度取得手段
29 電圧制御手段
30 吐出不良検出手段
31 クリーニング制御手段
33 予備吐出制御手段

Claims (11)

  1. 液体を吐出する複数のノズルを形成してなる吐出ヘッド有し、前記吐出ヘッドに電圧を印加することにより前記複数のノズルから前記液体を吐出する液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッド内の前記液体の温度を測定する温度測定手段と
    前記温度測定手段により測定された前記液体の温度に基づいて、前記複数のノズルからそれぞれ吐出させる前記液体の量が所定量となる最適吐出速度を取得する最適速度取得手段と、
    前記最適速度取得手段により取得された前記最適吐出速度に基づいて前記吐出ヘッドに印加する電圧を制御し、前記複数のノズルから前記液体を吐出させる電圧制御手段と、
    前記電圧制御手段の制御により前記複数のノズルから吐出された前記液体の吐出速度をそれぞれ測定する速度測定手段と、を設け、
    前記電圧制御手段は、前記速度測定手段により測定された前記複数のノズルの液体の吐出速度の平均速度を算出し、当該平均速度と前記最適吐出速度との差が所定値以内でない場合に、この差が所定値以内となるように、前記吐出ヘッドに印加する電圧を補正し、
    前記温度測定手段は、前記吐出ヘッドの駆動に伴う前記液体の温度上昇が飽和するまでの時間に基づいて前記液体が予め吐出された後に、前記液体の温度を測定することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 互いに異なる特性の前記液体を吐出する複数の前記吐出ヘッド有し、
    前記最適速度取得手段は、前記吐出ヘッドより吐出される前記液体の特性に応じ前記最適吐出速度を取得することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記速度測定手段は、前記吐出ヘッドの駆動中であって前記液体が連続して吐出される場合においては、前記吐出ヘッドの駆動割合に応じた頻度で、前記吐出ヘッドから吐出される前記液体の吐出速度を測定することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記電圧制御手段は前記液体の吐出速度が所定速度以下となるノズルがある場合には、当該ノズルを除いて前記複数のノズルの吐出速度の平均速度を算出し、算出された平均速度と前記最適吐出速度との差が所定値以内でない場合に、この差が所定値以内となるように、前記吐出ヘッドに印加する電圧を補正することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記速度測定手段により測定された液体の吐出速度に基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出不良をノズル毎に検出する吐出不良検出手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. ユーザへのメッセージを表示する表示手段を設け、
    前記吐出不良検出手段は、一定数以上の前記ノズルについて吐出不良を検出した場合には、吐出不良が発生している旨の表示を行うように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  7. ユーザへの警告を行う警告手段を設け、
    前記吐出不良検出手段は、一定数以上の前記ノズルについて吐出不良を検出した場合には、吐出不良が発生している旨の警告を行うように前記警告手段を制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記吐出不良検出手段により一定数以上の前記ノズルについて吐出不良が検出された場合に前記吐出ヘッドのクリーニングが行われるように、前記吐出ヘッドのクリーニングに関する制御を行うクリーニング制御手段を設けたことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記速度測定手段は、前記クリーニング制御手段により、吐出ヘッドのクリーニングが行われた後に、再度、前記複数のノズルから吐出される前記液体の吐出速度をそれぞれ測定し、
    前記電圧制御手段は、前記速度測定手段により測定された前記液体の吐出速度の平均速度を算出し、当該平均速度と前記最適吐出速度との差が所定値以内でない場合に、この差が所定値以内となるように、前記吐出ヘッドに印加する電圧を補正することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置を備え、前記吐出ヘッドは、記録媒体に対してインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドであることを特徴とする画像記録装置。
  11. 前記記録媒体は長尺の布帛であり、前記記録ヘッドは前記布帛に対して1パターンの画像を繰り返して記録することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
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