JP4478633B2 - 高速鉄道車両 - Google Patents
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Description
そして、特に扁平形状のノーズを設けることにより、ノーズ部分に発生する空気の渦によって車両先頭部が見かけ上前方に伸ばしたように作用して圧力勾配の最大値をより小さくすることができる。
更には、先端部分に扁平形状のノーズとともの平滑な下面によって閉じた構造の顎部を設けることにより、車体下面をより地面に近い状態で走行させることでノーズ形状や幅を狭めた肩部に緩やかな曲面形状の効果がより有効なものとなる。
図12は、前記特許文献2に記載された、あるパターン1〜4の異なる先頭部形状によって生じる圧縮波の圧力勾配分布(時速270km/h走行時について)を示した図である。同図は、車両先頭部がトンネルに突入する際に生じる圧縮波の圧力勾配分布を示したものであり、具体的にはトンネル内の所定箇所で観測した圧縮波の圧力変化を時間で微分したものである。縦軸には圧力勾配をとり、横軸には時間をとっている。ここで、vは車両速度であり、Lは車両の先頭部長さである。そして、観測点における時刻の原点0は、トンネル入口に車両先頭部が突入した瞬間に発生した音波がその観測点に到達した時刻をとっている。なお、観測点はトンネル入口からの距離xに依存しているため、音速をsで表せばこの線図はx/sだけ時刻の原点がずれている。
先ず、微気圧波を低減させるようにした基準となる先頭部形状を任意に作成した。図1がその基準となる高速鉄道車両の第1先頭部形状を示した図である。図1(a)〜(c)は、第1先頭部形状の平面図、側面図および正面図を示した図であり、いずれも所定間隔の断面における外形線を重ねて示したものである。そして、この第1先頭部形状1を基準にして、車両先頭部の長さと一般部の横断面積を固定した状態で圧力勾配の最大値が低下する好適な車両先頭部形状の特定を行うこととした。
すなわち、微気圧波の強さ(パワー)は図12に示すような圧力勾配の2乗に比例するため、高い値を示す極大部A,Bを抑えることが有効である。そして、圧力勾配分布曲線によって囲まれる面積が一定になることから、圧力勾配の極大部A,Bの値が等しくなり、且つその間の窪みC部分の最小値が極大部A,Bの値により近づくようにした圧力勾配分布を示すような断面積変化率を特定して先頭部形状を作成することが記載されている。
つまり先頭部形状のノーズを高くするとノーズ部分に揚力が発生し、この揚力を発生させる空気の渦が車両先頭部を見かけ上前方に伸ばしたように作用して、高速鉄道車両がトンネルに突入するより前方の位置からトンネル内の圧力を高めると考えられるからである。この場合、走行する高速鉄道車両の先端部分において排除する空気の体積は変わらないが、ノーズ部分が力を受けるその反作用によって前方の空気を移動させると考えられる。
この第2先頭部形状2は、第1先頭部形状1のノーズ11を高くする変形を加えたものである。すなわち、第1先頭部形状1におけるノーズ11の先端高さh1が960mmであるのに対し、第2先頭部形状2におけるノーズ21の先端高さh2は1960mmになっている。ノーズ21の形状は、図2(c)に示されているように、第1先頭部形状1のものと同じく横に長い扁平形状をしている。そして、この第2先頭部形状2は、第1先頭部形状1と同じ断面積分布の条件で設計されているため、ノーズ21が上昇した分、ノーズ21の下側では車体下ライン22が持ち上げられ、前方にかけて上昇している。そして、ノーズ21の上側の車体上面23は、車体下ライン22の上昇に対応してほぼ同じ高さで形成され、その後一般部にかけて緩やかに上昇する傾斜面になっている。
この第3先頭部形状3は、第2先頭部形状2と同じくノーズ31を高くする変形を加えたものである。しかし、これは図3(c)に示されているように、横長ではなく縦長のノーズ31になっている。そのため、第1先頭部形状1と断面積分布を同じにする条件の下では、図3(a)に示されているように前方にかけて幅が狭くなるように形成され、車体下ライン32を第1先頭部形状と同じ車両限界まで下げているため、車体上面33は、図3(b)に示されているように先端部から後方にかけて僅かに沈み、その後一般部に向けて上昇する傾斜面になっている。そして、こうしたノーズ31の先端高さh3は1715mmである。
この第4先頭部形状4は、ノーズ41を第1先頭部形状1のものと同じにしたまま、一般部直前の後方部分の形状を変化させたものである。先ず、側方から見た形状は、図4(b)に示されているように水平な車体下ライン42からノーズ41の最先端部にかけて前方にせり上がり、車体上面43は後方の一般部にかけて緩やかに上昇した傾斜を有し、第1先頭部形状1とほぼ同じように形成されている。
この第5先頭部形状5は、第4先頭部形状と同じくノーズ51を第1先頭部形状1のものと同じにしたまま、一般部直前の後方部分の形状を変化させたものである。従って、側方から見た形状は、図5(b)に示されているように水平な車体下ライン52からノーズ51の最先端部にかけて前方にせり上がり、車体上面53では後方の一般部にかけて緩やかに上昇した傾斜を有し、第1先頭部形状1とほぼ同じように形成されている。しかし、一般部へと連続する後方部分55では、車体上面53の幅方向寸法が狭められている。しかし、第4先頭部形状4とは異なり、肩部56の曲率半径が一般部と同じになるようにR400mm程度で形成されている。
第1先頭部形状1(G1)に対して第5先頭部形状5(G5)とを比較した場合、第5先頭部形状5の前方側に発生する圧力勾配の極大部Aの値が第1先頭部形状1の最大値を超えてしまっている。それに対して第4先頭部形状4(G4)を比較すると、第1先頭部形状1よりも全体的に値が下がっていることが分かる。このことから車体上面43を狭めた場合、肩部47のR曲面を緩やかにすることが有効な変形であることが分かった。これは、第4先頭部形状4(G4)は膨らみ部分200が極大部B後の下降部に生じていることが確認できるが、ノーズ高さを上げた場合には先頭部を車体前方に見かけ上伸ばしたが、この肩部47の曲面は先頭部の長さを見かけ上後方に伸ばしていると考えられる。
顎部61は、上方から見た場合、先端が扁平形状をしたノーズ63とほぼ重なるような形状で形成され、側方から見た場合にはノーズ63と共に前縁が滑らかな曲面によって加工されている。更に、こうした顎部61は、例えば0系新幹線(登録商標)に設けられたスカートとは異なるものであり、車体下ライン62に沿って平滑な下面が形成されて閉じた構造になっている。
第1先頭部形状1(G1)と第6先頭部形状6(G6)とを比較すると、第1先頭部形状1(G1)の圧力勾配には前後の極大部A,Bとその間の窪みCがはっきり分かるのに対し、第6先頭部形状6(G6)の圧力勾配は、極大部A,Bの値が下がり、逆に窪みCが上がったことで極大部と窪みの区別がなくなって全体の形状が台形に近づいた。そのため、極大部を明確に分けるような形状ではなくなったことで、圧力勾配の最大値を下げることができた。
例えば、前記実施形態では、3次元的な形状変化の効果を確認するため第1先頭部形状の断面積分布を同一にした条件の下で第2乃至第6先頭部形状に対する効果を見てきたが、実際の先頭部形状は前述した形状的特徴を備えるものであればよく、断面積分布の拘束を受けるものではない。
61 顎部
62 車体下ライン
63 ノーズ
64 凹部
65 車体上面
66 運転室部分
67 肩部
Claims (2)
- 先端から最大横断面積となる一般部までの先頭部形状の特定によって微気圧波を低減する高速鉄道車両において、
車両先頭部の先端部分と一般部直前の後方部分は、車両先頭部のトンネル突入によって発生する圧縮波の圧力勾配分布に各々に対応したほぼ同じ値の極大部を有するように断面積変化率が大きく形成され、その先端部分から後方部分の間の中間部分は、断面積が徐々に僅かずつ大きくなるように断面積変化率が小さく形成され、その先端部分には、上下両方向にせばめられて幅方向に長い扁平形状のノーズと、平滑な下面によって閉じた構造の顎部とが形成され、後方部分には、車体上面を幅方向に狭くし、その車体上面側と車体側面側との間に緩やかな曲面でつなぐ肩部が形成され、前記ノーズと顎部との間で幅方向に凹んだ窪みが後方にまで延びて先頭部形状の側面に溝ラインが形成されたものであることを特徴とする高速鉄道車両。 - 請求項1に記載する高速鉄道車両において、
前記顎部の下面は、車両限界で設定された車体下ラインに沿ったものであることを特徴とする高速鉄道車両。
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