JP4478071B2 - エコー抑圧装置、エコー抑圧方法、エコー抑圧プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents
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Description
藤井哲郎、島田正治、"多チャンネル適応ディジタルフィルタ、"電子通信学会論文誌’86/10、Vol.J69−A No.10.
まず、本発明のエコー抑圧装置・方法の第1の実施形態を説明する。
図1は、第1の実施形態に係わるエコー抑圧装置100のハードウェア構成を例示した構成ブロック図である。
図2は、第1の実施形態に係わるエコー抑圧装置100におけるエコー抑圧の処理機能を例示する機能ブロック図である。
図3は、第1の実施形態に係わるエコー抑圧装置100におけるエコー抑圧処理を示すフローチャートである。
第1の実施形態のエコー抑圧装置100は、総和部4A、再生信号周波数分析部101、収音信号周波数分析部102、目的成分選択出力部104、エコー抑圧信号出力部105、ダブルトーク検出部106および補正量算出部107から構成される。
例えば、16kHzでサンプリングした512個の加算再生信号x(k−511),…,x(k)を1フレームとし、加算再生信号x(k)をフレーム単位で、8kHzまでの周波数帯域をサンプル点数256で表した再生信号振幅スペクトル|X− ω|(ω=1,…,256)へ変換する。
補正量算出部107は、まず、再生信号振幅スペクトル|X− ω|のローカルピーク(再生信号振幅スペクトルにおける極大値であり、一般的には複数ある。)のうち、所定の閾値以上の値(振幅スペクトルの大きさであり、一般的にはデシベルdBの単位で表される。)を持つローカルピークを与える周波数を求め、これらの周波数を再生信号ローカルピーク周波数fx(1)、・・・、fx(P)(Pは2以上の整数)として出力する(ステップS5a)。所定の閾値とは、エコー抑圧装置100を使用する環境の雑音などによって異なり、音として認識できる程度の値(例えば、60dB、1000など)とする。この所定の閾値は、予め所定のプログラムに組み込まれて記述されるとしても、あるいは、入力部11によってエコー抑圧装置100に与えられるとしてもよい。
補正量算出部107は、ステップS5b〜ステップS8bの処理を実行する。ステップS5b〜ステップS8bの処理は、上記ステップS5a〜ステップS8aと同じ処理である(この実施形態では、ダブルトーク状態判定結果で処理系列が異なることを分かりやすくするため、ステップの表示記号をaとbとに振り分けた)。
推定エコー振幅スペクトル|D^ω|は式(9)によって求められる。
次に、本発明のエコー抑圧装置・方法の第2の実施形態を説明する。
図6は、第2の実施形態における再生信号周波数分析部の処理機能を例示する機能ブロック図である。
図7は、第2の実施形態における再生信号周波数分析部の処理フローを示すフローチャートである。
なお、第2の実施形態に係わるエコー抑圧装置のハードウェア構成例は、第1の実施形態と同様であるから、図1を参照のこと。また、図6に示す第2の実施形態に係わる機能ブロック図のその他の部分については、第1の実施形態と同様であるから、例えば図2を参照のこと。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM15に読み込まれて、DSP14で解釈実行・処理される。その結果、DSP14が所定の機能(暫定スペクトル出力部およびスペクトル平滑化部)を実現することになる。
次に、本発明のエコー抑圧装置・方法の第3の実施形態を説明する。
図8は、第3の実施形態に係わるエコー抑圧装置100’におけるエコー抑圧の処理機能を例示する機能ブロック図である。
図9は、第3の実施形態に係わるエコー抑圧装置100’におけるエコー抑圧処理を示すフローチャートである。
なお、第3の実施形態に係わるエコー抑圧装置100’のハードウェア構成例は、第1の実施形態と同様であるから、図1を参照のこと。
第1の実施形態と異なる点のみについて、以下に説明する。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM15に読み込まれて、DSP14で解釈実行・処理される。その結果、DSP14が所定の機能(再生信号周波数分析部、総和部)を実現することになる。
次に、本発明のエコー抑圧装置・方法の第4の実施形態を説明する。
図10は、第4の実施形態における総和部の処理機能を例示する機能ブロック図である。
図11は、第4の実施形態における総和部の処理フローを示すフローチャートである。
なお、第4の実施形態に係わるエコー抑圧装置のハードウェア構成例は、第1の実施形態と同様であるから、図1を参照のこと。また、図10に示す第4の実施形態に係わる機能ブロック図のその他の部分については、第3の実施形態と同様であるから、例えば図8を参照のこと。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM15に読み込まれて、DSP14で解釈実行・処理される。その結果、DSP14が所定の機能(チャンネル加算部および総和スペクトル平滑化部)を実現することになる。
次に、本発明のエコー抑圧装置・方法の第5の実施形態を説明する。
図12は、第5の実施形態に係わるエコー抑圧装置におけるエコー抑圧の処理機能を例示する機能ブロック図(部分図)である。
図13は、第5の実施形態に係わるエコー抑圧装置におけるエコー抑圧処理を示すフローチャートである。
なお、第5の実施形態に係わるエコー抑圧装置のハードウェア構成例は、第1の実施形態と同様であるから、図1を参照のこと。また、図12に部分図として示す第4の実施形態に係わる機能ブロック図のその他の部分については、第1の実施形態ないし第4の実施形態と同様であるから、例えば図2を参照のこと。
ここでは第1の実施形態と異なる点のみについて、以下に説明する。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM15に読み込まれて、DSP14で解釈実行・処理される。その結果、DSP14が所定の機能(第1積算部、第2積算部、加算部)を実現することになる。
以上の他の処理は、第1の実施形態〜第4の実施形態と同じである。
次に、本発明のエコー抑圧装置・方法の第6の実施形態を説明する。
図14は、第6の実施形態に係わる目的成分選択出力部における処理フローを示すフローチャートである。
なお、第6の実施形態に係わるエコー抑圧装置のハードウェア構成例は、第1の実施形態と同様であるから、図1を参照のこと。
ここでは第1の実施形態と異なる点のみについて、以下に説明する。
まず、目的成分選択出力部104は、ω=1の場合について(ステップS30)、第1の実施形態で説明したβ・cω・|X− ω|と収音信号振幅スペクトル|Yω|との大小判定をする(ステップS31)。
条件1:「指標fgω=1である。」
条件2:「1フレーム前の指標fg(1) ω=1、もしくは指標fg(1) ω−1=1、も
しくは指標fg(1) ω+1=1である。」
条件3:「2フレーム前の指標fg(2) ω=1、もしくは指標fg(2) ω−1=1、も
しくは指標fg(2) ω+1=1である。」
(なお、条件2および条件3の「もしくは」は論理和の判定である。)
第7の実施形態は、上述した振幅スペクトルの抑圧レベルεが0の場合、エコー抑圧信号出力部105において、この抑圧レベルε=0で抑圧された周波数におけるエコー抑圧信号振幅スペクトル(大きさはε=0である。)と収音信号周波数分析部102によって出力された収音信号位相スペクトルarg(Yω)とを合成しても0になることを考慮したものである。
ここでは第1の実施形態を例にとって、第7の実施形態を説明する。図16は、第7の実施形態に係わるエコー抑圧装置におけるエコー抑圧の処理機能を例示する図である。また、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明をする。
周波数領域変換部102aは、収音信号y(k)を入力として、この収音信号y(k)を所定のフレームで所定の周波数領域に短時間フーリエ変換した周波数領域収音信号Yωを出力する。収音信号周波数分析部102は、周波数領域収音信号Yωを入力として、この周波数領域収音信号Yωの振幅スペクトル|Yω|を出力する。目的成分選択出力部104は、式(8)ではなく、式(17)に従って、周波数領域エコー抑圧信号Eωを周波数ωごとに求めて出力する。
101 再生信号周波数分析部
102 収音信号周波数分析部
104 目的成分選択出力部
105 エコー抑圧信号出力部
106 ダブルトーク検出部
107 補正量算出部
Claims (18)
- 入力された再生信号を所定の時間長(以下、「フレーム」という。)で周波数領域に変換して、再生信号の振幅スペクトル(以下、「再生信号振幅スペクトル」という。)を出力する再生信号周波数分析手段と、
入力された収音信号を所定のフレームで周波数領域に変換して、収音信号の振幅スペクトル(以下、「収音信号振幅スペクトル」という。)および位相スペクトル(以下、「収音信号位相スペクトル」という。)を出力する収音信号周波数分析手段と、
前記再生信号振幅スペクトルおよび前記収音信号振幅スペクトルから、再生信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数と収音信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数との差が所定の範囲内であるときの振幅比をそれぞれ求め、この各振幅比を、それぞれの振幅比が求められたときの周波数を含む周波数帯域の各周波数に対応する補正量として出力する補正量算出手段と、
前記再生信号振幅スペクトルを補正量算出手段によって出力された補正量で補正して、この補正された再生信号振幅スペクトルと前記収音信号振幅スペクトルとの大小判定を周波数領域の各周波数について行い、補正された再生信号振幅スペクトルが収音信号振幅スペクトルよりも大きいと判定されたときの周波数に対する収音信号振幅スペクトルの大きさを抑圧した収音信号振幅スペクトル(以下、「エコー抑圧信号振幅スペクトル」という。)を出力する目的成分選択出力手段と、
前記エコー抑圧信号振幅スペクトルおよび収音信号周波数分析手段によって出力された収音信号位相スペクトルから周波数領域における信号を合成し、当該信号を時間領域に変換して出力信号を出力するエコー抑圧信号出力手段と
を備えたことを特徴とするエコー抑圧装置。 - 入力された複数チャンネルの再生信号を加算し、加算再生信号を出力する総和手段
を備え、
再生信号周波数分析手段は、
総和手段によって出力された加算再生信号を所定の時間長で周波数領域に変換して、加算再生信号の振幅スペクトルを再生信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項1に記載のエコー抑圧装置。 - 再生信号周波数分析手段は、
入力された再生信号/総和手段によって出力された加算再生信号を所定の時間長(以下、「フレーム」という。)で周波数領域に変換して、再生信号/加算再生信号の振幅スペクトル(以下、「暫定再生信号振幅スペクトル」という。)を出力する暫定スペクトル出力手段と、
上記再生信号振幅スペクトルを出力するスペクトル平滑化手段と、
スペクトル平滑化手段によって出力された再生信号振幅スペクトルを記憶する記憶手段と
から構成され、
上記スペクトル平滑化手段は、
暫定スペクトル出力手段によって出力された暫定再生信号振幅スペクトルを、記憶手段に記憶される過去のフレームにおける再生信号振幅スペクトルに基づいて平滑化したものを、再生信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエコー抑圧装置。 - 再生信号周波数分析手段は、
入力された複数チャンネルの再生信号をチャンネルごとに所定の時間長で周波数領域に変換して、各再生信号の振幅スペクトル(以下、「チャンネル再生信号振幅スペクトル」という。)を出力するものであり、
上記再生信号周波数分析手段によって出力された再生信号ごとのチャンネル再生信号振幅スペクトルを加算したものを、再生信号振幅スペクトルとして出力する総和手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載のエコー抑圧装置。 - 総和手段は、
上記再生信号周波数分析手段によって出力された再生信号ごとのチャンネル再生信号振幅スペクトルを加算して暫定再生信号振幅スペクトルを出力するチャンネル加算手段と、
再生信号振幅スペクトルを出力する総和スペクトル平滑化手段と、
前記総和スペクトル平滑化手段によって出力された再生信号振幅スペクトルを記憶する格納手段と
から構成され、
上記総和スペクトル平滑化手段は、
チャンネル加算手段によって出力された暫定再生信号振幅スペクトルを、格納手段に記憶される過去のフレームにおける再生信号振幅スペクトルに基づいて平滑化したものを、再生信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項4に記載のエコー抑圧装置。 - 各再生信号および収音信号からダブルトーク状態であるか否かを判定するダブルトーク検出手段を備え、
補正量算出手段は、
再生信号周波数分析手段によって出力された再生信号振幅スペクトルおよび収音信号周波数分析手段によって出力された収音信号振幅スペクトルから、再生信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数と収音信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数との差が所定の範囲内であるときの振幅比をそれぞれ求め、この各振幅比を、それぞれの振幅比が求められたときの周波数を含む周波数帯域の各周波数に対応する暫定補正量とし、
ダブルトーク検出手段によってダブルトーク状態ではないと判定された場合には、各暫定補正量を周波数領域において平滑化したものを、周波数領域の各周波数に対応する補正量として出力し、
ダブルトーク検出手段によってダブルトーク状態であると判定された場合には、周波数領域の各周波数について、
暫定補正量と過去のフレームにおける補正量との差が所定の範囲内であるか否かを判定し(以下、「補正量判定」という。)、
補正量判定に合格した場合には、暫定補正量を過去のフレームにおける補正量に基づいて平滑化したものを、当該周波数に対応する補正量として出力し、
補正量判定に合格しなかった場合には、過去のフレームにおける補正量と同じ補正量を、当該周波数に対応する補正量として出力するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のエコー抑圧装置。 - 目的成分選択出力手段によって出力されたエコー抑圧信号振幅スペクトルに所定の係数を乗じて出力する第1積算手段と、
収音信号周波数分析手段によって出力された収音信号振幅スペクトルに所定の係数を乗じて出力する第2積算手段と、
第1積算手段による出力と第2積算手段による出力とを加算した加算振幅スペクトルを出力する加算手段と
を備え、
エコー抑圧信号出力手段は、
加算手段によって出力された加算振幅スペクトルおよび収音信号周波数分析手段によって出力された収音信号位相スペクトルから周波数領域における信号を合成し、当該信号を時間領域に変換して出力信号を出力するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のエコー抑圧装置。 - 目的成分選択出力手段は、
再生信号周波数分析手段によって出力された再生信号振幅スペクトルを補正量算出手段によって出力された補正量で補正して、この補正された再生信号振幅スペクトルと収音信号周波数分析手段によって出力された収音信号振幅スペクトルとの大小判定(以下、「閾値判定」という。)を周波数領域の各周波数について行い、
閾値判定において補正された再生信号振幅スペクトルが収音信号振幅スペクトルよりも大きくないと判定されたときの周波数に対する指標に所定の値(以下、「フラグ値」という。)を設定するとともに、閾値判定において補正された再生信号振幅スペクトルが収音信号振幅スペクトルよりも大きいと判定されたときの周波数に対する収音信号振幅スペクトルの大きさを抑圧した収音信号振幅スペクトルを候補スペクトルとし、
指標にフラグ値が設定された周波数(以下、「フラグ周波数」という。)について、S個の過去のフレームに対する周波数領域R(但し、R=1,2,・・・,Wとし、Wは1以上の整数とする。)におけるフラグ周波数またはフラグ周波数を含む所定帯域の各周波数に対する指標にフラグ値が設定されているか否かを判定し(以下、「フラグ判定」という。)、フラグ判定においてフラグ値が設定されていないと判定された場合があるときのフラグ周波数に対する候補スペクトルの大きさを抑圧した候補スペクトルをエコー抑圧信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のエコー抑圧装置。 - エコー抑圧装置の再生信号周波数分析手段が、エコー抑圧装置に入力された再生信号を所定の時間長(以下、「フレーム」という。)で周波数領域に変換して、再生信号の振幅スペクトル(以下、「再生信号振幅スペクトル」という。)を出力する再生信号周波数分析ステップと、
エコー抑圧装置の収音信号周波数分析手段が、エコー抑圧装置に入力された収音信号を所定のフレームで周波数領域に変換して、収音信号の振幅スペクトル(以下、「収音信号振幅スペクトル」という。)および位相スペクトル(以下、「収音信号位相スペクトル」という。)を出力する収音信号周波数分析ステップと、
エコー抑圧装置の補正量算出手段が、前記再生信号振幅スペクトルおよび前記収音信号振幅スペクトルから、再生信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数と収音信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数との差が所定の範囲内であるときの振幅比をそれぞれ求め、この各振幅比を、それぞれの振幅比が求められたときの周波数を含む周波数帯域の各周波数に対応する補正量として出力する補正量算出ステップと、
エコー抑圧装置の目的成分選択出力手段が、前記再生信号振幅スペクトルを補正量算出ステップにおいて出力された補正量で補正して、この補正された再生信号振幅スペクトルと前記収音信号振幅スペクトルとの大小判定を周波数領域の各周波数について行い、補正された再生信号振幅スペクトルが収音信号振幅スペクトルよりも大きいと判定されたときの周波数に対する収音信号振幅スペクトルの大きさを抑圧した収音信号振幅スペクトル(以下、「エコー抑圧信号振幅スペクトル」という。)を出力する目的成分選択出力ステップと、
エコー抑圧装置のエコー抑圧信号出力手段が、前記エコー抑圧信号振幅スペクトルおよび収音信号周波数分析ステップにおいて出力された収音信号位相スペクトルから周波数領域における信号を合成し、当該信号を時間領域に変換して出力信号を出力するエコー抑圧信号出力ステップと
を有することを特徴とするエコー抑圧方法。 - エコー抑圧装置の総和手段が、エコー抑圧装置に入力された複数チャンネルの再生信号を加算し、加算再生信号を出力する総和ステップ
を有し、
再生信号周波数分析ステップは、
総和ステップにおいて出力された加算再生信号を所定の時間長で周波数領域に変換して、加算再生信号の振幅スペクトルを再生信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項9に記載のエコー抑圧方法。 - 再生信号周波数分析ステップは、
エコー抑圧装置のスペクトル平滑化手段が、エコー抑圧装置に入力された再生信号/総和ステップにおいて出力された加算再生信号を所定の時間長(以下、「フレーム」という。)で周波数領域に変換して、再生信号/加算再生信号の振幅スペクトル(以下、「暫定再生信号振幅スペクトル」という。)を出力する暫定スペクトル出力ステップと、
エコー抑圧装置のスペクトル平滑化手段が、上記再生信号振幅スペクトルを出力するスペクトル平滑化ステップと、
エコー抑圧装置の記憶手段が、スペクトル平滑化ステップにおいて出力された再生信号振幅スペクトルを記憶する記憶ステップと
からなり、
上記スペクトル平滑化ステップは、
暫定スペクトル出力ステップにおいて出力された暫定再生信号振幅スペクトルを、記憶手段に記憶される過去のフレームにおける再生信号振幅スペクトルに基づいて平滑化したものを、再生信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のエコー抑圧方法。 - 再生信号周波数分析ステップは、
エコー抑圧装置の再生信号周波数分析手段が、エコー抑圧装置に入力された複数チャンネルの再生信号をチャンネルごとに所定の時間長で周波数領域に変換して、各再生信号の振幅スペクトル(以下、「チャンネル再生信号振幅スペクトル」という。)を出力するものであり、
上記再生信号周波数分析ステップにおいて出力された再生信号ごとのチャンネル再生信号振幅スペクトルを加算したものを、再生信号振幅スペクトルとして出力する総和ステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項9に記載のエコー抑圧方法。 - 総和ステップは、
エコー抑圧装置のチャンネル加算手段が、上記再生信号周波数分析ステップにおいて出力された再生信号ごとのチャンネル再生信号振幅スペクトルを加算して暫定再生信号振幅スペクトルを出力するチャンネル加算ステップと、
エコー抑圧装置の総和スペクトル平滑化手段が、再生信号振幅スペクトルを出力する総和スペクトル平滑化ステップと、
エコー抑圧装置の格納手段が、前記総和スペクトル平滑化ステップにおいて出力された再生信号振幅スペクトルを記憶する格納ステップと
からなり、
上記総和スペクトル平滑化ステップは、
チャンネル加算ステップにおいて出力された暫定再生信号振幅スペクトルを、格納手段に記憶される過去のフレームにおける再生信号振幅スペクトルに基づいて平滑化したものを、再生信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項12に記載のエコー抑圧方法。 - エコー抑圧装置のダブルトーク検出手段が、各再生信号および収音信号からダブルトーク状態であるか否かを判定するダブルトーク検出ステップを有し、
補正量算出ステップは、
再生信号周波数分析ステップにおいて出力された再生信号振幅スペクトルおよび収音信号周波数分析ステップにおいて出力された収音信号振幅スペクトルから、再生信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数と収音信号振幅スペクトルのローカルピークにおける周波数との差が所定の範囲内であるときの振幅比をそれぞれ求め、この各振幅比を、それぞれの振幅比が求められたときの周波数を含む周波数帯域の各周波数に対応する暫定補正量とし、
ダブルトーク検出ステップにおいてダブルトーク状態ではないと判定された場合には、各暫定補正量を周波数領域において平滑化したものを、周波数領域の各周波数に対応する補正量として出力し、
ダブルトーク検出ステップにおいてダブルトーク状態であると判定された場合には、周波数領域の各周波数について、
暫定補正量と過去のフレームにおける補正量との差が所定の範囲内であるか否かを判定し(以下、「補正量判定」という。)、
補正量判定に合格した場合には、暫定補正量を過去のフレームにおける補正量に基づいて平滑化したものを、当該周波数に対応する補正量として出力し、
補正量判定に合格しなかった場合には、過去のフレームにおける補正量と同じ補正量を、当該周波数に対応する補正量として出力するものである
ことを特徴とする請求項9ないし請求項13のいずれかに記載のエコー抑圧方法。 - エコー抑圧装置の第1積算手段が、目的成分選択出力ステップにおいて出力されたエコー抑圧信号振幅スペクトルに所定の係数を乗じて出力する第1積算ステップと、
エコー抑圧装置の第2積算手段が、収音信号周波数分析ステップにおいて出力された収音信号振幅スペクトルに所定の係数を乗じて出力する第2積算ステップと、
エコー抑圧装置の加算手段が、第1積算ステップにおける出力と第2積算ステップにおける出力とを加算した加算振幅スペクトルを出力する加算ステップと
を有し、
エコー抑圧信号出力ステップは、
加算ステップにおいて出力された加算振幅スペクトルおよび収音信号周波数分析ステップにおいて出力された収音信号位相スペクトルから周波数領域における信号を合成し、当該信号を時間領域に変換して出力信号を出力するものである
ことを特徴とする請求項9ないし請求項14のいずれかに記載のエコー抑圧方法。 - 目的成分選択出力ステップは、
再生信号周波数分析ステップにおいて出力された再生信号振幅スペクトルを補正量算出ステップにおいて出力された補正量で補正して、この補正された再生信号振幅スペクトルと収音信号周波数分析ステップにおいて出力された収音信号振幅スペクトルとの大小判定(以下、「閾値判定」という。)を周波数領域の各周波数について行い、
閾値判定において補正された再生信号振幅スペクトルが収音信号振幅スペクトルよりも大きくないと判定されたときの周波数に対する指標に所定の値(以下、「フラグ値」という。)を設定するとともに、閾値判定において補正された再生信号振幅スペクトルが収音信号振幅スペクトルよりも大きいと判定されたときの周波数に対する収音信号振幅スペクトルの大きさを抑圧した収音信号振幅スペクトルを候補スペクトルとし、
指標にフラグ値が設定された周波数(以下、「フラグ周波数」という。)について、S個の過去のフレームに対する周波数領域R(但し、R=1,2,・・・,Wとし、Wは1以上の整数とする。)におけるフラグ周波数またはフラグ周波数を含む所定帯域の各周波数に対する指標にフラグ値が設定されているか否かを判定し(以下、「フラグ判定」という。)、フラグ判定においてフラグ値が設定されていないと判定された場合があるときのフラグ周波数に対する候補スペクトルの大きさを抑圧した候補スペクトルをエコー抑圧信号振幅スペクトルとして出力するものである
ことを特徴とする請求項9ないし請求項15のいずれかに記載のエコー抑圧方法。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載されたエコー抑圧装置としてコンピュータを機能させるためのエコー抑圧プログラム。
- 請求項17に記載のエコー抑圧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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