JP4476329B2 - 記録方式判定装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

記録方式判定装置及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4476329B2
JP4476329B2 JP2007538746A JP2007538746A JP4476329B2 JP 4476329 B2 JP4476329 B2 JP 4476329B2 JP 2007538746 A JP2007538746 A JP 2007538746A JP 2007538746 A JP2007538746 A JP 2007538746A JP 4476329 B2 JP4476329 B2 JP 4476329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
wobble signal
polarity
tracking
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007538746A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007040173A1 (ja
Inventor
憲一 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Publication of JPWO2007040173A1 publication Critical patent/JPWO2007040173A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4476329B2 publication Critical patent/JP4476329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0901Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B19/12Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing distinguishing features of or on records, e.g. diameter end mark
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0945Methods for initialising servos, start-up sequences

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

本発明は、例えば光学式記録媒体における記録方式を判定する記録方式判定装置及び記録方式判定用のコンピュータプログラムの技術分野に関する。
情報がスパイラル状或いは同心円状に記録される光ディスクの記録方式としては、オングルーブ(On Groove)方式とイングルーブ(In Groove)方式の2種類の記録方式がある。両方式は、いずれもディスク上にスパイラル状或いは同心円状に形成されると共にアドレス情報としてのウォブリングを有するグルーブ部に情報が記録される。オングルーブ方式では、グルーブ部が光の入射面に対して凸状となっているのに対し、イングルーブ方式では、グルーブ部が光の入射面に対して凹状となっている。このため、オングルーブ方式におけるグルーブ部上にトラッキング制御する場合と、イングルーブ方式におけるグルーブ部上にトラッキング制御する場合とでは、光スポットを制御するためのトラッキングエラー信号の極性が逆になる。そこで、光ディスクから情報を読み出す前に、トラッキングエラー信号の極性、即ち光ディスクの記録方式を判定する必要がある。このような記録方式の判定に関しては、各種の提案がなされている。
例えば特許文献1では、BCA(Burst cutting area)に記録されているディスク種別コードを読み取ることで、トラッキングエラー信号の極性を判定する方法が提案されている。特許文献2では、RF(Radio Frequency)信号の大小に基づいてトラッキングエラー信号の極性を判定する方法が提案されている。特許文献3では、光ディスクからの反射光量の総和信号の大小に基づいてトラッキングエラー信号の極性を判定する方法が提案されている。特許文献4では、アドレス情報を読み出せるか否かに基づいてトラッキングエラー信号の極性を判定する方法が提案されている。
特開2005−166096号公報 特開2000−293869号公報 特開2005−71478号公報 特開平7−121891号公報
しかしながら、特許文献1による技術では、データ領域に比較して狭いBCAにメカ精度のみでトラッキングしなければならず、ディスク種別コードを読み取ることが困難であり、更に読み取った情報をデコードしない限り判定は不可能であるという技術的問題点がある。特許文献2による技術では、RF信号が記録されていないディスクでは、トラッキングエラーの信号の極性を判定することができないという技術的問題点がある。特許文献3による技術では、ピット領域を必要とするため、ピット領域のないオングルーブ方式及びイングルーブ方式におけるトラッキングエラー信号の極性を判定することができないという技術的問題点がある。特許文献4による技術では、例えばBD(Blu-ray Disc;ブルーレイディスク)の場合において、トラッキングエラー信号を誤った極性に設定してもアドレス情報を読み出せることがあるため、トラッキングエラー信号の極性を正しく判定できない場合があるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、光学式記録媒体における記録方式を比較的迅速且つ容易に判定可能である記録方式判定装置及び記録方式判定用のコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(記録方式判定装置)
上記課題を解決するために、本発明の記録方式判定装置は、記録方式がオングルーブ方式又はイングルーブ方式であると共にウォブリングされたトラックが設けられた光学式記録媒体上に、光を照射する光照射手段と、前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、トラッキングを行うトラッキング手段と、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を測定するウォブル信号振幅測定手段と、前記ウォブル信号の振幅の大きさに基づいて、前記記録方式を判定する判定手段とを備える。
本発明の記録方式判定装置は、例えば、光学式記録媒体に記録された情報を再生する光情報再生装置、光情報記録再生装置、光情報記録装置等の光学情報装置に組み込まれており、記録された情報を再生する前に、或いは記録する前に、光学式記録媒体の記録方式が、オングルーブ(On Groove)方式であるかイングルーブ(In Groove)方式であるかを判定する。光学情報装置は、判定された記録方式に基づいて、例えば光ピックアップのトラッキング制御を行うことができる。ここで、「オングルーブ方式」とは、光学式記録媒体における光が入射する入射面に対して、入射する側から見て凸状のグルーブ(或いは案内溝)が設けられており、このグルーブ(本願明細書では適宜、単に「オングルーブ」と略記する)に情報が記録される記録方式を意味し、「イングルーブ方式」とは、光学式記録媒体における光が入射する入射面に対して、入射する側から見て凹状のグルーブが設けられており、このグルーブ(本願明細書では適宜、単に「イングルーブ」と略記する)に情報が記録される記録方式を意味する。尚、以下では、オングルーブ及びイングルーブを総称して或いはいずれか一方を意味して単に「グルーブ」とも呼ぶ。
本発明の記録方式判定装置によれば、その動作時には、先ず、例えば光ピックアップ等に内蔵される半導体レーザ装置等の光照射手段によって、レーザ光が光学式記録媒体に照射され、対物レンズ等の光学系を介して、この照射された光から、記録媒体の記録面にスポット状に集光された光スポットが形成される。この際、例えば光ピックアップに取り付けられたアクチュエータ、該アクチュエータの制御用のマイコン等を含むトラッキング手段によって、光スポットは、オングルーブ又はイングルーブ上に位置するようにトラッキングされる。即ち、オングルーブ又はイングルーブ上にトラッキングさせるように例えばトラッキングエラー信号の極性が設定される。尚、フォーカシングについては別途、既存の各種フォーカシング機構によって、トラッキングと同時に実行される。
ここで、トラッキングエラー信号とは、光スポットがトラック(即ちグルーブ)の中心又はトラック間(即ちグルーブ間)の中心に一致している度合いを示す信号であり、例えば、光スポットがグルーブ上又はグルーブ間で反射回折された反射回折光等の光を、例えば左右に分割された2分割受光素子によって受光し、2分割された受光面のうち一方の面に受光された光の強度と他方の面に受光された光の強度との差分をとることによって取得されるプッシュプル信号である。このため、トラッキングエラー信号は、例えば光スポットがグルーブの中心から左側にずれている場合と右側にずれている場合では、一方の面に受光された光の強度及び他方の面に受光された光の強度のどちらが大きいかが異なる。このトラッキングエラー信号の振幅がゼロ、即ち、例えば、一方の面に受光される光の強度と他方の面に受光される光の強度が等しくなるようにトラッキング制御が行われる。更に、光スポットがイングルーブ上にある場合とオングルーブ上にある場合では、グルーブが凸状(即ちオングルーブ)であるか凹状(即ちイングルーブ)であるかに起因してトラッキング信号の極性が異なる。即ち、例えば、光スポットがオングルーブ上の中心から左にずれている場合には、一方の面に受光された光の強度が他方の面に受光された光の強度よりも大きくなる一方、光スポットがイングルーブ上の中心から左にずれている場合には、一方の面に受光された光の強度が他方の面に受光された光の強度よりも小さくなる。このため、例えば、オングルーブ方式の光学式記録媒体に対して、イングルーブ方式に対応するトラッキングエラー信号の極性を設定した場合には、オングルーブ間に位置する凹部にトラッキングされることとなる。
次に、例えば2分割受光素子等を含むウォブル信号振幅測定手段によって、オングルーブ又はオングルーブ間の凹部(或いはイングルーブ又はイングルーブ間の凸部)上にトラッキングされた光スポットがグルーブに反射回折された反射回折光等の光から得られるプッシュプル信号がトラッキングエラー信号として測定される。
続いて、ウォブル信号振幅測定手段によって、トラッキングエラー信号に重畳された第1のウォブル信号が抽出され、第1のウォブル信号の振幅(即ち、第1ウォブル信号振幅)が測定される。
ここで、ウォブル信号とは、グルーブのウォブル周期でプッシュプル信号レベルが変化する信号であり、例えばクロック生成用、同期用、アドレス情報再生用のためなどに生成される。ウォブル信号は、光スポットがグルーブの中心に位置する場合に振幅が最大となり、中心からずれるに従って振幅は小さくなるという性質を有する。このため、光スポットが、グルーブ間の中心に位置する場合には、ウォブル信号の振幅は最小となる。
尚、測定された第1ウォブル信号振幅は、外部或いは内蔵メモリ等に記憶される。
次に、再びトラッキング手段によって、例えばトラッキング信号の極性が反転されることにより、光スポットが、初めにオングルーブ上にトラッキングするようにトラッキング信号の極性が設定された場合には、イングルーブ上にトラッキングするようにトラッキング信号の極性が設定される。逆に、初めにイングルーブ上にトラッキングするようにトラッキング信号の極性が設定された場合には、オングルーブ上にトラッキングするようにトラッキング極性が設定される。いずれにしても、トラッキング信号の極性を反転させることにより半トラック分だけずれた位置に光スポットをトラッキングする、即ち半トラックジャンプさせる。
次に、トラッキングエラー信号の極性を反転させる前(即ち、半トラックジャンプさせる前)と同様に、例えば2分割受光素子等を含むウォブル信号振幅測定手段によって、半トラック分だけずれた位置にトラッキングされた光スポットがグルーブに反射回折された反射回折光等の光からのプッシュプル信号がトラッキングエラー信号として生成される。
続いて、ウォブル信号振幅測定手段によって、トラッキングエラー信号に重畳された第2のウォブル信号が抽出され、第2ウォブル信号振幅が測定される。
次に、第1及び第2ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光学式記録媒体の記録方式が判定手段によって判定される。上述したようにウォブル信号振幅は、光スポットがグルーブの中心に位置する場合に振幅が最大となり、中心からずれるに従って振幅は小さくなるという性質を有する。よって、第1ウォブル信号振幅の大きさが第2ウォブル信号振幅の大きさよりも大きい場合には、第1ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブが存在することになり、第2ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブ間が存在することになる。逆に、第1ウォブル信号振幅の大きさが第2ウォブル信号振幅の大きさよりも小さい場合には、第1ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブ間が存在することになり、第2ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブが存在することになる。従って、第1及び第2ウォブル信号振幅のうち大きい方を測定した際のトラッキング信号の極性に対応する記録方式(即ち、オングルーブ方式又はイングルーブ方式)が、光学式記録媒体の記録方式として判定される。
以上の説明したように本発明の記録方式判定装置によれば、ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光学式記録媒体の記録方式を判定することができる。特に、ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光学式記録媒体の記録方式を判定するので、光学式記録媒体に情報が記録されているか否かにかかわらず記録方式を判定することができる。更に、記録された情報を読み出すための複雑な回路を必要とせずに、情報をデコードすることを待たずして速やかに記録方式を判定することができる。加えて、第1及び第2ウォブル信号振幅の測定を互いに半トラック分だけずれた位置で行うことにより、反射率の面内変動やウォブル信号のトラック(即ちグルーブ)間干渉、即ち、いわゆるウォブルビート等による振幅変動による記録方式の判定への影響を殆ど或いは実践上完全に無くすことができる。
尚、例えば光情報再生装置は、本発明の記録方式判定装置によって判定された記録方式に対応するトラッキングエラー信号の極性でトラッキング制御を行うことにより、確実に光学式記録媒体に記録された情報を読み取る、或いは再生することができる。
本発明の記録方式判定装置の一の態様では、前記トラッキング手段は、前記光スポットが前記トラック上に位置するようにトラッキングエラー信号の極性を制御する。
この態様によれば、トラッキングエラー信号の極性を、オングルーブ方式に対応する極性及びイングルーブ方式に対応する極性のいずれかに切り換えることができる。よって、トラックと該トラックから半トラック分だけずれた位置とに確実に光スポットをトラッキングすることができる。従って、確実に半トラック分だけずれた位置においてウォブル信号振幅を測定でき、記録方式を判定できる。
本発明の記録方式判定装置の他の態様では、前記ウォブル信号振幅測定手段は、前記光スポットからの光を受光し、前記光スポットが前記トラックの中心に一致している度合いを示すと共に前記ウォブル信号が重畳されたプッシュプル信号を測定するプッシュプル信号測定手段と、前記プッシュプル信号から前記重畳されたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段とを含む。
この態様によれば、ウォブル信号振幅測定手段は、プッシュプル信号測定手段及びウォブル信号抽出手段を含む。プッシュプル測定手段は、例えば2分割受光素子を含んでおり、プッシュプル信号を測定する。ウォブル信号抽出手段は、例えば信号処理回路を含んでおり、プッシュプル信号測定手段によって測定されたプッシュプル信号から重畳されたウォブル信号を抽出する。よって、確実にウォブル信号振幅を測定でき、記録方式を判定できる。
(記録方式判定用のコンピュータプログラム)
上記課題を解決するために、本発明の記録方式判定用のコンピュータプログラムは、記録方式がオングルーブ方式又はイングルーブ方式であると共にウォブリングされたトラックが設けられた光学式記録媒体上に、光を照射する光照射手段と、前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、トラッキングを行うトラッキング手段とを備えた光学情報装置に設けられるコンピュータを、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を測定するウォブル信号振幅測定手段と、前記ウォブル信号の振幅の大きさに基づいて、前記記録方式を判定する判定手段として機能させる。
本発明の記録方式判定用のコンピュータプログラムによれば、上述した本発明の記録方式判定装置を構成する「ウォブル信号振幅測定手段」及び「判定手段」としてコンピュータを機能させることができる。即ち、本発明の記録方式判定用のコンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の情報記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の記録方式判定装置を比較的簡単に実現できる。
上記課題を解決するために、コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は、記録方式がオングルーブ方式又はイングルーブ方式であると共にウォブリングされたトラックが設けられた光学式記録媒体上に、光を照射する光照射手段と、前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、トラッキングを行うトラッキング手段とを備えた光学情報装置に設けられるコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を測定するウォブル信号振幅測定手段と、前記ウォブル信号の振幅の大きさに基づいて、前記記録方式を判定する判定手段として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述したウォブル信号振幅測定手段及び判定手段を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述したウォブル信号振幅測定手段及び判定手段として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以上詳細に説明したように本発明の記録方式判定装置は、光照射手段、トラッキング手段、ウォブル信号振幅測定手段及び判定手段を備えるので、ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光学式記録媒体の記録方式を判定することができる。特に、ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光学式記録媒体の記録方式を判定するので、光学式記録媒体に情報が記録されているか否かにかかわらず記録方式を判定することができる。更に、記録された情報を読み出すための複雑な回路を必要とせずに、情報をデコードすることを待たずして速やかに記録方式を判定することができる。加えて、第1及び第2ウォブル信号振幅の測定を互いに半トラック分だけずれた位置で行うことにより、反射率の面内変動やウォブル信号のトラック間干渉、即ち、いわゆるウォブルビート等による振幅変動による記録方式の判定への影響を殆ど或いは実践上完全に無くすことができる。本発明の記録方式判定用のコンピュータプログラムは、光照射手段及びトラッキング手段を備えた光学情報装置に設けられるコンピュータを、ウォブル信号振幅測定手段及び判定手段としてコンピュータを機能させるので、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、本発明の記録方式判定装置を比較的簡単に実現できる。
第1実施例に係る記録方式判定装置が組み込まれた光学情報装置の構成を示すブロック図である。 光ディスクの記録方式を説明するための説明図である。 第1実施例に係る記録判定装置の記録方式判定部の構成を示すブロック図である。 プッシュプル信号の特性を説明するための説明図である。 第1実施例に係る記録方式判定装置による記録方式の判定を示すフローチャートである。 ウォブル信号振幅の特性を説明するための説明図である。
符号の説明
10 光学情報装置
11 光ピックアップ
11a 半導体レーザ装置
15 制御部
16 メモリ
17 駆動部
18 記録方式判定部
20 記録方式判定装置
21 プッシュプル信号生成部
23 極性反転部
27 ウォブル信号抽出部
28 判定部
91、92 グルーブ
100、111、112 光ディスク
220 ウォブル信号
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例に係る記録方式判定装置について、図1から図6を参照して説明する。
先ず、本発明の第1実施例に係る記録方式判定装置が組み込まれた光学情報装置の構成について、図1を参照して説明する。ここに図1は、第1実施例に係る記録方式判定装置が組み込まれた光学情報装置の構成を示すブロック図である。
図1において、光学情報装置10は、光ピックアップ11、RF信号生成部12、DSP(Digital Signal Processor)13、デコーダ14、制御部15、メモリ16、駆動部17及び記録方式判定部18を備えている。光ピックアップ11、駆動部17及び記録方式判定部18は、記録方式判定装置20を構成している。光学情報装置10は、光学式記録媒体の一例としての光ディスク100に記録された情報を再生する光情報再生装置、光情報記録再生装置、光情報記録装置等である。
光ピックアップ11は、本発明に係る「光照射手段」の一例としての半導体レーザ装置11aを内蔵しており、レーザ光を光ディスク100に照射する。そして、対物レンズ11b等の光学系を介して、この照射された光LBから、光ディスク100の記録面にスポット状に集光された光スポットが形成される。更に、光ピックアップ11は、分割受光素子を含んでおり、例えば、光スポットが光ディスク100によって反射等された光を、分割受光素子によって受光する。
RF信号生成部12は、光ピックアップ11によって受光された光に基づいてRF信号を生成する。RF信号は、例えば、分割受光素子における分割された複数の受光面によって受光された光の光量の合計として生成される。
DSP13は、RF信号生成部12によって生成されたサーボ制御信号やRF信号に対して、2値化等の信号処理を行う。
デコーダ14は、DSP13によって処理された信号の復号化を行う。デコーダ14によって復号化された信号は、バッファメモリとインターフェース部を介してホストコンピュータへ出力される。
制御部15は、例えばマイコン等であり、DSP13、デコーダ14、メモリ16及び記録方式判定部18を制御する。
メモリ16は、制御部15や記録方式判定部18からの出力を一時的に記憶する。
駆動部17は、例えばアクチュエータ、該アクチュエータを駆動するためのドライバ等からなり、光ピックアップ11を駆動する。
記録方式判定部18は、光ディスク100に記録された情報を再生する前に、或いは記録する前に、光ディスク100の記録方式が、オングルーブ方式であるかイングルーブ方式であるかを判定する。
次に、上述した光学情報装置が処理する光ディスクの記録方式について、図2を参照して説明する。ここに図2は、光ディスクの記録方式を説明するための説明図である。
図2に示すように、光ディスク100の記録方式には、オングルーブ方式及びイングルーブ方式の2種類がある。即ち、光ディスク100としては、記録方式がオングルーブ方式の光ディスク111と、記録方式がイングルーブ方式の光ディスク112とがある。図2では、上方には光ディスク111及び112のトラックの半径方向に沿った線での断面図が夫々示されており、下方には光が入射する入射面から見た平面図が上方に示された断面図に対応して示されている。
図2(a)に示すように、記録方式がオングルーブ方式の光ディスク111では、光ディスク111における光LBが入射する入射面101に対して、入射する側から見て凸状のグルーブ91(以下では、適宜、オングルーブ91とも呼ぶ)が設けられている。グルーブ91上に、ビット93が配列されることで情報が記録される。更に、グルーブ91は、半径方向にわずかに蛇行して形成されている、即ちウォブルが形成されたウォブルドグルーブである。尚、本例におけるグルーブ91は、その製造過程で、基板111Sに対するグルーブ(溝)として形成され、他方で、基板111Sにおけるグルーブ(溝)が掘られる側と反対側(即ち入射面101になる側)から、光LBが照射されるため、光LBが入射する側から見て凸状となり、基板111Sに対して凹状となる。このように、グルーブ91は、光LBが入射する側から見て凸状であるものの、基板111Sに対しては“凹状”であるグルーブとして構築されている。
一方、図2(b)に示すように、記録方式がイングルーブ方式の光ディスク112では、光ディスク112における光LBが入射する入射面102に対して、入射する側から見て凹状のグルーブ92(以下では、適宜、イングルーブ92とも呼ぶ)が設けられている。グルーブ92上に、ビット94が配列されることで情報が記録される。更に、グルーブ92は、グルーブ91と同様に、ウォブルが形成されたウォブルドグルーブである。尚、本例におけるグルーブ92は、その製造過程で、基板112Sに対するグルーブ(溝)として形成され、他方で、基板112Sにおけるグルーブ(溝)が掘られる側と同じ側から、光LBが照射されるため、光LBが入射する側から見て凹状となる。このように、グルーブ92は、光LBが入射する側から見て凹状であり、基板111Sに対しても“凹状”であるグルーブとして構築されている。
上述したように、オングルーブ方式の光ディスク111及びイングルーブ方式の光ディスク112のいずれにおいても、情報は、グルーブ上にビットが配列されることで記録される。即ち、グルーブ91及び92が、情報を記録するためのトラックとして機能する。しかし、オングルーブ91が、入射面101に対して、光が入射する側から見て凸状である一方、イングルーブ92は、入射面102に対して、光が入射する側から見て凹状である。よって、入射面101及びオングルーブ91間の距離と入射面102及びイングルーブ92間の距離とは異なるため、光ディスク100の情報を再生する際或いは光ディスク100に情報を記録する際に、適切なトラッキング制御を実現するためには、光ディスク100が、オングルーブ方式の光ディスク111であるか、イングルーブ方式の光ディスク112であるかを判定する必要がある。
次に、上述した光学情報装置の記録方式判定部の構成について、図3及び図4を参照して説明する。ここに図3は、第1実施例に係る記録判定装置の記録方式判定部の構成を示すブロック図である。図4は、プッシュプル信号の特性を説明するための説明図である。
図3において、記録方式判定部18は、プッシュプル信号生成部21、A/D(Analog to Digital)回路22、極性反転部23、EQ(Equalizer)回路24、D/A(Digital to Analog)回路25、バッファ回路26、ウォブル信号抽出部27及び判定部28を備えている。ここで、本発明に係る「プッシュプル信号測定手段」の一例であり、極性反転部23及びEQ回路24は、駆動部17と共に、本発明に係る「トラッキング手段」の一例を構成する。
プッシュプル信号生成部21は、例えばトラック中心に対して対照に配置された2分割受光素子を含んでおり、2つの受光部における出力差として、プッシュプル信号を生成する。即ち、プッシュプル信号は、光スポットがトラック(言い換えれば、グルーブ91或いは92)に反射回折された反射回折光等の光から得られる、光スポットのトラック中心からのずれを示すトラッキングエラー信号として、プッシュプル信号生成部21によって測定される。より詳細には、光スポットとトラックの中心、或いは光スポットとトラック間の中間部の中心とが一致している場合には、2分割受光素子ではトラックに対して左右対称な光が受光される、即ち、2つの受光部において同じ量の光が受光されるので、プッシュプル信号の振幅はゼロとなる。光スポットとトラックの中心、或いは光スポットとトラック間の中間部の中心とが一致していない場合には、2分割受光素子ではトラックに対して左右非対称な光が受光される、即ち、2つの受光部において異なる量の光が受光されるので、プッシュプル信号は、ゼロではない。よって、図4に示すように、光スポットがトラックを横切ったときには、プッシュプル信号(即ちトラッキングエラー信号)211及び212はS字型の曲線となる。トラッキング信号の特性は、トラックがオングルーブ91であるかイングルーブ92であるかにより異なる。
即ち、図4(a)に示すように、オングルーブ方式では、トラッキングエラー信号211は、光スポットがオングルーブ91の中心と一致している場合には、ゼロであり(図中、点P1参照)、光スポットがオングルーブ91の中心よりも右側にずれた場合には、正方向の値をとり、左側にずれた場合には負方向の値をとる。これに対し、図4(b)に示すように、イングルーブ方式では、トラッキングエラー信号212は、光スポットがイングルーブ92の中心と一致している場合には、ゼロであり(図中、点P2参照)、光スポットがイングルーブ92の中心よりも右側にずれた場合には、負方向の値をとり、左側にずれた場合には正方向の値をとる。
上述したようなトラッキングエラー信号の特性を利用して、光スポットの中心位置を検出することができるので、光スポットのトラッキング制御を行うことが可能となる。しかし、オングルーブ91上にトラッキングする場合とイングルーブ92上にトラッキングする場合とでは、上述のようにトラッキングエラー信号の極性が逆になるため、トラッキング制御を行う際には、光ディスク100に形成されたグルーブが、オングルーブ91であるかイングルーブ92であるかに応じて極性を反転する必要がある。本実施例では、後述するように、判定部28等によってグルーブがオングルーブであるかイングルーブであるかが判定される共に極性反転部23によってトラッキングエラー信号の極性が、判定された記録方式に応じて反転される。
A/D回路22は、アナログ信号をディジタル信号に変換する回路であり、プッシュプル信号生成部21によって測定されたプッシュプル信号をディジタル信号に変換する。
極性反転部23は、A/D回路22から出力されたプッシュプル信号、即ちトラッキングエラー信号の極性を反転する。
EQ回路24は、トラッキングエラー信号をイコライズする回路であり、光スポットのトラッキング制御を行うための回路である。EQ回路24は、入力されたトラッキングエラー信号と、トラッキングしようとする位置に対応する参照信号refとの差分信号をフィルタ演算して出力する。この出力された差分信号が後述するように最終的に駆動部17に入力され、差分信号をゼロとするようにトラッキングが行われる。よって、トラックの中心にトラッキングしようとする場合には、参照信号refをゼロとすればよい。このとき、差分信号は、トラッキングエラー信号そのものとなる。
D/A回路25は、ディジタル信号をアナログ信号に変換する回路であり、EQ回路24から出力されるディジタル信号である差分信号をアナログ信号に変換する。
バッファ回路26は、入力信号を増幅して出力するバッファであり、D/A回路25からの差分信号を増幅して駆動部17へ出力する。駆動部17は、入力された差分信号に基づいて光スポットのトラッキングを行う。
ウォブル信号抽出部27は、上述したプッシュプル信号生成部21によって生成されたプッシュプル信号から重畳されたウォブル信号を抽出する。尚、ウォブル信号は、後述するように、グルーブに形成されたウォブルの周期(即ちウォブル周期)でプッシュプル信号レベルが変化する信号であり、プッシュプル信号に重畳されている。
判定部28は、ウォブル信号抽出部27によって抽出されたウォブル信号の振幅の大きさに基づいて、光ディスク100の記録方式がオングルーブ方式であるかイングルーブ方式であるかを判定する。判定された結果は、メモリ16に記憶、或いは、極性反転部23に出力される。極性反転部23は、判定された結果に基づいて、トラッキングエラー信号の極性を反転する(或いは反転しない)。
次に、上述した光学情報装置における記録方式の判定について、図1及び図3に加えて、主に図5及び図6を参照して説明する。ここに図5は、第1実施例に係る記録方式判定装置による記録方式の判定を示すフローチャートである。図6は、ウォブル信号振幅の特性を説明するための説明図である。
再び図1において、本実施例では、光学情報装置10には、記録方式判定部18等からなる記録方式判定装置20が組み込まれており、記録された情報を再生する前に、或いは記録する前に、光ディスク100の記録方式が、オングルーブ方式であるかイングルーブ方式であるかを判定する。
図5に示す判定処理において、先ず、極性反転部23は、トラッキングエラー信号の極性を第1極性になるように反転する(ステップS1)。第1極性としては、オングルーブ方式及びイングルーブ方式のいずれの記録方式に対応する極性としてもよいが、本実施例では、第1極性をオングルーブ方式に対応する極性とする。
次に、EQ回路24、駆動部17等によって、第1極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキングが行われる(ステップS2)。即ち、トラッキングの結果、光ディスク100がオングルーブ方式の光ディスク111(図4参照)の場合には、光スポットはトラック上に位置することとなり、光ディスク100がイングルーブ方式の光ディスク112の場合には、光スポットはトラック間の中間部に位置することになる。
次に、プッシュプル信号生成部21によって、光スポットからの光からプッシュプル信号が、トラッキングエラー信号として測定され、ウォブル信号抽出部27によって、このトラッキングエラー信号に重畳されたウォブル信号が抽出され、その振幅が第1ウォブル信号振幅として測定される(ステップS3)。即ち、第1極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラック(即ち、グルーブ)或いはトラック間の中間部にトラッキングされた光スポットのグルーブに反射回折された反射回折光等の光が、プッシュプル信号生成部21によって受光され、プッシュプル信号がトラッキングエラー信号として生成される。続いて、トラッキングエラー信号に重畳されたウォブル信号が、ウォブル信号抽出部27によって抽出される。ここで、図6の上方に示すように、ウォブル信号220は、トラッキングエラー信号211に重畳されている。ウォブル信号220は、グルーブのウォブル周期でプッシュプル信号レベルが変化する信号であり、例えばクロック生成用、同期用、アドレス情報再生用にも用いられる。図6の下方には、ウォブル信号抽出部27によって抽出されたウォブル信号220が示されている。抽出の際、ウォブル信号220は、増幅されてもよい。続いて、ウォブル信号抽出部27によって、ウォブル信号220の振幅が測定され、第1ウォブル信号振幅としてメモリ16に記憶される。図6に示すように、ウォブル信号220は、光スポットがグルーブの中心に位置する場合(図中、点P1に対応)に振幅が最大となり、中心からずれるに従って振幅は小さくなるという性質を有する。このため、光スポットが、グルーブ間の中間部の中心に位置する場合には、ウォブル信号220の振幅は最小となる。
次に、極性反転部23は、トラッキングエラー信号の極性が、第2極性になるように反転する(ステップS4)。即ち、トラッキングエラー信号の極性を第1極性とは反対の極性にする。本実施例では、第2極性をイングルーブ方式に対応する極性とする。尚、第1極性をオングルーブ方式に対応する極性とした場合には、第2極性はイングルーブ方式に対応する極性とすればよい。
次に、再びEQ回路24、駆動部17等によって、第2極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキングが行われる(ステップS5)。即ち、上述した第1極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキングが行われた場合と比較して、光スポットが半トラックだけずれた位置にトラッキング、即ち半トラックジャンプされる。
続いて、上述した第1ウォブル信号振幅の測定(即ち、ステップS3)と同様に、プッシュプル信号生成部21によって、光スポットからの光からプッシュプル信号が、トラッキングエラー信号として測定され、ウォブル信号抽出部27によって、このトラッキングエラー信号に重畳されたウォブル信号が抽出され、その振幅が第2ウォブル信号振幅として測定される(ステップS6)。測定された第2ウォブル信号振幅は、メモリ16に記憶される。
次に、第1及び第2ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光ディスク100の記録方式が判定部28によって判定される(ステップS7)。具体的には、第1ウォブル信号振幅の大きさと第2ウォブル信号振幅の大きさとを比較する。図6を参照して上述したように、ウォブル信号振幅は、光スポットがグルーブの中心に位置する場合に振幅が最大となり、中心からずれるに従って振幅は小さくなるという性質を有する。よって、第1ウォブル信号振幅の大きさが第2ウォブル信号振幅の大きさよりも大きい場合には、第1ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブが存在することになり、第2ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブ間が存在することになる。逆に、第1ウォブル信号振幅の大きさが第2ウォブル信号振幅の大きさよりも小さい場合には、第1ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブ間が存在することになり、第2ウォブル信号振幅を測定した際のトラッキング位置にグルーブが存在することになる。従って、第1及び第2ウォブル信号振幅のうち大きい方を測定した際のトラッキング信号の極性に対応する記録方式が、光ディスクの記録方式として判定することができる。
判定部28によって、第1ウォブル信号振幅が第2ウォブル信号振幅よりも大きくないと判定された場合には(ステップS7:NO)、光学情報装置10は、光ディスク100がイングルーブ方式であるとして各種セットアップを行う(ステップS8)。この際、特に、トラッキングエラー信号の極性は、第2極性を維持し、イングルーブ方式に対応させる。
一方、第1ウォブル信号振幅が第2ウォブル信号振幅よりも大きいと判定された場合には(ステップS7:YES)、極性反転部23は、トラッキングエラー信号の極性が、第1極性になるように反転する(ステップS9)。つまり、第1ウォブル信号振幅が第2ウォブル信号振幅よりも大きい場合には、第1極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御されたときには、トラック中心上にトラッキングされ、第2極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御されたときには、トラック間の中間部の中心にトラッキングされたと判定できる。即ち、光ディスク100の記録方式がオングルーブ方式であると判定できるので、トラッキングエラー信号の極性は、オングルーブ方式に対応する極性である第1極性に反転される。
次に、再びEQ回路24、駆動部17等によって、第1極性とされたトラッキングエラー信号に基づいてトラッキングが行われる(ステップS10)。即ち、光スポットがトラック(即ち、オングルーブ)上にトラッキングされる。
次に、光学情報装置10は、光ディスク100がオングルーブ方式であるとして各種セットアップを行う(ステップS11)。
光学情報装置10が、光ディスク100がオングルーブ方式又はイングルーブ方式として各種セットアップを開始すると(ステップS11又はステップS12)、記録方式の判定処理は終了する。
その後、光学情報装置10は、判定された記録方式に対応する極性とされたトラッキングエラー信号でトラッキング制御を行うことにより、例えば、確実に光ディスク100に記録された情報を読み取る、或いは再生することができる。
以上の説明したように本実施例に係る記録方式判定装置によれば、第1及び第2ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光ディスク100の記録方式を判定することができる。特に、第1及び第2ウォブル信号振幅の大きさに基づいて、光ディスク100の記録方式を判定するので、光ディスク100に情報が記録されているか否か(即ち、グルーブ上にビット93或いは94が形成されているか否か(図2参照))にかかわらず記録方式を判定することができる。更に、記録された情報を読み出すための複雑な回路を必要とせずに、情報をデコードすることを待たずして速やかに記録方式を判定することができる。加えて、第1及び第2ウォブル信号振幅の測定を互いに半トラック分だけずれた位置で行うことにより、反射率の面内変動やウォブル信号のトラック(即ちグルーブ)間干渉、即ち、いわゆるウォブルビート等による振幅変動による記録方式の判定への影響を殆ど或いは好ましくは完全に無くすことができる。
また、半トラックジャンプを行うことなく、一度トラッキングサーボをオープン状態とし極性を反転させ、再度トラッキングサーボをクローズ状態にして、前後のウォブル信号の振幅を比較してもよい。
(記録方式判定用のコンピュータプログラム)
以上のような記録方式の判定は、第1実施例のように光学情報装置の内部に組み込まれた或いは外部に接続された記録方式判定装置によって実現してもよいし、光照射手段及びトラッキング手段を備えた光学情報装置に設けられるコンピュータにプログラムを読み込ませることによって実現してもよい。コンピュータにプログラムを読み込ませて実現する場合には、コンピュータをウォブル信号振幅測定手段及び判定手段として動作させるためのプログラムを作成する。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う記録方式判定装置及びコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る記録方式判定装置及びコンピュータプログラムは、例えば光学式記録媒体における記録方式を判定する記録方式判定装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な記録方式判定装置等にも利用可能である。


Claims (3)

  1. 記録方式がオングルーブ方式又はイングルーブ方式であると共にウォブリングされたトラックが設けられた光学式記録媒体上に、光を照射する光照射手段と、
    トラッキングエラー信号の極性を前記オングルーブ方式の極性に設定するオングルーブ極性設定手段と、
    前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、前記オングルーブ極性設定手段によって設定された極性でトラッキングを行う第1トラッキング手段と、
    前記第1トラッキング手段によってトラッキングが行われるとき、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を第1ウォブル信号振幅として測定する第1ウォブル信号振幅測定手段と、
    前記トラッキングエラー信号の極性を前記イングルーブ方式の極性に設定するイングルーブ極性設定手段と、
    前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、前記イングルーブ極性設定手段によって設定された極性でトラッキングを行う第2トラッキング手段と、
    前記第2トラッキング手段によってトラッキングが行われるとき、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を第2ウォブル信号振幅として測定する第2ウォブル信号振幅測定手段と、
    (i)前記第1ウォブル信号振幅の大きさが前記第2ウォブル信号振幅の大きさよりも大きい場合には、前記記録方式が前記オングルーブ方式であると判定し、(ii)前記第2ウォブル信号振幅の大きさが前記第1ウォブル信号振幅の大きさよりも大きい場合には、前記記録方式が前記イングルーブ方式であると判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする記録方式判定装置。
  2. 前記第1及び第2ウォブル信号振幅測定手段は、
    前記光スポットからの光を受光し、前記光スポットが前記トラックの中心に一致している度合いを示すと共に前記ウォブル信号が重畳されたプッシュプル信号を測定するプッシュプル信号測定手段と、
    前記プッシュプル信号から前記重畳されたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録方式判定装置。
  3. 記録方式がオングルーブ方式又はイングルーブ方式であると共にウォブリングされたトラックが設けられた光学式記録媒体上に、光を照射する光照射手段を備えた光学情報装置に設けられるコンピュータを、
    トラッキングエラー信号の極性を前記オングルーブ方式の極性に設定するオングルーブ極性設定手段と、
    前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、前記オングルーブ極性設定手段によって設定された極性でトラッキングを行う第1トラッキング手段と、
    前記第1トラッキング手段によってトラッキングが行われるとき、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を第1ウォブル信号振幅として測定する第1ウォブル信号振幅測定手段と、
    前記トラッキングエラー信号の極性を前記イングルーブ方式の極性に設定するイングルーブ極性設定手段と、
    前記照射された光により形成される光スポットが、前記トラック上に位置するように、前記イングルーブ極性設定手段によって設定された極性でトラッキングを行う第2トラッキング手段と、
    前記第2トラッキング手段によってトラッキングが行われるとき、前記光スポットからの光に含まれるウォブル信号の振幅を第2ウォブル信号振幅として測定する第2ウォブル信号振幅測定手段と、
    (i)前記第1ウォブル信号振幅の大きさが前記第2ウォブル信号振幅の大きさよりも大きい場合には、前記記録方式が前記オングルーブ方式であると判定し、(ii)前記第2ウォブル信号振幅の大きさが前記第1ウォブル信号振幅の大きさよりも大きい場合には、前記記録方式が前記イングルーブ方式であると判定する判定手段
    として機能させるための記録方式判定用のコンピュータプログラム。
JP2007538746A 2005-10-03 2006-09-29 記録方式判定装置及びコンピュータプログラム Active JP4476329B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005289770 2005-10-03
JP2005289770 2005-10-03
PCT/JP2006/319453 WO2007040173A1 (ja) 2005-10-03 2006-09-29 記録方式判定装置及びコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007040173A1 JPWO2007040173A1 (ja) 2009-04-16
JP4476329B2 true JP4476329B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=37906215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007538746A Active JP4476329B2 (ja) 2005-10-03 2006-09-29 記録方式判定装置及びコンピュータプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4476329B2 (ja)
WO (1) WO2007040173A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2010073450A1 (ja) * 2008-12-25 2012-05-31 パナソニック株式会社 信号処理回路および光ディスク再生装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050088015A (ko) * 2004-02-28 2005-09-01 삼성전자주식회사 데이터의 기록 및/또는 재생 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2007040173A1 (ja) 2009-04-16
WO2007040173A1 (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4847864B2 (ja) 光ディスク判別方法及び光ディスク装置
JP4553940B2 (ja) 光記録担体のタイプを特定する方法およびドライブ
JP4581825B2 (ja) 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法
US8873358B2 (en) Skew detection method and optical disc device
JP3858199B2 (ja) 情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JPH11149640A (ja) 光ディスク装置
JP4476329B2 (ja) 記録方式判定装置及びコンピュータプログラム
JP2005243229A (ja) データの記録及び/または再生方法とその装置
JP2004288227A (ja) 光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置
JP3736412B2 (ja) 光ディスク装置
JP2012203948A (ja) 記録調整方法,情報記録再生装置,及び情報記録媒体
JP4833912B2 (ja) 光ディスクの反り検出方法及び光ディスクの記録方法並びに光ディスク記録再生装置
JP2008071423A (ja) ディスクドライブ装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値の調整方法
US7704580B2 (en) Information recording medium
WO2010073450A1 (ja) 信号処理回路および光ディスク再生装置
JP4349228B2 (ja) 評価用ディスク
JP4396707B2 (ja) 光ディスク装置
MXPA05010451A (es) Medio de almacenamiento de informacion y metodo y aparato de grabacion y/o reproduccion de datos en y/o partir del mismo.
KR100846809B1 (ko) 정보 저장매체 및 데이터의 기록 및/또는 재생 방법
KR100662592B1 (ko) 광 디스크 장치 및 그 제어 방법
JP4504227B2 (ja) 光ディスク、光ディスク装置、及び光ディスク処理方法
KR100846810B1 (ko) 정보 저장매체 및 데이터의 기록 및/또는 재생 방법
JP5076846B2 (ja) 光ディスク装置
JP2009064492A (ja) 光記録媒体駆動装置、非点収差補正方法
JP2006216206A (ja) 記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3