JP4476207B2 - 水素検知器 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融金属中などの水素濃度の検知、特に高速増殖炉の冷却材などに使用される液体ナトリウム中に水などが漏洩したことを的確に検知するために用いて好適な水素検知器に関するものである。
周知のように、高速増殖炉では、高純度の液体ナトリウムが冷却剤として使用されている。この場合の液体ナトリウムは、原子炉で加熱された後、蒸発器や加熱器で水を加熱することにより冷却される。液体ナトリウムは化学反応性が非常に高いので、その漏洩には細心の注意が必要である。特に、熱交換が行われる蒸発器や加熱器におけるナトリウム中への水浸入は、設備に深刻な損傷を与える虞があるため、その監視が高速増殖炉設備における安全管理上の最重要項目となっている。
従来、高速増殖炉設備では、前記液体ナトリウム中への水漏洩を検出するために水素濃度計が用いられている。この水素濃度計は、ナトリウム中へ水が漏洩すると、即座にナトリウムと水が反応して水素が発生するので、この水素を検出することにより、水の漏洩を検知する構成の検出器である。
このような水素濃度計に関する技術として、例えば、図4に示すような構造の水リーク検出器のような水素検知器が提案されている(特許文献1)。
図4に示すように、この水素検知器10は、容器隔壁11から液体ナトリウム(Na)12に垂下された有底のペロブスカイト構造をもつ固体電解質からなる水素濃度計13と、前記水素濃度計13内に設けられ、その底部側に多孔質板14を介して水素を供給する基準水素発生源15と、前記水素濃度計13の底部の内側と外側にそれぞれ取り付けられた電極16、17と、電極16、17に各々と接続されているリード線18、19と、前記リード線18、19の電位差を測定する電圧計20とを有している。そして、容器隔壁11と水素濃度計13とは接続部材21によって接続されている。前記接続部材21は、ガイド22と接続材23と絶縁材24とにより構成されている。
このように、上記のような構成の水素検知器10を用いれば、水素濃度計13を前記液体ナトリウム12中に浸漬させてその外側と内側との電位差のみを測定することにより、容易に水素濃度を計測できる。また、水素の検知に水素濃度計13に生じる起電力を利用しているので、高速に水素濃度の計測が可能であった。
特開2001−51088号公報
しかしながら、前記従来の水素検知器10は、前記絶縁材24が直接液体ナトリウム(Na)12と接触等することにより、前記絶縁材24の腐食が進行して、水素濃度計13が液体ナトリウム(Na)12中に落下してしまう、という問題がある。
また、前記従来の水素濃度計13は、固体電解質のセラミックスであるため繰り返しの使用により疲労して熱応力により、前記水素濃度計13が破損する、という問題がある。
そして、前記水素検知器10では、前記水素濃度計13が直接液体ナトリウム(Na)12と接触しているため、前記水素濃度計13が破損した場合の安全対策が不備である、という問題がある。
更に、前記水素濃度計13が破損した場合には、破損した前記水素濃度計13の破片が前記液体ナトリウム(Na)12中に飛散し、破損した前記水素濃度計13の破片を回収することができない、というが問題がある。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、液体ナトリウムに対する耐食性が高く安全性の高い水素検知器を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、液体中の水素濃度を検出する水素検知器であって、液体ナトリウム流通管内の液体ナトリウム(Na)に垂下されている有底の水素濃度計と、前記水素濃度計の上部を閉塞する蓋体と、前記蓋体を貫通して前記水素濃度計の底部側に基準水素ガス(H2)を供給する水素ガス供給管、及び前記基準水素ガス(H2)を排出する水素ガス排出管と、前記水素濃度計の底部の内側と外側にそれぞれ取り付けられた電極と、前記内側の電極と外側の電極間の起電力を測定する電圧計と、前記蓋体を挟む菅板から前記液体ナトリウム(Na)に垂下されると共に、前記水素濃度計を囲む下端開放の保護管と、前記保護管内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給管、及び不活性ガスを排出する不活性ガス排出管とを有し、前記水素濃度計を前記液体ナトリウム(Na)中に挿入した際に、前記水素濃度計と前記保護管との間にある空間を不活性ガスの密閉雰囲気を形成して、前記液体ナトリウム(Na)と前記不活性ガス雰囲気とにより形成される界面が、前記液体ナトリウム(Na)面より下側になるように形成していることを特徴とする水素検知器にある。
また、本発明の第の発明は、第の発明において、前記液体ナトリウム(Na)の液面の高さを監視する液面計が設けられていることを特徴とする水素検知器にある。
また、本発明の第の発明は、第1または2の発明において、前記保護管の下端部に網が設けられていること特徴とする水素検知器にある。
本発明によれば、応答速度が速く、構造が簡素で、設置コスト及び運転コスト共に少なく、かつ、液体ナトリウムに対する耐食性が高く安全性の高い水素検知器を提供することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。また、本発明は、下記の発明の実施の形態に限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態にかかる水素検知器について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる水素検知器の概略構成を示すもので、本発明の水素検知器100Aを液体ナトリウム(Na)12が流通する液体ナトリウム流通管30に挿入設置されている状態を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る水素検知器100Aは、前記液体ナトリウム流通管30内の前記液体ナトリウム(Na)12に垂下されている有底の水素濃度計13と、前記水素濃度計13の上部を閉塞する蓋体31と、前記蓋体31を貫通して前記水素濃度計13の底部側に基準水素ガス(H2)を供給する水素ガス供給管32、及び前記基準水素ガス(H2)を排出する水素ガス排出管33と、前記水素濃度計13の底部の内側と外側にそれぞれ取り付けられた電極16、17と、前記内側の電極16と外側の電極17間の起電力を測定する電圧計20と、前記蓋体31を挟む菅板34から前記液体ナトリウム(Na)12に垂下されると共に、前記水素濃度計13を囲む下端開放の保護管35とを有している。
また、本発明の第1の実施形態においては、保護管35の下端部に網39を設けている。前記保護管35の下端部に前記網39を設けることにより、前記水素濃度計13が破損した場合でも、破損した前記水素濃度計13の破片が前記液体ナトリウム(Na)12中に飛散することを防止することができる。また、破損した前記水素濃度計13の破片を回収することもできる。ここで、前記網39は、ステンレス製の金網等、前記液体ナトリウム(Na)12に対して耐食性のある金属のものを用いるのが好ましい。
本発明の第1の実施形態では、図1に示すように、前記水素濃度計13が直接液体ナトリウム(Na)12と接触することにより、容易に水素濃度を測定することができる。また、水素の検知に前記水素濃度計13に生じる起電力を利用しているので、速く水素濃度を測定することが可能である。
ここで、前記液体ナトリウム(Na)12に水が漏洩しているか否かの検出について以下に説明する。先で、前記液体ナトリウム(Na)12中に仮に水が漏洩した場合に下記式(1)
2Na+H2O→Na2O+H2 (1)
に示す反応に従って、前記液体ナトリウム(Na)12中に水素が発生するので、この水素濃度を測定することによって、水の漏洩を検出する。その測定は、前記水素濃度計13の内側の基準水素量と外側の水素存在量との差から生じる起電力を前記電極16,17と前記電圧計20とを用いて直接的に測定することによって求められる。したがって、従来の水素濃度計のように膜中の水素ガス拡散速度に測定速度が依存することがなく、測定応答速度が大変速くなる。
前記液体ナトリウム(Na)12中の水素が水素イオンとなって前記水素濃度計13を透過することによって起電力が生じ、それを前記電極16と17と前記電圧計20によって測定することによって、前記液体ナトリウム(Na)12中の水素濃度が測定される。
また、本発明の第1の実施形態においては、前記液体ナトリウム流通管30に挿入部30aが設けている。この前記挿入部30aを介して、前記水素濃度計13と前記保護管35とを前記液体ナトリウム流通管30から容易に取り出して交換することができる。
また、本発明の第1の実施形態においては、前記管板34は前記蓋体31を二つの層からなる金属板で挟むように構成されている。これにより、前記蓋体31は、前記二層からなる前記管板34によって固定され安定して設置することができる。
また、本発明の第1の実施形態においては、前記蓋体31と前記水素濃度計13とはガラスシール40によって接着されている。これにより、前記水素濃度計13は、前記蓋体31と安定して固定される。また、前記ガラスシール40の代わりに前記水素濃度計13と前記蓋体31と固定するために、他の部材を用いても良い。
また、本発明の第1の実施形態においては、前記水素ガス排出管33の外側に水素ガス排出管42を有するチャンバー41が設けられている。これにより、前記水素ガス排出管33より排出された水素ガス(H2)は、一度前記チャンバー41内に戻されて、その後前記チャンバー41内の水素ガス(H2)は、前記水素ガス排出管42より排出される。
また、水素計ユニット50は前記水素濃度計13と前記保護管35とを含んで構成されている。本発明の第1の実施形態のように、前記保護管35の下端部に前記網39を設けている場合には、前記水素計ユニット50は、さらに前記網39をも含む。
また、本発明の第1の実施形態においては、駆動部装置(図示せず)を設けている。前記駆動部装置を設けることにより、前記水素計ユニット50は前記水素濃度計13と前記保護管35とを一体として昇降自在に移動することになる。
また、本発明の第1の実施形態において、前記水素計ユニット50を上部に引き上げるに際して、前記挿入部30a内にバルブ(図示せず)を設けて前記挿入部30aの途中を閉鎖することにより、前記液体ナトリウム(Na)12の流出を抑止することができる。
また、本発明の第1の実施形態においては、前記電極16,17は各々リード線18,19により電圧計20に接続されている。前記電圧計20は、前記水素濃度計13が割れた場合には、電圧が急上昇して起電力が0となる。そのため、異常が発生した場合には、前記挿入部30aの途中に設けた前記挿入部30a内のバルブ(図示せず)を閉鎖することにより、前記液体ナトリウム(Na)12の流出を抑止することができる。
なお、前記リード線18,19には表面を絶縁した白金のものを用いているが、これに限定されず白金以外のものを用いても良い。
次に、図2を用いて前記水素計ユニット50の引き上げ動作の際の概略を説明する。
図2に示すように、駆動部装置54は、導管51と、該導管51内を昇降する昇降部材52と、該昇降部材52を駆動するモーター53とから構成されている。前記昇降部材52と前記水素計ユニット50とは一体として昇降自在とされている。
また、図2に示すように、前記挿入部30aは、シール用ガス55−1と、昇圧用ガス55−2と、第1のバルブ56−1と第2のバルブ56−2とを有している。前記シール用ガス55−1により前記挿入部30aの上部をシールして、前記昇圧用ガス55−2により、前記液体ナトリウム(Na)12の液面を前記第2のバルブ56−2より下側になるようにしている。
なお、図2の説明では、前記シール用ガス55−1と前記昇圧用ガス55−2とに不活性ガスとしてArガスを用いている。用いられる不活性ガスは、Arガスに限らずHeなど他の不活性ガスを用いても良い。
図2に示すように、測定時(図2中、左側図面)には、前記水素計ユニット50は前記液体ナトリウム流通管30中に挿入されており、前記水素濃度計13の外側と前記保護管35とが前記液体ナトリウム(Na)12と接触している。これにより、前記液体ナトリウム(Na)12中の水素濃度を測定している。
次に、非測定時(図2中、右側図面)には、モーター53によって前記昇降部材52と前記水素計ユニット50とが一体して引き上げられる。そして、前記昇圧用ガス55−2により、前記液体ナトリウム(Na)12の液面を前記第2のバルブ56−2より下側に押下げて、前記第1のバルブ56−1と前記第2のバルブ56−2を閉じる。これにより、前記液体ナトリウム(Na)12の流出を抑えることができる。
また、前記水素計ユニット50は、測定時の場合であっても、前記水素計ユニット50を構成する前記水素濃度計13が破損する等、異常が生じた場合には、前記駆動部装置54によって前記水素計ユニット50を引き上げて、前記液体ナトリウム(Na)12と接触しないようにすることもできる。これにより、前記水素濃度計13が破損した場合でも、被害を最小限度に抑えることができる。
よって、上述したように、本発明の第1の実施形態に係る水素検知器100Aによれば、応答速度が速く、構造が簡素で設置スペースが少なくて済み、設置コスト及び運転コストともに少ない水素検知器を提供することができる。
なお、本発明の第1の実施形態に係る水素検知器100Aにおいて、前記保護管35の下端部に設けられている前記網39について、本発明はこれに限定されず、前記網39を設けないようにしても良い。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態にかかる水素検知器について、図面を参照して説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態にかかる水素検知器の概略構成を示すもので、本発明の水素検知器100Bを前記液体ナトリウム(Na)12が流通する前記液体ナトリウム流通管30に挿入設置されている状態を示す概略構成図である。
なお、本発明の第1の実施形態にかかる水素検知器100Aの部材と同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図3に示すように、本発明の第2の実施形態にかかる水素検知器100Bは、図1の水素検知器100Aに加え、前記保護管35内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給管36、及び不活性ガスを排出する不活性ガス排出管37と、液面計38を有する実施形態を示している。
本発明の第2の実施形態にかかる水素検知器100Bにおいては、前記保護管35内に不活性ガスを供給する前記不活性ガス供給管36と、不活性ガスを排出する前記不活性ガス排出管37とを有している。このように、水素検知器100Bが、前記保護管35内に不活性ガスを供給する前記不活性ガス供給管36と、不活性ガスを排出する前記不活性ガス排出管37とを有することにより、前記水素濃度計13と前記保護管35との間にある空間に不活性ガス雰囲気を形成することができる。また、前記水素濃度計13と前記保護管35との間にある空間を不活性ガス雰囲気とすることにより、前記液体ナトリウム(Na)12の上昇を抑えることもできる。
さらに、本発明の第2の実施形態にかかる水素検知器100Bにおいては、前記水素濃度計13を前記液体ナトリウム(Na)12中に挿入した際に、前記水素濃度計13の外側と前記保護管35の内側との間の空間に形成される不活性ガスの密閉雰囲気と、前記液体ナトリウム(Na)12とにより形成される界面Lが、前記液体ナトリウム(Na)12面より下側になるように形成している。このように、前記水素濃度計13を前記液体ナトリウム(Na)12中に挿入した際に、前記水素濃度計13と前記保護管35との間にある空間に形成される不活性ガスの密閉雰囲気と前記液体ナトリウム(Na)12とにより形成される界面Lが、前記液体ナトリウム(Na)12面より下側になるように形成すれば、前記液体ナトリウム(Na)12が前記水素濃度計13と前記保護管35の上部にまで上昇して来ることがないため、前記液体ナトリウム(Na)12と接触する前記水素濃度計13や前記保護管35の侵食を抑えることができる。
また、本発明の第2の実施形態においては、不活性ガスとしてArガスを用いており、前記水素濃度計13と前記保護管35との間にある空間をArガス雰囲気としている。本発明はこれに限定されず、Arガスに限らずHeなど他の不活性ガスを用いても良い。
また、本発明の第2の実施形態においては、前記液体ナトリウム(Na)12の液面の高さを監視する前記液面計38を有している。前記液面計38は前記液体ナトリウム(Na)12と接触するセンサーS1と、前記液体ナトリウム流通管30とほぼ同じ高さの位置にあるセンサーS2とを有している。
ここで、本発明の第2の実施形態においては、前記水素濃度計13が破損したり、前記水素計ユニット50に異常が生じた場合には、前記液体ナトリウム(Na)12の液面の高さが上昇することが考えられる。本発明の第2の実施形態においては、前記液体ナトリウム(Na)12の液面が前記液体ナトリウム流通管30の位置まで上昇してきた場合には、前記液体ナトリウム(Na)12が前記センサーS2と接触して前記液面計38が感知して、前記挿入部30a内のバルブを閉じる。これにより、前記水素濃度計13が前記液体ナトリウム(Na)12と接触しないようにすることができる。
また、本発明の第2の実施形態においては、前記液面計38と、水素ガス供給するためのバルブ32aと、前記不活性ガス供給するためのバルブ36aと、前記不活性ガス排出するためのバルブ37aと、水素ガス排出するためのバルブ42aとがCPU(制御装置)57に連結されている。前記CPU(制御装置)57によって、水素ガスの供給量、排出量、不活性ガスの供給量、排出量の調整を行うと共に、前記水素濃度計13の異常の際には的確に対応するようにしている。
よって、上記のように、本発明の第2の実施形態に係る水素検知器100Bによれば、応答速度が速く、構造が簡素で設置スペースが少なくて済み、設置コスト及び運転コストともに少なく、かつ、液体ナトリウムに対する耐食性が高く安全性の高い水素検知器を提供することができる。
なお、本実施形態で前記保護管35の下端部に設けられている前記網39について、本発明はこれに限定されず、前記網39を設けないようにしても良い。同様に、本実施形態で設けられている前記液体ナトリウム(Na)12の液面を監視する前記液面計38についても、本発明はこれに限定されず、前記液面計38を設けないようにしても良い。
以上のように、本発明に係る水素検知器は、応答速度が速く、構造が簡素で、設置コスト及び運転コストともに少なく、かつ、液体ナトリウムに対する耐食性が高く安全性にも優れており、高速増殖炉施設における冷却剤として使用されている液体ナトリウム中への水漏洩を監視するための水素検出器に好適に用いる。
本発明の第1の実施形態にかかる水素検知器の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかる水素検知器の水素計ユニットの引き上げ動作の際の概略図である。 本発明の第2の実施形態にかかる水素検知器の概略構成図である。 従来の水素検知器の構成を示す図である。
符号の説明
100A,100B 水素検知器
11 容器隔壁
12 液体ナトリウム
13 水素濃度計
16,17 電極
18,19 リード線
20 電圧計
30 液体ナトリウム流通管
30a 挿入部
31 蓋体
32 水素ガス供給管
32a バルブ
33 水素ガス排出管
34 菅板
35 保護管
36 不活性ガス供給管
36a バルブ
37 不活性ガス排出管
37a バルブ
38 液面計
39 網
40 ガラスシール
41 チャンバー
42 水素ガス排出管
42a バルブ
50 水素計ユニット
51 導管
52 昇降部材
53 モーター
54 駆動部装置
55−1 シール用ガス
55−2 昇圧用ガス
56−1 第1のバルブ
56−2 第2のバルブ
57 CPU(制御装置)
S1、S2 センサー
L 界面

Claims (3)

  1. 液体中の水素濃度を検出する水素検知器であって、
    液体ナトリウム流通管内の液体ナトリウム(Na)に垂下されている有底の水素濃度計と、
    前記水素濃度計の上部を閉塞する蓋体と、
    前記蓋体を貫通して前記水素濃度計の底部側に基準水素ガス(H2)を供給する水素ガス供給管、及び前記基準水素ガス(H2)を排出する水素ガス排出管と、
    前記水素濃度計の底部の内側と外側にそれぞれ取り付けられた電極と、
    前記内側の電極と外側の電極間の起電力を測定する電圧計と、
    前記蓋体を挟む菅板から前記液体ナトリウム(Na)に垂下されると共に、前記水素濃度計を囲む下端開放の保護管と、
    前記保護管内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給管、及び不活性ガスを排出する不活性ガス排出管とを有し、
    前記水素濃度計を前記液体ナトリウム(Na)中に挿入した際に、
    前記水素濃度計と前記保護管との間にある空間を不活性ガスの密閉雰囲気を形成して、
    前記液体ナトリウム(Na)と前記不活性ガス雰囲気とにより形成される界面が、前記液体ナトリウム(Na)面より下側になるように形成していることを特徴とする水素検知器。
  2. 請求項において、
    前記液体ナトリウム(Na)の液面の高さを監視する液面計が設けられていることを特徴とする水素検知器。
  3. 請求項1または2において、
    前記保護管の下端部に網が設けられていること特徴とする水素検知器。
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