JP4475658B2 - 押出成形セメント板の吊上具 - Google Patents

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Description

本発明は、中空部を有する押出成形セメント板を建築物の躯体に取り付ける際に吊り上げるために使用する押出成形セメント板の吊上具に関するものである。
従来、押出成形セメント板(以下、「中空パネル」とも称す。)を吊り上げる場合、図7に示すように、中空パネル1をナイロンスリング3によって吊り上げ、ナイロンスリング3を図8に示すZクリップ5に引っ掛けて落下を防止するようにして、所定の位置まで移動し、図示しないアングル(重量受け)の上に載置した後、ナイロンスリング3を取り外し、Zクリップ5を下地に仮留めし、目地幅、パネルの出入りなどのレベル調整を行なった後、取り付け金具のボルトをアングルに締め付けて中空パネル1を取付けていた。
実公平6−1582号公報 特開平10−258985号公報 特開2000−320143号公報 特開2003−13604号公報
しかしながら、ナイロンスリング3で中空パネル1を吊る場合には、図8に示すように、中空パネル1に傾きが生じるので、中空パネル1を人手で取り付け位置まで引き寄せ、位置決めしなければならず、施工性に問題があった。また、中空パネル1を下地に仮留めした段階で、ナイロンスリング3を取り外さなければならず、安全性にも問題があった。
特許文献1には、中空パネルの裏面側にボルト挿通孔を設け、ワイヤロープ先端に取付けられたボルト孔を有する板状体に係止ボルトを取付けて中空パネルを吊り上げる吊上具が記載されている。この吊上具の場合には、中空パネルの裏面側に孔を開けなければならず、パネル取付後、孔の補修が必要となった。
特許文献2には、中空部に挿入するナットに吊り上げボルトが取付けられており、これに吊上具を締結し、中空パネルを吊上げるための吊上具が記載されている。この吊上具の場合には、中空パネルのナットに吊り上げボルトが取り付けられ、その吊り上げボルトが中空部内に挿入されたままになるため、ナットがコストアップとなる。
特許文献3には、中空パネルの中空部を利用し、円弧状の偏心クランプを用いて中空部に偏心クランプを強固にロッキングして吊り上げるための吊上具が記載されている。この吊上具では、中空部を利用し、パネルを垂直に吊り上げることができるが、中空部にロッキングするためには強力な力が必要であり、また、中空部の大きさは中空パネルによって異なる場合があるため、中空部の大きさに合わせたクランプを複数用意しなければならない必要があった。
特許文献4には、吊り上げ用ロープ先端に掛着部を備えた受具が取り付けられており、この受具下部に脱着自在な支持具を取り付けることにより、中空部下端でパネルを支持して中空パネルを吊り上げる吊上具が記載されている。この吊上具では、パネル取付け後に、下側の中空パネルと吊上後取り付けた中空パネルの横目地間にある支持具を取り外さなければならないが、中空パネルを縦張りした場合には、パネル下部に受けアングルがあり、パネルを下地に取付ける前に受け具を取り外さなければならず、この吊上具を使用することは実質的に不可能であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ナイロンスリングを押出成形セメント板に巻きつけたり、押出成形セメント板を加工して吊る必要がなく、中空部に吊上具を挿入して押出成形セメント板を垂直に吊り上げることができる押出成形セメント板の吊上具を提供し、もって、立て込み調整の作業効率向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の押出成形セメント板の吊上具は、少なくとも上部の開口する中空穴が上下に延在する押出成形セメント板を吊り上げる押出成形セメント板の吊上具であって、前記中空穴に挿入され該中空穴の内壁面へ向かって下り勾配となる第1傾斜面を上辺部に有するベースブロックと、該ベースブロックの上方で前記中空穴に配置され前記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を下辺部に有するスライドブロックと、前記第1傾斜面と該第2傾斜面とに亘って設けられ前記ベースブロックと該スライドブロックを傾斜面に沿ってスライド自在に連結するスライド連結手段と、前記ベースブロックに下端が締結され吊り環の設けられた上端が前記中空穴から引き出される吊りワイヤーと、を備え、前記吊りワイヤーの引き上げによる前記スライド連結手段を介する前記ベースブロックと前記スライドブロックとの離反方向へのスライドによって該ベースブロックと該スライドブロックの平行な外側面同士が、前記中空穴の平行な内壁面に当接することを特徴とする。
この押出成形セメント板の吊上具では、中空穴に挿入したベースブロックの吊りワイヤーが引き上げられると、ベースブロックとスライドブロックとが離反方向へスライドされ、押出成形セメント板の荷重が中空穴の平行な内壁面への押圧力へと分解される。この押圧力によって生じた摩擦により中空穴の平行な内壁面にベースブロックとスライドブロックとが固定される。これにより、中空穴に固定したベースブロックとスライドブロックを介して押出成形セメント板が支持可能となる。
請求項2記載の押出成形セメント板の吊上具は、前記スライドブロックに下端が締結され吊り環の設けられた上端が前記中空穴から引き出されるロック解除ワイヤーを備えたことを特徴とする。
この押出成形セメント板の吊上具では、ロック解除ワイヤーが引き上げられると、ベースブロックとスライドブロックとが、外側面同士間の距離を縮める方向へとスライドされ、中空穴の平行な内壁面への押圧力が消去されて、内壁面とベースブロック及びスライドブロックとの固定が解除される。
請求項3記載の押出成形セメント板の吊上具は、前記中空穴の平行な内壁面に当接する前記ベースブロック及び前記スライドブロックの当接面に、滑り止め手段が設けられたことを特徴とする。
この押出成形セメント板の吊上具では、当接面が滑り止め手段を介して内壁面へ当接され、内壁面と当接面との摩擦力が増大され、内壁面に対する当接面の固定力が高められる。
本発明に係る押出成形セメント板の吊上具によれば、中空穴に挿入され中空穴の内壁面へ向かって下り勾配となる第1傾斜面を上辺部に有するベースブロックと、ベースブロックの上方で中空穴に配置され第1傾斜面と平行な第2傾斜面を下辺部に有するスライドブロックとを備え、吊りワイヤーの引き上げによるスライド連結手段を介するベースブロックとスライドブロックとの離反方向へのスライドによってベースブロックとスライドブロックの平行な外側面が、中空穴の平行な内壁面に当接するよう構成したので、中空穴に挿入したベースブロックの吊りワイヤーを引き上げることで、押出成形セメント板の荷重を中空穴の平行な内壁面への押圧力へ分解でき、この押圧力によって生じた摩擦により中空穴の平行な内壁面にベースブロックとスライドブロックとを固定することができる。つまり、中空穴に固定したベースブロックとスライドブロックを介して押出成形セメント板を支持することができる。この結果、施工時に、押出成形セメント板を垂直に吊り上げることができ、施工時の立て込み調整を容易にすることができる。また、ナイロンスリングを押出成形セメント板に巻きつけたり、押出成形セメント板を加工して吊る必要がなく、中空部に吊上具を挿入し、吊環を引き上げるだけで押出成形セメント板を吊り上げることができるので、立て込み調整の作業効率を大幅に向上させることができる。
そして、押出成形セメント板の吊上具によれば、スライドブロックに下端が締結され吊り環の設けられた上端が中空穴から引き出されるロック解除ワイヤーを備えたので、ロック解除ワイヤーを引き上げるのみで、中空穴の平行な内壁面への押圧力を消去して、内壁面とベースブロック及びスライドブロックとの固定を解除できる。この結果、吊上具を容易に取り外すことができ、これによっても、立て込み調整の作業効率を大幅に向上させることができる。
また、押出成形セメント板の吊上具によれば、中空穴の平行な内壁面に当接するベースブロック及びスライドブロックの当接面に、滑り止め手段を設けたので、内壁面と当接面との摩擦力を大きくすることができ、内壁面へのベースブロック及びスライドブロックの固定をより確実なものにすることができる。
以下、本発明に係る押出成形セメント板の吊上具の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る吊上具の固定された押出成形セメント板を透視した正面図、図2は図1の側面図、図3は図1に示した吊上具の拡大斜視図である。
本実施の形態による押出成形セメント板の吊上具100は、少なくとも上部の開口する中空穴11が上下に延在する押出成形セメント板(中空パネル)1を吊り上げる用途に供される。「少なくとも上部の開口した」とは、中空穴11の下端は、閉塞、或いは金物によって封鎖されていてもよい意味である。中空穴11は、同一断面形状で上下に延在して形成されていることが好ましい。このような中空穴11は、押出成形セメント板の場合、押出成形過程において、中子の断面形状として容易に形成される。中空パネル1は、この中空穴11が上下方向となって使用される。
吊上具100は、構成及び作用を概略的に説明すれば、中空パネル1の中空穴11における下側に配置する略台形状のべースブロック13と、その上側に配置する略台形状のスライドブロック15と、べースブロック13とスライドブロック15を吊り上げる吊りワイヤー17と、吊上具100と中空穴11とのロックを解除するロック解除ワイヤー19と、吊り環21,23と、スライド連結手段(以下、「スライドレール」と称す。)25とから構成される。
べースブロック13は、台形であっても、本実施の形態で図示するように、台形に近似した五角形状であってもよい。但し、何れの場合も、中空穴11に挿入された状態で、図1に示すように、中空穴11の内壁面11aへ向かって下り勾配となる第1傾斜面27を有する。図示の例では、べースブロック13の上辺部に第1傾斜面27が形成されるが、後述するように、第1傾斜面27は、側辺部に形成されてもよい。
スライドブロック15は、べースブロック13の上方で中空穴11に配置され、第1傾斜面27と平行な第2傾斜面29を下辺部に有する。図示の例では、内角の一つが90°となる台形の傾斜辺が下側に配置されて第2傾斜面29となっている。べースブロック13とスライドブロック15とは、第1傾斜面27と第2傾斜面29とを接触させた状態で、平行な外側面13a,15aを、中空穴11の内壁面11b,11aに当接させる。
スライドレール25は、第1傾斜面27と第2傾斜面29とに亘って設けられ、べースブロック13とスライドブロック15を、傾斜面に沿ってスライド自在に連結している。より具体的に、スライドレール25は、図2、図3に示すように、べースブロック13の第1傾斜面27に形成された断面T字形状の凸条レール25aと、スライドブロック15の第2傾斜面29に形成され、凸条レール25aが嵌入する断面T字形状の溝25bとからなる。すなわち、べースブロック13とスライドレール25とは、凸条レール25aが溝25bに係合することで、傾斜面に沿って相対移動自在になるとともに、上下方向へは離反が規制されている。
吊りワイヤー17は、べースブロック13の上部に下端が締結され、吊り環21の設けられた上端が中空穴11から引き出される。ロック解除ワイヤー19は、スライドレール25の上部に下端が締結され、吊り環23の設けられた上端が中空穴11から引き出される。なお、図中、31,33は、吊りワイヤー17、ロック解除ワイヤー19を締結するための貫通穴である。
吊上具100は、吊りワイヤー17が引き上げられることで、べースブロック13と共にスライドブロック15も引き上げられる。この際、中空穴11に挿入したべースブロック13とスライドブロック15とが離反方向へスライドされ、中空パネル1の荷重が中空穴11の平行な内壁面11a,11bへの押圧力へ分解される。この押圧力によって生じた摩擦により中空穴11の平行な内壁面11a,11bにべースブロック13とスライドブロック15とが固定される。これにより、中空穴11に固定したべースブロック13とスライドブロック15を介して中空パネル1が支持可能となる。
一方、ロック解除ワイヤー19が引き上げられると、べースブロック13とスライドブロック15とが、外側面13a,15a同士間の距離を縮める方向へとスライドされ、中空穴11の平行な内壁面11a,11bへの押圧力が消去されて、内壁面11a,11bとべースブロック13及びスライドブロック15との固定が解除される。
つまり、中空穴11の下側に配置するべースブロック13を引き上げることにより、吊上具100を中空穴11に固定することができ、中空穴11の上側に配置するスライドロック15を引き上げることにより、吊上具100を中空穴11から取り外すことができるようになっている。
ここで、中空穴11の平行な内壁面11a,11bに当接するべースブロック13及びスライドブロック15の当接面(すなわち、外側面13a,15a)には、不図示の滑り止め手段が設けられることが好ましい。滑り止め手段としては、例えば、弾性体からなるシート材(ゴムシート等)、粘着性ゴム(シリコーンゴム等)からなるシート材、或いは水平方向に延在する平行な微小凸条及び微小凹溝を上下方向に交互に形成した凹凸面部が挙げられる。
外側面13a,15aがこれらいずれかの滑り止め手段を介して内壁面11a,11bへ当接されれば、内壁面11a,11bと外側面13a,15aとの摩擦力が増大され、内壁面11a,11bに対する外側面13a,15aの固定力(保持性)が高められる。これにより、内壁面11a,11bへのべースブロック13及びスライドブロック15の固定をより確実なものにすることができる。
次に、上記のように構成された吊上具100を用いての中空パネル1の吊り上げ手順について説明する。
図4は吊上具の中空穴への挿入から取り出しまでの過程を(a)(b)(c)で表した説明図、図5は吊上具を用いた押出成形セメント板の吊り上げ状態を正面視(a)、側面視(b)で表した説明図である。
中空パネル1を吊り上げるには、先ず、図4(a)に示すように、吊上具100のスライドブロック15及びべースブロック13をスライドさせない状態で中空穴11に挿入する。
次いで、図4(b)に示すようにべースブロック13側の吊り環21を引き上げることにより、スライドブロック15を斜め下方にスライドさせる。すると、べースブロック13が上方に移動しようとする力と、スライドブロック15が下方に移動しようとする力で、べースブロック13とスライドブロック15の外側面13a,15aが中空穴11の内壁面11a,11bに密着する。さらに、べースブロック13を引き上げることにより、べースブロック13とスライドブロック15が互いに逆方向に移動しようとする力が働き、べースブロック13とスライドブロック15の外側面13a,15aが中空穴11に強固にロッキングされた状態になる。
吊上具100は、図5に示すように、吊り上げ時のバランスが均等になるようにアングル材35を用いて中空穴11に挿入固定する。そして、不図示のクレーンなどによって吊り上げることで、中空パネル1を垂直に吊り上げることが可能となる。吊り上げ時にも、べースブロック13とスライドブロック15は互いに逆方向に移動しようとする力により、中空穴11に強固にロッキングされた状態になっているので、中空パネル1が落下することはない。
中空パネル1は、吊り上げ状態で、取り付け場所まで移動し、Zクリップなどで下地材に取付けられるが、垂直に吊り上げることが可能なので、建て込み調整(目地合わせ、出入り調整など)・施工性・安全性が向上する。中空パネル1を下地に取付けた後、吊上具100を中空穴11より取り外す時は、図4(c)に示すように、スライドブロック15に締結したロック解除ワイヤー19の吊り環23を上方に引き上げることで、スライドブロック15が斜め上方にスライドし、中空穴11に対するロッキングが外れ、容易に取り外すことができる。
したがって、この押出成形セメント板の吊上具100によれば、中空穴11に挿入され中空穴11の内壁面11aへ向かって下り勾配となる第1傾斜面27を有するべースブロック13と、べースブロック13の上方で中空穴11に配置され第1傾斜面27と平行な第2傾斜面29を有するスライドブロック15とを備え、スライドレール25を介するスライドによってべースブロック13とスライドブロック15の平行な外側面13a,15aが、中空穴11の平行な内壁面11a,11bに当接するよう構成したので、中空穴11に挿入したべースブロック13の吊りワイヤー17を引き上げることで、中空パネル1の荷重を中空穴11の内壁面11a,11bへの押圧力へ分解でき、この押圧力によって生じた摩擦により中空穴11の内壁面11a,11bにべースブロック13とスライドブロック15とを固定することができる。
つまり、中空穴11に固定したべースブロック13とスライドブロック15を介して中空パネル1を支持することができる。この結果、施工時に、中空パネル1を垂直に吊り上げることができ、施工時の立て込み調整を容易にすることができる。また、ナイロンスリングを中空パネル1に巻きつけたり、中空パネル1を加工して吊る必要がなく、中空穴11に吊上具100を挿入し、吊り環21を引き上げるだけで中空パネル1を吊り上げることができるので、立て込み調整の作業効率を大幅に向上させることができる。
そして、スライドブロック15にはロック解除ワイヤー19を締結したので、ロック解除ワイヤー19を引き上げるのみで、中空穴11の内壁面11a,11bへの押圧力を消去して、内壁面11a,11bとべースブロック13及びスライドブロック15との固定を解除できる。この結果、吊上具100を容易に取り外すことができ、これによっても、立て込み調整の作業効率を大幅に向上させることができる。
なお、上記した実施の形態では、第1傾斜面27、第2傾斜面29が、べースブロック13の上辺部、スライドブロック15の下辺部に形成される場合を例に説明したが、本発明に係る吊上具は、図6に示すように、台形に形成したべースブロック13A、スライドブロック15Aの側辺部に、第1傾斜面27、第2傾斜面29を配置する吊上具100Aとしてもよい。この吊上具100Aでは、べースブロック13Aを引き上げることで、中空パネル1の荷重を内壁面11a,11bへの押圧力としてより効率的に分解することができる。但し、この構成の場合、楔効果により効果的な押圧力が得られるものの、べースブロック13とスライドブロック15とが強固に中空穴11に固定されてしまい、ロック解除ワイヤー19の引き上げ力が大きくなる。この点、上記した実施の形態による吊上具100によれば、そのような作業性の低下も危惧されることはない。
このように、本発明に係る押出成形セメント板の吊上具は、中空穴に挿入され中空穴の内壁面へ向かって下り勾配となる第1傾斜面を有するベースブロックと、ベースブロックの上方で中空穴に配置され第1傾斜面と平行な第2傾斜面を有するスライドブロックと、第1傾斜面と第2傾斜面とに亘って設けられベースブロックとスライドブロックを傾斜面に沿ってスライド自在に連結するスライド連結手段と、ベースブロックに下端が締結され吊り環の設けられた上端が中空穴から引き出される吊りワイヤーと、を備え、スライド手段を介するベースブロックとライドブロックとのスライドによってベースブロックとスライドブロックの平行な外側面同士が、中空穴の平行な内壁面に当接する構成を有する。この構成により、中空パネルを垂直に吊り上げることができる。そのため、立て込み調整時における作業効率の向上が要望される押出成形セメント板の吊上具に広く利用できる。
本発明に係る吊上具の固定された押出成形セメント板を透視した正面図である。 図1の側面図である。 図1に示した吊上具の拡大斜視図である。 吊上具の中空穴への挿入から取り出しまでの過程を(a)(b)(c)で表した説明図である。 吊上具を用いた押出成形セメント板の吊り上げ状態を正面視(a)、側面視(b)で表した説明図である。 本発明に係る変形例の吊上具の固定された押出成形セメント板を透視した正面図である。 ナイロンスリングを(a)、当該ナイロンスリングの押出成形セメント板への掛止状態を(b)に表した従来技術の説明図である。 ナイロンスリングを用いた押出成形セメント板の吊り上げ状況を正面視(a)、背面視(b)に表した従来技術の説明図である。
符号の説明
1…中空パネル(押出成形セメント板)、11…中空穴、11a,11b…内壁面、13…ベースブロック、13a,15a…外側面(当接面)、15…スライドブロック、17…吊りワイヤー、19…ロック解除ワイヤー、21,23…吊り環、25…スライドレール(スライド連結手段)、27…第1傾斜面、29…第2傾斜面、100…押出成形セメント板の吊上具

Claims (3)

  1. 少なくとも上部の開口する中空穴が上下に延在する押出成形セメント板を吊り上げる押出成形セメント板の吊上具であって、
    前記中空穴に挿入され該中空穴の内壁面へ向かって下り勾配となる第1傾斜面を上辺部に有するベースブロックと、
    該ベースブロックの上方で前記中空穴に配置され前記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を下辺部に有するスライドブロックと、
    前記第1傾斜面と該第2傾斜面とに亘って設けられ前記ベースブロックと該スライドブロックを傾斜面に沿ってスライド自在に連結するスライド連結手段と、
    前記ベースブロックに下端が締結され吊り環の設けられた上端が前記中空穴から引き出される吊りワイヤーと、を備え、
    前記吊りワイヤーの引き上げによる前記スライド連結手段を介する前記ベースブロックと前記スライドブロックとの離反方向へのスライドによって該ベースブロックと該スライドブロックの平行な外側面同士が、前記中空穴の平行な内壁面に当接することを特徴とする押出成形セメント板の吊上具。
  2. 前記スライドブロックに下端が締結され吊り環の設けられた上端が前記中空穴から引き出されるロック解除ワイヤーを備えたことを特徴とする請求項1記載の押出成形セメント板の吊上具。
  3. 前記中空穴の平行な内壁面に当接する前記ベースブロック及び前記スライドブロックの当接面に、滑り止め手段が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の押出成形セメント板の吊上具。
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