JP4474529B2 - 作業状況記録装置、その記録方法及び記録プログラム - Google Patents
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本発明の目的は、上記の課題を解決すべく、カメラからの映像情報を用いて作業者が見ている方向の変化を自動検知し、身体加速度情報から作業中の姿勢を自動検知することを可能にし、それらの情報を統合して、作業概要を作業行為の時系列情報として自動記録することができる作業状況記録装置、その記録方法及び記録プログラムを提供することにある。
ら出力される映像信号を画像フレームデータとして採取する第1データ採取手段と、処理手段とを備え、前記処理手段が、第1の期間において、連続して採取された2つの前記画像フレームデータの相関ピーク値及び相関ピーク位置を計算し、前記第1期間における前記相関ピーク値及び前記相関ピーク位置に応じて、注視状態を判定し、前記注視状態が維持されている視方向停留時間を求め、前記注視状態に対応する注視度及び前記視方向停留時間を記録することを特徴としている。
テップとをさらに含むことができる。
に検出することができる。
記す)6と、加速度センサ6のアナログ出力信号を所定の時間間隔でサンプリングし、A
/D変換してディジタル信号として出力する第2データ採取部7と、第1データ採取部2及び第2データ採取部7からのディジタル信号を記録する記録部3と、メモリ部4と、これら各部を制御する処理部5とを備えている。
以下、本実施の形態に係る作業状況記録装置の機能を具体的に説明する。
ヘルメットなどに装着した撮像部1からの映像情報は、作業者が見ている方向の映像を強く反映していると考えられることから、ヘルメットに装着した撮像部1によって撮像される映像のブレ(映像の動きの量)を解析することにより、作業者の視方向の停留状況を自
動的に検出することができる。この機能に関して以下に説明する。
ームデータの先頭を決定するので、シフトする回数だけ注視度U(i)を設ける。
k)及びピーク位置R(k)=(Rx(k)、Ry(k))を求め、記録部3に記録する。ここで
、kは時系列のフレーム番号に対応し、Rx(k)及びRy(k)はそれぞれ、画像の中心を原点とした水平座標及び垂直座標を、画素数で表した値である。
いて、記録部3に記録されているステップS2で求めた相関ピーク値P(k)及びピーク位置R(k)を、所定数N1だけ(P(k)〜P(k+N1−1)、R(k)〜R(k+N1−1))読み
出す。読み出すデータ数N1は、1秒間のフレーム数をNfとして評価時間幅T1から、N1=T1・Nfで計算される。例えば、T1=2(秒)、Nf=8(秒−1)であれば、N1=16
となる。
+N1−1)の平均値Pav(k)が、第1相関しきい値H1=0.2以上であるか否かを判
断する。第1相関しきい値H1=0.2以上でないと判断した場合、ステップS8に移行
して、カウンタkにΔN1を加算し、ステップS6に戻り、次の処理対象とする相関ピー
ク値P(k)及びピーク位置R(k)を所定数N1だけ読み出す。ここで、ΔN1=Nf・ΔT1である。第1相関しきい値H1=0.2以上であると判断した場合、ステップS9に移行する。
値Rav(k)xとRav(k)yが、
Pav(k)≧H2、Rav(k)x≦D2、及びRav(k)y≦D2の場合、U(j)=3とし、
H1≦Pav(k)<H2、Rav(k)x≦D1、及びRav(k)y≦D1の場合、U(j)=2とし、
H1≦Pav(k)<H2、Rav(k)x≦D2、及びRav(k)y≦D2の場合、U(j)=1とする。カウンタjの値は、j=k/ΔN1である。ここで、例えばH1=0.2、H2=0
.6、D1=10、D2=18であり、U(j)=3、2、1はそれぞれ、「注視強」、「注視中」、「注視弱」を表す。決定されたU(j)は、フレーム番号がk+N1−1に対応す
る時刻の注視度であり、k+N1−1からk+N1+ΔN1−2までの区間の注視度とする
。ここでU(j)が設定されなかった場合、初期設定された“0”が設定されたままであり、この状態を、例えば「その他」とする。
に関するフレーム間相関値が相関しきい値よりも大きく、相関ピークの移動量が移動許容範囲内に収まっている時と考え、停留時間をランク付けするものである。
うに、その区間の代表画像とする画像フレームデータを読み出すことができる。ここで、フレーム番号kmaxを記録する代わりに、代表画像とする画像フレームデータを記録して
もよい。
=0.6、D1=10(画素)、D2=18(画素)の条件で、図2に示した一連の処理を適用した結果を図4及び図5に示す。撮像されたフレーム画像は、320×240画素である。また、相関ピークの先鋭化を図るために、前処理として各々のフレーム画像に対して高周波強調処理を行った。
するフレーム番号kmaxを決定し、それらの画像(代表画像)を時間順に並べたものであ
る。図5の番号(1)〜(12)は、図4の(1)〜(12)に対応する。各フレーム画像の下には、フレーム番号に対応する時刻情報(時:分:秒)と視方向の停留時間(秒)を示している。図5に示した多くの代表画像は、作業の経過を良く説明している。
図6は、本実施の形態に係る作業状況記録装置による作業姿勢検出機能を示すフローチャートである。ここでは、人体の腰部に取り付けられた3軸加速度センサ6からの加速度データが、第2データ採取部7によって所定のサンプリング間隔Δtで所定の期間採取され、時系列にベクトルデータとして予め記録部3に記録されていることとし、その加速度データを処理対象とする。図7に、記録された加速度データの一例を示す。図7において、縦軸は加速度データの1軸方向成分、横軸は時間である。
がら1回の処理対処とする加速度データを決定するので、シフトする回数だけ姿勢指標V(j)を設ける。
読み出し、各々の加速度ベクトルの大きさ|g(i)|=(gx(i)2+gy(i)2+gz(i)2)1/2を計算し、それらの平均値gav及び標準偏差σを計算する。評価時間幅T2毎の加速度データ数N2は、N2=T2/Δtで計算される。
たすか否かを判断する。満足すると判断した場合、ステップS24に移行して姿勢指標V(j)に“1”をセットし、ステップS25に移行してカウンタkをΔN2だけ増加させた
後、ステップS22に戻る。満足しないと判断した場合、ステップS26に移行する。ここで、カウンタkをΔN2だけ増大させることは、時間軸に沿ってシフト時間幅ΔT2だけシフトして次に処理対処とする加速度データの先頭を決定することであり、ΔN2=ΔT2/Δtである。従って、ΔN2≦N2である。
たすか否かを判断する。満足すると判断した場合、ステップS27に移行して姿勢指標V(j)に“6”をセットした後、ステップS25に移行する。満足しないと判断した場合、ステップS28に移行する。カウンタjは、j=k/ΔN2の関係にある。
。
nmin<n<nmax (式1)
tmin<t1<tmax (式2)
を満たすか否かを判断する。式1及び式2の関係を満たすと判断した場合、ステップS30に移行し、姿勢指標V(j)に“2”をセットした後、ステップS25に以降する。少なくとも式1及び式2の何れか一方が満たされないと判断した場合、ステップS31に移行する。
用される。
、残っていないと判断するまで、ステップS25に戻った後、ステップS22〜S31の処理を繰り返す。
nmin=0.2T2/Δt、nmax=0.8T2/Δt、tmin=0.2T2、tmax=0.8
T2の条件で、実測した加速度ベクトルに図6に示した一連の処理を適用した結果を、図
8に示す。図8の中段に示したX、Y、Zの身体加速度は、サンプリング間隔Δt=0.05(秒)(20Hz)で採取したデータ(3軸の各成分)を示しており、その下方に姿勢判定の結果を示している。
大」、「衝撃」と記している。図8の身体加速度の上方には、作業者に同行した観察者による、作業状況を説明するコメントを示している。コメントと姿勢判定結果とを比較すると、作業内容に対応した姿勢検出が良好に行われていることが分かる。
次に、作業者の注視度及び姿勢の検出結果を用いて、各時刻における作業行為を推定し、それを作業状況を表す情報として記録する機能に関して説明する。作業行為の推定は、上記した注視度U(j)によって表される作業者の4段階の視方向の停留状態(注視強、注視中、注視弱、停留なし(その他))と、同じ時刻における上記した姿勢指標V(j)によって表される作業者の7種類の姿勢情報(静止、歩行、傾斜小、傾斜中、傾斜大、衝撃的姿勢変化、その他)とを組み合わせて、決定する。
(1)姿勢情報が「歩行(V(j)=2)」状態であり且つ視方向停留状態が「停留なし(U(j)=0)」の場合、「移動(W(j)=1)」と判定
(2)姿勢情報が「静止(V(j)=1)」状態の場合、または、姿勢情報が「歩行(V(
j)=2)」であり且つ視方向停留状態が「注視弱(U(j)=1)」の場合、「目視点検
(W(j)=2)」と判定
(3)姿勢情報が「静止(V(j)=1)」状態であり且つ視方向停留状態が「注視弱(U(j)=1)」、「注視中(U(j)=2)」及び「注視強(U(j)=3)」の何れかである場合、または姿勢情報が「歩行(V(j)=1)」状態であり且つ視方向停留状態が「注視中(U(j)=2)」及び「注視強(U(j)=3)」の何れかである場合、「注視点検・触診(W(j)=3)」と判定
(4)姿勢情報が「傾斜小(V(j)=3)」、「傾斜中(V(j)=4)」及び「傾斜大(V(j)=5)」の何れかの状態であり且つ視方向停留状態が「停留なし(U(j)=0)」及び「注視弱(U(j)=1)」の何れかの場合、「屈み込み(W(j)=4)」と判定
(5)姿勢情報が「傾斜小(V(j)=3)」、「傾斜中(V(j)=4)」及び「傾斜大(V(j)=5)」の何れかであり且つ視方向停留状態が「注視弱(U(j)=1)」、「注視中(U(j)=2)」及び「注視強(U(j)=3)」の何れかである場合、「覗き込み(W(j)=5)」と判定
(6)その他の状態を「その他(W(j)=0)」と判定
ステップS44において、処理対象のデータが残っているか否かを判断し、処理対象のデータがあると判断した場合、ステップS45に移行してカウンタjを1増加させて、処理対象のデータがなくなるまで、ステップS42〜43の処理を繰り返す。
合、t〜t+τの範囲のデータは時刻tにとって未来のデータであるので、処理の遅れを考慮して、あまり大きくないτ(τ<T1)を決定することが望ましい。
ク値P(k)及びピーク位置R(k)x、R(k)yが上記した条件を満たすか否かに応じて、注視度U(j)を決定してもよい。
。
2 第1データ採取部
3 記録部
4 メモリ部
5 処理部
6 加速度センサ
7 第2データ採取部
Claims (15)
- 身体に装着される撮像手段と、
該撮像手段から出力される映像信号を画像フレームデータとして採取する第1データ採取手段と、
処理手段とを備え、
前記処理手段が、
第1の期間において、連続して採取された2つの前記画像フレームデータの相関ピーク値及び相関ピーク位置を計算し、
前記第1期間における前記相関ピーク値及び前記相関ピーク位置に応じて、注視状態を判定し、
前記注視状態が維持されている視方向停留時間を求め、
前記注視状態に対応する注視度及び前記視方向停留時間を記録することを特徴とする作業状況記録装置。 - 前記処理部が、
前記注視状態が維持されている期間に対応する前記相関ピーク値の最大値を求め、
該最大値に対応する画像フレームデータを決定し、
注視状態が維持されている期間の作業内容を代表する画像情報として該画像フレームデータ、若しくは該画像フレームデータを特定する情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の作業状況記録装置。 - 前記身体に装着される3軸加速度センサと、
該3軸加速度センサから出力される加速度ベクトルデータを所定のサンプリング間隔で採取する第2データ採取手段とをさらに備え、
前記処理手段が、
連続して採取された所定数の前記加速度ベクトルデータに関して、各々の加速度ベクトルの絶対値、これら絶対値の平均値、及び標準偏差を計算し、
前記標準偏差、前記絶対値が前記平均値を超える回数、及び前記絶対値が前記平均値を超えている時間の総和に応じて、前記身体の姿勢を判定し、
前記身体の姿勢を表す姿勢指標を記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業状況記録装置。 - 前記処理手段が、
前記所定数の前記加速度ベクトルデータの平均加速度ベクトルを計算し、
重力加速度方向に対する前記平均加速度ベクトルの角度を計算し、
該角度を身体の傾斜角度として、前記姿勢指標を決定することを特徴とする請求項3に記載の作業状況記録装置。 - 前記注視度及び前記姿勢指標に応じて、作業状況を表す作業行為を決定し、
該作業行為を表す情報を、時刻情報と対応させて記録することを特徴とする請求項4に記載の作業状況記録装置。 - 身体に装着される撮像手段から出力される映像信号を画像フレームデータとして採取する第1ステップと、
第1の期間において、連続して採取された2つの前記画像フレームデータの相関ピーク値及び相関ピーク位置を計算する第2ステップと、
前記第1期間における前記相関ピーク値及び前記相関ピーク位置に応じて、注視状態を判定する第3ステップと、
前記注視状態が維持されている視方向停留時間を求める第4ステップと、
前記注視状態に対応する注視度及び前記視方向停留時間を記録する第5ステップとを含むことを特徴とする作業状況記録方法。 - 前記注視状態が維持されている期間に対応する前記相関ピーク値の最大値を求める第6ステップと、
該最大値に対応する画像フレームデータを決定し、注視状態が維持されている期間を代表する画像情報として該画像フレームデータ、若しくは該画像フレームデータを特定する情報を記録する第7ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の作業状況記録方法。 - 前記身体に装着される3軸加速度センサから出力される加速度ベクトルデータを所定のサンプリング間隔で採取する第8ステップと、
連続して採取された所定数の前記加速度ベクトルデータに関して、各々の加速度ベクトルの絶対値、これら絶対値の平均値、及び標準偏差を計算する第9ステップと、
前記標準偏差、前記絶対値が前記平均値を超える回数、及び前記絶対値が前記平均値を超えている時間の総和に応じて、前記身体の姿勢を判定し、該姿勢を表す姿勢指標を記録する第10ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の作業状況記録方法。 - 前記所定数の前記加速度ベクトルデータの平均加速度ベクトルを計算する第11ステップと、
重力加速度方向に対する前記平均加速度ベクトルの角度を計算し、該角度を身体の傾斜角度として、前記姿勢指標を決定する第12ステップとを含むことを特徴とする請求項8に記載の作業状況記録方法。 - 前記注視度及び前記姿勢指標に応じて、作業状況を表す作業行為を決定し、該作業行為を表す情報を、時刻情報と対応させて記録する第13ステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の作業状況記録方法。
- 身体に装着される撮像手段と、第1データ採取手段と、処理手段とを備える作業状況記録装置に、
前記第1データ採取手段を用いて、前記撮像手段から出力される映像信号を画像フレームデータとして採取する第1機能と、
第1の期間において、連続して採取された2つの前記画像フレームデータの相関ピーク値及び相関ピーク位置を計算する第2機能と、
前記第1期間における前記相関ピーク値及び前記相関ピーク位置に応じて、注視状態を判定する第3機能と、
前記注視状態が維持されている視方向停留時間を求める第4機能と、
前記注視状態に対応する注視度及び前記視方向停留時間を記録する第5機能と実現させることを特徴とする作業状況記録プログラム。 - 前記作業状況記録装置に、
前記注視状態が維持されている期間に対応する前記相関ピーク値の最大値を求める第6機能と、
該最大値に対応する画像フレームデータを決定し、注視状態が維持されている期間を代表する画像情報として該画像フレームデータ、若しくは該画像フレームデータを特定する情報を記録する第7機能とをさらに実現させることを特徴とする請求項11に記載の作業状況記録プログラム。 - 前記身体に装着される3軸加速度センサと、第2データ採取手段とをさらに備える前記
作業状況記録装置に、
前記第2データ採取手段を用いて、前記3軸加速度センサから出力される加速度ベクトルデータを所定のサンプリング間隔で採取する第8機能と、
連続して採取された所定数の前記加速度ベクトルデータに関して、各々の加速度ベクトルの絶対値、これら絶対値の平均値、及び標準偏差を計算する第9機能と、
前記標準偏差、前記絶対値が前記平均値を超える回数、及び前記絶対値が前記平均値を超えている時間の総和に応じて、前記身体の姿勢を判定し、該姿勢を表す姿勢指標を記録する第10機能とをさらに実現させることを特徴とする請求項11又は12に記載の作業状況記録プログラム。 - 前記作業状況記録装置に、
前記所定数の前記加速度ベクトルデータの平均加速度ベクトルを計算する第11機能と、
重力加速度方向に対する前記平均加速度ベクトルの角度を計算し、該角度を身体の傾斜角度として、前記姿勢指標を決定する第12機能とをさらに実現させることを特徴とする請求項13に記載の作業状況記録プログラム。 - 前記作業状況記録装置に、
前記注視度及び前記姿勢指標に応じて、作業状況を表す作業行為を決定し、該作業行為を表す情報を、時刻情報と対応させて記録する第13機能さらに実現させることを特徴とする請求項14に記載の作業状況記録プログラム。
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