JP4473826B2 - 予混合圧縮自着火式エンジン及びその制御方法 - Google Patents
予混合圧縮自着火式エンジン及びその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4473826B2 JP4473826B2 JP2006046521A JP2006046521A JP4473826B2 JP 4473826 B2 JP4473826 B2 JP 4473826B2 JP 2006046521 A JP2006046521 A JP 2006046521A JP 2006046521 A JP2006046521 A JP 2006046521A JP 4473826 B2 JP4473826 B2 JP 4473826B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake air
- air temperature
- target
- target torque
- torque
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
標トルクに対応した目標吸気温度が目標吸気温度マップを参酌して選定され、更に、混合気の温度が目標吸気温度となるように調温装置によって調整される。したがって、エンジントルクと吸気温度とが運転可能領域に収まるように適切に制御され、安定した運転が可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る予混合圧縮自着火式エンジン11の概略断面図、図2は、同概略平面図である。本実施形態の予混合圧縮自着火式エンジン11は、4気筒の4サイクルエンジンであり、シリンダブロック12、シリンダヘッド15、及びクランクケース18によって構成されたエンジン本体11Aを備えている。シリンダブロック12内には、複数(4つ)のシリンダ(気筒)13が設けられ、各シリンダ13内には、ピストン14が摺動自在に嵌合されている。シリンダヘッド15には、吸気ポート16及び排気ポート17が設けられ、吸気ポート16及び排気ポート17は、それぞれ吸気弁19及び排気弁20によって開閉されるようになっている。吸気弁19及び排気弁20は、動弁装置21,22によって駆動される。
図3には、予混合圧縮自着火式エンジン11のトルクと吸気温度との関係で、予混合圧縮自着火運転が可能な領域Zをハッチングで示している。すなわち、トルクと吸気温度との双方が領域Z内に収まる場合に、安定した運転が行えるようになっている。
コントローラ45内のメモリには、目標吸気温度マップMAが記憶されている。目標吸気温度マップMAは、図3に示す領域Z内で互いに適切に対応する目標トルクと目標吸気温度とを記録したものであり、かかる目標吸気温度マップMAは図3上で略直線状に示されている。そして、本実施形態のエンジン11は、この目標吸気温度マップMAを用いて制御されるようになっている。
本実施形態では、上記基本制御を基礎として、より実際の運転に即した制御(応用制御)を行うようになっている。以下、この応用制御について説明する。
上記応用制御1は、気筒内圧力センサ49により気筒内圧力を検出して燃焼パラメータを求めるものであるが、この検出値は、例えば、エンジン11の始動直後やアイドリング時等のトルクが小さいときには、ノイズの割合が高くなり、正確に検出することが困難である。不正確な検出値を用いて燃焼パラメータを算出し、該燃焼パラメータによって目標吸気温度をフィードバック制御すると、かえって運転の安定性が阻害される可能性もある。
次に、上記基本制御を基礎とした第2の応用制御について説明する。
上述の基本制御では、エンジンコントローラ45に目標トルクが与えられると、即座にその目標トルクに応じた燃料供給を行うように燃料制御弁32が制御されるようになっている。その一方で、目標トルクから目標吸気温度マップMAを参酌して目標吸気温度が選定されても、その目標吸気温度が現実の吸気温度から大きく離れている場合には、混合気が目標吸気温度に達するまでにタイムラグが生じる。このタイムラグの間、吸気温度は、目標トルクに対応できず、図3に示す運転可能領域Zから外れる可能性がある。
エンジンコントローラ45のメモリには、図6に示すように、上記目標吸気温度マップMAと同様に、許容最大目標トルクマップMBと、許容最小目標トルクマップMCとが記憶されている。許容最大目標トルクマップMBは、エンジンコントローラ45に与えられた目標トルクを、現実の吸気温度を考慮して、許容可能な最大の目標トルクに制限するものである。同様に、許容最小目標トルクマップMCは、現実の吸気温度を考慮して、許容可能な最小の目標トルクに制限するものである。
例えば、トルクT3’及び吸気温度Tm3’の状態でエンジン11を運転している場合に、目標トルクとしてT4’を与えた場合、目標吸気温度マップMAを参酌して、目標吸気温度Tm4’が選定される。一方、目標トルクT4’を与えた直後、吸気温度は略T3’であり、トルクT4’と吸気温度T3’で運転を行うと、点X’での運転となって、目標吸気温度マップMAよりも下方(失火側)に大きく離れる。したがって、目標トルクは、即座にT4’になるのではなく、許容最小目標トルクマップMCを参酌して、実際の吸気温度Tm3’に対応するT5’に設定される。
エンジン11が安定して定常運転を行っている場合には、与えられた目標トルクに対して上記応用制御2を行うことによって、安定した運転を継続することができる。しかし、エンジン11を始動したあと吸気温度が上昇していない状態で目標トルクを与えた場合、応用制御2を行うと次のような不都合が生じることがある。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように適宜設計変更可能である。
35 加熱装置(調温装置)
45 コントローラ
MA 目標吸気温度マップ
MB 許容最大目標トルクマップ
MC 許容最小目標トルクマップ
Claims (12)
- 少なくとも定常運転で、燃料と空気とを予め混合した混合気を燃焼室内で圧縮自着火させて燃焼する、予混合圧縮自着火式エンジンであって、
エンジンの目標トルクに対応する前記混合気の目標吸気温度を記録した目標吸気温度マップと、前記混合気の温度を調整する調温装置と、を備え、
与えられた目標トルクから、前記目標吸気温度マップを参酌して目標吸気温度を選定するとともに、前記調温装置によって、前記混合気を前記目標吸気温度に調整するようにしてあることを特徴とする、予混合圧縮自着火式エンジン。 - 前記調温装置が、前記混合気を加熱する加熱装置であることを特徴とする、請求項1記載の予混合圧縮自着火式エンジン。
- 前記燃焼室内の燃焼状態を検出するとともに、該検出値から燃焼状態を示す燃焼パラメータを算出し、該燃焼パラメータを、所定の燃焼パラメータ目標値に一致させるように、前記目標吸気温度の補正を行うことを特徴とする、請求項1記載の予混合圧縮自着火式エンジン。
- 前記燃焼パラメータを用いた前記目標吸気温度の補正を、所定トルク以上の運転状態でのみ行うことを特徴とする、請求項3記載の予混合圧縮自着火式エンジン。
- 与えられた目標トルクが実際の吸気温度との関係で運転可能領域から外れる場合に、該運転可能領域内に入るように前記目標トルクの補正を行うことを特徴とする、請求項1記載の予混合圧縮自着火式エンジン。
- 運転開始後、最初に目標トルクが与えられる際に、与えられた目標トルクに対応する目標吸気温度よりも実際の吸気温度が高い場合にのみ、前記目標トルクの補正を行うことを特徴とする、請求項5記載の予混合圧縮自着火式エンジン。
- 少なくとも定常運転で、燃料と空気とを予め混合した混合気を燃焼室内で圧縮自着火させて燃焼する、予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法であって、
エンジンの目標トルクに対応する前記混合気の目標吸気温度を記録した目標吸気温度マップを備えておき、
与えられた目標トルクから、前記目標吸気温度マップを参酌して目標吸気温度を選定するとともに、前記混合気を調温装置によって前記目標吸気温度に調整することを特徴とする、予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法。 - 前記調温装置が、前記混合気を加熱する加熱装置であることを特徴とする、請求項7記載の予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法。
- 前記燃焼室内の燃焼状態を検出するとともに、該検出値から燃焼状態を示す燃焼パラメータを算出し、該燃焼パラメータを、所定の燃焼パラメータ目標値に一致させるように、前記目標吸気温度の補正を行うことを特徴とする、請求項7記載の予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法。
- 前記燃焼パラメータを用いた前記目標吸気温度の補正を、所定トルク以上の運転状態でのみ行うことを特徴とする、請求項9記載の予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法。
- 与えられた目標トルクが実際の吸気温度との関係で運転可能領域から外れる場合に、該運転可能領域内に入るように前記目標トルクの補正を行うことを特徴とする、請求項7記載の予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法。
- 運転開始後、最初に目標トルクが与えられる際に、与えられた目標トルクに対応する目標吸気温度よりも実際の吸気温度が高い場合にのみ、前記目標トルクの補正を行うことを特徴とする、請求項11記載の予混合圧縮自着火式エンジンの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046521A JP4473826B2 (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 予混合圧縮自着火式エンジン及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046521A JP4473826B2 (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 予混合圧縮自着火式エンジン及びその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007224806A JP2007224806A (ja) | 2007-09-06 |
JP4473826B2 true JP4473826B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=38546844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006046521A Active JP4473826B2 (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 予混合圧縮自着火式エンジン及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4473826B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5930788B2 (ja) * | 2012-03-22 | 2016-06-08 | 大阪瓦斯株式会社 | 予混合圧縮着火エンジン及びその制御方法 |
-
2006
- 2006-02-23 JP JP2006046521A patent/JP4473826B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007224806A (ja) | 2007-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6990947B2 (en) | Homogeneous charge compression ignition engine and method for operating homogeneous charge compression ignition engine | |
CN1926538B (zh) | 使用汽油类燃料的控温燃烧发动机的操作方法 | |
KR101109194B1 (ko) | 예혼합압축자착화식 엔진의 운전방법 | |
JP4281610B2 (ja) | 予混合圧縮自着火機関の運転方法及び予混合圧縮自着火機関 | |
US8396644B2 (en) | Control device for internal combustion engine | |
JP4838666B2 (ja) | 予混合圧縮自着火式エンジンの運転方法 | |
US8689768B2 (en) | Apparatus and method for controlling fuel injection of internal combustion engine | |
US7848869B2 (en) | Controller of internal combustion engine of compression ignition combustion type | |
KR20060051868A (ko) | 엔진 | |
JP4730154B2 (ja) | ガス燃料エンジン | |
JP2007224807A (ja) | エンジン | |
JP2007211594A (ja) | エンジン | |
WO2022034721A1 (ja) | 内燃機関制御装置 | |
JP2008267207A (ja) | ディーゼルエンジンの制御装置 | |
JP4473826B2 (ja) | 予混合圧縮自着火式エンジン及びその制御方法 | |
JP3678042B2 (ja) | ディーゼルエンジンの燃焼制御装置 | |
JP2006022664A (ja) | エンジンの制御装置 | |
JP4688829B2 (ja) | 予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置 | |
JP2010071291A (ja) | エンジン | |
JP4660462B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP6499951B2 (ja) | エンジンシステムの制御装置 | |
JP4229721B2 (ja) | 始動時の燃料噴射量の制御機構を備えたガス機関 | |
JP4821248B2 (ja) | 圧縮着火内燃機関の燃焼切替制御システム | |
JP4833822B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2008196352A (ja) | 多気筒エンジンの燃料噴射装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100223 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100305 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |