JP4473791B2 - 横型エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンを前後略水平方向に往復動させる横型エンジンに関し、より詳しくは、エンジン内の油圧状態を示す油圧インジケータを有する横型エンジンに関する。
従来から、例えば、水冷式ディーゼルエンジンとして、ピストンを前後略水平方向に往復動させる横型エンジンがトラクタ等の作業機に用いられている。この横型エンジンにおいては、シリンダブロックの横側(前側)にシリンダヘッドが設けられ、シリンダブロック及びシリンダヘッドが横設されてエンジン本体が構成される。エンジン本体においては、シリンダブロック内に支承されるクランク軸の回転により前後略水平方向に往復動されるピストンが、シリンダブロック内に設けられるシリンダに内嵌される。そして、シリンダヘッドの前側に弁腕室を構成するボンネットが取り付けられ、ボンネットの内部に吸・排気弁作動用の弁腕などが配設されて動弁機構が構成される。このようにエンジン本体の前部に設けられる弁腕室内には、エンジン本体の後部などに設けられる潤滑油ポンプにより潤滑油が供給される構成となっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来から、このような横型エンジンには、作業者にエンジン内の油圧状態を示すために油圧に応じて作動する油圧インジケータを有するものがある。油圧インジケータとしては、例えば、油圧に応じて移動し外部から視認可能な指示体を有し、この指示体の位置によってエンジン内の油圧状態を示す構成のものがある。作業者は、この油圧インジケータを視認することにより、エンジン内の油圧状態を把握することができる。
実開平5−10722号公報
従来の横型エンジンにおいては、前述のようにエンジン本体の前部に設けられる弁腕室へは、エンジン本体の後部などに設けられる潤滑油ポンプにより潤滑油が供給されるのであるが、その弁腕室への潤滑油の供給は、エンジン本体の外部に配される外部配管を介して行われていた。つまり、潤滑油ポンプからの潤滑油は、エンジン本体内部の各部に供給されるとともに外部配管に分岐され、ボンネット内の弁腕室には、外部配管からの潤滑油が供給されていた。このため、部品点数が増加してコスト高となったり、外部配管に伴う接続部の増加やその強度・耐久性が問題となったりしていた。
また、このような構成の従来の横型エンジンにおいは、前記のような油圧インジケータは、外部配管を介して潤滑油が供給される弁腕室を構成するボンネットに設けられていた。このため、潤滑油ポンプから弁腕室までの油圧経路が長くなり、十分な油圧が得られず油圧の調整が難しかった。また、ボンネットに設けられる油圧インジケータは、エンジンの搭載状態によってはその良好な視認性が得られないこともあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ピストンを前後略水平方向に往復動させる横型エンジンにおいて、エンジン内の油圧状態を示す油圧インジケータを設けるに際し、油路構成を簡略化してコストの低減を図ることである。また、油圧インジケータの良好な視認性を得ることである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、シリンダブロック(10)及びシリンダヘッド(4)を横設してエンジン本体(2)を構成し、前記シリンダブロック(10)内に支承されるクランク軸(7)の回転により、前後略水平方向に往復動されるピストン(8)を有するとともに、エンジン本体(2)内の油圧に応じて作動する油圧インジケータ(50)を備える横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)を、前記シリンダブロック(10)における前記シリンダヘッド(10)と反対側に設けられ前記クランク軸(7)の後方を覆う後蓋(40)に一体的に設け、該後蓋(40)にエンジン始動用のセルモータ(27)を付設し、前記油圧インジケータ(50)を、前記セルモータ(27)の下方に配置したものである。
請求項2においては、請求項1記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)を左右略水平方向に配置し、該油圧インジケータ(50)の一端に表示部(50a)を設けたものである。
請求項3においては、請求項1または請求項2記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)を、前記エンジン本体(2)の左右端よりも内側、かつ、後端よりも内側に配置したものである。
請求項4においては、請求項2〜3のいずれか一項に記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)の表示部(50a)を、エンジン操作側となる前記エンジン本体(2)の左右一側に向けて設けたものである。
請求項5においては、請求項2〜4のいずれか一項に記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)における表示部(50a)と左右反対側に、検油棒挿入口(62)を設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、油圧インジケータを設けるに際し、別途部品などを用いることなく油圧インジケータを構成することができるので、コストの低減化を図ることができる。
また、油圧インジケータの、エンジン本体の後部に設けられる潤滑油ポンプに対する距離を短くすることができるので、十分な油圧を得ることができ良好な油圧調整を行うことが可能となる。
さらに、潤滑油ポンプから、シリンダブロックの左右一側に設けられるギヤケース内や、シリンダヘッドの前側に設けられる弁腕室内への注油を行うに際し、外部配管を用いることなく油路を構成することができるので、油路構成を簡略化することができ、製作コストを低減することができる。
また、油圧インジケータを後蓋に一体的に設けるに際し、エンジン本体の後側において後方に突出した状態で設けられるセルモータの下方の空間を有効利用することができる。
また、後蓋に付設されるセルモータによって油圧インジケータが保護されることとなるので、油圧インジケータの表示部の破損などを防止することができる。
請求項2においては、油圧インジケータを後蓋に一体的に設けるに際し、例えばセルモータ等のようなエンジンの補機が後蓋に付設される場合であっても、その補機を避けて上下方向の短い空間にコンパクトに油圧インジケータを配置することができる。
請求項3においては、油圧インジケータを後蓋に一体的に設けるに際し、該油圧インジケータがエンジン本体から突出することがない。これにより、油圧インジケータを障害物から保護することができる。
請求項4においては、例えば、始動ハンドルやデコンプレバーを操作するエンジンの始動や、スピードコントロールレバーを操作する燃料噴射量の調整や、燃料コックの操作などのように、エンジンを操作する際に、作業者がエンジンに対する姿勢を変えることなく容易にエンジン内の油圧状態を視認することができ、油圧インジケータの視認性を向上することができる。
請求項5においては、油圧インジケータを後蓋に一体的に設けるに際し、後蓋において検油棒挿入口を構成するボス状部を、油圧インジケータを構成するインジケータ収納部と一体的に設けることが可能となるので、加工コストを低減することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係る横型エンジン(以下、「エンジン」という。)1の全体構成について、図1〜図4を用いて説明する。なお、以下においては、エンジン1の背面図である図3における紙面に対して垂直方向をエンジン1の前後方向とし、図2に示すエンジン1の側面を右側面として説明する。
本発明に係るエンジン1は、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4を横設してエンジン本体2を構成している。エンジン本体2においては、シリンダブロック3の前側にシリンダヘッド4が設けられ、シリンダブロック3の後側は後蓋40(図6参照)により覆われており、シリンダブロック3の下側には潤滑油を貯留するオイルパン5が取り付けられている。また、シリンダブロック3の下側であってオイルパン5の前後方には、エンジン本体2を支持する支持脚6・6が取り付けられている。
図4に示すように、シリンダブロック3内には、左右方向にクランク軸7が支承されており、該クランク軸7の回転により前後略水平方向に往復動されるピストン8がコンロッド9を介して設けられている。すなわち、シリンダブロック3内の前側(シリンダヘッド4側)にシリンダ10が設けられており、該シリンダ10内に、クランク軸7とコンロッド9を介して連結されるピストン8が前後略水平方向に摺動可能に内嵌されている。
また、シリンダヘッド4の前側には、ボンネット11が取り付けられており、該ボンネット11の内部が弁腕室12とされて動弁機構が構成されている。すなわち、弁腕室12においては、弁腕サポート13がシリンダヘッド4に取り付けられており、この弁腕サポート13に、吸気弁及び排気弁をそれぞれ作動させる弁腕14・14が、左右並列に配置された状態で回動可能に嵌合されている(図4においては一方の弁腕14のみ図示)。各弁腕14は、その上端部に吸・排気弁の弁棒15を当接させるとともに、下端部にはクランク軸7の回転により回転するカム軸32により駆動されるプッシュロッド16が連結されている。また、各弁腕14の上端部とシリンダヘッド4との間にはバネ17が配置されている。これにより、各弁腕14は、プッシュロッド16に押されることにより、弁腕サポート13に対して回転するとともにバネ17の弾性力に抗して吸・排気弁の弁棒15を押す一方、プッシュロッド16による押しが解除されることにより、バネ17の弾性力により元の位置に復帰するように回転する。また、シリンダヘッド4の後面と、ピストン8のピストンヘッドとによって形成される燃焼室には、シリンダベッド4を貫通した状態で燃料噴射弁18が臨ませて設けられている。
一方、エンジン本体2の上側においては、冷却水タンク(冷却水ホッパ)19及び燃料タンク20が前後に配置された状態で、シリンダブロック3に固着されて設けられている。これら両タンク19・20の上面の略中央部には、エンジン1を吊り上げる際の係止部となる吊上げボルト21が設けられている。また、エンジン本体2の前部においては、燃料フィルタ22、エアクリーナ23及び排気マフラ24等がそれぞれ配設されており、エンジン本体2の後部においては、後蓋40にエンジン始動用のセルモータ27が付設されている。すなわち、後蓋40は、後方に向けて突設されるとともに側面視で円状の開口部が形成されるステー41を有しており、該ステー41の開口部41a(図9参照)に、筒状に構成されるセルモータ27の一端側が挿入された状態で支持されることにより、該セルモータ27が後蓋40に付設されている。
シリンダブロック3の右側には、ギヤケース25が取り付けられており、このギヤケース25内には、クランク軸7の軸端に固設されるクランクギヤ7a、前記動弁機構を作動させるカム軸32の軸端に固設されるカムギヤ32a、エンジン本体2の後部に設けられる潤滑油ポンプ26の駆動軸に固設される潤滑油ポンプ駆動ギヤ26a、前記クランクギヤと噛合する始動ギヤ29a、及び燃料噴射ポンプに付設されるガバナ(ともに図示略)を駆動させるガバナギヤ34a等が収容されている。このようにエンジン本体2の右側に設けられるギヤケース25からは、前記ガバナに連結され燃料噴射ポンプの燃料噴射量を調節するためのスピードコントロールレバー28が突出されており、エンジン1の右側から操作可能に構成されている。
また、ギヤケース25には、前記始動ギヤ29aを支持する軸を回転させるための始動ハンドルを取り付ける始動ハンドル取付部29が設けられている。一方、エンジン本体2の前端部におけるボンネット11からは、エンジン1をデコンプ作動させシリンダ10内の圧力を開放するデコンプレバー30が右側に突設されており、エンジン1の右側から操作可能に構成されている。
すなわち、始動ハンドルを用いて手動によりエンジン1を始動させる場合は、デコンプレバー30を操作して、前記燃焼室の圧縮圧力を開放してクランク軸7の回転をし易くする。具体的には、始動ハンドル取付部29に取り付けられる始動ハンドルを手動で回転させることにより、始動ギヤ29a及びクランクギヤ7aを介してクランク軸7が回転されて、ピストン8が往復動する。このクランク軸7の回転は、該クランク軸7の左側端部に設けられるフライホイル35によって勢い付けられる。このとき、デコンプレバー30を操作することにより、弁腕14が図示せぬデコンプ操作具によって押圧されることにより回動され、バネ17の弾性力に抗してデコンプ作動弁(吸・排気弁)が開弁作動されて前記燃焼室の圧縮圧力が開放されることにより、クランク軸7の回転がし易くなる。そして、クランク軸7の回転速度が上昇するのを見計らって、デコンプレバー30を復帰操作することによって前記デコンプ作動弁を閉弁作動させ、燃焼室の圧縮圧力を上昇させてエンジン1を始動させる。このように、エンジン1は、セルモータ27による電気的な始動に加え、始動ハンドルを用いた手動での始動が可能に構成されている。
また、エンジン本体2の右側においては(具体的には、シリンダブロック3の前部右側)、燃料タンク20から燃料フィルタ22を介して燃料噴射弁18へと通じる燃料供給路の開閉を行う燃料コック31が設けられている。
このように、本発明に係るエンジン1においては、燃料噴射量を調節するスピードコントロールレバー28は、シリンダブロック3の右側面に取り付けられるギヤケース25の前部において突設されており、該ギヤケース25の後部においてはエンジン始動用の始動ハンドル取付部29が設けられている。また、ギヤケース25の前方であってシリンダブロック3の右側には、燃料供給路の開閉を行う燃料コック31が設けられており、エンジン1をデコンプ作動させるデコンプレバー30は、シリンダヘッド4の前側に取り付けられるボンネット11の右側から突設されている。すなわち、エンジン1においては、スピードコントロールレバー28、始動ハンドル取付部29、デコンプレバー30、燃料コック31等が配設されるエンジン本体2の右側がエンジン操作側となる。
以上のように構成されるエンジン1においては、エンジン内の油圧に応じて作動する油圧インジケータ50が備えられており、この油圧インジケータ50が、シリンダブロック3におけるシリンダヘッド4と反対側に設けられクランク軸7の後方を覆う後蓋40に一体的に設けられている。すなわち、図1〜図3に示すように、後蓋40には、その下部において一端が外部に開口する略筒状の空洞を構成するインジケータ収納部42が設けられており、このインジケータ収納部42は後蓋40と一体形成されている。このインジケータ収納部42に油圧インジケータ50が構成されることにより、該油圧インジケータ50が後蓋40と一体的に設けられている。
油圧インジケータ50の構成について図5及び図8を用いて説明する。油圧インジケータ50は、エンジン1内の油圧に応じて移動する移動指示棒51と、前記インジケータ収納部42に固着されるとともに移動指示棒51をインジケータ収納部42に対して移動可能に支持する支持体52と、移動指示棒51の移動を許容するとともに該移動状態を視認可能として、油圧インジケータ50の表示部50aを構成するカバー体53とを備えており、移動指示棒51が移動してその位置が変化することにより、エンジン1内の油圧状態を示すものである。
つまり、図8に示すように、前記インジケータ収納部42は、その一端側(図8における左側)に開口部42aが設けられるとともに、他端側(図8における右側)においては該インジケータ収納部42内の空洞をシリンダブロック3内に形成される油路と連通させる連通口42bが設けられており、該連通口42bを介してシリンダブロック3内を循環する潤滑油が流入する構成となっている。このインジケータ収納部42内に流入する潤滑油により移動指示棒51が移動され、流入する潤滑油の量や勢いによって移動指示棒51の移動量が変化する構成となっている。
移動指示棒51は、略筒状に形成されるインジケータ収納部42内の空洞に対して隙間無く摺動可能に構成される栓体54と、該栓体54と一体的に構成される棒体55と、該棒体55の先端部に取り付けられる指標体56とを有している。このように構成される移動指示棒51が、前記支持体52によりインジケータ収納部42内の空洞に対して移動可能に支持される。すなわち、支持体52は、インジケータ収納部42内周面の、前記開口部42a近傍に形成されるネジ部42cに、螺合可能に構成されるとともに、移動指示棒51を挿通支持する挿通孔52cを有する縮径部52aと、略筒状に構成されインジケータ収納部42外部においてカバー体53が嵌合される拡径部52bとが一体的に構成されており、インジケータ収納部42の開口部42aに固着された状態で移動指示棒51を支持する。
また、支持体52に移動可能に支持される移動指示棒51は、該支持体52との間に設けられる弾性部材57を介してその移動が弾性力に抗して行われる構成となっている。すなわち、支持体52のインジケータ収納部42側端面(縮径部52a端面)と、移動指示棒51の栓体54との間に弾性部材57が介装されており、該弾性部材57によって移動指示棒51がその支持体52に対する挿通方向で後退する方向(図5において右方向)に付勢されている。
前記の通り支持体52に支持されるカバー体53は、アクリル樹脂などにより一端が開口されたカプセル状に構成される透明部材であり、その開口部側の外周面に形成されるネジ部53aを支持体52の拡径部52bの内周面に形成されるネジ部52dに螺合することにより支持体52に螺嵌される。このカバー体53は、支持体52に嵌合された状態でその開口部から移動指示棒51の先端側が挿入されるとともに、該移動指示棒51の移動を許容する空間を形成している。そして、カバー体53は透明部材により構成されることから、移動指示棒51の移動がカバー体53を介して視認することができる。すなわち、移動指示棒51が支持体52に対する挿通方向で前進する方向(図5において左方向)に移動することにより、該移動指示棒51の先端側がカバー体53内部に突出し、この先端側に設けられる指標体56によって移動指示棒51の位置が視認される。このため、移動指示棒51の先端部に設けられる指標体56は、例えば赤色などに着色されて視認性の向上が図られる。
このように構成される油圧インジケータ50は、エンジン1内の油圧が高まることにより、シリンダブロック3内の油路から前記連通口42bを介してインジケータ収納部42内に潤滑油が流入することにより、該潤滑油の油圧により栓体54が押圧されて移動指示棒51が、弾性部材57の弾性力に抗して移動する。そして、インジケータ収納部42内に流入する潤滑油の油圧状態により、移動指示棒51の移動量が変化するので、カバー体53から指標体56の移動状態が視認されることにより、エンジン1内の油圧状態が確認される。なお、図8に示すように、インジケータ収納部42の側部には、該インジケータ収納部42内に潤滑油が充填した場合に、潤滑油をインジケータ収納部42外部に溢流させて油圧調整を行うためのリリーフ孔42dが形成されている。また、図5に示すように、移動指示棒51が挿通される支持体52の挿通孔52cと移動指示棒51との間には、インジケータ収納部42内の潤滑油が挿通孔52cを介してカバー体53側へと漏れることを防止するためのパッキン58が介装されている。
以上のように後蓋40と一体的に設けられる油圧インジケータ50への潤滑油の油路構成及び後蓋40を介する油路構成について説明する。図4、図7及び図9に示すように、後蓋40内には、インジケータ収納部42の上方に蓋内油路43が形成されており、この蓋内油路43内の一端側(図7において右端側)には、シリンダブロック3側に開口する入口開口部43aが形成され、該入口開口部43aから、潤滑油ポンプ26により供給される潤滑油がシリンダブロック3内に形成される油路を介して流入する。前記入口開口部43aを介して蓋内油路43内に供給される潤滑油は、該蓋内油路43の他端側(図7において左端側)に形成されてシリンダブロック3側に開口する出口開口部43bを介してギヤケース25側へと供給されるとともに、その一部が油圧インジケータ50側、即ちインジケータ収納部42内へと分岐される。つまり、蓋内油路43からは、インジケータ収納部42の連通口42bと連通する分岐油路43cが上下方向に分岐されており、該分岐油路43cを介して潤滑油がインジケータ収納部42内へと流入し、油圧インジケータ50が作動する。なお、図7中43dは、蓋内油路43の他端側を塞ぐプラグである。
一方、前記出口開口部43bから流出する潤滑油は、図4に示すように、シリンダブロック3内においてその後面から前方へ向けて形成される油路3aを介してギヤケース25内へ供給される。ここで、シリンダブロック3には、前記油路3aに連通するとともにギヤケース25内に開口するキリ孔3bが略左右方向(図4において紙面に対して略垂直方向)に形成されており、このキリ孔3bからギヤケース25内へと潤滑油が流入する。
さらに、前記キリ孔3bからは前方へ向けて油路が形成されており、シリンダブロック3においてクランク軸7が挿通される開口部3c周縁部に形成される油路(図示略)を介して前方へ向けて延設される油路3dにより、シリンダヘッド4へと流入する。シリンダヘッド4内へと流入する潤滑油は、図示せぬ油路を介してボンネット11内の弁腕室12内へと供給され、該弁腕室内の動弁機構を潤滑する。
このように、後蓋40にインジケータ収納部42を設けて油圧インジケータ50を後蓋40に一体的に設けることにより、油圧インジケータ50を設けるに際し、別途部品などを用いることなく油圧インジケータ50を構成することができるので、コストの低減化を図ることができる。また、油圧インジケータ50の、エンジン本体2の後部に設けられる潤滑油ポンプ26に対する距離を短くすることができるので、十分な油圧を得ることができ良好な油圧調整を行うことが可能となる。さらに、潤滑油ポンプ26から、シリンダブロック3の右側に設けられるギヤケース25内や、シリンダヘッド4の前側に設けられる弁腕室12内への注油を行うに際し、外部配管を用いることなく油路を構成することができるので、油路構成を簡略化することができ、製作コストを低減することができる。
また、前述のように後蓋40に一体的に設けられる油圧インジケータ50は、左右略水平方向に配置されており、その一端に表示部50aが設けられている。すなわち、図3等に示すように、略筒状に構成されるインジケータ収納部42は、後蓋40の下部においてその長手方向を左右略水平方向として該後蓋40と一体的に形成されており、このインジケータ収納部42内に、その移動指示棒51が左右略水平方向に移動するように、油圧インジケータ50が構成される。そして、該油圧インジケータ50の一端(図3において左端)にカバー体53により構成される表示部50aが設けられている。
このように、油圧インジケータ50を左右略水平方向に配置するとともに、その一端に表示部50aを設けることにより、油圧インジケータ50を後蓋40に一体的に設けるに際し、例えば前述の如く、後蓋40においてステー41を介して設けられるセルモータ27等のように、後蓋40にエンジン1の補機が付設される場合であっても、その補機を避けて上下方向の短い空間にコンパクトに油圧インジケータ50を配置することができる。
また、油圧インジケータ50は、エンジン本体2の左右端よりも内側、かつ、後端よりも内側に配置されている。すなわち、図3に示すように、後蓋40の下部において、該後蓋40の左右方向略中央部から右側(図3においては左側)にかけて設けられる油圧インジケータ50の右端部(カバー体53の先端部)は、エンジン本体2の右端を構成するギヤケース25の右側面よりも内側となるように配置されている。また、図2に示すように、後蓋40においてはステー41にセルモータ27が支持されており、該セルモータ27の後端がエンジン本体2の後端となるため、後蓋40と一体的に設けられる油圧インジケータ50は、エンジン本体2の後端よりも内側に配置されている。
このように、油圧インジケータ50をエンジン本体2の左右端よりも内側、かつ、後端よりも内側に配置することにより、油圧インジケータ50を後蓋40に一体的に設けるに際し、該油圧インジケータ50がエンジン本体2から突出することがない。これにより、油圧インジケータ50を障害物から保護することができ、例えば、障害物がぶつかることによって油圧インジケータ50の表示部50aを構成しアクリル樹脂などの透明部材で構成されるカバー体53が破損する等の油圧インジケータ50の破損を防止することができる。
さらに、油圧インジケータ50は、後蓋40に付設されるセルモータ27の下方に配置されている。すなわち、後蓋40においては、その上部であって左側(図3において右側)にセルモータ27を支持するステー41が後方に向けて形成されており、該後蓋40の下部において油圧インジケータ50が左右略水平方向に配置されている。
このように、油圧インジケータ50をセルモータ27の下方に配置することにより、油圧インジケータ50を後蓋40に一体的に設けるに際し、エンジン本体2の後側において後方に突出した状態で設けられるセルモータの下方の空間を有効利用することができる。また、後蓋40に付設されるセルモータ27によって油圧インジケータ50が保護されることとなるので、油圧インジケータ50の表示部50aの破損などを防止することができる。すなわち、表示部50aが設けられる油圧インジケータ50の右側(図3において左側)端部は、セルモータ27の右側端部よりも内側に位置し、また、油圧インジケータ50の上方はセルモータ27により覆われるので、該セルモータ27により油圧インジケータ50が保護されることとなる。
また、油圧インジケータ50は、後蓋40において左右略水平方向に設けられるに際し、その表示部50aが、エンジン1の操作側となるエンジン本体2の右側に向けて設けられている。すなわち、前記の如く本実施形態においては、エンジン本体2の右側に、スピードコントロールレバー28、始動ハンドル取付部29、デコンプレバー30、燃料コック31等の操作具が配設されており、このエンジン本体2の右側がエンジン1の操作側とされている。そして、油圧インジケータ50が、その一端部に構成される表示部50aがエンジン1の操作側である右側となるように設けられている。
このように、油圧インジケータ50の表示部50aをエンジン1の操作側に設けることにより、始動ハンドル取付部29に取り付けられる始動ハンドルやデコンプレバー30を操作するエンジン1の始動時や、スピードコントロールレバー28を操作して燃料噴射量を調整する際、また、燃料コック31を操作する際に、エンジン1に対する姿勢を変えることなく容易にエンジン1内の油圧状態を視認することができ、油圧インジケータ50の視認性を向上することができる。
ところで、後蓋40の下部には、オイルパン5内に貯留されている潤滑油量を検出するためのオイルレベルゲージ60が設けられている。すなわち、このオイルレベルゲージ60においては、検油棒61がシリンダブロック3内からオイルパン5内に挿入されており、作業者が潤滑油量を点検する際には、検油棒61を引き抜いて該検油棒61における潤滑油の付着位置を確認する。
そこで、後蓋40に一体的に設けられる油圧インジケータ50における表示部50aと左右反対側に、検油棒61を挿入するための検油棒挿入口62が設けられている。検油棒挿入口62は、後蓋40において油圧インジケータ50を構成するインジケータ収納部42の左側に一体的に形成されるボス状部63により構成される。つまり、図9等に示すように、このボス状部63は、後蓋40を貫通するとともに斜め上後方に向けて開口する孔部を構成しており、このボス状部63により構成される孔部が前記検油棒挿入口62となる。
そして、この検油棒挿入口62は、後蓋40内を介してシリンダブロック3内に形成されオイルパン5内に連通する図示せぬ案内通路に連通しており、検油棒挿入口62から挿入される検油棒61は、前記案内通路を介してオイルパン5内へと案内される。
このように、油圧インジケータ50における表示部50aと左右反対側に、検油棒挿入口62を設けることにより、油圧インジケータ50を後蓋40に一体的に設けるに際し、後蓋40において検油棒挿入口62を構成するボス状部63を、油圧インジケータ50を構成するインジケータ収納部42と一体的に設けることが可能となるので、加工コストを低減することができる。
本発明に係るエンジンの全体構成を示す斜視図図。 同じく右側面図。 同じく背面図。 同じく一部断面右側面図。 油圧インジケータを示す断面図。 後蓋を示す背面図。 図6におけるA−A断面図。 図6におけるB−B断面図。 図6におけるC−C断面図。
1 エンジン
2 エンジン本体
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
7 クランク軸
8 ピストン
25 ギヤケース
27 セルモータ
28 スピードコントロールレバー
29 始動ハンドル取付部
30 デコンプレバー
31 燃料コック
40 後蓋
42 インジケータ収納部
50 油圧インジケータ
50a 表示部
60 オイルレベルゲージ
61 検油棒
62 検油棒挿入口

Claims (5)

  1. シリンダブロック(10)及びシリンダヘッド(4)を横設してエンジン本体(2)を構成し、前記シリンダブロック(10)内に支承されるクランク軸(7)の回転により、前後略水平方向に往復動されるピストン(8)を有するとともに、エンジン本体(2)内の油圧に応じて作動する油圧インジケータ(50)を備える横型エンジンにおいて、
    前記油圧インジケータ(50)を、前記シリンダブロック(10)における前記シリンダヘッド(10)と反対側に設けられ前記クランク軸(7)の後方を覆う後蓋(40)に一体的に設け、該後蓋(40)にエンジン始動用のセルモータ(27)を付設し、前記油圧インジケータ(50)を、前記セルモータ(27)の下方に配置したことを特徴とする横型エンジン。
  2. 請求項1記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)を左右略水平方向に配置し、該油圧インジケータ(50)の一端に表示部(50a)を設けたことを特徴とする横型エンジン。
  3. 請求項1または請求項2記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)を、前記エンジン本体(2)の左右端よりも内側、かつ、後端よりも内側に配置したことを特徴とする横型エンジン。
  4. 請求項2〜3のいずれか一項に記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)の表示部(50a)を、エンジン操作側となる前記エンジン本体(2)の左右一側に向けて設けたことを特徴とする横型エンジン。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の横型エンジンにおいて、前記油圧インジケータ(50)における表示部(50a)と左右反対側に、検油棒挿入口(62)を設けたことを特徴とする横型エンジン。
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