JP4472915B2 - チケット販売装置、入場管理装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話、PDAなどの携帯端末により電子的なチケット画像を購入して入場するチケット販売装置、入場管理装置、方法及びプログラムに関し、特に、チケット画像にIDや一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んで利用するチケット販売装置、入場管理装置、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンサートや映画などのチケットシステムとして、チケット購入者の携帯電話の画面に表示されたチケット画像の2次元バーコードを読み取って入場させるものが知られている。
【0003】
このチケットシステムの携帯電話を用いた処理の流れは次のようになる
(1)購入者が申し込む。
(2)当選者にチケットのURLを通知する。
(3)当選者はURLにアクセスしてチケット画像を取得する。
(4)会場入り口でチケット画像表示してチェックする。
【0004】
また、2次元バーコード等による認証を行わず、購入したチケット画像を表示することにより、チケットの代替を行わせるシステムもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話等にチケット画像を表示させることで入場させるチケットシステムにあっては、購入したチケット画像を別の携帯電話にコピーすることで簡単に不正使用することができるという問題がある。
【0006】
またチケット画面に2次元バーコードを表示している場合には、チケットのデザインを損なうという問題がある。
【0007】
本発明は、チケット画像のコピーによる不正使用を確実に防止すると共に、認証コード等によりチケット画面のデザインを損なわないようにするチケット販売装置、入場管理装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(装置)
図1は本発明の原理説明図である。本発明は、チケット販売装置10であり、図1(A)に示すように、携帯端末(携帯電話14)からのチケット購入要求に対し代金引き落とし処理を完了した際に、携帯端末の端末IDを取得するID取得部34と、端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで携帯端末に送信するチケット発行部36と、チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムを携帯端末にロードするプログラムロード部40とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このように端末IDをチケットIDとしてチケット画像に埋め込んでいるため、入場時のアプリケーションの実行で携帯端末内でチケットIDと端末IDを比較することになるが、もし別の携帯端末にチケット画像を複製している場合には、購入時に取得した端末IDであるチケットIDと入場時の複製先の端末IDは一致せず、チケット画像の複製による不正使用を防止する。
【0010】
チケット発行部36は、端末IDをステガノグラフィを用いて電子的なチケット画像に不可視の形で埋め込む。このためチケットID等の認証コードはチケット画面に表示されず、チケット画像のデザインを損なうことがない。
【0011】
プログラムロード部40により携帯端末にロードするアプリケーションプログラムは、外部からの起動コマンドを受けて動作し、チケット画像に埋め込まれたチケットIDと携帯端末の端末IDを比較し、両者が一致した場合に入場許可応答を外部に送信する処理を実行する。
【0012】
携帯端末は携帯電話14であり、チケット発行部36は、携帯電話の電話番号をチケットIDとして取得して電子的なチケット画像に埋め込む。
【0013】
本発明は、チケットIDを埋め込んだ電子的なチケット画像を保存すると共に、チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムをロードした携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理装置26を提供する。
【0014】
この入場管理装置26は、図1(B)のように、携帯端末に対しアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信部46と、携帯端末におけるアプリケーションプログラムの実行による入場許可応答を受信した際に、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御部48とを備えたことを特徴とする。
【0015】
このため、入場時のアプリケーションの実行で携帯端末内でチケットIDと端末IDを比較した際に、別の携帯端末から複製している場合には、購入時に取得した端末IDであるチケットIDと入場時の複製先の端末IDは一致せず、不正な入場を防止できる。
【0016】
この入場管理装置26は、更に、携帯端末にアプリケーションプログラムがロードされていないことを認識した場合、アプリケーションプログラムを携帯端末にロードした後にコマンド送信部46に起動コマンドを送信させるプログラムロード部50を設ける。このためチケット購入時にアプリケーションプログラムがロードされなかったり、途中で喪失した場合でも、入場場所においてアプリケーションプログラムを自動的にロードして対応できる。
【0017】
本発明の別の形態のチケット販売装置にあっては、携帯端末からのチケット購入要求に対する代金引落し処理を完了した際に、所定のチケット一連番号を作成する番号作成部と、チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で電子的なチケット画像に埋め込んで携帯端末に転送するチケット発行部36とを備えたことを特徴とする。
【0018】
このためチケットID等の認証コードはチケット画面に表示されず、チケット画像のデザインを損なうことがない。またチケット画面に認証コードの表示がないことから、チケット画面を複製しても認証コードの複製の可否が判らないため、不正使用を思い留まることが期待できる。
【0019】
このチケット販売装置に対応した入場管理装置の別の形態として本発明は、チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んだ電子的なチケット画像を保存した携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理装置を提供する。
【0020】
この入場管理装置は、携帯端末の画面に表示されたチケット画像を読み取る画像読取部と、読み取ったチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する番号復元部と、復元した一連番号が正しいことを認証して入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御部とを備えたことを特徴とする。
【0021】
(方法)
本発明は、チケット販売方法を提供する。このチケット販売方法は、
ID取得部により携帯端末からのチケット購入要求に対し代金引き落とし処理を完了した際に、携帯端末の端末IDを取得するID取得ステップと、チケット発行部により端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで携帯端末に送信するチケット発行ステップと、プログラムロード部によりチケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムを携帯端末にロードするプログラムロードステップとを備えたことを特徴とする。
【0022】
本発明は、このチケット販売装置に対応した入場管理方法を提供する。即ち、チケットIDを埋め込んだ電子的なチケット画像を保存すると共に、チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムをロードした携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理方法に於いて、
コマンド送信部により携帯端末に対しアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
ゲート制御部により携帯端末におけるアプリケーションプログラムの実行による入場許可応答を受信した際に、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0023】
またチケット販売方法の他の形態として本発明は、
番号作成部により携帯端末からのチケット購入要求に対する代金引落し処理を完了した際に、所定のチケット一連番号を作成する番号作成ステップと、
チケット発行部により前記チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に転送するチケット発行ステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0024】
本発明は、チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んだ電子的なチケット画像を保存した携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理方法を提供する。この入場管理方法は、
画像読取部により携帯端末の画面に表示されたチケット画像を読み取る画像読取ステップと、
番号復元部により読み取ったチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する番号復元ステップと、
ゲート制御部により復元した一連番号が正しいことを認証して入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を備えたことを特徴とする。なお、前述した方法の詳細は、装置の場合と基本的に同じになる。
【0025】
(プログラム)
本発明は、チケット販売のためのプログラムを提供する。このプログラムは、コンピュータに、
携帯端末からのチケット購入要求に対し代金引き落とし処理を完了した際に、携帯端末の端末IDを取得するID取得ステップと、
端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムを携帯端末にロードするプログラムロードステップと、
を実行させることを特徴とする。
【0026】
本発明は、入場管理のためのプログラムを提供する。即ち、本発明は、チケットIDを埋め込んだ電子的なチケット画像を保存すると共に、チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムをロードした携帯端末とのアクセスで入場を管理するコンピュータに、
携帯端末に対しアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
るアプリケーションプログラムの実行による入場許可応答を受信した際に、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【0027】
本発明は、チケット販売のプログラムの他の形態として、コンピュータに、
携帯端末からのチケット購入要求に対する代金引落し処理を完了した際に、所定のチケット一連番号を作成する番号作成ステップと、
チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で電子的なチケット画像に埋め込んで携帯端末に転送するチケット発行ステップと、
を本発明は、入場管理のためのプログラムの他の実施形態として、チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んだ電子的なチケット画像を保存した携帯端末とのアクセスで入場を管理するコンピュータに、
携帯端末の画面に表示されたチケット画像を読み取る画像読取部と、
読み取ったチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する番号復元ステップと、
復元した一連番号が正しいことを認証して入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を備えたことを特徴とする。なお、前述したプログラムの詳細は、装置の場合と基本的に同じになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明によるチケット販売装置を備えたシステム環境の説明図である。図2において、本発明のチケット販売装置10はインターネット及び携帯電話の無線ネットワークを含む通信ネットワーク12に接続されたサーバで実現される。
【0029】
このサーバで実現される本発明のチケット販売装置10には、チケット販売処理部16としての機能が設けられる。チケット販売処理部16は、サーバ上にインターネットよりアクセス可能なホームページを構築しており、ユーザによるチケット購入要求を処理するようにしている。またチケット販売装置10にはアプリケーション18がチケット購入を行ったユーザにダウンロードするために保存されている。
【0030】
本発明のチケット販売装置10に対するアクセスは、通信ネットワーク12を経由して適宜の端末から行うことができ、この実施形態にあっては携帯電話14を使用する場合を例にとっている。本発明のチケット購入に使用する携帯電話14は、ディスプレイ20、操作部22及びカメラ24を有し、インターネット上のホームページにアクセス可能なWWWブラウザの機能を備えている。
【0031】
チケット販売装置10は、携帯電話14からのアクセス、具体的にはチケット販売装置を構築しているサーバのサイトに対するアクセスよりチケット購入申し込みがあると、チケット購入者の口座残高をチェックし、口座残高がチケット価格以上であれば口座引き落としを行う。
【0032】
口座引き落としが済むと、チケット購入者の携帯電話14の端末ID、具体的には電話番号を取得し、取得した電話番号をチケットIDとして電子的なチケット画像にステガノグラフィより複数の形で埋め込む。このようにチケットIDをステガノグラフィにより埋め込んだチケット画像をチケット購入者の携帯電話14に送信して保存する。更にチケット画像に埋め込まれているチケットIDを使用した不可視の為の処理を実行するアプリケーション18を送信して、携帯電話14にダウンロードする。
【0033】
図3は、本発明の入場管理装置を備えたシステム環境の説明図である。図3において、本発明の入場管理装置26は、インターネット及び無線ネットワークを含む通信ネットワーク12に接続されたサーバで実現され、入場管理処理部28とアプリケーション18を備えている。
【0034】
また入場管理装置26はイベント会場の入場ゲート30を制御する。入場ゲート30としては、ゲートの扉を遠隔操作により開閉する機構構造を備えたものや、ゲートに設けているロック機構の解除とセットを行うものなど適宜の入場ゲートの機構構造が利用できる。
【0035】
入場管理装置26は、図2のチケット販売装置10に対するアクセスでチケットを購入したチケット購入者が保持している携帯電話14とのアクセスにより入場管理を行う。
【0036】
チケット購入者が入場ゲート30から入場する際に、携帯電話14から通信ネットワーク12を介して入場管理装置26のサイトにアクセスすると、入場管理装置26から起動コマンド送信される。この入場管理装置26の起動コマンドを受けて携帯電話14は、既にダウンロードしているアプリケーション18を起動し、ディスプレイ20にチケット画像を表示する。
【0037】
アプリケーション18は、チケット画像に埋め込まれているチケットIDを復元し、次に携帯電話14の端末ID、即ち電話番号を端末IDとして読み出し、比較する。チケットIDと電話番号である端末IDが一致した場合には正しいチケット購入者であることから、アプリケーション18は入場管理装置26に入場許可応答を行う。
【0038】
この携帯電話14からの入場許可応答を受けて入場管理装置26は入場ゲート30を開閉制御あるいはロック解除を行い、これによって携帯電話14を保持しているチケット購入者は会場に入ることができる。
【0039】
図2におけるチケット販売装置装置10及び図3における入場管理装置26は、例えば図4のようなコンピュータのハードウェア資源により実現される。
【0040】
図4のコンピュータにおいて、CPU100のバス101にはRAM102、ハードディスクコントローラ(ソフト)104、フロッピィディスクドライバ(ソフト)110、CD−ROMドライバ(ソフト)114、マウスコントローラ118、キーボードコントローラ122、ディスプレイコントローラ126、通信用ボード130及びI/Oボード134が接続される。
【0041】
ハードディスクコントローラ104はハードディスクドライブ106を接続し、葉チケット販売プログラム又は入場管理処理をローディングしており、コンピュータの起動時にハードディスクドライブ106から必要なプログラムを呼び出して、RAM102上に展開し、CPU100により実行する。
【0042】
フロッピィディスクドライバ110はフロッピィディスクドライブ(ハード)112が接続され、フロッピーディスク(R)に対する読み書きができる。CD−ROMドライバ114に対しては、CDドライブ(ハード)116が接続され、CDに記憶されたデータやプログラムを読み込むことができる。
【0043】
マウスコントローラ118はマウス120の入力操作をCPU100に伝える。キーボードコントローラ122はキーボード124の入力操作をCPU100に伝える。ディスプレイコントローラ126は表示部128に対して表示を行う。通信用ボード130は無線を含む通信回線132を使用して他のコンピュータや携帯端末との間で通信を行う。
【0044】
I/Oボード134は、外部の機器に対するに入出力制御を行うものであり、この実施形態にあっては、図3の入場ゲートを開閉制御するために使用する。
【0045】
図5は、図2における本発明のチケット販売装置10の実施形態を示した機能構成のブロック図である。図5において、チケット販売装置10は、通信部32、ID取得部34、チケット発行部36、チケット画像格納部38、プログラムロード部40及びアプリケーション格納部42を備えている。
【0046】
通信部32、購入者が保持している携帯端末、例えば携帯電話との間の送受信を行う。ID取得部34は通信部32よりチケット購入者からのチケット購入要求に基づく口座残高引き落とし処理の終了結果が得られると、チケット購入者の携帯電話にアクセスしてその電話番号をチケットIDとして取得する。
【0047】
チケット発行部36は、チケット画像格納部38から読み出したチケット画像にID取得部34で取得したチケット購入者の電話番号であるチケットIDを埋め込む。このチケット画像に対するチケットIDの埋め込みはステガノグラフィにより不可視の形で埋め込む。
【0048】
本発明の実施形態で使用するチケットIDのステガノグラフィによる埋め込み方法としては、例えば米国特許第5841978号に開示される方法を用いることができる。
【0049】
また別のステガノグラフィの具体的な埋め込み方法として、例えば九州工業大学知識工学研究室にあってインターネット上に公開されている「電子あぶり出し」を使用することができる。(本願出願時点のURLは HYPERLINK "http://www.know.comp.kyutech.ac.jp/BPCS/index.html" http://www.know.comp.kyutech.ac.jp/BPCS/index.html )
【0050】
ステガノグラフィは画面で見られたくない秘密情報を別のデータの中に埋め込み、秘密情報の存在そのものを見えなくしてしまう技術である。九州工業大学知識工学研究室によるステガノグラフィは、多値画像のビットプレーン上の複雑な領域を秘密データに置き換えている。このようにして埋め込んだ秘密情報を復元するためには特別な鍵、実際にはプログラムを使用する。
【0051】
もちろん本発明でチケットIDをチケット画像に埋め込むステガノグラフィの方法としては、これ以外の適宜の方法を用いることができる。
【0052】
チケット発行部36でステガノグラフィにより不可視の形でチケットIDを埋め込んだチケット画像は、通信部32によりチケット購入者の携帯電話に送信して保存される。
【0053】
またチケットIDの埋め込みが済んだチケット画像をチケット購入者の携帯電話に送信した後、プログラムロード部40がアプリケーション格納部42に格納されているアプリケーションプログラムを読み出し、チケット購入者の携帯電話にダウンロードする。
【0054】
このアプリケーションプログラムはチケット画像に埋め込まれているチケットIDをステガノグラフィの復元方法より取り出す処理機能を備えている。
【0055】
図6は、図5のチケット販売装置10の実施形態によるチケット販売処理のフローチャートである。図6において、ステップS1でチケット購入者の携帯電話を使用したチケット販売装置となるサーバのサイトに対するアクセスで、チケットの購入申し込みがあると、ステップS2でチケット購入者の口座残高をチェックし、口座残高がチケット価格以上であれば、ステップS3に進み、チケット代金の口座引き落としを行う。一方、口座残高がチケット価格未満の場合にはステップS8でエラーメッセージを送信して処理を終了する。
【0056】
ステップS3でチケット代金の引き落としが済むと、次のステップS4でチケット購入者の携帯電話番号を端末IDとして取得し、これをチケットIDにセットする。
【0057】
次にステップS5でステガノグラフィによりチケットIDをチケット画像に埋め込み、ステップS6でチケット画像をチケット購入者の携帯電話に送信する。最終的にステップS7でチケット画像に埋め込まれたチケットIDの復元に必要なアプリケーションプログラムをチケット購入者の携帯電話に送信する。
【0058】
図7は、図5のチケット販売装置10がチケット購入者の携帯電話にダウンロードするアプリケーションの処理手順を示したフローチャートである。このチケット購入者の携帯電話にダウンロードされるアプリケーションは、図3のように携帯電話14を保持して、入場する際に起動コマンドを受けて動作する。
【0059】
アプリケーションは、ステップS1で図3の入場管理装置26からの起動コマンドの受信をチェックしており、起動コマンドを受信するとステップS2で携帯電話14のディスプレイ20にチケット画像を表示する。
【0060】
続いてステップS3でチケット画像からステガノグラフィの復元手順に従って埋め込まれているチケットIDを復元する。次にステップS4でチケット画像を保存している携帯電話14の電話番号を端末IDとして取得する。
【0061】
そしてステップS5でチケット画面から復元したチケットIDと端末自身から取得した端末ID、即ち電話番号を取得し、ステップS6でIDが一致すれば、ステップS7で入場許可コマンドを入場管理装置26に送信する。一方、ステップS6でチケットIDと端末IDが不一致の場合には、ステップS8で入場禁止コマンドを入場管理装置26に送信する。
【0062】
ここでチケット画像に埋め込まれたチケットIDと、チケット画像を保存している携帯電話の端末ID、即ち電話番号が不一致となるのは、チケットを購入した携帯電話14のチケット画像を別の携帯電話に複写した場合である。
【0063】
購入したチケット画像を別の携帯電話に複写すると、チケット画像には最初に購入したチケット購入者の携帯電話の電話番号がチケットIDとして埋め込まれており、このため複写先の携帯電話の携帯電話番号とは不一致となる。
【0064】
このため図7のように入場の際に使用したアプリケーションによるチケットIDと端末IDの取得は不一致となり、入場禁止コマンドの応答により不正な入場を防止することができる。
【0065】
図8は、図3の入場管理装置26の実施形態を示した機能構成のブロック図である。図8において、入場管理装置26は通信部44、コマンド送信部46、ゲート制御部48、プログラムロード部50及びアプリケーション格納部52を備えている。
【0066】
コマンド送信部46は、通信部44を介してチケット購入者の購入するチケット画像を格納した携帯電話に対し、同時にダウンロードしたアプリケーションプログラムに対する起動コマンドを送信する。
【0067】
ゲート制御部48は、コマンド送信部46からの起動コマンドより動作した図7に示したアプリケーションプログラムから入場許可コマンドを受信した際に、図3における入場ゲート30を通行可能なゲート開またはゲートロック解除の状態に制御する。
【0068】
またゲート制御部48は、携帯電話14のアプリケーション18の実行で入場禁止コマンドを受信した場合には、入場におけるゲート制御の閉制御またはロック制御を行うこととなる。
【0069】
プログラムロード部50は、チケット購入者が携帯電話にロードされていない場合もあることから、この場合にはアプリケーション格納部52からアプリケーションプログラムを読み出して、携帯電話にダウンロードする。
【0070】
即ちチケット購入者の携帯電話にはチケット画像と同時に図2のようにチケット購入時にアプリケーション18がダウンロードされているが、このダウンロードが正常に行われなかった場合やチケット購入後に何らかの原因によりアプリケーション18が失われている場合を想定し、入場時にもしアプリケーションプログラムが携帯電話になかった場合には、入場管理装置26のプログラムロード部50からアプリケーションプログラムを携帯電話にダウンロードし、コマンド送信部46からの起動コマンドに応答して入場に必要なチケット画像に埋め込まれたチケットIDの復元と照合に基づく応答ができるようにしている。
【0071】
図9は、図8の入場管理装置26における入場管理処理のフローチャートである。図9において、入場管理処理はステップS1で起動コマンドをチケット購入者の携帯電話に対し送信しており、万一、チケット購入者の携帯電話にアプリケーションプログラムがダウンロードされていない場合には、携帯電話側からアプリケーションのダウンロード要求があり、これをステップS2で判別すると、ステップS3でアプリケーションプログラムを携帯電話に送信する。
【0072】
通常はチケット購入時にアプリケーションプログラムが携帯電話にダウンロードされていることからステップS3の処理は行わず、ステップS1の起動コマンドを送信により、チケット購入者の携帯端末において図7のアプリケーションのフローチャートに従った一連の処理が行われる。
【0073】
この処理によりチケット購入者の携帯電話からステップS4で入場許可コマンドを受信すると、ステップS5でゲート開制御を行う。一方、入場者がチケット画像を不正に複製した場合であった時には、不正なチケット購入者の携帯電話からは入場禁止コマンドが送られ、これをステップS6で受信すると、ステップS7でゲート閉制御を行う。このようなステップS1〜S7の処理をステップS8で入場締切時間に達するまで繰り返す。
【0074】
図10は、図2によるチケット販売装置10の他の実施形態であり、この実施形態にあっては、チケット購入者に対し一連番号を作成してステガノグラフィによりチケット画像に埋め込んでチケット購入者の携帯端末、例えば携帯電話に送信し、入場時に携帯電話に保存したチケット画像を利用して入場することを特徴とする。
【0075】
図10において、チケット販売装置10には、通信部54、番号作成部56、チケット発行部58、チケット画像格納部60が設けられる。番号作成部56は通信部54よりチケット購入者の携帯電話からのチケット購入申し込みに対する口座引き落としの処理終了通知を受けると、予め準備している所定の一連番号を作成する。
【0076】
チケット発行部58は、チケット画像格納部60から読み出したチケット画像に番号作成部56で作成した一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込み、一連番号を埋め込んだチケット画像を通信部54よりチケット購入者の携帯電話に送信して保存させる。
【0077】
図11は、図10の実施形態におけるチケット販売装置10のフローチャートである。図11においてステップS1でチケット購入者の携帯電話を使用したチケット販売装置10に対するアクセス、具体的にはチケット販売装置10を構成するサーバのサイトに対するアクセスがあり、このアクセスを受けて購入申し込みを受けると、ステップS2でチケット価格以上のチケット購入者の口座残高があれば、ステップS3でチケット代金の口座引き落としを行う。引き落とし残高が不足していればステップS7でエラーメッセージを送信する。
【0078】
ステップS3でチケット代金の引き落としが済むと、ステップS4で固有の一連番号を作成し、この一連番号をステップS5でステガノグラフィによりチケット画像に埋め込み、ステップS6でチケット画像をチケット購入者の携帯電話に送信して保存させる。
【0079】
図12は、図3における入場管理装置26の他の実施形態の機能構成のブロック図であり、図8のチケット販売装置10から購入したチケットによる入場管理を行う。
【0080】
図12において、入場管理装置26には、通信部62、コマンド送信部64、画像取込部66、番号復元部68、ゲート制御部70及び発行番号記憶部72が設けられている。コマンド送信部64は通信部62を介してチケット購入者の携帯電話に対し、起動コマンドを送信している。
【0081】
この起動コマンドを受けたチケット購入者の携帯端末は入場管理装置26に自動的にアクセスする。このチケット購入者の携帯電話からのアクセスに対し、画像取込部66が通信部62を介してチケット購入者の携帯電話に保存しているチケット画像を取り込む。
【0082】
番号復元部68は、画像取込部66で取り込んだチケット画像を対象にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する。ゲート制御部70は、番号復元部68で復元した一連番号を発行番号記憶部72に記憶している発行済みの一連番号と検索して照合し、発行済み番号との照合一致が得られれば図3に示す入場ゲート30の開閉制御もしくはロック解除制御を行う。
【0083】
図13は、図12の入場管理装置26による入場管理処理のフローチャートである。この入場管理処理は、ステップS1でチケット購入者の携帯電話に対し起動コマンドを送信しており、ステップS2で起動コマンドの受信をした携帯端末からアクセス応答があると、ステップS3でチケット購入者の携帯端末に保存しているチケット画像を取り込む。
【0084】
続いてステップS4でチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号をステガノグラフィ復元プログラムにより復元し、ステップS5で発行済みの一連番号と照合し、ステップS6で一致する発行番号が検索できれば、ステップS7でゲート開制御を行う。一方、発行済み一連番号と一致検索が出来なければステップS8でゲート閉制御を行う。このようなステップS1〜S8処理をステップS9で入場締切時間まで繰り返す。
【0085】
この図10乃至図13の一連番号をチケット画像に埋め込んで、入場の際にチェックする処理にあっては、チケット画像にステガノグラフィによる不可視の形で一連番号が埋め込まれることから、チケット画像のデザインがチケット識別の一連番号により損なわれることはない。
【0086】
また一連番号をステガノグラフィにより埋め込まれたチケット画像をチケット購入者の携帯電話から別の携帯電話に複写して不正に使用しようとする場合にも、チケット画像そのものにチケット照合に使用する番号やバーコードなどの認証コードが表示されておらず、このような認証コードのないチケット画像を複製しても入場できないのではないかと思わせるようにしている。このため認証コードが表示されていないチケット画像をあえて複製して使用するような不正使用を未然に防止することが期待できる。
【0087】
尚、上記の実施形態にあってはチケットを購入する端末として携帯電話を例にとるものであったが、これ以外にPDAなどの適宜の携帯型端末機器に適用することができる。
【0088】
また本発明はその目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0089】
(付記)
(付記1)
携帯端末からのチケット購入要求に対し代金引き落とし処理を完了した際に、前記携帯端末の端末IDを取得するID取得部と、
前記端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行部と、
前記チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムを前記携帯端末にロードするプログラムロード部と、
を備えたことを特徴とするチケット販売装置。(1)
【0090】
(付記2)
付記1記載のチケット販売装置に於いて、前記チケット発行部は、前記端末IDをステガノグラフィを用いて電子的なチケット画像に不可視の形で埋め込むことを特徴とするチケット販売装置。
【0091】
(付記3)
付記1記載のチケット販売装置に於いて、前記プログラムロード部により携帯端末にロードするアプリケーションプログラムは、外部からの起動コマンドを受けて動作し、前記チケット画像に埋め込まれたチケットIDと前記携帯端末の端末IDを比較し、利用者が一致した場合に入場許可応答を外部に送信する処理を実行することを特徴とするチケット販売装置。
【0092】
(付記4)
付記1記載のチケット販売装置に於いて、前記携帯端末は携帯電話であり、前記チケット発行部は、前記携帯電話の電話番号をチケットIDとして取得して電子的なチケット画像に埋め込むことを特徴とするチケット販売装置。
【0093】
(付記5)
チケットIDを埋め込んだ電子的なチケット画像を保存すると共に、前記チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムをロードした携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理装置に於いて、
前記携帯端末に対しアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信部と、
前記携帯端末におけるアプリケーションプログラムの実行による入場許可応答を受信した際に、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御部と、
を備えたことを特徴とする入場管理装置。(2)
【0094】
(付記6)
付記5記載の入場管理装置に於いて、更に、前記携帯端末にアプリケーションプログラムがロードされていないことを認識した場合、前記アプリケーションプログラムを前記携帯端末にロードした後に前記コマンド送信部に起動コマンドを送信させるプログラムロード部を設けたことを特徴とする入場管理装置。
【0095】
(付記7)
携帯端末からのチケット購入要求に対する代金引落し処理を完了した際に、所定のチケット一連番号を作成する番号作成部と、
前記チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行部と、
を備えたことを特徴とするチケット販売装置。(3)
【0096】
(付記8)
チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んだ電子的なチケット画像を保存した携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理装置に於いて、
前記携帯端末の画面に表示されたチケット画像を読み取る画像読取部と、
前記読み取ったチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する番号復元部と、
前記復元した一連番号が正しいことを認証して入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御部と、
を備えたことを特徴とする入場管理装置。(4)
【0097】
(付記9)
ID取得部により携帯端末からのチケット購入要求に対し代金引き落とし処理を完了した際に、前記携帯端末の端末IDを取得するID取得ステップと、
チケット発行部により前記端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
プログラムロード部により前記チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムを前記携帯端末にロードするプログラムロードステップと、
を備えたことを特徴とするチケット販売方法。
【0098】
(付記10)
付記9のチケット販売方法に於いて、前記チケット発行ステップは、前記端末IDをステガノグラフィを用いて電子的なチケット画像に不可視の形で埋め込むことを特徴とするチケット販売方法。
【0099】
(付記11)
付記9記載のチケット販売方法に於いて、前記プログラムロードステップで携帯端末にロードするアプリケーションプログラムは、外部からの起動コマンドを受けて動作し、前記チケット画像に埋め込まれたチケットIDと前記携帯端末の端末IDを比較し、利用者が一致した場合に入場許可応答を外部に送信する処理を実行することを特徴とするチケット販売方法。
【0100】
(付記12)
付記9記載のチケット販売方法に於いて、前記携帯端末は携帯電話であり、前記チケット発行ステップは、前記携帯電話の電話番号をチケットIDとして取得して電子的なチケット画像に埋め込むことを特徴とするチケット販売方法。
【0101】
(付記13)
チケットIDを埋め込んだ電子的なチケット画像を保存すると共に、前記チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムをロードした携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理方法に於いて、
コマンド送信部により前記携帯端末に対しアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
ゲート制御部により前記携帯端末におけるアプリケーションプログラムの実行による入場許可応答を受信した際に、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を備えたことを特徴とする入場管理方法。
【0102】
(付記14)
付記13記載の入場管理方法に於いて、更に、アプリケーションロード部により前記携帯端末にアプリケーションプログラムがロードされていないことを認識した場合、前記アプリケーションプログラムを前記携帯端末にロードした後に前記コマンド送信部に起動コマンドを送信させるプログラムロードステップを設けたことを特徴とする入場管理方法。
【0103】
(付記15)
番号作成部により携帯端末からのチケット購入要求に対する代金引落し処理を完了した際に、所定のチケット一連番号を作成する番号作成ステップと、
チケット発行部により前記チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
を備えたことを特徴とするチケット販売方法。
【0104】
(付記16)
チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んだ電子的なチケット画像を保存した携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理方法に於いて、
画像読取部により前記携帯端末の画面に表示されたチケット画像を読み取る画像読取ステップと、
番号復元部により前記読み取ったチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する番号復元ステップと、
ゲート制御部により前記復元した一連番号が正しいことを認証して入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を備えたことを特徴とする入場管理方法。
【0105】
(付記17)
コンピュータに、
携帯端末からのチケット購入要求に対し代金引き落とし処理を完了した際に、前記携帯端末の端末IDを取得するID取得ステップと、
前記端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
前記チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムを前記携帯端末にロードするプログラムロードステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。(5)
【0106】
(付記18)
付記17記載のプログラムに於いて、前記チケット発行ステップは、前記端末IDをステガノグラフィを用いて電子的なチケット画像に不可視の形で埋め込むことを特徴とするプログラム。
【0107】
(付記19)
付記17記載のプログラムに於いて、前記プログラムロードステップで携帯端末にロードするアプリケーションプログラムは、前記携帯端末のコンピュータに、外部からの起動コマンドを受けて動作し、前記チケット画像に埋め込まれたチケットIDと前記携帯端末の端末IDを比較し、利用者が一致した場合に入場許可応答を外部に送信する処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【0108】
(付記20)
付記17記載のプログラムに於いて、前記携帯端末は携帯電話であり、前記チケット発行ステップは、前記携帯電話の電話番号をチケットIDとして取得して電子的なチケット画像に埋め込むことを特徴とするプログラム。
【0109】
(付記21)
チケットIDを埋め込んだ電子的なチケット画像を保存すると共に、前記チケット画像に埋め込んだチケットIDに基づいた入場処理を実行するアプリケーションプログラムをロードした携帯端末とのアクセスで入場を管理するコンピュータに、
前記携帯端末に対しアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
前記携帯端末におけるアプリケーションプログラムの実行による入場許可応答を受信した際に、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0110】
(付記22)
付記21記載のプログラムに於いて、更に、前記携帯端末にアプリケーションプログラムがロードされていないことを認識した場合、前記アプリケーションプログラムを前記携帯端末にロードした後に前記コマンド送信部に起動コマンドを送信させるアプリケーションロードステップを実行させることを特徴とするプログラム。
【0111】
(付記23)
コンピュータに、
携帯端末からのチケット購入要求に対する代金引落し処理を完了した際に、所定のチケット一連番号を作成する番号作成ステップと、
前記チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0112】
(付記24)
チケット一連番号をステガノグラフィにより不可視の形で埋め込んだ電子的なチケット画像を保存した携帯端末とのアクセスで入場を管理するコンピュータに、
前記携帯端末の画面に表示されたチケット画像を読み取る画像読取部と、
前記読み取ったチケット画像にステガノグラフィにより埋め込まれている一連番号を復元する番号復元ステップと、
前記復元した一連番号が正しいことを認証して入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0113】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、端末IDをチケットIDとしてチケット画像に埋め込んで端末に保存させるため、入場時にチケット画像に埋め込まれたチケットIDと端末のIDが一致することを条件に入場を許可することとなり、購入したチケット画像を複製して使用する場合にはチケットIDと端末IDが不一致となることで、不正使用を確実に防止することができる。
【0114】
またチケット画像にステガノグラフィを用いてチケットID(チケット購入時端末ID)を不可視の形で埋め込むことでチケットIDの認証コードによりチケット画面のデザインを損なうことを防止できる。
【0115】
また本発明の別の形態にあっては、チケット購入の一連番号をステガノグラフィによる不可視の形でチケット画像に埋め込んで、購入者の携帯端末に送って入場時に使用するようにしており、チケット画面のデザインを損なうことを防止できる。また、この場合にはチケット画像の複製による不正使用を防ぐことはできないが、チケット画像に通常は表示されている認証コードあるいはバーコードが表示されないことから、複製したチケット画像には認証コードがないため、入場できないのではないかとの懸念を持たせ、これによってチケット画像の複製による不正そのものをあきらめさせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明のチケット販売装置を備えたシステム環境の説明図
【図3】本発明の入場管理装置を備えたシステム環境の説明図
【図4】本発明のチケット販売装置および入場管理装置を実現するハードウェア資源の説明図
【図5】図2によるチケット販売装置の実施形態のブロック図
【図6】図5の実施形態によるチケット販売処理のフローチャート
【図7】図5のチケット販売装置が端末側にロードするアプリケーションのフローチャート
【図8】図3による入場管理装置の実施形態のブロック図
【図9】図8の実施形態による入場管理処理のフローチャート
【図10】図2によるチケット販売装置の他の実施形態のブロック図
【図11】図10の実施形態によるチケット販売処理のフローチャート
【図12】図3による入場管理装置の他の実施形態のブロック図
【図13】図12の実施形態による入場管理処理のフローチャート
【符号の説明】
10:チケット販売装置
12:通信ネットワーク
14:携帯電話
16:チケット販売処理部
18:アプリケーション
20:ディスプレイ
22:操作部
24:カメラ
26:入場管理装置
28:入場管理処理部
30:入場ゲート
32,44,54,62:通信部
34:ID取得部
36,58:チケット発行部
38,60:チケット画像格納部
40,50:プログラムロード部
42,52:アプリケーション格納部
46,64:コマンド送信部
48,70:ゲート制御部
56:番号作成部
66:画像取込部
68:番号復元部
72:発行番号記憶部
Claims (5)
- 携帯端末からのチケット購入要求に基づき、チケット販売を行うチケット販売装置に於いて、
前記携帯端末の端末IDを取得するID取得部と、
前記端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行部と、
前記チケット画像に埋め込んだチケットIDと前記端末IDとが一致するか否かを判定し、当該判定に基づき、入場を許可するか否かの指令を入場管理装置に送信するアプリケーシヨンプログラムを前記携帯端末にロードするプログラムロード部とを備えることを特徴とするチケット販売装置。 - 携帯端末とのアクセスで入場を管理する入場管理装置に於いて、
前記携帯端末に対しロードされたアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信するコマンド送信部と、
前記携帯端末におけるアプリケーションプログラムの実行によって、当該アプリケーションプログラムがチケット画像に埋め込まれたチケットIDと前記携帯端末の端末IDとが一致するか否かを判定し、当該判定が一致した場合に生成する入場許可応答を受信すると、入場ゲートを通行可能状態に制御するゲート制御部と、
を備えたことを特徴とする入場管理装置。 - 表示部、操作部及び電気通信回線にアクセス可能な機能を有する携帯端末に於いて、
携帯端末の端末IDをチケット販売装置に送信する送信部と
前記端末IDがチケットIDとして埋め込まれたチケット画像を受信する受信部と、
入場管理装置からの起動コマンドを受けて動作し、前記チケットIDと前記端末IDとが一致するか否かを判定し、当該判定に基づき、入場を許可するか否かの指令を入場管理装置に送信するアプリケーションプログラムと、
を有することを特徴とする携帯端末。 - 携帯端末からのチケット購入要求に基づき、前記携帯端末の端末IDを取得するID取得ステップと、
チケット発行部により前記端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
前記チケット画像に埋め込んだチケットIDと前記端末IDとが一致するか否かを判定し、当該判定に基づき、入場を許可するか否かの指令を入場管理装置に送信するアプリケーションプログラムをプログラムロード部により前記携帯端末にロードするプログラムロードステップと、
を備えたことを特徴とするチケット販売方法。 - コンピュータに、
携帯端末からのチケット購入要求に基づいて、前記携帯端末の端末IDを取得するID取得ステップと、
前記端末IDをチケットIDとして電子的なチケット画像に埋め込んで前記携帯端末に送信するチケット発行ステップと、
前記チケット画像に埋め込んだチケットIDと前記端末IDとが一致するか否かを判定し、当該判定に基づき、入場を許可するか否かの指令を入場管理装置に送信するアプリケーシヨンプログラムを前記携帯端末にロードするプログラムロードスーテップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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2002
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