JP2003016364A - クレジットカード取引依頼装置、クレジット決済サーバ、クレジットカード取引依頼方法、コンピュータプログラム、及びｉｃチップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレジットカード取引の依頼に対する承認
を、携帯端末から決済システムに直接要求できるクレジ
ットカード取引依頼装置を提供する。 【解決手段】 クレジットカードによる取引を依頼する
カード会員の携帯端末２０に設けられたクレジットカー
ド取引依頼装置（ＩＣチップ）２であって、取引の依頼
に対する承認をクレジットカードの発行会社(イシュア)
７０に要求するクレジット決済サーバ５０から取引の情
報が携帯端末に送信された場合に、カード会員に対し、
認証情報の入力を指示し、認証情報とカード会員に割当
てられた正規の認証情報との照合を行い、照合が成立し
た場合に取引を依頼するデータを生成し、取引依頼デー
タをクレジット決済サーバに送信する指示を携帯端末に
対して行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカード
取引を決済システムに対して依頼するためのクレジット
カード取引依頼装置、クレジット決済サーバ、クレジッ
トカード取引依頼方法、コンピュータプログラム、及び
ＩＣチップに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＩＣチップが実装されたクレジッ
トカードが普及している。このクレジットカードにおい
ては、従来の磁気カードに代え、ＩＣチップ内の情報を
加盟店の端末で読み取ることにより、認証を行うように
なっている。つまり、ＩＣチップ内にはクレジットカー
ドの情報（クレジットカード番号、会員の属性情報等）
が記録されている。そして、最近では、このＩＣチップ
を携帯電話機等の携帯端末に搭載することも計画されて
いる。

【０００３】一方、インターネット上のいわゆる仮想店
舗（サイト）で商品を購入する場合、クレジットカード
番号を入力して購入申込みをすることで、購入希望者の
本人認証を行う場合が多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た仮想店舗での商品購入の場合、クレジットカード番号
が第三者に漏洩して不正使用される恐れがあった。この
ようなことから、ネットワーク上のセキュリティ技術も
種々開発されているが、例えば仮想店舗自体が悪意を持
っている場合には対処方法がないという問題がある。

【０００５】また、上記したＩＣチップを用いた認証の
場合、加盟店側にチップの読取り装置が必要となること
から、Ｗｅｂ上の仮想店舗ではＩＣチップ認証を受け付
けることができないという問題があった。つまり、そも
そも仮想店舗においては、現実のクレジットカード加盟
店のようにカードやＩＣチップの読取り装置を置くこと
ができない。さらには、現実の加盟店においても、上記
読取り装置の設置や保守管理に費用や労力を要するとい
う問題がある。

【０００６】本発明は、上記の事情に鑑み、クレジット
カード取引の依頼に対する承認を、携帯端末から決済シ
ステムに直接要求できるクレジットカード取引依頼装
置、クレジット決済サーバ、クレジットカード取引依頼
方法、コンピュータプログラム、及びＩＣチップを提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載のクレジットカード取引依頼装置は、
クレジットカードによる取引を依頼するカード会員の携
帯端末に設けられ、前記取引の依頼に対する承認を前記
クレジットカードの発行会社に要求するクレジット決済
サーバから、前記取引の情報が前記携帯端末に送信され
た場合に、前記カード会員に対し、認証情報の入力を指
示する入力指示手段と、前記入力された認証情報と、前
記カード会員に割当てられた正規の認証情報との照合を
行う照合手段と、前記照合が成立した場合に、前記取引
を依頼するデータを生成するデータ生成手段と前記取引
依頼データを前記クレジット決済サーバに送信する指示
を前記携帯端末に対して行う送信指示手段とを備えたこ
とを特徴とする。

【０００８】請求項２記載のクレジットカード取引依頼
装置においては、前記取引依頼に対する承認結果が前記
クレジット決済サーバから送信された場合に、前記デー
タ生成手段は、前記承認結果の受信通知を生成し、前記
送信指示手段は、該受信通知を前記クレジット決済サー
バに送信する指示を前記携帯端末に対して行うことを特
徴とする。

【０００９】請求項３記載のクレジットカード取引依頼
装置においては、前記取引にかかる加盟店と契約してい
るクレジットカード会社の情報が前記クレジット決済サ
ーバから送信された場合に、前記クレジットカード会社
のうち、前記カード会員が有するクレジットカードに対
して加盟店契約しているクレジットカード会社を抽出す
る抽出手段と、抽出されたクレジットカード会社を、前
記取引依頼が可能なクレジットカード会社として表示す
る指示を前記携帯端末に対して行う表示指示手段とをさ
らに備えたことを特徴とする。

【００１０】請求項４記載のクレジット決済サーバは、
前記クレジットカード取引依頼装置を設けた携帯端末に
対し、ネットワークを介して情報のやりとりを行い、カ
ード会員との間でクレジットカードによる取引を行う加
盟店から、当該取引の情報を取得する取引情報取得手段
と、前記取引情報を前記携帯端末に送信する送信手段
と、前記携帯端末から前記取引を依頼するデータが送信
された場合に、該取引依頼に対する承認を前記クレジッ
トカードの発行会社に要求する承認要求手段とを備えた
ことを特徴とする。

【００１１】請求項５記載のクレジット決済サーバにお
いて、前記取引情報取得手段は、前記加盟店と契約して
いるクレジットカード会社の情報を取得し、前記送信手
段は、当該クレジットカード会社の情報を前記携帯端末
に送信することを特徴とする。

【００１２】請求項６記載のクレジット決済サーバにお
いて、前記送信手段は、前記承認の結果を前記携帯端末
又は前記加盟店に送信することを特徴とする。

【００１３】本発明のクレジットカード取引依頼方法
は、前記クレジット決済サーバから、前記取引の情報を
受信した場合に、前記取引を依頼するカード会員に対
し、認証情報の入力を指示する過程と、前記入力された
認証情報と、前記カード会員に割当てられた正規の認証
情報との照合を行う過程と、前記照合が成立した場合
に、前記取引を依頼するデータを生成する過程と前記取
引依頼データを前記クレジット決済サーバに送信する指
示を行う過程とを有することを特徴とする。

【００１４】本発明のコンピュータプログラムは、前記
クレジット決済サーバから、前記取引の情報を受信した
場合に、前記取引を依頼するカード会員に対し、認証情
報の入力を指示する過程と、前記入力された認証情報
と、前記カード会員に割当てられた正規の認証情報との
照合を行う過程と、前記照合が成立した場合に、前記取
引を依頼するデータを生成する過程と前記取引依頼デー
タを前記クレジット決済サーバに送信する指示を行う過
程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。

【００１５】本発明のＩＣチップは、前記携帯端末に搭
載され、前記コンピュータプログラムが記録されている
ことを特徴とする。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１は、本発明によるＩＣ
チップ（クレジットカード取引依頼装置）２が搭載され
た携帯端末２０、及びネットワーク１００を介して携帯
端末２０との間で決済を行うクレジット決済サーバ（ペ
イメントサーバ）５０を含めたシステム全体の一実施形
態を示すブロック図である。なお、カード会員は、予め
クレジットカード発行会社（イシュア）によりクレジッ
トカードの発行を受け、当該クレジットカードの情報を
記録したＩＣチップ２を割当てられていることが前提と
なる。ここで、ＩＣチップ２に、複数のクレジットカー
ド会社が発行するクレジットカードに対応する情報がそ
れぞれ記録されていてもよい。また、携帯端末２０は、
移動体通信網１１０を介してネットワーク１００に接続
するようになっていて、所定のＷｅｂブラウザを搭載し
ている。

【００１７】この図において、カード会員は携帯端末２
０からインターネット等のネットワーク１００を介して
仮想店舗（Ｗｅｂサイト）である加盟店３０、３１にア
クセスし、商品やサービスを閲覧して適宜クレジットカ
ードによる取引を依頼するようになっている。そして、
各加盟店３０、３１は、所定の回線８０、８１を介して
接続されたペイメントサーバ５０に取引依頼があった旨
を送信する。

【００１８】ペイメントサーバ５０は、中央制御装置等
からなる制御部（取引情報取得手段、送信手段、承認要
求手段）５０ａ、及び所定のデータを格納したデータベ
ース（ＤＢ）５０ｂを備え、従来のクレジットカード加
盟店が行っていた決済処理を代行する機能を有する。ペ
イメントサーバ５０はネットワーク１００に接続される
とともに、加盟店契約をしているクレジットカード会社
（アクワイアラ）６０、６１・・・に専用回線８２（又
はネットワーク１００）を介して接続され、さらに各ア
クワイアラは上記イシュア７０に専用回線８３を介して
接続されている。

【００１９】ここで、アクワイアラは、イシュアが発行
したクレジットカードの加盟店（このクレジットカード
が使用できる店舗）の獲得・管理業務を行うクレジット
カード会社であり、一枚のクレジットカードに対して複
数のアクワイアラが属していてもよい。このように、加
盟店が多いほどイシュア及びカード会員にとってメリッ
トがある。そして、加盟店でクレジットカード取引があ
った場合、ペイメントサーバ５０、その加盟店と契約し
ているアクワイアラ、クレジットカードのイシュア、の
順に与信要求（取引依頼の承認要求）が渡され、イシュ
アで与信が行われる。さらに、アクワイアラは、加盟店
へ取引額を支払う（立替）とともにその額をイシュアへ
請求し、イシュアはカード会員への取引額の請求及びア
クワイアラへの支払いを行う。なお、アクワイアラとイ
シュアが同一の場合にも本発明は適用されるものとす
る。

【００２０】ワレットサーバ４０は、いわば各加盟店３
０、３１でのクレジットカード取引の仮登録を行うサー
バであり、ネットワーク１００を介して各加盟店３０、
３１に接続されている。カード会員は、携帯端末２０や
その他の端末（パーソナルコンピュータ等）９０から各
加盟店３０、３１で商品の閲覧をし、気に入った場合は
所定の操作により取引希望する商品をワレットサーバ４
０に登録しておく。そして、ワレットサーバ４０は、登
録された商品の取引依頼をペイメントサーバに対して行
うよう、携帯端末２０に適宜指示する。

【００２１】なお、ネットワーク１００(及び移動体通
信網)を介して携帯端末２０とペイメントサーバ５０と
で情報をやりとりする際、適宜暗号化を行うようにする
とよい。

【００２２】図２は、ＩＣチップ２を含む携帯端末２０
の詳細な構成を示すブロック図である。なお、この図に
おいて、移動体通信網１１０との間で通信を行う無線通
信部、復変調器、複合化器、符号化器、入力キーや表示
部などの、従来の携帯端末（携帯電話機等）が通常備え
る構成については図示及び説明を省略する。

【００２３】図２（ａ）は、ＩＣチップ２内にクレジッ
トカード情報（カード会員の認証情報（ＰＩＮ：暗証番
号）、クレジットカードのイシュア及びアクワイアラ情
報、クレジットカード番号、暗号鍵等からなり、クレジ
ットカード機能をなす）が格納された場合を示してい
る。また、クレジットカード取引依頼処理を行うアプリ
ケーション（プログラム）は、携帯端末２０上の別のメ
モリ６に記録されている。この場合、クレジットカード
取引依頼装置は、携帯端末２０を制御するＣＰＵ（入力
指示手段、照合手段、データ生成手段、送信指示手段、
抽出手段、表示指示手段）４と、メモリ６とから構成さ
れる。なお、ＣＰＵ４のアプリケーション実行環境は、
ＩＣチップ２へアクセス可能なインターフェースを有し
ている。

【００２４】図２（ｂ）は、ＩＣチップ２Ａ内にクレジ
ットカード情報の他、上記アプリケーションを備えた場
合を示す。この場合、クレジットカード取引依頼装置
は、ＩＣチップ２Ａ及びＣＰＵ４から構成される。な
お、ＩＣチップ２Ａ内には、ＣＰＵ４側からＩＣチップ
２Ａに送られる指示（プロトコル）をもとにアプリケー
ションを動作させる機能（例えばＵＳＡＴ）が備えられ
る。そして、図２（ｂ）の場合、ＩＣチップ２Ａがあれ
ば、携帯端末側にアプリケーションが搭載されていなく
ともよく、ＩＣチップ２Ａを種々の携帯端末に付け替え
て上記処理を実行させることができる。

【００２５】なお、現在、ＩＣチップを搭載したクレジ
ットカード（ＩＣカード）と加盟店のカード読取端末と
の間のインターフェースの仕様、及びカード読取端末と
クレジットカード会社間で送受信されるデータ項目（電
文項目）の形式は、ＥＭＶ（Europay,Mastercard,Visa
により策定されたＩＣカードを利用したクレジット・で
ビット取引仕様）に規定されており、本発明において
も、ＩＣチップと携帯端末とのインターフェース、携帯
端末とペイメントサーバの送受信のデータ形式、あるい
はペイメントサーバ、加盟店、アクワイアラ、及びイシ
ュア間での送受信のデータ形式として、上記ＥＭＶを適
用することができる。

【００２６】次に、図３及び図４を参照して、携帯端末
（クレジットカード取引依頼装置）とペイメントサーバ
間を含めたシステム全体で行う処理内容について説明す
る。図３は、携帯端末が取引依頼データを送信するまで
の処理手順を示すフロー図である。また、図４は、取引
依頼に対する承認を行う処理手順を示すフロー図であ
る。

【００２７】図３において、まず、カード会員は携帯端
末２０からＵＲＬ（Uniform Resource Locator）アドレ
スを指定して加盟店３０にアクセスし、商品が掲載され
たＷｅｂページを閲覧する。そして、カード会員は気に
入った商品の購入要求を加盟店３０に送信する（ステッ
プＳ１００）。

【００２８】加盟店３０は、購入要求を受信すると、ト
ランザクションＩＤを発行する。そして、購入要求及び
カード会員の情報を含む取引情報、加盟店情報リスト、
並びにトランザクションＩＤを、ネットワーク１００を
介してペイメントサーバ５０に送信する（ステップＳ２
００）。ここで、加盟店情報リストは、加盟店３０の取
り扱うクレジットカード一覧や、この加盟店で受け付け
る支払い方法等を含む。

【００２９】ペイメントサーバ５０（の制御部５０ａ、
以下記載を略す）は、ステップＳ２００で受信した取引
情報と加盟店情報リストとを携帯端末２０に送信する
（ステップＳ３００）。ここで、携帯端末２０に送信す
るデータには、携帯端末のクレジットカード取引依頼ア
プリケーションを起動させるコマンドが含まれている。

【００３０】ステップＳ３００で受信した起動コマンド
に基づき、携帯端末２０のＣＰＵ４は、図２のメモリ６
あるいはＩＣチップ２Ａに格納されている取引依頼アプ
リケーションを起動する（ステップＳ１０２）。以下、
ステップＳ１０４〜Ｓ１１６はこのアプリケーションに
よる処理である。なお、ＩＣチップが正規のものである
ことを確かめるため、例えばＩＣチップに格納され秘密
鍵で署名されたデータを読み出し、公開鍵を用いてその
データの正当性を確認するようになっている。

【００３１】まず、ＣＰＵ４は、ステップＳ３００で受
信した取引情報を表示部に表示する（ステップＳ１０
４）。これにより、カード会員は、取引依頼の内容（注
文した商品名、個数、価格等）を確認する。カード会員
が内容を承認した旨を入力すると、ＣＰＵ４は利用可能
なクレジットカード一覧を表示部に表示する（ステップ
Ｓ１０６）。この場合、ＣＰＵ４は、上記加盟店情報リ
ストに含まれるクレジットカードと、ＩＣチップに登録
されたクレジットカードとを照合し、一致したものを表
示するようになっている。

【００３２】次に、カード会員は、使用するクレジット
カード、及び支払い方法を入力する（ステップＳ１０
８）。これらの情報が入力されると、ＣＰＵ４は、カー
ド会員にＰＩＮの入力を指示する（ステップＳ１１
０）。そして、ＰＩＮが入力されると、ＣＰＵ４はＩＣ
チップに登録されたＰＩＮと入力番号とを照合し（ステ
ップＳ１１２）、一致した場合、取引依頼データを生成
する（ステップＳ１１４）。この取引依頼データは、ペ
イメントサーバが受け付ける所定のフォーマットに従っ
て生成され、クレジットカード番号、取引金額、トラン
ザクションＩＤ、カード所有者のみが生成しうる暗号化
データ等を含んでいる。このように、所定のフォーマッ
トで取引依頼データを生成するようにすれば、例えばク
レジットカードの情報を知った第三者がペイメントサー
バにアクセスして架空の取引依頼をすることを防止でき
る。ここで、上記暗号化データは、後述のイシュアがカ
ード認証をする際に、不正カードの使用か否かの判断に
利用される。つまり、暗号化データは、携帯端末のＩＣ
チップ内で生成され、またイシュア内でも同様に元デー
タから同じ暗号鍵を用いて暗号化データが生成される。
そして、イシュアが上記２つの暗号化データを照合（突
合）し、一致すれば不正カードでないと判定する。

【００３３】次に、ＣＰＵ４は、生成した取引依頼デー
タを無線通信部等を介してペイメントサーバ５０に送信
する（ステップＳ１１６）。

【００３４】次に、図４を参照して取引依頼に対する承
認を行う処理について、説明する。まず、ステップＳ１
１６で取引依頼データを受信したペイメントサーバ５０
は、当該データに含まれるクレジットカード番号からア
クワイアラを判定する（ステップＳ３２０）。具体的に
は、カード番号の数字列が所定のアクワイアラに対応し
ているので、この数字列を読み取ることで判定できるよ
うになっている。そして、ペイメントサーバ５０は、判
定したアクワイアラ６０へ専用回線８２を介して取引依
頼に対する承認要求を送信する（ステップＳ３２２）。
承認要求のデータは、クレジットカード番号、取引金
額、トランザクションＩＤ等を含んでいる。なお、この
トランザクションＩＤは、上記ステップＳ２００で加盟
店が発行したトランザクションＩＤとは異なるものであ
り、実際にはペイメントサーバ５０が各トランザクショ
ンＩＤを送受信データに付して管理している。

【００３５】アクワイアラ６０は、受信した承認要求を
イシュア７０に送信する（ステップＳ４２０）。この場
合、アクワイアラ６０は、承認要求データに含まれるイ
シュア情報等に基づき、送信するイシュアを決定する。
イシュア７０は、受信した承認要求についてカード認証
を行い（ステップＳ５２０）、承認結果をアクワイアラ
６０に送信する（ステップＳ５２２）。このカード認証
は、このクレジットカードが不正使用カードか否か、利
用限度額を超えていないか等の信用照会をすることによ
り行う。承認結果は、アクワイアラ６０からペイメント
サーバ５０へ送信され（ステップＳ４２２）、次いでペ
イメントサーバ５０から携帯端末２０へ送信される（ス
テップＳ３２４）。

【００３６】携帯端末２０のＣＰＵ４は、受信した承認
結果を表示部に表示し（ステップＳ１２０）、カード会
員は取引依頼が承認されたことを確認する。また、ＣＰ
Ｕ４は、承認結果を受信した旨の通知をペイメントサー
バ５０へ返すようになっている（ステップＳ１２２）。
これにより、ペイメントサーバ５０は、承認結果が受信
されたか否かを知ることができる。

【００３７】ペイメントサーバ５０は、上記受信通知へ
の応答を携帯端末２０に対して送信し（ステップＳ３２
６）、ＣＰＵ４はこの応答の受信により取引依頼アプリ
ケーションを終了する（ステップＳ１２４）。ペイメン
トサーバ５０は、また、加盟店３０にも承認結果を送信
する（ステップＳ３２８）。加盟店３０は、承認結果を
受信したことにより、取引の実行（売上処理、商品の配
送処理等）を行う（ステップＳ２２０）。つまり、承認
結果を受信しない場合は取引を実行しないので取引の安
全が図られる。

【００３８】なお、ステップＳ５２０において、イシュ
ア７０がイシュアスクリプトと呼ばれる命令を生成し、
承認結果とともに携帯端末に送信してもよい。このイシ
ュアスクリプトは、携帯端末２０におけるクレジットカ
ード取引依頼装置（ＩＣチップ２、２Ａ）の動作を規制
する指示を含んでいる。例えば、ステップＳ５２０のカ
ード認証の際、カードの購入履歴からこのクレジットカ
ード（ＩＣチップ）が偽造されていると判断された場
合、イシュア７０は、取引依頼アプリケーションを停止
（ブロック）するイシュアスクリプトを送信する。

【００３９】図５及び図６は、携帯端末２０の表示部に
表示される画面の遷移を示す。まず、カード会員は、加
盟店（○×商店）が扱う商品（チケット）を閲覧し、
「申込」ボタンを選択することで商品購入要求をする
（図５（１））。次に、取引に使用するクレジットカー
ド（会社）を選択する（図５（２））。ここでは、カー
ド会社×、××、×××の３社のカードから選択が可能
である。次に、支払い方法を選択し（図５（３））、ク
レジットカード番号を入力すると（図５（４））、取引
依頼する情報が表示され、カード会員はその内容を確認
できるようになっている（図６（５））。取引依頼情報
はペイメントサーバに送信され（図６（６））、イシュ
アでの承認結果が表示される（図６（７））。そして、
承認がされると、取引情報(商品の発送日等)が表示され
る（図６（８））。

【００４０】本発明は上記した実施形態に限定されるも
のではなく、例えば加盟店は現実の店舗であってもよ
い。この場合、加盟店はステップＳ２００で取引情報を
パーソナルコンピュータ等からペイメントサーバに送信
するようにすればよく、加盟店での決済処理が不要とな
る。

【００４１】また本発明のクレジットカード取引依頼装
置は、コンピューターと、通信装置等の各種周辺機器
と、コンピューターによって動作するソフトウェアプロ
グラムによって実現可能である。このソフトウェアプロ
グラムは、コンピューター読み取り可能な記憶媒体や通
信回線を介して配布可能である。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の本発
明によれば、クレジットカードによる取引依頼を、カー
ド会員の携帯端末からクレジット決済サーバに直接送信
することにより、加盟店でのカード読取装置が不要とな
るので、加盟店がＷｅｂ上の仮想店舗であってもクレジ
ットカードによる取引依頼が容易かつ安全に実現でき
る。この際、従来の仮想店舗とは異なり、カード会員の
認証（認証情報の照合）を携帯端末内で行うので、クレ
ジットカード情報の入力時に情報が漏れる危険が低減す
る。また、取引依頼に対する承認要求はクレジット決済
サーバが一括して行うので、加盟店での承認処理が不要
となり、負担が軽減される。

【００４３】また、請求項３記載の本発明によれば、取
引にかかる加盟店と契約しているクレジットカード会社
のうち、カード会員が実際に利用可能なクレジットカー
ド会社が携帯端末に自動表示されるので、カード会員
は、加盟店毎にどのクレジットカード会社が利用可能か
を容易に把握でき、またその中から自由に選択が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のクレジットカード取引依頼装置、及
びクレジット決済サーバを含むシステムの一実施の形態
を示すブロック図である。

【図２】 携帯端末の構成を示すブロック図である。

【図３】 携帯端末が取引依頼データを送信するまでの
処理手順を示すフロー図である。

【図４】 取引依頼に対する承認を行う処理手順を示す
フロー図である。

【図５】 携帯端末の表示部の画面遷移例を示す図であ
る。

【符号の説明】

２、２Ａ ＩＣチップ（クレジットカー
ド取引依頼装置） ２０ 携帯端末 ３０，３１ 加盟店 ５０ クレジット決済サーバ ７０ クレジットカード発行会社
(イシュア) １００ ネットワーク

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４２Ｄ 15/10 ５０１ Ｂ４２Ｄ 15/10 ５０１Ｌ ５２１ ５２１ Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｌ 19/00 19/00 Ｑ (72)発明者 西村 真次 東京都千代田区神田駿河台一丁目６番地 株式会社ジェーシービー情報ネットワーク 部内 (72)発明者 鈴木 智之 東京都千代田区神田駿河台一丁目６番地 株式会社ジェーシービー情報ネットワーク 部内 Ｆターム(参考） 2C005 HA20 HA30 LB32 LB34 MA40 MB10 SA12 SA25 5B035 AA13 BB09 5B058 KA12 KA33 YA01 YA20

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレジットカードによる取引を依頼する
   カード会員の携帯端末に設けられ、 前記取引の依頼に対する承認を前記クレジットカードの
   発行会社に要求するクレジット決済サーバから、前記取
   引の情報が前記携帯端末に送信された場合に、 前記カード会員に対し、認証情報の入力を指示する入力
   指示手段と、 前記入力された認証情報と、前記カード会員に割当てら
   れた正規の認証情報との照合を行う照合手段と、 前記照合が成立した場合に、前記取引を依頼するデータ
   を生成するデータ生成手段と前記取引依頼データを前記
   クレジット決済サーバに送信する指示を前記携帯端末に
   対して行う送信指示手段とを備えたことを特徴とするク
   レジットカード取引依頼装置。
2. 【請求項２】 前記取引依頼に対する承認結果が前記ク
   レジット決済サーバから送信された場合に、 前記データ生成手段は、前記承認結果の受信通知を生成
   し、 前記送信指示手段は、該受信通知を前記クレジット決済
   サーバに送信する指示を前記携帯端末に対して行うこと
   を特徴とする請求項１に記載のクレジットカード取引依
   頼装置。
3. 【請求項３】 前記取引にかかる加盟店と契約している
   クレジットカード会社の情報が前記クレジット決済サー
   バから送信された場合に、 前記クレジットカード会社のうち、前記カード会員が有
   するクレジットカードに対して加盟店契約しているクレ
   ジットカード会社を抽出する抽出手段と、 抽出されたクレジットカード会社を、前記取引依頼が可
   能なクレジットカード会社として表示する指示を前記携
   帯端末に対して行う表示指示手段とをさらに備えたこと
   を特徴とする請求項１又は２に記載のクレジットカード
   取引依頼装置。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれかに記載のク
   レジットカード取引依頼装置を設けた携帯端末に対し、
   ネットワークを介して情報のやりとりを行うクレジット
   決済サーバであって、 カード会員との間でクレジットカードによる取引を行う
   加盟店から、当該取引の情報を取得する取引情報取得手
   段と、 前記取引情報を前記携帯端末に送信する送信手段と、 前記携帯端末から前記取引を依頼するデータが送信され
   た場合に、該取引依頼に対する承認を前記クレジットカ
   ードの発行会社に要求する承認要求手段とを備えたこと
   を特徴とするクレジット決済サーバ。
5. 【請求項５】 前記取引情報取得手段は、前記加盟店と
   契約しているクレジットカード会社の情報を取得し、 前記送信手段は、当該クレジットカード会社の情報を前
   記携帯端末に送信することを特徴とする請求項４に記載
   のクレジット決済サーバ。
6. 【請求項６】 前記送信手段は、前記承認の結果を前記
   携帯端末又は前記加盟店に送信することを特徴とする請
   求項４または５に記載のクレジット決済サーバ。
7. 【請求項７】 クレジットカードによる取引の依頼に対
   する承認を該クレジットカードの発行会社に要求するク
   レジット決済サーバから、前記取引の情報を受信した場
   合に、 前記取引を依頼するカード会員に対し、認証情報の入力
   を指示する過程と、 前記入力された認証情報と、前記カード会員に割当てら
   れた正規の認証情報との照合を行う過程と、 前記照合が成立した場合に、前記取引を依頼するデータ
   を生成する過程と前記取引依頼データを前記クレジット
   決済サーバに送信する指示を行う過程とを有することを
   特徴とするクレジットカード取引依頼方法。
8. 【請求項８】 クレジットカードによる取引の依頼に対
   する承認を該クレジットカードの発行会社に要求するク
   レジット決済サーバから、前記取引の情報を受信した場
   合に、 前記取引を依頼するカード会員に対し、認証情報の入力
   を指示する過程と、 前記入力された認証情報と、前記カード会員に割当てら
   れた正規の認証情報との照合を行う過程と、 前記照合が成立した場合に、前記取引を依頼するデータ
   を生成する過程と前記取引依頼データを前記クレジット
   決済サーバに送信する指示を行う過程とをコンピュータ
   に実行させることを特徴とするコンピュータプログラ
   ム。
9. 【請求項９】 前記携帯端末に搭載され、請求項８に記
   載のコンピュータプログラムが記録されていることを特
   徴とするＩＣチップ。