JP4472831B2 - クローラのトランスミッション - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラのトランスミッションに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラのトランスミッションで左右一対のクラッチギヤを内設したもので噛み合いクラッチを採用したものでは、噛み合い部の一方側としてギヤ部の両側に爪部を有したクラッチギヤが動力伝達軸に摺動自在に装着され、動力伝達軸の中央部に固定された大ギヤ両側面とギヤケースの軸受け装着部周りとにそれぞれ他方側の爪部が配置されており、このクラッチギヤはスプロケット軸に固定された駆動ギヤと常時噛み合っていることから、エンジンで常時駆動される大ギヤ側にクラッチギヤを摺動させてその側の爪部同士を噛み合わせると駆動ギヤを介してクローラベルトが駆動され、クラッチギヤを軸受け側に摺動させてその側の爪部同士を噛み合わせると大ギヤ側の爪部同士の噛み合いが外れて動力を切られたうえ、クラッチギヤがギヤケース側に固定されることからクローラベルトは駆動ギヤを介してロックされることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のクローラのトランスミッションでは、上記のようにクラッチギヤを摺動させることで動力を切り替え走行と方向転換を行うものであるが、その切り替えのとき、爪部同士の刃先と刃底同士が衝突する際、緩衝装置がないため一気に衝突すると高い金属音を発する場合があり、ドライバーが不安を抱くという問題があった。
【0004】
本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、クラッチギヤを摺動させることで動力を切り替え走行と方向転換を行う際、静かに作動させドライバーが安心して使用することができるようにしたクローラのトランスミッションを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための手段として、本発明請求項1記載のクローラのトランスミッションでは、エンジンからの動力を得て左右のクローラベルトを駆動すると共に内部に備えた左右のクラッチでそれぞれクローラベルトへの動力の切り替えを行うようにしたクローラのトランスミッションにおいて、前記トランスミッション内で油浴されたクラッチギヤが動力伝達軸を摺動し終わる際に環状溝を環状凸部に挿入して嵌合隙間から前記環状溝内のギヤオイルを逃がしてダンパー作用を成すオリフィスが設けられ、前記環状溝と環状凸部のうち一方が前記クラッチギヤ側面に設けられ、かつ他方がクラッチギヤ摺動方向対向面側に設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載のクローラのトランスミッションでは、請求項1記載のクローラのトランスミッションにおいて、環状溝が動力伝達軸と同心にクラッチギヤ側面に設けられ環状凸部が動力伝達軸の軸受け側に設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載のクローラのトランスミッションでは、請求項1または請求項2記載のクローラのトランスミッションにおいて、環状凸部がトランスミッションのギヤケースに装着された転がり軸受けの外輪側面に筒状端面を密着させるカラーであることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載のクローラのトランスミッションでは、請求項1ないし請求項3のうちいずれかの項に記載のクローラのトランスミッションにおいて、オリフィス部がクラッチギヤの両側に配置されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明のクローラのトランスミッションでは、トランスミッション内で油浴されたクラッチギヤが動力伝達軸を摺動する際に環状溝を環状凸部に挿入して嵌合隙間から前記環状溝内のギヤオイルを逃がしてダンパー作用を成すオリフィス部が設けられているため、爪部同士の刃先と刃底同士が衝突する際、オリフィス部から環状溝内のギヤオイルを逃がすのに一定の時間を要し、その分爪部同士の刃先と刃底同士はゆっくりと衝突することになって高い金属音を発する事がない。従って、クラッチギヤを摺動操作して走行と方向転換を行う際、静かに作動させ、ドライバーは安心して使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は実施の形態のトランスミッションの要部を示す断面図、図2は同上のクローラに配置されたトランスミッションを示す説明図である。
【0011】
まず、実施の形態の構成を説明する。
本実施の形態のトランスミッションAは、動力伝達軸1と、大ギヤ2と、クラッチギヤ3,3と、カラー4,4とを主要な構成としている。図中、5はギヤケース、6,6はスプロケット軸、7,7はスプロケット軸に固定された駆動ギヤ、8,8は同スプロケット、9はエンジン、Cはクローラ、Cbはクローラベルトである。
【0012】
前記動力伝達軸1は、ギヤケース5の左右側壁に配置した転がり軸受け10によって回動自在に軸支されている。その中央部には前記大ギヤ2が固定されており、この大ギヤ2は両側面にそれぞれ軸心を一致させて円周状に爪部12,12が設けられている。
18は前記転がり軸受け10を装着したハウジングであり、転がり軸受け10を装着する円筒部のギヤケース5内先端部全周に爪部11が設けられている。
【0013】
前記クラッチギヤ3は、ギヤ部3aに隣接して一体にリング状の爪部13を有し、かつ前記ギヤ部3aの外端側には、ギヤ外径のみを小さくして形成した爪部14を有している。
またこのクラッチギヤ3の軸穴15には、この軸穴15の内径より大きな内径を有するスプリングセット穴16が軸心を一致させて前記リング状の爪部13側に設けられている。更にそのスプリングセット穴16の外端部には、このスプリングセット穴16の内径より大きな内径を有する穴が所定深さで設けられており、このクラッチギヤ3を前記動力伝達軸1に装着したとき、前記穴は軸外周面とで環状溝17を形成する。この環状溝17はギヤケース内が油浴されることにより、常時油中に浸漬される。
【0014】
前記カラー4は、前記動力伝達軸1より大きい内径で前記クラッチギヤのスプリングセット穴16と略同径の穴4aを有した円筒状に形成され、その外周面を前記ハウジング18に嵌合状態でセットされる。この時、カラー4の内部はクラッチギヤ側のみが開口状態となる。19はスプリングでありクラッチギヤ3を常時大ギヤ2側に付勢させている。
前記カラー4のクラッチギヤ3側先端は、前記環状溝17の内径より僅かに小さな外径を有した環状凸部20を形成している。このため、クラッチギヤ3をレバー21でカラー4側に摺動させたとき、環状凸部20が環状溝17に挿入され僅かな隙間を有するオリフィスSが形成される。
【0015】
次に、実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態のトランスミッションAでは、クローラを走行あるいは方向転換するためトランスミッション内で油浴されたクラッチギヤ3を動力伝達軸1上で摺動させる。
クラッチギヤ3の摺動により、環状凸部20が環状溝17に挿入される際、環状溝17内の容積が狭まるにつれ内部のギヤオイルが押し出されようとなると共に、予め設定されていた嵌合隙間によって環状のオリフィスSが創成される。このオリフィスSの作用により環状溝内のギヤオイルを逃がすのに一定の時間を要し、爪部同士の刃先と刃底同士が衝突する直前に、その分爪部同士の刃先と刃底同士はゆっくりと衝突することになって高い金属音を発する事がない。
上記のように構造が極めて簡単で組立も容易であるし、精密な調整作業なども必要とせず、安価に設けることができる。
【0016】
以上、説明してきたように本実施の形態のクローラのトランスミッションにあっては、ドライバーがクローラを走行あるいは方向転換するためレバーなどでトランスミッション内のクラッチギヤ3を切り替える際、トランスミッションの方から高い金属音が発生しないので、ドライバーは不安なく安心してクローラを使用することができる。
【0017】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、カラー4は金属製とするほか、合成樹脂製としたり、ベースを金属製とし要部のみ樹脂コーティングあるいは樹脂製とすることもできる。この樹脂製カラーでは、最終的にクラッチギヤと当接する構造とするとき更に優れた消音効果が得られる。
オリフィスSはスプリングセット穴16を兼用して形成したが、これに限らず動力伝達軸1より直径方向で大きく離れた位置のクラッチギヤ側面に設けてもよい。
ギヤ部3aと大ギヤ2との間にもオリフィスSを設けることができる。つまり、オリフィスSをクラッチギヤの両側に配置し、クラッチの入り、切りの両方で作用させるようにすることもできる。
ハウジングを介してリリーフ弁などを設けることにより、衝突状態を調整することもできる。
【0018】
【発明の効果】
以上、説明してきたように本発明のクローラのトランスミッションにあっては、前記構成としたため、トランスミッション内で油浴されたクラッチギヤが動力伝達軸を摺動する際に環状溝を環状凸部に挿入して嵌合隙間から前記環状溝内のギヤオイルを逃がしてダンパー作用を成すオリフィス部が創成されるため、爪部同士の刃先と刃底同士が衝突する直前、オリフィス部から環状溝内のギヤオイルを逃がすのに一定の時間を要し、その分爪部同士の刃先と刃底同士はゆっくりと衝突することになって高い金属音を発する事がない。このため、クラッチギヤを摺動操作して走行と方向転換を行う際、静かに作動させ、ドライバーは安心して使用することができる。
構造が極めて簡単で組立も容易であるし、精密な調整作業なども必要とせず、安価に設けることができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のトランスミッションの要部を示す断面図である。
【図2】実施の形態のクローラに配置されたトランスミッションを示す平面図である。
【符号の説明】
A トランスミッション
C クローラ
Cb クローラベルト
S オリフィス
1 動力伝達軸
3 クラッチギヤ
3a ギヤ部(クラッチギヤ)
4 カラー
5 ギヤケース
10 転がり軸受け
11 爪部(軸受け側)
12 爪部(大ギヤ側面)
13 爪部(クラッチギヤの軸受け側)
14 爪部(クラッチギヤの大ギヤ側)
17 環状溝(クラッチギヤ)
18 ハウジング(軸受け側)
20 環状凸部(軸受け側)

Claims (4)

  1. エンジンからの動力を得て左右のクローラベルトを駆動すると共に内部に備えた左右のクラッチでそれぞれクローラベルトへの動力の切り替えを行うようにしたクローラのトランスミッションにおいて、
    前記トランスミッション内で油浴されたクラッチギヤが動力伝達軸を摺動し終る際に環状溝を環状凸部に挿入して嵌合隙間から前記環状溝内のギヤオイルを逃がしてダンパー作用を成すオリフィスが設けられ、
    前記環状溝と環状凸部のうち一方が前記クラッチギヤ側面に設けられ、かつ他方がクラッチギヤ摺動方向対向面側に設けられていることを特徴とするクローラのトランスミッション。
  2. 環状溝が動力伝達軸と同心にクラッチギヤ側面に設けられ環状凸部が動力伝達軸の軸受け側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のクローラのトランスミッション。
  3. 環状凸部がトランスミッションのギヤケースに装着された転がり軸受けの外輪側面に筒状端面を密着させるカラーであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のクローラのトランスミッション。
  4. オリフィス部がクラッチギヤの両側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれかの項に記載のクローラのトランスミッション。
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