JP4472152B2 - レーザ加工方法及びレーザ加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光を用いたレーザ加工方法及びレーザ加工装置に関し、特にレーザ光の照射によって生じるデブリやドロスの付着防止、及び、クラックの発生防止に適したレーザ加工方法及びレーザ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、セラミックスやポリマー等の加工対象物(以下、ワークという)にレーザ光を照射して、アブレーションもしくは熱溶融により加工を行う方法が知られている。このレーザ光としてはYAGレーザやエキシマレーザ等が用いられている。
【0003】
しかし、レーザ光によってワークとしてセラミックス板を加工すると、加工領域周辺にデブリ(debris)と呼ばれる飛散物が付着する。また、レーザ光によってワークを急速かつ瞬時に加熱し、その加熱部分を溶融し排除するため、加工に伴って溶融物がドロス(dross)として加工面に付着する。さらに、加工部位からクラックが発生してしまい、このクラックがワーク端部まで達する場合もある。
【0004】
上記デブリやドロスの付着を防止するために、本出願人は、特願2000−201634号において、加工対象物の被加工表面と反対側の面に液体を接触させた状態で、被加工表面側からレーザ光を照射し、貫通孔を加工するレーザ加工方法及びレーザ加工装置を提案している。このレーザ加工方法及びレーザ加工装置によれば、例えばセラミックス板に貫通孔を加工する場合において、加工部位やその近傍にデブリやドロスが付着することなく良好な加工面を持った貫通孔を簡単に加工することができるという効果がある。
【0005】
また、上記クラックの発生を防止するために、本出願人は、特願2000−309385号において、レーザ光を走査し、もしくは、加工対象物を移動させることにより、同一箇所に少なくとも二回以上レーザ光を照射して加工するレーザ加工方法及びレーザ加工装置を提案している。同一箇所に少なくとも二回以上レーザ光を照射して加工するために、例えば、ウエッジ光学基板を回転させ、加工予定孔径よりも小さなスポット径のレーザ光を、そのスポットの外周を加工予定孔に内接させながらこの加工予定孔に沿って走査し、被加工表面に照射している。上記被加工表面に照射された上記レーザ光は、上記加工対象物を上記加工予定孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工していき、貫通孔を形成する。このレーザ加工方法及びレーザ加工装置によれば、同一箇所を一回で加工する場合に比べ、加工部位の温度上昇を抑えて熱膨張を低減することができる。従って、上記加工部位に掛かるストレスが小さく、クラックの発生を防止することができるという効果がある。また、加工部位の温度上昇を抑えられるので、ドロスの発生自体を抑制することができ、該加工部位へのドロスの付着を低減することができるという効果もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記特願2000−309385号で提案したレーザ加工方法及びレーザ加工装置において、ドロス付着防止の効果をさらに高めるべく、上記特願2000−201634号で提案した発明と組合わせた構成でレーザ加工を行った。より具体的には、セラミックス板の被加工表面と反対側の面に液体(水)を接触させた状態で、被加工表面側から、同一箇所に少なくとも二回以上レーザ光を照射して貫通孔を加工した。
【0007】
ところが、レーザ光を照射して貫通孔を形成した加工部位からクラックが発生してしまった。このクラックの発生原因については、次のような理由が考えられる。
同一箇所に少なくとも二回以上レーザ光を照射し、加工予定孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工していくため、被加工表面と反対側の面とが最初に貫通してから、完全に加工予定孔に対応した貫通孔が形成されるまでの間に、貫通した部分では液体に直接レーザ光が照射されることになる。すると、レーザ光が照射された部分の液体は気化して体積が急激に膨張する。この液体の気化による体積の急激な膨張は、デブリやドロスの付着防止に効果があるが、その反面、加工部位に衝撃を与えることになる。このため、被加工表面と反対側の面とが最初に貫通してから、完全に加工予定孔に対応した貫通孔が形成されるまでの間、複数回にわたって加工部位に衝撃が加わり、クラックが発生するものと考えられる。
【0008】
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な方法でデブリやドロスが加工部位やその近傍に付着して堆積することを防止しつつ、加工部位のクラックの発生を防止することができるレーザ加工方法及びレーザ加工装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、レーザ光が照射される被加工表面を有する加工対象物を準備する工程と、該加工対象物を冷却する工程と、該被加工表面にレーザ光を照射し、レーザ加工する工程と、を有し、上記加工対象物はセラミックス板であって、上記レーザ加工する工程では、上記冷却する工程で冷却された上記加工対象物の被加工表面や反対側の面に、大気中の水分が結露し水滴もしくは氷として付着している状態でレーザ加工することを特徴とするものである。
【0010】
実験によれば、常温の大気雰囲気中において加工対象物としてセラミックス板を冷却した状態で、セラミックス板の被加工表面にYAGレーザを照射して貫通孔を加工したところ、デブリやドロスが貫通孔の内部や近傍に付着することを防止できた。また、セラミックス板を常温でレーザ加工する場合に比べ加工時間を短縮することができた。さらに、加工部位のクラックの発生を防止することもできた。
この理由としては、常温の大気雰囲気中でセラミックス板を冷却すると、被加工表面(以下、「表側の面」という)や、該表側の面と反対側の面(以下、「裏側の面」という)に接触している大気が冷やされて、大気中の水分が結露する。結露した水分は表側の面や裏側の面に水滴として付着したり、氷として付着したりする。このようにセラミックス板の表側や裏側の面に水滴もしくは氷が付着した状態で、該表側の面にYAGレーザを照射すると、レーザ加工による熱で該水滴もしくは氷が気化して体積が急激に膨張する。上記水滴もしくは氷の気化による急激な体積の膨張により、レーザ加工で発生したデブリやドロスが吹き飛ばされて大気中に飛散する。よって、デブリやドロスが貫通孔の内部や近傍に付着することを防止できるものと考えられる。
また、セラミックス板を冷却することによって、常温で加工する場合に比べてドロスの生成を抑制して該ドロスの加工部位への再溶着を防ぐことができるため、加工時間を短縮することができるものと考えられる。さらに、冷却によって、レーザ加工によるセラミックス板への熱的ストレスが緩和されるため、加工部位のクラックの発生を防止することができるものと考えられる。
以上、加工対象物としてセラミックス板にYAGレーザを照射してレーザ加工する場合について説明した。しかし、加工対象物は上記セラミックス板に限られるものではなく、レーザの照射により加工部位やその近傍にデブリやドロスが付着する材質のものであれば、デブリやドロスを吹き飛ばして加工部位やその近傍に付着することを有効に防止できるものと考えられる。また、加工時間の短縮や加工部位のクラックの発生を防止することもできると考えられる。さらに、加工対象物に照射するレーザ光は上記YAGレーザに限られるものではなく、アブレーションもしくは熱溶融により加工を行うレーザ光であれば用いることができると考えられる。例えば、CO2レーザやエキシマレーザを用いることができると考えられる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1のレーザ加工方法において、上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させて、該加工対象物にレーザ加工を行うことを特徴とするものである。
【0012】
この請求項2のレーザ加工方法では、上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させて該加工対象物のレーザ加工を行うので、該加工対象物の複数の箇所を加工したり、切断したりすることができる。
【0013】
請求項3の発明は、加工対象物の被加工表面にレーザ光を照射してレーザ加工を行うレーザ加工装置において、上記加工対象物はセラミックス板であって、上記加工対象物を冷却する冷却手段を有し、上記冷却手段で冷却された上記加工対象物の被加工表面や反対側の面に、大気中の水分が結露し水滴もしくは氷として付着している状態でレーザ加工することを特徴とするものである。
【0014】
この請求項3のレーザ加工装置では、請求項1に関して述べたように、上記加工対象物であるセラミックス板を冷却し、該加工対象物の被加工表面や反対側の面に、大気中の水分が結露し水滴もしくは氷として付着している状態でレーザ加工することで、レーザ加工により発生したデブリやドロスが加工部位やその近傍に付着することを防止できる。また、加工対象物を常温で加工する場合に比べ加工時間の短縮を図ることができる。さらに、加工部位のクラックの発生を防止することができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項3のレーザ加工装置において、上記冷却手段が、固体二酸化炭素と、該固体二酸化炭素を上記加工対象物の被加工表面と反対側の面に当接させる当接手段とを有することを特徴とするものである。
【0016】
実験によれば、固体二酸化炭素(ドライアイス)をセラミックス板の裏側の面に当接させた状態でYAGレーザを照射したところ、例えば後述する液化ガスを用いて該セラミックス板を冷却する構成に比べ、加工部位の内部や近傍へのデブリやドロスの付着をより防止することができた。
この理由について説明する。セラミックス板にレーザ光を照射して表側の面から内部に向かって徐々に加工していくと、裏側の面に貫通した瞬間に該レーザ光が固体二酸化炭素に照射され、該レーザ光が照射された部分の固体二酸化炭素が昇華して炭酸ガスが吹き出す。上記セラミックス板の冷却により結露した水分の気化に加え、上記炭酸ガスの吹き出しで上記デブリやドロスを吹き飛ばすため、加工部位の内部や近傍に該デブリやドロスが付着することをより有効に防止できるものと考えられる。
以上、加工対象物としてセラミックス板を用いた場合について説明したが、セラミックス板に限られるものではなく、レーザの照射により加工部位やその近傍にデブリやドロスが付着する材質のものであれば、該デブリやドロスの付着を有効に防止できるものと考えられる。また、加工対象物に照射するレーザ光は上記YAGレーザに限られるものではなく、アブレーションもしくは熱溶融により加工を行うレーザ光であれば用いることができると考えられる。
また、上記固体二酸化炭素は大気中での融解温度が−78.9[℃]であるため、該固体二酸化炭素を上記加工対象物の被加工表面と反対側の面(裏側の面)に当接させることで、該加工対象物を瞬時に冷却することができる。これにより、上記加工対象物を冷却するのに要する時間が短くてすみ、生産性の向上を図ることができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項3のレーザ加工装置において、上記冷却手段が、上記加工対象物の被加工表面もしくは該被加工表面と反対側の面のうち少なくとも一方の面に向けて液化ガスを噴射する噴射手段を有することを特徴とするものである。
【0018】
この請求項5のレーザ加工装置では、上記噴射手段で液化ガスを噴射すると該液化ガスが気化して極低温ガスとなり、上記加工対象物の被加工表面もしくは該被加工表面と反対側の面のうち少なくとも一方の面に向けて噴射される。すると、上記加工対象物は、上記極低温ガスが噴射された面が冷却されるとともに、内部の熱が奪われて瞬時に冷却される。これにより、上記加工対象物を冷却するのに要する時間が短くてすみ、生産性の向上を図ることができる。
【0019】
請求項6の発明は、請求項3、4または5のレーザ加工装置において、上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させる移動手段を有することを特徴とするものである。
【0020】
この請求項6のレーザ加工装置では、請求項2に関して述べたように、上記レーザ光の照射方向と垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させることで、該加工対象物の複数の箇所を加工したり、切断したりすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
以下、本発明を固体レーザであるYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザを用いたレーザ加工装置に適用した一実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成図である。
【0022】
レーザ加工装置は、YAGレーザ装置1、該YAGレーザ装置内部に配設された後述するウエッジ光学基板を回転させるための回転駆動手段7、ワークを冷却するワーク冷却手段2、ワークを保持するワーク保持機構3、ワークをX−Y方向に移動させるためのX−Yテーブル4、メインコントローラ5から主に構成されている。
【0023】
図2は上記YAGレーザ装置1の概略構成説明図である。
YAGレーザ装置1は、YAGレーザ発振器10と加工ヘッド11とから構成されている。YAGレーザ発振器10は、適量のNd(ネオジウム)が添加されたYAGの棒状結晶体であるレーザロッド及びこれの励起用のランプを内蔵するレーザチャンバ12と、これから発せられる誘導放出光の光路に沿って所定の距離を隔てて対向配置されたフロントミラー13及びリアミラー14を備えている。
【0024】
レーザチャンバ12は、図中に一点鎖線にて示す如く、誘導放出光を出射する。また、上記リアミラー14とレーザチャンバ12との間に、シャッタ15とQスイッチ16とが取り付けてある。
【0025】
上記フロントミラー13は、一部の光の透過が可能な反射率を有するミラーであり、レーザチャンバ12から発せられる誘導放出光の光路にその鏡面の中心を正対せしめて取り付けてある。
上記リアミラー14は、実質的な全反射が可能な鏡面を有しており、上記フロントミラー13と対向するように取り付けてある。レーザチャンバ12から発せられる誘導放出光は、フロントミラー13とリアミラー14との間での多重反射の間に増幅される。
【0026】
上記シャッタ15は、レーザチャンバ12から発せられる誘導放出光の光路を遮断して、誘導放出光の増幅を抑えるものである。
上記Qスイッチ16は、フロントミラー13とリアミラー14との間での共振器としてのメリット数(Q値)を高め、励起原子の反転分布を発生させ、高出力のレーザパルスを取り出す作用をなすものである。なお、必要出力によっては、このQスイッチ16を用いなくてもよい。
【0027】
なお、上記YAGレーザ発振器10の構成は一例であって、これに限られるものではない。他の構成としては、例えばLD励起を用いたものがある。
【0028】
前記加工ヘッド11は、アパーチャ111と、落射ミラー112と、ウエッジ光学基板113と、該ウエッジ光学基板を保持するホルダ114と、集光レンズ115とを備えている。この加工ヘッド11は、上記ウエッジ光学基板113を回転させて、加工予定孔の外周に沿ってレーザ光を走査することに特徴を有している。
【0029】
上記アパーチャ111は、開口の面積を変えることができるシャッタ機構を有する遮光板であり、該開口の中心を前記YAGレーザ発振器10から発せられるレーザ光の光路に合わせて取り付けてある。上記ウエッジ光学基板113は、基板の表裏両面が平面であって、基板裏面(出射面)113bに微小なウエッジ角を有する光学基板である。このウエッジ光学基板113の基板表面(入射面)113aに対し垂直にレーザ光を入射すると、入射したレーザ光が微小角度屈折して基板裏面113bから出射する。また、上記ホルダ114は円筒形状をなしており、ウエッジ光学基板113の基板表面113aをレーザ光の光軸に対し垂直となるように支持する。このホルダ114は一対のボールベアリング116a,116bによって加工ヘッド11のケース117に回動可能に支持されており、ウエッジ光学基板113に入射するレーザ光の光軸と同軸でウエッジ光学基板113を回動することができるようになっている。また、上記集光レンズ115はレーザ光をワークW上に集光させて結像させるものである。
【0030】
前記回転駆動手段7は、ステッピングモータ71と、該ステッピングモータの回転制御を行うステッピングモータドライバ72と、ステッピングモータコントローラ73と、該ステッピングモータの駆動力を伝達する駆動ギヤ74と、従動ギヤ75とを備えている。
上記ステッピングモータ71はモータ本体76と、減速器であるギヤヘッド77と、駆動ロータ(不図示)の回転位置を検出するエンコーダ78とからなる。モータ本体76は、例えば5相励磁で基本ステップ角0.72[°]のステッピングモータを用いることができる。モータ本体76の回転はギヤヘッド77により減速されて駆動ギヤ74を回転させる。この駆動ギヤ74は前記ホルダ114に固設された従動ギヤ75と噛み合っていて、ホルダ114に保持されたウエッジ光学基板113を回転させるようになっている。なお、上記駆動ギヤ74と従動ギヤ75とは、駆動力を滑らかに且つ静粛に伝達するために、ハス歯歯車を用いることが望ましい。
上記ステッピングモータドライバ72はモータ本体76内部の巻線へ電流を流すための制御回路である。また、ステッピングモータコントローラ73はステッピングモータ71を制御するためのパルス信号を出力する回路である。
【0031】
上記構成の回転駆動手段7において、ステッピングモータ71の回転駆動中はオープンモードで制御を行うが、駆動ロータ(不図示)の回転位置をエンコーダ78が検出し、サーボモータと同様に回転速度及び回転量の情報を監視している。そして、脱調しそうになると即座にクローズドモードに切り替えて制御を行い、脱調を防ぐようになっている。これにより、上記ウエッジ光学基板113を所望の回転速度で安定して回転することができる。
【0032】
前記ワーク冷却手段2は、図1に示すように、ワークWを冷却するレンガ状の固体二酸化炭素(以下、「ブロックドライアイス」という)21と、このブロックドライアイス21を保持する断熱トレイ22と、ブロックドライアイス21をワークWの裏側の面に付勢して当接させるための一対のコイルスプリング23,24とから構成されている。上記ブロックドライアイス21は大気中での融解温度が−78.9[℃]であり、融解して固体から直接気体に変化する(昇華)。このブロックドライアイス21をワークWの裏側の面に当接させることで、ワークWが冷却され、表側の面に大気中の水分が凝結して結露する。なお、ブロックドライアイス21は、常温では昇華して徐々になくなってしまうので、保冷庫等に保管しておき、加工開始前に保冷庫等から取出して装置にセットする。
【0033】
前記ワーク保持手段3は、一対のワーク保持部材31,32と、一対のワーク押え33,34とからなる。一対のワーク保持部材31,32にワークWを載置し、図中左側のワーク保持部材31の段差部31aでワークWを位置決めした後、一対のワーク押え33,34でワークWを固定して保持する。なお、上記一対のワーク押え33,34は、上記ワーク冷却手段2の一対のコイルスプリング23,24の付勢力に抗してワークWを浮き上がらないように押えて固定することができるようになっている。
【0034】
前記X−Yテーブル4は、X−Yテーブル本体41と、X−Yテーブル本体41を制御するX−Yテーブルコントローラ42とから主に構成されている。X−Yテーブル本体41には、上記ワーク保持手段3の一対のワーク保持部材31,32が固設されている。
【0035】
前記メインコントローラ5は、レーザ加工装置全体を制御するものであり、YAGレーザ装置1、X−Yテーブルコントローラ42、ステッピングモータコントローラ73が接続されている。
【0036】
次に、上記構成のレーザ加工装置によって、ワークWとして外径φ100[mm]、厚さ0.8[mm]の円板状のセラミックス板に、内径φ600[μm]の貫通孔の加工を行う場合について説明する。
【0037】
まず加工準備として、メインコントローラ5に貫通孔の加工径、個数及び加工位置等の加工情報を入力する。加工情報入力後、ブロックドライアイス21を保冷庫等から取出して断熱トレイ22に載置する。そして、ワークWを一対のワーク保持部材31,32に載置し、図中左側のワーク保持部材31の段差部31aで位置決めした後、一対のワーク押え33,34で押えて固定する。このとき、ブロックドライアイス21がワークWの裏側の面に確実に当接していることを確認する。ワークWは常温の大気雰囲気中(例えば、20[℃]、50[%RH])に置かれているので、ワークWの表側の面には大気中の水分が凝結して結露する。この結露を目視で確認する。以上で加工準備が完了する。なお、上記ワークWが冷却され、その表側の面に大気中の水分が結露するには、ワークWの裏側の面にブロックドライアイス21を当接させてから常温で概ね数秒から数十秒かかる。
【0038】
上記加工準備が完了したら、メインコントローラ5の図示しない加工開始スイッチを押圧することによって加工が開始する。
すると、上記加工ヘッド11のアパーチャ111(図2参照)は、ワークW上にφ100[μm]のスポット径のレーザ光Lを照射するように自動的に調整される。また、X−Yテーブル4によって最初の貫通孔を加工する位置にレーザ光Lが結像するようにワークWを位置決めする。
【0039】
そして、図2において、上記YAGレーザ発振器10のレーザチャンバ12から発せられる誘導放出光は、フロントミラー13とリアミラー14との間を往復する間に、Qスイッチ16の作用を受け、フロントミラー13を経て加工ヘッド11のアパーチャ111にレーザ光として送り出される。アパーチャ111を通過したレーザ光は落射ミラー112で光路を90度折り曲げられた後にウエッジ光学基板113に入射する。レーザ光の入射に先立って上記ウエッジ光学基板113は回転駆動手段7によって回転している。このため、ウエッジ光学基板113に入射したレーザ光は、光路が微小角度屈折して出射し、集光レンズ115に入射する。集光レンズ115に入射したレーザ光は、集光されてφ100[μm]のスポット径を持ったレーザ光LとなってワークWに対しパルス状に断続的に照射される。このとき、上記レーザ光Lのスポット外周は加工予定孔に内接しながら該加工予定孔に沿って走査される。そして、徐々に深く加工されていき、ついにはワークWの裏側の面まで貫通する。
【0040】
図3(a)〜(d)は、レーザ光LによるワークWの加工状態を経時的に示した説明図である。
図3(a)において、前記ウエッジ光学基板113(図2参照)により、上記レーザ光Lはその光軸中心が加工予定孔の中心に対して250[μm]ずれた位置に照射される。また、図3(b)において、ウエッジ光学基板113の回転により、レーザ光Lは加工予定孔の中心から半径250[μm]の円周に沿って走査され照射位置が移動する。そして、図3(c)に示すように、ワークWの加工部位は螺旋状に徐々に深く加工されていく。ワークWの裏側の面まで貫通すると、図3(d)に示すように、レーザ光Lが照射された部分の内側がワークWから分離し、ワークWにφ600[μm]の貫通孔が形成される。
【0041】
ここで、本実施形態に係るレーザ加工装置では、ワークWの裏側の面にブロックドライアイス21を当接させることで、レーザ加工で発生したデブリやドロス(以下、「ドロス等」という)がワークWの加工部位の内部や近傍に付着することを防止できる。また、ワークWを常温で加工する場合に比べ加工時間を短縮することができる。さらに、加工部位のクラックの発生を防止することもできる。この理由について図4(a),(b)により説明する。ワークWの表側の面にレーザ光Lを照射すると、図4(a)に示すように、表側の面に結露していた水分25のうち加工部位やその近傍の水分25がレーザ加工による熱で気化して急激に体積が膨張し、ドロスD等を吹き飛ばして大気中に飛散させる。また、レーザ光LがワークWの裏側の面に貫通した瞬間に、図4(b)に示すように、レーザ光Lがブロックドライアイス21に照射され、レーザ光Lが照射された部分が昇華して炭酸ガスが図中略鉛直上方向Aに向かって吹き出す。この炭酸ガスの吹き出しによって、ドロスD等を吹き飛ばして大気中に飛散させる。これにより、ワークWの加工部位の内部や近傍にドロスD等が付着することを防止できるものと考えられる。
【0042】
また、上記ブロックドライアイス21の冷却効果によって、ワークWを常温でレーザ加工する場合に比べてドロスの生成を抑制して再溶着を防ぐことができるため、加工時間を短縮することができる。さらに、上記冷却効果によって、ワークWへの熱的ストレスが緩和され加工部位のクラックの発生を防止することもできる。
【0043】
そして、最初の貫通孔の加工が終了すると、次の加工部位の加工を行うためにX−Yテーブル4を動作させてワークWを位置決めし、上記加工工程を繰り返す。これにより、複数の貫通孔を効率よくレーザ加工することができる。
【0044】
以上説明したように、ワークWの裏側の面にブロックドライアイス21を当接させてワークWを冷却するという簡単な方法で、加工部位の内部や近傍にドロス等が付着することを防止できる。また、上記ブロックドライアイス21の冷却効果によって、ワークWを常温で加工する場合に比べてドロスの生成を抑制して再溶着を防ぎ、加工時間を短縮することができる。さらに、上記冷却効果によって、ワークWへの熱的ストレスが緩和され加工部位のクラックの発生を防止することもできる。
【0045】
なお、上記実施形態では、ワークWを常温の大気雰囲気中でYAGレーザ加工する場合について説明したが、常温の大気雰囲気中での加工に限られるものではなく、ワークWの冷却によりワークWに結露が生じる湿度を持った雰囲気中であればよい。
【0046】
また、上記実施形態では、YAGレーザを用いてワークWを加工する装置について説明したが、これに限られるものではなく、CO2レーザやエキシマレーザを用いることもできる。また、ワークWに複数箇所の加工を行わない場合や、作業者がその都度ワークWの位置決めを行って複数箇所の加工を行う場合には、上記X−Yテーブル4を設けなくてもよい。また、ワークWとしてセラミックス板を加工した例について説明したが、これに限られるものではなくレーザの照射により加工部位やその近傍にドロス等が付着する材質のもの、例えばプラスチック材料や金属材料を加工することも可能である。さらに、ワークWの板厚(0.8[mm])や貫通孔の径(φ600[μm])は加工の一例であって、これらに限られるものではない。
【0047】
さらに、上記実施形態では、ウエッジ光学基板113を回転させて、加工予定孔の内径(φ600[μm])よりも小さな直径のレーザ光(φ100[μm])を走査し、加工予定孔の円周に沿って照射して貫通孔を加工したが、ワークWにリング状のレーザ光Lを照射して加工したり、加工予定孔の断面積に相当するスポット径のレーザ光を照射して加工したりする場合であっても、クラック発生の防止や、デブリ等の付着を防止する効果が得られることはもちろんである。
【0048】
〔変形例1〕
上記実施形態1では、ワーク冷却手段として、ドライアイスを当接させて冷却する構成について説明したが、液化ガスをワークに噴射してワークを冷却する構成とすることもできる。図5は、本変形例に係るレーザ加工装置の概略構成図である。
【0049】
本変形例に係るレーザ加工装置は、YAGレーザ装置1、該YAGレーザ装置内部に配設されたウエッジ光学基板を回転させるための回転駆動手段7、ワーク冷却手段としての液化ガス噴射手段6、ワークを保持するワーク保持機構3、ワークをX−Y方向に移動させるためのX−Yテーブル4、メインコントローラ5から主に構成されている。
【0050】
本変形例に係るレーザ加工装置の液化ガス噴射手段6は、液化炭酸ガスボンベ61、減圧弁62、電磁弁63、噴射ノズル64から構成されている。上記電磁弁63はメインコントローラ5に接続しており、電気的な制御がなされる。
【0051】
次に、上記構成のレーザ加工装置でワークWに貫通孔の加工を行う場合について説明する。まず、メインコントローラ5に貫通孔の加工径等の加工情報を入力し、ワーク保持機構3でワークWを保持した後に、メインコントローラ5の図示しない加工開始スイッチを押圧する。すると、上記電磁弁63がオンになって噴射ノズル64から液化炭酸ガスが噴射し、該液化炭酸ガスが気化して極低温炭酸ガス65となって、ワークWの表側の面に噴射される。すると、ワークWは表側の面が冷却されるとともに内部の熱が奪われて瞬時に冷却され、該表側の面に大気中の水分が結露して付着する。上記極低温炭酸ガス65は加工終了まで連続もしくは断続的にワークWに向けて噴射される。そして、上記電磁弁63がオンしてから数秒後に、YAGレーザ装置1がワークWの表側の面に、例えばφ100[μm]のレーザ光Lをパルス状に断続的に照射する。すると、ワークWの表側の面に結露していた水分のうち加工部位やその近傍の水分がレーザ加工による熱で気化して急激に体積が膨張し、上記ドロス等を吹き飛ばして大気中に飛散させる。これにより、ワークWの加工部位の内部や近傍にドロス等が付着することを防止できる。
また、上記極低温炭酸ガス65の冷却効果によって、ワークWを常温でレーザ加工する場合に比べてドロスの生成を抑制して再溶着を防ぐことができるため、加工時間を短縮することができる。さらに、上記冷却効果によって、ワークWへの熱的ストレスが緩和され加工部位のクラックの発生を防止することもできる。
【0052】
以上説明したように、液化炭酸ガスを噴射して気化した極低温炭酸ガス65をワークWの表側の面に向けて噴射するという簡単な方法で、加工部位の内部や近傍にドロスD等が付着することを防止できる。また、ワークWを冷却するのに要する時間が短くてすみ、生産性の向上を図ることができる。また、加工時間の短縮や、加工部位のクラックの発生を防止することもできる。さらに、上記液化炭酸ガスボンベ61は実施形態1で用いたブロックドライアイス21に比べ保管や運搬等の取扱いが容易なため、操作性を向上させることができる。
【0053】
なお、上記変形例1では、ワークWに極低温炭酸ガス65を噴射する構成について説明したが、極低温炭酸ガスの代わりに極低温窒素ガスを噴射しても同様の効果が得られる。また、窒素ガスは不活性ガスなので、冷却による効果に加えてドロス等の生成を抑制する効果もある。極低温窒素ガスを噴射する場合には、図5において、液化炭酸ガスボンベ61の代わりに液体窒素ガスボンベを用いた構成とすればよい。
【0054】
また、上記変形例1では、ワークWの表側の面に液化ガスが気化した極低温ガスを噴射する構成について説明したが、ワークWの裏側の面に極低温ガスを噴射しても同様の効果が得られる。また、ワークWの表側と裏側との両面に極低温ガスを噴射してもよい。
【0055】
また、スポットクーラーでワークを冷却する構成でもよい。上記極低温の炭酸ガスや窒素ガスを噴射する構成に比べてワークを冷却する能力は若干低いが、スポットクーラーで冷気を吹き付けることで、ワークを冷却して大気中の水分をその表側の面もしくは裏側の面に結露させることができる。これにより、加工部位の内部や近傍にドロス等が付着することを防止できる。また、加工時間の短縮や、加工部位のクラックの発生を防止することも可能となる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1乃至6の発明によれば、上記加工対象物であるセラミックス板を冷却し、該加工対象物の被加工表面や反対側の面に、大気中の水分が結露し水滴もしくは氷として付着している状態でレーザ加工するという簡易な方法でデブリやドロスが加工部位やその近傍に付着して堆積することを防止しつつ、加工部位のクラックの発生を防止することができるという優れた効果がある。また、上記加工対象物を常温で加工する場合に比べ加工時間を短縮することができるという優れた効果もある。
【0057】
特に、請求項2及び6の発明によれば、上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させることで、該加工対象物の複数の箇所を加工したり、切断したりすることができるという優れた効果がある。
【0058】
特に、請求項4の発明によれば、上記固体二酸化炭素を加工対象物の裏側の面に当接させた状態でレーザ加工を行うことで、該加工対象物の冷却で結露した水分の気化に加え、炭酸ガスの吹き出しで上記デブリやドロスを吹き飛ばして、加工部位の内部や近傍への該デブリやドロスの付着をより防止できるという優れた効果がある。また、上記固体二酸化炭素で上記加工対象物が瞬時に冷却されるので、生産性の向上を図ることができるという優れた効果もある。
【0059】
特に、請求項5の発明によれば、上記極低温ガスで上記加工対象物が瞬時に冷却されるので、生産性の向上を図ることができるという優れた効果がある。特に、液化ガスを充填した液化ガスボンベを用いた場合には、該液化ガスボンベは保管や運搬などの取扱いが容易なので、操作性の向上を図ることができるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成図。
【図2】YAGレーザ装置の概略構成図。
【図3】(a)〜(d)は、レーザ光でワークを螺旋状に加工するときのワーク断面の説明図。
【図4】(a),(b)は、レーザ光でワークを加工するときの断面の説明図。
【図5】変形例に係るレーザ加工装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 YAGレーザ装置
2 ワーク冷却手段
3 ワーク保持手段
4 X−Yテーブル
5 メインコントローラ
6 液化ガス噴射手段
7 ウエッジ光学基板の回転駆動手段
10 YAGレーザ発振器
11 加工ヘッド
21 ブロックドライアイス
25 ワーク表面に結露した水分
61 液化炭酸ガスボンベ
64 噴射ノズル
65 極低温炭酸ガス
D ドロス等
W ワーク
Claims (6)
- レーザ光が照射される被加工表面を有する加工対象物を準備する工程と、
該加工対象物を冷却する工程と、
該被加工表面にレーザ光を照射し、レーザ加工する工程と、
を有し、
上記加工対象物はセラミックス板であって、
上記レーザ加工する工程では、上記冷却する工程で冷却された上記加工対象物の被加工表面や反対側の面に、大気中の水分が結露し水滴もしくは氷として付着している状態でレーザ加工することを特徴とするレーザ加工方法。 - 請求項1のレーザ加工方法において、
上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させて、該加工対象物にレーザ加工を行うことを特徴とするレーザ加工方法。 - 加工対象物の被加工表面にレーザ光を照射してレーザ加工を行うレーザ加工装置において、
上記加工対象物はセラミックス板であって、
上記加工対象物を冷却する冷却手段を有し、
上記冷却手段で冷却された上記加工対象物の被加工表面や反対側の面に、大気中の水分が結露し水滴もしくは氷として付着している状態でレーザ加工することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項3のレーザ加工装置において、
上記冷却手段が、固体二酸化炭素と、
該固体二酸化炭素を上記加工対象物の被加工表面と反対側の面に当接させる当接手段とを有することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項3のレーザ加工装置において、
上記冷却手段が、上記加工対象物の被加工表面もしくは該被加工表面と反対側の面のうち少なくとも一方の面に向けて液化ガスを噴射する噴射手段を有することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項3、4または5のレーザ加工装置において、
上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を平行移動させる移動手段を有することを特徴とするレーザ加工装置。
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