JP4470911B2 - 直流電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の接点同士を接触又は退避させて、直流電流の通電又は遮断を行う直流電磁継電器に関する。
一対の接点同士を接触又は退避させて、直流電流の通電又は遮断を行う直流電磁継電器においては、一対の可動接点を磁気吸引力によって可動させ、各可動接点にそれぞれ対向する一対の固定接点と接触させて、接触状態を形成している。
また、一対の可動接点の接触面と一対の固定接点の接触面との形状は、製造管理の容易さより、すべて平面形状(平坦状)に形成することが行われている。また、接点間に生ずる磨耗を考慮して、一対の可動接点の平面外形の大きさと、一対の固定接点の平面外形の大きさとを異ならせることも行われている。
例えば、特許文献1のプランジャ型電磁継電器においては、一対の固定接点の平面外形と、一対の可動接点の平面外形よりも大きくしている。
しかしながら、直流電磁継電器においては、各接点にプラス又はマイナスの極性がある。具体的には、固定接点の一方はプラス側固定接点となると共に、これに接触する可動接点の一方はマイナス側可動接点となり、また、可動接点の他方はプラス側可動接点となると共に、これに接触する固定接点の他方はマイナス側固定接点となる。そして、一対の可動接点と一対の固定接点とが接触又は退避する時には、各マイナス側の接点から各プラス側の接点へ、アーク放電が発生する。
そのため、特にプラス側の接点の接触面に消耗が多く発生し、このプラス側の接点の接触面の外周部に、バリ状の突起が形成されるおそれがある。このバリ状の突起が形成されると、電流の遮断能力が低下するおそれがあり、場合によっては、接点同士の固着を生じるおそれがある。
特開2002−245916号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、接点にバリ状の突起が形成されることを防止し、直流電流の通電及び遮断を安定して行うことができる直流電磁継電器を提供しようとするものである。
本発明は、通電により磁束を発生させる励磁コイルと、
該励磁コイルによって発生させた磁束を通過させて磁気吸引力を発生させる磁路形成部材と、
上記励磁コイルの内周穴内に挿入し、上記磁気吸引力を受けてスライドするプランジャと、
該プランジャに配設し、一対の可動接点を備えた可動接点ホルダと、
該可動接点ホルダに対向して配設し、上記可動接点に対向する固定接点をそれぞれ備えた一対の固定接点ホルダと、
上記可動接点ホルダ及び上記固定接点ホルダを収容するケースとを有し、
上記可動接点ホルダは、上記一対の可動接点を上記一対の固定接点からそれぞれ退避させた遮断状態と、上記一対の可動接点を上記一対の固定接点にそれぞれ接触させて、上記一対の固定接点ホルダのうち一方の固定接点ホルダから他方の固定接点ホルダへ電流を流す接触状態とを形成するよう構成してあり、
上記遮断状態と上記接触状態とのいずれか一方は、上記磁気吸引力による上記プランジャのスライドによって形成し、他方は、スプリングによって形成するよう構成した直流電磁継電器において、
上記一方の固定接点ホルダに配設したプラス側固定接点は、その接触面の外周に曲面状の第1曲面外周部を形成すると共に、その平面外形を上記一対の可動接点のうち上記プラス側固定接点と対向するマイナス側可動接点の平面外形よりも大きくし、かつ、上記第1曲面外周部に上記マイナス側可動接点の平面外形の輪郭線を対向させてなり、
上記一対の可動接点のうち上記他方の固定接点ホルダに配設したマイナス側固定接点に対向するプラス側可動接点は、その接触面の外周に曲面状の第2曲面外周部を形成すると共に、その平面外形を上記マイナス側固定接点の平面外形よりも大きくし、かつ、上記第2曲面外周部に上記マイナス側固定接点の平面外形の輪郭線を対向させてなることを特徴とする直流電磁継電器にある(請求項1)。
本発明の直流電磁継電器においては、上記可動接点ホルダに配設した一対の可動接点の形状及び上記固定接点ホルダに配設した一対の固定接点の形状に工夫を行っている。
すなわち、本発明においては、各可動接点と各固定接点との接触位置において、直流電流の流れの上流側に位置する各プラス側の接点の平面外形を、下流側に位置する各マイナス側の接点の平面外形よりも大きくし、各プラス側の接点の曲面外周部に各マイナス側の接点の平面外形の輪郭線を対向させている。
より具体的には、プラス側固定接点の平面外形を、マイナス側可動接点の平面外形よりも大きくし、プラス側固定接点の第1曲面外周部にマイナス側可動接点の平面外形の輪郭線を対向させ、また、プラス側可動接点の平面外形を、マイナス側固定接点の平面外形よりも大きくし、プラス側可動接点の第2曲面外周部にマイナス側固定接点の平面外形の輪郭線を対向させている。
そして、一対の可動接点を一対の固定接点にそれぞれ接触させて上記接触状態を形成したときには、直流電流は、プラス側固定接点からマイナス側可動接点へ流れ、可動接点ホルダを流れた後、プラス側可動接点からマイナス側固定接点へ流れる。
上記接触状態を形成するとき、各プラス側の接点の接触面における曲面外周部の内側部分と、各マイナス側の接点の接触面との接触部分との間に、アーク放電が発生する一方、各プラス側の接点の接触面における曲面外周部と、各マイナス側の接点の接触面の外周部との間には、隙間が形成されて、アーク放電が発生しない。
また、上記接触状態から、一対の可動接点を一対の固定接点から退避させた遮断状態に切り替わるときにおいても、上記接触状態を形成するときと同様に、各プラス側の接点の接触面における曲面外周部と、各マイナス側の接点の接触面の外周部との間には、隙間が形成されて、アーク放電が発生しない。これにより、各プラス側の接点の外周部に、バリ状の突起が形成されることを防止することができる。
それ故、本発明によれば、接点にバリ状の突起が形成されることを防止し、直流電流の通電及び遮断を安定して行うことができる直流電磁継電器を提供することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記プラス側固定接点の接触面は、上記第1曲面外周部の内側部分が平坦状に形成してあり、上記マイナス側可動接点の接触面は、平坦状に形成してあり、上記プラス側可動接点の接触面は、上記第2曲面外周部の内側部分が平坦状に形成してあり、上記マイナス側固定接点の接触面は、平坦状に形成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、プラス側固定接点の接触面における平坦状部分と、マイナス側可動接点の平坦状の接触面とを安定して接触させることができ、また、プラス側可動接点の接触面における平坦状部分と、マイナス側固定接点の平坦状の接触面とを安定して接触させることができる。そのため、直流電流の通電及び遮断を一層安定して行うことができる。
また、上記可動接点ホルダは、そのスライド方向に直交する一方の側面に、スライド基準部を有しており、上記ケースは、その一方の内周面に、上記スライド方向に沿って上記スライド基準部のスライドをガイドするガイド基準部を有しており、上記可動接点ホルダにおける上記マイナス側可動接点を、上記一方の固定接点ホルダにおける上記プラス側固定接点と対向させたときにのみ、上記スライド基準部が上記ガイド基準部によってガイドされるよう構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、可動接点ホルダを一対の固定接点ホルダに対向させて、上記ケース内に組み付ける際に、可動接点ホルダは、そのスライド基準部の形成方向をケースにおけるガイド基準部の形成方向に合わせて組み付けることができる。そのため、可動接点ホルダの組付ミスが発生することを容易に防止することができる。
以下に、本発明の直流電磁継電器1にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例の直流電磁継電器1は、図1、図2に示すごとく、以下の励磁コイル2、磁路形成部材3、プランジャ4、可動接点ホルダ5、一対の固定接点ホルダ6及びケース7を有している。
上記励磁コイル2は、ボビン21に巻線を巻回してなり、通電により磁束を発生させるよう構成してある。上記磁路形成部材3は、励磁コイル2の内周穴22及び外周に配設してあり、励磁コイル2によって発生させた磁束を通過させて磁気吸引力を発生させるよう構成してある。
図1に示すごとく、上記プランジャ4は、励磁コイル2の内周穴22内に挿入し、上記磁気吸引力を受けてスライドするよう構成してある。上記可動接点ホルダ5は、プランジャ4の先端部に配設してあり、その表面に一対の可動接点51を備えている。上記各固定接点ホルダ6は、可動接点ホルダ5に対向して配設してあり、可動接点51に対向する固定接点61をそれぞれ備えている。上記ケース7は、上記磁路形成部材3に連結して、可動接点ホルダ5及び固定接点ホルダ6を収容するよう構成してある。
また、上記可動接点ホルダ5は、図3に示すごとく、一対の可動接点51を一対の固定接点61からそれぞれ退避させた遮断状態101と、図4に示すごとく、一対の可動接点51を一対の固定接点61にそれぞれ接触させて、一対の固定接点ホルダ6のうち一方の固定接点ホルダ6から他方の固定接点ホルダ6へ電流を流す接触状態102とを形成するよう構成してある。また、遮断状態101と接触状態102とのいずれか一方は、磁気吸引力によるプランジャ4のスライドによって形成し、他方は、スプリング41によって形成するよう構成してある。
また、図3、図4に示すごとく、上記一方の固定接点ホルダ6に配設したプラス側固定接点61Aは、その接触面611の外周に曲面状の第1曲面外周部612を有している。プラス側固定接点61Aの平面外形(平面外径)D1は、一対の可動接点51のうちプラス側固定接点61Aと対向するマイナス側可動接点51Bの平面外形(平面外径)D2よりも大きくしてある。また、プラス側固定接点61Aの第1曲面外周部612には、マイナス側可動接点51Bの平面外形の輪郭線(角部)Cが対向している。
また、上記一対の可動接点51のうち他方の固定接点ホルダ6に配設したマイナス側固定接点61Bに対向するプラス側可動接点51Aは、その接触面511の外周に曲面状の第2曲面外周部512を有している。プラス側可動接点51Aの平面外形(平面外径)D1は、マイナス側固定接点61Bの平面外形(平面外径)D2よりも大きくしてある。また、プラス側可動接点51Aの第2曲面外周部512には、マイナス側固定接点61Bの平面外形の輪郭線(角部)Cが対向している。
以下に、本例の直流電磁継電器1につき、図1〜図6と共に詳説する。
図6に示すごとく、本例の直流電磁継電器1は、車両における高電圧バッテリ(ハイブリッド車又は電気自動車等の駆動源として用いる高電圧直流電源)81と、車両駆動用等のインバータ回路82との間の配線に配置して用いる。また、直流電磁継電器1は、プラス側配線841とマイナス側配線842との両方に配置して一対のメインリレー1を構成し、車両のECU(電子制御ユニット)85からの信号を受けて、励磁コイル2に通電を行い、インバータ回路82の駆動のオン・オフを行うために用いる。
また、インバータ回路82におけるコンデンサ821に、電源投入時の大きな突入電流が流れるのを防ぐために、高電圧バッテリ81とインバータ回路82との間には、プリチャージ用リレー831及び抵抗器832が接続してある。そして、ECU85からの信号により、プリチャージ用リレー831及びメインリレー1Bを駆動し、コンデンサ821への充電が完了した後、ECU85からの信号により、メインリレー1Aを駆動する。そして、インバータ回路82を駆動するときには、メインリレー1A、1Bを通電状態に維持する。
図1に示すごとく、本例の励磁コイル2は、樹脂からなるボビン21に巻線を行って形成してある。ボビン21は、その中心部に内周穴22を備えた筒状部211を有すると共に、この筒状部211の軸方向両端に径方向外方に突出するフランジ部212を有している。励磁コイル2を構成する巻線は、一対のフランジ部212の間に形成された凹部213内に巻回してある。
本例の磁路形成部材3は、上記励磁コイル2のボビン21の内周穴22内に配置した固定鉄心31と、励磁コイル2及びボビン21の軸方向一端側と外周側とに連続形成したヨーク32と、励磁コイル2及びボビン21の軸方向他端側に配置し、固定鉄心31、励磁コイル2及びボビン21を保持するプレート33とを有している。固定鉄心31、ヨーク32及びプレート33は、いずれも磁路を形成するための磁性材料からなる。
同図に示すごとく、本例のプランジャ4は、その一部が、上記ボビン21の内周穴22内に配置してあると共に、上記固定鉄心31の軸方向一端に、スライド復帰用のスプリング(リターンスプリング)41を介して配置してある。また、プランジャ4は、磁性材料からなり、上記ヨーク32の軸方向一端部に形成した中心穴321内に挿通してある。
そして、図1、図3に示すごとく、本例の直流電磁継電器1は、励磁コイル2に通電を行っていないときには、スプリング41の付勢力によって、一対の可動接点51が一対の固定接点61から退避して、上記遮断状態101を形成するよう構成してある。
一方、図4に示すごとく、本例の直流電磁継電器1は、励磁コイル2に通電を行ったときには、スプリング41の付勢力に抗してプランジャ4がスライドし、一対の可動接点51が一対の固定接点61に接触して、上記接触状態102を形成するよう構成してある。
図1に示すごとく、本例のケース7は、上記ヨーク32に固定し、上記一対の固定接点ホルダ6を配設したケース本体部71と、このケース本体部71との間に、可動接点ホルダ5及び固定接点ホルダ6等を収容するケースカバー72とを有している。ケース本体部71の内側には、上記プランジャ4を配置した中央部の両側に、固定接点ホルダ6がそれぞれ配設してある。
ケースカバー72の内側には、上記可動接点ホルダ5の軸方向一端側の表面との間に、コンタクトスプリング53が配置してある。このコンタクトスプリング53は、可動接点ホルダ5を固定接点ホルダ6に接近させる方向に付勢している。
図5に示すごとく、可動接点ホルダ5は、そのスライド方向Lに直交する一方の側面55に、スライド基準部551を有している。また、ケースカバー72は、その一方の内周面720に、スライド方向L(図3参照)に沿ってスライド基準部551のスライドをガイドするガイド基準部721を有している。
本例の可動接点ホルダ5は、互いに対向する一対の側面55の一方に第1突起551を形成してなり、他方に第1突起551よりも小さな第2突起552を有している。また、本例のケースカバー72は、互いに対向する一対の内周面720の一方に第1突起551のスライドをガイドする第1ガイド溝721を有しており、他方に第2突起552のスライドをガイドする第2ガイド溝722を有している。本例においては、第1突起551をスライド基準部551とし、第1ガイド溝721をガイド基準部721としている。
本例のケースカバー72は、可動接点ホルダ5におけるマイナス側可動接点51Bを、一方の固定接点ホルダ6におけるプラス側固定接点61Aと対向させたときにのみ、ケース本体部71に組み付けることができるようになっている。
すなわち、可動接点ホルダ5におけるマイナス側可動接点51Bを、一方の固定接点ホルダ6におけるプラス側固定接点61Aと対向させたときにのみ、可動接点ホルダ5におけるスライド基準部551としての第1突起551と、ケースカバー72におけるガイド基準部721としての第1ガイド溝721とが対向し、第1突起551が第1ガイド溝721によってガイドされ、第2突起552が第2ガイド溝722によってガイドされるようになっている。
上記スライド基準部551及びガイド基準部721を形成した構成により、可動接点ホルダ5におけるマイナス側可動接点51Bを、誤って他方の固定接点ホルダ6におけるマイナス側固定接点61Bと対向させて組み付けることを防止することができる。そのため、可動接点ホルダ5の組付ミスが発生することを容易に防止することができる。
なお、スライド基準部551を溝状に形成し、ガイド基準部721を突起状に形成することもできる。また、スライド基準部551及びガイド基準部721としては、上記構成以外にも種々の構成を採用することができる。
図1に示すごとく、本例の可動接点ホルダ5は、樹脂からなるシャフト42を介してプランジャ4の軸方向一端側に配設してある。一対の可動接点51は、可動接点ホルダ5の軸方向他端側の表面において、プランジャ4を配設した直流電磁継電器1の中心部の両側に配設してある。
図1、図2に示すごとく、本例の一対の固定接点ホルダ6は、ケースカバー72の軸方向一端側の外側面まで屈曲形成してそれぞれ引き出してある。固定接点ホルダ6の外側端部には、ボルト601が配設してあり、通電及び遮断を行うための電気配線の取付部60が形成してある。そして、直流電磁継電器1によって通電及び遮断を行う電気配線は、各ボルト601によって各固定接点ホルダ6における取付部60に接続される。
また、図1に示すごとく、励磁コイル2、磁路形成部材3、プランジャ4、スプリング41等からなるソレノイド部11は、その軸方向他端側(プレート33を配設した側)において、当該直流電磁継電器1を設置するためのブラケット12上に配設してある。ブラケット12には、励磁コイル2の巻線端部(リード線)に電気接続した導電ターミナル121が、インサート成形等によって設けてある。
そして、導電ターミナル121に、ECU85からの信号を受けて、直流電磁継電器1の外部から励磁コイル2を駆動するための電力が供給される。
可動接点ホルダ5及び固定接点ホルダ6は、良導体金属からなり、一対の可動接点51及び一対の固定接点61は、耐食性に富む良導体金属からなる。また、一対の可動接点51及び一対の固定接点61は、平面外形が円形状を有している。
また、図3、図4に示すごとく、本例のプラス側固定接点61Aの第1曲面外周部612は、その全周が断面R形状に形成してあり、プラス側固定接点61Aの接触面611は、上記第1曲面外周部612の内側部分が平坦状に形成してある。また、本例のマイナス側可動接点51Bの接触面515は、平坦状に形成してある。
また、本例のプラス側可動接点51Aの第2曲面外周部512は、その全周が断面R形状に形成してあり、プラス側可動接点51Aの接触面511は、上記第2曲面外周部512の内側部分が平坦状に形成してある。また、本例のマイナス側固定接点61Bの接触面615は、平坦状に形成してある。
本例の直流電磁継電器1においては、上記可動接点ホルダ5に配設した一対の可動接点51の形状及び上記固定接点ホルダ6に配設した一対の固定接点61の形状に工夫を行っている。
すなわち、本例においては、プラス側固定接点61Aの平面外径D1を、マイナス側可動接点51Bの平面外径D2よりも大きくし、プラス側固定接点61Aの第1曲面外周部612にマイナス側可動接点51Bの平面外形の輪郭線Cを対向させ、また、プラス側可動接点51Aの平面外径D1を、マイナス側固定接点61Bの平面外径D2よりも大きくし、プラス側可動接点51Aの第2曲面外周部512にマイナス側固定接点61Bの平面外形の輪郭線Cを対向させている。
図1、図4に示すごとく、上記直流電磁継電器1における励磁コイル2にECU85からの信号により通電が行われたときには、励磁コイル2により発生した磁束が、上記磁路形成部材3としての固定鉄心31、ヨーク32及びプレート33内を通過し、固定鉄心31からプランジャ4に磁気吸引力が作用する。そして、プランジャ4及び可動接点ホルダ5がスライドし、可動接点ホルダ5における一対の可動接点51が、一対の固定接点ホルダ6における固定接点に接触する。また、このとき、上記コンタクトスプリング53によって付勢されて、一対の可動接点51は一対の固定接点61に安定して接触する。
こうして、接触状態102が形成され、各固定接点ホルダ6における取付部60にそれぞれ接続した電気配線同士を導通させて、通電を行うことができる。
このとき、図4に示すごとく、直流電流Iは、プラス側固定接点61Aからマイナス側可動接点51Bへ流れ、可動接点ホルダ5を流れた後、プラス側可動接点51Aからマイナス側固定接点61Bへ流れる。
そして、プラス側固定接点61Aの接触面611における第1曲面外周部612の内側部分と、マイナス側可動接点51Bの接触面515との接触部分との間に、アーク放電が発生する一方、プラス側固定接点61Aの接触面611における第1曲面外周部612と、マイナス側可動接点51Bの接触面515の外周部との間には、隙間Sが形成されて、アーク放電が発生しない。
また、プラス側可動接点51Aの接触面511における第2曲面外周部512の内側部分と、マイナス側固定接点61Bの接触面615との接触部分との間に、アーク放電が発生する一方、プラス側可動接点51Aの接触面511における第2曲面外周部512と、マイナス側固定接点61Bの接触面615の外周部との間には、隙間Sが形成されて、アーク放電が発生しない。
次いで、図1、図3に示すごとく、ECU85からの信号により励磁コイル2への通電が遮断されたときには、上記磁気吸引力が消滅し、プランジャ4及び可動接点ホルダ5がスプリング41の付勢力を受けてスライド復帰する。そして、可動接点ホルダ5における一対の可動接点51が、一対の固定接点ホルダ6における固定接点から退避する。こうして、遮断状態101が形成され、各固定接点ホルダ6における取付部60にそれぞれ接続した電気配線同士の導通を遮断することができる。
また、上記接触状態102から上記遮断状態101に切り替わるときにおいても、上記接触状態102を形成するときと同様に、プラス側固定接点61Aの接触面611における第1曲面外周部612と、マイナス側可動接点51Bの接触面515の外周部との間には、隙間Sが形成されて、アーク放電が発生しない。また、プラス側可動接点51Aの接触面511における第2曲面外周部512と、マイナス側固定接点61Bの接触面615の外周部との間にも、隙間Sが形成されて、アーク放電が発生しない。
このように、本例においては、プラス側固定接点61Aにおける第1曲面外周部612及びプラス側可動接点51Aにおける第2曲面外周部512にアーク放電が発生せず、プラス側固定接点61Aの外周部及びプラス側可動接点51Aの外周部に、バリ状の突起が形成されることを防止することができる。
それ故、本例の直流電磁継電器1によれば、接点51A、61Aにバリ状の突起が形成されることを防止し、直流電流Iの通電及び遮断を安定して行うことができる。
また、上記接触状態102を形成したときには、プラス側固定接点61Aの接触面611における平坦状部分513と、マイナス側可動接点51Bの平坦状の接触面515とを安定して接触させることができ、また、プラス側可動接点51Aの接触面511における平坦状部分613と、マイナス側固定接点61Bの平坦状の接触面615とを安定して接触させることができる。そのため、直流電流Iの通電及び遮断を一層安定して行うことができる。
実施例における、直流電磁継電器を正面から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、直流電磁継電器を側方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、一対の可動接点を一対の固定接点から退避させた遮断状態を示す断面説明図。 実施例における、一対の可動接点を一対の固定接点に接触させた接触状態を示す断面説明図。 実施例における、可動接点ホルダの周辺を下方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、直流電磁継電器をインバータ回路に用いた状態を示す回路説明図。
符号の説明
1 直流電磁継電器
101 遮断状態
102 接触状態
2 励磁コイル
22 内周穴
3 磁路形成部材
31 固定鉄心
32 ヨーク
33 プレート
4 プランジャ
41 スプリング
5 可動接点ホルダ
51A プラス側可動接点
512 第2曲面外周部
51B マイナス側可動接点
6 固定接点ホルダ
61A プラス側固定接点
612 第1曲面外周部
61B マイナス側固定接点
7 ケース

Claims (3)

  1. 通電により磁束を発生させる励磁コイルと、
    該励磁コイルによって発生させた磁束を通過させて磁気吸引力を発生させる磁路形成部材と、
    上記励磁コイルの内周穴内に挿入し、上記磁気吸引力を受けてスライドするプランジャと、
    該プランジャに配設し、一対の可動接点を備えた可動接点ホルダと、
    該可動接点ホルダに対向して配設し、上記可動接点に対向する固定接点をそれぞれ備えた一対の固定接点ホルダと、
    上記可動接点ホルダ及び上記固定接点ホルダを収容するケースとを有し、
    上記可動接点ホルダは、上記一対の可動接点を上記一対の固定接点からそれぞれ退避させた遮断状態と、上記一対の可動接点を上記一対の固定接点にそれぞれ接触させて、上記一対の固定接点ホルダのうち一方の固定接点ホルダから他方の固定接点ホルダへ電流を流す接触状態とを形成するよう構成してあり、
    上記遮断状態と上記接触状態とのいずれか一方は、上記磁気吸引力による上記プランジャのスライドによって形成し、他方は、スプリングによって形成するよう構成した直流電磁継電器において、
    上記一方の固定接点ホルダに配設したプラス側固定接点は、その接触面の外周に曲面状の第1曲面外周部を形成すると共に、その平面外形を上記一対の可動接点のうち上記プラス側固定接点と対向するマイナス側可動接点の平面外形よりも大きくし、かつ、上記第1曲面外周部に上記マイナス側可動接点の平面外形の輪郭線を対向させてなり、
    上記一対の可動接点のうち上記他方の固定接点ホルダに配設したマイナス側固定接点に対向するプラス側可動接点は、その接触面の外周に曲面状の第2曲面外周部を形成すると共に、その平面外形を上記マイナス側固定接点の平面外形よりも大きくし、かつ、上記第2曲面外周部に上記マイナス側固定接点の平面外形の輪郭線を対向させてなることを特徴とする直流電磁継電器。
  2. 請求項1において、上記プラス側固定接点の接触面は、上記第1曲面外周部の内側部分が平坦状に形成してあり、上記マイナス側可動接点の接触面は、平坦状に形成してあり、
    上記プラス側可動接点の接触面は、上記第2曲面外周部の内側部分が平坦状に形成してあり、上記マイナス側固定接点の接触面は、平坦状に形成してあることを特徴とする直流電磁継電器。
  3. 請求項1又は2において、上記可動接点ホルダは、そのスライド方向に直交する一方の側面に、スライド基準部を有しており、
    上記ケースは、その一方の内周面に、上記スライド方向に沿って上記スライド基準部のスライドをガイドするガイド基準部を有しており、
    上記可動接点ホルダにおける上記マイナス側可動接点を、上記一方の固定接点ホルダにおける上記プラス側固定接点と対向させたときにのみ、上記スライド基準部が上記ガイド基準部によってガイドされるよう構成してあることを特徴とする直流電磁継電器。
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