JP4470461B2 - 機器固有データ送受信システム及び機器固有データ送受信モジュール - Google Patents

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本発明は、機器固有データ送受信システム及び機器固有データ送受信モジュールに係り、特に、機器の使用条件又は使用状況に関する機器固有データを外部の無線送受信装置との間で送受信する機器固有データ送受信システム及び機器固有データ送受信モジュールに関する。
画像処理装置のような機器又はその機器に着脱可能な消耗品等の部品について、その使用条件や使用状況に関する機器固有データのトレースを行うために、機器内に機器固有データを記憶するための不揮発性メモリ(Non Volatile Memory:NVM)が設けられる。また、不揮発性メモリに機器固有データを読み書きするには機器の電源をONにする必要があることや、不揮発性メモリを搭載する回路基板が破損したときには機器固有データが読み出せなくなる等の不便を軽減するために、無線機能付きメモリモジュールを不揮発性モジュールと合わせて用いることが行われる。ここで、無線機能付きメモリモジュールとは、アンテナと無線インタフェースとメモリを含んで構成される回路モジュールで、アンテナ付きRFID(Radio Frequency Identity)チップ等と呼ばれることがある。
図6は、複写機20を一例として、トナーカートリッジ50にアンテナ付きRFIDチップ60を取り付けた様子を示す図である。複写機20は電源22から電力が供給される制御基板30を備え、制御基板30にはCPU32、機器固有データを保持する不揮発性メモリ34、RFID用ASIC38を介したカプラー40が搭載され、これらはシステムバス36に相互に交信可能に接続される。カプラー40は、アンテナを有する送受信回路で、トナーカートリッジ50に取り付けられたアンテナ付きRFIDチップ60との間を無線により交信することができる。このような構成により、複写機20の電源がONの状態において、複写機20の使用条件やトナーカートリッジ50の使用状況等の機器固有データを不揮発性メモリ34にその都度書き込んで記憶することができ、また、カプラー40とアンテナ付きRFIDチップ60との間の無線送受信を用いてアンテナ付きRFIDチップ60へ機器固有データを転送することができる。そして外部の無線送受信装置を用いてアンテナ付きRFIDチップ60にアクセスすれば、複写機20の電源22がOFFであっても、アンテナ付きRFIDチップ60が保持している機器固有データを読み出すことができ、またそのデータを書き換えることもできる。
しかし、図6から明らかなように、複写機20を使用しているときに、機器内部においてカプラー40とアンテナ付きRFIDチップ60との間で無線送受信を行うので、その無線信号による電波障害が生ずるおそれがある。場合により電波法の認可が必要なことがあり、特に世界市場を対象とする機器の場合には、各国の電波法規制をそれぞれ確認して対応をとる必要がでてくる。
これを避けるために、単に無線送受信機能を有するのみならず、有線によるデータ転送も可能ないわゆる有線・無線共用メモリ又は接触・非接触共用メモリを不揮発性メモリと合わせて用いることが考えられる。例えば、機器の作動中は有線接続により不揮発性メモリと有線・無線共用メモリとの間で機器固有データの交信を行い、機器が梱包等で電源の供給がなされないときは無線接続により有線・無線共用メモリと外部の無線送受信装置との間で機器固有データの交信を行うようにすれば、機器内部での電波の発生がない。
これに関し、特許文献1には、非接触式ICカードにおいて接触式コンタクトピンを設け、接触/非接触共用化を図ることが開示されている。また、特許文献2には、接触式及び非接触式インタフェースを有する複合ICカード及び複合ICカード用ICモジュールが開示され、接触式インタフェースにより駆動されているときは非接触式インタフェースによる動作を禁止し、非接触式インタフェースにより駆動されているときは接触式インタフェースによる動作を禁止する技術が述べられている。
特開平10−105669号公報 特開平11−272822号公報
有線・無線共用メモリを不揮発性メモリと合わせて用いるときは、有線接続による不揮発性メモリとの間のアクセスと、無線接続による外部送受信装置との間のアクセスとが可能である。したがって、これら2方向のアクセスを的確に選択し、最新の機器固有データが有線・無線共用メモリ及び不揮発性メモリに保持されるようにする必要がある。
これに対し、特許文献1は、単に非接触式ICカードにおいて接触式コンタクトピンを設けることを述べているだけである。また、特許文献2においては、ICカードにおける例外的な事故を防止するために、接触式インタフェース又は非接触式インタフェースの一方が動作するときに他方の動作を禁止しているにすぎない。
このように従来技術では、有線・無線共用メモリを不揮発性メモリと合わせて用いるときに必要な2方向のアクセスの選択について、これを的確に行うには不十分である。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題を解決し、有線接続と無線接続の2方向のアクセスについてその選択を的確に行うことができる機器固有データ送受信システム及び機器固有データ送受信モジュールを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る機器固有データ送受信システムは、機器に含まれ、該機器の使用条件又は使用状況に関する機器固有データを外部の無線送受信装置との間で送受信する機器固有データ送受信システムであって、前記機器の電源がONのときに前記機器固有データの読み書きを行い、前記機器の電源がOFFのときに前記機器固有データを保持する不揮発性メモリと、接触端子を介して前記不揮発性メモリとの間で前記機器固有データを送受信し、またアンテナを介して前記外部の無線送受信装置との間で前記機器固有データを送受信する機器固有データ送受信モジュールと、を備え、前記機器固有データ送受信モジュールは、前記接触端子による有線接続アクセスと、前記アンテナによる無線接続アクセスとが可能なデュアルポートメモリと、前記デュアルポートメモリのアクセス選択を行う選択手段であって、前記機器の電源のON/OFFと前記アンテナからの受信信号の有無とに基づき、前記接触端子による有線接続アクセス又は前記アンテナによる無線接続アクセスを選択する選択手段と、を有することを特徴とする。
また、前記選択手段は、前記接触端子による有線接続アクセス中に前記アンテナからの無線信号が検出されたときに、前記接触端子による有線接続アクセスの終了後、前記アンテナによる無線接続アクセスに切り替えることが好ましい。
また、前記選択手段は、前記アンテナによる無線接続アクセス中に前記機器の電源がONされたときに、前記アンテナによる無線接続アクセスの終了後、前記接触端子による有線接続アクセスに切り替えることが好ましい。
また、本発明に係る機器固有データ送受信モジュールは、機器の本体に着脱可能な部品に装着され、着脱部の接触端子を介して前記機器の本体との間で前記機器の使用条件又は使用状況に関する機器固有データを送受信し、またアンテナを介して外部の無線送受信装置との間で前記機器固有データを送受信する機器固有データ送受信モジュールであって、前記接触端子による有線接続アクセスと、前記アンテナによる無線接続アクセスとが可能なデュアルポートメモリと、前記機器固有データ送受信モジュールが前記機器の本体と前記接触端子を介して接続されているときに、前記デュアルポートメモリのアクセス選択を行う選択手段であって、前記機器の電源のON/OFFと前記アンテナからの受信信号の有無とに基づき、前記接触端子による有線接続アクセス又は前記アンテナによる無線接続アクセスを選択する選択手段と、を有することを特徴とする。
上記構成の少なくとも1つにより、機器固有データ送受信システムは、機器固有データを保持する不揮発性メモリと、接触端子を介して不揮発性メモリとの間で機器固有データを送受信し、またアンテナを介して外部の無線送受信装置との間で機器固有データを送受信する機器固有データモジュールと、を備える。そして、機器固有データモジュールは、接触端子による有線接続アクセスと、アンテナによる無線接続アクセスとの2方向のアクセスが可能なデュアルポートメモリを有する。デュアルポートメモリのアクセス選択は、機器の電源のON/OFFとアンテナからの受信信号の有無とに基づいて行われる。すなわち、デュアルポートメモリに対して有線接続アクセスがあるのは必ず機器の電源がONされてからであり、無線接続アクセスがあるのは必ずアンテナからの受信信号を受け取ったときである。そこで機器の電源のON/OFFとアンテナからの受信信号の有無とを監視し、それに基づくことで、有線接続と無線接続の2方向のアクセスについてその選択を的確に行うことができる。例えば、デュアルポートメモリ及び不揮発性メモリに対し最新のアクセスに基づいて機器固有データを読み書きできる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、有線接続アクセス中にアンテナからの無線信号が検出されたときには、有線接続アクセスが終了次第、直ちに無線接続アクセスに切り替える。また、無線接続アクセス中に機器の電源がONされたときには、無線接続アクセスが終了次第、直ちに有線接続アクセスに切り替える。したがって、有線接続と無線接続の2方向のアクセスについてその選択を的確に行うことができる。例えば、デュアルポートメモリ及び不揮発性メモリに対し最新のアクセスに基づいて機器固有データを読み書きできる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、接触端子による有線接続アクセスとアンテナによる無線接続アクセスとが可能なデュアルポートメモリを有する機器固有データ送受信モジュールが、機器の本体に着脱可能な部品に装着される。そして、機器固有データモジュールが機器の本体と接触端子を介して接続されているときにデュアルポートメモリの送受信選択が行われる。つまり、部品が機器本体から分離されたときは、デュアルポートメモリはアンテナによる無線接続アクセスしか起こらず、アクセスの選択を行う必要がないが、部品が機器に取り付けられているときは、機器の電源のON/OFFとアンテナからの受信信号の有無とに基づいてアクセスの選択が行われる。デュアルポートメモリに対して有線接続アクセスがあるのは必ず機器の電源がONされてからであり、無線接続アクセスがあるのは必ずアンテナからの受信信号を受け取ったときである。そこで機器の電源のON/OFFとアンテナからの受信信号の有無とを監視し、それに基づくことで、有線接続と無線接続の2方向のアクセスについてその選択を的確に行うことができる。例えば、デュアルポートメモリ及び不揮発性メモリに対し最新のアクセスに基づいて機器固有データを読み書きできる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下において、本発明に係る機器固有データ送受信システムが適用される機器を複写機として説明するが、複写機以外の画像処理装置、例えばプリンタ、ファクシミリ装置等でもよい。また、画像処理装置以外でも、機器固有データを記憶する不揮発性メモリを有する制御機器であってもよい。
図1は、機器固有データ送受信システム10を含む複写機20を示す図である。複写機20は電源22と、制御基板30と、機器固有データ送受信モジュール70とを含む。制御基板30には、CPU32と、機器固有データを記憶する不揮発性メモリ34と、非同期シリアル通信回路(UART)42とが設けられ、これらはシステムバス36により相互に接続される。UART42と機器固有データ送受信モジュール70とは着脱可能な着脱部コネクタ44により有線接続される。ここで、不揮発性メモリ34、システムバス36、UART42、着脱部コネクタ44、機器固有データ送受信モジュール70とが機器固有データ送受信システム10を構成する。なお、複写機20にはこの他に複写機能のための各要素が搭載されるが、図1においてはこれらの図示を省略する。
不揮発性メモリ34は、機器固有データを記憶するメモリで、複写機20の電源22がONのときにデータ読み書きができ、電源22がOFFになっても書き込まれたデータを失う(揮発させる)ことなく保持することができるメモリである。不揮発性メモリ34としては、例えば、EEPROM(Electrical Erasable Programable Read Only Memory)等の半導体メモリを用いることができる。上記のように、不揮発性メモリ34はシステムバス36とUART42と着脱部コネクタ44を介し機器固有データ送受信モジュール70と接続される。したがって、電源22がONしている状態において、不揮発性メモリ34は、有線接続により機器固有データ送受信モジュール70と交信を行うことができる。
図1においてメモリリーダーライター100は、機器固有データ送受信モジュール70との間で機器固有データの無線交信を行う機能を有する無線送受信装置である。メモリリーダーライター100は、アンテナと、アナログ/ディジタル変換回路(Analog/digital converter:A/D)と、これに接続されるデータ処理装置を含む。かかるメモリリーダーライター100は、例えば、メンテナンスのために、機器固有データの収集、設定、変更等を行いやすくしたRFID汎用リーダーライター等を用いることができるほか、一般的な送受信回路とA/D変換回路とパーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)等を組み合わせたものを用いることができる。
機器固有データ送受信モジュール70は、着脱部コネクタ44に適合する接触端子と、アンテナと、機器固有データを保持するメモリとを含む回路モジュールで、接触端子を介して不揮発性メモリ34との間で機器固有データを送受信し、またアンテナを介して外部のメモリリーダーライター100との間で機器固有データを送受信する機能を有する。図2に機器固有データ送受信モジュール70のより詳細なブロック図を示す。なお、以下の説明においても図1に示した符号を用いる。
機器固有データ送受信モジュール70は、接触端子72と有線インタフェース74とを含む有線接続側の入出力部と、アンテナ76と無線インタフェース78とを含む無線接続側の入出力部と、有線接続側及び無線接続側の双方とアクセス可能で機器固有データを保持するデュアルポートメモリ80と、デュアルポートメモリ80のアクセス選択を行う選択回路とを含んで構成される。
接触端子72は、着脱部コネクタ44の接続端子と電気的に接続される機能を有する有線接続端子で、例えば回路基板上にして配置される電極パターン又は接続ピン等で構成することができる。接触端子72は有線インタフェース74と接続される。有線インタフェース74は、不揮発性メモリ34とデュアルポートメモリ80との間で入出力信号の整合を図るための入出力回路である。なお、有線接続において複写機20の電源22から電力が供給されるが、この電源ON/OFFの検出信号84も有線インタフェース74より出力され、選択回路82に供給される。この検出信号84は、例えば、有線接続による電力供給を検出したときHレベル、電力供給が検出されないときをLレベルとして出力することができる。
アンテナ76は、外部のメモリリーダーライター100から電波を受取り、またメモリリーダーライター100に対し電波を送波する機能を有するもので、複数回巻回された導体等で構成することができる。無線インタフェース78は、デュアルポートメモリ80のデータと無線信号との間の変換を行い、またアンテナ76により受信された無線信号を用いてこれを機器固有データ送受信モジュール70の作動電圧として供給する機能を有する回路で、受信手段、送信手段、電源生成手段、復調手段、変調手段等を含む。なお、アンテナ76において無線信号を受取ったことを検出する検出信号86も無線インタフェース78より出力され、選択回路82に供給される。この検出信号86は、例えば、無線接続による作動電圧を検出したときHレベル、作動電圧が検出されないときをLレベルとして出力することができる。
デュアルポートメモリ80は、接触端子72による有線接続アクセスと、アンテナ76による無線接続アクセスとが可能なメモリで、例えば、EEPROM等の半導体メモリを用いることができる。
選択回路82は、デュアルポートメモリ80のアクセス選択を行う機能を有する回路である。具体的には、複写機20の電源ON/OFFの検出信号84と、アンテナ76において無線信号を受取ったことを検出する検出信号86とに基づき、接触端子72による有線接続アクセスを選択するか、あるいはアンテナ76による無線接続アクセスを選択するかを決定する機能を有する。この選択は、機器固有データを有効に活用できることを基準にすることができる。例えば、不揮発性メモリ34とデュアルポートメモリ80において、常に最新のアクセスを反映した機器固有データが保持されるように選択を行う。
アクセス選択は次のように行われる。最初に電源ON/OFFの検出信号84がLレベルで、無線信号の検出信号86がLレベルのときは、有線接続アクセス及び無線接続アクセスはいずれも待機状態とする。待機状態から検出信号84がHレベルとなり有線接続での電力供給が検出されると、有線接続アクセスを選択する。また、待機状態から検出信号86がHレベルとなり無線接続の作動電圧が検出されると、無線接続アクセスを選択する。このようにすることで、待機状態から最先のアクセスを優先することができ、不揮発性メモリ34とデュアルポートメモリ80には、最新のアクセスを反映した機器固有データが保持されることになる。
待機状態でないときに有線接続アクセスと無線接続アクセスが重なるときの選択について図3と図4とを用いて説明する。これらの図では、(a)検出信号84、すなわち電源22のON/OFF、(b)検出信号86、すなわち無線信号の有無、(c)有線接続アクセス、(d)無線接続アクセスについてそれぞれの状態変化を横軸に時間軸を共通にして示してある。有線接続アクセスと無線接続アクセスの状態については、そのアクセスが選択されているときをHレベル、選択されていず待機状態にあるときをLレベルとした。
図3は、接触端子による有線接続アクセス中に、A点においてアンテナからの無線信号が検出された場合を示す。この場合は、A点において無線接続アクセスは待機のままとし、有線接続アクセスが終了したB点を待ってから無線接続アクセスに切替える。
図4は、アンテナによる無線接続アクセス中に、C点において複写機20の電源22がONされた場合を示す。この場合は、C点において有線接続アクセスは待機のままとし、無線接続アクセスが終了したD点を待ってから有線接続アクセスに切替える。
このように、交信中のデータ転送が終了するのを待って直ちにアクセスを切替えることで、現在のアクセスを優先し、次いで待機状態の次のアクセスを行うことができる。したがって、不揮発性メモリ34とデュアルポートメモリ80には、常に最新のアクセスを反映した機器固有データが保持されることになる。
かかるデュアルポートメモリ80や選択回路82等を含む機器固有データ送受信モジュール70は、全体を単一のカスタムLSIで得ることができる。また、これを複数の半導体チップで構成してもよく、また小型の回路基板上に複数の電子部品を配置しこれを1つのモジュールとしてもよい。
上記のように、機器固有データ送受信モジュールのメモリをデュアルポートメモリとして用い、選択回路によりデュアルポートメモリのアクセス選択を行うので、機器の電源がONのときに機器内で電波を発生しない。また、機器の電源がOFFのときにもアンテナにより外部の無線送受信装置との間で機器固有データの読み書きが可能になる。この機能を用いることで、例えば仕向け地の倉庫又は工場においてユーザ仕様にあわせた複写速度等の機器固有データの変更が機器の梱包を開梱することなく行うことができる。また、デュアルポートメモリの容量を適当に設定することで、不揮発性メモリに保持される機器固有データの相当の部分をデュアルポートメモリに転送でき、例えば、制御基板の交換履歴や機器コンフィギュレーション等の各種情報についても外部の無線送受信装置により読み書きすることができる。また、不揮発性メモリを搭載する制御基板等が破損しても、機器固有データ送受信モジュールから最後の機器固有データを容易に読み出すことができる。
図2で説明した機器固有データ送受信モジュール70を、機器本体に着脱可能な部品に装着することもできる。図5は、複写機20の本体と着脱可能な部品としてトナーカートリッジ50を取上げ、このトナーカートリッジ50に機器固有データ送受信モジュール70が設けられる様子を示す。図1と共通の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
複写機20の本体とトナーカートリッジ50とは、着脱部コネクタ44によって着脱可能である。すなわち、トナーカートリッジ50が複写機20の本体に接続されるときは、トナーカートリッジ50に設けられた機器固有データ送受信モジュール70と制御基板30とが着脱部コネクタ44において有線接続される。そして、トナーカートリッジ50を複写機20の本体から取外すときには、着脱部コネクタ44において機器固有データ送受信モジュール70と制御基板30との間の接続が解除される。
したがって、トナーカートリッジ50が複写機20の本体に接続されるときにおける機器固有データ送受信モジュール70の作用は、図1から図4で説明したと同様である。すなわち、機器固有データ送受信モジュール70のデュアルポートメモリ80について、複写機20電源22のON/OFFとアンテナ76からの受信信号の有無とに基づいてアクセスの選択が行われる。したがって、図2から図4で説明したように、有線接続と無線接続の2方向のアクセスについてその選択を的確に行うことができる。例えば、デュアルポートメモリ及び不揮発性メモリに対し最新のアクセスに基づいて機器固有データを読み書きできる。
トナーカートリッジ50を複写機20の本体から分離したときの様子も図5に示す矢印の先に示した。このときは、外部のメモリリーダーライター100との間で機器固有データの読み書きを行うことができる。デュアルポートメモリはアンテナによる無線接続アクセスしか起こらず、アクセスの選択を行う必要がない。
このように、機器固有データ送受信モジュールを機器に着脱可能な部品に取り付けることで、部品の検査工程や出荷時において、機器から電源を供給することなく外部の無線送受信システムからデュアルポートメモリにアクセスし、機器固有データの読み書きができるので、検査・出荷工数を低減することが可能となる。また、その部品が目的とする機器に適合するものかどうかについても、デュアルポートメモリにアクセスして機器固有データを読み出すことで容易に判別できる。
なお、機器固有データ送受信モジュールが設けられるのは、トナーカートリッジ以外の機器本体と着脱可能な部品、例えばインクジェットカートリッジ、リボンカートリッジ、感光ドラム等の消耗部品であってもよく、機器によって仕様が異なる部品、例えば制御基板等であってもよい。
本発明に係る実施の形態の機器固有データ送受信システムを含む複写機の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態における機器固有データ送受信モジュールのブロック図である。 本発明に係る実施の形態において、アクセス選択の一例を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、アクセス選択の他の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、複写機の本体と着脱可能な部品に機器固有データ送受信モジュールが設けられる様子を示す図である。 従来技術において、複写機のトナーカートリッジにアンテナ付きRFIDチップを取り付けた様子を示す図である。
符号の説明
10 機器固有データ送受信システム、20 複写機、22 電源、30 制御基板、34 不揮発性メモリ、36 システムバス、42 UART、44 着脱部コネクタ、50 トナーカートリッジ、60 RFIDチップ、70 機器固有データ送受信モジュール、72 接触端子、74 有線インタフェース、76 アンテナ、78 無線インタフェース、80 デュアルポートメモリ、82 選択回路、84 電源ON/OFF検出信号、86 無線信号の検出信号、100 メモリリーダーライター。

Claims (4)

  1. 機器に含まれ、該機器の使用条件又は使用状況に関する機器固有データを外部の無線送受信装置との間で送受信する機器固有データ送受信システムであって、
    前記機器の電源がONのときに前記機器固有データの読み書きを行い、前記機器の電源がOFFのときに前記機器固有データを保持する不揮発性メモリと、
    接触端子を介して前記不揮発性メモリとの間で前記機器固有データを送受信し、またアンテナを介して前記外部の無線送受信装置との間で前記機器固有データを送受信する機器固有データ送受信モジュールと、
    を備え、
    前記機器固有データ送受信モジュールは、
    前記接触端子による有線接続アクセスと、前記アンテナによる無線接続アクセスとが可能なデュアルポートメモリと、
    前記デュアルポートメモリのアクセス選択を行う選択手段であって、前記機器の電源のON/OFFと前記アンテナからの受信信号の有無とに基づき、前記接触端子による有線接続アクセス又は前記アンテナによる無線接続アクセスを選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする機器固有データ送受信システム。
  2. 請求項1に記載の機器固有データ送受信システムにおいて、
    前記選択手段は、前記接触端子による有線接続アクセス中に前記アンテナからの無線信号が検出されたときに、前記接触端子による有線接続アクセスの終了後、前記アンテナによる無線接続アクセスに切り替えることを特徴とする機器固有データ送受信システム。
  3. 請求項1記載の機器固有データ送受信システムにおいて、
    前記選択手段は、前記アンテナによる無線接続アクセス中に前記機器の電源がONされたときに、前記アンテナによる無線接続アクセスの終了後、前記接触端子による有線接続アクセスに切り替えることを特徴とする機器固有データ送受信システム。
  4. 機器の本体に着脱可能な部品に装着され、着脱部の接触端子を介して前記機器の本体との間で前記機器の使用条件又は使用状況に関する機器固有データを送受信し、またアンテナを介して外部の無線送受信装置との間で前記機器固有データを送受信する機器固有データ送受信モジュールであって、
    前記接触端子による有線接続アクセスと、前記アンテナによる無線接続アクセスとが可能なデュアルポートメモリと、
    前記機器固有データ送受信モジュールが前記機器の本体と前記接触端子を介して接続されているときに、前記デュアルポートメモリのアクセス選択を行う選択手段であって、前記機器の電源のON/OFFと前記アンテナからの受信信号の有無とに基づき、前記接触端子による有線接続アクセス又は前記アンテナによる無線接続アクセスを選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする機器固有データ送受信モジュール。
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