JP5974648B2 - プラグ装置、プラグ装置組み込み機器 - Google Patents

プラグ装置、プラグ装置組み込み機器 Download PDF

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本発明は、各種の機器に組み込むことが可能なプラグ装置およびこれを組み込んだ機器に係り、特に、リーダライタからの照射電波で非接触通信を行うプラグ装置およびこれを組み込んだ機器に関する。
近年、非接触データ通信の形態に広がりが出ている。もともとはICタグ(無線タグ、RFIDタグ、非接触データキャリアなどともいう)とこれにデータを書き込みまたは読み出すリーダライタとの組み合わせで使用されている。この場合、ICタグが自身から電波を発するのは、もっぱらリーダライタ側からの電波照射を電力的に利用した場合に限られるので、その意味でICタグはパッシブな存在である。ICタグは、各種の機器や物品に付され使用される。リーダライタには、ICタグまたはこれを付した機器や物品の種類に応じて専用のものが使われることが多いが、最近は、例えばスマートフォンのようなある種汎用の電子機器をリーダライタとする応用も考えられている。
また、逆に、特定の機器や物品の側をリーダライタとして機能させ、この機器や物品として必要な情報をICタグ相当の機器との非接触通信を行って取り込む形態も使われている。特定の機器や物品の側をリーダライタとして機能させるために組み込むモジュールが開発されており、この場合のICタグ相当の機器としては、例えばやはりスマートフォンのような電子機器が使用される。このときのスマートフォンはパッシブな存在である。
ICタグは、一般にこれを付した機器や物品とは電気的に非接続であるが、ICタグと同様な機能を有する部分をモジュール化しこれを電気的に組み込んだ構成も存在する(例えば特許文献1を参照)。一方、リーダライタは、一般に、これを備えた機器や物品の構成物と電気的に接続されている。
特開2010−134672号公報 特開2000−227954号公報 特開2010−152687号公報
本発明は、各種の機器に組み込むことが可能なプラグ装置およびこれを組み込んだ機器において、リーダライタからの照射電波で非接触通信ができ、また、機器との電気的な接続ができ、さらに、リーダライタ側との相互動作と機器側との相互動作とを調和的に行わせることが可能なプラグ装置およびこれを組み込んだ機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様であるプラグ装置は、リーダライタとの無線によるデータ通信を行うための非接触インターフェース部と、機器との有線によるデータ通信を行うための有線インターフェース部と、前記機器の側から電力供給を受けるための電力導入部と、前記リーダライタからの無線をエネルギー源として電力を発生する電力発生部と、前記電力導入部から電力供給がされ得るように前記電力導入部に接続され、かつ前記有線インターフェース部に接続された、前記有線インターフェース部を介する前記機器とのデータ通信に伴う処理を行うCPUと、前記電力導入部に加えて前記電力発生部からも電力供給がされ得るように前記電力導入部および前記電力発生部に接続された、データを不揮発に書き込み、読み出し可能なメモリ部と、前記電力導入部に加えて前記電力発生部からも電力供給がされ得るように前記電力導入部および前記電力発生部に接続され、かつ前記非接触インターフェース部および前記CPUとの相互接続を有する、前記非接触インターフェース部を介して得た前記メモリ部に書き込むべきデータの書き込み制御を前記メモリ部に対して行い、かつ、前記CPUから得た前記メモリ部に書き込むべきデータの書き込み制御を前記メモリ部に対して行い、かつ、前記リーダライタに送出すべきデータの読み出し制御を前記メモリ部に対して行って該データを前記非接触インターフェース部に供給し、かつ、前記CPUに送出すべきデータの読み出し制御を前記メモリ部に対して行って該データを前記CPUに供給するメモリ制御部と、前記電力発生部が発生した電力に基づき、前記リーダライタから電波被照射中であることを示す信号を電磁界検出信号として生成しかつ該電磁界検出信号を前記機器が前記有線インターフェース部を介してデータ通信を行っているか否かにかかわらず前記機器に伝える検出信号生成部とを具備することを特徴とする。
このプラグ装置は、リーダライタの動作状態と機器の動作状態との組み合わせに応じて適切に動作できるように構成されている。換言すると、リーダライタ側との相互動作と機器側との相互動作とを調和的に行わせるべく構成されている。これは以下による。すなわち、「機器の側から電力供給を受けるための電力導入部」および「リーダライタからの無線をエネルギー源として電力を発生する電力発生部」を具備することを前提として、メモリ部およびメモリ制御部が、電力導入部に加えて電力発生部からも電力供給がされ得るように電力導入部および電力発生部に接続されている。また、リーダライタから電波被照射中であることを示す信号を電磁界検出信号として生成する検出信号生成部をさらに具備している。
本発明によれば、各種の機器に接続することが可能なプラグ装置およびこれを組み込んだ機器において、リーダライタからの照射電波で非接触通信ができ、また、機器との電気的な接続ができ、さらに、リーダライタ側との相互動作と機器側との相互動作とを調和的に行わせることが可能なプラグ装置およびこれを組み込んだ機器を提供することができる。
本発明の一実施形態であるプラグ装置の構成を、その連携するリーダライタ(スマートフォン)および各種機器の位置づけとともに示す機能ブロック図。 図1に示したプラグ装置における、リーダライタの動作状態と機器の動作状態との組み合わせで考えられる動作モードを示す説明図。 図1に示したプラグ装置を配線基板を用いて実現した場合の構成例を示す模式的な上面図。
本発明の実施態様として、前記有線インターフェース部が、前記機器との電気的な接続を行うための着脱可能なコネクタ部を含む、とすることができる。コネクタ部を着脱可能に設けることで、プラグ装置の機器への組み込みをユーザが必要に応じて自由に行うことができる。プラグ装置を複数の機器に共通に利用することもできる。
また、実施態様として、前記電磁界検出信号を前記CPUに導くように前記検出信号生成部から前記CPUへの電気的な接続があり、前記CPUが、前記電磁界検出信号に基づき、前記メモリ部に書き込むべきデータの、該CPUから該メモリ部への供給を停止する、とすることができる。検出信号生成部からCPUへ電気的な接続を設けることにより、CPUは、プラグ装置が何らかの非接触通信を行っていることを了知できる。この了知により、この態様でCPUは、メモリ部に書き込むべきデータの、CPUからメモリ部への供給を停止する。これによれば、機器によらずプラグ装置の側自体の対処として、メモリ部への書き込みアクセスにおいて非接触通信との競合を回避できる。
また、実施態様として、前記CPUが、前記電磁界検出信号に基づき、さらに、前記相互接続を介して前記メモリ制御部に対して、該CPUに送出すべきデータの読み出し制御を停止するように要求する、とすることができる。これによれば、機器によらずプラグ装置の側自体の対処として、メモリ部からの読み出しアクセスにおいても非接触通信との競合を回避できる。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態であるプラグ装置の構成を、その連携するリーダライタ(スマートフォン)および各種機器の位置づけとともに示す機能ブロック図である。同図に示すように、このプラグ装置1は、コイルアンテナ10、無線側接続部11、電力発生部12、メモリ制御部13、メモリ部14、端子部15、有線側接続部16、電力導入部17、検出信号生成部18、CPU19を有する。
コイルアンテナ10および無線側接続部11が非接触インターフェース部を構成し、この非接触インターフェース部は、この装置1とリーダライタ50との無線によるデータ通信を行うために利用される。また、端子部15および有線側接続部16が有線インターフェース部を構成し、この有線インターフェース部は、この装置1と各種機器(ホストCPU)60との有線によるデータ通信を行うために利用される。
コイルアンテナ10は、リーダライタ50からの照射電波(電磁界、無線)を感知しそのエネルギーおよびそれに含まれた情報を無線側接続部11に伝送する。また、この照射電波の応答として、無線側接続部11を介して供給された、情報の重畳された電力により、リーダライタ50に照射すべき電磁界を発生する。
無線側接続部11は、コイルアンテナ10から伝えられたエネルギーとそれに含まれた情報とを切り離し、エネルギーについては電力発生部12に送り、情報については、メモリ制御部13に供給する。また、電力発生部12が発生した電力を受けてこれをコイルアンテナ10に供給するとともに、この電力に、メモリ制御部13から供給された、メモリ部14の読み出しデータである情報を重畳させる。無線側接続部11から、情報が重畳された電力がコイルアンテナ10に伝送される。
電力発生部12は、無線側接続部11を介して送られた無線のエネルギーを源泉として、無線側接続部11のほか、メモリ制御部13、メモリ部14に供給する電力を発生する。また、電力の発生がされた旨を検出信号生成部18に伝える。
メモリ制御部13は、電力導入部17に加えて電力発生部12からも電力供給がされ得るように電力導入部17および電力発生部12に接続されている。電力導入部17は、有線側接続部16を介した、各種機器60の側からの電力の導入部である。
また、メモリ制御部13は、非接触インターフェース部(無線側接続部11)およびCPU19に接続されている。これにより、無線側接続部11を介して得たメモリ部14に書き込むべきデータの書き込み制御をメモリ部14に対して行い、かつ、CPU19から得たメモリ部14に書き込むべきデータの書き込み制御をメモリ部14に対して行う。加えて、リーダライタ50に送出すべきデータの読み出し制御をメモリ部14に対して行ってこのデータを無線側接続部11に供給し、かつ、CPU19に送出すべきデータの読み出し制御をメモリ部14に対して行ってこのデータをCPU19に供給する。
メモリ部14は、電力導入部17に加えて電力発生部12からも電力供給がされ得るように電力導入部17および電力発生部12に接続された、データを不揮発に書き込み、読み出し可能なメモリである(例えばEEPROM)。データの書き込み、読み出しはメモリ制御部13により制御される。
端子部15は、この装置1と各種機器60との電気的接続を行うための、端子を多数備えた物理的な部品である。一般には、このプラグ装置1を各種機器60に恒久的に組み込むためのコネクタを用いることができる。あるいは、各種機器60との間で着脱可能のコネクタを使用してもよい。コネクタを着脱可能に設けることで、プラグ装置1の各種機器60への組み込みをユーザが必要に応じて自由に行うことができる。また、ひとつのプラグ装置1を各種機器60に共通に利用することもできる。
有線側接続部16は、端子部15の各端子およびCPU19に接続され、これにより、端子部15とCPU19との間のデータ(情報)の流れをバファリング(仲介)する。さらには、端子部15を介して各種機器60の側から供給される電力を電力導入部17に送る。また、検出信号生成部18が生成した信号(後述する電磁界検出信号)を端子部15に伝える仲介を行う。
電力導入部17は、各種機器60の側を源泉とする電力の導入部であり、導入された電力をメモリ制御部13、メモリ部14、およびCPU19に供給するため、有線側接続部16と、メモリ制御部13、メモリ部14、CPU19との間に位置する。そのハードウエアとして、より具体的に例えば、降圧電源回路、リップル抑制デカップリングフィルタ回路、あるいは単なる導線などが考えられる。
検出信号生成部18は、電力発生部12が発生した電力に基づき、リーダライタ50から電波被照射中であることを示す信号を電磁界検出信号として生成する。生成された電磁界検出信号は、有線側接続部16およびCPU19に送られる。この電磁界検出信号は、この装置1が、リーダライタ50と交信中であることを各種機器60の側およびCPU19に伝えるための信号である(後述を参照)。検出信号生成部18のハードウエアとしては、より具体的に、例えば、バッファ回路や、あるいは単なる導線とすることも考えられる。
CPU19は、有線インターフェース部16と接続されていて、これにより、有線インターフェース部16を介する機器60の側とのデータ通信を行う。そしてこのデータ通信に伴い必要な各種の処理を行う。またCPU19は、さらにメモリ制御部13とも接続されており、これによりメモリ部14に書き込むべきデータの供給をメモリ制御部13に対して行い、またメモリ部14から読み出されメモリ制御部13を介して供給されたデータを受け取る。例えば典型的には、CPU19は、インターフェース変換プロセッサとして機能させることができる。なお、CPU19には、電力供給を受けるため、電力導入部17からの接続がある。
前述のように検出信号生成部18によって生成された電磁界検出信号は、CPU19にも導かれている。この構成により、CPU19は、電磁界検出信号に基づいて、メモリ部19に書き込むべきデータの、CPU19からメモリ部14への供給を停止できる。すなわち、検出信号生成部18からCPU19へ電気的な接続を設けることにより、CPU19は、このプラグ装置1が何らかの非接触通信を行っていることを了知でき、機器60によらずプラグ装置1の側自体の対処として、メモリ部13への書き込みアクセスにおいて非接触通信との競合を回避できる。
さらに、CPU19は、電磁界検出信号に基づいて、メモリ制御部13に対して、CPU19に送出すべきデータの読み出し制御を停止するように要求することも可能である。これによれば、機器60によらずプラグ装置1の側自体の対処として、メモリ部14からの読み出しアクセスにおいても非接触通信との競合を回避できる。なお、書き込みアクセスに比較して読み出しアクセスは、競合による不都合はより小さい。書き込みの場合は、記憶している内容を変えてしまうが、読み出しの場合はそのようなことにはならず、単に並立動作速度が確保できるか否かの問題に留まるからである。並立動作が可能な速度を確保できるならば、CPU10へのデータの読み出し制御の停止要求には及ばない。
電磁界検出信号によってCPU19が対処することに関しては、以上に代えて次のような構成によっても同じ効果がある。すなわち、電磁界検出信号は、検出信号生成部18から、有線インターフェース部を介して各種機器60にも供給されているので、電磁界検出信号を受けた各種機器60の側において、プラグ装置1で非接触通信との競合が起こらないように、CPU19との通信を一部停止することができる。つまり、CPU19がメモリ部14とアクセスすることを要するようなCPU19と各種機器60との通信を停止すれば、結果としてCPU19がメモリ部14とアクセスすることはなくなるので、プラグ装置1で非接触通信との競合は生じなくなる。このような機器60の側における対処は、機器60の側の設計によるところである。
以上、プラグ装置1の構成について説明した。プラグ装置1が組み込まれ得る各種機器60には、次のようなものを想定することができる。例えば、ディジタルテレビ、オーブンや電子レンジのような調理器具、ナビゲーションシステム、携帯音楽プレーヤ、パソコン、ディジタルフォトフレーム、車両などである。図1中に示したように、各種機器60は、AC電源駆動の場合と電池駆動の場合、両者考えられる。
次に、図2は、図1に示したプラグ装置1における、リーダライタ50の動作状態と各種機器60の動作状態との組み合わせで考えられる動作モードを示す説明図である。図2に示すように、プラグ装置1の動作モードとしては、リーダライタ50の状態で大きく2つに分けることができ、さらに、そのそれぞれにおいて、各種機器60がオフのとき、オンのとき、オンでかつプラグ装置1とアクセス状態であるとき、の3つの状態が考えられる。これにより、合計6つの動作モードが示される。
モード番号1から3は、リーダライタ50がプラグ装置1とアクセスしていない状態(つまりリーダライタ50がプラグ装置1と非近接である状態)のときのモードである。この場合、各種機器60が電源オフであれば、当然ながらプラグ装置1としても何らの動作もしない(モード番号1)。各種機器60が電源オンであれば、各種機器60の側からプラグ装置1に電源供給されていて、いつでも各種機器60との有線による通信(アクセス)が可能である(モード番号2)。そして、各種機器60が電源オンで、かつ実際にプラグ装置1とCPU19を介してアクセスを行い所定の通信している状態もあり得る(モード番号3)。
次に、モード番号4から6は、リーダライタ50がプラグ装置1とアクセスしている状態(つまりリーダライタ50をプラグ装置1に近接させた状態)のときのモードである。この場合であって、各種機器60が電源オフであるときは、リーダライタ50をエネルギー源とする電力により、プラグ装置1とリーダライタ50との交信が可能である(モード番号4)。各種機器60が電源オフ(電池切れの場合もあり得る)でもこれに組み込まれたプラグ装置1と交信できる点は、非接触通信の利点である。
リーダライタ50がプラグ装置1に近接したときに、各種機器60の側が電源オンになっている場合もあり得る(モード番号5)。この場合は、リーダライタ50のプラグ装置1への近接に伴い、非接触通信が通常のようになされる。非接触通信は、リーダライタ50の、プラグ装置1への近接がその開始のトリガになるからである。この場合の非接触通信では、プラグ装置1は、各種機器60の側から常時、電力供給を受けているので、リーダライタ50をエネルギー源とする電力で駆動されるには及ばない。
このプラグ装置1では、この場合、さらに、リーダライタ50から電波被照射中であることを示す信号(電磁界検出信号)をプラグ装置1から各種機器60に送出する。これは、前述したように、検出信号生成部18の機能による。この信号を受けた各種機器60は、これにより、プラグ装置1が何らかの非接触通信を行っていることを了知することができる。この了知により、例えば、各種機器60は、非接触通信との競合が起こらないように、プラグ装置1へのアクセスを一部控えるというような対処が可能である。このような対処は、電磁界検出信号を受けた各種機器60の側の設計によるところである。
最後に、リーダライタ50がプラグ装置1に近接したときに、各種機器60の側が電源オンになっていてかつ実際にプラグ装置1と各種機器60とが通信中(アクセス中)であることもあり得る(モード番号6)。この場合も、モード番号5の場合と同様に、リーダライタ50のプラグ装置1への近接に伴い、非接触通信が開始される。非接触通信は、リーダライタ50の、プラグ装置1への近接がその開始のトリガになるからである。この場合の非接触通信も、プラグ装置1は、各種機器60の側から常時、電力供給を受けているので、リーダライタ50をエネルギー源とする電力で駆動されるには及ばない。
このようにプラグ装置1と各種機器60とが通信中にリーダライタ50とプラグ装置1との非接触通信が開始された場合も、上述のように電磁界検出信号をプラグ装置1から各種機器60に送出する。この信号を受けた各種機器60は、これにより、プラグ装置1が何らかの非接触通信を行っていることを了知し、非接触通信との競合が起こらないように、この場合はプラグ装置1へのアクセスを一部中断することができる。このような対処は、電磁界検出信号を受けた各種機器60の側の設計によるところである。これらの点はすでに述べたとおりである。
プラグ装置1と各種機器60との通信より、プラグ装置1とリーダライタ50との非接触通信の方を優先する考えによれば、リーダライタ50の、プラグ装置1への近接が常に非接触通信の開始トリガになり、使い勝手の良い非接触通信が実現する。ただし、どちらを優先するかの点は、各種機器60の側の設計によるところであり、次のようにもできる。すなわち、電磁界検出信号を受けた各種機器60が、プラグ装置1へのアクセスを一部中断する代わりに、中断せずに例えば警告音を発して非接触通信が拒否された旨をリーダライタ50の使用者に報知するというような考えもあり得る。
以上説明したプラグ装置1は、単なる非接触データキャリアとは次の点で異なる。すなわち、メモリ部14に書き込まれるデータが非接触データ通信を由来とするものに限らず、各種機器60の側を由来とするデータもあり得る。つまり、非接触データ通信で扱われるデータが、各種機器60と連動した動的データ(可変値)になり得る。よって、プラグ装置1が組み込まれた各種機器60は、単に、各種機器60に非接触データキャリアを備えさせたものとは異なるのみならず、各種機器60の側から見ても、外から情報を簡便に取り入れることが可能な、便利な非接触通信媒体を備えたものになっている。
このような利点を踏まえたプラグ装置1の応用について、組み込むべき各種機器として車両を考えた場合の例を以下いくつか示す。
車両には、近年、車内有線ネットワークとして、CAN(controller area network)や、その下位としてLIN(local interconnect network)が設けられている場合がある。これらのネットワークに接続するように上記説明したプラグ装置1を車両に備えるようにする。プラグ装置1は、車両の車内用と車外用とを別々に設けることも考えられる。
プラグ装置1を備えた車両の場合、リーダライタ50であるスマートフォンにより、例えば、運転ログや車両状態(故障)情報、そのマニュアルなどをプラグ装置1を介して容易に吸い出すように構成できる。吸い出したログや情報などは、車両外でその解析や記録など2次使用することができる。
また、逆に、リーダライタ50であるスマートフォンから、プラグ装置1を介して車両の側に運転予定や運転者への指示などの入力を行うことができる。これらの入力は、車内ネットワークにつながっている例えばカーナビに連携させることができる。
また、車外用のプラグ装置1を、車両の鍵に連動するように設けておき、このプラグ装置1に送ったスマートフォンのIDが認証できた場合に車両の鍵を開錠する。一方、車内用のプラグ装置1は、開錠したスマートフォンと同一のIDが確認できた場合のみアクセスできるように構成しておけば、セキュリティを向上できる、というような応用も可能になる。
以上説明したように、このプラグ装置1を各種機器60に組み込んだ場合、リーダライタ50側との相互動作と各種機器60側との相互動作とを調和的に行わせることが可能であり、これにより、上記のような多様な応用に寄与することができる。プラグ装置1は、リーダライタ50とは異なりパッシブな存在のものであり、強電界の電波を出さないので、電波規制の対象にならず応用できる機器に大きな広がりが期待できる。また、リーダライタ50であるスマートフォンが各種機器60と機能的に相互に連動できるようになるので、スマートフォンを介して異なる各種機器60間での緊密な連携も可能になる。例えば各種機器60をクラウド上の情報やSNSに連携させることも容易になる。
次に、図1に示したプラグ装置1を配線基板を用いて実現した場合の構成例について説明する。図3は、このような実現を図った配線基板の例を示す模式的な上面図である。図3において、図1中に示した構成要素と同一または対応するものには同一符号を付してある。
図3に示すように、このプラグ装置は、配線基板21を用い、その上に必要な電気的要素を実装して構成されている。コイルアンテナ10は、配線基板21上に形成された配線パターンにより渦巻状に設けられている。配線基板21は、配線層を両面に備えた両面基板のほか、3層以上の配線層を備えた多層配線板を用いてもよく、それらの場合にはコイルアンテナ10は、これらの複数の配線層に渡ってひとつのループになるように形成され得る。符号10aは、整合用可変キャパシタであり、使用される周波数帯(例えば13.56MHz)におけるコイルアンテナ10の電力的整合のため、それと並列に接続され実装されている。
そしてこのプラグ装置は、無線側接続部11、電力発生部12、メモリ制御部13、メモリ部14、有線側接続部16、電力導入部17、検出信号生成部18をワンチップにまとめて集積した不揮発性メモリ内蔵通信制御IC100を用いている。加えて、CPU19として機能するICが実装されている。これらにより、非常にコンパクトなまとまりを実現している。
通信制御IC100のメモリ部14には、書き換え不能に識別IDを備えさせることができ、これにより、リーダライタの側からプラグ装置としての識別が可能になる。メモリ部14の書き換え可能な領域は、ユーザに開放される。その容量は、例えば、2kBから8kBである。通信制御IC100とCPU19との間のプロトコルには例えばICを使用でき、CPU19につながる有線インターフェースの規格には、例えばCAN、LINのほか、USBやUARTのものを用いることができる。一方、通信制御IC100につながる非接触インターフェースの規格としては、例えばISO15693を使用することができる。
1…プラグ装置、10…コイルアンテナ、10a…整合用可変キャパシタ、11…無線側接続部、12…電力発生部、13…メモリ制御部、14…メモリ部、15…端子部、16…有線側接続部、17…電力導入部、18…検出信号生成部、19…CPU、21…配線基板、50…リーダライタ(スマートフォン)、60…各種機器(ホストCPU)、100…不揮発性メモリ内蔵通信制御IC。

Claims (5)

  1. リーダライタとの無線によるデータ通信を行うための非接触インターフェース部と、
    機器との有線によるデータ通信を行うための有線インターフェース部と、
    前記機器の側から電力供給を受けるための電力導入部と、
    前記リーダライタからの無線をエネルギー源として電力を発生する電力発生部と、
    前記電力導入部から電力供給がされ得るように前記電力導入部に接続され、かつ前記有線インターフェース部に接続された、前記有線インターフェース部を介する前記機器とのデータ通信に伴う処理を行うCPUと、
    前記電力導入部に加えて前記電力発生部からも電力供給がされ得るように前記電力導入部および前記電力発生部に接続された、データを不揮発に書き込み、読み出し可能なメモリ部と、
    前記電力導入部に加えて前記電力発生部からも電力供給がされ得るように前記電力導入部および前記電力発生部に接続され、かつ前記非接触インターフェース部および前記CPUとの相互接続を有する、前記非接触インターフェース部を介して得た前記メモリ部に書き込むべきデータの書き込み制御を前記メモリ部に対して行い、かつ、前記CPUから得た前記メモリ部に書き込むべきデータの書き込み制御を前記メモリ部に対して行い、かつ、前記リーダライタに送出すべきデータの読み出し制御を前記メモリ部に対して行って該データを前記非接触インターフェース部に供給し、かつ、前記CPUに送出すべきデータの読み出し制御を前記メモリ部に対して行って該データを前記CPUに供給するメモリ制御部と、
    前記電力発生部が発生した電力に基づき、前記リーダライタから電波被照射中であることを示す信号を電磁界検出信号として生成しかつ該電磁界検出信号を前記機器が前記有線インターフェース部を介してデータ通信を行っているか否かにかかわらず前記機器に伝える検出信号生成部と
    を具備することを特徴とするプラグ装置。
  2. 前記有線インターフェース部が、前記機器との電気的な接続を行うための着脱可能なコネクタ部を含むことを特徴とする請求項1記載のプラグ装置。
  3. 前記電磁界検出信号を前記CPUに導くように前記検出信号生成部から前記CPUへの電気的な接続があり、前記CPUが、前記電磁界検出信号に基づき、前記メモリ部に書き込むべきデータの、該CPUから該メモリ部への供給を停止することを特徴とする請求項1記載のプラグ装置。
  4. 前記CPUが、前記電磁界検出信号に基づき、さらに、前記相互接続を介して前記メモリ制御部に対して、該CPUに送出すべきデータの読み出し制御を停止するように要求することを特徴とする請求項3記載のプラグ装置。
  5. リーダライタとの無線によるデータ通信を行うための非接触インターフェース部と;機器との有線によるデータ通信を行うための有線インターフェース部と;前記機器の側から電力供給を受けるための電力導入部と;前記リーダライタからの無線をエネルギー源として電力を発生する電力発生部と;前記電力導入部から電力供給がされ得るように前記電力導入部に接続され、かつ前記有線インターフェース部に接続された、前記有線インターフェース部を介する前記機器とのデータ通信に伴う処理を行うCPUと;前記電力導入部に加えて前記電力発生部からも電力供給がされ得るように前記電力導入部および前記電力発生部に接続された、データを不揮発に書き込み、読み出し可能なメモリ部と;前記電力導入部に加えて前記電力発生部からも電力供給がされ得るように前記電力導入部および前記電力発生部に接続され、かつ前記非接触インターフェース部および前記CPUとの相互接続を有する、前記非接触インターフェース部を介して得た前記メモリ部に書き込むべきデータの書き込み制御を前記メモリ部に対して行い、かつ、前記CPUから得た前記メモリ部に書き込むべきデータの書き込み制御を前記メモリ部に対して行い、かつ、前記リーダライタに送出すべきデータの読み出し制御を前記メモリ部に対して行って該データを前記非接触インターフェース部に供給し、かつ、前記CPUに送出すべきデータの読み出し制御を前記メモリ部に対して行って該データを前記CPUに供給するメモリ制御部と;前記電力発生部が発生した電力に基づき、前記リーダライタから電波被照射中であることを示す信号を電磁界検出信号として生成しかつ該電磁界検出信号を前記機器が前記有線インターフェース部を介してデータ通信を行っているか否かにかかわらず前記機器に伝える検出信号生成部と;を有するプラグ装置と、
    前記プラグ装置を組み込むべき前記機器と
    を具備することを特徴とするプラグ装置組み込み機器。
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