JP4468854B2 - 血圧測定装置 - Google Patents
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Description
さらには、耳たぶにカフを装着し、耳たぶを圧迫することにより脈波を測定する方法がある(特許文献1)。
栃久保修、"血圧の測定法と臨床評価"、株式会社メディカルトリビューン、1988年発行、59〜61頁
図1は、耳珠221に、本実施形態に係る血圧測定装置1の装着部3を装着したときの様子を示す図である。また、図2は、装着部3の外観斜視図である。
耳珠は外耳道との相対位置関係、形状、大きさなどの点で固体差が大きい、また性別、人種別、年齢別の個人差も大きいことから、内外のカフを耳珠に対して確実に接触できる状態を保持できるようにすることは困難となる。
前述の通り、一体部材50は、耳掛け部51と第1及び第2の突起部54及び55を備える形状部52とから構成される。
図4は、血圧計本体部2の実体配置図であって、蓋を外して示した図である。
図5は、図1の耳式血圧計1を光電容積脈波血圧計として構成した場合の装置本体2内における動作回路100の構成を示すブロック図である。図5において、耳珠221に装着される装着部3の内側カフ(組立体)6の内部には、光電センサ(脈波センサ)を構成する発光素子であるLED20と受光素子であるフォトトランジスタ21が含まれている。配管4は前述の通り、ゴム管(エアチューブ)であり、内側カフ6内への空気の流路を成す。圧力ポンプ108は電動小型モータを駆動源としており、コンデンサータンク107中に圧縮空気を送り、整流後に内側カフ組立体6内に圧力空気を送り込む。また、配管4から分岐接続される急排弁104は不図示の電磁弁機構が設けられており、内側カフ組立体6内の圧力を急速に減少させる。さらに同様に分岐接続される微排弁105は、内側カフ組立体6内の圧力を一定速度(例えば2〜3mmHg/sec)で減少させる。また、配管4から分岐接続される圧力センサ106は、カフ6内の圧力に応じて電気的パラメータを変化させる。この圧力センサ106に接続される圧力検出アンプ(AMP)107は、圧力センサ106の電気的パラメータを検出し、これを電気的信号に変換し、かつ増幅してアナログのカフ圧信号Pを出力する。
次に、本実施形態に係る光電容積脈波血圧計としての耳式血圧計1の動作について以下に説明する。図6は耳式血圧計(光電容積脈波血圧計)1の測定処理を説明するためのフローチャートである。本図において、装置に対して電源スイッチにより電源投入すると、まず不図示の自己初期診断処理を行い装置の初期値化が行われる。その後、測定開始スイッチを押すことにより処理が開始される。
図7は、カフ圧と脈波信号の相関関係を示す図である。本図において、加圧時測定(ステップS108)の開始から減圧時測定(ステップS116)の終了までの時間における波形を夫々示している。
図8(a)は外側カフ組立体7の一部を構成するカフ袋体22の平面図、図8(b)はカフ袋体22の正面図、図8(c)はカフ袋体22の底面図である。また、図9は図8(a)のX-X線矢視断面図である。
図3に示される装着部3の構成では、より柔軟に様々な耳珠221の形状に対応するため、図12に示されるように、外側カフ組立体7を玉軸受け部11aで挟持幅調節ネジ11に軸止することにより、外側カフ組立体7がその玉軸で首振り動作するようになっている。なお、玉軸受け部11aを設けずに、挟持幅調節ネジ11に外側カフ組立体7を固定して、常に内側カフ組立体6と対向するようにしてもよいことはもちろんである。
カフ袋体22、23を図12で図示したようにOリング24を用いてカフ部材に対する気密状態で固定することで加圧と減圧に耐え得るように構成することができるが、このような完成状態にすることはカフ袋体22、23とOリングの双方が弾性体であることから困難になる。そこで、カフ袋体を嵌合部材を用いてカフ部材に対してパチン嵌合することで、気密性と組み付け作業性の向上と図ると良い。
上記のように光学式に脈波を検出するLED素子20とフォトトランジスタ21とをカフの内部に内蔵するように構成すると、耳珠に対して内外のカフを装着したときにカフの一部が外部に露出される状態になる。このため外乱光の影響を受け、特に、屋内ではさほど問題にならなくとも屋外に出かけて紫外線を含む太陽光に直接的に晒される使用状況下では正確な血圧測定が困難となる。
上述のように挟持幅調節ネジ11は、例えば保持部材10に形成された雌ネジ孔に対して調節ネジ11の本体の外周面に形成された雄ネジ部を図示のように螺合することで、調節ネジ11の正逆方向の回動によりカフ袋体23を設けた外側カフ組立体を任意に移動できるとともに、調節ネジ11の端部において一体形成された玉軸受け部11aをカフ部材30の嵌合孔部47に対して圧入することで、首振り自在に設ける様にしている(図12参照)
しかし、例えば外側カフ組立体の移動ストロークが大きい場合は、気の短い人または指先が不自由な人にとってこの調節ネジ11の回転操作が面倒になる場合がある。そこで、外側カフ組立体の移動ストロークの大小にかかわらず、一気に所望の位置に移動できるようにする一方向移動部材である、ブラッシングブッシュ49をこの調節ネジ11の替わりに用いることもできる。
次に、図2において配管4と配線5とは個別に設けられているが、これでは使用上において相互に絡まったりして都合が悪い。一方で、配管4は空気を含む流体の流路となる中空部が長手方向に沿って形成されているので、この中空部に配線5を通すことで、配線5が外部に露出しないように構成することができる。しかし、このように構成すると配線5を配管4の外部に引き出す部位において気密性を確保するためのシール部分が必要となるが、配管4は自由に曲げられるのでシール性の確保が困難となり、長期に渡る耐久性に問題を残す。また、組み付け作業上も支障を来たすことになる。
上述の実施形態では、図5に示されるように、耳珠221を挟む構成を有する一対のカフの一方側(内側カフ組立体6内部)にのみに血管の血流に対して光を照射する照射部(LED20)と血流からの反射光を検出する受光部(フォトトランジスタ21)を備えるようにしている。
2 装置本体
3 装着部
4 配管
5 配線(信号・電源線)
6 内側カフ組立体
7 外側カフ組立体
9 被覆部材
10 保持部材
11 挟持幅調節ネジ
12 分岐管
13 第1保持部材
14 第2保持部材
15 第3保持部材
17 スペーサー
18 第1調節ネジ
19 第2調節ネジ
20 発光素子(LED)
21 受光素子(フォトトランジスタ)
22、23 カフ袋体
24 オーリング
25 当接面
26 フランジ部
27 ベローズ部
28 開口部
38 嵌合部材
42 シール剤
44 内壁面
45 遮光層
46 開口部
50 ブラッシングブッシュ
51 耳掛け部
52 形状部
53 内部配管
54 第1突起部
55 第2突起部
Claims (9)
- 外耳道に挿入される内側カフと、耳珠の外側に位置される外側カフと、
前記内側カフと前記外側カフとを保持する保持手段と、
前記内側カフまたは前記外側カフの少なくとも一方に内蔵され、血管を流れる血液から脈波信号を検出する脈波検出手段と、
前記保持手段から延設される耳掛け部と、
前記耳掛け部に直接取り付けられ、装着時には耳裏部付近に配置される血圧測定本体部と、を備え、
前記血圧測定本体部は、
前記内側カフと前記外側カフとを空気を含む流体により加圧および減圧する加減圧手段と、
前記配管に接続され、前記内側カフと前記外側カフの圧力を検出する圧力検出手段と、
前記脈波信号とから血圧値を測定する血圧測定制御手段と、を有し、
前記流体を送るために前記内側カフ及び前記外側カフと前記加減圧手段とは流体排送用配管で接続されていることを特徴とする血圧測定装置。 - 前記流体排送用配管は、前記耳掛け部内部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
- 前記保持手段は、
耳甲介から対輪にかけての空間部位に充填される形状部と、
前記形状部から外耳道に向けて延設され、前記内側カフを保持するための第1突起部と、
前記第1突起部に対して略直交され、耳珠を跨ぐように前記形状部から延設され、前記外側カフを保持するための第2突起部と、
前記形状部から延設される耳掛け部と、が一体的に成形された一体部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧測定装置。 - 前記形状部における、少なくとも前記対輪に接触する部分が他の部分よりも柔らかい素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に血圧測定装置。
- 前記耳掛け部における少なくとも耳に接触する部分が前記耳掛け部の他の部分よりも柔らかい素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の血圧測定装置。
- 前記保持部材の他端において、前記外側カフと前記内側カフとの挟持幅を調節するための挟持幅調節部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の血圧測定装置。
- 前記挟持幅調節部は、その先端において前記外側カフを首振り可能にする首振り機構部を有していることを特徴とする請求項6に記載の血圧測定装置。
- 前記保持部材は、耳珠の上下方向に調節可能になるように前記第2突起部に設けられることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の血圧測定装置。
- 前記血圧測定本体部における被験者の側頭部接触側面の曲率半径は、非接触側面の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の血圧測定装置。
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