JP4468607B2 - サスペンション組付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サブフレームに左右の車輪のサスペンションを組付けて成るサスペンションサブアッセンブリを車体に組付けるサスペンション組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のサスペンション組付装置として、特開平11−245127号公報により、昇降自在な昇降台上に、サスペンションサブアッセンブリを載置する組付治具を水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に設け、組付治具をフローティングさせつつこれに立設した位置決めピンを車体に形成した基準穴に嵌合させて、車体に対し組付治具を前後左右に位置決めし、組付治具上のサスペンションアッセンブリを車体に組付けるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のものでは、サスペンションサブアッセンブリをサブフレームに係合する組付治具上のワーク受けで組付治具に対し位置決めしているが、ワーク受けとサブフレームとの間にはサブフレームを着脱するためのクリアランスを確保する必要があるため、サスペンションサブアッセンブリを組付治具に対し精密に位置決めすることは困難である。そのため、車体に対し組付治具を位置決めしても、車体に対するサスペンションサブアッセンブリの組付位置にばらつきを生ずる。尚、組付治具上でサスペンションサブアッセンブリを前後方向及び横方向に押して位置決めすることも考えられるが、治具との間の摩擦でサスペンションサブアッセンブリはスムーズに動かず、精密な位置決めは困難である。
【0004】
本発明は、以上の点に鑑み、サスペンションサブアッセンブリを高精度で車体に組付けられるようにしたサスペンション組付装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、サブフレームに左右の車輪のサスペンションを組付けて成るサスペンションサブアッセンブリを車体に組付けるサスペンション組付装置であって、昇降自在な昇降台上に、サスペンションサブアッセンブリを載置する組付治具を水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に設けるものにおいて、前記組付治具を、昇降台上に水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に支持される治具ベースと、治具ベース上に水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に支持される治具本体とで構成し、治具ベースに、治具本体に載置したサスペンションサブアッセンブリを前後方向に押して治具ベースに対しサスペンションサブアッセンブリを前後方向に位置決めする第1の位置決め手段と、サスペンションサブアッセンブリを横方向に押して左右の車輪のサスペンションが治具ベースの横方向中央の前後方向基準線に関して対称になるようにサスペンションサブアッセンブリを横方向に位置決めする第2の位置決め手段とを設けている。
【0006】
本発明によれば、第1と第2の位置決め手段によりサスペンションサブアッセンブリを前後方向及び横方向に押すと、サスペンションサブアッセンブリが治具本体と一緒に治具ベースに対しスムーズに動く。そのため、サスペンションサブアッセンブリを治具ベースに対し前後方向及び横方向に精密に位置決めすることができる。
【0007】
かくて、治具ベースに、車体に対し治具ベースを前後方向に位置決めし、且つ、治具ベースの前記基準線が車体の車幅方向中央の車長方向基準線に合致するように横方向に位置決めする第3の位置決め手段を設け、治具ベースを車体に対し前後方向及び横方向に位置決めすれば、サスペンションサブアッセンブリを車体に高精度で組付けることができる。特に、治具ベースの横方向中央の前後方向基準線が車体の車幅方向中央の軸長方向基準線に合致するように治具ベースを車体に対し位置決めするため、治具ベースの前記基準線に関して対称になるように位置決めされた左右の車輪のサスペンションは車体の前記基準線に関しても対称性を保ち、車輪のキャンバに左右の車輪で差を生ずるといった不具合は生じない。
【0008】
尚、前記第3の位置決め手段を、車体の左右の基準穴に夫々挿入されるテーパー部を有する左右1対の位置決めピンで構成し、各位置決めピンのテーパ部の基端の外径を各基準穴の穴径より大きくしておけば、各位置決めピンはテーパ部の斜面において車体の各基準穴の穴縁に隙間無く嵌合することになり、車体に対し治具ベースを精密に位置決めできて、サスペンションサブアッセンブリの組付精度が一層向上する。ところで、車体の組立精度のばらつきで車体の左右の基準穴間の距離が基準値から若干ずれる可能性がある。この場合、左右一方の位置決めピンが左右一方の基準穴に嵌合しても、他方の位置決めピンは他方の基準穴に正確に嵌合せず、治具ベースの前記基準線が車体の前記基準線に対し横ずれする。一方、1対の位置決めピンを、治具ベースの前記基準線に関する対称性を保って横方向に接近、離間自在としておけば、両位置決めピン間の距離を車体の左右の基準穴間の距離に合わせて可変して、両位置決めピンを両基準穴に正確に嵌合させ、治具ベースの前記基準線を車体の前記基準線に合致させて、サスペンションサブアッセンブリの組付精度を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、車体Wを図外のハンガーコンベアで搬入する組付ステーションに設けたサスペンション組付装置1を示している。このサスペンション組付装置1は、X形リンク2aで昇降される前側の第1昇降台2上に設けたフロント側サスペンションサブアッセンブリSAF用の第1組付治具3と、X形リンク4aで昇降される後側の昇降台4上に設けたリヤ側サスペンションサブアッセンブリSAR用の第2組付治具5とを備えている。
【0010】
尚、フロント側サスペンションサブアッセンブリSAFは、フロントサブフレームAFに左右の前輪のサスペンションSF,SFを組付けると共に、フロントサブレームAF上にエンジンENGとトランスミッションTMとを搭載して成り、また、リヤ側サスペンションサブアッセンブリSARは、リヤサブフレームARに左右の後輪のサスペンションSR,SRと、トランスミッションTMにプロペラシャフトPSを介して連結されるデフギアDGとを組付けて成る。また、前輪のサスペンションSFのアッパーアームSFaは予め車体Wに組付けられている(図8参照)。
【0011】
第1と第2の各組付治具3,5は、第1と第2の各昇降台2,4上にフラットベアリング30a,50aにより水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に支持させた治具ベース30,50と、治具ベース30,50上にフラットベアリング31a,51aにより水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に支持させた治具本体31,51とで構成されている。第1組付治具3の治具本体31の上面には、フロントサブフレームAFを支持する左右1対のワーク受け310と、トランスミッションTMを支持するワーク受け311と、トランスミッションTMの側面を受ける複数のガイド312とフロントサブフレームAF上のエンジンENGの下部前面を受けるガイド313とが設けられており、治具本体31にフロント側サスペンションサブアッセンブリSAFを安定に載置できるようにしている。また、第2組付治具5の治具本体51の上面には、リヤサブフレームARを支持する4個のワーク受け510と、リヤサブフレームARの前側のクロスビームの前面を受ける左右1対のガイド511と、プロペラシャフトPSを支持するワーク受け512とが設けられており、治具本体51にリヤ側サスペンションサブアッセンブリSARを安定に載置できるようにしている。
【0012】
更に、各組付治具3,5の治具ベース30,50には、治具本体31,51に載置した各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARを前後方向に押して、各治具ベース30,50に対し各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARを前後方向に位置決めする第1の位置決め手段32,52と、各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARを横方向に押して、各治具ベース30,50に対し各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARを横方向に位置決めする第2の位置決め手段33,53とが設けられている。
【0013】
図1,図3に示す如く、第1組付治具3の第1の位置決め手段32は、フロントサブフレームAFの左右両端部の前面を受ける左右1対の固定ローラ320,320と、フロントサブフレームAFの横方向中央部に後方から当接する、シリンダ321で前後動される押圧ローラ322とで構成される。第2組付治具5の第1の位置決め手段52は、リヤサブフレームARの後側のクロスビームの後面を受ける左右1対の固定ローラ520,520と、前記クロスビームに前方から当接する、夫々シリンダ521で前後動される左右1対の押圧ローラ522とで構成される。かくて各組付治具3,5の第1の位置決め手段32,52の押圧ローラ322,522を動かすと、各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARが治具本体31,51と一緒に前後方向に押動されて、各サブフレームSA,SRのクロスビームが固定ローラ320,520に当接し、固定ローラ320,520を基準にして治具ベース30,50に対し各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARが前後方向に精密に位置決めされる。
【0014】
第1と第2の各組付治具3,5の第2の位置決め手段33,53は、各サブフレームSA,SRを左右両側から挟むようにして押す左右1対のクランプ部材330,330、530,530で構成される。そして、左右一側のクランプ部材330,530をシリンダ331,531で左右動させると共に、左右のクランプ部材330,330、530,530に夫々固定したラック332,332、532,532を共通のピニオン333,533に噛合させ、左右のクランプ部材330,330、530,530が治具ベース30,50の横方向中央の前後方向基準線3a,5aに関する対称性を保った状態で横方向に接近・離間されるようにしている。かくて、左右のクランプ部材330,330、530,530を横方向に接近させることにより、前記基準線3a,5aに関して各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARの左右のサスペンションSF,SF、SR,SRが対称になるように、各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARを横方向に精密に位置決めできる。
【0015】
また、第1組付治具3の治具ベース30には、車体Wに対し治具ベース30を前後方向に位置決めし、且つ、治具ベース30の前記基準線3aが車体Wの車幅方向中央の車長方向基準線に合致するように横方向に位置決めする第3の位置決め手段34が設けられている。この位置決め手段34は、図4に示す如く、車体前部の左右各側のフロントサイドフレームWaに形成した基準穴Wbに挿入されるテーパ部340aを有する左右1対の位置決めピン340,340で構成されている。尚、各位置決めピン340は、治具ベース30上のピンホルダ341に軽い摩擦力下で上下動自在に挿設されている。また、各位置決めピン340のテーパ部340aの基端の外径を各基準穴Wbの穴径よりも大きくし、各位置決めピン340がそのテーパ部340aの斜面において各基準穴Wbに隙間無く嵌合するようにしている。そのため、各基準穴Wbの中心と各位置決めピン340の中心とが正確に一致し、車体Wに対し治具ベース30が上記の如く前後方向と横方向とに精密に位置決めされる。
【0016】
尚、車体Wの組立精度のばらつきで左右のフロントサイドフレームWa,Waの基準穴Wb,Wb間の距離が基準値からずれることがある。この場合、左右の位置決めピン340,340が治具ベース30に対し横方向に不動であると、左右一方の位置決めピン340を左右一方の基準穴Wbにこれと同心で嵌合できても、他方の位置決めピン340は他方の基準穴Wbに対し偏心してしまい、治具ベース30の前記基準線3aが車体Wの前記基準線、即ち、左右の基準穴Wb,Wb間の横方向中央の車長方向基準線OB(図8参照)に対し横ずれする。そこで、本実施形態では、左右一方の位置決めピン340をシリンダ342によりピンホルダ341を介して左右動自在とすると共に、左右の位置決めピン340,340のピンホルダ341,341に固定したラック343,343を共通のピニオン344に噛合させ、左右の位置決めピン340,340が治具ベース30の前記基準線3aに関する対象性を保った状態で横方向に接近・離間されるようにしている。かくて、左右の基準穴Wb,Wb間の距離が基準値からずれても、この距離に合わせて左右の位置決めピン340,340間の距離を調整して、左右の位置決めピン340,340を左右の基準穴Wb,Wbに共に同心で嵌合でき、且つ、治具ベース30の前記基準線30aに関する左右の位置決めピン340,340の対称性も確保されるため、治具ベース30の前記基準線30aが車体Wの前記基準線OBに対し横ずれすることはない。
【0017】
また、第1と第2の各組付治具3,5の治具ベース30,50と治具本体31,51とを常時は所定の中立位置にロックしておくため、各昇降台2,4と各治具ベース30,50との間に第1のロック機構35,55を介設すると共に、各治具ベース30,50と各治具本体31,51との間に第2のロック機構36,56を介設している。第1のロック機構35,55は、図6に示す如く、治具ベース30,50の下面に垂設したピン350,550と、ピン350,550をVブロック351,551を介して両側から挟む1対のロックシリンダ352,352、552,552とで構成され、各昇降台2,4と各治具ベース30,50との間に第1のロック機構35,55を前後1対に設けている。第2のロック機構36,56は、図7に示す如く、治具ベース30,50の上面に固定した有底筒状のブロック360,560と、治具本体31,51に固定のガイドスリーブ361,561に軽い摩擦力下で上下動自在に挿設した、ブロック360,560の底壁の孔360a,560aに嵌合可能なロックピン362,562とで構成され、各治具ベース30,50と各治具本体31,51との間に第2のロック機構36,56を左右1対に設けている。また、ガイドスリーブ361,561の下端に、治具本体31,51の可動範囲をブロック360,560の周壁部内面に当接して規制する規制片363,563を取付けている。
【0018】
サスペンション組付作業に際しては、先ず、第1と第2の各組付治具3,5の治具本体31,51にフロント側とリヤ側の各サスペンションサブアッセンブリSAF,SARを載置した後、第2のロック機構36,56をアンロックした状態で第1と第2の位置決め手段32,52により各サスペンションアッセンブリSAF,SARを治具ベース30,50に対し前後方向及び横方向に位置決めする。この位置決めにより、図8(A)に示す如く、各サスペンションアッセンブリSAF,SARの左右の車輪のサスペンションSF,SF、SR,SRの治具ベース30,50の基準線3a,5aに関する対称性が確保される。
【0019】
次に、第1と第2の各昇降台2,4を上昇させる。そして、第1昇降台2側において、第1組付治具3の治具ベース30を第1のロック機構35をアンロックしてフローティングさせつつ、片側の位置決めピン340を図8(B)に示す如く対応する片側の基準穴Wbに手作業で嵌合させ、次に、反対側の位置決めピン340を両位置決めピン340,340間の間隔を調整しつつ反対側の基準穴Wbに手作業で嵌合させる。これにより、図8(C)に示す如く、治具ベース30が車体Wに対し前後方向及び横方向に位置決めされ、治具ベース30の基準線3aが車体Wの基準線OBに合致する。
【0020】
そして、この状態でフロントサブフレームAFを手作業で車体Wに締結する。ここで、左右の前輪のサスペンションSF,SFは治具ベース30の基準線3aに関して対称になるように位置決めされているから、フロント側のサスペンションサブアッセンブリSAFを車体Wの基準線OBに関する左右の前輪SF,SFの対称性を確保した状態で車体Wに組付けることができ、車輪のキャンバに左右の前輪で差を生ずることを確実に防止できる。
【0021】
また、第2昇降台4側では、図5に示す如く、車体Wに垂設した各ボス部WcがリヤサブフレームARの各マウント穴ARaに挿入されるように、第2組付治具5の治具ベース50を第1のロック機構55をアンロックして手作業で位置合わせする。そして、ボス部WcにリヤサブフレームARを手作業でボルトARb止めし、リヤ側サスペンションサブアッセンブリSARを車体Wに組付ける。
【0022】
ところで、車体Wの組立誤差によりフロント側サスペンションサブアッセンブリSAFを組付ける車体前部と、リヤ側サスペンションサブアッセンブリSARを組付ける車体後部との相対位置関係にずれを生ずることがある。ここで、リヤサブフレームARはボス部Wcに対し所定の調整代で位置調整可能に締結されるようになっている。そのため、車体前部に対し車体後部が横ずれしたり横方向に傾いていても、フロント側サスペンションサブアッセンブリSAFの車幅方向中央の中心線とリヤ側サスペンションサブアッセンブリSARの車幅方向中央の中心線とが合致するようにリヤ側サスペンションサブアッセンブリSARの組付位置を修正することで、走行性能への悪影響を回避できる。
【0023】
本実施形態では、第1組付治具3のベース30に対しフロント側サスペンションサブアッセンブリSAFをその中心線が治具ベース30の基準線3aに合致するように精密に位置決めできると共に、第2組付治具5の治具ベース50に対しリヤ側サスペンションサブアッセンブリSARをその中心線が治具ベース50の基準線5aに合致するように精密に位置決めできるため、第1組付治具3の治具ベース30と第2組付治具5の治具ベース50との相対位置関係を計測することで、リヤ側サスペンションサブアッセンブリSARの組付位置をその中心線がフロント側サスペンションサブアッセンブリSAFの中心線に合致するように容易に修正できる。
【0024】
そこで、第1組付治具3の治具ベース30に、その基準線3aに沿って第2組付治具5の治具ベース50にオーバーラップする位置までのびるアーム6を固定し、アーム6の先端にクロスメンバ6aを介して計測手段たる左右1対のカメラ7,7を取付け、両カメラ7,7により第2組付治具5の治具ベース50に固定した左右1対のターゲット7a,7aを撮像し得るようにした。
【0025】
これによれば、両カメラ7,7で撮像したターゲット7a,7aの画像から、アーム6、即ち、第1組付治具3の治具ベース30と第2組付治具5の治具ベース50との横ずれや横方向の傾きといった相対位置関係を計測することができる。そのため、両治具ベース30,50の相対位置関係の計測結果に基づいてリヤ側サスペンションサブアッセンブリSARの組付位置を容易に修正できる。
【0026】
更に、各ボス部WcがリヤサブフレームARの各マウント穴ARaに挿入されるように第2組付治具5の治具ベース50を位置合わせした状態で、第1組付治具3の治具ベース30と第2組付治具5の治具ベース50との相対位置関係をカメラ7,7によって計測すると、この計測結果から車体前部と車体後部との相対位置関係のずれを直ちに知ることができる。そのため、この計測結果を車体組立工程にフィードバックして、車体組立精度の維持管理に活用できる。
【0027】
尚、上記実施形態では、アーム6にカメラ7を取付けたが、アーム6にターゲット7aを固定して第2組付治具5の治具ベース50にカメラ7を取付けても良い。また、アーム6を第1組付治具3の治具ベース30にオーバーラップするように第2組付治具5の治具ベース50に固定しても良い。更に、上記実施形態では、計測手段としてカメラ7を用いたが、ポテンショメータ等を用いることも可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、サスペンションサブアッセンブリを組付治具に対し精密に位置決めでき、車体に対するサスペンションサブアッセンブリの組付精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の側面図
【図2】 図1の上方から見た平面図
【図3】 治具本体を取外した状態の組付治具の拡大平面図
【図4】 組付治具に設けた位置決めピンの車体との係合状態を示す図
【図5】 リヤ側サスペンションサブアッセンブリの車体への取付部の断面図
【図6】 図1のVI-VI線拡大截断面図
【図7】 図1のVII-VII線拡大截断面図
【図8】 (A)組付治具を模式的に表わした組付第1工程を示す図、(B)組付第2工程を示す図、(C)組付第3工程を示す図
【符号の説明】
W 車体
Wb 基準穴
SAF,SAR サスペンションサブアッセンブリ
AF,AR サブフレーム
SF,SR サスペンション
1 サスペンション組付装置
2,4 昇降台
3,5 組付治具
30,50 治具ベース
31,51 治具本体
32,52 第1の位置決め手段
33,53 第2の位置決め手段
34 第3の位置決め手段
340 位置決めピン
340a テーパ部
Claims (4)
- サブフレームに左右の車輪のサスペンションを組付けて成るサスペンションサブアッセンブリを車体に組付けるサスペンション組付装置であって、
昇降自在な昇降台上に、サスペンションサブアッセンブリを載置する組付治具を水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に設けるものにおいて、
前記組付治具を、昇降台上に水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に支持される治具ベースと、治具ベース上に水平面に沿って任意の方向にフローティング自在に支持される治具本体とで構成し、
治具ベースに、治具本体に載置したサスペンションサブアッセンブリを前後方向に押して治具ベースに対しサスペンションサブアッセンブリを前後方向に位置決めする第1の位置決め手段と、サスペンションサブアッセンブリを横方向に押して左右の車輪のサスペンションが治具ベースの横方向中央の前後方向基準線に関して対称になるようにサスペンションサブアッセンブリを横方向に位置決めする第2の位置決め手段とを設けた、
ことを特徴とするサスペンション組付装置。 - 治具ベースに、車体に対し治具ベースを前後方向に位置決めし、且つ、治具ベースの前記基準線が車体の車幅方向中央の車長方向基準線に合致するように横方向に位置決めする第3の位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション組付装置。
- 前記第3の位置決め手段を、車体の左右の基準穴に夫々挿入されるテーパー部を有する左右1対の位置決めピンで構成し、各位置決めピンのテーパ部の基端の外径を各基準穴の穴径より大きくしたことを特徴とする請求項2に記載のサスペンション組付装置。
- 前記1対の位置決めピンを、治具ベースの前記基準線に関する対称性を保って横方向に接近、離間自在としたことを特徴とする請求項3に記載のサスペンション組付装置。
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