JP4467957B2 - 光学レンズ、光ヘッド装置、光情報装置、コンピューター、光情報媒体プレーヤー、光情報媒体サーバー - Google Patents

光学レンズ、光ヘッド装置、光情報装置、コンピューター、光情報媒体プレーヤー、光情報媒体サーバー Download PDF

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本発明は、例えば光ディスクなどの光情報媒体上に記憶される情報の記録・再生又は消去を行う光ヘッド装置及び光情報装置、光情報装置における記録再生方法、及びこれらを応用したシステムに関する。さらに、前記光ヘッド装置に用いる対物レンズ(光学レンズ)、回折素子及び位相段差に関する。
高密度・大容量の記憶媒体として、ピット状パターンを有する光ディスクを用いる光メモリ技術は、ディジタルオーディオディスク、ビデオディスク、文書ファイルディスク、さらにはデータファイルと用途を拡張しつつ、実用化されてきている。微小に絞られた光ビームを介して、光ディスクへの情報記録再生が高い信頼性のもとに首尾よく遂行される機能は、回折限界の微小スポットを形成する集光機能、光学系の焦点制御(フォーカスサーボ)とトラッキング制御、及びピット信号(情報信号)検出に大別される。
近年、光学系設計技術の進歩と光源である半導体レーザーの短波長化により、従来以上の高密度の記憶容量を持つ光ディスクの開発が進んでいる。高密度化のアプローチとしては、光ディスク上へ光ビームを微小に絞る集光光学系の光ディスク側開口数(NA)を大きくすることが検討されている。
その際、問題となるのが光軸の傾き(いわゆるチルト)による収差の発生量の増大である。NAを大きくすると、チルトに対して発生する収差量が大きくなる。これを防ぐためには、光ディスクの基板の厚み(基材厚)を薄くすれば良い。
光ディスクの第1世代といえるコンパクトディスク(CD)は赤外光(波長λ3は780nm〜820nm)、とNA0.45の対物レンズを使用し、ディスクの基材厚は1.2mmである。第2世代のDVDは赤色光(波長λ2は630nm〜680nm、標準波長650nm)、とNA0.6の対物レンズを使用し、ディスクの基材厚は0.6mmである。そして、第3世代の光ディスクは青色光(波長λ1は390nm〜415nm、標準波長405nm)、とNA0.85の対物レンズを使用し、ディスクの基材厚は0.1mmである。
なお、本明細書中では、基板厚みとは光ディスク(または情報媒体)に光ビームの入射する面から情報記録面までの厚みを指す。
このように、高密度光ディスクの基板の厚みは薄くされている。経済性、装置の占有スペースの観点から、上記基材厚や記録密度の異なる光ディスクを記録再生できる光情報装置が望まれる。そのためには異なる基板の厚みの光ディスク上に回折限界まで光ビームを集光することのできる集光光学系を備えた光ヘッド装置が必要である。
また、基材の厚いディスクを記録再生する場合には、ディスク表面より奥の方にある記録面上に光ビームを集光する必要があるので、焦点距離をより長くしなければならない。
このため、異なる種類の光ディスクを複数の波長の光ビームを用いて互換再生することを目的とした構成が開示されている。これを、図20を用いて説明する。図20において10と11は透明基材厚がそれぞれ0.1mm(t1)と0.6mm(t2)の光ディスクである。剛性を強化するため、透明基材の裏面(対物レンズ40とは反対側)に保護基材を張り合わせるが、図では省略した。
対物レンズ40は屈折レンズ402と屈折レンズ402の一面に異材質層401を接合したものである。屈折レンズと異材質層の屈折率と分散の違いを利用する。異なる波長の光を対物レンズにそれぞれ入射させる。光源の光束の波長が長波長側にシフトしたときに球面収差がアンダー側に変移するような球面収差特性を有する。これによって、透明基板の厚さがt1からt2のように厚くなるときに球面収差がオーバーになる分を、より波長の長い光によるアンダーによってキャンセルする。こうして厚さの異なる光ディスクの互換記録・再生を可能としている(たとえば特許文献1参照)。
第2の従来例としては、波長選択位相板を対物レンズと組み合わせる構成が開示されている。これを、図21と図22を用いて説明する。図21は、光ヘッド装置の概略構成を示している。波長λ1=405nmの青色光源を有する青色光光学系51より出射した平行光はビームスプリッター161及び波長選択位相板205を透過して、対物レンズ50によって、基材厚0.1mmの光ディスク9(第3世代光ディスク)の情報記録面に集光される。
光ディスク10で反射した光は逆の経路をたどって青色光光学系51の検出器で検出される。波長λ2=650nmの赤色光源を有する赤色光光学系52より出射した発散光はビームスプリッター161で反射、波長選択位相板205を透過して、対物レンズ50によって、基材厚0.6mmの光ディスク10(第2世代光ディスク:DVD)の情報記録面に集光される。光ディスク10で反射した光は逆の経路をたどって赤色光学系52の検出器で検出される。
対物レンズ50は平行光入射時に基材厚0.1mmを透過して集光されるように設計されており、DVD記録・再生の際は基材厚の違いによって球面収差が発生する。この球面収差を補正するため、赤色光光学系52より出射して対物レンズ50にする光ビームを発散光にすると共に、波長選択位相板205を用いている。対物レンズに発散光を入射させると新たな球面収差が発生するので、基材厚の違いによって発生する球面収差をこの新たな球面収差でうち消すとともに、波長選択位相板205によっても波面を補正している。
図22に波長選択位相板205の平面図である図22(a)と側面図である図22(b)を示す。波長選択位相板205は、波長λ1での屈折率をn1、h=λ1/(n1−1)として、高さh、3hの位相段差205aで構成される。波長λ1の光に対しては、高さhにより生じる光路長の差は波長λ1であり、位相差2πラジアンに相当するため、位相差0と同じである。
このため、位相分布に影響を与えず、光ディスク9の記録再生には影響を与えない。一方、波長λ2の光に対しては、波長λ2での位相板205の屈折率をn2とすると、h/λ2×(n2―1)は約0.6λ、すなわち波長の整数倍ではない光路長の差を生じる。この光路長の差による位相差を利用して、先に述べた収差補正を行っている(たとえば特許文献2および、非特許文献1参照)。
また、第3の従来例としては、複数の対物レンズを機械的に切り替えて用いる構成が開示されている(たとえば特許文献3)。
さらに、第4の従来例としては、異なる曲率半径を有する反射面を備えたミラーを光軸を折り曲げる立ち上げミラーと兼ねる構成が、特開平11−339307号公報に開示されている(たとえば特許文献4)。
第5の従来例としては、第1の従来例と同様に屈折型の対物レンズとホログラムを組み合わせて、異なる波長の光の同じ次数の回折光に生じる色収差を利用して、基材厚の差を補正する構成が開示されている(たとえば特許文献5)。
特開2002−237078号公報(第6−7頁、図1) 特開平10−334504号公報(第7−9頁、図1−図4) 特開平11−296890号公報(第4−6頁、図1) 特開平11−339307号公報(第4−5頁、図1) 特開2000−81566号公報(第4−6頁、図1、2) ISOM2001TECHNICAL DIGEST セッションWe−C−05(予稿集30頁)
第1の従来例は、光源の光束の波長が長波長側にシフトしたときに球面収差がアンダー側に変移するような球面収差特性を有する。これによって、透明基板の厚さがt1からt2のように厚くなるときに球面収差がオーバーになる分を、より波長の長い光によるアンダーによってキャンセルする構成である。
例えば、透明基板の厚さがt1の光ディスクに対して情報再生から情報記録へと切り替える際には、光量を10倍ほど大きくする必要があり、これに伴って波長も変化し、長くなる。波長が長くなるので、球面収差がアンダーに変化するが、ディスクの厚みは変化しないので、意図しない球面収差が発生し集光性能の劣化が起こるという課題がある。
また、光量変化による波長変化は焦点距離の変化も起こす。第1の従来例(特許文献1)の図3では、青色光の波長が10nm変化すると焦点距離が約10μm変化している。第1の従来例の図4では、赤色光の波長が10nm変化すると焦点距離が約3μm変化している。特に青色光の焦点距離変化が大きく、光量を変化させた直後、対物レンズがフォーカス制御によって移動するまでの間、集光特性が劣化するという課題がある。
第2の従来例では、互換素子として、波長選択位相板を用いている。基材厚の厚いディスクを記録再生する際には、記録面が対物レンズに対して、基材厚の分だけ遠くなるので、焦点距離を延ばす必要がある。焦点距離は互換素子がレンズパワーを有することによって伸ばすこともできるが、波長選択位相板にはレンズパワーがない。
また、第2の従来例のように赤色光を発散光にして、このレンズパワーをすべて実現しようとすると、トラック追従などによる対物レンズの移動時に、大きな収差が生じて記録・再生特性が劣化するという課題が生じる。
さらに、光ディスクで反射して対物レンズを通過して戻る光の平行度が、光ディスク基材厚によって違うので、検出レンズと光検出器を共通にすることができず、光の平行度に応じて別個に準備しなくてはならないという課題も生じる。
第3の従来例では、対物レンズを切り替えているので、複数の対物レンズを要し、部品点数が多くなると共に、光ヘッド装置の小型化が困難という課題がある。た、切り替え機構を要する点でも装置の小型化を困難にするという課題がある。
第4の従来例では、対物レンズをミラーに対して独立に駆動している(特許文献4の第4図から第6図参照)。
ところが上述のように曲率半径をもったミラーによって光ビームを平行光から変換するので、対物レンズがトラック制御などによって移動すると、入射光波面に対する対物レンズの相対位置が変化し、収差が発生し、集光特性が劣化するという課題がある。
また、ミラーの反射面は曲率半径を持った面、すなわち球面によって構成されているが、基材厚の差と波長の差を補正するためには球面では不十分であり、5次以上の高次収差を十分に低減することができないという課題もある。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、異なる種類の光ディスクの互換再生や互換記録を単一の対物レンズを用いて実現し、かつ光量切り替え時などの波長変化に際して、焦点距離の変化や球面収差の発生を抑制し、情報の再生又は記録の安定した光学素子、光学レンズ、及びこれらを応用した装置、システムを提供することを目的とする。さらに、単一の光ディスクを記録再生する光学素子、光学レンズ、及びこれらを応用した装置、システムも提供する。
前記目的を達成するために、本発明の光学素子は、赤色光と青色光の少なくとも2波長に対応した光学素子であって、位相段差を備え、前記位相段差を前記青色光が透過する際に生じる光路長の差が、前記青色光の波長の5倍であることを特徴とする。
本発明の第1の光学レンズは、赤色光と青色光の少なくとも2波長に対応した光学レンズであって、位相段差を備え、前記位相段差を前記青色光が透過する際に生じる光路長の差が、前記青色光の波長の5倍であることを特徴とする。
本発明の第2の光学レンズは、ホログラムと、屈折型レンズと、位相段差とを備えた光学レンズであって、前記ホログラムは、鋸歯状断面形状の鋸歯状格子を含んでおり、前記鋸歯状格子の深さの設定により、青色光に対しては+2次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しては+1次回折光が最も強く発生し、前記位相段差を前記青色光が透過する際に生じる光路長の差が、前記青色光の波長の5倍であることを特徴とする。
本発明の第3の光学レンズは、ホログラムと、屈折型レンズと、位相段差とを備えた光学レンズであって、前記ホログラムは、青色光に対しては+2次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しては+1次回折光が最も強く発生し、前記ホログラムのホログラム格子は、少なくとも前記ホログラムの光軸との交点を含む内周部に形成され、前記青色光の+2次回折光は、基材厚がt1の基材を通して集光され、前記内周部を通る前記赤色光の+1次回折光は、基材厚がt2の基材を通して集光され、t1<t2であり、前記位相段差を前記青色光が透過する際に生じる光路長の差が、前記青色光の波長の5倍であることを特徴とする。
本発明の第1の光ヘッド装置は、前記各光学レンズと、波長λ1の青色光を出射する第1レーザー光源と、波長λ2の赤色光を出射する第2レーザー光源と、光情報媒体の記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部とを備えたことを特徴とする。
本発明の光情報装置は、前記各光学レンズのいずれかとレーザー光源とを含む光ヘッド装置と、光情報媒体を回転するモーターと、前記光ヘッド装置から得られる信号を受け前記信号に基づいて、前記モーター、前記光学レンズ、及び前記レーザー光源の少なくともいずれかを制御及び駆動する電気回路とを備えたことを特徴とする。
本発明のコンピュータは、前記各光情報装置のいずれかを備え、入力された情報、及び前記光情報装置から再生された情報の少なくともいずれかに基づいて演算を行う演算装置と、前記入力された情報、前記光情報装置から再生された情報、及び前記演算装置によって演算された結果の少なくともいずれかを出力する出力装置を備えたこと特徴とする。
本発明の光情報媒体プレーヤーは、前記各光情報装置のいずれかと、前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換するデコーダーとを備えたことを特徴とする。
本発明のカーナビゲーションシステムは、前記各光情報装置のいずれかと、前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換するデコーダーとを備えたことを特徴とする。
本発明の光情報媒体レコーダーは、前記各光情報装置のいずれかと、画像情報を前記光情報装置によって記録する情報に変換するエンコーダーとを備えたことを特徴とする。
本発明の光情報媒体サーバーは、前記各光情報装置のいずれかと、外部との情報のやりとりを行う入出力端子とを備えたことを特徴とする。
本発明の第4の光学レンズは、1波長の光に対応した光学レンズであって、位相段差を備えており、前記位相段差を前記光が透過する際に生じる光路長の差が、前記光の波長の整数倍であることを特徴とする。
本発明の第2の光ヘッド装置は、前記第4の光学レンズと、光ビームを出射するレーザー光源と、光情報媒体の記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部とを備え、前記光学レンズは、前記レーザー光源からの光ビームを基材を通して光情報媒体の記録面上へ集光することを特徴とする。
本発明は、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる位相段差によって、色収差による球面収差を補正できるので、波長の変化に対しても情報の再生や記録を安定して行うことができ、異種ディスクの互換を実現できる。
本発明の光学素子、第1の光学レンズによれば、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる位相段差によって、色収差による球面収差を補正できるので、波長の変化に対しても情報の再生や記録を安定して行うことができる。本発明において、位相段差とは光学素子に高低差を形成する段差を形成したものであり、この段差を通過する光に位相差を生じさせるものである。このことは、以下の各発明についても同様である。
本発明の第2の光学レンズによれば、青色光に対しては+2次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しては+1次回折光が最も強く発生するようにしたことにより、焦点位置補正と基材厚差による球面収差の補正を実現できる。さらに青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる位相段差によって、色収差による球面収差を補正できるので、波長の変化に対しても情報の再生や記録を安定して行うことができる。
本発明の第3の光学レンズによれば、ホログラムの内周部を、青色光に対しては+2次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しては+1次回折光が最も強く発生するようにしたことにより、赤色光ビームの回折光強度を最大にでき、青色光ビームの集光スポットに対する光の利用効率も低下しないようにすることができる。さらに青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる位相段差によって、色収差による球面収差を補正できるので、波長の変化に対しても情報の再生や記録を安定して行うことができる。
本発明の第4の光学レンズによれば、色収差を補正でき、回折レンズの格子ピッチを粗くすることができ、光量の利用効率を高めることができる。
本発明の第1の光ヘッド装置によれば、単一の光ヘッド装置によって、記録密度の異なる複数の光ディスクに対応することができる。
本発明の第2の光ヘッド装置によれば、単一の光ディスクを記録再生する装置に用いることができる。
本発明のコンピューターや、光ディスクプレーヤー、光ディスクレコーダー、光ディスクサーバー、カーナビゲーションシステムによれば、異なる種類の光ディスクを安定に記録あるいは再生できるので、広い用途に使用できる。
前記第1の光学レンズにおいては、前記青色光は前記光学レンズによって基材厚がt1の基材を通して集光され、前記赤色光は基材厚がt2の基材を通して集光され、t1<t2であることが好ましい。
また、液晶型位相変調素子をさらに備えており、前記液晶型位相変調素子を電気的にスイッチングすることにより、前記青色光は前記基材厚がt1の基材を通して集光され、前記赤色光は前記基材厚がt2の基材を通して集光され、かつ透過波面に与える位相変調量を切り替えて、基材厚差による収差を補正することが好ましい。この構成によれば、ホログラムを用いることなく、液晶型位相変調素子によって、基材厚差による収差を補正することができる。
また、ホログラムをさらに備えており、前記ホログラムの回折格子の深さの設定により、青色光に対しては+2次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しては+1次回折光が最も強く発生するようにして、基材厚差による収差を補正することが好ましい。
また、前記光学レンズは、2種類の異なる材質で形成された屈折型レンズであることが好ましい。この構成によれば、屈折型レンズに色収差補正作用があり、この補正作用は回折による光量損失がなく、高い光利用効率と色収差補正とを両立できる。
前記第2の光学レンズにおいては、前記鋸歯状格子の深さがh1であり、前記h1は、前記青色光に対して約2波長の光路長の差を与える深さであることが好ましい。この構成によれば、青色光に対して+2次回折光強度が最大となり、赤色光に対して+1次回折光強度が最大となる。
また、前記ホログラムのうち、前記ホログラムの光軸との交点を含む内周部に形成された前記鋸歯状格子の深さはh2であり、前記h2は、前記赤色光に対して約1波長の光路長の差を与える深さであることが好ましい。この構成によれば、赤色光ビームの回折光強度を最大にでき、青色光ビームの集光スポットに対する光の利用効率も低下しないようにすることができる。
前記第3の光学レンズにおいては、前記内周部の外側の外周部に、さらにホログラム格子が形成されており、前記外周部の前記ホログラム格子は鋸歯状断面形状の鋸歯状格子であり、前記外周部の鋸歯状格子の深さはh3であり、前記h3は、前記青色光に対して約1波長の光路長の差を与える深さであり、前記外周部においては、前記青色光に対して+1次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しても+1次回折光が最も強く発生することが好ましい。この構成によれば、薄型の光ディスクを青色光ビームによって記録・再生するときの開口数NAbを、DVD等を赤色光ビームによって記録・再生するときの開口数NArよりも大きく(NAb>NAr)することができる。
また、前記各光学レンズにおいては、前記青色光は、基材厚t1の基材を通して集光し、前記青色光の波長λ1が変化したときの焦点距離変化を低減させるように、前記ホログラムを凸レンズ型にして、前記青色光が前記ホログラムにより凸レンズ作用を受けるようにしていることが好ましい。
また、前記青色光は前記光学レンズによって基材厚がt1の基材を通して集光され、前記赤色光は基材厚がt2の基材を通して集光され、t1<t2であり、前記青色光が前記基材厚t1の基材を通して集光するときは、前記赤色光が前記基材厚t2の基材を通して集光するときに比べて、前記ホログラムによる凸レンズ作用を大きくして、前記赤色光の前記基材側の焦点位置を、前記青色光の前記基材側の焦点位置に比べて、前記光学レンズより離していることが好ましい。
また、前記青色光は前記光学レンズによって基材厚がt1の基材を通して集光され、前記赤色光は基材厚がt2の基材を通して集光され、t1<t2であり、前記赤色光が前記基材厚t2の基材を通して集光するときは、前記青色光が前記基材厚t1の基材を通して集光するときに比べて、前記ホログラムによる凸レンズ作用を小さくして、前記赤色光の前記基材側の焦点位置を、前記青色光の前記基材側の焦点位置に比べて、前記光学レンズより離していることが好ましい。
また、前記ホログラムの格子断面形状は、前記ホログラムを形成する基材の外周側に斜面を持つ鋸歯形状であることが好ましい。
また、前記ホログラム、前記屈折型レンズ、及び前記位相段差を一体固定していることが好ましい。また、前記ホログラムを前記屈折型レンズ表面に一体形成していることが好ましい。また、前記位相段差を前記屈折型レンズの表面に一体形成していることが好ましい。これらの構成によれば、焦点制御やトラッキング制御に際しては、共通の駆動手段によって一体に駆動を行い、ホログラムと対物レンズの相対位置のずれによる収差増大を防ぐことができる。
また、波長の変化によって、屈折型レンズ又は屈折型レンズとホログラムとに生じる収差を、前記位相段差に生じる収差によって減じることが好ましい。
また、青色光が基材厚がt1の基材を通して集光される開口数をNAb、赤色光が基材厚がt2の基材を通して集光される開口数をNArとすると、t1<t2、かつ、NAb>NArであることが好ましい。
前記光ヘッド装置においては、前記光学レンズは、前記第1レーザー光源からの第1光ビームを基材厚t1の基材を通して第1光情報媒体の記録面上へ集光し、前記第2レーザー光源からの第2光ビームを基材厚t2の基材を通して第2光情報媒体の記録面上へ集光し、t1<t2であることが好ましい。
また、前記第2光ビームを前記第2光情報媒体の記録面上へ集光する際に、前記第2光ビームを略平行光にするコリメートレンズを前記第2レーザー側に近づけて、拡散光にした前記第2光ビームを前記光学レンズに入射させて、前記第2光情報媒体側の焦点位置を前記光学レンズから離すことが好ましい。
また、前記第1レーザー及び前記第2レーザーの発光点の両方を、前記光学レンズの光情報媒体側の焦点位置に対して結像関係にあるように配置することによって、共通の光検出器からサーボ信号を検出することが好ましい。
前記光情報装置においては、前記レーザー光源は、波長λ1の青色光を出射する第1レーザー光源と、波長λ2の赤色光を出射する第2レーザー光源とであり、前記光情報媒体の種類を判別して、基材厚が約0.6mmの光情報媒体に対してはコリメートレンズを第2レーザー光源側に移動することが好ましい。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における光ヘッド装置を示す構成図である。図1において1は波長λ1(390nm〜415nm:標準的には405nm程度なので、390nm〜415nmの波長を総称して約405nmと呼ぶ)の青色レーザー光を出射する青色レーザー光源である。
20は波長λ2(630nm〜680n:標準的には660nmを使われることが多いので、630nm〜680nm波長を総称して約660nmと呼ぶ)の赤色レーザー光を出射する赤色レーザー光源である。
9は基材厚みt1が約0.1mm(以下0.06mm−0.11mmの基材厚を約0.1mmと呼ぶ)又はより薄い基材厚みで、波長λ1の光ビームによって記録・再生をされる光情報媒体に対応する第3世代の光ディスクである。10は基材厚みt2が約0.6mm(0.54mm〜0.65mmの基材厚を約0.6mmと呼ぶ)で、波長λ2の光ビームによって記録・再生をされる光情報媒体に対応するDVD等の第2世代の光ディスクである。
光ディスク9、10は、光の入射面から記録面までの基材のみを図示している。実際には、機械的強度を補強し、また、外形をCDと同じ1.2mmにするため、保護板と張り合わせている。光ディスク10は、厚み0.6mmの保護材と張り合わせる。光ディスク9は厚み1.1mmの保護材と張り合わせる。本発明の図面では、簡単のため、保護材は省略する。
青色レーザー光源1、赤色レーザー光源20は、好ましくは半導体レーザー光源とすることにより光ヘッド装置、及びこれを用いた光情報装置を小型、軽量、低消費電力にすることができる。
最も記録密度の高い光ディスク9の記録再生を行う際には、青色レーザー光源1から出射した波長λ1の青色光ビーム61がビームスプリッター4によって反射され、1/4波長板5によって円偏光になる。1/4波長板5は波長λ1、波長λ2の両方に対して、1/4波長板として作用するように設計する。
コリメートレンズ8によって略平行光にされ、さらに立ち上げミラー12によって光軸を折り曲げられ、ホログラム(回折型の光学素子)13と屈折型の対物レンズ14によって光ディスク9の厚さ約0.1mmの基材を通して情報記録面に集光される。
光ディスク9の情報記録面で反射した青色光ビーム61は、もとの光路を逆にたどって(復路)、1/4波長板5によって初期とは直角方向の直線偏光になり、ビームスプリッター4をほぼ全透過し、ビームスプリッター16で全反射され、検出ホログラム31によって回折され、さらに検出レンズ32によって焦点距離を伸ばされて、光検出器33に入射する。
光検出器33の出力を演算することによって、焦点制御やトラッキング制御に用いるサーボ信号及び、情報信号を得る。上記のようにビームスプリッター4は、波長λ1の光ビームに関しては、1方向の直線偏光を全反射し、それと直角方向の直線偏光を全透過する偏光分離膜である。また、後で述べるように、波長λ2の光ビームに関しては赤色レーザー20から出射する赤色光ビーム62を全透過する。このようにビームスプリッター4は偏光特性と共に波長選択性を持った光路分岐素子である。
次に、光ディスク10の記録又は再生を行う際には、赤色レーザー光源20から出射した略直線偏光で波長λ2の光ビームがビームスプリッター16とビームスプリッター4を透過し、コリメートレンズ8によって略平行光にされ、さらに立ち上げミラー12によって光軸を折り曲げられ、ホログラム13と対物レンズ14によって光ディスク10の厚さ約0.6mmの基材を通して情報記録面に集光される。
光ディスク10の情報記録面で反射した光ビームはもとの光路を逆にたどって(復路)、ビームスプリッター4をほぼ全透過し、ビームスプリッター16で全反射され、検出ホログラム31によって回折され、さらに検出レンズ32によって焦点距離を伸ばされて、光検出器33に入射する。
光検出器33の出力を演算することによって、焦点制御やトラッキング制御に用いるサーボ信号及び、情報信号を得る。このように共通の光検出器33から、光ディスク9と10のサーボ信号を得るためには、青色レーザー1と赤色レーザー20の発光点を、対物レンズ14側の共通の位置に対して結像関係にあるように配置する。こうすることにより、検出器の数も配線数も減らすことができる。
ビームスプリッター16は波長λ2に対して、1方向の直線偏光を全透過し、それと直角方向の直線偏光を全反射する偏光分離膜である。かつ、波長λ1の光ビームに関しては青色光ビーム61を全反射する。このようにビームスプリッター16も偏光特性と共に波長選択性を持った光路分岐素子である。
次に、図2と図3と図4を用いてホログラム134および対物レンズ144の働きと構成を説明する。図2において134はホログラムである。ホログラム134は、波長λ1の青色光ビーム61を回折して、凸レンズ作用を及ぼし、波長λ2の光に対しては後に説明するように回折して青色光ビームよりも弱い凸レンズ作用を及ぼす。
ここで、凸レンズ作用を及ぼす最も低次の回折を+1次回折と定義する。+1次回折から次数が増えるにつれて、回折角度も大きくなる。本実施の形態では、青色光ビームに対しては、+2次の回折が最も強く起こるように設計する。このとき、赤色光ビームは+1次回折が最も強く起こる。この場合、赤色光ビームの方が青色光ビームよりも波長が長いにもかかわらず、ホログラム134上の各点における回折角度は小さくなる。
すなわち、ホログラム134が、波長λ1の青色光ビーム61を回折するときの凸レンズ作用の方が、波長λ2の光に対して及ぼす凸レンズ作用よりも強くなる。言い換えると、赤色光ビームはホログラム134によって凸レンズ作用を受けるものの、青色光ビームの受ける作用を基準にすると、相対的には回折によって、凹レンズ作用を受ける。
対物レンズ144は、波長λ1の青色光ビームがホログラム134によって+2次回折されて凸レンズ作用を受けた後に、さらに集光されて光ディスク9の基材厚t1を通して記録面上へ集光するように設計される。
次に、赤色光ビームを用いて光ディスク10の記録・再生を行う際のホログラム134の働きを詳細に説明する。ホログラム134は波長λ2の光(点線:赤色光ビーム62)を+1次回折して、凸レンズ作用を及ぼす。そして、対物レンズ144によって赤色光ビーム62を光ディスク10の厚さt2が約0.6mmの基材を通して情報記録面101に集光する。
ここで、ディスク10はその光入射面から情報記録面101までの基材厚が0.6mmと、厚くなっており、基材厚0.1mmの光ディスク9を記録再生する場合の焦点位置よりも焦点位置を対物レンズ144から離す必要がある。図2に示すように波面変換によって、青色光ビーム61を集光光にし、赤色光ビーム62の集光度を青色光ビームの集光度よりも緩くすることにより、この焦点位置補正と基材厚差による球面収差の補正を実現する。波長λ1の青色光ビーム61と波長λ2の赤色光ビーム62は、いずれもホログラム134によって波面の変換をされる。
したがって、ホログラム134と対物レンズ144の相対位置に誤差があると、設計どおりの波面が対物レンズ144に入射せず、光ディスク9や、光ディスク10へ入射する波面に収差が生じ、集光特性が劣化する。そこで、望ましくは、ホログラム134と対物レンズ144を一体に固定し、焦点制御やトラッキング制御に際しては、共通の駆動手段15(図1)によって一体に駆動を行う。
図3はホログラム134を示す。図3(a)は平面図、図3(b)は図2と同様の断面図であり、平面図とは直角の方向から見た図である。ホログラム134は、内外周境界134Aの内側(内周部134C)と外側(内外周境界134Aと有効範囲134Dの間の外周部134B)が、異なるものである。
内周部134Cは、ホログラム134と光軸との交点、すなわち中心を含む領域である。この領域は、赤色光ビームを用いて光ディスク10の、記録・再生を行う際も、青色光ビームを用いて光ディスク9の、記録・再生を行う際も使用する。
したがって、内周部134Cの回折格子と、ここから回折される赤色光ビームが通過する対物レンズ144の部分は、青色光ビームの+2次回折光が光ディスク9に、赤色光ビームの+1次回折光が光ディスク10に集光されるように設計する。外周部134Bについては、光ディスク9を青色光ビーム61によって記録・再生するときの開口数NAbが光ディスク10を赤色光ビーム62によって記録・再生するときの開口数NArよりも大きい(NAb>NAr)必要がある。
このため、赤色光ビーム62、青色光ビーム61をそれぞれ対応する光ディスク9と10に対して集光する内周部の周囲に、青色光ビーム61の例えば+2次回折光のみを光ディスク9に対して集光し、赤色光ビーム62の+1次回折光は光ディスク10に対して収差を持つように外周部134Bおよび、これに対応する対物レンズ144の外周部を設ける必要がある。
すなわち、図示しないが、対物レンズ144もホログラム134と同様に、内外周によって、異なる設計をすることが望ましい。これによって、最適なNAすなわち、NAb>NArを実現できる。
図4は、ホログラム132のホログラム格子の一周期(p4)の間の断面を説明する図である。図4(a)は、物理的な形状を示している。このような鋸の歯のような形状を鋸歯状と呼ぶ。また、斜面の方向を表すため、図4(a)の形状を、基材が左側に斜面を持つ形状と表現する。
この呼び方に従い、図3のホログラム134の断面形状を、基材が外周側に斜面を持つ鋸歯形状と表現する。図4(b)は、青色光に対する位相変調量を示している。図4(c)は、赤色光に対する位相変調量を示している。
図4(a)において縦方向は鋸歯状格子の深さを示している。ホログラム材料を、例えばBK7とすると、青色光ビームに対するホログラム材料の屈折率nbは、nb=1.5302である。
鋸歯状格子の深さは、青色光ビーム61に対して光路長の差が約2波長、すなわち位相差が約4πラジアンになる量にする。ここで、光路長の差とは、段差の有無によって生じる光路長(光学距離ともいう。媒質の長さと屈折率をかけた値)の差異を意味する。
したがって、光路長の差Lは、段差の深さh1と、媒質と空気との屈折率の差(nb−1)との積で表わされ、下記のようになる。
L=h1×(nb-1)
光路長の差が2波長の場合、L=2×λ1となり、深さh1は、下記式で表わされ、λ1=405nm、nb=1.5302を代入して、h1の値が求まる。
h1=2×λ1/(nb-1)=1.53μm
この形状による青色光に対する位相変調量は、格子一周期の中で4π(=2π×2)ラジアン変化するため、+2次回折光強度が最大となり、スカラー計算上は100%の回折効率となる。
一方、赤色光ビーム62に対するホログラム材料の屈折率をnrとすると、ホログラム材料がBK7の場合は、nr=1.5142となる。段差h1による赤色光ビームに発生する光路長差は、h1×(nr-1)で表わされる。したがって、赤色光ビームの波長λ2に対する光路長差の倍数は、λ660nm、nr=1.5142を代入して下記のようになる。
h1×(nr-1)/λ2=1.19
すなわち、光路長差は波長λ2の約1.2倍となり、位相変調量は約2.4πラジアン(1.2×2π)となる。したがって、+1次回折光強度が最も強くなり計算上の回折効率は約80%となる。
このため、図4(a)のように、格子一周期の形状を、深さh1の鋸歯状の断面形状にすると、青色光ビーム61は、先に説明したように+2次回折が最も強いので、回折角度を決める格子周期は、実質p4/2であり、位相変化は図4(b)と同等となる。そして、赤色光ビーム62に対しては、+1次回折が最も強いので、回折角度を決める格子周期は、実質p4である。
前記の構成により、基材厚差の補正による異種ディスクの互換ができ、405nmや、660nmといった基準波長付近(数nm以内)での波長変化に対する色収差とりわけ焦点距離の波長依存性を相殺し低減できるという効果を得ることができる。しかしなお、波長の差によって、球面収差を変化させているのであるから、基準波長付近(数nm以内)での波長変化に対する色収差のうち球面収差変化は発生する。この球面収差変化を補正するための構成を図5と図6を用いて説明する。
図5において144は対物レンズである。また、1441は対物レンズ144の光ディスクに直接対向しない面(第1面)、さらに、1442は第1面1441に形成した位相段差である。位相段差1442は、対物レンズ144の第1面1441の反対側の面(第2面)や、ホログラム134のいずれかの面に形成することも可能である。
また、図5のように、対物レンズ144と一体化することにより、トラック追従などによって対物レンズ144が動いても、位相段差1442と対物レンズ144との相対位置が変化せず、光学的性能が劣化しないという効果を得ることができる。
また、位相段差1442と対物レンズ144との相対位置変化による特性劣化が十分小さい場合には、対物レンズ144と位相段差1442を一体化せず、図1のコリメートレンズ8の表面などに形成する構成もあり得る。さらに、図示はしないが、ホログラム及び位相段差のいずれをも屈折型の対物レンズ表面に一体形成することも可能である。
図6は、位相段差1442を拡大した模式図である。1段あたりhaの高さの段差を1段以上形成する。段差haは、位相段差1442を形成する基材の屈折率nbを、波長λ1(例えば405nm)に対する屈折率としたときに、下記の式(1)を満足するようにしている。
式(1) ha=5×λ1/(nb−1)
式(1)は、下記の式(2)のように変形できる。
式(2) 5×λ1=ha×(nb−1)
式(2)の右辺は、高さhaの段差による光路長の差である。すなわち、位相段差1442の1段の段差は、波長λ1の光に対して、波長λ1の5倍の光路長の差、言い換えると10πラジアン(5×2π)の位相差を生じさせるように設定している。
例えば、位相段差1442を形成する基材がBK7と呼ばれる種類のガラスであれば、
λ1=405nmのとき、nb=1.5302であり、(式1)より、
ha=3819nm
となる。この段差に、例えば波長λ2=655nmの赤色光が入射すると、λ2=655nmに対するBK7の屈折率nrは1.5144なので、生じる光路長の差Lは下記のようになる。
L=ha×(nr−1)=1964.5
この算出値は、ほぼ3×λ2に等しい。すなわち、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差は、赤色光に対しては波長の3倍の光路長の差を生じることになる。波長の整数倍の光路長の差が生じる位相変化量は、2πラジアンの整数倍(λ1=405nmに対して10πラジアン、λ2=655nmに対しては6πラジアン)であるので、実質的には位相差を生じない。
したがって、λ1やλ2の基準波長に対しては波面の変化を生じさせない。そして、基準波長から例えば数nmの波長変化が起こると、光路長の差が波長の整数倍からずれるため、位相変化を生じる。段差は、図6の様に基材側へ堀込むことも、逆に、盛り上げることもできるので、波長ずれに対する位相変化の方向も自由に設定できる。例えば、青色光であれば、波長1nmの変化に対する位相変化量ΔφBは
ΔφB=10π/405=0.024π(ラジアン)
である。レンズやホログラムによって生じる波長1nm変化あたりの色収差が0.024πラジアンになる位置ごとにhaの高さの段差を積み重ねて形成することによって、収差を補正することができる。また、赤色光に対しては、波長1nmの変化に対する位相変化量ΔφRは、
ΔφB=6π/655=0.009π(ラジアン)
である。青色光に比べて赤色光では位相変化量が小さいが、レンズやホログラムによって生じる波長1nm変化あたりの色収差も小さいので問題ない。
なお、上記では基準波長として、青色は405nm、赤色は655nmを選んだが、青色の基準波長は408nmや410nmなど他の波長を選ぶことも可能であり、それに応じて単位段差haと赤色の基準波長も変えればよい。その関係は、下記の式(3)で表される。
式(3) ha=3×λ2/(n2−1)=5×λ1/(n1−1)
位相段差はhaを1単位とするが、その整数倍(2倍、3倍・・・)を1単位としても赤色と青色の両基準波長に対して波面変化を与えず、それぞれからの波長変化に対してのみ波面を変化させることができる。
また、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差を、第1の従来例へ適用することによって、波長変化による色収差を補正する構成としてもよい。この構成では、位相段差は2種類の異なる材質で形成された対物レンズに形成されていることになる。この構成によれば、屈折型レンズによる色収差補正作用は、回折による光量損失回折による光量損失がなく、高い光利用効率と色収差補正とを両立できる。
さらに、波長変化による焦点位置変化をも補正することは、原理的には可能であるが、段差数が多くなり、一段あたりの平坦部の長さ(光束に沿った方向に同じ高さの部分。例えば図6のcの長さ)が狭くなり、設計通りに作製することが困難になる。したがって、図5に示したように、図2〜図4において説明したホログラムによって基材厚さと色収差による焦点距離変化を補正し、かつ、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差によって、色収差による球面収差を補正する構成により、容易に制作可能になり、設計どおりの性能を期待できるという効果を得ることができ、より好ましい。
本実施の形態で示した、青色光ビームに対して波長の2倍の光路長の差を生み+2次回折を起こす深さの鋸歯状の断面形状を持つホログラムを利用して、赤色光ビームの+1次回折光によって異種ディスクの互換を実現し、かつ、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差によって、色収差による球面収差を補正する概念については、先に挙げたいずれの従来例にも開示されていない。
本実施の形態では、上記の新規な構成により、異種ディスクの互換を実現できる。さらに、青色光ビーム、赤色光ビームいずれに対してもホログラム134が凸レンズ作用をもち、回折作用は、色分散が、屈折作用とは逆方向であるので、屈折型の凸レンズである対物レンズ144と組み合わせたときに数nm以内の波長変化に対する色収差とりわけ焦点距離の波長依存性を相殺し低減できるという効果がある。さらに、色収差による球面収差も補正でき、波長の変化に対しても、安定に情報の再生や記録を行うことができる。
したがって、ホログラム134と位相段差だけで、異種ディスクの互換と色収差補正の課題を一挙に解決することができるという顕著な効果を有する。すなわち、瞬時の応答に適していない対物レンズのフォーカス制御によることなく、例えば再生から記録へ瞬時の変化による波長変化に瞬時に対応できることになる。
なお、図5と図6では対物レンズ(屈折型レンズ)144の表面に位相段差1442を形成する場合を例示したが、図7に示すように位相段差1462をホログラム136の基板表面へ形成することも可能である。この場合の位相段差部分の拡大図を図8に示す。位相段差の段差を青色光に対して波長の5倍の光路長の差を与える段差haの整数倍にする点は図6と同じである。本実施の形態に係る位相段差は、前記のように対物レンズやホログラム等の光学素子又は光学レンズに追加して形成してもよく、位相段差自体を独立した光学素子として形成してもよい。このことは以下の実施の形態においても同様である、
さらに、光ヘッド装置の全体構成としては、下記に付加的に有効な構成例を示す。下記は、本願実施の形態すべてにおいて有効である。ただし、本願の重要な点は、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差、及びこれに組み合わせて用いる対物レンズやホログラムにある。このため、それ以外に説明する構成は下記を含め、すでに説明した構成であるビームスプリッターや検出レンズ、検出ホログラムは必須のものではなく、好ましい構成としてそれぞれ効果を有するものの、それ以外の構成も適宜使用可能である。
図1において、3ビーム格子(回折素子)3をさらに青色レーザー1からビームスプリッター4までの間に配置することにより光ディスク9のトラッキングエラー信号をよく知られたディファレンシャルプッシュプル(DPP)法によって検出することも可能である。
また、光軸に対して垂直な2方向をx方向とy方向と定義したときに、例えばx方向のみを拡大するようなビーム整形素子2をさらに青色レーザー1からビームスプリッター4までの間に配置することにより青色光ビーム61の遠視野像を光軸を中心に点対称形に近い強度分布に近づけることができ、光の利用効率の向上を図ることができる。ビーム整形素子2は、両面シリンドリカルレンズなどを用いることによって構成可能である。
3ビーム格子(回折素子)22をさらに赤色レーザー20からビームスプリッター16までの間に配置することにより光ディスク10のトラッキングエラー信号をよく知られたディファレンシャルプッシュプル(DPP)法によって検出することも可能である。
また、コリメートレンズ8を光軸方向(図1の左右方向)へ動かすことにより光ビームの平行度を変化させることも有効である。基材の厚さ誤差や、光ディスク9が2層ディスクの場合に層間厚さに起因する基材厚さがあると球面収差が発生するが、このようにコリメートレンズ8を光軸方向に動かすことによってその球面収差を補正することができる。このように、コリメートレンズ8を動かすことによる球面収差の補正は、光ディスクに対する集光光のNAが0.85の場合に数100mλ程度可能であり、±30μmの基材厚さを補正することもできる。しかし、基材厚0.1mmに対応した対物レンズ14を用いて、DVDの記録
・再生を行う際には基材厚差を0.5mm以上補償する必要があり、コリメートレンズ8の移動だけでは球面収差補正能力が不足であり、ホログラム13(一例として134)による波面変換が必要である。ただし、赤色光ビームを用いて光ディスク10の記録・再生を行う場合に、コリメートレンズ8を図1の左側、すなわち赤色レーザー20へ近い側に移動しておくことによって、対物レンズ14へ向かう赤色光ビームを発散光にし、光ディスク10に対する集光スポットをより対物レンズ14から離すと共に、基材厚さによる収差の一部を補正し、ホログラム13に求められる収差補正量を低減してホログラムピッチを広くし、ホログラム13の作成を容易にすることもできる。
さらに、ビームスプリッター4を、青色レーザー1から出射する直線偏光の光を一部(例えば10%程度)透過するようにして、透過した光ビームをさらに集光レンズ6によって光検出器7へ導くと、光検出器7から得られる信号を用いて青色レーザー1の発光光量変化をモニターしたり、さらに、その光量変化をフィードバックして、青色レーザー1の発光光量を一定に保つ制御を行うこともできる。
さらに、ビームスプリッター4を、赤色レーザー1から出射する直線偏光の光を一部(例えば10%程度)反射するようにして、反射した光ビームをさらに集光レンズ6によって光検出器7へ導くと、光検出器7から得られる信号を用いて赤色レーザー20の発光光量変化をモニターしたり、さらに、その光量変化をフィードバックして、赤色レーザー20の発光光量を一定に保つ制御を行うこともできる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2を説明する。本実施の形態は、実施の形態1に比べて、ホログラム134の内周部134Cの格子断面形状のみを変更するものである。図9は実施の形態1で示したホログラム134の内周部134Cにおける一周期の格子断面形状を説明するものである。図9(a)は、物理的な形状を示している。図9(b)は、青色光に対する位相変調量を示している。図9(c)は、赤色光に対する位相変調量を示している。
図9(a)において縦方向は鋸歯状格子の深さを示している。図4と違って深さは、赤色光ビームを基準に決定する。nrは、赤色光ビームに対するホログラム材料の屈折率である。ホログラム材料を、例えば、BK7とすると、λ2=660nmに対しては、nr=1.5142である。
鋸歯状格子の深さは、赤色光ビームに対して光路長の差が約1波長、すなわち位相差が約2πラジアンになる量にする。この場合、深さh2は、
h2=λ2/(nr−1)=1.28μmとなる。
一方、青色光ビームに対するホログラム材料の屈折率をnbとすると、ホログラム材料がBK7の場合は、nb=1.5302となる。鋸歯状格子の深さh2による赤色光ビームに発生する光路長差は、h1×(nr−1)で表わされる。したがって、青色光ビームの波長λ1に対する光路長差の倍数は、λ1=405nm、nb=1.5302を代入して下記のようになる。
h2×(nb-1)/λ1=1.68
すなわち、光路長差は波長λ1の約1.7倍となり、位相変調量は約3.35πラジアンとなる。このため、+2次回折光強度が最大となり、スカラー計算上は約80%の回折効率となる。
図9(a)のように、格子一周期の形状を、深さh2の鋸歯状の断面形状にすると、青色光ビームは、先に説明したように+2次回折が最も強いので、回折角度を決める格子周期は、実質p4/2であり、位相変化は図9(b)と同等となる。そして、赤色光ビームに対しては、+1次回折が最も強く計算上は回折効率が100%になり、光の利用効率が高くできる。
また、青色回折光の回折効率は80%程度に下がるが、中心部の光量が下がると相対的に外周部分の光量が上がることになる。半導体レーザー光源の遠視野像は外周部分ほど強度が低くその一部しか使用できないが、このように内周部分の光量が下がると、遠視野像の、より広い範囲を使用できるので、光の利用効率を向上させることができる。
これは、コリメートレンズ8の焦点距離を短くすることによって実現できるが、これによって、内周部分の光量低下分を補うことが可能である。したがって、本実施の形態の、内周部分を図9を用いて説明したように高さh2として、赤色光ビームの回折光強度を最大にするという効果を得ることができ、かつ、このときに青色光ビームの集光スポットに対する光の利用効率も低下しないという効果を得ることができる。
そして、実施の形態1と同様に青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差と組み合わせることにより色収差による球面収差を補正することができる。
本実施の形態のホログラムも、青色光ビーム、赤色光ビームいずれに対してもホログラム134が凸レンズ作用をもつ。回折作用は、色分散が、屈折作用とは逆方向であるので、屈折型の凸レンズである対物レンズ144と組み合わせたときに数nm以内の波長変化に対する色収差とりわけ焦点距離の波長依存性を相殺し低減できるという効果がある。
そして、青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差と組み合わせることにより異種ディスクの互換と色収差補正という課題を一挙に解決することができるという顕著な効果を有する。
また、高いNAのレンズは製作の難易度が高いが、ホログラムが凸レンズ作用を受け持つことにより組み合わせる屈折型の対物レンズ144の製作難易度を緩和できるという効果もある。
さらに、光ヘッド装置の全体構成としては、実施の形態1において付加的に述べた構成を組み合わせることも可能である。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3を説明する。本実施の形態3は、実施の形態1、2と同様に、光ヘッド装置の全体構成例としては図1を挙げることができ、共通である。図1において、ホログラム13の構成が異なるので、図10−12を用いて、実施の形態3の特徴的な要素であるホログラム135の働きと構成を説明する。
図10、11において、135はホログラムである。内周部135Cは例えば、実施の形態1において示したホログラム134の内周部134Cと同じである。図12は、ホログラム135の外周部135Bのホログラム格子の一周期(p7)の間の断面を説明する図である。図12(a)は、物理的な形状を示している。図12(b)は、青色光に対する位相変調量を示している。図12(c)は、赤色光に対する位相変調量を示している。
図12(a)において、縦方向は鋸歯形状の深さを示している。鋸歯形状の深さh3は、青色光ビームに対して光路長の差が約1波長、すなわち位相差が約2πラジアンになる量とする。nbを青色光ビームに対するホログラム材料の屈折率とすると、ホログラム材料が例えばBK7の場合、nb=1.5302であり、鋸歯形状の深さh3は、
h3=λ1/(nb−1)=0.764μmとなる。
一方、赤色光ビームに対するホログラム材料の屈折率をnrとすると、ホログラム材料がBK7の場合は、nr=1.5142となる。深さh3による赤色光ビームに発生する光路長差は、h3×(nr−1)で表わされる。したがって、赤色光ビームの波長λ2に対する光路長差の倍数は、λ2=660nm、nr=1.5142を代入して下記のようになる。
h3×(nr−1)/λ2=0.595
すなわち、光路長差は波長λ2の約0.6倍となり、位相変調量は約1.2πラジアンとなる。したがって+1次回折光強度が最も強くなり約60%となる。
このように、図12(a)のように、格子一周期の形状を、深さh3の鋸歯状の断面形状にすると、青色光ビームは、+1次回折が最も強い(実施の形態1や2では外周部においても+2次回折光が最も強いが、本実施の形態はこの点が異なる)ので、回折角度を決める格子周期は、実質p7であり、位相変化は図12(b)と同等となる。そして、赤色光ビームに対しても+1次回折が最も強く、回折角度を決める格子周期は、やはり実質p7である。
ホログラム135の外周部135Bは青色光ビームが約0.1mmの基材厚を通して集光されるように設計する。このとき、赤色光ビームも青色光ビームと同じ回折次数の+1次回折を受け、赤色の波長λ2が青色の波長λ1よりも長いので回折角度は大きくなる。
ホログラムのブレーズ方向は内周部同様に凸レンズ作用を持つように設計する。このとき、赤色光ビームの方が回折角度が大きいので、強い凸レンズ作用を受ける。これは、内周部(例えば134C)において、赤色光ビームの方が青色光ビームよりも、弱い凸レンズ作用を受ける、又は凹レンズ作用を受ける(131C等)のとは全く異なる。
このため、外周部135Bによって回折される赤色光ビームは内周部を通る赤色光ビームと同じ場所に集光されない。このようにして、光ディスク9を青色光ビームによって記録・再生するときの開口数NAbを、光ディスク10を赤色光ビームによって記録・再生するときの開口数NArよりも大きく(NAb>NAr)することができる。
そして、実施の形態1と同様に青色光に対して波長の5倍の光路長の差を生じる段差と組み合わせることにより色収差による球面収差を補正することができる。
さらに、光ヘッド装置の全体構成としては、実施の形態1において付加的に述べた構成を組み合わせることも可能である。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図を示している。本図に示した光ヘッド装置は、図5の構成において、ホログラム134に代えて液晶型位相変調素子を用いたものである。
液晶型位相変調素子137は、電圧を印加したり切ったりできる。すなわち液晶型位相変調素子137を電気的にスイッチングすることにより、透過波面に与える位相変調量を切り替えて基材厚差による収差を補正することができる。
この場合、液晶型位相変調素子137では、波長変化によって生じる収差(軸上色収差、球面収差とも)を補正することはできない。そこで、位相段差1442を組み合わせることによって、軸上色収差と球面収差を含めた色収差をすべて補正する構成としている。
位相段差1442は、前記の図5に示した位相段差1442と同様の構成であり、波長λ1の青色光に対して5λ1、波長λ2の赤色光に対して3λ2の光路長差を生じさせる段差を単位段差とする位相段差である。
例えば、対物レンズ144が青色波長変動1nmに対してその5倍の5nmの収差を生じる毎に位相段差を1段形成すれば、青色に対する色収差を補正することができる。赤色光についても、色収差は同じ方向に生じるのでこれを同様に補正できる。
(実施の形態5)
図14は、本発明の実施の形態5に係る光ヘッド装置の要部概略断面図を示している。前記実施の形態1−4では、青色の波長λ1の5倍の位相差を生じる段差を単位段差とする位相段差と、回折型のホログラム又は液晶型位相変調素子とを組み合わせた実施の形態を説明した。本実施の形態は、単一の光ディスクの記録再生を前提とするものである。このため、位相段差の1段は、波長の5倍の位相差を生じる段差に限らず、波長の整数倍の位相差を生じる段差としている。
図14に示した光ヘッド装置は、位相段差1472を形成した対物レンズ147とホログラム134とを組み合わせたものであり、図5の光ヘッド装置と同一構成のものは、同一符号を付している。本図に示した光ヘッド装置は、青色の波長λ1に光ディスク9を記録再生する装置であり、対物レンズ147の面1471に形成した位相段差1472の位相段差の1段は、波長λ1の整数倍の位相差を生じる段差としている。
この構成においても、色収差を補正できる。また、ホログラム134は位相段差1472と色収差補正を分担できるので、ホログラム134の格子ピッチを粗くすることができ、光量の利用効率を高めることができるという効果を得ることができる。
(実施の形態6)
本発明の光ヘッド装置を用いた光情報装置の実施の形態を、図15に示す。図15において光ディスク9は、ターンテーブル82に乗せられ、モータ64によって回転される。実施の形態1−4に示した光ヘッド装置55は、光ディスク9の所望の情報の存在するトラックのところまで、光ヘッド装置の駆動装置51によって粗動される。
光ヘッド装置55は、光ディスク9との位置関係に対応して、フォーカスエラー(焦点誤差)信号やトラッキングエラー信号を電気回路53へ送る。電気回路53はこの信号に対応して、光ヘッド装置55へ、対物レンズを微動させるための信号を送る。この信号によって、光ヘッド装置55は、光ディスク9に対してフォーカス制御とトラッキング制御とを行い、光ヘッド装置55によって、情報の読み出し、書き込み(記録)又は消去を行う。
以上の説明は、搭載する光ディスクを光ディスク9より基材厚の厚い光ディスク10に交換しても同様である。本実施の形態の光情報装置は、光ヘッド装置として、前記本発明の光ヘッド装置を用いるので、単一の光ヘッド装置によって、記録密度の異なる複数の光ディスクに対応することができる。
なお、光ヘッド装置55を実施の形態5のように、単一の光ディスク専用としたものでもよい。このことは、以下の実施の形態7−10においても同様である。
(実施の形態7)
本実施の形態は、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備したコンピューターの実施の形態である。図16は、本実施の形態に係るコンピューターの斜視図である。
本図に示したコンピューター100は、実施の形態6に係る光情報装置67と、情報の入力を行うためのキーボードマウス又はタッチパネルなどの入力装置65と、入力装置65から入力された情報や、光情報装置67から読み出した情報などに基づいて演算を行う中央演算装置(CPU)などの演算装置64と、演算装置64によって演算された結果などの情報を表示するブラウン管や液晶表示装置、プリンターなどの出力装置81とを備えている。
本実施の形態に係るコンピューターは、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備しており、異なる種類の光ディスクを安定に記録又は再生できるので、広い用途に使用できる。
(実施の形態8)
本実施の形態は、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備した光情報媒体(光ディスク)プレーヤーの実施の形態である。図17は、本実施の形態に係る光情報媒体プレーヤーの斜視図である。
本図に示した光ディスクプレーヤー121は、実施の形態6の光情報装置67と、光情報装置67から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像への変換装置66(例えばデコーダー)を備えている。本構成はカーナビゲーションシステムとしても利用できる。また、液晶モニターなどの表示装置120を加えた形態も可能である。
本実施の形態に係る光情報媒体(光ディスク)プレーヤーは、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備しており、異なる種類の光ディスクを安定に記録又は再生できるので、広い用途に使用できる。
(実施の形態9)
本実施の形態は、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備した光情報媒体(光ディスク)レコーダーの実施の形態である。図18は、本実施の形態に係る光ディスクレコーダーの斜視図である。
本図に示した光ディスクレコーダー110は、実施の形態6に係る光情報装置67と、画像情報を光情報装置67によって光ディスクへ記録する情報に変換する画像から情報への変換装置68(例えばエンコーダー)を備えている。
光情報装置67から得られる情報信号を画像に変換する情報から画像への変換装置66(デコーダー)も有することが好ましい。この構成によれば、既に記録した部分を再生することも可能となる。さらに、情報を表示するブラウン管、液晶表示装置又はプリンターなどの出力装置61を備えてもよい。
本実施の形態に係る光ディスクレコーダーは、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備しており、異なる種類の光ディスクを安定に記録又は再生できるので、広い用途に使用できる。
(実施の形態10)
本実施の形態は、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備した光情報装置の実施の形態である。図19は、本実施の形態に係る光情報装置の斜視図である。
本図に示した光情報装置は、前記実施の形態6に係る光情報装置67を備えている。入出力端子69は、光情報装置67に記録する情報を取り込んだり、光情報装置67によって読み出した情報を外部に出力する有線又は無線の入出力端子である。これによって、ネットワーク、すなわち複数の機器、例えばコンピューター、電話、テレビチューナーなどと情報をやりとりし、これら複数の機器から共有の情報サーバー(光情報媒体(光ディスク)サーバー)、として利用することが可能となる。情報を表示するブラウン管や液晶表示装置、プリンターなどの出力装置81を備えてもよい。
本実施の形態に係る光情報装置は、前記実施の形態6に係る光情報装置67を具備しており、異なる種類の光ディスクを安定に記録又は再生できるので、広い用途に使用できる。
さらに、複数の光ディスクを光情報装置67に出し入れするチェンジャー131を具備することにより、多くの情報を記録・蓄積できることになる。
る。
なお、前記実施の形態7−10において図16−19には出力装置81や液晶モニター120を示したが、出力端子を備えて、出力装置81や液晶モニター120は持たず、別売りとする商品形態があり得ることはいうまでもない。
また、図17と図18には入力装置は図示していないが、キーボードやタッチパネル、マウス、リモートコントロール装置など入力装置も具備した商品形態も可能である。逆に、前記実施の形態7−10において、入力装置は別売りとして、入力端子のみを持った形態も可能である。
以上のように、本発明によれば、異なる種類の光ディスクの互換再生や互換記録を単一の対物レンズを用いて実現し、かつ光量切り替え時などの波長変化に際して、焦点距離の変化や球面収差の発生を抑制し、安定した情報の再生又は記録ができるので、光ヘッド装置、光情報装置、コンピューター、光情報媒体プレーヤー、カーナビゲーションシステム、光情報媒体レコーダー、光情報媒体サーバーに有用である。
本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の概略断面図。 本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図。 (a)は本発明の一実施の形態に係るホログラムの平面図、(b)は(a)図の断面図。 (a)は本発明の一実施の形態に係る回折格子の要部概略断面図、(b)、(c)は位相変化の説明図。 本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図。 図5に示した位相段差の要部拡大概略断面図。 本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図。 本発明の一実施の形態に係る位相段差の要部拡大概略断面図。 (a)は本発明の一実施の形態に係る回折格子の要部概略断面図、(b)、(c)は位相変化の説明図。 本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図。 (a)は本発明の一実施の形態に係るホログラムの平面図、(b)は(a)図の断面図。 (a)は本発明の一実施の形態に係る回折格子の要部概略断面図、(b)、(c)は位相変化の説明図。 本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図。 本発明の一実施の形態に係る光ヘッド装置の要部概略断面図。 本発明の一実施の形態に係る光情報装置の概略断面図。 本発明の一実施の形態に係るコンピューターの概略斜視図。 本発明の一実施の形態に係る光ディスクプレーヤの概略斜視図。 本発明の一実施の形態に係る光ディスクレコーダー(又はカーナビゲーションシステム)の概略斜視図。 本発明の一実施の形態に係る光ディスクサーバーの概略斜視図。 従来の光ヘッド装置の一例の要部概略断面図。 従来の光ヘッド装置の一例の概略断面図。 (a)は従来のホログラムの一例の平面図、(b)は(a)図の断面図。
符号の説明
1,20 レーザー光源
2 ビーム整形素子
3,22 3ビーム格子
4,16 ビームスプリッター
5 1/4波長板
6 集光レンズ
7 光検出器
8 コリメートレンズ
9,10 光ディスク
13 ホログラム
14,144,145,146,147 対物レンズ
15 駆動手段
32 検出レンズ
33 光検出器
51 光ヘッド装置の駆動装置
53 電気回路
55 光ヘッド装置
64 演算装置
65 入力装置
66 デコーダー
67 光情報装置
68 エンコーダー
69 入出力端子
77 光ディスクプレーヤー(又はカーナビゲーションシステム)
81 出力装置
100 コンピューター
110 光ディスクレコーダー
130 光ディスクサーバー
1442,1462,1472 位相段差

Claims (18)

  1. 波長390nm〜415nmの青色光と波長630〜680nmの赤色光の少なくとも2波長に対応した光学レンズであって、
    前記光学レンズは、屈折型レンズと、ホログラムと、複数の段差を有する位相段差と、を備え、
    前記390nm〜415nmから選ばれた青色光の基準波長λ1、前記630nm〜680nmから選ばれた赤色光の基準波長λ2、前記位相段差の前記基準波長λ1に対する屈折率nb、前記基準波長λ2に対する屈折率nrは、
    3×λ2/(nr−1)=5×λ1/(nb−1)を満たし、
    前記段差の高さhaは、ha=5×λ/(nb−1)であり、
    前記位相段差は、前記屈折型レンズ又は前記屈折型レンズと前記ホログラムによって生じる波長1nm変化あたりの色収差が一定量となる位置ごとに、前記haの高さの段差が積み重ねられており、
    波長の変化によって、前記屈折型レンズ又は前記屈折型レンズと前記ホログラムとに生じる収差を、前記位相段差に生じる収差によって減じ、
    前記青色光は前記光学レンズによって基材厚がt1の基材を通して集光され、前記赤色光は基材厚がt1より厚いt2の基材を通して集光されることを特徴とする光学レンズ。
  2. 前記位相段差は、前記屈折型レンズの表面に一体形成されている請求項1に記載の光学レンズ。
  3. 前記ホログラムは、鋸歯状断面形状の鋸歯状格子を含んでおり、前記位相段差は、前記ホログラムの表面であって、前記鋸歯状格子が形成された一主面と対向する表面に形成されている請求項1に記載の光学レンズ。
  4. 前記ホログラムは、少なくとも前記ホログラムの光軸との交点を含む内周部に形成され、鋸歯状断面形状の鋸歯状格子を含んでおり、前記鋸歯状格子の深さの設定により、波長が390nm〜415nmである青色光に対しては+2次回折光が最も強く発生し、波長が630〜680nmである赤色光に対しては+1次回折光が最も強く発生し、
    内周部に形成される前記鋸歯状格子の深さがh1であり、前記h1は、前記青色光に対して約2波長の光路長の差を与え、かつ、前記赤色光に対して約1波長の光路長の差を与える深さであり、
    前記青色光は、基材厚t1の基材を通して集光し、前記青色光の波長λ1が変化したときの焦点距離変化を低減させるように、前記ホログラムを凸レンズ型にして、前記青色光が前記ホログラムにより凸レンズ作用を受けるようにし、
    前記青色光が前記基材厚t1の基材を通して集光するときは、前記赤色光が前記基材厚t2の基材を通して集光するときに比べて、前記ホログラムによる凸レンズ作用を大きくして、前記赤色光の前記基材側の焦点位置を、前記青色光の前記基材側の焦点位置に比べて、前記光学レンズより離す請求項1に記載の光学レンズ。
  5. 前記内周部の外側の外周部に、さらにホログラム格子が形成されており、
    前記外周部の前記ホログラム格子は鋸歯状断面形状の鋸歯状格子であり、前記外周部の鋸歯状格子の深さはh3であり、前記h3は、前記青色光に対して約1波長の光路長の差を与える深さであり、
    前記外周部においては、前記青色光に対して+1次回折光が最も強く発生し、赤色光に対しても+1次回折光が最も強く発生する請求項4に記載の光学レンズ。
  6. 前記ホログラムの格子断面形状は、前記ホログラムを形成する基材の外周側に斜面を持つ鋸歯形状である請求項1から5のいずれかに記載の光学レンズ。
  7. 前記ホログラム、前記屈折型レンズ、及び前記位相段差を一体固定している請求項1から6のいずれかに記載の光学レンズ。
  8. 前記ホログラムを前記屈折型レンズ表面に一体形成している請求項1から6のいずれかに記載の光学レンズ。
  9. 前記位相段差を前記屈折型レンズの表面に一体形成している請求項1から6のいずれかに記載の光学レンズ。
  10. 青色光が基材厚がt1の基材を通して集光される開口数をNAb、赤色光が基材厚がt2の基材を通して集光される開口数をNArとすると、t1<t2、かつ、NAb>NArである請求項1に記載の光学レンズ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の光学レンズと、
    前記青色光を出射する第1レーザー光源と、
    前記赤色光を出射する第2レーザー光源と、
    光情報媒体の記録面上で反射した光ビームを受けてその光量に応じて電気信号を出力する光検出部とを備えたことを特徴とする光ヘッド装置。
  12. 前記赤色光を前記第2光情報媒体の記録面上へ集光する際に、前記赤色光を略平行光にするコリメートレンズを前記第2レーザー光源側に近づけて、拡散光にした前記赤色光を前記光学レンズに入射させて、前記第2光情報媒体側の焦点位置を前記光学レンズから離す請求項11に記載の光ヘッド装置。
  13. 前記第1レーザー光源と前記第2レーザー光源の発光点の両方を、前記光学レンズの光情報媒体の焦点位置に対して結像関係にあるように配置することによって、共通の光検出器からサーボ信号を検出する請求項11又は12に記載の光ヘッド装置。
  14. 請求項11から13のいずれかに記載の光ヘッド装置と、
    光情報媒体を回転するモーターと、
    前記光ヘッド装置から得られる信号を受け前記信号に基づいて、前記モーター、前記光学レンズ、及び前記レーザー光源の少なくともいずれかを制御及び駆動する電気回路とを備えたことを特徴とする光情報装置。
  15. 前記光情報媒体の種類を判別して、基材厚が約0.6mmの光情報媒体に対してはコリメートレンズを第2レーザー光源側に移動する請求項14に記載の光情報装置。
  16. 請求項14又は15に記載の光情報装置を備え、
    入力された情報、及び前記光情報装置から再生された情報の少なくともいずれかに基づいて演算を行う演算装置と、
    前記入力された情報、前記光情報装置から再生された情報、及び前記演算装置によって演算された結果の少なくともいずれかを出力する出力装置を備えたことを特徴とするコンピュータ。
  17. 請求項14又は15に記載の光情報装置と、前記光情報装置から得られる情報信号を画像に変換するデコーダーとを備えたことを特徴とする光情報媒体プレーヤー。
  18. 請求項14又は15に記載の光情報装置と、外部との情報のやりとりを行う入出力端子とを備えたことを特徴とする光情報媒体サーバー。
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