JP4467372B2 - 縦型多列自動充填包装機におけるカッター装置の引き剥がし機構 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、液体原料が充填された包装袋を円滑に製造することができる縦型多列自動充填包装機を提供することを目的とする。
このような構成において、液体原料を充填・包装する場合であっても、抜き型に付着した包装袋を引き剥がすことができる。従って、液体原料が充填された包装袋を円滑に製造することができる。
これにより、引き剥がし機構を高価な装置を用いて構成する必要がないので、包装袋を抜き型から引き剥がしながら包装袋を円滑に製造するためのコストを低減することができる。
またなお、本明細書における略太鼓状の打ち抜く型とは、略太鼓状の中央に幅があるものだけでなく、幅が無いものも含む。従って、本明細書における略太鼓状の打ち抜く型は、包装フィルムの角部だけを打ち抜き、この角部間を単に切断するだけの場合も含む。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照して説明する。
図1の正面図に、本発明に係る縦型多列自動充填包装機の一構成例が示されている。図1では、本発明に係る縦型多列自動充填包装機は、符号1により全体的に示され、この図1は正面側(前方)から背面側(後方)に向かって観察した図である。また、以下では、縦型多列自動充填包装機1を自動包装機1と略す。
図1に示すように、自動包装機1は、フォーミング装置2、縦シール装置3、横シール装置4、原料供給装置5、充填装置6、カッター装置7、操作パネルボックス8を備えている。
原料供給装置5は、横シールによって形成された包装袋に液体原料を供給する装置であり、ホッパー51、ポンプ装置52を有する。ホッパー51は、液体原料を収容する収納容器である。ポンプ装置52は、液体原料を吸い上げてホッパー51に送る装置である。
カッター装置7は、2つの横シール間に液体原料が充填された包装袋を横シールの位置で切断し、スティック状の包装袋に分包する装置である。本発明に係る自動包装機1におけるカッター装置7は、Rカットすることによって包装袋の角部を除去するものである。
操作パネルボックス8は、自動包装機1の各駆動装置等を操作するための装置が内蔵され、自動包装機1の各種駆動装置等を支持する本体フレーム81に取付けられている。また、本体フレーム81には、自動包装機1の動作状態を示すための報知手段である表示/警報ランプ82が設けられている。
図2の側面図に、本発明に係る自動包装機1の一構成例が示され、この図2は、図1において右方から左方に向かって観察した図である。図2に示すように、自動包装機1は、上記の各装置に加え、スリッター装置9を備えている。
原反フィルム110から引き出された包装フィルム111は、スリッター装置9によって多列に切り裂かれる。この多列に分けられた包装フィルム111は、各製袋ガイドローラ23によって略U字状にフォーミングされる。包装フィルム111は、このフォーミングされた状態でフォーマーパイプ21に巻きつけられ、フォーマーパイプ21とフォーマーリング22との間に挿入される。フォーマーリング22は包装フィルム111の両端を合掌状に重ね合わせ、包装フィルム111は、略筒状に成形される。包装フィルム111は、この状態で縦シール装置3へと導入され、重ね合わせられた部分を縦シールされる。
図3に、カッター装置7の全体構成が示されている。図3(a)は正面図、図3(b)は上面図、図3(c)は側面図である。図3に示すように、カッター装置7は、Rカット機構71、ガイド機構72、引き剥がし機構73、集塵機構74を備えている。
抜き型711は、略平板状の部材に複数の貫通孔が形成された部材である。具体的には、この貫通孔は、略太鼓状の抜き穴714とすることができる。この抜き型711は、抜き穴714が略水平に配列されるように配設されている。詳細には、抜き型711は、略太鼓状の抜き穴714の長手方向が略水平となるように配置されている。また、抜き穴714の幅は、横シール部分を幅方向にRカットするために横シール部分の幅よりも大きな幅である。
エアーシリンダ713は、押し型712を押し出したり、引き戻したりする牽引手段である。このエアーシリンダ713は、複数配設され、複数の押し型712のそれぞれに固着されている。
袋ガイド721は、断面略コ字状に折り曲げられた部材である。この袋ガイド721は、Rカット機構71の上方に取付けられている。具体的には、袋ガイド721は、包装フィルム111の移送経路に沿って略鉛直に配設されている。袋ガイド721は、包装袋112ごとに複数設けられ、これら袋ガイド721は、包装袋112それぞれの側方に当接した状態で各包装袋112をRカット機構71へと送る。
モータ723は、回転駆動手段である。モータ723は、その同一の回転軸724によって複数のローラ722を軸支し、複数の送りローラ722を同一方向に回転させる。
引き剥がし板731は、略板状部材であり、各抜き穴714ごとに複数設けられている。これら引き剥がし板731は、取付部材733に取付けられている。引き剥がし板731は、抜き型711に対して後方に配設され、複数の抜き型711と押し型712との間に配設されている。詳細には、引き剥がし板731は、包装袋112と抜き型711と間に配置されている。
エアーシリンダ732は、引き剥がし板731を押し出したり、引き戻したりする牽引手段である。このエアーシリンダ732は、複数の引き剥がし板731を同時に押し引きするために、取付部材733に固着されている。また、エアーシリンダ732は、2個設けられているが、引き剥がし板731ごとに設けることもできる。
吸収パイプ741は、略円筒状のパイプである。吸収パイプ741は、抜き型711の各抜き穴714ごとに複数配設されている。具体的には、これら吸収パイプ741は、抜き型711に対して後方に配設されている。詳細には、これら吸収パイプ741は、抜き型711の背面において、各抜き穴714にあてがわれている。このとき、各吸収パイプ741は、抜き穴714周辺に当接してもよいし、抜き型711から離間してもよい。
屑取りパイプ743は、略筒状のパイプである。屑取りパイプ743は、抜き型711の背面に配設され、複数の吸収パイプ741に連結されている。それとともに、この屑取りパイプ743は、吸引機器742に取付けられている。
液体原料が封入された包装袋112は、ガイド機構72の袋ガイド721に左右からガイドされる。ガイド機構72の送りローラ722は、前方から後方に向かう方向に包装袋112の表面に当接する。この送りローラ722は、この当接した状態で回転しながら、包装袋112を下方へと送る。このとき、包装袋112は、断面略コ字状の袋ガイド721によって後方から前方に向けて支持されている。Rカット機構71に導入された包装袋112は、下方の横シールが抜き型711と押し型712との間を配置された状態で一旦停止する。
さらに、包装袋112が付着するか否かに関わらず、常に包装袋112を引き剥がすので、包装袋112の付着を検出する装置を必要としない。それ故、この検出装置によってコストが上昇するのを防止することができる。
特に、本発明に係る自動包装機1は、包装袋112に液体原料を充填・包装する。この場合には、包装袋112の角部分を打ち抜く際に微量の液体原料が抜き型711に付着しやすい。さらに、この微量の液体原料は、継続した運転の間に、抜き型711に蓄積してしまう。そのため、このような引き剥がし機構73による確実に引き剥がすことができる効果は大きい。
4…横シール装置、5…原料供給装置、6…充填装置、7…カッター装置、
8…操作パネルボックス、9…スリッター装置
71…Rカット機構、711…抜き型、712…押し型、713…エアーシリンダ、
72…ガイド機構、721…袋ガイド、722…送りローラ、723…モータ、
73…引き剥がし機構、731…引き剥がし板、732…エアーシリンダ、
74…集塵機構、741…吸収パイプ、742…吸引機器、743…屑取りパイプ
110…原反ロール、111…包装フィルム、112…包装袋
Claims (1)
- 幅の広いシートフィルムを複数枚の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
当該複数の各包装フィルムそれぞれを包装袋1個分ずつ引き出しながら同期的に縦シール及び横シールする縦シール装置及び横シール装置と、
当該シール成形された各包装フィルムに液体原料を充填する充填装置と、
当該液体原料が充填された複数の包装袋を前記横シール部分で切断して包装袋ごとに分包するカッター装置と、を備えた縦型多列自動充填包装機であって、
前記カッター装置は、互いに嵌合することによって横シール部分を打ち抜いてRカットする抜き型と押し型とを有するRカット機構と、
抜き型の近傍に配置され、Rカット機構によって切断された包装袋を抜き型から引き剥がす引き剥がし機構と、を備えており、
前記引き剥がし機構は、抜き型と包装袋との間に配置され、抜き型の抜き穴の周辺に配設された板状部材と、当該板状部材を押し出したり引き戻したりする牽引手段と、を有し、
前記板状部材は、牽引手段によって包装袋を抜き型から押し出すように作動することを特徴とする縦型多列自動充填包装機。
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