JP4467254B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は監視装置、特に空港、電力施設等の管理区域への侵入者、侵入物を昼夜常時監視するカメラ内蔵の監視装置における侵入者、侵入物検知のための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、空港、電力施設、特殊建築・施設等の管理区域、或いは自然動物の生態調査等では、赤外線センサーを用いた侵入者、侵入物の検知、カメラ撮影による監視(観察)、カメラで撮影された画像の解析等が行われている。そして、上記の赤外線センサーでは、パルスカウント方式、変調周波数切替え方式等にて赤外線の送受光が行われる。
【0003】
図9には、上記パルスカウント方式の構成が示されており、このパルスカウント方式では、図示されるように20msの期間に1パルスから9パルスのそれぞれを挿入した9種類の信号(1P〜9P)が形成され、この9種類の赤外線パルスが監視用の送受信信号として用いられる。
【0004】
図10には、監視領域に例えば6本のポール状本体Q1〜Q6を設置した場合の構成が示されており、この場合には、本体Q1とQ2の間の上下方向の3箇所に配置された赤外線センサー(投光素子と受光素子)で、信号1P,2P,3Pの3種類の赤外線が送受光され、同様に本体Q2とQ3の間では信号4P,5P,6Pの3種類、本体Q4とQ5の間では信号7P,8P,9Pの3種類の赤外線が送受光される。そして、受光側では、図9で示したように20ms内のパルス数をカウントすることにより、信号の種類を識別し、検知位置毎に割り当てられた赤外線の信号(1P〜9P)であるか否かを判定し、該当する赤外線が受信されたか否かで侵入者、侵入物の存在を検知する。即ち、割り当てられた赤外線が受信できないときは、侵入者等が存在することになる。
【0005】
上記において、信号(パルス数)の異なる赤外線を用いるのは、送受光される赤外線信号の混信を避けるためである。即ち、送受光される赤外線はある程度の広がりを持っており、また上記本体Q1〜Q6は100m程度の間隔を持って設置されることから、図10(A)の本体Q5の上段投光素子から出力された赤外線Lgが本体Q6の中段、下段の受光素子で受光される。そして、上段から下段の赤外線センサーで送受光される赤外線信号が同一であれば、上段からの赤外線であっても中段及び下段の投光素子からの赤外線であると誤検知することになり、侵入者H1の存在が検知されず、失報(侵入者が入ったのに警報が出ないこと)が生じる。しかし、図9のように、上段から下段で用いられる赤外線(信号4P〜6P)が識別できるものであれば、混信が避けられ、失報もなくなることになる。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−16865号公報
【特許文献2】
特開平6−315150号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のパルスカウント方式では、外来光である太陽光、車のヘッドライト光等の直射、これら外来光の物体からの反射、或いは送受光に用いられる赤外線の反射、回り込み、干渉(ノイズ)によって、カウントされるパルス数に影響が生じ、誤報(侵入者がないのに警報を出すこと)、失報が発生するという問題があった。
【0008】
即ち、図9の信号1Pの赤外線を受光する際に外来光等で不要パルスaが追加された場合には信号2Pの赤外線となり、信号9Pの赤外線を受光する際に外来光等の影響でパルスbが欠除した場合には信号8Pとなって、誤報につながる。また、図10(A)の本体Q5から投光された信号4Pの赤外線が本体Q6の信号5P又は6Pの赤外線受光部で受光されるときに、不要パルスaが1つ又は2つ追加されれば、侵入者H1が検知されず、失報となる。
【0009】
また、この種の監視装置は、建物の外を監視領域とすることが多いことから、雨や雪が降ったり、霧が発生したりする環境の変化があった場合でも、赤外線の送受光ができるように、赤外線の光強度を高く設定しているが、これが誤報、失報の原因ともなる。例えば、図10の本体Q1の赤外線が本体Q2以外の本体Q3〜Q6にも到達することになり、これによって誤報等が生じる。
【0010】
更に、従来のパルスカウント方式では9種類の信号しか識別せず、また変調周波数切替え方式でも4種類の信号しか識別せず、識別できる信号の数が少なく、有効な検知ができないという問題があった。即ち、図10にも示されるように、信号1P〜9Pの9種類の赤外線は、本体Q1〜Q4までの領域で全て割り当てられるので、本体Q4〜Q6においては同じ信号1P〜6Pのパルスが用いられる。従って、例えば本体Q1の信号1Pの赤外線が回り込む等により本体Q5の受光部に到達すれば、失報につながることなる。
【0011】
そこで、従来では、図10(B)の点線の赤外線Lg(光軸)のように、投光素子から受光素子へ真っ直ぐに投光するのではなく、実線の赤外線Lg(光軸)のように、光軸を左右方向に少しずらすことが行われる。しかし、このように赤外線光軸をずらしたとしても、本体Q1〜Q6を非直線上に設置する場合や、建物等の近くに設置する場合は、他の本体への影響を防止することが困難となる。
【0012】
図11(A)には、本体Q1〜Q6を非直線状に設置する場合が示されており、この場合は、赤外線がある程度の広がりを持つので、本体Q1から投光された信号1P〜3Pの赤外線が本体Q5で受光(図の二点鎖線)されることになる。また、図11(B)には、本体Q1〜Q6を建物B1,B2の近くで環状に設置する場合が示されており、この場合は、本体Q2から広がりを持って(また光軸をずらして)投光された信号4P〜6Pの赤外線が建物B1で反射して本体Q6で受光されると共に、本体Q3から広がりを持って(また光軸をずらして)投光された信号7P〜9Pの赤外線が建物B1とB2で反射して本体Q1で受光される。これらの赤外線の混信は、誤報、失報の原因となるので、避けなければならない。
【0013】
また、従来では、識別できる赤外線の種類が少ないため、本体間では2〜3個の赤外線センサーしか設けられておらず、図10(A)の本体Q4とQ5の間に示されるように、はって侵入する侵入者H2を有効に検出できない場合がある。
【0014】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外来光やノイズの影響を極力なくし、かつ識別できる信号の数を多く設定できるようにすることにより、誤報、失報の発生を著しく減少させることが可能になる監視装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る監視装置は、任意の間隔を持って監視域に設置される2つ以上のポール状本体と、調歩同期方式の3個以上のパルスコード信号を発生する送光信号発生部と、この送光信号発生部からのパルスコード信号に基づいて形成された3個以上のパルスコード化光線を、上記2つ以上の本体のそれぞれの間の異なる位置で送受光する3個以上の光センサーと、交流電源の位相を検出し、この電源位相に同期したタイミングにて3個以上のパルスコード化光線を所定の遅延時間を持って時系列的に送信するための遅延同期信号を形成する遅延同期信号発生部と、この遅延同期信号発生部の出力に基づき、交流電源の1サイクルの期間で上記3個以上のパルスコード化光線を時系列的に発生させると共に、上記2つ以上の本体間に配置された3個以上の光センサーの全てに異なるパルスコードを設定する送光信号制御部と、これらの光センサーの出力から受光した光線のパルスコードを識別するコード識別部と、このコード識別部の出力に基づいて侵入監視に関する警報処理を行う警報処理部と、を設けてなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記本体間の上記光センサーを5個以上配置し、上記パルスコード化光線の異なるパルスコードを5個以上としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記光センサーでの受光状態から外来光の入光照度を判定し、この照度が所定レベルよりも高くなったときはハイレベル環境にあることを報知することを特徴とする。
【0016】
上記の構成によれば、例えば100m程度の間隔を持って複数の本体が順に配置されるが、これらの本体間の異なる高さに配置した5個の光センサー(赤外線センサー)にそれぞれのパルスコードが割り当てられ、本体を例えば8つ設置した場合は35(=5×7)個の全ての光センサーにそれぞれ異なるパルスコードが割り当てられる。このパルスコードの信号は、調歩同期方式にてコード化されたもので、例えばスタートビットパルスとセンタービットパルスの間に3個のビットパルス(0又は1)を配置し、上記センタービットパルスとエンド(ストップ)ビットパルスの間に3個のビットパルス(0又は1)を配置した構成とされ、これによれば、最大で49個のパルスコードを割り当てることができる。
【0017】
このようにして、全ての光センサーで異なるパルスコードを用いることにより、同一の識別信号を重複して用いることによる混信が防止される。しかも、調歩同期方式でパルスコード化された光線は、検出周期である例えば20msという期間の中の450μsという短い時間で出力されるので、従来に比べ外来光やノイズが送受光に入射する確率が小さくなり、信号の識別・判定の影響も極めて小さくなるという利点がある。
【0018】
また、交流電源の位相に同期した遅延同期信号によって、8つの本体間で送受光される複数のパルスコード光線が例えば20msの期間の中で所定の遅延時間を持って時系列的に送受光されるので、送受光の対象ではない他の光が外来光ノイズとして光センサーに入射して検出に影響を与えるという不具合をなくすことができる。
【0019】
更に、請求項3の構成によれば、光センサーへの照度が所定レベルよりも高くなったときはハイレベル環境にあることが報知され、これにより環境の変化による誤報等の出力が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3には、実施例に係る監視カメラ装置(又は複合型監視カメラ装置)の構成が示されており、当該例では、8つの本体10A〜10Hを100m程度の間隔で線状に並べて設置する(7区間)。図2に示されるように、本体10A〜10H(高さ1.5〜2m)のそれぞれには、例えば5個の赤外線センサー(5光軸)として投光部(投光素子)11A〜11E、受光部(受光素子)12A〜12EがD(30cm〜50cm)の間隔で異なる高さに順に配置され、最下段の投光部11Eと受光部12Eは、地面から30cmの高さに配置される。これにより、這って侵入する侵入者[図10(A)のH2]を良好に検出する。なお、環状に配置しない場合の端部の本体10A,10Eには、上記投光部11A〜11Eか受光部12A〜12Eの一方の配置でよいことになる。
【0021】
上記の投光部11A〜11E及び受光部12A〜12Eでは、その光軸面積が80φ程度とされ、投光部11A〜11Eからはα(1.5〜3度)程度の角度の広がりを持って赤外線が出射され、実施例の赤外線は600〜700mまで到達する。また、図2に示されるように、当該例では、監視カメラ(赤外線カメラ又は可視光カメラ)14A,14Bが設けられ、このカメラ14A,14Bにて、監視領域が撮影されることになり、このカメラ14A,14Bで撮影された監視領域の映像は、警報の対象となる侵入者、侵入物を特定するだけでなく、カラス、犬、熊等の動物、自然物の侵入等、警報を発する必要のない状態を把握するための画像解析にも利用される。そして、この本体10A〜10Hには、制御回路部15が設けられる。
【0022】
図1には、上記の投光部11A〜11E及び受光部12A〜12Eを含んだ制御回路部15の回路構成が示されており、この図1では投光に関する構成を本体10B、受光に関する構成を本体10Cで説明する。まず、本体10B内に示されるように、交流電源(商用電源)を入力して交流の位相を検出する電源位相検出部18、この電源位相に同期した複数の遅延同期信号を発生させる遅延同期信号発生部19、調歩同期式の35パルスコードの信号を形成するコード化部20、上記遅延同期信号に基づいて35個のコードの送光信号を時系列(時分割)に発生させる送光信号発生制御部21が設けられ、この送光信号発生制御部21からの出力が上記投光部11A〜11Eへ供給される。
【0023】
また、本体10Cに示されるように、受光部12A〜12Eには、増幅アンプ22を介して入力した各受光信号をそれぞれの識別部で識別するコード識別部23、警報処理部24が設けられており、このコード識別部23では、上記受光部12A〜12Eのそれぞれから出力された信号が赤外線センサーのそれぞれに割り当てられたパルスコードであるか否かを識別・判定する。
【0024】
上記警報処理部24では、上記コード識別部23の出力に基づき本体10Bの投光部11A〜11Eから投光された赤外線が受光されているか否かが判定され、所定の条件で赤外線が受光されないときに警報出力をセンターへ供給する。なお、同時に上記カメラ14A,14Bで撮影された画像の解析を行い、この画像解析結果と上記警報処理部24での赤外線受光結果の両方にて警報の出力をすることもできる。
【0025】
また、上記増幅アンプ22の出力を入力して単位時間内の受光レベル(外来光照度)を検出する受光レベル検出部26と、High(レベル)環境とLow(レベル)環境を判定する環境判定・制御部27が設けられる。即ち、この環境判定・制御部27は、太陽光で考えた場合に6000ルクス(Lux)以上の照度を検出したとき、High環境であることを出力し、また投光される赤外線光量の8%以下となったことを検出したとき、Low環境であることを出力する。
【0026】
実施例は以上の構成からなり、この監視装置では、図3の全体図に示されるように、100m程度の間隔で直線状に設置された本体10A〜10Hにおいて、本体10Aと10Bの間の5個の赤外線センサーにコード1〜5、本体10Bと10Cの間にコード6〜10、本体10Cと10Dの間にコード11〜15というように、7つの監視領域の35個の赤外線センサーに35個のパルスコード(1〜35)が割り当てられる。
【0027】
図4には、上記35個のパルスコードの構成が示されており、このパルスコードは、調歩同期方式で形成されたもので、450μsの期間においてスタートビットパルス(S)、センタービットパルス(C)及びエンド(ストップ)ビットパルス(E)を有し、これらの間にビットパルス(0又は1)を3個ずつ配置(1番目〜3番目,4番目〜6番目)してなる。図示されるように、例えばコード1は1番目ビットから6番目ビットの全てが“1”、コード2は1番目ビットが0で残りのビットが1、コード3は2番目のビットが0で残りのビットが1というようにして、35個のパルスコード信号が上記コード化部20で形成される。
【0028】
そして、この35個のパルスコードは、全ての赤外線センサー(11A〜11E,12A〜12E)で異なる送受光のパルスコードとなるように割り当てられる。このようにすれば、同一コードの赤外線を送受光する場合に比べ、赤外線信号の混信を防止することができる。
【0029】
図5には、電源位相検出部で検出される交流波形が示され、図6には遅延同期させた赤外線の投光状態が示されている。図3の本体10A〜10Hには、同一の商用電源が供給されており、各本体10A〜10Hの電源位相検出部18では、図5のように、周波数が50Hzの場合、1サイクルが20msの期間となる交流波形が現れる。そして、このような交流波形の立上り時の0電位の点Taが検出され、この点Taを始点として遅延時間(図6のtd)で遅延する遅延同期信号が遅延同期信号発生部19で形成される。この遅延同期信号は、送光信号発生制御部21へ供給されており、この送光信号発生制御部21にて、上記遅延同期信号のタイミングで35個のパルスコード信号を投光部11A〜11Eに与えることにより、図3に示されるように、遅延時間tdのタイミングによりパルスコード1〜パルスコード35でコード化された赤外線Lgが時系列的(シリアル)に順に投光される。
【0030】
図7には、実施例の1つの赤外線センサー(パルスコード)における赤外線の投光状態が示されており、上述のように期間450μsで構成されたパルスコードの赤外線は、図示されるように20ms単位で投光部11A〜11Eから投光される。従って、従来の図9のパルスカウント方式の赤外線と比較すると、パルスコード化された赤外線は約44分の1という極めて短時間に出力されることになり、パルスの追加、欠落等、外来光が赤外線に与える影響が少なくなる結果、誤報、失報が著しく低減される。
【0031】
そして、受光部12A〜12Eで受光された赤外線のパルスコード信号は、コード識別部23で識別された後、警報処理部24にて警報処理が行われることになるが、実施例では、期間60msの中の3回の受光及び検出で、センター等への警報出力のための判定が行われる。即ち、1回又は2回の赤外線受光で該当するパルスコード(コード1〜35)が検出されないときは侵入者有りの警報出力とはせず、3回全てにおいて該当するパルスコードが検出されないときに侵入者有りの警報出力とする。これによれば、1回の検出で警報出力とする場合に比べ、誤報、失報の発生が一段と低減される。
【0032】
更に、実施例では、上述のように、パルスコード1〜35の赤外線Lgを遅延時間tdのタイミングで時系列的に連続して投光することにより、同時に送受光する場合に比べ、赤外線信号の混信が良好に防止されるという利点がある。即ち、図11で説明したように、本体10A〜10Hの配置状況により、また図3でも分かるように、例えばコード3の赤外線は1.5〜3度の広がりを持って投光されるので、他の受光部(12A〜12E)でも受光されることになり、送受光が同時に行われる場合には、赤外線が重複して受光され、異なるパルスコードの赤外線であってもパルスコードの誤識別が生じ得る。実施例は、このようなパルスコードの誤識別をなくすことにより、本体10A〜10Hが直線状、非直線状又は環状に設置される場合であっても、誤報、失報の発生を確実に防止することができる。
【0033】
また、上述した環境判定・制御部27では、受光レベル検出部26で検出された受光レベルに基づいてHigh環境とLow環境の出力が行われる。即ち、実施例では、朝日や夕日等において外来光の入力が6000ルクス以上の照度となり、この照度に対応する値の受光が検出されたとき、High環境であることをセンター等へ出力し、このセンターではHigh環境を示すインジケータ表示等が行われる。従って、環境の悪化による誤報等の出力が防止される(このHigh環境は、光はあるがパルスコードが読み切れない状態であり、警報は行われる)。
【0034】
更に、環境判定部27は、図8に示されるように上記受光レベル検出部26で検出された受光レベルが赤外線光量の100%に対し8%以下となり、この状態が例えば5秒以上継続したときに、Low環境であることを出力し、該当する赤外線センサーでの監視は継続される。そして、8%よりやや高いk%以上の受光レベルが例えば1分以上継続したときは、Low環境出力を停止し、上記赤外線センサーでの監視は通常監視となる。即ち、雪が積もったり、草木等が一次的に監視領域に入ったりした場合には、その環境悪化を通知することになり、これによって適切な対応(例えば除雪、除草等)が可能となる。また、環境悪化が更に進行し、光量が0%となったときは一度、警報を出力し、その0%が設定時間(例えば5秒)以上継続した場合に、該当する赤外線センサーを自動休止する。その後、環境が回復し受光レベルが例えば1分以上安定継続したときは、赤外線センサーを自動復帰させている。このようにして、監視作業を容易にすることができる。
【0035】
なお、上記実施例では、8つの本体10A〜10Hを設置し、各本体間では5個の赤外線センサーを配置する場合を説明したが、これらの数は任意に設定することができる。また、遅延同期信号を交流電源の位相に基づいて行うようにしたが、この遅延同期信号は発振回路等を用いて形成してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、調歩同期方式のパルスコードを採用して多くの識別信号を設定することができ、全ての光センサーで異なるパルスコードの光線が送受光されるので、信号の混信が防止され、また短い時間で送受光されるので、従来に比べて外来光やノイズの影響が極めて小さくなり、誤報、失報の発生を著しく減少させることが可能となる。
【0037】
また、全てのパルスコード光線が交流電源の位相に遅延同期して時系列的に送受信されるので、割り当てられていない他の光が光センサーに入射して誤検出が生じるという不具合をなくすことができる。
【0038】
更に、請求項3の発明によれば、光センサーへの入光照度が所定レベルよりも高くなったときはハイレベル環境が報知されるので、環境の悪化による誤報の出力が防止できる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の監視カメラ装置の主要構成を示す回路ブロック図である。
【図2】実施例の本体内の構成を示す図である。
【図3】実施例の本体の配置及び赤外線センサーのパルスコードを示し、図(A)は側面図、図(B)は上面図である。
【図4】実施例において使用されるパルスコードの説明図である。
【図5】実施例において遅延同期のための用いられる交流波形を示す図である。
【図6】実施例において遅延同期する各パルスコード赤外線の投光タイミングを示す図である。
【図7】実施例の1つの赤外線センサーから出力される赤外線の投光状態を示す図である。
【図8】実施例のLow環境出力の動作を説明するグラフ図である。
【図9】従来のパルスカウント方式で用いられるパルス構成を示す図である。
【図10】従来の監視装置において赤外線の送受光状態を示し、図(A)は側面図、図(B)は上面図である。
【図11】従来の監視装置における赤外線の投光状態を示し、図(A)は本体を非直線状に配置したときの図、図(B)は本体を環状に配置したときの図である。
【符号の説明】
10A〜10H,Q1〜Q6…本体、
11A〜11E…投光部(投光素子)、
12A〜12E…受光部(受光素子)、
15…制御回路部、 18…電源位相検出部、
19…遅延同期信号発生部、
21…送光信号発生制御部、
23…コード識別部、 24…警報処理部、
26…受光レベル検出部、
27…環境判定・制御部。
Claims (3)
- 任意の間隔を持って監視域に設置される2つ以上のポール状本体と、
調歩同期方式の3個以上のパルスコード信号を発生する送光信号発生部と、
この送光信号発生部からのパルスコード信号に基づいて形成された3個以上のパルスコード化光線を、上記2つ以上の本体のそれぞれの間の異なる位置で送受光する3個以上の光センサーと、
交流電源の位相を検出し、この電源位相に同期したタイミングにて3個以上のパルスコード化光線を所定の遅延時間を持って時系列的に送信するための遅延同期信号を形成する遅延同期信号発生部と、
この遅延同期信号発生部の出力に基づき、交流電源の1サイクルの期間で上記3個以上のパルスコード化光線を時系列的に発生させると共に、上記2つ以上の本体間に配置された3個以上の光センサーの全てに異なるパルスコードを設定する送光信号制御部と、
これらの光センサーの出力から受光した光線のパルスコードを識別するコード識別部と、
このコード識別部の出力に基づいて侵入監視に関する警報処理を行う警報処理部と、を設けてなる監視装置。 - 上記本体間の上記光センサーを5個以上配置し、上記パルスコード化光線の異なるパルスコードを5個以上としたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。
- 上記光センサーでの受光状態から外来光の入光照度を判定し、この照度が所定レベルよりも高くなったときはハイレベル環境にあることを報知することを特徴とする請求項1又は2記載の監視装置。
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