JP5253791B2 - 個体情報識別システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば手術室や工場等の複数の人間や機器等が移動する場面を映像によって監視する為の個体情報識別システムに関する。
従来より、複数の人間や機器等が移動する場面において、それら人間や機器等の位置を検出する為の技術は種々提案されている。例えば病院内における患者や看護師の位置を検出する為の技術として、次のような技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、病院内において入院患者等の位置を検出するにあたり、院内地図と患者等の位置を表示する表示装置と、患者等のIDを記憶したRFIDチップを内蔵した靴、スリッパ等の履物と、病院内の病室及びトイレ、通路等の共用部に配置され前記RFIDチップに無線で給電し、IDを認識し無線LAN設備で送出するための床設備と、床設備で認識されたIDを床設備の位置情報とともに送出する位置検出装置制御部と、位置検出装置制御部により送出されたIDを予め登録されている患者等のIDと照合し、一致したとき、ID、IDに対応する患者等の情報および床設備の位置情報を表示装置で表示するためのパーソナルコンピュータとを備えている病院内人物位置検出システムが開示されている。
そして、この特許文献1に開示されている病院内人物位置検出システムによれば、位置検出精度が高く、保守の手間が少なく、機器の携帯を意識させず、病室などの閉ざされたエリアをも検出可能となる。
また、特許文献2には、病棟内の各領域にその領域を示す位置データを送信する赤外送信機を設置し、患者には赤外送信機から送信される位置データを受信し、その位置データに識別コード、心電図データ及びナースコールデータを付加した患者位置データをFM変調して送信する医用送信機を携帯させ、医師室や看護婦室等には患者が携帯した医用送信機から送信される患者位置データを受信し、その患者位置データに基づいて表示部に心電図波形、心拍数、患者の居場所、患者の名前等を表示すると共に記録部からプリントアウトするモニタを設置する患者位置検出システムが開示されている。
そして、この特許文献2に開示されている患者位置検出システムによれば、病棟内における患者の居場所を検出することができる。
ところで、例えば複数の人間や機器等が移動する場面を監視する為の技術としては、例えば監視カメラにより当該場面を撮影し、該撮影により取得した映像を所定の表示手段に表示させ、その映像を監視者が監視するという監視システムが知られている。このような監視システムによれば、監視者は、当該映像に映っている領域中であれば、どこに人間が存在してどのような行動をとっているか、及びどこに機器等が存在してどのように移動させられているか或いは用いられているかを、目視によってリアルタイムで一目瞭然に把握することができる。そして、この利点は、前記特許文献1及び特許文献2に開示されている技術には無い利点である。
特開2005−278791号公報 特開平10−248816号公報
しかしながら、上述した監視システムでは、監視者は当該映像に映っている人間が誰であるのか、また機器等が何であるのかを特定することまでは通常できない。特に、例えば手術室や工場等のように複数の人間が同様の衣服等を着用している場合等には、当該映像に映っている人間等を同定することは、より一層困難となる。
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたもので、監視用カメラで撮影して取得した映像中に映っている人物等を、単に当該映像を目視することのみで同定できることができる個体情報識別システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明による個体情報識別システムは、個体を識別する為の個体識別情報を含む信号である個体識別信号を送信する送信装置が存在する所定の対象空間を撮影して映像情報を取得する複数の撮影手段と、前記個体識別信号の発信場所を特定する為の空間分解能を有し、前記送信装置から送信される個体識別信号を受信する受信手段と、前記撮影手段によって取得した前記映像情報と、前記受信手段によって受信した前記個体識別信号の発信場所とを対応付ける統括手段と、を具備するものであり、前記撮影手段及び前記受信手段は、前記対象空間に対して少なくとも2方向に設置され、前記統括手段は、前記送信装置の概略位置を三次元的に識別することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、請求項10に記載の本発明による個体情報識別システムは、焦点距離fの凸レンズが、当該撮影手段の瞳から前記距離fだけ被写体側へ離れた位置に設けられ、前記凸レンズを底面とする柱状の空間を撮影して映像情報を取得する平行視野撮影手段と、前記個体識別信号の発信場所を特定する為の空間分解能を有し、前記平行視野撮影手段によって撮影される監視対象空間に存在する送信装置から送信される個体識別信号を受信する受信手段と、を有する平行視野ID識別撮影手段と、前記平行視野撮影手段によって取得した映像情報と、前記受信手段によって受信した前記個体識別信号の発信場所とを対応付ける統括手段と、を具備し、前記平行視野ID識別撮影手段は、前記監視対象空間に対して少なくとも2方向に設置され、前記統括手段は、前記送信装置の概略位置を三次元的に識別し、前記撮影手段の各々における受光部と前記受信手段の各々における受光部とは、それぞれ対応する前記撮影手段と前記受信手段との受光部同士で略同一の光軸を有することを特徴とする。
本発明によれば、監視用カメラで撮影して取得した映像中に映っている人物等を、単に当該映像を目視することのみで同定できることができる個体情報識別システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る個体情報識別システムを説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る個体情報識別システムの一構成例を示す図である。図1に示すように、本第1実施形態に係る個体情報識別システムは、ID識別カメラ1と、図1に示す統括装置6とを具備する。
なお、図1に示す光学系は、前記ID識別カメラ1の原理を説明する為に便宜的に簡略化して示す光学系である。つまり、現実の実施においては、当然ながら種々の収差を補正する光学系や絞り等を適宜付加することが好ましい。
同図に示すように、前記ID識別カメラ1は、所定の領域を撮影して映像情報を取得する為の撮影手段2と、ID信号(詳細は後述)の発信場所を特定する為の空間分解能を有しており、該ID信号を受信する受信装置4と、を有する。
また、前記撮影手段2及び前記受信装置4は、前記撮影手段2によって取得した映像情報と、前記受信装置4によって受信された前記ID信号の発信場所とを対応付ける前記統括装置6に接続されている。
そして、前記撮影手段2及び前記受信装置4に、撮影対象からの光束を導く為の光学系として、本第1実施形態においては撮影レンズ11とビームスプリッタ13とを備える光学系8が設けられている。
前記撮影手段2は、例えばCCD(Charge Coupled Device )等の撮像素子であるカメラ受光面2Aと、前記カメラ受光面2Aから出力される電気信号を映像信号に変換して出力するカメラ制御装置(Camera Control Unit ;以降、CCUと称する)2Bと、を備える。この撮影手段2によって取得されるデジタル動画映像(以降、単に映像情報と称する)は、例えば図2に示すような映像である。
前記受信装置4は、複数のID信号受信装置4A(図4を参照して詳細に説明する)を備える。そして、ID信号受光面4A11は、図3に示すようにID信号を受信する為の光検出デバイスの集合体であり、各々のID信号受信装置4Aの受光面であるID信号検出面4A1を複数配列して構成される。
なお、図3(a)は、受信装置4が9チャネルのID信号受信装置4Aによって構成されている場合の構成を示しており、このようにID信号検出面4A1を並べてID信号受光面4A11を構成する。ここでは9チャネル分のID信号検出面4A1を格子状に並べ、且つそれらID信号検出面4A1に対応する各々のID信号受信装置4Aに対して図3(b)に示すようにチャネル番号を割り当てている例を示している。
前記ビームスプリッタ13は、前記撮影レンズ11を介して当該ID識別カメラ1に入射した光を、前記カメラ受光面2Aと前記ID信号受光面4A11とに同一の光軸を有するように入射させる為の部材である。
なお、前記撮影レンズ11を介して当該ID識別カメラ1に入射した光を、前記カメラ受光面2Aと前記ID信号受光面4A11とに同一の光軸を有するように入射させる為に、ハーフミラー等を用いても勿論よい。また、現実の実施においては、前記撮影レンズ11を介して当該ID識別カメラ1に入射した光を、前記カメラ受光面2Aと前記ID信号受光面4A11とに全く同一の光軸を有するように入射させる必要性は無く、略同一の光軸を有するように入射させればよい。
このように、前記撮影レンズ11を介して入射した光を、前記カメラ受光面2Aと前記ID信号受光面4A11とに同一又は略同一の光軸を有するように入射させることで、前記統括装置6は、前記撮影手段2によって取得した映像上における各々の像の位置と、前記受信装置4で受信したID信号の発信元の位置とを正確に対応づけることができる。
以下、前記ID信号受信装置4Aの一構成例を説明する。図4は、前記ID信号受信装置4Aの一構成例を示す図である。
同図に示すように、前記ID信号受信装置4Aは、ID信号検出面4A1と、感光素子4A2と、ハイパスフィルタ4A3と、デモジュレータ4A4と、バッファメモリ4A5と、MPU4A6と、を備える。
前記ID信号検出面4A1としては、例えば図5を参照して後述するID信号送信装置21における発光素子21Dとして赤外線発光ダイオードを用いる場合には、可視光を遮断する光学フィルタを用いる。これにより、ID信号光と当該環境における可視光とが分離される。つまり、前記ID信号検出面4A1は、ID信号光とその他の光とを分離して、ID信号光のみを抽出する為の部材である。
前記感光素子4A2は、前記ID信号検出面4A1を通過した光信号を電圧信号に変換する。
前記ハイパスフィルタ4A3は、前記感光素子4A2から出力された電圧信号について、低周波の成分を遮断する処理を行い、高周波成分のみを残す。この処理によって、バックグラウンドやそのゆっくりとした変動等の影響を除去する。
前記デモジュレータ4A4は、前記ハイパスフィルタ4A3から送信された信号の波形を再現してデジタル化する。
前記バッファメモリ4A5は、前記デモジュレータ4A4によってデジタル化された信号を一時格納する。
前記MPU4A6は、前記バッファメモリ4A5から信号を読み出して、デコード処理によって誤り検出をおこなう。ここで、もし誤りが検出されない場合には、ID情報を抽出して、該ID情報を前記統括装置6に送信する。
以下、図5を参照して、前記受信装置4によって受信されるID信号を送信するID信号送信装置の一構成例を説明する。
同図に示すように、ID信号送信装置21は、電源21Aと、ROM21Bと、ドライバ回路21Cと、発光素子2IDと、散乱板21Eと、を有する。
前記電源21Aは、当該ID信号送信装置21の動作に要する電力を供給する。
前記ROM21Bは、後述するドライバ回路21Cによって所定の発光パターンに変換されるID情報を保持している。なお、このROM21Bが保持しているID情報は、各々のID信号送信装置21ごとに互いに異なるID情報である。
前記ドライバ回路21Cは、前記ROM21Bが保持しているID情報を読み取り、発光素子2IDの発光パターンに変換して、前記発光素子2IDを点滅させる。従って、各々のID信号送信装置21における発光素子2IDは、互いに異なる経時的パターンで発光する。そして、各々のID信号送信装置21は、この発光パターンによって、ID情報をID信号光として送信する。
前記散乱板21Eは、このID信号光をより広範囲の空間に発信する為の部材である。つまり、この散乱板21Eによって、当該発光素子2IDにおける発光面積を実質的に拡大し、より広範囲の空間にID信号光を飛ばすことが可能となる。換言すれば、この散乱板21Eにより、発光素子2IDからのID信号光が何らかの障害物によって遮られる確率が低くなる。従って、例えば当該ID信号送信装置21における発光素子2IDを監視対象者の肩部に取り付ける場合であっても、ID信号光が当該監視対象者の頭部等によって遮られることで通信不能となってしまうことを防ぐことができる。
なお、上述したように、発光素子2IDとして例えば赤外線発光ダイオードを用いた場合、前記ID信号受光面4A11に可視光を遮断するフィルタを用いることで、ID信号光と当該環境から来る可視光とを容易に分離することができる。
このような構成とした場合、小出力でもID信号光を送信することが可能であり、送信の為の電力が少なくてすむ。従って、前記電源21Aとして、例えばソーラーセルを用いることも可能となり、この場合には電池交換が不要となる。
さらに、赤外線は、生地が薄手且つ薄い色の衣服であれば透過できる為、当該ID信号送信装置21を、監視対象者の衣服の下に装着させることも可能である。従って、例えば清潔な衣服を着用しなければならない場合(例えば手術室やクリーンルーム等)に、当該ID信号送信装置21を特に滅菌処理や清浄化処理せずに衣服の下に取り付けることが可能となる。
以下、前記ID信号送信装置21によるID信号光の送信タイミングの一例を、図6に示すタイミングを参照して説明する。
図6に示すように、ID信号送信装置21がID信号光を送信する際には、送信休止時間をランダムに設ける。具体的には、図6に示す送信タイミングのように、常時送信を続けずに、例えば数十ミリ秒乃至百数十ミリ秒程度の休止期間を挿入して、送信を行なう。
これにより、複数のID信号送信装置21が常に同時に送信を行ってしまうことに起因して、それらID信号送信装置21が送信するID情報を、前記受信装置4が受信できないという事態が生じないようにする。
換言すれば、図6に示すようなID信号光の送信タイミング制御を行うことで、或るID信号送信装置21がID信号光の送信を繰り返し実行している間に、他のID信号送信装置21が休止中となり、前記或るID信号送信装置21が単独でID信号光の送信を行うという事象が生じる。このとき、ID信号が正しく前記受信装置4によって受信される。
なお、ID信号送信装置21が送信するID信号光は、個々のID信号送信装置21ごとに付与されたID情報を、誤り検出符号でコード化(エンコード処理)した信号光である。このID信号光は僅かな情報量であるため、送信には例えば数ミリ秒あれば十分である。従って、図6に示すような送信タイミングが可能となる。
また、図6に示す送信タイミングのように常時送信を続けないで、例えば数十ミリ秒乃至百数十ミリ秒程度の休止期間を挿入することによって、当該ID信号送信装置21の消費電力を大幅に低減するという効果も生じる。
その結果、前記電源21Aとして例えば電池を用いる場合には、電池交換無しに連続使用できる時間を伸ばすことができる。他方、前記電源21Aとして例えばソーラーセルを用いる場合には、ソーラーセルの面積を小さくして当該ID信号送信装置21を小型化し、監視対象者に装着しやすく構成することが可能となる。
なお、図7は、前記撮影手段2によって取得した映像と、前記ID信号光の発光位置とを重ねて示した図である。換言すれば、図7は、前記撮影手段2によって取得した映像と、ID信号光との対応を示す図である。ここで、例えばID信号光が赤外線である場合、当然ながら前記撮影手段2によって取得した映像上ではID信号光を認識することは出来ない。
また、図8は、図7に示す例においてID信号受光面4A11に投影されるID信号光を模式的に示す図である。この図8においては、ID信号受光面4A11は、3×3=9チャネルのID信号受信装置4Aに対応している。
具体的には、図8は全部で4個のID信号送信装置21からのID信号光が投影される位置を示しており、同図における左上のチャネルでは2つのID信号光を受光している。そして、そのうちの一方は、当該ID信号送信装置21を装着している人間の頭部によって部分的に隠されている為に一部欠けており且つ少し暗くなっている。
それぞれのチャネルのID信号検出面4A1に投影されたID信号光は、そのチャネルによって検出される。ただし、一つのチャネルにおいて、当該チャネル内における何れの位置にID信号光が投影されているかを検知することまではできない。しかしながら、チャネル数を増加させる(ID信号受信装置4Aの数を増加させる)ことで、当該受信装置の空間分解能を向上させることは勿論可能である。
なお、詳細は後述するが、図8に示す図は説明の為に便宜的に示した図であって、実際には複数のID信号光を同時に受信することは無い。
以下、前記ID信号受信装置4Aにおける前記MPU4A6による処理を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、特定の周波数の変動成分が入力されるまで待つ(ステップS1)。続いて、入力された信号をID信号であると仮定して誤り検出を行う(ステップS2)。そして、このステップS2において実行した誤り検出の結果に基づいて、誤りがあるか否かを判断する(ステップS3)。このステップS3をYESに分岐する場合は、当該信号を受信しなかったものとみなし(ステップS5)、前記ステップS1へ戻る。一方、前記ステップS3をNOに分岐する場合は、当該信号からID識別情報を取り出して前記統括装置6に送信し(ステップS4)、前記ステップS1へ戻る。
このように、前記ID信号受信装置4Aは、ID信号光を正しく受信できなかった場合や、複数のID信号送信装置21からのID信号光を同時に受けてしまった場合には、当該ID信号光を誤りとして検出し、当該ID信号光を受信しなかったものとみなす。これにより、誤りやコリジョン(複数のID信号光が同時に発信されてしまって混乱すること)が生じる可能性を排除する。
以下、前記統括装置6による処理について説明する。
前記統括装置6はコンピュータにより構成されており、前記撮影手段2から送信される映像情報をリアルタイムで受信する。さらに、統括装置6は、全てのID信号受信装置4Aから送信されるID識別情報を受信し、当該ID識別情報が何れのID信号受信装置(チャネル)4AからのID識別情報であるかを、いつ当該ID識別情報が得られたか(時刻)と共に、統括装置6内に設けられたメモリに一時的に記録する。
そして、これらの情報を使ってID信号送信装置21の最新の位置を判定する(図10を参照して詳述する)。なお、この判定結果は記録しても良いし、また判定結果を前記映像情報上に重畳して表示しても良いし、更にこの重畳により作成した映像を記録しても勿論良い。
以下、統括装置6によるID信号送信装置21の最新の位置を判定する方法の一例を説明する。
図10(a)は、各々のID信号検出面4A1に付与されたチャネル番号を示す図であり、図10(b)は、統括装置6によるID信号送信装置21の最新の位置を判定する方法の一例を示す図である。
すなわち、統括装置6は、各々のID信号送信装置21からのID信号光がどのID信号検出装置4A1(チャネル)によりいつ検出されたかを示すデータを、例えば図10(b)に示すように保持しておく。なお、図10(b)では、最新のデータから過去3秒分のデータまでを示している。
そして、統括装置6は、各々のID信号送信装置21の位置を判定する際には、例えば図10(b)に示すような各々のID信号送信装置21からのID信号光の検出記録を、時系列的に最新のデータから順次遡っていき、各々のID信号送信装置21からのID信号光が検出された最新のデータを用いて、各々のID信号送信装置21の位置を判定する。
すなわち図10(b)に示す例では、統括装置6は、
・ID129のID信号送信装置21は、チャネル8のID信号受信装置4Aで検出された。
・ID026のID信号送信装置21は、チャネル1のID信号受信装置4Aで検出された。
・ID315のID信号送信装置21は、チャネル1のID信号受信装置4Aで検出された。
・ID108のID信号送信装置21は、チャネル6のID信号受信装置4Aで検出された。
と判定する。この判定結果を、図10(a)に示す各チャネルの位置に対応させて矩形内に表現すると、図11に示すようになる。そして、さらに前記撮影手段2によって取得した映像情報と重畳して表現すると、例えば図12に示すようになる。
この図12に示すように映像とID識別情報の位置とを重ね合わせて表示することで、“映像中の個々の人が誰であるか”を容易に一覧できる。
具体的には、図12に示す例においては、ID026のID信号送信装置21を装着している人間とID315のID信号送信装置21を装着している人間とが、共にチャネル1のID信号受信装置4Aによる検出範囲内に位置している。この為、当該映像に映っているどちらの人間がどちらのID番号のID信号送信装置21を装着している人間であるかまでは識別できないが、時間が経ってこれらの人間が移動すれば、識別可能となる。
なお、図12は、受信装置4が9つのID信号受信装置4Aを有している例、つまりチャネル数が9チャネルの例を示しているが、より多くのID信号受信装置4Aを設けてチャネル数を増加させて空間分解能を向上させることで、多数の人間が密集して位置している場合であっても、各々の人間を個別に識別できる可能性を高めることができる。
図13は、ID番号の代わりに当該ID信号送信装置21を装着している人間の氏名を、前記撮影手段2により取得した映像上の当該人間の像に重畳して表示する例を示している。
このようにID番号を表示する代わりに氏名を表示するには、予めID信号送信装置21のID番号と、それを装着する人間の氏名との対応表(データベース)を作成しておく必要がある。例えば、各個人が常にそれぞれ専用のID信号送信装置21を装着するとした場合、当該データベースを一度作成すれば良い。
ところで、本第1実施形態に係る個体情報識別システムの現実の運用に際しては、監視対象者はID信号送信装置21を必要な時だけ装着する方が便利であり、またID信号送信装置21の故障及び交換が必要になる可能性があることを鑑みると、同一人物が常に同一のID番号を付与されたID信号送信装置21を装着するとは限らない。
このような事情を鑑みると、現実の運用に際して前記データベースを作成する為には、各々のID信号送信装置21に付与されたID番号と、それを装着する人間の氏名との対応表を随時作成する必要がある。
以下、各々のID信号送信装置21に付与されたID番号と、それを装着する人間の氏名との対応表を容易に作成する為の登録装置について、図14を参照して説明する。
同図に示すように、登録装置31は、ID信号受信装置4Aと、磁気カード読み取りスロット31Aとを有する。そして、登録装置31は、本第1実施形態に係る個体情報識別システムが適用されたエリアへの出入り口扉における電磁ロック及びその解除を行う。
実際の運用においては、ID信号送信装置21を肩部等に装着した監視対象者41は、本第1実施形態に係る個体情報識別システムが適用されたエリアへの入室に際して、出入り口扉の電磁ロックを解除する為に、例えば身分証カード等の磁気カード33を登録装置31の磁気カード読み取りスロット31Aに通し、且つID信号受信装置4AによりID信号送信装置21からのID信号光が受信されると、当該登録装置31は電磁ロックの解除を行うと共に、ID信号受信装置4Aが検出したID信号送信装置21からのID情報と、磁気カード33から読み出した個人特定情報(氏名等)とを対応付けて作成したID対応情報を、統括装置6に送信する。
このID対応情報により、統括装置6は、上述した監視対象者の同定処理の際に、ID信号送信装置21から得られるID情報のみに基づいて、それぞれのID信号送信装置21を装着している人間の氏名等を特定することができる。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、監視用カメラで撮影して取得した映像中に映っている人物等を、単に当該映像を目視することのみで同定できることができる個体情報識別システムを提供することができる。
具体的には、本第1実施形態に係る個体情報識別システムによれば、例えば手術室や工場等、複数の人間や機器等が動きながら共同作業する場面を映像によって監視する場合、つまり監視用カメラの映像だけからは当該映像に映っている人間や物が何であるかを同定するのが容易でない場合であっても、当該映像中に写っている人間や物が何であるかを自明に同定できるようになる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る個体情報識別システムを説明する。なお、本第2実施形態に係る個体情報識別システムの特徴部に焦点を当てる為に、前記第1実施形態に係る個体情報識別システムとの相違点のみを説明する。
前記第1実施形態に係る個体情報識別システムとの主な相違点の一つは、本第2実施形態に係る個体情報識別システムでは、前記第1実施形態において用いたID識別カメラ1の代わりに、後述する平行視野ID識別カメラ50を用いる点である。
ここで、平行視野ID識別カメラ50について説明する。平行視野ID識別カメラ50とは、図15に示すように、前記第1実施形態において説明したID識別カメラ1に、正射影アダプタ52を更に設けたカメラである。この正射影アダプタ52は、図15に示すように、例えばフレネル凸レンズ52Aと凹レンズ52Bとを備える。
以下、この正射影アダプタ52の構成について、図16に示す一構成例及び図17に示す一構成例を参照して説明する。
まず、図16に示す正射影アダプタ52の構成は、正射影アダプタ52の原理を示す為の構成である。同図に示す構成例では、単一のフレネル凸レンズ52Aによって正射影アダプタ52を構成している。
すなわち、前記フレネル凸レンズ52Aの焦点距離fの位置に、カメラ(最も単純なカメラとしてピンホールカメラを想定しても良い)の瞳Eを置く。そして、光軸xに平行に並んだ被写体P,Qの虚像が、前記瞳Eから見て同一直線上に生じるので、前記瞳Eからは、同図において前記フレネル凸レンズ52Aの左側の点模様で示す空間を正射影した像を観察することになる。
この作用は、X軸と平行に並んでいるあらゆる被写体に対しても同様に生じるので、得られる像は、同図に示す前記フレネル凸レンズ52Aの左側の点模様で示す空間を正射影した像、つまりこの空間をX軸上の右方無限遠の距離から望遠したときに得られる像と同等である。
なお、正射影できる空間を大きくするために、前記フレネル凸レンズ52Aは大口径であることが望ましく、また、正射影アダプタ52を小型化する為には前記フレネル凸レンズ52Aの焦点距離が短いことが望ましい。このような事情から、前記フレネル凸レンズ52Aは、フレネルレンズによって構成されている。
ところで、図16に示す構成では、被写体P,Qは、フレネル凸レンズ52Aの焦点距離fに比較して、フレネル凸レンズ52Aに近い位置にあることが必要であり、さらに前記瞳E点に置くカメラは非常に広角である必要があるという構成上の課題が生じる。
一方、図17に示す正射影アダプタ52の構成は、より実用的な構成である。すなわち、図17に示す構成では、凹レンズ52Bを設けることで前記課題を解決する。
すなわち、焦点距離f1を持つ前記フレネル凸レンズ52Aと、焦点距離f2を持つ凹レンズ52B(凹レンズなので焦点距離f2は負の値である)を組み合わせることで、公知の地上望遠鏡(正立虚像を生じる)に準じる光学系を構成する。これにより、同図に示すように、光軸Xに平行に並んだ被写体P,Qの虚像P’,Q’は、瞳Eから見て直線上に来る。
この為、カメラ(最も単純なカメラとしてピンホールカメラを考えても良い)の瞳をEに置き、当該カメラの光軸をX軸に一致させると、被写体P,Qの虚像P’とQ’とは正確に重なって写る。この作用は、X軸と平行に並んでいるあらゆる被写体に対しても同様に生じるので、当該カメラで得られる像は、同図において前記フレネル凸レンズ52Aの左側の点模様で示す空間を正射影した像、つまりこの空間(撮影範囲)をX軸上の右方無限遠の距離から望遠したときに得られる像と同等である。
撮影範囲を大きくする為に、フレネル凸レンズ52Aは大口径であることが望ましく、また、正射影アダプタ52を小型化するためにはフレネル凸レンズ52Aの焦点距離f1が短いことが望ましい。この為、フレネル凸レンズ52Aは、フレネルレンズによって構成されている。
図18は、上述した平行視野ID識別カメラ50によって撮影される空間を示す図である。
同図に示すように、平行視野ID識別カメラ50が撮影する空間は、平行視野ID識別カメラ50における対物レンズである前記正射影アダプタ52が有するフレネル凸レンズ52Aを底面とした柱状の空間となる。同図に示す例では、前記フレネル凸レンズ52Aが正方形形状であるので、当該平行視野ID識別カメラ50が撮影する空間は四角柱の空間58となる。
なお、一つの室内を一台の平行視野ID識別カメラ50でくまなくカバーしょうとすると、天井全体が一つのフレネルレンズになっているような、非常に大きなカメラが必要になってしまう。このような事情に鑑みて、本第2実施形態においては、図19に示すように、平行視野ID識別カメラ50をアレイ状に並べて利用する。
すなわち、本第2実施形態に係る個体情報識別システムにおいては、監視対象空間を真上(無限遠)から見た映像を取得する為に、図19に示すように、平行視野ID識別カメラ50を稠密に配列して平行視野ID識別カメラアレイ60を形成する。このように平行視野ID識別カメラアレイ60を形成することで、広い空間全体の正射影像を撮影することができる。
例えば、図19に示すように配置した平行視野ID識別カメラアレイ60を、対物レンズである前記フレネル凸レンズ52Aを下方(監視対象空間)に向けて、天井全面に取り付ければ、各々の平行視野ID識別カメラ50による撮影範囲(四角柱空間)が互いに重なり合わないようにしつつ、当該監視対象空間全域を撮影範囲とすることができる。
そして、前記統括装置6は、図20に示すように、個々の平行視野ID識別カメラ50における撮影手段2が撮影して取得した映像情報を、単に各々の平行視野ID識別カメラ50の位置に対応して配列するだけで、当該監視対象空間である室内空間全体を真上から正射影した像70を合成処理により作成することができる。従って、平行視野ID識別カメラ50を、必要な個数だけ当該監視対象空間の天井に並べて配列することによって、所望の広さの空間の正射影映像を取得することができる。
詳細には、前記統括装置6は、全ての平行視野ID識別カメラ50から送信されるデジタル動画映像である映像情報をリアルタイムで受信し、これら映像情報を上述したように合成して、単一の正射影デジタル動画映像を作成する。
さらに、統括装置6は、平行視野ID識別カメラ50が有する全てのID信号受信装置4Aから送信されるID識別情報を受信し、該ID識別情報がどのID信号受信装置4A(チャネル)からのID識別情報であるか、いつその情報が得られたか(時刻)と共に、統括装置6内に設けられたメモリに一時的に記録する。そして、これらの情報に基づいて、ID信号送信装置21の最新の位置を判定する。なお、この判定結果を所定の記録手段に記録しても勿論良い。
そして、前記判定結果を、前記単一の正射影デジタル動画映像上に重畳して表示する。なお、この重畳映像を記録しても良い。
なお、統括装置6による合成処理によって作成された単一の正射影デジタル動画映像は、例えば図21に示すような映像となる。なお、図21は、前記平行視野ID識別カメラ50を4×4で16個配列した場合に、各々の平行視野ID識別カメラ50により撮影された映像を合成して得られる単一の正射影デジタル動画映像の一例を示している。
一方、通常のID識別カメラ1により取得された映像は、例えば図22A及び図22Bに示すような映像となる。図22Aは、監視対象空間のうちの一部の空間を撮影する第1カメラにより取得された映像を示しており、図22Bは、前記第1カメラの撮影範囲に隣接する領域(一部の領域は重複)を撮影する第2カメラにより取得された映像を示している。
すなわち、図22A及び図22Bに示す例では、二台のID識別カメラ(第1カメラ及び第2カメラ)1を用いてより広い範囲をカバーするように構成している。図22A及び図22Bから分かるように、通常のID識別カメラ1により取得した映像では、それらの映像を各々のカメラの位置に対応して単純に配列するだけでは、当該監視対象空間全体を真上から見た場合の映像を合成処理により作成することはできない。また、二台のID識別カメラが取得した映像が部分的に重複している為、それらの映像を並べて表示しても、映像相互の対応が直感的に分かりにくく、一覧表示しにくいと言える。
図23は、本第2実施形態に係る個体情報識別システムにおいて、統括装置6による合成処理によって作成された単一の正射影デジタル動画映像に、ID信号送信装置21からのID信号光の位置を重ねて示した図である。
同図に示すように、正射影デジタル動画映像は、監視対象空間の真上からの正射影映像である為、主として次のような利点がある。
(利点1)遠近法の効果が生じず、直感的に理解しやすい。
(利点2)ID信号送信装置21からの光が人体で遮られることが少ない。
(利点3)監視対象者が手元で行っている作業等が、当該監視対象者の体に遮られて見えなくなることが生じにくい。
図24は、平行視野ID識別カメラ50を4×4で16台用いた構成であって、且つ各々の平行視野ID識別カメラ50が1チャネルのID信号受信装置4Aを有する構成の場合における、統括装置6による合成処理で作成された単一の正射影デジタル動画映像に、ID認識結果を重畳表示した一例を示す図である。同図に示すように、単一の映像中に全てのID認識結果を表示することができるので、一覧性が良好で視認しやすい表示となる。
図25は、平行視野ID識別カメラ50を4×4で16台用いた構成であって、且つ各々の平行視野ID識別カメラ50が3×3で9チャネルのID信号受信装置4Aを有する構成の場合において、統括装置6による合成処理で作成された単一の正射影デジタル動画映像の一例を示す図である。
同図に示すように、各々の平行視野ID識別カメラ50が3×3で9チャネルのID信号受信装置4Aを有する場合には、図23及び図24に示すように各々の平行視野ID識別カメラ50が1チャネルのID信号受信装置4Aを有する場合に比べて、空間分解能が向上する。すなわち、監視対象者の位置をより詳細に把握することができる。
図26は、平行視野ID識別カメラ50を4×4で16台用いた構成であって、且つ各々の平行視野ID識別カメラ50が3×3で9チャネルのID信号受信装置4Aを有する構成の場合において、統括装置6による合成処理で作成された単一の正射影デジタル動画映像に、ID認識結果を重畳表示した一例を示す図である。図25を参照して説明したように、各々の平行視野ID識別カメラ50が1チャネルのID信号受信装置4Aを有する場合に比べて空間分解能が向上する為、各々のID信号送信装置21の位置をより詳細に特定することができる。
このように、本第2実施形態に係る個体情報識別システムの利用状況に応じて適宜空間分解能を設定すればよい。図26に示す例では、結果として12×12チャネルのID信号受信装置4Aによって、当該監視対象空間における監視対象者の監視に十分な空間分解能を得ている。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、前記第1実施形態に係る個体情報識別システムと同様の効果を奏する上に、単一の正射影デジタル動画映像を容易に得ることができる個体情報識別システムを提供することができる。
具体的には、本第2実施形態によれば、平行視野ID識別カメラ50を用いることで、前記第1実施形態に係る個体情報識別システムに比べ、さらに識別性能が向上した個体情報識別システムを提供することができる。
ここで、前記平行視野ID識別カメラ50に関して、これに類似した呼称又は概念を有するカメラ(写真技術で言う“正射影カメラ”、コンピュータグラフィックスの分野で用いられる用語としての“正射影カメラ”、“平行投影カメラ”、及び“正射法カメラ”)との相違点を以下記す。
(1)前記平行視野ID識別カメラ50について
前記平行視野ID識別カメラ50は、上述したように、当該カメラのレンズ開口を底面とする柱状の空間だけを撮影する特殊なカメラ(及びその光学系)である。なお、当然ながら前記ID信号受信装置4A及び前記ビームスプリッタ13は、この機能を実現する為の構成要件ではない。また、撮影する像には多少の歪みがあっても良い。
(2)写真技術で言う“正射影カメラ”(Orthographic Projection Camera)について
写真技術で言う“正射影カメラ”は、魚眼レンズにおいて、全天球の半分を平面に正射影した像を撮像面(フィルムなど)上に形成する光学系を指す。この光学系は、天球の明るさの分布を正確に測定できるという特長を持つことから、天文学や建築物の計測等に用いられる。従って、写真技術で言う“正射影カメラ”は、前記平行視野ID識別カメラ50とは全く別の概念によるカメラである。但し、この“正射影カメラ”は、魚眼対物レンズと前記平行視野ID識別カメラ50の光学系とを組み合わせたカメラであると、みなすこともできる。
(3)コンピュータグラフィックスの分野で用いられる用語としての“正射影カメラ”、“平行投影カメラ”、及び“正射法カメラ”(何れもOrthographic Camera)について
コンピュータグラフィックスの分野で用いられる用語としての“正射影カメラ”、“平行投影カメラ”、及び“正射法カメラ”は、前記“平行視野ID識別カメラ(当該カメラのレンズ開口を底面とする柱状の空間だけを撮影する特殊なカメラ)”の性質を持ち、さらに、像に歪みが全く無いカメラを指す。ただし、このカメラは仮想的なカメラであり、レンダリング(計算によって像を生成する処理)の際に用いるカメラの数式モデルの性質を指す。従って、現実の光学系として構成したカメラである前記平行視野ID識別カメラ50とは全く異なる。但し、前記平行視野ID識別カメラ50の光学系は、このコンピュータグラフィックスの分野で用いられる用語としての“正射影カメラ”、“平行投影カメラ”、及び“正射法カメラ”のを現実の光学系として構成したもの(しかしながら、収差を完全に消したものではなく像に歪み等がある)であるとみなすことができる。
以上説明したように、前記平行視野ID識別カメラ50は、これに類似した呼称又は概念を有する前記の各カメラとは全く異なるものである。
更に言えば、前記平行視野ID識別カメラ50は、平行視野カメラの光学系と、ID識別カメラの構造とを組み合わせたカメラであるので、上述したID識別の機能を有する点においても、類似した呼称又は概念を有する前記の各カメラとは全く異なる。
以下、平行視野ID識別カメラ50に想到するまでの経緯及び特有の効果について説明する。
ID識別カメラ1により撮影して取得した映像は、図22A及び図22Bを参照して説明したように、通常のカメラにより撮影して取得した映像と同様、遠近法(パースペクティブ)の効果がある為に、視野の端部の方に映る被写体ほど、やや斜め上方向から見た映像になる。この為、ID信号送信装置21が、当該ID信号送信装置21を装着している監視対象者自身の頭部等に隠されてしまう場合が生じる。
このような事情に鑑みると、ID信号送信装置21からのID信号光を受信されやすくする為に、当該監視対象者を可能な限り真上方向から撮影するように構成することが望ましい。しかしながら、一台のID識別カメラ1によってこれを行うには、ID識別カメラ1を、無限遠(現実的には例えば数十メートル程度)の位置(高さ)に配置する必要があり、構成が極めて大きくなってしまう。
そこで、多数のID識別カメラ1を天井に配置し、監視対象空間の認識を各々のID識別カメラ1によって分担して行う手法が考えられる。しかしながら、これら多数のID識別カメラ1による視野は、図22A及び図22Bを参照して説明したように、相互に立体的に重なり合う。この為、同時に複数のID識別カメラ1が同一のID信号送信装置21からのID信号光を認識することが生じてしまう。さらに、これら多数のID識別カメラ1により撮影された映像は、当然ながら互いに撮影アングルが異なっている為に一覧性が良好であるとは言えない。従って、当該映像と、ID識別されたID番号との対応関係を、視覚的且つ直感的に認識することが困難である。
上述したような問題点を解決するのが前記平行視野ID識別カメラ50であり、平行視野ID識別カメラ50は、当該カメラの対物レンズを底面とする柱状の空間だけを撮影し、ID信号送信装置21が存在する監視対象空間の一部分だけを監視する。
そして、複数の平行視野ID識別カメラ50を、全て同じ方向に向け且つ稠密に配列することで、ID信号送信装置21が存在する監視対象空間を、重複なく且つ見落としなく、複数の平行視野ID識別カメラ50によって分担して撮影することができる。
さらに、平行視野ID識別カメラ50は、撮影する空間を無限遠から見た映像を取得するので、前記統括装置6は、それら平行視野ID識別カメラ50により取得した映像を、単に各々の平行視野ID識別カメラ50の位置に対応して配列するだけで、当該監視対象空間である室内空間全体を真上から正射影した像を合成処理により作成することができる。
このように、平行視野ID識別カメラ50によれば、監視対象空間の何れの部分についても真上から見た映像を取得できる為、物や人等の陰になって隠されてしまい当該カメラに映らなくなってしまう部分を最小限にすることができる。
以上、第1実施形態及び第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
例えば、以下記すような変形例を挙げることができる。
(第1変形例)
前記第1実施形態及び前記第2実施形態に係る個体情報識別システムの用途は、手術室や工場等の作業場の監視に限られない。例えばサッカー選手にID信号送信装置21を装着させ、サッカーの試合場に前記第1実施形態及び前記第2実施形態に係る個体情報識別システムを適用すれば、当該サッカー試合の映像から選手を容易に自動識別できるようになる。
(第2変形例)
前記第1実施形態及び前記第2実施形態に係る個体情報識別システムは、人物の識別だけでなく、物(可搬型の機器、道具、貨物、自動車、船舶、航空機等)や動物等の識別にも用いることができる。また、例えば人体や人型ロボットにおける四肢それぞれにID信号送信装置21を取り付けることによって、四肢を個別に識別することも可能である。
(第3変形例)
例えば1チャネルのID信号受信装置4Aを有するID識別カメラ1を、監視対象空間である所定の部屋の出入り口等に設置することによって、当該出入り口を通過した人物や物等の識別を行い、監視対象空間の映像と共に、出入り口における識別結果も記録することができる。
(第4変形例)
前記第1実施形態及び前記第2実施形態においては、ID識別カメラ1及び平行視野ID識別カメラ50の構成として、ビームスプリッタ13やハーフミラーを用いることで、通常の撮像用光学系とID信号光受信用光学系とが同一の光軸を持つ光学系になるように構成した例を示した。しかしながら、対物レンズの光軸に極めて近接した位置に、撮像用光学系とID信号受信用光学系とを配置して、近似的に同一の光軸を持つように構成しても勿論良い。
(第5変形例)
ID信号送信装置21が用いる信号光として、例えば可視光や紫外光等を用いても勿論良い。例えば、前記第1実施形態又は前記第2実施形態に係る個体情報識別システムを、水中や、霧の深い状況、又はID信号送信装置21を生体内に埋め込む等して利用する場合、当該環境を透過しやすい波長の光等を選択すべきである。
しかしながら、直進性の悪い波長(例えば電波等の回折が大きい?)を有するものを利用すると、ID信号送信装置21の位置を判別することができない。
(第6変形例)
各々のID信号送信装置21が互いに異なる経時的パターンで発光することによってID信号光を送信する代わりに、各々のID信号送信装置21が異なる波長の光を発光することによってID信号光を送信するように構成してもよい。
(第7変形例)
正射影アダプタ52において、対物レンズとしてフレネル凸レンズ52Aの代わりに、例えば凹面鏡(放物面鏡)を用いて構成してもよい。
(第8変形例)
前記平行視野ID識別カメラアレイ60を、監視対象空間に対して少なくとも2方向(例えば天井と壁面)に設置することによって、ID信号送信装置21の概略位置を、三次元的に識別する構成としてもよい。
(第9変形例)
平行視野ID識別カメラ50の対物レンズの形状は正方形形状に限らず、例えば長方形形状、正六角形形状、及び正三角形形状等、平面形状で所定領域を稠密に埋められる形状であればどのような形状でもよい。また、複数の形状の組み合わせによって構成しても勿論よい。
(第10変形例)
前記第1実施形態及び前記第2実施形態においては、ID信号を送受信する為に光を用いた個体情報識別システムを説明したが、光の代わりに例えば超音波を用いてもよい。すなわち、この場合には超音波発振装置であるID信号送信装置21はID信号を超音波によって送信し、ID信号受信装置(例えばマイクロフォン等)はその受信タイミングに基づいて、当該超音波の発振位置を判定する。
なお、超音波の場合は光と異なり指向性に乏しい為、本第10変形例においては、前記ID信号受信装置を当該個体情報識別システムを適用する部屋内の複数箇所に設置し、それら各ID信号受信装置が受信するエコーの強度を検出して位置を判定する。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1実施形態に係る個体情報識別システムの一構成例を示す図。 撮影手段によって取得した映像の一表示例を示す図。 (a)は、受信装置が9チャネルのID信号受信装置により構成される場合のID信号受光面の一構成例を示す図。(b)は、9チャネル分のID信号受信装置のID信号検出面を格子状に並べ且つチャネル番号を割り当てる一構成例を示す図。 ID信号受信装置の一構成例を示す図。 受信装置によって受信されるID信号を送信するID信号送信装置の一構成例を示す図。 ID信号送信装置によるID信号光の送信タイミングを示す図。 撮影手段によって取得した映像と、ID信号光の発光位置とを重ねて示した図。 ID信号受光面に投影されるID信号光を模式的に示す図。 ID信号受信装置におけるMPUによる処理のフローチャートを示す図。 (a)は、各々のID信号検出面に付与されたチャネル番号を示す図。(b)は、統括装置によるID信号送信装置の最新の位置を判定する方法の一例を示す図。 統括装置による判定結果を、図10(a)に示す各チャネルの位置に対応させて矩形で表現して示した図。 撮影手段により取得した映像を、図11に示す図に重畳して示した図。 ID番号の代わりにID信号送信装置を装着している人間の氏名を、撮影手段により取得した映像上の当該人間の像に重畳して表示する例を示した図。 各々のID信号送信装置に付与されたID番号と、それを装着する人間の氏名との対応表を容易に作成する為の登録装置の構成を示す図。 平行視野ID識別カメラの構成を示す図。 正射影アダプタの一構成例を示す図。 正射影アダプタの一構成例を示す図。 平行視野ID識別カメラによって撮影される空間を示す図。 平行視野ID識別カメラをアレイ状に並べて利用する様子を示す図。 単一の正射影デジタル動画映像の合成方法を示す図。 平行視野ID識別カメラを4×4で16個配列した場合に、各々の平行視野ID識別カメラにより撮影された映像を合成して得られる単一の正射影デジタル動画映像の一例を示す図。 監視対象空間のうちの一部の空間を撮影する第1カメラにより取得した映像を示す図。 第1カメラの撮影範囲に隣接する領域(一部重複した領域)を撮影する第2カメラにより取得した映像を示す図。 第2実施形態に係る個体情報識別システムにおいて、統括装置による合成処理によって作成された単一の正射影デジタル動画映像に、ID信号送信装置からのID信号光の位置を重ねて示した図。 各々の平行視野ID識別カメラが1チャネルのID信号受信装置を有する構成の場合において、統括装置による合成処理によって作成された単一の正射影デジタル動画映像に、ID認識結果を重畳表示した一例を示す図。 4×4で16個の平行視野ID識別カメラを用いた構成であって且つ各々の平行視野ID識別カメラが3×3で9チャネルのID信号受信装置を有する構成の場合において、統括装置による合成処理で作成された単一の正射影デジタル動画映像の一例を示す図 4×4で16個の平行視野ID識別カメラを用いた構成であって且つ各々の平行視野ID識別カメラが3×3で9チャネルのID信号受信装置を有する構成の場合において、統括装置による合成処理によって作成された単一の正射影デジタル動画映像に、ID認識結果を重畳表示した一例を示す図。
符号の説明
1…ID識別カメラ、 2…撮影手段、 2A…カメラ受光面、 2B…カメラ制御装置、 2ID…発光素子、 4…受信装置、 4A…ID信号受信装置、 4A1…ID信号検出面、 4A2…感光素子、 4A3…ハイパスフィルタ、 4A4…デモジュレータ、 4A5…バッファメモリ、 4A6…MPU、 4A11…ID信号受光面、 6…統括装置、 8…光学系、 11…撮影レンズ、 13…ビームスプリッタ、 21…ID信号送信装置、 21A…電源、 21B…ROM、 21C…ドライバ回路、 21E…散乱板、 31…登録装置、 31A…磁気カード読み取りスロット、 33…磁気カード、 41…監視対象者、 50…平行視野ID識別カメラ、 52…正射影アダプタ、 52A…フレネル凸レンズ、 52B…凹レンズ、 60…ID識別カメラアレイ、 E…瞳、 P.Q…被写体、 P’,Q’…虚像、 f1,f2…焦点距離。

Claims (19)

  1. 個体を識別する為の個体識別情報を含む信号である個体識別信号を送信する送信装置が存在する所定の対象空間を撮影して映像情報を取得する複数の撮影手段と、
    前記個体識別信号の発信場所を特定する為の空間分解能を有し、前記送信装置から送信される個体識別信号を受信する受信手段と、
    前記撮影手段によって取得した前記映像情報と、前記受信手段によって受信した前記個体識別信号の発信場所とを対応付ける統括手段と、
    を具備するものであり、
    前記撮影手段及び前記受信手段は、前記対象空間に対して少なくとも2方向に設置され、
    前記統括手段は、前記送信装置の概略位置を三次元的に識別することを特徴とする個体情報識別システム。
  2. 前記撮影手段及び前記受信手段は、それぞれ受光部を含み、
    前記撮影手段の各々における受光部と前記受信手段の各々における受光部とは、それぞれ対応する前記撮影手段と前記受信手段との受光部同士で略同一の光軸を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の個体情報識別システム。
  3. 前記受信手段は、複数の信号受信装置を有し、
    前記信号受信装置は、
    受信した信号のうち前記個体識別信号のみを抽出する為の抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記個体識別信号を電圧信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段から出力された電圧信号における低周波成分を遮断する処理を行うフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段から出力された信号の波形をデジタル化するデモジュレータと、
    前記デモジュレータよってデジタル化された信号を一時格納する記憶手段と、
    前記記憶手段から信号を読み出して、デコード処理によって誤り検出を行う誤り検出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の個体情報識別システム。
  4. 前記誤り検出手段は、誤り検出処理を行った結果、誤りが検出されなかった場合には、前記記憶手段から読み出した信号から個体識別情報を抽出し、該個体識別情報を前記統括手段に送信することを特徴とする請求項3に記載の個体情報識別システム。
  5. 前記送信装置は、
    各々の当該送信装置に特有の経時的パターンで発光する発光素子と、
    前記送信装置同士で互いに異なるように各々の当該送信装置毎に付与された前記個体識別情報を保持している識別情報記憶手段と、
    前記識別情報記憶手段によって保持されている前記個体識別情報を読み取り、前記個体識別情報を所定の発光パターンに変換して、前記発光素子を点滅させる駆動回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のうち何れか一つに記載の個体情報識別システム。
  6. 前記送信装置は、前記個体識別信号を送信する際に、送信休止時間をランダムに設ける
    ことを特徴とする請求項5に記載の個体情報識別システム。
  7. 前記送信装置が送信する個体識別信号は、各々の送信装置毎に付与された前記個体識別情報を、誤り検出符号でエンコード処理した信号光であることを特徴とする請求項6に記載の個体情報識別システム。
  8. 前記送信装置は、前記所定の空間に入る人間に装着され、
    各々の前記送信装置毎に付与された前記個体識別情報と、当該送信装置を装着する人間に関する個人特定情報と、を対応付ける為の登録装置を更に具備することを特徴とする請求項7に記載の個体情報識別システム。
  9. 前記登録装置は、前記所定の空間へ出入りする為の扉の電磁ロック及びその解除を行う装置であり、
    前記信号受信装置と同様の構成を採る信号受信登録手段と、
    前記個人特定情報が記録された磁気カードを読み取る為の読み取り手段と、
    を備え、
    前記磁気カードが前記読み取り手段に読み取られ且つ前記送信装置から送信された個体識別信号が前記信号受信登録手段により受信されると、当該登録装置は電磁ロックの解除を行うと共に、前記信号受信登録手段が検出した前記個体識別情報と、前記磁気カードから読み出した前記個人特定情報とを対応付け、この対応付けによって作成した対応情報を、前記統括手段に送信することを特徴とする請求項8に記載の個体情報識別システム。
  10. 焦点距離fの凸レンズが、当該撮影手段の瞳から前記距離fだけ被写体側へ離れた位置に設けられ、前記凸レンズを底面とする柱状の空間を撮影して映像情報を取得する平行視野撮影手段と、前記個体識別信号の発信場所を特定する為の空間分解能を有し、前記平行視野撮影手段によって撮影される監視対象空間に存在する送信装置から送信される個体識別信号を受信する受信手段と、を有する平行視野ID識別撮影手段と、
    前記平行視野撮影手段によって取得した映像情報と、前記受信手段によって受信した前記個体識別信号の発信場所とを対応付ける統括手段と、
    を具備し、
    前記平行視野ID識別撮影手段は、前記監視対象空間に対して少なくとも2方向に設置され、
    前記統括手段は、前記送信装置の概略位置を三次元的に識別し、
    前記撮影手段の各々における受光部と前記受信手段の各々における受光部とは、それぞれ対応する前記撮影手段と前記受信手段との受光部同士で略同一の光軸を有する
    ことを特徴とする個体情報識別システム。
  11. 前記凸レンズはフレネルレンズによって構成されていることを特徴とする請求項10に記載の個体情報識別システム。
  12. 前記監視対象空間における天井面には、複数の前記平行視野ID識別撮影手段が、前記凸レンズを前記監視対象空間に向けて配列されていることを特徴とする請求項11に記載の個体情報識別システム。
  13. 前記受信手段は、複数の信号受信装置を有し、
    前記信号受信装置は、
    受信した信号のうち前記個体識別信号のみを抽出する為の抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記個体識別信号を電圧信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段から出力された電圧信号における低周波成分を遮断する処理を行うフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段から出力された信号の波形をデジタル化するデモジュレータと、
    前記デモジュレータよってデジタル化された信号を一時格納する記憶手段と、
    前記記憶手段から信号を読み出して、デコード処理によって誤り検出を行う誤り検出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項12に記載の個体情報識別システム。
  14. 前記誤り検出手段は、誤り検出処理を行った結果、誤りが検出されなかった場合には、前記記憶手段から読み出した信号から個体識別情報を抽出して、該個体識別情報を前記統括手段に送信することを特徴とする請求項13に記載の個体情報識別システム。
  15. 前記送信装置は、
    各々の当該送信装置に特有の経時的パターンで発光する発光素子と、
    前記送信装置同士で互いに異なるように各々の当該送信装置毎に付与された前記個体識別情報を保持している識別情報記憶手段と、
    前記識別情報記憶手段によって保持されている前記個体識別情報を読み取り、前記個体識別情報を所定の発光パターンに変換して、前記発光素子を点滅させる駆動回路と、
    を備えることを特徴とする請求項14に記載の個体情報識別システム。
  16. 前記送信装置は、前記個体識別信号を送信する際に、送信休止時間をランダムに設ける
    ことを特徴とする請求項15に記載の個体情報識別システム。
  17. 前記送信装置が送信する個体識別信号は、各々の送信装置毎に付与された前記個体識別情報を、誤り検出符号でエンコード処理した信号光である
    ことを特徴とする請求項16に記載の個体情報識別システム。
  18. 前記送信装置は、前記所定の空間に入る人間に装着され、
    各々の前記送信装置毎に付与された前記個体識別情報と、当該送信装置を装着する人間に関する個人特定情報と、を対応付ける為の登録装置を更に具備することを特徴とする請求項17に記載の個体情報識別システム。
  19. 前記登録装置は、前記所定の空間へ出入りする為の扉の電磁ロック及びその解除を行う装置であり、
    前記信号受信装置と同様の構成を採る信号受信登録手段と、
    前記個人特定情報が記録された磁気カードを読み取る為の読み取り手段と、
    を備え、
    前記磁気カードが前記読み取り手段に読み取られ且つ前記送信装置から送信された個体識別信号が前記信号受信登録手段により受信されると、当該登録装置は電磁ロックの解除を行うと共に、前記信号受信登録手段が検出した前記個体識別情報と、前記磁気カードから読み出した前記個人特定情報とを対応付け、この対応付けによって作成した対応情報を、前記統括手段に送信することを特徴とする請求項18に記載の個体情報識別システム。
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