JP4467022B2 - ガスセンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境計測設備、空気換気設備、あるいは空気清浄設備などに組み込まれて、雰囲気中の酸化窒素ガス濃度あるは炭酸ガス濃度等を測定するための半導体を用いたガスセンサ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大気環境あるいは住環境などの環境問題に対する関心が高まっており、大気中に放出される二酸化窒素あるいは一酸化窒素酸ガスや二酸化炭素ガスの濃度を計測するためのセンサが注目されている。これらのセンサとしては、化学発光式、赤外線吸収式、紫外線吸収式等の方式を使用しているものが知られている。しかし、これらのセンサは、装置が大きいこと、高価であることなどから、普及するに至っていない。また、定電位電解式や金属酸化物の電気抵抗変化を用いた半導体式も提案されているが、二酸化窒素、一酸化窒素酸ガスあるいは二酸化炭素ガスのみの濃度を測定することが困難である。
【0003】
また、小型で安価なセンサとして、固体電解質を用いたセンサがいくつか提案されている。しかし、固体電解質を用いたガスセンサは、起電力あるいは電流を検知信号とするために検知電極と対極あるいは参照電極を必要とし、しばしば対極あるいは参照電極が大気雰囲気中の水蒸気や検知目的としないガスにより化学的に変化することが知られている。また、そのような影響を除くために対極あるいは参照電極側を一定の基準ガスに接触させることも試みられているが、センサ素子の小型化に課題がある。
【0004】
これに対して、対極あるいは参照電極を用いないセンサとして、電界効果型トランジスタ(FET)やショットキーダイオードのゲート領域にガス検知材料として貴金属や金属酸化物を接合したセンサ素子が提案されている。具体的には、例えば、Lundstromら(Appl. Phys. Lett., 26 (1975)p55, Surface Science, 64(1977)p498)やDobosら(Anal. Chem. Sym., 17 (1983)p464)はゲート電極として貴金属であるパラジウムを用いて、水素ガスや一酸化炭素ガスを検知するFETセンサをそれぞれ提案している。また、Fukudaらは、ゲート電極として金属酸化物である酸化スズを用いて、一酸化炭素ガスを検知するFETセンサを提案している(Digest of Technical Paper of Transducers ’99, vol.1 (1999)p656)。さらに、Nakagomiら(Digest of Technical Paper of Transducers ’99, vol.1 (1999)p942)とSpetzら(Digest of Technical Paper of Transducers ’99, vol.1 (1999)p946)は、選択的ガス検知を行うために比較的高い温度で動作する炭化珪素半導体基板を用いて、ゲート電極に貴金属である白金を接合し、一酸化炭素を検知するショットキーダイオードのガスセンサを提案している。
【0005】
しかし、検知極に貴金属あるいは金属酸化物を用いたFETあるいはショットキーダイオードのガスセンサでは、貴金属あるいは金属酸化物表面においてガスの吸着と反応が起こり、吸着しやすいガスであれば知対象以外のガスも検知するという特徴を有している。つまり、貴金属や金属酸化物をゲート電極に用いるために検知対象ガスに制限がある。したがって、これまでFETあるいはショットキーダイオードを用いて、二酸化窒素ガス、一酸化窒素ガスおよび二酸化炭素ガスを選択的に検知するガスセンサは報告されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、小型で、十分な感度と応答性が得られ、選択性が高く、安定性に優れたNOXやCO2等の酸素含有ガスのセンサを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる特性を有するFET、ゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードを用いたNOXやCO2等のガスセンサを開発すべく研究を重ねた結果、下記の本発明を提案するに至った。
【0008】
(1)半導体基板にp型領域、n型領域、ゲート領域を形成したゲート制御型pn接合ダイオードのゲート領域にイオン導電性酸素酸塩と集電体を形成したガスセンサ。
(2)前記ゲート領域にさらに固体電解質を形成したガスセンサ。
(3)半導体基板に整流障壁電極を形成したショットキーダイオードの整流障壁電極上にイオン導電性酸素酸塩と集電体を形成したガスセンサ。
(4)前記整流障壁電極上にさらに固体電解質を形成したガスセンサ。
(5)前記酸素酸塩が金属亜硝酸塩および/また金属硝酸塩を含有するガスセンサ。
(6)前記金属亜硝酸塩が、亜硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸ルビジウム、亜硝酸セシウム、亜硝酸バリウムおよび亜硝酸ストロンチウムのいずれか一種以上を含有するガスセンサ。
(7)前記金属硝酸塩が、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ルビジウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、硝酸スカンジウム、硝酸セリウム、硝酸ジルコニウム、硝酸鉄、硝酸銅、硝酸コバルト、硝酸スズ、硝酸インジウム、硝酸ニッケル、硝酸鉛、硝酸ビスマスおよび希土類硝酸塩のいずれか一種以上を含有するガスセンサ。
(8)前記酸素酸塩が金属炭酸塩および/また金属炭酸水素塩を含有するガスセンサ。
(9)前記金属炭酸塩が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、炭酸鉄、炭酸銅、炭酸鉛、炭酸ニッケル、炭酸マンガン、炭酸カドミウム、炭酸銀、炭酸コバルトおよび希土類炭酸塩のいずれか一種以上を含有するガスセンサ。
(10)前記金属炭酸水素塩が、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ルビジウムおよび炭酸水素セシウムのいずれか一種以上を含有するガスセンサ。
(11)前記固体電解質が、ナトリウムイオン導電体、リチウムイオン導電体、カリウムイオン導電体、プロトン導電体、酸化物イオン導電体およびフッ素イオン導電体のいずれか一種以上からなるガスセンサ。
(12)前記金属亜硝酸塩および金属硝酸塩の表面が、白金粒子を含有するガスセンサ。
(13)半導体基板にソース領域、ドレイン領域、ゲート領域を形成した電界効果型トランジスタのゲート領域に、金属亜硝酸塩及び金属硝酸塩の少なくとも一方からなるイオン導電性酸素酸塩と集電体とを形成し、かつ前記金属亜硝酸塩及び金属硝酸塩の少なくとも一方からなるイオン導電性酸素酸塩の表面に白金粒子が分散されているガスセンサ。
ここで半導体基板にはシリコンや炭化珪素などを用い、シリコンは標準的な材料で取り扱いやすく、炭化珪素は高温で動作できるので、高温作動型のイオン導電性酸素酸塩でも用いることができる。
【0009】
【作用】
本発明をNOXガスセンサとして用いた場合を説明する。このNOXセンサはゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードのゲート領域あるいは整流障壁電極に妨害ガスに対する選択性を良好なものとする導電性金属亜硝酸塩および/また金属硝酸塩と集電体を形成すること、またはゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードのゲート領域あるいは整流障壁電極に低濃度ガスに対する高感度化を良好なものとする固体電解質と導電性金属亜硝酸塩および/また金属硝酸塩と集電体を形成することからなる。本発明の二酸化窒素ガスセンサは、二酸化窒素ガスに対して高い選択性と感度を示すが、さらに金属亜硝酸塩および金属硝酸塩の表面が白金粒子を含有することにより、一酸化窒素を二酸化窒素へ酸化させることができ、二酸化窒素ガスと一酸化窒素ガスの全量に対して良好な感度が得られる。
【0010】
本発明をCO2ガスセンサとして用いた場合を説明する。このCO2センサはゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードのゲート領域あるいは整流障壁電極に妨害ガスに対する選択性を良好なものとする導電性金属炭酸塩および/また金属炭酸水素塩と集電体を形成すること、またはゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードのゲート領域あるいは整流障壁電極に低濃度ガスに対する高感度化を良好なものとする固体電解質と導電性金属炭酸塩および/また金属炭酸水素塩と集電体を形成することからなる。
【0011】
ゲート領域あるいは整流障壁電極に形成するイオン導電性酸素酸塩の作用について説明すると、イオン導電性酸素酸塩は検知対象とするガスの分圧の変化に応じて酸素酸塩の電気化学的な解離平衡を生じ、それによって生じる起電力変化がゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードの出力特性に反映され、これにより検知対象のガス濃度を測定するものである。つまり、金属亜硝酸塩および金属硝酸塩では二酸化窒素との解離平衡が、炭酸塩および金属炭酸水素塩では二酸化炭素との解離平衡が起こり、これにより選択性が向上する。
【0012】
以上の説明では、CO2の検出やNOXの検出のみを示したがこれに限るものではない。すなわち本発明では、周囲の雰囲気中とイオン導電性酸素酸塩との間でのNOXやCO2などのガスの化学平衡を利用し、この影響を半導体基板のゲート領域や整流障壁などに伝達してガスを検出する。従って例えば、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム等の硫酸塩をイオン導電性酸素酸塩として、SOXを検出するなどのことも考えられる。
【0013】
次に、ゲート領域あるいは整流障壁電極に形成する固体電解質は、ナトリウムイオン導電体、リチウムイオン導電体、プロトン導電体、酸化物イオン導電体およびフッ素イオン導電体のいずれか一種以上であるであることが好ましく、この固体電解質はゲート領域あるいは整流障壁電極とイオン導電性酸素酸塩の間に設けられる。これにより、より低い濃度のガスを検知することが可能になる。これは、固体電解質をゲート領域あるいは整流障壁電極とイオン導電性酸素酸塩の間に挿入することにより、酸素酸塩と固体電解質との間にイオンブリッジが形成され、大きな電気化学ポテンシャルが生じるためと考えられる。ただしイオン導電性酸素酸塩無しで、固体電解質と集電体を設けても、ガス感度は得られなかった。
【0014】
ゲート領域あるいは整流障壁電極に形成する集電体は、酸素酸塩の電圧を制御するものであり、電圧を印加することにより、安定性が向上する。
【0015】
【発明の効果】
本発明のガスセンサは、対極あるいは参照電極を必要としないため、大気雰囲気中の水蒸気や検知目的としないガスにより化学的に影響を受けにくい。さらに、金属酸素酸塩の二酸化窒素、一酸化窒素あるいは二酸化炭素等への解離平衡に基づく起電力がゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードの出力特性として得られ、選択性が向上する。したがって、本発明は、どのような環境下においても、二酸化窒素ガス、一酸化窒素ガスあるいは二酸化炭素ガス等を長期にわたって信頼性よく、しかも迅速に測定することが可能である点において技術的意義は大きい。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施例のガスセンサは、半導体基板を用いたFET、ゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードのゲート領域あるいは整流障壁電極に妨害ガスに対する選択性を良好なものとするイオン導電性酸素酸塩と集電体を形成すること、または半導体基板を用いたFET、ゲート制御型pn接合ダイオード、あるいはショットキーダイオードのゲート領域あるいは整流障壁電極に低濃度ガスに対する高感度化を良好なものとする固体電解質とイオン導電性酸素酸塩と集電体を形成することからなる。
【0017】
<シリコン半導体基板を用いたFET>
実施例のガスセンサでは、シリコン半導体基板を用いたFETを使用する。FETの製造法としては公知の方法を適用できる。つまり、p型シリコン半導体表面に酸化膜を熱酸化法に基づき形成した後、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、素子分離領域形成用のマスク層を形成する。次に、イオン注入法によってp型シリコン基板にn型領域を形成し、素子分離領域とする。この際、マスク層はストッパ層として機能する。そして、ウエットエッチングによってマスク層を除去し、再度酸化膜を熱酸化法に基づき形成する。これをリソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、p型領域形成用のマスク層を形成する。その後、イオン注入を行うことによって低濃度不純物領域のp型領域を形成し、ウエットエッチングによってマスク層を除去する。次に、ソース/ドレイン領域を形成するために、酸化膜を熱酸化法に基づき形成する。そして、これをリソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、n型ソース/ドレイン領域用のマスク層を形成し、イオン注入によって高濃度不純物領域のn型領域を形成した後、化学蒸気堆積(CVD)法により二酸化珪素層を堆積させ、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、ソース/ドレイン電極用のコンタクトホールを形成し、蒸着によりオーミック電極を形成する。さらに、素子自体の耐環境性を得るために、素子全面に窒化シリコンをCVD法により堆積させる。また、ゲート領域の絶縁性をさらに高めるために酸化タンタルをCVD法により堆積させてもよい。ゲート領域上部に酸素酸塩あるいは固体電解質と酸素酸塩を積層し、その上部あるいは一部に集電体を接合する。なお、ソース領域、ドレイン領域、ゲート領域、集電体等の寸法は、測定する最適電流によって任意に決定することができる。
【0018】
<シリコン半導体基板を用いたゲート制御型pn接合ダイオード>
実施例のガスセンサでは、シリコン半導体基板を用いたゲート制御型pn接合ダイオードを使用する。ゲート制御型pn接合ダイオードの製造法としては公知の方法を適用できる。つまり、p型シリコン半導体表面に酸化膜を熱酸化法に基づき形成した後、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、素子分離領域形成用のマスク層を形成する。次に、イオン注入法によってp型シリコン基板にn型領域を形成し、素子分離領域とする。この際、マスク層はストッパ層として機能する。そして、ウエットエッチングによってマスク層を除去し、再度酸化膜を熱酸化法に基づき形成する。これをリソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、p型領域形成用のマスク層を形成する。その後、イオン注入を行うことによって低濃度不純物領域のp型領域を形成し、ウエットエッチングによってマスク層を除去する。次に、n型領域を形成するために、酸化膜を熱酸化法に基づき形成する。そして、これをリソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、n型領域用のマスク層を形成し、イオン注入によって高濃度不純物領域のn型領域を形成した後、ウエットエッチングによってマスク層を除去する。その後、pおよびn型領域にオーミック電極を形成するために、CVD法により二酸化珪素層を堆積させ、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき、電極用のコンタクトホールを形成し、蒸着によりオーミック電極を形成する。さらに、素子自体の耐環境性を得るために、素子全面に窒化シリコンをCVD法により堆積させる。また、ゲート領域の絶縁性をさらに高めるために酸化タンタルをCVD法により堆積させてもよい。pn接合領域上部に酸素酸塩あるいは固体電解質と酸素酸塩を積層し、その上部あるいは一部に集電体を接合する。なお、p型領域、n型領域、集電体等の寸法は、測定する最適電流によって任意に決定することができる。
【0019】
<シリコン半導体基板を用いたショットキーダイオード>
実施例のガスセンサでは、シリコン半導体基板を用いたショットキーダイオードを使用する。ショットキーダイオードの製造法としては公知の方法を適用できる。つまり、n型シリコン半導体をフッ酸により洗浄し、酸化膜を除去した後、仕事関数が大きいPt、Auなどの金属を蒸着により整流障壁電極(ショットキー電極)として形成する。また、このショットキー電極と反対面の裏面にはそれぞれオーミック電極(裏面電極)を形成する。さらに、ショットキー電極上に酸素酸塩あるいは固体電解質と酸素酸塩を積層し、その上部あるいは一部に集電体を接合する。なお、ショットキー電極等の寸法は、測定する最適電流によって任意に決定することができる。
【0020】
<炭化珪素半導体基板を用いたショットキーダイオード>
実施例のガスセンサでは、炭化珪素半導体基板を用いたショットキーダイオードを使用する。ショットキーダイオードの製造法としては公知の方法を適用できる。つまり、n型炭化珪素半導体基板をフッ酸により洗浄し、酸化膜を除去した後、仕事関数が大きい白金、金などの金属を蒸着によりショットキー電極として形成する。また、このショットキー電極と反対面の裏面にはそれぞれオーミック電極(裏面電極)を形成する。さらに、ショットキー電極上に酸素酸塩あるいは固体電解質と酸素酸塩を積層し、その上部あるいは一部に集電体を接合する。なお、ショットキー電極等の寸法は、測定する最適電流によって任意に決定することができる。
【0021】
<イオン導電性酸素酸塩>
実施例のガスセンサでは、二酸化窒素ガスや一酸化窒素ガスを検知対象とする場合には、イオン導電性酸素酸塩に金属亜硝酸塩および/また金属硝酸塩を用い、二酸化炭素ガスを検知対象とする場合には、酸素酸塩に金属炭酸塩および/また金属炭酸水素塩を用いる。
【0022】
金属亜硝酸塩としては、例えば、亜硝酸リチウム(LiNO2)、亜硝酸ナトリウム(NaNO2)、亜硝酸カリウム(KNO2)、亜硝酸ルビジウム(RbNO2)、亜硝酸セシウム(CsNO2)、亜硝酸バリウム(Ba(NO2) 2)および亜硝酸ストロンチウム(Sr(NO2) 2)が挙げられ、これらの一種以上を含有することが好ましい。これらは化学量論組成から多少偏倚していてもよい。また、結晶水を含んでもよい。
【0023】
金属硝酸塩としては、例えば、硝酸リチウム(LiNO3)、硝酸ナトリウム(NaNO3)、硝酸カリウム(KNO3)、硝酸ルビジウム(RbNO3)、硝酸マグネシウム(Mg(NO3)2)、硝酸カルシウム(Ca(NO3)2)、硝酸ストロンチウム(Sr(NO3)2)、硝酸バリウム(Ba(NO3)2)、硝酸スカンジウム(Sc(NO3)3)、硝酸セリウム(Ce(NO3)3)、硝酸ジルコニウム(Zr(NO3)4)、硝酸鉄(Fe(NO3)2, Fe(NO3)3)、硝酸銅(Cu(NO3)2)、硝酸コバルト(Co(NO3)2)、硝酸スズ(Sn(NO3)4)、硝酸インジウム(In(NO3)3)、硝酸ニッケル(Ni(NO3)2)、硝酸鉛(Pb(NO3)2)、硝酸ビスマス(Bi(NO3)3)および希土類硝酸塩のいずれか一種以上を含有することが好ましい。これらは化学量論組成から多少偏倚していてもよい。また、結晶水を含んでもよい。
【0024】
さらに、金属亜硝酸塩および金属硝酸塩の表面が白金粒子を含有してもよい。
【0025】
金属炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム(Li2CO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸ルビジウム(Rb2CO3)、炭酸セシウム(Cs2CO3)、炭酸マグネシウム(MgCO3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、炭酸バリウム(BaCO3)、炭酸鉄(FeCO3)、炭酸銅(Cu2CO3)、炭酸鉛(PbCO3)、炭酸ニッケル(NiCO3)、炭酸マンガン(MnCO3)、炭酸カドミウム(CdCO3)、炭酸銀(Ag2CO3)、炭酸コバルト(CoCO3)および希土類炭酸塩のいずれか一種以上を含有することが好ましい。これらは化学量論組成から多少偏倚していてもよい。また、結晶水を含んでもよい。
【0026】
金属炭酸水素塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、炭酸水素カリウム(KHCO3)、炭酸水素ルビジウム(RbHCO3)および炭酸水素セシウム(CsHCO3)のいずれか一種以上を含有することが好ましい。これらは化学量論組成から多少偏倚していてもよい。また、結晶水を含んでもよい。
【0027】
実施例のガスセンサで用いるイオン導電性酸素酸塩は、ゲート領域、整流障壁電極、あるいは固体電解質上に、粉末ペーストを圧着、粉末ペーストをスクリーン印刷、加熱溶融接着などによって接合される。それぞの接合法は、保持力があれば特に制限されない。
【0028】
<固体電解質>
実施例のガスセンサでは、ナトリウムイオン導電体、リチウムイオン導電体、カリウムイオン導電体、プロトン導電体、酸化物イオン導電体およびフッ素イオン導電体のいずれか一種以上からなる固体電解質を用いる。ナトリウムイオン導電体としては、Na-β’’アルミナ、Na-βアルミナ、Na1+xZr2SixP3-xO12(NASICON、但し0≦x≦3)、リチウムイオン導電体としては、Li-βアルミナ、Li14Zn(CeO4)、Li5AlO4、Li4SiO4、Li4GeO4、Li3VO4、Li2MoO4、Li4ZrO4、カリウムイオン導電体としては、K-βアルミナ、K2MgTi7O16、プロトン導電体としては、Sb2O5・5H2O、HUO2PO4・4H2O、H3(PMo12O40)・29H2O、SrCe1-xYbxO3(但し0≦x≦1)、酸化物イオン導電体としては、ZrO2-CaO、ZrO2-Y2O3、ZrO2-MgO、CeO2-CaO、CeO2-La2O3、CeO2-Gd2O3、Bi2O3-Y2O3、Bi2O3-WO3、フッ素イオン導電体としては、LaF3、PbF2、CaF2、TlSn2F5等が挙げられる。これらは、膜状でゲート領域あるいは整流障壁電極に接合されるが、導電性があり、保持力があれば寸法は特に制限されない。また、これらは化学量論組成から多少偏倚していてもよい。特に低温で膜状に作製できるNASICONは好適である。
【0029】
<集電体>
実施例のガスセンサでは、検知極として集電体を用いる。集電体に用いる金属は、金、白金、パラジウム、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、イリジウム等のいずれか一種以上であればよい。特に、金、白金およびこれらの混合物や合金が耐腐食性に優れていることから好適である。集電体は、線、メッシュ、圧着またはスクリーン印刷した粉末ペーストが好ましい。これらは保持力があれば寸法は特に制限されない。
【0030】
<センサの構造>
実施例のガスセンサの構造例を図1、2、3、4、5、6、7、8に示す。図1はシリコン半導体基板2にソース領域3、ソース電極4、ドレイン領域5、ドレイン電極6、ゲート領域7(ゲート絶縁膜)を形成した電界効果型トランジスタであり、ゲート領域7の上部にイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を設け、ガスセンサとしている。
【0031】
図2はシリコン半導体基板2にソース領域3、ソース電極4、ドレイン領域5、ドレイン電極6、ゲート領域7を形成した電界効果型トランジスタであり、ゲート領域7の上部に固体電解質10とイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を設け、ガスセンサ1としている。
【0032】
図1および2のガスセンサでは、ソース電極4、ドレイン電極6、集電体9からそれぞれリード線が引き出されて、直流電源11、あるいは直流電流計12に接続されている。図1および2のガスセンサの寸法は特に限定されないが、通常、ゲート幅は10〜1000μm程度、ゲート長さは20〜5000μm程度、イオン導電性酸素酸塩の面積はゲート領域と同程度、イオン導電性酸素酸塩の厚さは10〜3000μm程度、固体電解質の面積はゲート領域と同程度、固体電解質の厚さは10〜2000μm程度である。
【0033】
図1および2に示す実施例のガスセンサは、ソース電極4とドレイン電極6の間に直流電圧を、ソース電極4と集電体9の間に直流電圧をそれぞれ印加し、ソース電極4とドレイン電極6の間に流れる直流電流をセンサ信号として検知する。この際、検知対象ガスである二酸化窒素ガス、一酸化窒素ガスあるいは二酸化炭素ガスは、イオン導電性酸素酸塩上に導かれる。
【0034】
図3はシリコン半導体基板2にp型領域13、p型電極14、n型領域15、n型電極16、ゲート領域7を形成したゲート制御型pn接合ダイオードであり、ゲート領域7の上部にイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を設け、ガスセンサ1としている。
【0035】
図4はシリコン半導体基板2にp型領域13、p型電極14、n型領域15、n型電極16、ゲート領域7を形成したゲート制御型pn接合ダイオードであり、ゲート領域7の上部に固体電解質10とイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を設け、ガスセンサ1としている。
【0036】
図3および4のガスセンサでは、p型電極14、n型電極16、集電体9からそれぞれリード線が引き出されて、直流電源11、あるいは直流電流計12に接続されている。図3および4のガスセンサの寸法は特に限定されないが、通常、ゲート幅は10〜1000μm程度、ゲート長さは20〜5000μm程度、イオン導電性酸素酸塩の面積はゲート領域と同程度、イオン導電性酸素酸塩の厚さは10〜3000μm程度、固体電解質の面積はゲート領域と同程度、固体電解質の厚さは10〜2000μm程度である。
【0037】
図3および4に示す実施例のガスセンサは、p型電極14とn型電極16の間に直流電圧を、p型電極14またはn型電極16と集電体9の間に直流電圧をそれぞれ印加し、p型電極14とn型電極16の間に流れる直流電流をセンサ信号として検知する。この際、検知対象ガスである二酸化窒素ガス、一酸化窒素ガスあるいは二酸化炭素ガスは、イオン導電性酸素酸塩上に導かれる。
【0038】
図5はシリコン半導体基板2に整流障壁電極17を形成したショットキーダイオードであり、整流障壁電極17の上部にイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を、整流障壁電極と反対側には裏面電極18を設け、ガスセンサ1としている。
【0039】
図6はシリコン半導体基板2に整流障壁電極17形成したショットキーダイオードであり、整流障壁電極17の上部に固体電解質10とイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を、整流障壁電極と反対側には裏面電極18を設け、ガスセンサ1としている。
【0040】
図7は炭化珪素半導体基板19に整流障壁電極17を形成したショットキーダイオードであり、整流障壁電極17の上部にイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を、整流障壁電極と反対側には裏面電極18を設け、ガスセンサ1としている。
【0041】
図8は炭化珪素半導体基板19に整流障壁電極17形成したショットキーダイオードであり、整流障壁電極17の上部に固体電解質10とイオン導電性酸素酸塩8と集電体9を、整流障壁電極と反対側には裏面電極18を設け、ガスセンサ1としている。
【0042】
図5、6、7および8のガスセンサでは、整流障壁電極17、集電体9、裏面電極18からそれぞれリード線が引き出されて、直流電源11、あるいは直流電流計12に接続されている。図5、6、7および8のガスセンサの寸法は特に限定されないが、通常、整流障壁電極17の面積は100μm2〜30mm2程度、イオン導電性酸素酸塩の面積は整流障壁電極17の面積と同程度、イオン導電性酸素酸塩の厚さは10〜3000μm程度、固体電解質の面積は整流障壁電極17の面積と同程度、固体電解質の厚さは10〜2000μm程度である。
【0043】
図5、6、7および8に示す実施例のガスセンサは、整流障壁電極17と裏面電極18の間に直流電圧を、整流障壁電極17と集電体9の間に直流電圧をそれぞれ印加し、整流障壁電極17と裏面電極18の間に流れる直流電流をセンサ信号として検知する。この際、検知対象ガスである二酸化窒素ガス、一酸化窒素ガスあるいは二酸化炭素ガスは、イオン導電性酸素酸塩上に導かれる。
【0044】
実施例のガスセンサの最適作動温度は、センサ素子を構成する材料や共存ガスの種類によっても異なるが、金属亜硝酸塩、金属硝酸塩、金属炭酸塩、金属炭酸水素塩が分解しない温度範囲、すなわち−50〜500℃、好ましくはシリコン半導体を用いる場合−50〜250℃、炭化珪素半導体を用いる場合は100〜400℃の範囲である。
【0045】
実施例のガスセンサは、応答性もよく、1秒〜5分、好ましくは1秒〜3分で応答が得られる。
【0046】
【実施例】
本発明は具体的に説明するために以下の実施例を挙げて説明するが、これら実施例に制限されるものではない。
【0047】
<実施例1>
ゲート領域100×300μm2を有するFETに、表1に示すイオン導電性酸素酸塩(膜厚1mm)を設け、50〜200℃(ここでは150℃)において乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、ソース・ドレイン電極間に3V、ソース・ゲート電極(集電体9)間に0.5〜1.0V(ここでは0.5V)印加した際のソース・ドレイン電極間に流れる電流(ID)を測定した。イオン導電性酸素酸塩に亜硝酸ナトリウムを用いた二酸化窒素ガスセンサの結果を図9に、イオン導電性酸素酸塩に硝酸ナトリウムを用い、その表面に白金粒子を分散させた一酸化窒素ガスセンサの結果を図10に、固体電解質にNASICONを、イオン導電性酸素酸塩に炭酸ナトリウムと炭酸バリウムの1:2の複合塩(モル比)を用いた二酸化炭素ガスセンサの結果を図11に、イオン導電性酸素酸塩に炭酸水素ナトリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサの結果を図12に、またそれらのセンサ感度の経時変化を図13に示す。ここで固体電解質の膜厚は100μmとした。
【0048】
乾燥空気中で、二酸化窒素ガス濃度0.5ppmの被検ガスを流通させた場合、一酸化窒素ガス濃度1ppmの被検ガスを流通させた場合、二酸化炭素ガス濃度1000ppmの被検ガスを流通させた場合についてそれぞれのセンサの応答速度、感度を調べた。さらに、二酸化窒素ガスセンサおよび一酸化窒素ガスセンサの場合は1000ppm二酸化炭素ガス、相対湿度80%(30℃)の水蒸気、100ppm一酸化炭素ガスを、二酸化炭素ガスセンサの場合は相対湿度80%(30℃)の水蒸気、5ppm一酸化窒素ガスと5ppm二酸化窒素ガスの混合ガス、100ppm一酸化炭素ガスをそれぞれ流通させ応答を確認し、選択性を調べた。その結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
応答速度は、被検ガス導入後、応答が一定になったときの電流値の90%になるのに要する時間である。評価は
◎:1分以内
○:1分超3分以内
△:3分超5分以内
×:5分超
とした。
【0051】
センサ感度は、被検ガス導入前の電流値と導入後の電流値との差の絶対値を導入前の電流値で割り、100を乗じた値(%単位)である。評価は
◎:5%以上
○:2%以上5%未満
△:0.5%以上2%未満
×:0.5%未満
とした。
【0052】
選択性は、被検ガス以外の共存ガスの影響を受けない性質である。評価は
◎:すべての共存ガスの影響を受けないもの
○:2種類の共存ガスの影響を受けないもの
△:1種類の共存ガスの影響を受けないもの
×:すべての共存ガスの影響をうけるもの
とした。
【0053】
<実施例2>
ゲート領域100×300μm2を有するFETに、表1に示す固体電解質(膜厚100μm)とイオン導電性酸素酸塩(膜厚1mm)を設け、50〜200℃(ここでは150℃)において乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
【0054】
実施例1においてイオン導電性酸素酸塩として亜硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムをそれぞれ用いた二酸化窒素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0055】
また、イオン導電性酸素酸塩として亜硝酸ルビジウム、亜硝酸セシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウムをそれぞれ用いた二酸化窒素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0056】
実施例1においてイオン導電性酸素酸塩として硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸インジウムをそれぞれ用い、表面にPtを含有する一酸化窒素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0057】
また、他の硝酸塩をイオン導電性酸素酸塩として用い、表面にPtを含有する一酸化窒素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0058】
実施例1においてイオン導電性酸素酸塩として炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ用いた二酸化炭素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0059】
また、他の炭酸塩あるいは炭酸水素塩をイオン導電性酸素酸塩として用いた二酸化炭素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0060】
実施例2において、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として亜硝酸ナトリウムを用いた二酸化窒素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として硝酸ナトリウムを用い、表面に白金を含有する一酸化窒素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として炭酸リチウムと炭酸バリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として炭酸水素ナトリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサは良好な結果を示した。
【0061】
<比較例1>
ゲート領域100×300μm2を有するFETに、金電極または白金電極を設け、150℃において乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、実施例1、2と同様にして評価した。その結果を表1(No.57〜63)に示す。
【0062】
実施例のガスセンサは、比較例のものよりも、応答速度、感度、選択性すべてに優れていた。
【0063】
<実施例3>
ゲート幅100μm、ゲート長さ3000μmを有するゲート制御型pn接合ダイオードに、表2に示すイオン導電性酸素酸塩(膜厚1mm)を設け、150℃において乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、p型電極・n型電極間に5V、n型・ゲート電極(集電体9)間に1.0V印加した際のp型電極・n型電極間に流れる電流(I)を測定した。このガスセンサを実施例1と同様に評価した。その結果を表2に示す。
【0064】
<実施例4>
ゲート幅100μm、ゲート長さ3000μmを有するゲート制御型pn接合ダイオードに、表2に示す固体電解質(膜厚100μm)とイオン導電性酸素酸塩(膜厚1mm)を設け、150℃において乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、実施例3と同様にして評価した。その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】
実施例3においてイオン導電性酸素酸塩として亜硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムをそれぞれ用いた二酸化窒素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0067】
また、イオン導電性酸素酸塩として亜硝酸ルビジウム、亜硝酸セシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウムをそれぞれ用いた二酸化窒素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0068】
実施例3においてイオン導電性酸素酸塩として硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸インジウムをそれぞれ用い、表面にPtを含有する一酸化窒素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0069】
また、他の硝酸塩をイオン導電性酸素酸塩として用い、表面に白金を含有する一酸化窒素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0070】
実施例3においてイオン導電性酸素酸塩として炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ用いた二酸化炭素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0071】
また、他の炭酸塩あるいは炭酸水素塩をイオン導電性酸素酸塩として用いた二酸化炭素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0072】
実施例4において、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として亜硝酸ナトリウムを用いた二酸化窒素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として硝酸ナトリウムを用い、表面にPtを含有する一酸化窒素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として炭酸リチウムと炭酸バリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として炭酸水素ナトリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサは良好な結果を示した。
【0073】
<比較例2>
ゲート幅100μm、ゲート長さ3000μmを有するゲート制御型pn接合ダイオードに、金電極または白金電極を設け、50〜200℃(ここでは150℃)において乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、実施例3、4と同様にして評価した。その結果を表2(NO.120〜126)に示す。
【0074】
実施例のガスセンサは、比較例のものよりも、応答速度、感度、選択性すべてに優れていた。
【0075】
<実施例5>
整流障壁電極面積25mm2のシリコンショットキーダイオードならびに炭化珪素ショットキーダイオードに、表3に示すイオン導電性酸素酸塩(膜厚1mm)を設け、シリコンショットキーダイオードでは150℃、炭化珪素ショットキーダイオードでは300℃において、乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、整流障壁電極・裏面電極間に2V、整流障壁電極・集電体間に1.0V印加した際の整流障壁電極・裏面電極間に流れる電流(I)を測定した。このガスセンサを実施例1と同様に評価した。その結果を表3に示す。
【0076】
<実施例6>
整流障壁電極面積25mm2のシリコンショットキーダイオードならびに炭化珪素ショットキーダイオードに、表3に示す固体電解質(膜厚100μm)とイオン導電性酸素酸塩(膜厚1mm)を設け、シリコンショットキーダイオードでは150℃、炭化珪素ショットキーダイオードでは300℃において、乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、実施例5と同様にして評価した。その結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】
実施例5においてイオン導電性酸素酸塩として亜硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムをそれぞれ用いた二酸化窒素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0079】
また、イオン導電性酸素酸塩として亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウムをそれぞれ用いた二酸化窒素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0080】
実施例5においてイオン導電性酸素酸塩として硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸インジウムをそれぞれ用い、表面に白金を含有する一酸化窒素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0081】
また、他の硝酸塩をイオン導電性酸素酸塩として用い、表面に白金を含有する一酸化窒素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0082】
実施例5においてイオン導電性酸素酸塩として炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ用いた二酸化炭素ガスセンサは同等の結果を示した。
【0083】
また、他の炭酸塩あるいは炭酸水素塩をイオン導電性酸素酸塩として用いた二酸化炭素ガスセンサも同等の結果を示した。
【0084】
実施例6において、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として亜硝酸ナトリウムを用いた二酸化窒素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として硝酸ナトリウムを用い、表面にPtを含有する一酸化窒素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として炭酸リチウムと炭酸バリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサ、固体電解質としてNASICONをイオン導電性酸素酸塩として炭酸水素ナトリウムを用いた二酸化炭素ガスセンサは良好な結果を示した。
【0085】
<比較例3>
整流障壁電極面積25mm2のシリコンショットキーダイオードならびに炭化珪素ショットキーダイオードに、金電極または白金電極を設け、シリコンショットキーダイオードでは150℃、炭化珪素ショットキーダイオードでは300℃において、乾燥空気中で各種濃度の被検ガスを流通させた測定セル中に作製したガスセンサを挿入し、実施例5、6同様にして評価した。その結果を表3(NO.177〜182)に示す。
【0086】
実施例のガスセンサは、比較例のものよりも、応答速度、感度、選択性すべてに優れていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン導電性酸素酸塩を電界効果型トランジスタに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図2】固体電解質とイオン導電性酸素酸塩を電界効果型トランジスタに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図3】イオン導電性酸素酸塩をゲート制御型pn接合ダイオードに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図4】固体電解質とイオン導電性酸素酸塩をゲート制御型pn接合ダイオードに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図5】イオン導電性酸素酸塩をシリコンショットキーダイオードに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図6】固体電解質とイオン導電性酸素酸塩をシリコンショットキーダイオードに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図7】イオン導電性酸素酸塩を炭化珪素ショットキーダイオードに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図8】固体電解質とイオン導電性酸素酸塩を炭化珪素ショットキーダイオードに接合した実施例のガスセンサの構成例を示す図である。
【図9】シリコン半導体基板にソース領域、ドレイン領域、ゲート領域を形成した電界効果型トランジスタのゲート領域に亜硝酸ナトリウムと金集電体を形成した二酸化窒素ガスセンサと比較例の二酸化窒素ガスセンサの二酸化窒素濃度に対するセンサ感度の特性図である。
【図10】シリコン半導体基板にソース領域、ドレイン領域、ゲート領域を形成した電界効果型トランジスタのゲート領域に白金粒子を含有する硝酸ナトリウムと金集電体を形成した一酸化窒素ガスセンサと比較例の一酸化窒素ガスセンサの一酸化窒素濃度に対するセンサ感度の特性図である。
【図11】シリコン半導体基板にソース領域、ドレイン領域、ゲート領域を形成した電界効果型トランジスタのゲート領域に、固体電解質のNASICON、炭酸ナトリウムと炭酸バリウムの1:2の複合塩、金集電体を形成した二酸化炭素ガスセンサと比較例の二酸化炭素ガスセンサの二酸化炭素濃度に対するセンサ感度の特性図である。
【図12】シリコン半導体基板にソース領域、ドレイン領域、ゲート領域を形成した電界効果型トランジスタのゲート領域に炭酸水素ナトリウムと金集電体を形成した二酸化炭素ガスセンサと比較例の二酸化炭素ガスセンサの二酸化炭素濃度に対するセンサ感度の特性図である。
【図13】図9、10、11、12で示した実施例のガスセンサの、乾燥空気中二酸化窒素ガス濃度0.5ppm、乾燥空気中一酸化窒素ガス濃度1ppm、乾燥空気中二酸化炭素ガス濃度1000ppm中のセンサ感度の経時変化を示す特性図である。
【符号の説明】
2 シリコン半導体基板
3 ソース領域
4 ソース電極
5 ドレイン領域
6 ドレイン電極
7 ゲート領域
8 イオン導電性酸素酸塩
9 集電体
10 固体電解質
11 直流電源
12 直流電流計
13 p型領域
14 p型電極
15 n型領域
16 n型電極
17 整流障壁電極
18 裏面電極
19 炭化珪素半導体基板
Claims (13)
- 半導体基板にp型領域、n型領域、ゲート領域を形成したゲート制御型pn接合ダイオードのゲート領域にイオン導電性酸素酸塩と集電体を形成したことを特徴とするガスセンサ。
- 前記ゲート領域にさらに固体電解質を形成したことを特徴とする請求項1のガスセンサ。
- 半導体基板に整流障壁電極を形成したショットキーダイオードの整流障壁電極上にイオン導電性酸素酸塩と集電体を形成したことを特徴とするガスセンサ。
- 前記整流障壁電極上にさらに固体電解質を形成したことを特徴とする請求項3のガスセンサ。
- 前記酸素酸塩が金属亜硝酸塩および/または金属硝酸塩を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかのガスセンサ。
- 前記金属亜硝酸塩が、亜硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸ルビジウム、亜硝酸セシウム、亜硝酸バリウムおよび亜硝酸ストロンチウムのいずれか一種以上を含有することを特徴とする請求項5のガスセンサ。
- 前記金属硝酸塩が、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ルビジウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、硝酸スカンジウム、硝酸セリウム、硝酸ジルコニウム、硝酸鉄、硝酸銅、硝酸コバルト、硝酸スズ、硝酸インジウム、硝酸ニッケル、硝酸鉛、硝酸ビスマスおよび希土類硝酸塩のいずれか一種以上を含有することを特徴とする請求項5のガスセンサ。
- 前記酸素酸塩が金属炭酸塩および/または金属炭酸水素塩を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかのガスセンサ。
- 前記金属炭酸塩が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、炭酸鉄、炭酸銅、炭酸鉛、炭酸ニッケル、炭酸マンガン、炭酸カドミウム、炭酸銀、炭酸コバルトおよび希土類炭酸塩のいずれか一種以上を含有することを特徴とする請求項8のガスセンサ。
- 前記金属炭酸水素塩が、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ルビジウムおよび炭酸水素セシウムのいずれか一種以上を含有することを特徴とする請求項8のガスセンサ。
- 前記固体電解質が、ナトリウムイオン導電体、リチウムイオン導電体、カリウムイオン導電体、プロトン導電体、酸化物イオン導電体およびフッ素イオン導電体のいずれか一種以上からなることを特徴とする請求項2または4のガスセンサ。
- 前記金属亜硝酸塩または金属硝酸塩の表面に、白金粒子が分散されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかのガスセンサ。
- 半導体基板にソース領域、ドレイン領域、ゲート領域を形成した電界効果型トランジスタのゲート領域に、金属亜硝酸塩及び金属硝酸塩の少なくとも一方からなるイオン導電性酸素酸塩と集電体とを形成し、かつ前記金属亜硝酸塩及び金属硝酸塩の少なくとも一方からなるイオン導電性酸素酸塩の表面に白金粒子が分散されているガスセンサ。
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