JP4466633B2 - パンチプレス - Google Patents

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Description

この発明は、パンチ工具のストリップミス等の機械異常を検出する機能を備えたパンチプレスに関する。
この発明は、パンチ工具のストリップミスの機械異常を検出する機能を備えたパンチプレスに関する。
しかし、このように機械に電気回路を構成したのでは、機械内に電流が流れることになり、機械上から好ましくない。また、電流を流せない部分と電気的に分離するために絶縁部材を設けるなどの構成も必要になり、構成が複雑になる。
この発明は、このような課題を解消し、電気回路によらない簡単な構成で、ストリップミスの機械異常を確実に検出できるパンチプレスを提供することを目的とする。
この発明の構成を実施形態に対応する図3を参照して説明する。このパンチプレスは、板材(W)に加工を行うパンチ工具(7)と、このパンチ工具(7)を殴打する殴打手段(29)と、この殴打手段(29)に設けられて常に下方に付勢され、前記殴打手段(29)がパンチ工具(7)の上部と当接することにより上方へ移動する作動部材(47)と、この作動部材(47)の状態を検知する検知手段(56)と、前記殴打手段(29)の昇降位置を監視する監視手段(58)と、前記殴打手段(29)の昇降位置と前記検知手段(56)の検知結果に基づき機械異常を判定する判定手段(59),(59A)とを備える。前記パンチ工具(7)は中心部にスラグを落下させるエアを流す流路(36)を有し、前記殴打手段(29)は出口が殴打時にパンチ工具(7)の前記流路(36)に連通する流路(39)を中心部に有し、前記作動部材(47)は前記殴打手段(29)に前記流路(29)が形成された位置から所定距離だけ離れた位置に形成された作動本体収容溝内(48)に配置されたものである。
この構成によれば、殴打手段(29)の昇降でパンチ工具(7)を殴打して板材(W)をパンチ加工する繰り返し過程で、作動部材(47)の状態が検知手段(56)で検知される。作動部材(47)は、殴打手段(29)がパンチ工具(7)の上部と当接することにより上方へ移動し、殴打手段(29)の上昇復帰により、パンチ工具(7)による押し上げ状態が解消されて下降復帰する。そのため、所定の機械異常があった場合、殴打手段(29)の昇降位置と作動部材(47)との関係にずれが発生する。例えば、殴打手段(29)が上昇復帰してもパンチ工具(7)の上昇復帰が適正に行われなかった場合は、作動部材(47)の適正なタイミングの下降復帰が行われず、殴打手段(29)の昇降位置と作動部材(47)との関係にずれが発生する。上記のパンチ工具(7)の上昇復帰の不良は、ストリップミス時に発生する。このようなずれが、検知手段(56)による作動部材(47)の検知結果と、監視手段(58)で得られる殴打手段(29)の昇降位置と
から判定手段(59)で判定され、機械異常の判定が行われる。
この場合に、殴打手段(29)とパンチ工具(7)との間に電気回路を構成することなく機械異常の有無を判定するようにしたため、これら殴打手段(29)とパンチ工具(7)との間に通電を確保する必要がなく、パンチ工具(7)がどるような形状や材質のものであっても、殴打手段(29)がパンチ工具(7)の上面に当接する構成であれば、異常判定が行える。例えば、パンチ工具(7)にエアブローのための電気絶縁性のパッキングが上面に突出しているような場合にも、問題なく異常判定が行える。また、電気的絶縁処理を行うことが不要で、これらのため、簡単な構成で機械異常の検出が確実に行える。
前記構成において、前記作動部材(47)は、殴打手段(29)のパンチ工具(7)の被殴打部と接触する部分に設けることが好ましい。特に、作動部材(47)は、殴打手段(29)の下部に、パンチ工具(7)を殴打する部分とは独立して部分的に設けられたものとすることが好ましい。この構成の場合、作動部材(47)は、殴打手段(29)の昇降に伴ってパンチ工具(7)に当たっても、パンチ荷重が作用しないため、簡単な構成のもので、長寿命とできる。
前記殴打手段(29)は、前記作動本体収容溝(48)の上面から上方へ延びて検出用のエア供給源(55)に接続される検出用のエア経路(50)を有し、このエア経路(50)の途中には前記殴打手段(29)の外周面に開口する排気経路(52)が連通させてあり、前記作動部材(47)の上端から上方へ延びて前記検出用のエア経路(50)に入る弁体(47c)を設け、この弁体(47c)は、前記殴打手段(29)が前記パンチ工具(7)の上部と当接することにより前記作動部材(47)が上方へ移動した状態で前記排気経路(52)を閉じ、前記殴打手段(29)がパンチ工具(7)と当接せず前記作動部材(47)が下方へ移動した状態で前記排気経路(52)を開くものとし、前記検知手段(56)は前記検出用のエア経路(50)とエア供給源(55)との間に設けられた空気圧センサとする
また、前記構成において、前記異常の判定手段(59)は、前記殴打手段(29)が上昇復帰する際に前記検知手段(56)により接触していないことが検知された場合にストリップミスと判定するストリップミス判定手段としてある。この構成の場合、次のようにストリップミスの判定が行われる。殴打手段(29)の昇降によるパンチ動作の繰り返し過程で、ストリップが適正に行われていると、パンチ工具(7)は殴打手段(29)と共に所定の上昇復帰高さまで上昇復帰し、その後、殴打手段(29)から離れることになる。ストリップミスが生じていた場合は、パンチ工具(7)に噛み込んだワーク(W)の重量等によりパンチ工具(7)は上昇できなくなる。一方、殴打手段(29)はこの状態でも下死点から上昇しようとするので、パンチ工具(7)から殴打手段(29)が離れる。したがって、殴打手段(29)の上昇復帰の際に前記検知手段(56)により接触していないことが検知された場合は、ストリップミスが生じた場合であり、このストリップミスが異常の判定手段(59)で検出される。
この発明のパンチプレスは、板材に加工を行うパンチ工具と、このパンチ工具を殴打する殴打手段と、この殴打手段に設けられて常に下方に付勢され、前記殴打手段がパンチ工具の上部と当接することにより上方へ移動する作動部材と、この作動部材の状態を検知する検知手段と、前記殴打手段の昇降位置を監視する監視手段と、前記殴打手段の昇降位置と前記検知手段の検知結果に基づき機械異常を判定する判定手段とを備えたため、パンチ工具がどのような形状や材質のものであっても、殴打手段がパンチ工具の上面に当接さえすれば、異常判定が行える。
この構成において、前記作動部材が、殴打手段の下部にパンチ工具を殴打する部分と独立して部分的に設けられたものである場合は、作動部材が殴打されないので寿命が向上する。
また、これらの構成において、前記異常判定手段、殴打手段の上昇復帰の際に前記検知手段により接触していないことが検知された場合にストリップミスと判定するストリップミス判定手段であるため、簡単な構成でストリップミスを確実に検知できる。
この発明の一実施形態を図1ないし図5と共に説明する。このパンチプレスは、フレーム1に上下のタレット2,3と、パンチ駆動機構4と、ワーク送り機構5とを備える。フレーム1は、側面形状がC字状のものであり、その喉部に工具保持体である上下のタレット2,3が配置され、これらタレット2,3は、各々フレーム1の上下部分に、互いに同心の垂直軸心回りに回転自在に支持されている。
上タレット2は、複数のパンチ保持孔6(図2)を、タレット軸心Oを中心とする同心円上に並べて複数列に設けたものであり、内周列のパンチ保持孔6と外周列のパンチ保持孔6とは、タレット2の同じ角度位置に配置される。これら各パンチ保持孔6に、パンチ工具7が昇降自在に設置される。下タレット3は、上タレット2の各パンチ工具7と対応するダイ工具8を上面に設置したものである。これら上下のタレット2,3は、軸部にスプロケット9,10を有しており、フレーム1に設置された共通のモータ11により、チェーン等の駆動伝達系(図示せず)を介して互いに同期して回転させられる。これらモータ11および駆動伝達系により、希望のパンチ工具7をラム12の中心であるラム位置Pに割出す工具割出手段13が構成される。また、上下のタレット2,3の外径面には、各パンチ保持孔6と対応する位置決め孔14aが設けられていて、この位置決め孔14aにインデックスピン(図示せず)を係合させてタレット2,3の角度を保持すると共に割出角度の精度向上を図る一対の割出位置保持機構14が、フレーム1の後部に設けられている。割出位置保持機構14は、前記インデックスピンを進退させるシリンダ装置からなる。
パンチ駆動機構4は、パンチ工具7を殴打するラム12と、このラム12を昇降させるパンチ駆動源15とを備える。パンチ駆動機構4は、機械式のものであっても、油圧式のものであっても良いが、この例では油圧式とし、パンチ駆動源15に油圧シリンダを用いている。ラム12には、タレット2の内周列と外周列のパンチ工具7を選択して殴打可能とする殴打位置選択手段16が設けられている。殴打位置選択手段16の構成は後に説明する。
ワーク送り機構5は、テーブル17上に載せられた板材からなるワークWの任意箇所をラム位置Pへ送る手段である。ワーク送り機構5は、前後(Y方向)移動するキャリッジ18に、左右(X方向)移動可能にクロススライド19を設置し、ワークWの端部を把持するワークホルダ20をクロススライド19に取付けたものとしてある。
なお、テーブル17には、ワークWを載せるフリーベアリング(図示せず)が設けてある。また、図3に示すように、下タレット3の上面にはタレット部テーブル21が設けられ、ダイホルダ22にもダイ部テーブル23が設けられている。ダイホルダ22は、各位置の外周列と内周列のダイ工具8を保持して下タレット3に設置されたものである。下タレット3は、各ダイ工具8の設置位置にスラグ落下孔24を有している。
図3に示すように、各パンチ工具7は、ストリッパを兼ねる円筒状のガイド部材25の内部に剪断刃体26を昇降自在に嵌合させ、弾性体である第1の復帰ばね27により、ガイド部材25に対して剪断刃体26を上昇状態に支持したものである。剪断刃体26は、上端がガイド部材25よりも上方に突出しており、その上端に設けられたフランジ状のばね受け26aと、ガイド部材25の上端に設けられたフランジ部25aとの間に上記第1の復帰ばね27が設けられている。パンチ工具7の全体は、ガイド部材25の外周でタレット2のパンチ保持孔6に昇降自在に嵌合し、フランジ部25aとタレット2の上面部との間に介在させた弾性体である第2の復帰ばね28により、タレット2に上昇状態に支持されている。
第2の復帰ばね28は、第1の復帰ばね27よりもばね定数が小さいものであり、パンチ工具7がラム12で上面から押されると、まず第2の復帰ばね28が圧縮されてパンチ工具7の全体が下降し、ガイド部材25の下面でワークWを押さえる。この後、第1の復帰ばね27が圧縮されてガイド部材25に対して剪断刃体26が下降し、ワークWにパンチ孔を明ける。ラム12が下死点に達して上昇に転じると、上記と逆に第1の復帰ばね27の復元力で剪断刃体26が上昇し、剪断刃体26がワークWのパンチ孔から抜けた後、第2の復帰ばね28の復元力でパンチ金型7の全体が上昇する。そのため、ガイド部材25と第1の復帰ばね27とにより、剪断刃体26をパンチ孔から抜き出すときのストリッパの役目が果たされる。
図3に示すように、パンチ駆動機構4のラム12は、ラム本体12aとその下面に設けられた殴打位置選択手段16のストライカ29とで構成される。ラム本体12aは、フレーム1に設けられたラムガイド30内に昇降自在に支持され、油圧シリンダからなるパンチ駆動源15のピストンロッド15aに連結されている。
殴打位置選択手段16は、ラム本体12aの下端に設けたストライカガイド31に殴打手段であるストライカ29を横移動自在に設置し、ストライカ進退手段となるセレクト用シリンダ32でストライカ29を進退させるものとしてある。ストライカ29の横移動の方向は、この例ではタレット半径方向としてある。セレクト用シリンダ32のシリンダ本体は、支持部材33を介してストライカガイド31に取付けられている。ストライカ29は、ストライカガイド31によってガイドされる被ガイド体34と、この被ガイド体34の下端に固定されて直接、パンチ工具7の上面を殴打するストライカ本体35とからなる。
パンチ工具7は、剪断刃体26を上下に貫通した孔からなる流路36を中心部に有している。この流路36は、エア供給源37より供給されるエアを剪断刃体26の下端から噴出して、パンチ加工により生じるスラグをダイ工具8内から下タレット3のスラグ落下孔24に落下させるものである。
エア供給手段38は、ラム12におけるストライカ本体35の中心部に形成されて出口が殴打時にパンチ工具7の流路36に連通する流路39と、この流路39の入口とエア供給源37の間を接続するエア供給路40と、このエア供給路40に介在させたバルブ41とで構成される。エア供給路40のバルブ41とストライカ29との間の部分は、フレキシブルな配管40aが用いられる。
バルブ41は、ロッド状の固定側部材42とその外周に嵌合した筒状の可動側部材43とで構成され、そのロッド状の固定側部材42は、下端で取付部材44を介してラムガイド30に取付けられている。筒状の可動側部材43は、上端で連結部材45を介してラム12の上端に取付けられ、ラム12と一体に昇降する。
上記ラム12におけるストライカ本体35には、図4で示すように、ばね46により常に下方へ付勢され、ストライカ本体35がパンチ工具7の上部と当接することにより上方へ移動する作動部材47が設けられている。この作動部材47は、板状の作動本体47aと、この作動本体47aの上端中央から上方に延びる昇降ガイド部47bとを有し、昇降ガイド部47aの上端が弁体47cとされている。ストライカ本体35における上記作動部材47の設置位置は、図4(B),(C)に下面図および縦断面図で示すように、スラグ吹出し用の流路39が形成されている中心のパンチ工具殴打部分から所定間隔だけ離れた位置とされ、その位置に形成された作動本体収容溝48内に、作動本体47aがストライカ本体35の下端から出没自在となるように配置される。
作動本体収容溝48の上面中央には、作動部材47の昇降ガイド部47bを昇降ガイドするガイド孔49が上方に向けて途中まで形成されている。このガイド孔49は、検出用のエア経路を兼ねるものであり、このガイド孔49の上端から、このガイド孔49よりも小径のエア経路50がストライカ29の被ガイド体34にわたって上方に向け形成されている。作動部材47を下方に付勢するばね46は、上記ガイド孔49内において、作動部材47における昇降ガイド部47aの上端とガイド孔49の上端との間に介装される。このばね46のばね定数は、パンチ工具7の第1および第2の復帰ばね27,28よりも小さく設定される。また、作動本体47aの上端部両側にはフランジ状の係止片47dが形成されると共に、ストライカ本体35の下部周面には上記係止片47dを受け止めるリング状のストッパ51が設けられており、これによりストライカ本体35の下端からの作動部材47の突出量が所定量になるように規制される。
また、ストライカ本体35におけるガイド孔49の途中には、横向きに延びてストライカ本体35の外周面に開口する排気経路52が連通させてある。この排気経路52の位置は、ストライカ本体35がパンチ工具7の上部と当接して作動部材47が上方へ移動した状態で、図4(A)のように作動部材47の弁体47cが排気経路52を閉じ、ストライカ本体35がパンチ工具7の上部と当接せず作動部材47が下方へ移動した状態で、図4(D)のように上記弁体47cが排気経路52を開くように設定される。
さらに、ストライカ29を構成する被ガイド体34には、図4(A)に示すように、ストライカ本体35のエア経路50に連通する横向きのエア供給路53が、ストライカ29の横移動方向に沿って形成され、ストライカガイド41の一部に取付けられたエア供給パイプ54が上記横向きエア供給路53に挿入されている。エア供給パイプ54は、先端付近にエア出口54aを有している。これにより、ストライカ29の横移動を制限することなく、ストライカ本体35のエア経路50に連通するエア供給路が確保される。エア供給パイプ54は、図3に示すように、エア供給源55に接続され、このエア供給源55と上記エア供給パイプ54との間には、上記作動部材47の状態を検知する検知手段である空気圧センサ56が設置されている。空気圧センサ56には圧力スイッチ等が用いられる。この空気圧センサ56に通じるストライカ本体35内のエア経路50は、作動部材47の出没状態に応じて弁体47cが排気経路52の開閉を行うことによって、連通状態と遮断状態とに切り替わる。これにより、空気圧センサ56は、作動部材47まで供給されるエアの背圧が、作動部材47の出没状態に応じて変化するのを検知することができる。なお、空気圧センサ56は、排気経路52に設けても良い。
このパンチプレスの全体を制御する制御装置として、NC装置57が用いられ、このNC装置57は、数値制御機能部とプログラマブルコントローラ機能部とを備えたものとしてある。NC装置57には、上記ラム12の昇降位置を監視する監視手段58と、機械異常の有無を判定する二つの判定手段59,59Aとが設けられている。監視手段58は、ラム12の位置を直接に検出する位置検出手段の検出値からラム昇降位置を監視するものであっても、またパンチ駆動機構4のパンチ駆動源15に設けられた位置検出手段の検出値からラム昇降位置を監視するものであって良い。パンチ駆動源15としてサーボモータを用いた場合は、そのサーボモータに付属したパルスコーダを位置検出手段として用いることができる。
第1の判定手段59は、監視手段58から得られるラム昇降位置と、空気圧センサ56の検出信号とから、所定の設定条件で機械異常の有無を判定する手段である。この実施形態では、判定手段59は、ラム12が上昇復帰する際に作動部材47がパンチ工具7に接触していない状態となったことを空気圧センサ56が検知した場合にストリップミスと判定するストリップミス判定手段としてある。 第2の判定手段59Aは、検知機能の異常を検出する手段となるものであり、ラム12がパンチ工具7の上昇復帰高さと対応する所定高さから上死点までの間に位置するときに、パンチ工具7とストライカ29とが接触していることを検知手段である空気圧センサ56が検知すると、検知機能に故障があると判定する。
上記構成の動作を説明する。上下のタレット2,3に設置されたパンチ工具7およびダイ工具8は、タレット2,3の回転により希望のものがラム位置Pに割り出される。タレット2の外周側列と内周側列のいずれのパンチ工具7を用いるかは、ラム12のセレクト用シリンダ32でストライカ29を移動させることで選択する。この状態で、パンチ駆動源15でラム12を下降させることにより、希望のパンチ工具7がストライカ29で殴打され、パンチ工具7によりワークWにパンチ孔が加工される。
この加工後に、ストリップミスが生じた場合、すなわちパンチ工具7の剪断刃体26からワークWが外れない障害が生じた場合は、ワークWの重量によってパンチ工具7は上昇できなくなる。一方、ラム12はこの状態でも下死点から上昇しようとするので、パンチ工具7からラム12のストライカ29が離れることになる。このため、作動部材47もばね46の付勢力で図4(D)のように下降することになり、排気経路52が開かれる。
すなわち、作動部材47は、ストライカ29によるパンチ工具7の非殴打時は図4(D)のように下降位置にあり、エア経路50の排気経路52を開いており、ストライカ29でパンチ工具7を押し付けている殴打時は、パンチ工具7に当たって図4(A)のように上昇し、排気経路52を閉じている。そのため、ストリップが適正に行われた場合は、パンチ工具7の所定の上昇復帰位置までストライカ29が上昇したときに作動部材47がストライカ29に対して下降し、排気経路52を開くことになるが、ストリップミスが生じた場合は、ストライカ29が下死点から上昇しようとしたときに、パンチ工具7から離れて作動部材47が下降し、排気経路52を開くことになる。
排気経路52が開かれると、エア経路50の空気圧が低下し、この低下が空気圧センサ56で検知される。
判定手段59は、この空気圧センサ56の圧力低下の検出が、適正時よりも早く、すなわちラム12がパンチ工具7の上昇復帰高さと対応する高さに戻るまでの間に行われたときに、ストリップミスが生じたものと判定する。
このように、この構成のパンチプレスによると、殴打手段であるストライカ29とパンチ工具7との間に従来例のように電気回路を構成することなく、ストライカ本体35に設けられた作動部材47の状態と、ストライカ29の昇降位置とから、ストリップミスの有無を簡単な構成で確実に判定できる。また、作動部材47は、ストライカ本体35の下部にパンチ工具7を殴打する部分とは独立して部分的に設けられていて、作動部材47が殴打されないので、機械異常検出機構の寿命が向上する。また、ストッリプミスが生じた場合は、前記のようにストライカ29が下死点から上昇しようとしたときに、パンチ工具7から離れて作動体47が下降し、ストリップミスであると判定手段59により判定されるので、ニブリング加工等の連続加工時のように、各回のパンチ動作におけるストライカ29の上昇高さが低い場合でもストリップミスの検出が行える。
なお、パンチ工具7の上部中心の殴打部分には、その流路36とストライカ本体35側の流路39とが図5に示す殴打時に気密状に連通するように、シール用のパッキングが配置される場合がある。しかし、この実施形態では、上記のように作動部材47がストライカ本体35の中心から離れた位置に配置されるので、上記パッキング等に妨げられることなくストライカ本体35に対し作動部材47が出没可能に作動できる。
第2の判定手段59Aは、ラム12がパンチ工具7の上昇復帰高さと対応する所定高さから上死点までの間に位置するときに、パンチ工具7とストライカ29とが接触していることを空気圧センサ56が検知すると、ストリップミス検知機能や、空気圧センサ56自体の故障など、検知機能に故障があると判定するものとする。
パンチプレスの動作として、ラム12がパンチ工具7の上昇復帰高さと対応する高さから上死点までの間に位置するときに、パンチ工具7とストライカ29とが接触していることはあり得ず、この間にパンチ工具7とストライカ29とが接触していることを空気圧センサ56が検知すると、検知異常が生じた場合である。このように、検知異常判定手段59Aを設けることで、ストリップミス検知機能に障害が生じた場合に、オペレータがその障害の発生を知ることができ、ストリップミス検出機能を信頼性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、図4に示すように、作動体47の昇降ガイド部47bの上端を、この昇降ガイド部47における他の部分と同じ径の弁体47cとしたが、図6のように構成しても良い。すなわち、作動体47の昇降ガイド部47の上端に設けられる弁体47cを、ガイド孔49よりも小径となったエア経路50に嵌合するものとする。排気経路52は、上記の小径のエア経路50の途中部分に連通させ、作動体47の昇降に伴って前記弁体47cで開閉されるようにする。
また、上記各実施形態は、タレットパンチプレスに適用した場合につき説明したが、この発明は、タレット2,3の代わりにカートリッジやその他の工具保持体を使用したパンチプレスに適用することができる。
この発明の一実施形態に係るパンチプレスの側面図である。 同パンチプレスのタレットの部分平面図である。 パンチ工具とパンチ駆動機構の一部及びその周辺を示す拡大断面図である。 (A)はラムにおけるストライカおよびその周辺を示す縦断面図、(B)は同ストライカ本体の下面図、(C)は(B)におけるI−I矢視断面図、(D)は作動部材の突出状態を示すストライカ本体の縦断面図である。 殴打時のパンチ工具とその周辺を示す拡大断面図である。 (A)は他の実施形態におけるラムにおけるストライカおよびその周辺を示す縦断面図、(B)は同ストライカ本体の下面図、(C)は(B)におけるII−II矢視断面図、(D)は作動部材の突出状態を示すストライカ本体の縦断面図である。
符号の説明
7…パンチ工具
29…ストライカ(殴打手段)
35…ストライカ本体
46…ばね
50…エア経路
52…排気経路
56…空気圧センサ(検知手段)
58…監視手段
59…判定手段(ストリップミス判定手段)

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  1. 板材に加工を行うパンチ工具と、このパンチ工具を殴打する殴打手段と、この殴打手段に設けられて常に下方に付勢され、前記殴打手段がパンチ工具の上部と当接することにより上方へ移動する作動部材と、この作動部材の状態を検知する検知手段と、前記殴打手段の昇降位置を監視する監視手段と、前記殴打手段の昇降位置と前記検知手段の検知結果に基づき機械異常を判定する判定手段とを備え、前記パンチ工具は中心部にスラグを落下させるエアを流す流路を有し、前記殴打手段は出口が殴打時にパンチ工具の前記流路に連通する流路を中心部に有し、前記作動部材は前記殴打手段に前記流路が形成された位置から所定距離だけ離れた位置に形成された作動本体収容溝内に、前記殴打手段の下面から出没自在に配置されたものであり、前記殴打手段は、前記作動本体収容溝の上面から上方へ延びて検出用のエア供給源に接続される検出用のエア経路を有し、このエア経路の途中には前記殴打手段の外周面に開口する排気経路が連通させてあり、前記作動部材の上端から上方へ延びて前記検出用のエア経路に入る弁体を設け、この弁体は、前記殴打手段が前記パンチ工具の上部と当接することにより前記作動部材が上方へ移動した状態で前記排気経路を閉じ、前記殴打手段がパンチ工具と当接せず前記作動部材が下方へ移動した状態で前記排気経路を開くものとし、前記検知手段は前記検出用のエア経路とエア供給源との間に設けられた空気圧センサとし、前記機械異常の判定手段は、前記殴打手段が上昇復帰する際に前記検知手段により接触していないことが検知された場合にストリップミスと判定するストリップミス判定手段であるパンチプレス。
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