JP4466481B2 - パネル体 - Google Patents

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文博 朝内
浩 宮崎
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Description

本発明は、方立と無目とによって形成した枠内にガラス等のパネルを取付けたパネル体に関するものである。
ビル等の壁開口部に取付けられるサッシ、カーテンウォール等のパネル体においては、屋外側から見て方立と無目がスリムに見えるシャープな外観が好まれる。非特許文献1には、方立と無目の屋外側見付面の中央部に長手方向に沿って目地溝を形成したものが記載されている。このように目地溝を形成することで、方立と無目の屋外側見付面が目地溝により左右または上下に分かれて見えるので、方立や無目をスリムに見せる作用がある。また特許文献1には、方立の屋外側見付面の中央部に長手方向に沿って溝を形成し、その溝を埋める形でブロンズ色等の暗色よりなる目地プレートを取付けたものが記載されている。このようにすることで、暗色の目地プレートをアルミ製の方立見付面よりも目立たせて、方立をスリムに見せようとしている。
アームスvol.4カタログ、三協アルミニウム工業株式会社、平成16年11月、p.06−07,p.18 特開平3−110284号公報
しかし、非特許文献1記載のように、方立と無目の屋外側見付面に単に目地溝を形成しただけでは、目地溝の溝底面が見付面の他の部分と同じアルミの白っぽい色で光をよく反射するため、目地溝内部に影が生じないときには目地溝がさほど強調されず、方立や無目をスリムに見せる効果があまり期待できない。目地溝の溝底面を塗装等により暗い色に着色すれば、方立や無目をスリムに見せる効果がより確実となるが、奥まった目地溝の溝底面のみを着色するのは作業が非常にしづらく、コストも高くなる。一方、特許文献1記載のものは、目地プレートの表面が方立見付面と同一平面上にあり、色の違いだけで方立をスリムに見せようとしているため、十分な効果が得られない。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、方立や無目がスリムに見えてシャープな外観を呈するパネル体を低コストで提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるパネル体は、パネルと、左右のパネルの間に位置する中間方立材と、中間方立材の屋外側に取付けた竪押縁と、竪目板とを備え、竪押縁は、左側パネル押さえ片と、右側パネル押さえ片と、両パネル押さえ片の基端部屋外側面に位置する目地溝とを有し、目地溝は、溝入口側の幅が溝底部の幅より狭くなっており、竪目板は、左右両端に見込み面部を有する断面コ字状であり、屋外側面が竪押縁の屋外側面より濃い色調としてあり、見込み面部の屋外側端面が目地溝の溝入口をなす溝縁の背面側に当接していることを特徴とする。
請求項2記載の発明によるパネル体は、パネルと、パネルの側端面と対向して位置する端部方立材と、端部方立材のパネルと反対側の側面に取付けた方立補助材と、端部方立材のパネル側の側面に取付けた竪目板と、パネル押さえ片を有し且つ竪目板に取付けてパネル側に配置する竪押縁とを備え、竪目板は、方立補助材及び竪押縁の屋外側面より濃い色調とした屋外側壁を有するものであり、方立補助材は、端部方立材及び竪目板よりも屋外側に位置すると共に端部方立材の屋外側面に連続する見込み壁を有し、竪押縁は、端部方立材及び竪目板よりも屋外側に位置すると共にパネル押さえ片の基端部と連続する見込み壁を有し、見込み壁は竪目板の屋外側壁の端面に当接しており、方立補助材の見込み壁と竪押縁の見込み壁と竪目板の屋外側壁とで目地溝を形成してあることを特徴とする。
請求項3記載の発明によるパネル体は、パネルと、上下のパネルの間に位置する無目材と、無目材の上面に取付けた横目板と、横目板に取付けた横押縁とを備え、無目材は、屋外側端部に下方に垂下して設けた垂下壁と、垂下壁から屋外側に突設した見込み壁と、見込み壁に連続した下パネル押さえ片とを有し、横目板は、背面が垂下壁の屋外側面に当接し且つ上端が横押縁を支持する屋外側壁を有し、横押縁は、横目板に支持された見込み壁と、見込み壁から連続する上パネル押さえ片とを有し、無目材の見込み壁と横押縁の見込み壁と横目板の屋外側壁とで目地溝を形成しており、横目板の屋外側壁が無目材及び横押縁の屋外側面より濃い色調としてあることを特徴とする。
請求項1記載の発明によるパネル体は、中間方立材の屋外側に取付けた竪押縁の左右パネル押さえ片の基端部屋外側面に目地溝を有し、目地溝は溝入口側の幅が溝底部の幅より狭くなっており、屋外側面が竪押縁の屋外側面より濃い色調となった断面コ字状の竪目板を、見込み面部の屋外側端面が目地溝の溝入口をなす溝縁の背面側に当接するように配置したので、竪目板を目地溝に嵌め込むだけで、濃い色調の面を確実に溝底に配置することができ、屋内外方向の面の出入りと色調のコントラストとにより、竪押縁の左右パネル押さえ片をよりスリムに見せることとなり、シャープな外観とすることができる。しかも本発明のパネル体は、竪目板を他の部材と分離した状態でその屋外側面を塗装等により着色すればよく、竪押縁の目地溝底面を着色するよりも着色作業が格段に容易であり、また竪目板は目地溝に係合して簡単に取付けできるので、施工が容易であると共に低コストである。
請求項2記載の発明によるパネル体は、方立補助材の見込み壁と竪押縁の見込み壁と竪目板の屋外側壁とで目地溝を形成してあり、目地溝の溝底面にあたる竪目板の屋外側壁を方立補助材及び竪押縁の屋外側面より濃い色調としてあるので、屋内外方向の面の出入りと色調のコントラストとにより、方立補助材と竪押縁のパネル押さえ片をよりスリムに見せることとなり、シャープな外観とすることができる。しかも本発明のパネル体は、竪目板を他の部材と分離した状態でその屋外側壁を塗装等により着色すればよいため、着色作業が極めて容易であり、後はこの竪目板を端部方立材に取付けるだけで実施できるので、施工が容易であると共に低コストである。
請求項3記載の発明によるパネル体は、無目材の見込み壁と横押縁の見込み壁と横目板の屋外側壁とで目地溝を形成しており、目地溝の溝底面にあたる横目板の屋外側壁を無目材及び横押縁の屋外側面より濃い色調としてあるので、屋内外方向の面の出入りと色調のコントラストとにより、無目材と横押縁のパネル押さえ片をよりスリムに見せることとなり、シャープな外観とすることができる。しかも本発明のパネル体は、横目板を他の部材と分離した状態でその屋外側壁を塗装等により着色すればよいため、着色作業が極めて容易であり、後はこの横目板を無目材に取付けるだけで実施できるので、施工が容易であると共に低コストである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図7は、本発明のパネル体の一実施形態を示しており、図7は屋外側から見た正面図、図1は図7のA−A断面図、図2は図7のB−B断面図、図3は図7のC−C断面図、図4は図7のD−D断面図、図5は端部方立と中間無目との交差部の斜視図、図6は中間方立と中間無目との交差部の斜視図である。本パネル体は、ビルの外壁に形成した開口部に取付けられる大型のビル用サッシであり、図7に示すように、左右の端部方立27,27と、上部無目28と、下部無目29とで外周枠が形成され、その内側に竪桟としての中間方立30と横桟としての中間無目31を配置して外周枠内が四つに区画され、区画された四つの枠内にガラスパネル1a,1a,1b,1bをそれぞれ嵌め殺し状に取付けている。
中間方立30は、図1に示すように、屋内側に配置した木製の支柱32と、支柱の屋外側面に取付けたアルミ製の中間方立材2と、中間方立材屋内側の両側面に取付けた屋内側パネル支持材33,33と、中間方立材2の屋外側端部に取付けた竪押縁3と、竪押縁3の屋外側面に形成した目地溝7に取付けた竪目板4とで構成してある。
支柱32は、屋外側面に長手方向に沿って溝34が形成され、該溝内にアルミ製のレール状の取付材35を配置してネジ36で固定してある。取付材35は、屋外側面に複数の鉤形の係合片37が長手方向に沿って形成してある。
中間方立材2は、屋内側に設けた中空の柱状部38と、柱状部38の屋外側面より左右のガラスパネル1a,1aの間にのびる見込み壁39とを有している。柱状部38は、屋内側面に鉤形の係合片40を有し、この係合片40を支柱の取付材35の係合片37と係合した上で取付材35にビス41で固定している。柱状部38の両側面には、屋内側パネル支持材33を係合取付するための鉤形の係合片42が複数形成されている。見込み壁39は、左側面の先端部と中間部とに屋内側に向けて鉤形の係合片43を形成してある。
屋内側パネル支持材33は、木製の本体部44の方立側の面にアルミ製の取付材45をビス止めしたものであり、取付材45に形成した鉤形の係合片を中間方立材柱状部側面の係合片42と係合することにより取付けている。
竪押縁3は、アルミニウム合金の押出形材よりなり、屋外側に位置する左側パネル押さえ片5及び右側パネル押さえ片6と、屋内側に向けてのびる連結片部46とで断面略T字状に形成され、連結片部46に形成した鉤形の係合片47を中間方立材2の見込み壁39の係合片43と係合することにより、中間方立材2に屋外側から係合取付けしている。両パネル押さえ片5,6の基端部97,97間の屋外側面には、目地溝7が長手方向に形成してある。目地溝7は、溝入口側の幅が狭く、溝底部の幅が広くなった形状となっており、溝底面の中央部に凹溝48を有している。
竪目板4は、アルミニウム合金の押出形材で断面コ字形に形成され、目地溝7の溝底部に係合により取付けてある。竪目板4の屋内側面には凸条49が形成してあり、凸条49が目地溝の凹溝48と係合している。竪目板4の屋外側面には、黒色の塗装被膜50を形成してある。
端部方立27は、図2に示すように、屋内側に配置した木製の支柱51と、支柱の屋外側面に取付たアルミ製の端部方立材8と、屋内側パネル支持材52と、屋内側パネル支持材取付用の取付材53と、端部方立材8のガラスパネル1aと反対側(枠外周側)の側面に取付けた方立補助材9と、端部方立材8のガラスパネル1a側(枠内周側)の側面の屋外側端部に取付けた竪目板10と、竪目板10に取付けてガラスパネル1a側に配置した竪押縁11とで構成してある。
支柱51は、中間方立30の支柱32と同じものであり、屋外側面にアルミ製の取付材35を有している。
端部方立材8は、屋内側壁54と、ガラスパネル1aの側端面と対向して延びる見込み壁55とで略T字状に形成され、屋内側壁54に形成した係合片56を支柱の取付材35の係合片37と係合し、屋内側壁54を取付材35にネジ止めしてある。屋内側壁54の枠外周側端部には、屋外側に向けて方立補助材のネジ止め片57が形成してあり、見込み壁55の枠外周側面には、方立補助材9と係合する係合片58を形成してある。
屋内側パネル支持材52は、中間方立30のものと同様であり、支柱屋外側の取付材35に取付けた屋内側パネル支持材取付用の取付材53に係合取付されている。
方立補助材9は、アルミニウム合金押出形材により矩形中空状に形成され、屋内側に突出形成したネジ止め片59を端部方立材8のネジ止め片57にネジ止めすると共に、枠内周側面に形成した係合片60を端部方立材8の見込み壁の係合片58と係合して取付けている。方立補助材9は、枠内周側の側面の屋外側端部に塞ぎ材取付部61が突出形成してあり、塞ぎ材取付部61に取付けた塞ぎ材62を端部方立材8の屋外側面に当接している。塞ぎ材取付部61を形成している枠内周側の見込み壁14は、端部方立材8及び竪目板10よりも屋外側に位置し且つ端部方立材8の屋外側面に連続している。
竪目板10は、アルミニウム合金の押出形材よりなり、屋外側壁13と、屋内側に位置する押縁係止溝部63と、これらを繋ぐ見込み壁64とを有しており、見込み壁64を端部方立材8の見込み壁55の枠内周側面に当接してビス65で固定してある。竪目板10の屋外側壁13は、端部方立材8の屋外側壁と連続しており、竪目板屋外側壁13の屋外側面には、黒色の塗装被膜66を形成してある。
竪押縁11は、アルミニウム合金の押出形材よりなり、パネル押さえ片12と、パネル押さえ片12の基端部95と連続する見込み壁15と、見込み壁15の屋内側端部より屋内側に向けてのびる取付片66とを有している。見込み壁15の枠外周側面には、コ字形の凹溝部67が形成され、竪押縁11は、取付片66の先端部を竪目板10の押縁係止溝部63に挿入係止すると共に、凹溝部67内の屋内側に竪目板10の屋外側壁13の先端部を引っ掛けて竪目板10に取付けており、竪押縁11の見込み壁15が竪目板10の屋外側壁13の屋外側に位置している。
方立補助材9の見込み壁14と、竪目板10の屋外側壁13と、竪押縁11の見込み壁15とにより、目地溝16を形成している。目地溝16の開口幅は、中間方立30の竪押縁3屋外側面に形成した目地溝7の開口幅と同じになっている。また、竪押縁11のパネル押さえ片12の見付寸法と方立補助材9の見付寸法は、中間方立30の竪押縁3の左右のパネル押さえ片5,6の見付寸法と同じにしてある。
中間無目31は、図3に示すように、屋内側に配置した木製の支持材68と、支持材68の屋外側面に取付けたアルミ製の中間無目材17と、中間無目材17の屋内側下面に取付けた屋内側パネル支持材69と、中間無目材17の屋外側端部上面に取付けた横目板18と、横目板18に取付けた横押縁19とで構成してある。
支持材68は、方立の支柱32と同様に、屋外側面に形成した溝34内にアルミ製の取付材35をネジ36で取付けたものである。
中間無目材17は、屋内側に矩形の中空部70を有し、中空部70の屋内側壁に形成した係合片71を、支持材の取付材35の係合片37と係合してビス41で固定してある。中空部70の屋外側壁は、上側のガラスパネル1aの屋内側面を支持している。中空部70の下壁には、屋内側パネル支持材69を係合取付するための係合片72が形成してある。屋内側パネル支持材69は、この係合片72に係合して取付けられ、下側のガラスパネル1bの屋内側面を支持している。また中間無目材17は、中空部70の下壁に連続して上下のガラスパネル1a,1bの間から屋外側にのびる見込み壁73を有しており、該見込み壁73の屋外側端部には下方に垂下して垂下壁20が形成され、垂下壁20の下端部より屋外側に向けて下部見込み壁21が形成され、さらに下部見込み壁21の屋外側端部より下方に垂下して、下側のガラスパネル1bの屋外側面を押さえる下パネル押さえ片22を形成してある。
横目板18は、アルミニウム合金の押出形材よりなり、背面が中間無目材17の垂下壁20に当接し且つ上端に横押縁19を支持する屋外側壁23と、中間無目材17の見込み壁73に重ねてビス74で固定される見込み壁75とを有している。見込み壁75の屋内側端部上面には、押縁係止溝部76が形成してある。横目板屋外側壁23の屋外側面には、黒色の塗装被膜77を形成してある。
横押縁19は、アルミニウム合金の押出形材よりなり、上側のガラスパネル1aの屋外側面を押さえる上パネル押さえ片25と、上パネル押さえ片25の基端部96と連続する見込み壁24と、見込み壁24の屋内側端部より屋内側に向けてのびる取付片78とを有している。見込み壁24の下面には、コ字形の凹溝部79が形成され、横押縁19は、取付片78の先端部を横目板18の押縁係止溝部76に挿入係止すると共に、凹溝部79内に横目板18の屋外側壁23の上端を係止して支持してある。
中間無目材17の下部見込み壁21と、横目板18の屋外側壁23と、横押縁19の見込み壁24とにより、目地溝26を形成している。この目地溝26の開口幅も、中間方立30の竪押縁3の目地溝7の開口幅と同じにしてあり、中間無目材17の下パネル押さえ片22と横押縁19の上パネル押さえ片25の見付寸法は、中間方立30の竪押縁3の左右パネル押さえ片5,6の見付寸法と同一となっている。
端部方立27の端部方立材8は、上部無目28から下部無目29まで連続しており、図5に示すように、端部方立材8の見込壁55に中間無目材17の端面を当接し、枠外周側からビス80で固定してある。端部方立27の方立補助材9は、中間無目31を配置した高さ位置で上下に分割され、上下の方立補助材9,9の間の隙間をコーキング材81で埋めてある。端部方立27の竪押縁11と屋内側パネル支持材52は、中間無目31の上下で分割されている。中間方立30の中間方立材2、屋内側パネル支持材33、竪押縁3は、図6に示すように、それぞれ中間無目31の上下で分割されている。中間無目31の中間無目材17は、左右の端部方立27,27間で連続する部材であるが、その下パネル押さえ片22には、中間方立30の目地溝7と連続する切り欠き82を設けてあり、切り欠き内部にコーキング材83を充填してある。中間無目31の横押縁19は、中間方立30の目地溝7の左右で分割してあり、左右の横押縁19,19の隙間にコーキング材83を充填している。
上部無目28は、図4に示すように、屋内側に木製の支持材84を有し、支持材84の屋外側面にアルミ製の上部無目材85が取付けてあり、上部無目材下面の屋内側に係合取付した屋内側パネル支持材86と上部無目材の屋外側端部に形成したパネル押さえ片87とで、上側のガラスパネル1aの上縁部を挟持している。上部無目材85の見込み壁の上面には無目補助材93が取付けてあり、上部無目材85と無目補助材93とで、中間無目31の目地溝26とほぼ同じ形状の目地溝88を形成している。下部無目29は、左右の端部方立27,27間で連続するアルミ製の下部無目材89と、下部無目材89の屋外側に取付けた横押縁90とで構成され、下側のガラスパネル1bの下縁部を挟持している。下部無目材89は、端部方立27と中間方立30の支柱51,32の屋外側面にブラケット94で固定してある。
次に、本パネル体の施工手順を簡単に述べる。まず端部方立27と中間方立30の支柱51,32を、図4に示すように、上端部と下端部をファスナ91a,91bで躯体92a,92bにそれぞれ固定して立設する。次に、支柱間に中間無目31と上部無目28の支持材68,84と、下部無目材89を架設する。次に、支持材68,84に中間無目材17と上部無目材85をそれぞれ取付け、支柱51,32に端部方立材8と中間方立材2をそれぞれ取付ける。なお、中間無目材17には予め横目板18を取付けておき、端部方立材8には予め竪目板10を取付けておく。次に、上部無目材85、中間無目材17、端部方立材8、中間方立材2にそれぞれ屋内側パネル支持材86,69,52,33を取付けた後、屋外側からガラスパネル1a,1bを各枠内に配置する。次に、屋外側から横押縁19,90、竪押縁3,11を取付け、ガラスパネル1a,1b周縁部を枠に固定する。なお、中間方立30の竪押縁3には予め竪目板4を取付けておく。
本パネル体は以上のように構成され、中間方立30と端部方立27と中間無目31の屋外側面の中央部に長手方向に沿って目地溝7,16,26がそれぞれ形成され、さらに各目地溝の底面には黒色の塗装被膜50,66,77を形成してあることから、目地溝の両側に位置するアルミの白っぽい色となった中間方立30の左右パネル押さえ片5,6、端部方立27のパネル押さえ片12と方立補助材9、及び中間無目31の上下のパネル押さえ片22,25をより一層スリムに見せることとなり、シャープな外観となる。また、竪目板4,10と横目板18の屋外側面だけに黒色の塗装を施すので、塗装作業が容易であると共にコストを低く抑えられる。さらに本パネル体は、方立27,30と無目28,31の屋内側に木製の支柱51,32と支持材84,68を配置して、無機質なアルミ製部材が見えないようにしているので、屋内側の意匠は屋外側とは対照的な温かみのあるものとなっている。
本発明は、以上に述べた実施形態に限定されない。中間方立の竪目板の屋外側面は、竪押縁の屋外側面よりも濃い色調となっていればよく、端部方立の竪目板の屋外側壁は、方立補助材及び竪押縁の屋外側面より濃い色調となっていればよく、中間無目の横目板の屋外側壁は、無目材及び横押縁の屋外側面より濃い色調となっていればよく、それぞれ具体的な色は黒色に限定されず、例えば茶色や灰色等であってもよい。また、そのように竪目板と横目板の屋外側壁を濃い色調とするために、塗装によらずに、黒色のフィルムをラミネート接着等により貼り付けてもよいし、竪目板と横目板自体を黒色の合成樹脂により形成してもよい。
図7におけるA−A断面図である。 図7におけるB−B断面図である。 図7におけるC−C断面図である。 図7におけるD−D断面図である。 端部方立と中間無目とが交差する部分の斜視図である。 中間方立と中間無目とが交差する部分の斜視図である。 本発明のパネル体の一実施形態に係るビル用サッシの屋外側正面図である。
符号の説明
1a,1b ガラスパネル(パネル)
2 中間方立材
3 中間方立用の竪押縁
4 中間方立用の竪目板
5 左側パネル押さえ片
6 右側パネル押さえ片
7 中間方立の目地溝
8 端部方立材
9 方立補助材
10 端部方立用の竪目板
11 端部方立用の竪押縁
12 パネル押さえ片
13 端部方立用の竪目板の屋外側壁
14 方立補助材の見込み壁
15 端部方立用の竪押縁の見込み壁
16 端部方立の目地溝
17 中間無目材
18 横目板
19 横押縁
20 垂下壁
21 中間無目材の下部見込み壁(中間無目材の見込み壁)
22 下パネル押さえ片
23 横目板の屋外側壁
24 横押縁の見込み壁
25 上パネル押さえ片
26 中間無目の目地溝
95,96,97 パネル押さえ片の基端部

Claims (3)

  1. パネルと、左右のパネルの間に位置する中間方立材と、中間方立材の屋外側に取付けた竪押縁と、竪目板とを備え、竪押縁は、左側パネル押さえ片と、右側パネル押さえ片と、両パネル押さえ片の基端部屋外側面に位置する目地溝とを有し、目地溝は、溝入口側の幅が溝底部の幅より狭くなっており、竪目板は、左右両端に見込み面部を有する断面コ字状であり、屋外側面が竪押縁の屋外側面より濃い色調としてあり、見込み面部の屋外側端面が目地溝の溝入口をなす溝縁の背面側に当接していることを特徴とするパネル体。
  2. パネルと、パネルの側端面と対向して位置する端部方立材と、端部方立材のパネルと反対側の側面に取付けた方立補助材と、端部方立材のパネル側の側面に取付けた竪目板と、パネル押さえ片を有し且つ竪目板に取付けてパネル側に配置する竪押縁とを備え、竪目板は、方立補助材及び竪押縁の屋外側面より濃い色調とした屋外側壁を有するものであり、方立補助材は、端部方立材及び竪目板よりも屋外側に位置すると共に端部方立材の屋外側面に連続する見込み壁を有し、竪押縁は、端部方立材及び竪目板よりも屋外側に位置すると共にパネル押さえ片の基端部と連続する見込み壁を有し、見込み壁は竪目板の屋外側壁の端面に当接しており、方立補助材の見込み壁と竪押縁の見込み壁と竪目板の屋外側壁とで目地溝を形成してあることを特徴とするパネル体。
  3. パネルと、上下のパネルの間に位置する無目材と、無目材の上面に取付けた横目板と、横目板に取付けた横押縁とを備え、無目材は、屋外側端部に下方に垂下して設けた垂下壁と、垂下壁から屋外側に突設した見込み壁と、見込み壁に連続した下パネル押さえ片とを有し、横目板は、背面が垂下壁の屋外側面に当接し且つ上端が横押縁を支持する屋外側壁を有し、横押縁は、横目板に支持された見込み壁と、見込み壁から連続する上パネル押さえ片とを有し、無目材の見込み壁と横押縁の見込み壁と横目板の屋外側壁とで目地溝を形成しており、横目板の屋外側壁が無目材及び横押縁の屋外側面より濃い色調としてあることを特徴とするパネル体。
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