JP2000345646A - カーテンウォール構造 - Google Patents
カーテンウォール構造Info
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Abstract
部材を極小化でき、外観的に方立間においてあたかもパ
ネル面が上下方向に連続して見えるようにすることで、
透明感および開放感を確保する。 【解決手段】水平方向に所定の間隔で上下方向に沿って
配置された方立1,1…と、これら方立1,1間に上下
方向に所定の間隔で水平方向に沿って配設されるととも
に、吊りロッド3、3…によって吊持された水平支持材
2とによりガラスG、G…を支持し、前記方立1部にお
いて上下方向に沿って連続的に形成されたパネル嵌合溝
によって前記ガラスGの両側縁部を支持するとともに、
前記水平支持材2はガラスGの室外側においてガラス上
下縁を覆う見付け部を有しない構造とする。
Description
が水平方向および上下方向に隣接配置されるカーテンウ
ォール構造において、パネル間の水平目地部に沿って配
置される水平部材を極小化でき、外観的に方立間におい
てあたかもパネル面が上下方向に連続して見えるように
したカーテンウォール構造に関する。
主流となっているカーテンウォールは種々の構造が提案
されてきた。たとえば、図13〜図15に示されるカー
テンウォールCWは、方立50、50…を水平方向に所
定の間隔で設けるとともに、水平方向に沿って方立5
0,50間に無目51,51…を架け渡し、これら方立
50、50および無目51、51によって囲まれた開口
部にパネルの周縁を嵌合支持させた構造のものである。
一方、図16に示されるカーテンウォールは、強化ガラ
スGの四隅に対して取付孔53,53…を形成し、この
取付孔53,53…に対して支持ボルトを挿入してパネ
ル支持装置と強化ガラスとを連結し、このパネル支持装
置を柱または躯体などの構造支持体に対して固定した構
造のカーテンウォール(以下、フレーム式カーテンウォ
ールという。)であり、4枚の強化ガラスG、G…を支
持する支持装置の例としては、たとえば図17に示され
るように、H型(またはX型)のパネル支持金具56
と、このパネル支持金具56に連結された支持部材57
とからなり、前記パネル支持金具56の各支腕部材の先
端部に支持ボルト55,55…を備えたものが使用され
ている。なお、前記強化ガラス間の隙間にはシールが施
工される。
工法」と呼ばれる比較的新型式のカーテンウォールであ
り、ガラスパネルを支持するフレーム枠を有しないた
め、採光性に優れ開放感溢れる空間の創造が可能になる
などの利点を有する。
PG工法に係るカーテンウォールの場合には、意匠性に
は優れるとしても、使用するパネルとしては現状では実
質的に強化ガラスに限定されるため、この強化ガラスの
製作コストが嵩み施工費がフレーム枠を有する通常のカ
ーテンウォールよりもかなり割高となってしまう。ま
た、低質の強化ガラスを使用した場合には破損などが懸
念されるため強化ガラスの品質管理に多大な配慮が必要
とされるとともに、高い精度の孔空け加工が必要とされ
る。さらには、ポイント点で強化ガラスを支持する構造
であるため、位置決め精度や位置調整に高い精度が要求
され、施工に掛かる手間が多大となるなどの問題があっ
た。
関する品質基準の問題や、万が一破損した場合の安全確
保の問題、すなわち現在使用されているものにも増して
優れた性能を有する飛散防止フィルムなどの開発などが
今後の課題として残されている。
水平目地部に沿って配置される水平部材を極小化でき、
外観的に方立間においてあたかもパネル面が上下方向に
連続して見えるようにすることで、透明感および開放感
を確保したカーテンウォール構造を提供することにあ
る。
の本発明は、パネルが上下方向および水平方向に隣接配
置されたカーテンウォール構造において、水平方向に所
定の間隔で上下方向に沿って配置された方立と、これら
方立間に上下方向に所定の間隔で水平方向に沿って配設
されるとともに、吊りロッドまたは吊りワイヤによって
吊持された水平支持材とにより前記パネルを支持し、前
記方立部において上下方向に沿って形成されたパネル嵌
合溝によって前記パネルの両側縁部を支持するととも
に、前記水平支持材はパネルの室外側においてパネル上
下縁を覆う見付け部を有しないことを特徴とするもので
ある。
で配置された前記水平支持材を、上下方向に沿って構造
的に連続する吊りロッドまたは吊りワイヤによって吊持
する構造が好適に採用される。
の支持に伴って吊りロッドまたは吊りワイヤ連結部位を
回転中心として発生する回転モーメントに抵抗する回転
防止手段を設けるようにするのが望ましい。前記回転防
止手段としては、たとえば方立接続部位において前記吊
り材連結部位よりも室内側に配置されるとともに、水平
支持材および方立間に跨って設けられたピン部材や、前
記吊りロッドまたは吊りワイヤとは別に、吊りロッドま
たは吊りワイヤ配設部位よりも室内側位置を連結点とし
て設けられた引込みロッドまたは引込みワイヤとするこ
とができる。
パネル重量は水平支持材を介して吊りロッドまたは吊り
ワイヤなどの吊り材によって支持され、一方パネルに対
する風圧荷重は方立部に形成されたパネル嵌合溝部によ
るパネル両側縁部の支持によって分担支持されるように
している。したがって、前記水平支持材は基本的に風圧
荷重を支持しない構造となり水平支持材に構造的な強度
を必要としないため、パネル上下縁をパネル嵌合溝によ
って支持させる必要はなく、パネルの室外側においてパ
ネル上下縁を覆う見付け部を有しない構造とすることが
できる。
にパネル間の水平方向の間隙に水平支持材の室外側に形
成された水平突片を挿入しパネル重量を支持するなどの
単純な支持構造で足りるため、その見付け露出および構
造寸法を従来の無目などに比べると極めて小さくするこ
とができ、外観的に方立間においてあたかもパネル面が
上下方向に連続して見えるようにしたカーテンウォール
面を提供することが可能となる。
ような強化ガラスを使用する必要はなく、通常使用され
ているフロートガラスで足りるようになるため、前述し
たような強化ガラス使用に伴う問題をすべて解消できる
ようになる。
て図面を参照しながら詳述する。
ォールCWの外観図、図2はその要部拡大外観図、図3
はその要部拡大内観図である。
テンウォールCWは、外側からパネル面を見た場合、上
下方向および水平方向に隣接配置されているガラスG、
G…の上下方向目地部に沿って配置されている方立1,
1…の見付け(以下、方立ラインという。)が見え、一
方水平方向目地部では水平部材が極小化され実質的にガ
ラスGとガラスGとの間に形成された僅かの目地MHの
みが露出し、方立ライン間においてあたかもパネル面が
上下方向に連続して見えるようにしたカーテンウォール
である。本カーテンウォールCWにおいては、前記方立
1,1によってガラスGの両側縁が夫々連続的に支持さ
れているため、フレーム枠を有するカーテンウォールに
おいて通常使用されているフロートガラスが使用されて
いる。
判るように、本カーテンウォールCWにおいては、水平
方向に所定の間隔で縦通しの方立1,1…が配設され、
ガラスG、Gの水平目地部材には前記方立1,1間に横
架されるとともに、吊りロッド3,3によって吊り支持
された水平支持材2,2…が配設されている。
うに、断面方形枠状の方立本体10の室外側面より室外
側に延在する延長板部11を有し、かつこの延長板部1
1の先端部にT字状に連続された見付け板部12を有す
る押出し型材であり、前記延長板部11の略中間に断面
L字状の屈曲片11a、11bを備えるとともに、前記
方立本体10の室外側面両側部に突片10a,10bを
備えている。これら屈曲片11a(11b)および突片
10a(10b)を係止片として増縁13,13が前記
延長板部11の両側に夫々設けられ、前記見付け板部1
2と増縁13とによって形成されたガラス嵌合溝によっ
てガラスGが支持されている。すなわち、前記見付け板
部12の裏面側に形成されたL字屈曲片12a、12b
に対して先付けビード15を取着した後、ガラスGを間
に挟んでその背面側にバックアップ材14を嵌入させる
ようにした一般的な支持方法によってガラスGが両側縁
に沿って連続的に支持されている。なお、ガラス周囲に
は雨水等の侵入防止のためにシーリング16が施工され
ている。
形態例では図6に示されるように、一方端側(室内側)
に回転防止ピン17を挿入し得る形状の中空孔部2Aを
有するとともに、他端側(室外側)にガラス支持部2B
を有する中空板状の押出し型材が使用されている。前記
ガラス支持部2Bは、断面横T字状に形成されるもの
で、具体的には上側ガラスGの下縁後面を支持する上部
後壁2aと、下側ガラスGの上縁後面を下部後壁2b
と、ガラス溝間に挿入されガラスGの上下端面を支持し
ガラス重量が載荷される水平突片2cとから構成されて
いる。なお、符号20はガラスGをセッティングするた
めのセッティングブロックである。
に、図示の例では方立1,1間において2カ所、吊りロ
ッド3,3により鉛直方向荷重、すなわちガラス重量が
支持されているとともに、方立1に対する接続部位で
は、ガラスGが水平支持材2の前面側に載荷されること
に伴って生ずる、吊点(吊りロッド3の接続点)を回転
中心とする回転モーメントに抵抗するために後述する回
転防止ピン17によって回転防止が図られている。
ロッド3は、図7に示されるように、前記回転モーメン
トがなるべく小さくなるように、水平支持材2の比較的
室外側寄りの上下面位置にそれぞれロッド接続金具4,
4が設けられ、これらロッド接続金具4,4を相互に連
結するように吊りロッド3が設けられている。なお、前
記吊りロッド3に設けられた符号3A部分は吊りロッド
3の全長を調整するための調整機構部であり、丁度ター
ンバックルのように両側を押さえて中央の角断面部を工
具により回転することにより全長が調整できるようにな
っている。
ロッド3の頂部支持構造例は、たとえば図8に示される
ように、方立1頂部に設けた水平ロッド21,21の先
端に吊りロッド3の上部点を連結するとともに、この連
結点と方立1とを連結する斜材ロッド22,22によっ
て支持されている構造や、或いは方立1では無く躯体に
対して直接支持(図示せず)させる構造とすることがで
きる。
他例としては、たとえば、図9に示されるように、各水
平支持材2毎に方立1と連結するように吊りロッド3を
設けるようにしても良い。
においては、図5に示されるように、方立1側に予め回
転防止ピン17のために嵌入孔10cを形成するととも
に、この嵌入孔形成部位を補強板19,19によって補
強しておき、水平支持材2の取付けに当たっては、中空
孔部2A内に回転防止ピン17を挿入し外方に突出させ
ない状態で固定ビス18によって仮固定し、この水平支
持材2を方立1,1間に持ち込み、前記中空孔部2Aを
前記嵌入孔10c形成部位に位置決めしたならば、固定
ビス18を緩め、ピン押込み用長孔2f(2e)より回
転防止ピン17を外方側に押込み、先端を嵌入孔10c
に嵌入させようにする。所定深さまで嵌入させたなら
ば、固定ビス18を螺入し、その先端を回転防止ピン1
7の外面に刻入させることにより回転防止ピン17の位
置が変化しないように堅固に固定する。また、水平支持
材2端部の室外側では、前記延長板部11に対してアン
グル状部材20,20を固定し、ブラケット部分により
水平支持材2を上載支持するようにしている。ところ
で、本第1形態例では水平支持材2を吊持する吊り材と
して吊りロッド3を用いたが、吊りワイヤを用いること
でもよい。
第2形態例は、水平支持材2の変更例を示すとともに、
回転防止防止機構の他例を示したものである。他の構造
については、前述第1形態例と同様であるため同符号を
付して説明は省略する。
るように、後述する回転防止機構との関係で単に板状の
水平支持材2’が用いられている。水平支持材2’の室
内外方向に並んで配列された2本のロッド3,5の内、
室外側のロッドは水平支持材2’を吊持する吊りロッド
3であり、室内側に位置する他方のロッド5は回転モー
メントに抵抗するために下側に引張力が掛けられた引込
みロッドである。もちろん、この引込みロッド5に代え
て引込みワイヤを使用することもできる。
は、水平支持材として中空部材を使用する必要がなく、
ガラス重量に耐え得る厚みを有する板状の水平支持材
2’を使用することができる。
ル間の水平目地部に沿って配置される水平部材を極小化
でき、外観的に方立間においてあたかもパネル面が上下
方向に連続して見えるようになるため、DPG工法には
及ばないとしてもある程度の透明感および開放感を確保
することができるようになる。また、パネルとして通常
使用されているフロートガラスを使用することができる
ため、DPG工法における強化ガラス使用に伴う問題を
すべて解消できるようになるとともに、コスト的にも従
来のフレーム式カーテンウォールと同等程度のものとす
ることができる。
観図である。
IV線矢視)である。
VI線矢視)である。
I−VII線矢視)である。
る。
観図である。
XI−XI線矢視)である。
要部縦断面図(図11のXII−XII線矢視)である。
観図である。
矢視)である。
視)である。
視図である。
B…ガラス支持部、2a…上部後壁、2b…下部後壁、
2c…水平突片、3…吊りロッド、4…ロッド接続金
具、5…引込みロッド、10…方立本体、11…延長板
部、12…見付け板部、13…増縁、16…シール材、
17…回転防止ピン、G…ガラス、CW…カーテンウォ
ール
Claims (6)
- 【請求項1】パネルが上下方向および水平方向に隣接配
置されたカーテンウォール構造において、 水平方向に所定の間隔で縦方向に沿って配置された方立
と、これら方立間に上下方向に所定の間隔で水平方向に
沿って配設されるとともに、吊りロッドまたは吊りワイ
ヤによって吊持された水平支持材とにより前記パネルを
支持し、前記方立部において縦方向に沿って形成された
パネル嵌合溝によって前記パネルの両側縁部を支持する
とともに、前記水平支持材はパネルの室外側においてパ
ネル上下縁を覆う見付け部を有しないことを特徴とする
カーテンウォール構造。 - 【請求項2】上下方向に所定の間隔で配置された前記水
平支持材を、上下方向に沿って構造的に連続する吊りロ
ッドまたは吊りワイヤによって吊持するようにした請求
項1記載のカーテンウォール構造。 - 【請求項3】前記水平支持材に対し、パネル自重の支持
に伴って吊りロッドまたは吊りワイヤ連結部位を回転中
心として発生する回転モーメントに抵抗する回転防止手
段を設けた請求項1,2記載のカーテンウォール構造。 - 【請求項4】前記回転防止手段が、方立接続部位におい
て前記吊り材連結部位よりも室内側に配置されるととも
に、水平支持材および方立間に跨って設けられたピン部
材である請求項3記載のカーテンウォール構造。 - 【請求項5】前記回転防止手段が、前記吊りロッドまた
は吊りワイヤとは別に、吊りロッドまたは吊りワイヤ配
設部位よりも室内側位置を連結点として設けられた引込
みロッドまたは引込みワイヤである請求項3記載のカー
テンウォール構造。 - 【請求項6】前記パネルとしてフロートガラスを用いて
いる請求項1〜5記載のカーテンウォール構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15898899A JP3601676B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | カーテンウォール構造 |
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---|---|---|---|
JP15898899A JP3601676B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | カーテンウォール構造 |
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JP3601676B2 JP3601676B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=15683773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15898899A Expired - Fee Related JP3601676B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | カーテンウォール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3601676B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100786286B1 (ko) | 2006-10-23 | 2007-12-18 | 이혜경 | 전망 엘리베이터의 승강통로 |
JP2012229545A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Taisei Corp | 外装部構築方法 |
JP7388935B2 (ja) | 2020-01-27 | 2023-11-29 | トヨタ自動車株式会社 | 室内用パネル体及び室内用パネル構造体 |
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1999
- 1999-06-07 JP JP15898899A patent/JP3601676B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100786286B1 (ko) | 2006-10-23 | 2007-12-18 | 이혜경 | 전망 엘리베이터의 승강통로 |
JP2012229545A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Taisei Corp | 外装部構築方法 |
JP7388935B2 (ja) | 2020-01-27 | 2023-11-29 | トヨタ自動車株式会社 | 室内用パネル体及び室内用パネル構造体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3601676B2 (ja) | 2004-12-15 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040728 |
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