JP4465882B2 - 施肥・薬剤注入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば畦立て作業と同時にマルチフィルム敷設作業を行う過程で施肥及び薬剤注入を行なわせる施肥・薬剤注入装置に関する。
【0002】
【従来技術】
土壌消毒や作物の病害虫駆除等の目的で土壌中に主として薬液の薬剤を注入するが、圃場全面に潅注する形態では施用薬剤の無駄が生じ、過剰の施用は流出等によって河川や湖沼の汚染など薬害を生じる恐れがある。
【0003】
このため従来から、畦を成形しながら薬剤を注入する形態がとられ、あわせて所謂全面マルチを施すことにより薬剤の散逸を防ぐ形態が公知である(例えば実公平4−701号公報)。また苗の植付け位置や播種位置の下方を予め想定してその直下に施肥を行なう形態がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来形態では、土壌消毒用の薬剤の注入作業と施肥作業とが別々に行なわれているため夫々の施用の特に畦中での深さ関係に配慮がなく、作物に薬剤が作用して施肥の効果を阻害するなどの弊害を生じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑みこの発明は次の技術的手段を講じた。即ち、請求項1に記載の発明は、農用トラクタ(1)の後部に3点リンク機構を介してロータリ耕耘装置(17)を装着し、このロータリ耕耘装置(17)の後上部には、調節ハンドル(29)の正逆回転によって後部側が上下に揺動すべく昇降支枠(30)の前側を枢支し、該昇降支枠(30)の後端は側面視コ型の取付ヒッチ(31)に形成して、この取付ヒッチ(31)に接続支枠(34)を介して畦立装置(32)とフィルム敷設装置(33)を装着し、上記接続支枠(34)にツールバー(36)を設け、該ツールバー(36)に前向きのアーム(66)を介して上下位置調節自在に注入爪(65)を設け、農用トラクタ(1)の安全フレーム(11)の脚部近傍に薬剤タンク(55)を装着すると共に、この薬剤タンク(55)内の薬剤を薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)から散布する薬剤注入装置(53)を備え、農用トラクタ(1)の機体の前部に設けたフロントヒッチ(59)に肥料タンク(60,60)を設けると共に、肥料タンク(60,60)内の肥料を加圧し施肥管(63)の吐出口(63a)から施肥する施肥装置(54)を備え、この注入爪(65)の背面側に、前記薬剤注入吐出管(58)及び施肥管(63)を、これら薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)及び施肥管(63)の吐出口(63a)が後方向く状態にして着脱自在に取り付け、施肥管(63)の吐出口(63a)よりも薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)を下位に位置させ、薬剤注入用吐出管(58)からの薬剤を畦立て直前で飛散中の耕耘土壌中に噴出させ、この薬剤注入深さよりも浅い深さに施肥装置(54)の施肥管(63)からの肥料を成形される畦(40)の条に沿って施肥させる構成とした施肥・薬剤注入装置とする。
【0006】
したがって、作業機各部を回転駆動し農用トラクタ(1)機体を前進すると、ロータリ耕耘作業機(17)によって土壌は耕耘され、耕耘土壌は後続の畦立装置(32)によって畦が形成され、さらに後続のフィルム敷設装置(33)は畦面に順次繰り出されるマルチフィルムを敷設する。
上記の耕耘,畦立て及びマルチ作業中、薬剤タンク(55)内の薬剤は圧送されて薬剤注入用吐出管(58)から畦立て直前で飛散中の耕耘土壌中に噴出する。また薬剤注入深さよりも浅い位置では、施肥装置(54)の施肥管(63)から肥料が吐出され成形される畦の条に沿って施肥される。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、施肥装置(54)の施肥管(63)及び薬剤注入装置(53)の薬剤注入吐出管(58)を先行する注入爪(65)の背面における左右巾内に配設し、該施肥管(63)及び薬剤注入吐出管(58)を前後方向にずらせて配設してなる。このように構成すると、注入爪(65)の進行による抵抗を少なくし、施肥管(63)及び薬剤注入吐出管(58)を前後方向にずらせることにより、注入爪(65)の背面上下方向に空間部が形成される。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。1は農用トラクタで、機体の前後部に前輪2,2と後輪3,3を備え、ボンネット4内にはエンジン5を搭載して設けている。
【0010】
エンジン5からの出力はミッションケース6内に伝動され、該ケース6内の主変速機構,副変速機構及びデフ機構を介して左右の後輪3,3を駆動する構成としている。又、該ミッションケース6の後部に突出する動力取出軸7に動力伝達される構成である。なお、上記変速機構部から分岐して前輪動力を出力する構成とし、前輪2,2を駆動しうる構成としている。
【0011】
上記ボンネット4後部に位置してステアリングハンドル8を設けると共に、左右後輪3,3を覆うフェンダ9,9間には搭乗者用座席10を配置している。また搭乗者空間を囲うように形成した安全フレーム11をその脚部をミッションケース6と一体の後車軸ケース13に装着して固定している。
【0012】
ミッションケース6後部には、トップリンク14と左右のロアリンク15,15とからなる3点リンク機構を介してロータリ耕耘作業機17を装着している。このロータリ耕耘作業機17は、ミッションケース6の後部上面に水平状態に設けた油圧シリンダ機構(図示せず)の伸縮によって上下に回動するリフトアーム18によって昇降連動しうる構成としている。なおこのリフトアーム18と上記ロアリンク15,15とはリフトロッド19,19で連動連結されるが、実施例ではうち一方を伸縮するアクチュエータ20にて構成し、ロータリ耕耘作業機17の左右ローリング姿勢を任意に変更できる構成としている。上記図外油圧シリンダ機構は昇降レバーの操作によって圧油を給排されリフトアーム18を上下に回動すべく連動する。
【0013】
上記ロータリ耕耘作業機17の左右中央部にはマスト21を立設し、該マスト21には前記トップリンク14の後端リンクボール部にピン連結するための取付孔22を形成している。また、ロータリ耕耘作業機17のフレーム部23から左右適宜間隔離れて設ける左右支枠24,24には、前記ロアリンク15,15後端のリンクボール部をピン連結している。なおロータリ耕耘装置17は、耕耘軸25を水平姿勢に軸架し、その外周には例えば螺旋状に複数個の耕耘爪26,26…を配設し、矢印方向の駆動回転により圃場を耕耘できる。
【0014】
27は入力軸で、前記動力取出軸7に自在継手軸28等を介して上記耕耘軸25を回転駆動する構成である。前記ロータリ耕耘装置17の後上部には、調節ハンドル29の正逆回転によって後部側が上下に揺動すべく昇降支枠30の前側を枢支している。該昇降支枠30の後端は側面視コ型の取付ヒッチ31に形成され、これに畦立装置32やフィルム敷設装置33を接続支枠34を介して装着している。
【0015】
即ち、畦立装置32は公知の畦立器35を左右に3連に設けるもので、上記接続支枠34の左右端側から垂下した垂下部34a,34aを接続すべく連絡せるツールバー36に、中央及び左右の夫々に所定間隔毎に設けられる。従って圃場の往行程にて2条の畦を形成できる。また、このツールバー36には畦立器35の対地姿勢乃至深さを所定に維持するゲージ輪37を支持する構成である。なお、ゲージ輪37の畦立器35に対する上下調節は図外調節手段によって行なうことができるものである。
【0016】
上記畦立装置32の後方にはフィルム敷設装置33を設けている。この敷設装置33は、装置前部にあって敷設すべきマルチフィルム38を巻回するフィルムロール39、繰出されるマルチフィルム38を畦40に敷設すべく鎮圧する3連の鎮圧輪41、2条の成形畦40の中央及び左右の谷部42に耕耘土壌を落としてマルチフィルム38の浮き上がりを防ぐ3連のシュータ43を備える土移送部44等からなる。前記昇降支枠30の取付ヒッチ31等に左右動可能に枢着され複数の固定孔45,45…を形成したベース部材46に、首振りフレーム47を左右揺動自在に装着し、このフレーム47は固定ピン48の挿通によって左右中央位置のみならず左又は右偏倚状態にて固定できる構成とし、該フレーム47に上記のフィルムロール39、鎮圧輪41、土移送部44等の敷設作業部を装着する。なお、首振りフレーム47と平行にサブフレーム49をもって平行リンクを構成するから、左右偏倚状態にあってもこれら敷設作業部は前方向きの姿勢を維持しうるものである。
【0017】
上記のフィルムロール39は適宜に首振りフレーム47とサブフレーム49とに支持され、この後部に鎮圧輪41を支持する水平枠50を配設する。土移送部44は、土を揚上するスクレーパ式コンベア51、該土を受けるホッパ52、ホッパ52から3分割されて流出する土を前記畦間に案内する3連の前記シュータ43,43…等を備え、コンベア51の前下端は耕耘砕土を導き入れるようロータリ耕耘装置17と畦立装置32との間隔部に位置させ、その終端側はホッパ52開口部にのぞませている。
【0018】
畦40の成形作業、マルチフィルム敷設作業及び土による浮き上がり防止のマルチ作業は概ね次のとおりである。即ち、畑地にて機体を往復しながら作業するが、往行程において、この行程で形成する2畦40c,40dのうちの一方40cと直前の復行程で形成した2畦40a,40bの一方の互いに隣接する2畦40b,40cに同時にマルチフィルム38を敷設するものであり、ロータリ耕耘装置17及び畦立装置32に対し、上記の隣接してフィルム敷設作業すべき2畦40b,40c上に対応すべく偏倚させてフィルム敷設装置33を固定しておく(図4,図5においては左側偏倚)。復行程に切り換わると逆側に偏倚(右側偏倚)させておくものである。こうしてマルチフィルム38は畦部40のみならず谷部42まで覆う全面マルチ形態となり、圃場内表面全部を覆う状態となる。もって、圃場内土壌の水分,薬剤の蒸発や、降雨による薬剤流出を防止しうる。
【0019】
なお、畦部40の盛り上がり部分のみを覆う部分マルチにあっては、畦谷部42から水分や薬剤の流逸が生じることとなる。次に薬剤注入装置53及び施肥装置54について説明する。先ず薬剤注入装置53は、土壌消毒,作物の病害虫予防,雑草除草などの効能を有する薬剤を収容する薬剤タンク55、ポンプ56、ホース57、薬剤注入用吐出管58からなる。このうち薬剤タンク55は前記安全フレーム11の脚部近傍に装着される。適宜に配設するポンプ56の駆動によってホース57を介して薬剤注入吐出管58の吐出口58aから散布される構成である。
【0020】
一方施肥装置54は、機体の前部に設けたフロントヒッチ59に肥料タンク60,60を左右一対に設け、各タンク60,60内のペースト状肥料を夫々のポンプ61,61で加圧しホース62,62を介して該ホース62,62に接続する施肥管63,63の吐出口63a,63aから施肥される構成である。
【0021】
上記ホース62,62と施肥管63,63とはカプラ64,64で着脱自在に連結され、該カプラ64,64を前記3点リンク機構16近傍に位置させて構成すると、ロータリ耕耘装置17の着脱にあたってこのカプラ64,64着脱を併せ行なうことができ、作業機の着脱も容易となる。
【0022】
施肥管63,63の吐出口数は実施例では1畦毎に上下2段に構成し、2畦を同時に施肥作業しうる構成であり、播種又は移植位置の真下にあたるよう畦の中央部に施肥する。ところで、上記吐出管58の吐出口58aと施肥管63,63の吐出口63a,63aとの上下関係が所定となるよう注入爪65に保持されるものである。即ち注入爪65を前記ツールバー36に前向きのアーム66を介して上下位置調節自在に取付け、この注入爪65の背面側に、吐出管58および施肥管63,63を、その各吐出口58a,63aが後方向く状態にして着脱自在に取付けている。このとき、上下2段の施肥管63,63のうち下位側の吐出口よりも下位に吐出管58の吐出口58aを位置させて、畦40中において、ペースト状肥料の施肥深さよりも薬剤の散布深さの方が深くなるよう設定している。67は固定ピン、68はクランプである。もって、アーム66に対する注入爪65の上下位置の調節が可能であり、かつ該注入爪65に対する吐出管58、施肥管63の上下微調節が可能の構成で畦に対する吐出深さを調節できる。施肥管63の径と吐出管の径とはほぼ同径に構成してもよいが、複数段に設定する施肥管63の径を小径にすることにより(図9)、標準径の吐出管58の左右幅内に収めて取付けできるため、小径の施肥管63を耕耘土塊の飛散や土壌抵抗等から保護し得る。もって注入爪65に代替することができる。
【0023】
上例の作用について説明する。作業機各部を回転駆動しトラクタ1機体を前進すると、ロータリ耕耘作業機17によって土壌は耕耘され、耕耘土壌は後続の畦立装置32によって2畦に形成される。さらに後続のフィルム敷設装置33は畦面に順次繰り出されるマルチフィルム38を押圧しながら畦40及び畦谷部42に亘り敷設され、かつ耕耘土壌の所定量は土移送部44で揚上されて畦谷部42に落とされてマルチフィルム38の浮き上がりを防止する。
【0024】
上記の耕耘,畦立て及びマルチ作業中、薬剤注入装置53及び施肥装置54のポンプ56も駆動されていて、薬剤タンク55内の薬剤は圧送されて薬剤注入用吐出管58から畦立て直前で飛散中の耕耘土壌中に散布状態で噴出する(図10中m)。
【0025】
また薬剤注入深さHよりも浅い位置上下2箇所(深さh)では、施肥装置54の施肥管63からペースト状肥料が吐出され成形される畦40の条に沿って連続状に施肥されていく(同図中p)。上記の薬剤注入及び施肥を、耕耘,畦立て及びマルチ作業と共に実行するから効率的作業となるが、これらの前準備作業を済ませて苗移植作業を行なう。図外苗移植機を畦に沿って進行させると、苗は、前記施肥装置54によって施肥された畦中の施肥条pに沿って順次所定間隔毎に移植されていくが、その移植位置は施肥条pの真上となるよう移植される(図10)。
【0026】
薬剤注入された薬剤は、拡散しながら畦部を中心に浸透し、土壌消毒ほか前記した作物の病害虫予防、雑草除草などが図られる。一方施肥されたペースト状肥料は近傍の苗の苗床部における苗根から吸収される。ところで、土壌消毒や作物の病害虫予防等のための薬剤は施肥位置よりも深い位置Hに噴出されるから、薬剤による苗根への影響を少なくし、肥料の苗根への肥効を妨げない。
【0027】
上記の実施例では1畦1条施肥薬剤注入について説明したが、図11におけるように1畦2条の場合には、移植苗の真下とするか(図中○印)、あるいは畦全体への薬効の効率化等を勘案してやや中央寄りに薬剤注入施肥してもよい(図中×印)。いずれも上2段は施肥位置、最下段は薬剤注入位置である。
【0028】
更に、図12では、施肥、薬剤注入用の吐出口を一列にする点は上記の実施例と変わりないが、本例では斜めに保持して施肥位置が畦の左右いずれか一方の肩部にあり、薬剤注入位置は畦の中央下部に位置している。従って薬剤は畦中央下部から拡散して畦全面に均等に広がって薬剤の偏りを無くし、かつ苗根に対しては左右畦肩部のいずれか一に施肥すれば良く、所謂肥料やけを少なくしうる。
【0029】
【発明の作用効果】
請求項1に記載の発明によると、農用トラクタ(1)の後部に3点リンク機構を介してロータリ耕耘装置(17)を装着し、このロータリ耕耘装置(17)の後上部には、調節ハンドル(29)の正逆回転によって後部側が上下に揺動すべく昇降支枠(30)の前側を枢支し、該昇降支枠(30)の後端は側面視コ型の取付ヒッチ(31)に形成して、この取付ヒッチ(31)に接続支枠(34)を介して畦立装置(32)とフィルム敷設装置(33)を装着し、上記接続支枠(34)にツールバー(36)を設け、該ツールバー(36)に前向きのアーム(66)を介して上下位置調節自在に注入爪(65)を設け、農用トラクタ(1)の安全フレーム(11)の脚部近傍に薬剤タンク(55)を装着すると共に、この薬剤タンク(55)内の薬剤を薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)から散布する薬剤注入装置(53)を備え、農用トラクタ(1)の機体の前部に設けたフロントヒッチ(59)に肥料タンク(60,60)を設けると共に、肥料タンク(60,60)内の肥料を加圧し施肥管(63)の吐出口(63a)から施肥する施肥装置(54)を備え、この注入爪(65)の背面側に、前記薬剤注入吐出管(58)及び施肥管(63)を、これら薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)及び施肥管(63)の吐出口(63a)が後方向く状態にして着脱自在に取り付け、施肥管(63)の吐出口(63a)よりも薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)を下位に位置させ、薬剤注入用吐出管(58)からの薬剤を畦立て直前で飛散中の耕耘土壌中に噴出させ、この薬剤注入深さよりも浅い深さに施肥装置(54)の施肥管(63)からの肥料を成形される畦(40)の条に沿って施肥させる構成としたから、畦に局所的に施肥あるいは薬剤注入処理する際の施肥深さよりも薬剤注入深さを深くしてあるから、施肥効果を得たい作物苗や種子が畦上面近くに植え付けられ、あるいは播種されてもその効果を十分に受けることができる。
【0030】
一方土壌の消毒や病害虫の駆除目的である薬剤は比較的深い位置で吐出されて拡散上昇し畦中に広がり、上記作物苗や種子の成育土壌環境を良好に保つことができる。薬剤注入位置が施肥深さよりも深いため、薬剤による苗根への影響を少なくし、肥料の当該苗根への肥効を妨げない。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
また請求項2に記載の発明によると、施肥装置(54)の施肥管(63)及び薬剤注入装置(53)薬剤注入吐出管(58)を先行する注入爪(65)の背面における左右巾内に配設すると、注入爪(65)の進行による抵抗を少なくでき、該施肥管(63)及び薬剤注入吐出管(58)を前後方向にずらせて配設すると、注入爪(65)の背面上下方向に空間部が形成されるがその空間部は前後にずれて形成され、上位の吐出口からの吐出物が下方にずれて施用されることがないため、一定の深さに施肥、施薬できる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】 作業部の側面図である。
【図2】 全体側面図である。
【図3】 作業部の平面図である。
【図4】 作業部の背面図である。
【図5】 フィルム敷設の作用説明図である。
【図6】 施肥・薬剤注入の作用説明図である。
【図7】 要部の拡大側面図である。
【図8】 要部の拡大背面図である。
【図9】 施肥管・薬剤注入管の別実施例を示す背面図である。
【図10】 施肥・薬剤注入の一例を示す畦断面図である。
【図11】 施肥・薬剤注入の他例を示す畦断面図である。
【図12】 施肥・薬剤注入の更に他の例を示す畦断面図である。
【符号の説明】
1…農用トラクタ、2…前輪、3…後輪、17…ロータリ耕耘作業機、32…畦立装置、33…フィルム敷設装置、38…マルチフィルム、40…畦、42…谷部、53…薬剤注入装置、54…施肥装置、55…薬剤タンク、58…吐出管、60…肥料タンク、63…施肥管

Claims (2)

  1. 農用トラクタ(1)の後部に3点リンク機構を介してロータリ耕耘装置(17)を装着し、このロータリ耕耘装置(17)の後上部には、調節ハンドル(29)の正逆回転によって後部側が上下に揺動すべく昇降支枠(30)の前側を枢支し、該昇降支枠(30)の後端は側面視コ型の取付ヒッチ(31)に形成して、この取付ヒッチ(31)に接続支枠(34)を介して畦立装置(32)とフィルム敷設装置(33)を装着し、上記接続支枠(34)にツールバー(36)を設け、該ツールバー(36)に前向きのアーム66)を介して上下位置調節自在に注入爪(65)を設け、農用トラクタ(1)の安全フレーム(11)の脚部近傍に薬剤タンク(55)を装着すると共に、この薬剤タンク(55)内の薬剤を薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)から散布する薬剤注入装置(53)を備え、農用トラクタ(1)の機体の前部に設けたフロントヒッチ(59)に肥料タンク(60,60)を設けると共に、肥料タンク(60,60)内の肥料を加圧し施肥管(63)の吐出口(63a)から施肥する施肥装置(54)を備え、この注入爪(65)の背面側に、前記薬剤注入吐出管(58)及び施肥管(63)を、これら薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)及び施肥管(63)の吐出口(63a)が後方向く状態にして着脱自在に取り付け、施肥管(63)の吐出口(63a)よりも薬剤注入吐出管(58)の吐出口(58a)を下位に位置させ、薬剤注入用吐出管(58)からの薬剤を畦立て直前で飛散中の耕耘土壌中に噴出させ、この薬剤注入深さよりも浅い深さに施肥装置(54)の施肥管(63)からの肥料を成形される畦(40)の条に沿って施肥させる構成とした施肥・薬剤注入装置。
  2. 施肥装置(54)の施肥管(63)及び薬剤注入装置(53)の薬剤注入吐出管(58)を先行する注入爪(65)の背面における左右巾内に配設し、該施肥管(63)及び薬剤注入吐出管(58)を前後方向にずらせて配設してなる請求項1に記載の施肥・薬剤注入装置。
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