JP4464223B2 - ナノレベル構造組成評価用試料、その製造方法、及び、ナノレベル構造組成評価方法 - Google Patents

ナノレベル構造組成評価用試料、その製造方法、及び、ナノレベル構造組成評価方法 Download PDF

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Description

本発明はナノレベル構造組成評価用試料、その製造方法、及び、ナノレベル構造組成評価方法に関するものであり、特に、絶縁層が介在する多層薄膜構造からなる表面層の界面構造をアトムプローブ法によって精度良く測定するためのチャージアップ防止構成に特徴のあるナノレベル構造組成評価用試料、その製造方法、及び、ナノレベル構造組成評価方法に関するものである。
従来、基板表面における吸着、表面反応、多層膜の界面構造を評価したり、或いは、材料の点欠陥等のナノオーダーの欠陥等を検出するためにアトムプローブ法が用いられている(例えば、特許文献1或いは非特許文献1参照)。
この様なアトムプローブ法においては、測定対象となる試料の先端部を針状または角錐台状等の凸状に加工し、この凸状試料部にパルス状の高電圧を印加して凸状試料部の先端から原子またはクラスターを蒸発・イオン化して離脱させ、その飛行時間や飛来位置を精度良く測定することによって、構成物質の質量や存在位置を特定している。
図6参照
図6は、上述のアトムプローブ法の原理の説明図であり、先端半径が例えば、100nm(=0.1μm)の針状試料31にパルス高電圧を印加して針状試料31の先端から構成物質32,33を電界蒸発させ、飛来する構成物質32,33の到達時間(TOF:Time of Flight)を測定器34によって測定し、到達時間から構成物質32,33のイオン種を同定するものである。
この様なアトムプローブ法においては、その原理からイオン化を連続的に生じさせるために、各原子またはクラスターがイオン化した後に表面に発生する電子の蓄積を防ぐ必要がある。
しかし、GMR(巨大磁気抵抗)素子等の試料内に絶縁層が存在する場合には、この絶縁層に電子の流れが遮られて表面に電子が蓄積するため、この様な絶縁層が介在する試料の分析は行えなかった。
しかし、近年、このような絶縁層が介在する試料を分析するために、絶縁層を跨ぐようにFIB(集束イオンビーム)法を用いて凸状試料部の側面にW層或いはC層を設けて上下の導電層を短絡してチャージアップを防止することが提案されている(特許文献2参照)。
特開平09−152410号公報 特開2001−208659号公報 Jpn.J.Appl.Phys.Vol.42,No.7B,pp.4816−4824,2003
しかし、上述のFIB法を用いてW或いはCを堆積させる方法の場合、W或いはCの付着の再現性が良くなく、不均一に付着するために、測定の際に印加する電圧が不均一に付着した部分に集中してしまい、精度の高い分析が困難になるという問題がある。
また、凸状試料部が、頂面のサイズが20μm×20μm程度以下の比較的大きなGMR効果素子やCMOS半導体素子等の積層構造の場合には、FIB法によって均一にW或いはCを堆積させることが非常に困難になるという問題がある。
さらに、仮にW或いはCによって凸状試料部の側面を均一に被覆したとしても、W或いはCは、解析対象となる凸状試料部を構成する導電性物質より蒸発電界が高いため、W或いはCで表面或いは側面の大部分が覆われた場合には、被覆された下の構造を解析するために、W或いはCを電界蒸発させるために必要以上に高い電界を印加する必要があるが、そうすると、その下の解析対象となる凸状試料部を構成する導電性物質までがイオン化してしまい、分析精度が低下するという問題がある。
したがって、本発明は、絶縁層が介在する多層薄膜構造の試料のチャージアップを防止するとともに、精度良く表面構造を評価することを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、凸状試料部2に少なくともパルス状電界またはパルス状レーザを印加して凸状試料部2の先端部を構成する物質を遊離させるナノレベル構造組成評価用試料において、凸状試料部2が少なくとも一部に絶縁層4が介在する多層薄膜構造3からなるとともに、凸状試料部2の先端部から少なくとも絶縁層4を跨ぐ表面領域全面を多層構造を構成する導電性物質5より蒸発電界の低い物質からなる導電性材料6により覆ったことを特徴とする。
このように、絶縁層4が介在する多層薄膜構造3の凸状試料部2の先端部から少なくとも絶縁層4を跨ぐ表面領域全面を導電性材料6により覆っているので、イオン化電界が均一に印加され、局所的電界集中が起こらないので精度の高い解析が可能になる。
また、表面を覆う物質として多層構造を構成する導電性物質5より蒸発電界の低い物質を用いているので、印加するパルス状電界によりまず先端部表面を被覆する導電性材料6から蒸発し、その後に多層構造を構成する導電性物質5が蒸発するので、この点からも精度の良い解析が可能になる。
この場合の凸状試料部2の構造としては針状でも良いが、GMR効果素子やCMOS半導体素子等の積層構造からなる角錐台状部が典型的なものである。
この場合の表面を覆う導電性材料6の比抵抗値が10Ω・cm-1以下であることが望ましく、10Ω・cm-1を超えると導電性が低下するのでチャージアップ防止効果が低減する。
また、表面を覆う導電性材料6の膜厚は、0.2nm〜100nm、より好適には1nm〜10nmが望ましく、0.2nmは1原子層に相当するので、換算膜厚が0.2nm以下になると原子が疎らに付着した状態になるのでチャージアップ防止効果が低減し、100nmを超えると、導電性材料6を蒸発させるのに時間がかかり過ぎることになる。
したがって、安定した短絡効果を確保するとともに、導電性材料6を蒸発させるのに時間を短縮するためには、1nm〜10nmの膜厚にすることがより望ましい。
また、上記のナノレベル構造組成評価用試料を作製する場合には、絶縁層4が介在する多層薄膜構造3を設けた基板1を絶縁層4の下の層が露出するまで選択的に除去して凸状試料部2を形成したのち、凸状試料部2の先端部から少なくとも絶縁層4を跨ぐ表面領域全面を導電性材料6で被覆すれば良い。
また、上記のナノレベル構造組成評価用試料の凸状試料部2に少なくともパルス状電界を印加して凸状試料部2の先端部を構成する物質を遊離させ、遊離した物質を検出する場合には、パルス状電界とともにレーザパルスを照射しても良く、それによって、電界による蒸発をアシストすることができ、特に、先端寸法の増大に伴い電界が不足となる角錐台状の試料の場合に効果的になる。
本発明においては、絶縁層が介在する多層薄膜構造の凸状試料部の先端部から少なくとも絶縁層を跨ぐ表面領域全面を多層構造を構成する導電性物質より蒸発電界の低い物質からなる導電性材料により覆っているので、電界蒸発のともなって基板がチャージアップすることがなく、且つ、均一に電界が印加されるため、精度の高い解析が可能になる。
本発明は、絶縁層が介在する多層薄膜構造を設けた基板を絶縁層の下の層が露出するまで選択的に除去して凸状試料部、特に、角錐台状試料部を形成したのち、凸状試料部の先端部から少なくとも絶縁層を跨ぐ表面領域全面をスパッタリング法等によって導電性材料、特に、多層構造を構成する導電性物質より蒸発電界の低い物質、例えば、多層構造を構成する導電性物質がCo,Fe等であれば、Cr,Tiで被覆してナノレベル構造組成評価用試料を作製するものである。
また、このナノレベル構造組成評価用試料を用いて解析を行う場合には、凸状試料部に少なくともパルス状電界を印加して凸状試料部の先端部を構成する物質を遊離させ、遊離した物質を検出するものであり、特に、先端寸法の増大に伴い電界が不足となる角錐台状の試料の場合には、パルス状電界とともにレーザパルスを照射することにより、先端寸法の増大に伴う電界の不足を補うようにする。
ここで、図2及び図3を参照して、本発明の実施例1のナノレベル構造組成評価用試料の作製方法を説明する。
図2参照
図2を参照して先端部の四角錐台状の凸状試料部の形成方法を説明するが、まず、CMP(化学機械研磨)後のシリコン基板11をフッ酸処理したのち洗浄し、次いで、シリコン基板11の表面に厚さが、例えば、100nmのSiO2 膜12を形成したのち、スパッタリング法を用いて厚さが、例えば、0.75nmのRu層13、2nmのCoFeB層14、及び、2nmのRu層15を順次成膜して多層薄膜構造16を形成したのち、例えば、真空中において280℃で3時間のアニール処理を施す。
次いで、先端の形状がV字型のダイシングソーを用いて多層薄膜構造16を設けたシリコン基板11を例えば、1.0mm/秒の走査速度で加工して、頂面の寸法が、20μm×20μm以下、例えば、10μm×10μmの四角錐台状の凸状試料部17を形成する。
次いで、凸状試料部17を洗浄処理してダイシングソー加工に伴う残渣等を除去したのち、スパッタリング法を用いて全面に0.2〜100nm、例えば、2nmの膜厚のCr膜18を付着させることによってナノレベル構造組成評価用試料が完成する。
図3参照
図3は、完成したナノレベル構造組成評価用試料の要部切り欠き斜視図であり、シリコン基板11と上部のRu層13、CoFeB層14、及び、Ru層とは全面を覆うCr膜18によって短絡された構造となっている。
次いで、作製した試料に試料側が正電位になるように、例えば、2.5kVのDC電圧を印加するとともに、さらにその上から例えば、1.5kVのパルス状電圧を印加することで試料表面原子の電界蒸発化を利用したアトムプローブ分析を行なった。
アトムプローブ測定時には最表面にあるCr膜18から順に電界蒸発することになるが、Crの蒸発電界は27V/mで、多層薄膜構成するRu(41V/m)、Co(37V/m)、或いは、Fe(33V/m)より低いので、最表面にあるCr膜18から順に電界蒸発が起こり精度の高い分析が可能になる。
一方、上記特許文献2に記載されたW或いはCによって短絡させた場合には、W(52V/m)及びC(103V/m)と、Ru(41V/m)、Co(37V/m)、或いは、Fe(33V/m)より低いので、W或いはCを蒸発させるために本来の測定に必要な電界を印加した場合、Ru、Co、或いは、Feが先に蒸発し、最表面からの蒸発が先に起こらなくなる場合がある。
また、この実施例1においては、多層薄膜構造中にSiO2 膜12が介在しており、シリコン基板11と上部のRu層13、CoFeB層14、及び、Ru層15が絶縁分離されているが、Cr膜18を介して短絡させているので、電界蒸発した原子或いはクラスタがイオン化した後に表面に発生する電子がCr膜18を介してシリコン基板11へ逃げてチャージアップが発生することがないので、通常の状態で分析を行うことができる。
ここで、図4及び図5を参照して、本発明の実施例2のナノレベル構造組成評価用試料の作製方法を説明する。
図4参照
図4を参照して先端部が針状の凸状試料部の形成方法を説明するが、上記の実施例1と同様に、まず、CMP(化学機械研磨)後のシリコン基板11をフッ酸処理したのち洗浄し、次いで、シリコン基板11の表面に厚さが、例えば、100nmのSiO2 膜12を形成したのち、スパッタリング法を用いて厚さが、例えば、0.75nmのRu層13、2nmのCoFeB層14、及び、2nmのRu層15を順次成膜して多層薄膜構造16を形成したのち、例えば、真空中において280℃で3時間のアニール処理を施す。
次いで、Gaイオン19を用いたFIB法によって多層薄膜構造16を加工して先端部の直径が100nm程度の針状の造に凸状試料部20を形成する。
次いで、凸状試料部20を洗浄処理してダイシングソー加工に伴う残渣等を除去したのち、スパッタリング法を用いて全面に0.2〜100nm、例えば、2nmの膜厚のTi膜21を付着させることによって測定用試料が完成する。
図5参照
図5は、完成したナノレベル構造組成評価用試料の要部切り欠き斜視図であり、シリコン基板11と上部のRu層13、CoFeB層14、及び、Ru層15とは全面を覆うTi膜21によって短絡された構造となっている。
次いで、作製した試料に試料側が正電位になるように、例えば、2.5kVのDC電圧を印加するとともに、さらにその上から例えば、1.5kVのパルス状電圧を印加することで試料表面原子の電界蒸発化を利用したアトムプローブ分析を行なった。
アトムプローブ測定時には最表面にあるTi膜21から順に電界蒸発することになるが、Tiの蒸発電界は26V/mで、多層薄膜構成するRu(41V/m)、Co(37V/m)、或いは、Fe(33V/m)より低いので、最表面にあるTi膜21から順に電界蒸発が起こり精度の高い分析が可能になる。
また、この実施例2においても多層薄膜構造中にSiO2 膜12が介在しており、シリコン基板11と上部のRu層13、CoFeB層14、及び、Ru層が絶縁分離されているが、Ti膜21を介して短絡させているので、電界蒸発した原子或いはクラスタがイオン化した後に表面に発生する電子がTi膜21を介してシリコン基板11へ逃げるのでチャージアップが発生することがないので、通常の状態で分析を行うことができる。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載した条件・構成に限られるものではなく、各種の変更が可能であり、例えば、各実施例に記載した多層薄膜構造は単なる一例にすぎず、解析対象となるデバイスの多層薄膜構造に応じて適宜変更されるものである。
また、上記の実施例1においては、角錐台の形状を四角錐台としているが、四角錐台に限られるものではなく、三角錐台等の他の角錐台としても良いものである。
また、上記の各実施例においては、パルス電圧の他に固定バイアスとなるDC電圧を重畳印加しているが、このDC電界は必ずしも必要ではない。
また、上記各実施例においては、電圧しか印加していないものの、パルス電圧に同期させてレーザ光等のパルス電磁波を印加しても良いものであり、電磁波によるパルス電磁界により試料先端部における電界蒸発を容易に引き起こすことができ、特に、実施例1のように先端部のサイズが大きい角錐台状試料の場合に効果的である。
また、上記の実施例1においては、被覆導電膜としてCrを用いているが、実施例2と同様にTi膜を用いても良いものであり、逆に、上記の実施例2においては、被覆導電膜としてTiを用いているが、実施例1と同様にCr膜を用いても良いものである。
さらには、被覆導電膜は、Cr或いはTiに限られるものではなく、解析対象となる多層薄膜構造を構成する導電性物質よりも蒸発電界の低い導電性材料であれば良く、その場合には、チャージアップを確実に防止するためには、比抵抗値としては10Ω・cm-1以下の導電性材料を用いる必要がある。
また、上記各実施例においては、Cr或いはTiからなる被覆導電膜をスパッタリング法によって成膜しているが、スパッタリング法に限られるものではなく、真空蒸着法或いはCVD法等の他の成膜法を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、多層薄膜構造を堆積させる基板として、機械的強度、加工容易性、導電性等を考慮してシリコン基板を用いているが、シリコン基板に限られるものではなく、ゲルマニウム基板等の他の半導体基板を用いても良いものであり、さらには、Al等の金属基板等を用いても良いものである。
さらに、実デバイスのGMR素子のように基板としてAl2 3 −TiC等の絶縁性基板を用いた試料の場合には、例えば、絶縁性基板の側面及び裏面に導電膜を設け、この導電性膜と凸状試料部の導電性領域とを短絡するように被覆導電膜を形成すれば良い。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) 凸状試料部2に少なくともパルス状電界またはパルス状レーザを印加して前記凸状試料部2の先端部を構成する物質を遊離させるナノレベル構造組成評価用試料において、前記凸状試料部2が少なくとも一部に絶縁層4が介在する多層薄膜構造3からなるとともに、前記凸状試料部2の先端部から少なくとも前記絶縁層4を跨ぐ表面領域全面を前記多層構造を構成する導電性物質5より蒸発電界の低い物質からなる導電性材料6により覆ったことを特徴とするナノレベル構造組成評価用試料。
(付記2) 上記凸状試料部2が角錐台状部からなることを特徴とする付記1記載のナノレベル構造組成評価用試料。
(付記3) 上記表面を覆う導電性材料6の比抵抗値が10Ω・cm-1以下であることを特徴とする付記1または2に記載のナノレベル構造組成評価用試料。
(付記4) 上記表面を覆う導電性材料6の膜厚が0.2nm〜100nmであることを特徴とする付記1または2に記載のナノレベル構造組成評価用試料。
(付記5) 絶縁層4が介在する多層薄膜構造3を設けた基板1を前記絶縁層4の下の層が露出するまで選択的に除去して凸状試料部2を形成したのち、前記凸状試料部2の先端部から少なくとも前記絶縁層4を跨ぐ表面領域全面を導電性材料6で被覆することを特徴とするナノレベル構造組成評価用試料の作製方法。
(付記6) 付記1乃至付記4のいずれか1に記載のナノレベル構造組成評価用試料の凸状試料部2に少なくともパルス状電界を印加して前記凸状試料部2の先端部を構成する物質を遊離させ、前記遊離した物質を検出することを特徴とするナノレベル構造組成評価方法。
(付記7) 上記凸状試料部2に、上記パルス状電界とともにレーザパルスを照射することを特徴とする付記6記載のナノレベル構造組成評価方法。
本発明の活用例としては、デバイスを構成する絶縁層が介在している多層薄膜積層構造の解析方法であるが、多層薄膜積層構造の解析方法に限られるものではなく、絶縁層が介在しており且つ多層構造の境界が明瞭ではない混在構造等からなる表面層の三次元構造の解析方法等にも適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施例1のナノレベル構造組成評価用試料の作製方法の説明図である。 本発明の実施例1のナノレベル構造組成評価用試料の要部切り欠き斜視図である。 本発明の実施例2のナノレベル構造組成評価用試料の作製方法の説明図である。 本発明の実施例2のナノレベル構造組成評価用試料の要部切り欠き斜視図である。 アトムプローブ法の原理の説明図である。
符号の説明
1 基板
2 凸状試料部
3 多層薄膜構造
4 絶縁層
5 導電性物質
6 導電性材料
11 シリコン基板
12 SiO2
13 Ru層
14 CoFeB層
15 Ru層
16 多層薄膜構造
17 凸状試料部
18 Cr膜
19 Gaイオン
20 凸状試料部
21 Ti膜
31 針状試料
32 構成物質
33 構成物質
34 測定器

Claims (5)

  1. 凸状試料部に少なくともパルス状電界またはパルス状レーザを印加して前記凸状試料部の先端部を構成する物質を遊離させるナノレベル構造組成評価用試料において、前記凸状試料部が少なくとも一部に絶縁層が介在する多層薄膜構造からなるとともに、前記凸状試料部の先端部から少なくとも前記絶縁層を跨ぐ表面領域全面を前記凸状試料部を構成する導電性物質より蒸発電界の低い物質からなる導電性材料により覆ったことを特徴とするナノレベル構造組成評価用試料。
  2. 上記凸状試料部が角錐台状部からなることを特徴とする請求項1記載のナノレベル構造組成評価用試料。
  3. 上記表面を覆う導電性材料の膜厚が0.2nm〜100nmであることを特徴とする請求項1または2に記載のナノレベル構造組成評価用試料。
  4. 絶縁層が介在する多層薄膜構造を設けた基板を前記絶縁層の下の層が露出するまで選択的に除去して凸状試料部を形成したのち、前記凸状試料部の先端部から少なくとも前記絶縁層を跨ぐ表面領域全面を導電性材料で被覆することを特徴とするナノレベル構造組成評価用試料の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のナノレベル構造組成評価用試料の凸状試料部に少なくともパルス状電界を印加して前記凸状試料部の先端部を構成する物質を遊離させ、前記遊離した物質を検出することを特徴とするナノレベル構造組成評価方法。
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