JP4464207B2 - 成形品の製造方法および浴室用カウンター - Google Patents

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本発明は、成形品の製造方法および浴室用カウンターに関する。
従来、浴室ユニットの洗面カウンターや浴槽などにおいて、アクリル樹脂シートを真空成形して形成された洗面カウンターや浴槽の表面形状をした表面材の裏面に、繊維強化プラスチック製の補強材層を積層させるようにした成形品の製造方法が採用されている。
すなわち、この成形品の製造方法によれば、上述のように、表面材となる表面材が、アクリル樹脂シートを真空成形して形成されるようになっているので、表面が滑らかできれいな成形品を得やすい。
また、このような成形品の製造方法として、アクリル樹脂シートを真空成形して得られる成形品の表面形状をした表面材を、成形品の裏面形状の型面を有する注型用型内にセットし、注型用型の表面材裏面と成形品の裏面形状の型面との間に不飽和ポリエステル樹脂および充填材を含むスラリーを充填して、スラリーを硬化させて表面材の裏面に補強層を一体成形する成形品の製造方法が既に提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
すなわち、従来から行われてきたハンドレイアップ法やスプレーアップ法を用いて補強層を形成しようとした場合、支持金具によって受けられる部分等の平坦な部分が必要な場合、平坦部を形成するのに削りだし等を行わなければならないが、上記の製造方法ように、補強層を注型成形すれば、平坦部も成形のみで容易に得られる。したがって、ハンドレイアップ法やスプレーアップ法を用いた場合に比べて、補強層の成形作業性がよく、しかも、肉厚の部分的に異なる成形品も容易に成形できるという利点がある。
特開平6−198660号公報
しかしながら、上記のような製造方法の場合、表面材を構成するアクリル樹脂と、補強層を形成するスラリーとの間に線膨張率の差があるとともに、スラリーの硬化収縮率が9/1000程度と大きいため、成形品にねじれや反りが発生する恐れがある。
そこで、アフターキュアー時に変形を抑える目的でクランプ等で矯正をかけたりすることが考えられるが、矯正をかけるとスラリーの収縮割れが発生しやすいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、アクリル樹脂シートを真空成形して得られる成形品の表面形状をした表面材を、成形品の裏面形状の型面を有する注型用型内にセットし、注型用型の表面材裏面と成形品の裏面形状の型面との間に不飽和ポリエステル樹脂および充填材を含むスラリーを充填して、スラリーを硬化させて表面材の裏面に補強層を一体成形する成形品の製造方法において、ねじれや反りの発生がない成形品の製造方法および浴室用カウンターを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる成形品の製造方法は、アクリル樹脂シートを真空成形して得られる成形品の表面形状をした表面材を、成形品の裏面形状の型面を有する注型用型内にセットし、注型用型の表面材裏面と成形品の裏面形状の型面との間に不飽和ポリエステル樹脂および充填材を含むスラリーを充填して、スラリーを硬化させて表面材の裏面に補強層を一体成形する成形品の製造方法において、前記スラリーが、ガラス短繊維の添加によってその成形時の収縮度を表面材の収縮度近傍になるように調整されており、該ガラス短繊維は平均長さが0.5mm〜10mmのもので、かつ、その添加量が前記不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して3重量部以下とされていることを特徴としている。
本発明においては、低収縮剤を添加してもよく、該低収縮剤としては、特に限定されないが、たとえば、ポリスチレン系樹脂や酢酸ビニル系樹脂からなるもの、あるいはこれらを混合したものが好ましい。
低収縮剤の添加量は、補強層の厚み、成形品の形状等に応じて適宜決定されるが、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して30重量部以下とすることが好ましい。すなわち、低収縮剤の添加量をどんどん増やしていくと、無収縮に近いものが得られるが、スラリーを無収縮に近いものにすると、キュア温度時に表面材(アクリル樹脂)の線膨張率が逆に大きくなるので、得られた成形品を常温に戻した場合、表面材側に反ってしまう恐れがある。
本発明において、ガラス短繊維は、その平均長さが0.5mm〜10mm程度ものが好ましく、平均長さが3mm前後のものがより好ましい。
ガラス短繊維の添加量は、補強層の厚み、成形品の形状等に応じて適宜決定されるが、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して3重量部以下とすることが好ましい。すなわち、3重量部を超えると、スラリー粘度が高くなりすぎて注型し難くなる恐れがある。
本発明に使用されるアクリル樹脂シートの厚さは、特に限定されないが、2mm〜5mmが好ましく、3mm〜4mmがより好ましい。
スラリー中に混合される充填材としては、特に限定されないが、たとえば、寒水石や炭酸カルシウム等が挙げられる。
充填材の粒径は、1μm〜300μmが好ましい。
充填材の添加量は、特に限定されないが、寒水石を用いた場合、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して250重量部〜300重量部程度が好ましい。
本発明の製造方法は、特に限定されないが、請求項2のように、スラリー充填前に表面材の裏面にプライマー層を形成しておくことが好ましい。
プライマー層を形成するプライマー(ゲルコート)としては、特に限定されないが、ビニルエステル樹脂系のものが挙げられる。
また、本発明の製造方法で得られる成形品としては、特に限定されないが、たとえば、浴室用カウンター等が挙げられる。
本発明にかかる成形品の製造方法は、以上のようにスラリーが、平均長さが0.5mm〜10mmで、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して3重量部以下の添加量であるガラス短繊維の添加によってその成形時の収縮度を表面材の収縮度近傍になるように調整されているので、スラリーの硬化時の収縮を抑えることができ、表面材との収縮差による反りや変形ならびにスラリー硬化時のクラックを防ぐこともできる。しかも、補強層が注型成形によって形成されるので、成形品の裏面側、すなわち、補強層の凹凸形状も正確に形成することができ、納まり精度に優れた浴室用カウンター等の成形品を安定して得ることができる。
また、請求項2のように、スラリー充填前に表面材の裏面にプライマー層を形成しておけば、表面材と補強層との密着強度を上げることができる。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図4は、本発明にかかる成形品の製造方法で得られる浴室用カウンターの1つの実施の形態をあらわしている。
図1〜図4に示すように、この浴室用カウンター1は、表面材2と、プライマー層3と、補強層4とを備え、図1および図2示すように、表面側および裏面側にそれぞれ凹凸が形成されていて、必要に応じて各部の肉厚が隣接する部分と異なるように形成されている。
また、図4に示すように、補強層4の10箇所(図4では2箇所しかあらわれていない)以上に固定用のボルト42が螺合するインサートナット41が埋め込まれている。
さらに、この浴室用カウンター1は、長手方向の寸法が約1000mm、短手方向の寸法が最大部で320mm、最少部で185mm、厚みが最大で31mm、最少で6mm、基準厚み15mmである。
なお、図4中、5は浴室、6は壁パネル、7はステー、8は洗い場パン、9は射出成形によって得られたカウンターカバー、10が蝶ナットである。
つぎに、この浴室カウンターの製造方法を、図5に基づいて説明すると、以下のようになる。
(1)厚さ3mmのアクリル樹脂シートを浴室カウンターの表面材2形状に真空成形する。
(2)得られた表面材2を洗浄し、油分等の汚れを除去するとともに、必要に応じて表面材2の裏面に塗装を施す。
(3)表面材2の裏面にゲルコートを塗布し、プライマー層3を形成する。
(4)表面材2を注型用型内にセットするとともに、インサートナットを注型用型内の所定位置にセットする。
(5)不飽和ポリエステル樹脂70〜100重量部と、充填材250〜300重量部と、低収縮剤20〜30重量部(あるいは、ガラス短繊維3mmチョップドストランド0.5〜3重量部)とを混合してスラリーを調製する。
(6)調製したスラリーを注型用型内に注入する。
(7)所定量のスラリーを注入後、型締めし、スラリーを注型用型内で硬化させる。
(8)型を開放し、得られた成形品を注型用型から取り出す。
(9)バリ等を削り落とす。
(10)アフターキュアーする。
(11)仕上げ加工を施す。
そして、上記のようにして製造された浴室用カウンター1は、成形品表面となる表面材2がアクリル樹脂シートを真空成形して形成されているので、カウンター表面の排水勾配を正確に得ることができ、カウンター表面での残水を少なくすることができる。
本発明にかかる成形品の製造方法で得られる成形品の1つの実施の形態である浴室用カウンターの平面図である。 図1のX−X線断面図である。 図1の浴室用カウンターの層構成を説明する断面図である。 図1の浴室用カウンターの施工状態をあらわす断面図である。 製造工程の流れ図である。
1 浴室用カウンター(成形品)
2 表面材
3 プライマー層
4 補強層

Claims (3)

  1. アクリル樹脂シートを真空成形して得られる成形品の表面形状をした表面材を、成形品の裏面形状の型面を有する注型用型内にセットし、注型用型の表面材裏面と成形品の裏面形状の型面との間に不飽和ポリエステル樹脂および充填材を含むスラリーを充填して、スラリーを硬化させて表面材の裏面に補強層を一体成形する成形品の製造方法において、
    前記スラリーが、ガラス短繊維の添加によってその成形時の収縮度を表面材の収縮度近傍になるように調整されており、該ガラス短繊維は平均長さが0.5mm〜10mmのもので、かつ、その添加量が前記不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して3重量部以下とされていることを特徴とする成形品の製造方法。
  2. スラリー充填前に表面材の裏面にプライマー層を形成する請求項1に記載の成形品の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の成形品の製造方法によって製造される浴室用カウンター。
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