JP4463800B2 - 寒冷及び/又は霜に対する植物の耐性を改善するためのアシルシクロヘキサンジオン誘導体の使用 - Google Patents

寒冷及び/又は霜に対する植物の耐性を改善するためのアシルシクロヘキサンジオン誘導体の使用 Download PDF

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Description

本発明は、寒冷温度及び/又は霜に対する植物の耐性を改善するためのアシルシクロヘキサンジオン誘導体の使用に関する。
温度は、植物の成長及び繁茂に影響を与える主な要因の1つである。寒冷温度(0℃までの)及び霜(0℃以下の温度)は、植物の発芽及び成長を遅らせ、その発育や、それらの製品の量及び品質に実質的な影響を与えうる。トウモロコシ、テンサイ、イネ、ダイズ、ジャガイモ、トマト、ピーマン、メロン、キュウリ、インゲンマメ、エンドウ、バナナ及び柑橘属種などの作物植物は、5℃以下の温度でも、傷害及び/又は実質的な発育の遅れを被る。これらの植物種は、温度が0℃をやや下回っただけでも部分的又は完全な死に至る。例えば、リンゴ、ナシ、マルメロ、モモ、ネクタリン、アプリコット、プラム、クベッチ、アーモンド又はサクランボなどの仁果及び石果の場合、開花時期前後の遅い霜により有意な収穫減が何度も起こる。寒冷による傷害又は霜による損傷を受けた植物には、例えば、葉、花及び芽に寒枯れ現象がみられる。霜による損傷を受けた花は、果実を全く形成しないか、変形した果実又は皮に損傷のある果実を形成し、このような果実はあったとしても、ほとんど商品にならない。重度の寒冷による傷害及び霜による損傷は、植物全体の死につながる。
従って、寒冷による傷害及び霜による損傷は、農業部門には大きな損失要因である。寒冷及び霜による損傷を解消するための既存の対策は、それらの複雑さのために、又は、往々にして再現性のない結果であるために、満足のいくものとはいえない。これに関して挙げなければならない解決策に、耐寒冷及び霜性の植物変種、寒冷感受性の植物の栽培を温室で開始し、できるだけ遅く屋外に移植する方法、プラスチック製フィルムの下での栽培、鉢台への空気の循環、暖気の吹き付け、鉢台へのヒーター設置、ならびに灌漑による霜保護がある。
DE 4437945には、ビタミンEを含む植物強化製剤が記載されており、該製剤が、植物に有害な農薬及びその他の非生物的ストレッサーの植物傷害作用を軽減すると述べている。これらの組成物はさらに、グリセロールのような低温保護剤を含んでもよい。随意に存在する低温保護剤は、寒冷による傷害又は霜による損傷を防止する効果を有するものとしては記載されていない。
J. LalkとK. Dorfflingは、Physiol. Plant. 63, 287-292(1985)に、アブシジン酸が、凍ったフユコムギにおける寒冷温度に対する耐霜性を改善できることを記載している。
欧州特許出願第123 001号は、式:
Figure 0004463800
(式中、
Rは、水素、アルキル、アルキルチオアルキル又は随意に置換されたフェニルであり、
R’は、アルキル、又は、随意に置換されたベンジル、フェネチル、フェノキシメチル、2-チエニルメチル、アルコキシメチルもしくはアルキルチオメチル、あるいは、その塩である)
のアシルシクロヘキサンジオン化合物を成長調節剤として使用することが記載されている。これらの化合物は、他の一連の有利な作用に加えて、イネの苗の耐寒性も改善すると記載されている。しかし、耐寒性の改善はどこにも証明されておらず、しかも、この文献は、耐寒性を改善する作用が起こるはずの温度範囲についての情報を提供していない。
本発明の目的は、寒冷温度及び/又は霜に耐する植物の耐性を改善することができる組成物を提供することである。
本発明者らは、この目的が、低温に対する植物の耐性を改善するための式I:
Figure 0004463800
(式中、
R1は、H又はC1-C10-アルキルであり、
R2は、C1-C10-アルキル又はC3-C10-シクロアルキルである)
の化合物又はその塩の使用により、達成されることをみいだした。
作物生産では、低温とは、寒冷温度及び霜、すなわち<15℃の温度、好ましくは、15℃〜−15℃、特に好ましくは10℃〜−10℃、特に10℃〜−5℃の範囲を意味する。
本発明に従い用いられる化合物Iは、−15℃〜15℃、特に好ましくは−10℃〜10℃、特に−5℃〜10℃の温度範囲に対する植物の耐性を改善するために用いるのが好ましい。寒冷感受性植物の場合、寒冷温度に対する植物の耐性を改善するために、式Iの化合物を用いる。これは、一般に、0〜15℃、特に好ましくは0℃〜10℃の範囲内の温度に対する耐性を意味するものとして理解される。霜感受性植物(前記の寒冷感受性植物のほかに、例えば、開花段階にある仁果及び石果の種、ならびに、耐寒性ではあるが、耐霜性ではない柑橘属種がある)の場合、式Iの化合物は、−15℃〜0℃、特に好ましくは−10℃〜0℃、特に−5℃〜0℃の温度範囲に対する植物の耐性を改善するのにも特に適している。
耐性とは、植物の寒冷による傷害及び/又は霜による損傷を軽減又は防止することを意味するものとして理解されたい。
式Iの化合物は、特に、トウモロコシ、イネ、ダイズ、テンサイ、ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ、メロン、キュウリ、インゲンマメ、エンドウ、バナナ及び柑橘属種などの寒冷感受性植物の寒冷による傷害を軽減又は防止するために用いるのが好ましい。
また、式Iの化合物は、特に、前記寒冷感受性植物、さらには、仁果及び石果の種、ならびに、すべての柑橘属種の霜による損傷を軽減又は防止するために用いるのが好ましい。仁果(pome)及び石果(stone fruit)の種の場合、これらの化合物は、該植物の芽、花、葉及び若い果実(young fruit)への霜による損傷を防止するために用いるのが好ましい。仁果及び石果の種は、例えば、リンゴ、ナシ、マルメロ、モモ、アプリコット、ネクタリン、サクランボ、プラム、クベッチ又はアーモンド、好ましくはリンゴである。柑橘属種は、例えば、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、クレメンタイン又はタンジェリンである。
特に、式Iの化合物は、仁果及び石果の種、特にリンゴの霜による損傷を軽減又は防止するために用いる。
式Iのアシルシクロヘキサンジオン化合物が、欧州特許出願第0 123 001号及び欧州特許出願第126 713号に開示されている。
式Iの化合物は、トリオン形態(トリケト形態)I.a又は互変異性ケト−エノール形態I.b及びI.cでそれぞれ存在することができる:
Figure 0004463800
式Iの化合物では、R1は、H又はC1-C10-アルキルであるのが好ましい。
R2は、C1-C10-アルキル又はC3-C10-シクロアルキル、特にエチル又はシクロプロピルであるのが好ましい。
基R1及びR2の定義において、C1-C10-アルキルは直鎖又は分岐アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2-エチルヘキシル、ノニル又はデシルである。C1-C4-アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル又はtert-ブチルである。アルキル基は直鎖であるのが好ましい。
R2の定義において、C3-C10-シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル又はデカリンである。C3-C10-シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
R1≠Hのアシルシクロヘキサンジオン化合物Iの塩は、モノアニオンの塩であるが、R1=Hの場合には、これら化合物のモノアニオンの塩及びジアニオンの塩のいずれでもありうる。モノアニオンは、カルボキシレートアニオンI.dとしてだけではなく、エノレートアニオンI.e及びI.fとしてもそれぞれ存在することができる:
Figure 0004463800
従って、ジアニオンは、カルボキシレート及びエノレート基の両方を含む。
式Iの化合物の塩における好ましいカチオンは、アルカリ金属、好ましくはリチウムのイオン、ナトリウム及びカリウムのイオン、アルカリ土類金属のイオン、好ましくは、カルシウム及びマグネシウムのイオン、遷移金属のイオン、好ましくはマンガン、銅、亜鉛及び鉄、さらにはアンモニウムのイオン(NH4 +)、ならびに、1〜4個の水素原子が、C1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、フェニル又はベンジル、好ましくはアンモニウム、メチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウム、2-(2-ヒドロキシエト-1-オキシ)エト-1-イルアンモニウム、ジ(2-ヒドロキシエト-1-イル) アンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、さらにはホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホニウムで置換された置換アンモニウムのイオン、例えば、トリメチルスルホニウム及びスルホキソニウムイオンであり、トリ(C1-C4-アルキル)スルホキソニウムが好ましい。好ましいカチオンとして、さらにクロルメクワット[(2-クロロエチル)トリメチルアンモニウム]、メピクワット(N,N-ジメチルピペリジニウム)及びN,N-ジメチルモルホリニウムである。特に好ましいカチオンは、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、及びアンモニウムカチオン(NH4 +)である。これは、特に、カルシウム塩である。
本発明に従い特に好ましく用いられる化合物は、プロヘキサジオン(R1=H、R2=エチル)、プロヘキサジオン−カルシウム(プロヘキサジオンカルシウム塩)、トリネサパック(R1=H、R2=シクロプロピル)及びトリネサパック−エチル(R1=H、R2=シクロプロピル)である。特に、プロヘキサジオン、具体的には、プロヘキサジオン−カルシウムを用いる。
本発明の目的のために、「式Iの化合物」という用語は、中性の化合物I及びその塩の両方を意味する。
式Iの化合物は、25〜1,000 g/ha、特に好ましくは、50〜500 g/ha、特に50〜250 g/haの適用率で使用するのが好ましい。
好ましい実施形態では、式Iの化合物は、アジュバント(adjuvant)としてのビタミンE又はその誘導体及び/又はアブシジン酸及び/又は慣用の低温保護剤と一緒に用いる。
式Iの化合物とビタミンE又はその誘導体の重量比は、好ましくは1:1〜1:20、特に好ましくは1:5〜1:20、特に1:5〜1:15である。式Iの化合物とアブシジン酸の重量比は、好ましくは1:0.05〜1:1、特に好ましくは1:0.05〜1:0.5、特に1:0.1〜1:0.3である。式Iの化合物と低温保護剤の重量比は、好ましくは1:10〜1:1,000、特に好ましくは1:10〜1:500、特に1:10〜1:100である。
本発明の目的のために、ビタミンEはビタミンE群のあらゆる化合物を意味し、例えば、α−〜η−トコフェロール、トコトリエノールとその異性体、塩及びエステルが挙げられるが、これら化合物が天然又は合成のいずれの由来であるかは重要ではない。特に好ましく用いられる物質は、α−トコフェロールであり、これらは天然に存在するもの(RRR-α-トコフェロール)又は、C1-C4-カルボン酸を含むそれらのエステル、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸又は酪酸である。特に、酢酸α−トコフェロールが用いられる。
アブシジン酸は、次の式:
Figure 0004463800
の(S)(+)-5-(1-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-4-オキソ-2-シクロヘキセニル)-3-メチル-シス/トランス-2,4-ペンタジエン酸である。
植物の処理に適した低温保護剤としては、分子量が500以下のプロパノール及びブタノールのようなアルコール、グリコール又はグリセロールのようなポリオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール及びポリエチレングリコールのような(ポリ)エーテルポリオールが挙げられる。好ましく用いられる低温保護剤はグリセロールである。
式Iの化合物、又はこれら化合物と前記アジュバントとの組合せは、一般に、作物保護の分野で通常用いられるような製剤として使用する。
例えば、それらの濃縮溶液、懸濁液又はエマルションを水で希釈してから、スプレーすることにより適用する。使用形態は、薬剤を適用しようとする植物の種類又は植物のパーツに応じて異なるが、いずれの場合でも、活性物質及びアジュバントの可能な限り微細な分布を達成するものでなければならない。
式Iの化合物のほかに、必要に応じてビタミンE及び/又はアブシジン酸及び/又は低温保護剤と組み合わせて、製剤は、作物保護物質の製剤化に通常用いられるような製剤化補助剤、例えば、乳化剤、分散剤、湿潤剤などの不活性のアジュバント及び/又は界面活性物質を含んでもよい。
好適な界面活性物質として、以下のものが挙げられる:芳香族スルホン酸(例えば、リグノスルホン酸、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸及びジブチルナフタレンスルホン酸)及び脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩ならびにアンモニウム塩;アルキル−及びアルキルアリールスルホネート、硫酸アルキル、硫酸ラウリルエーテル及び硫酸脂肪アルコール;硫酸化ヘキサ−、ヘプタ−及びオクタデカノールならびに脂肪アルコールグリコールエーテルの塩;スルホン化ナフタレン及びその誘導体とホルムアルデニドとの縮合物;ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデニドとの縮合物;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシル化イソオクチル−、オクチル−又はノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンアルキルエーテル、酢酸ラウリルアルコールポリグリコールエーテル、ソルビトールエステル、リグニン亜硫酸廃液、メチルセルロース又はシロキサン。好適なシロキサンの例として、ポリエーテル/ポリメチルシロキサンコポリマーが挙げられ、これらは展着剤又は浸透剤とも呼ばれる。
不活性の製剤化補助剤として主に以下のものが挙げられる:中〜高沸点の鉱油画分(例:ケロセン及びディーゼル油)、さらに、コールタール油及び植物又は動物源の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素(例:パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はそれらの誘導体、アルキル化ベンゼン又はそれらの誘導体)、アルコール(例:メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール)、ケトン(例:シクロヘキサノン)、あるいは、強度の極性溶剤(例:N-メチルピロリドンのようなアミン)、又は水。
化合物I、もしくは、これとビタミンE及び/又はアブシジン酸及び/又は低温保護剤を組み合わせた水性の使用形態は、エマルション濃縮物、懸濁液、ペースト、湿潤性粉末又は水分散性顆粒のような保存製剤から、水の添加により調製することができる。エマルション、ペースト、又は油性分散液を調製するためには、式Iの化合物、もしくは、これとビタミンE及び/又はアブシジン酸及び/又は低温保護剤との組合せをそのまま、もしくは油又は溶剤に溶解させて、湿潤剤、粘着賦与剤、分散剤又は乳化剤を用いて、水に均質化させることができる。もちろん、使用形態は保存製剤に用いられるアジュバントを含んでいてもよい。
好ましい実施形態では、式Iの化合物又はその前記組合せを水性スプレー混合物の形態で用いる。水性スプレー混合物は、好ましくは50〜200 ppmの量の式Iの化合物を含む。前記組合せをスプレー混合物として用いる場合、この混合物は、好ましくは50〜4,000 ppm、特に好ましくは500〜3,500 ppm、特に1,000〜3,000 ppmの量のビタミンE;好ましくは0〜200 ppm、特に好ましくは2.5〜100 ppm、特に5〜15 ppmの量のアブシジン酸;ならびに、好ましくは0〜50,000 ppm、特に好ましくは500〜20,000 ppm、特に500〜10,000 ppmの量の低温保護剤を含む。
アシルシクロヘキサンジオンI、ビタミンE及び/又はアブシジン酸及び/又は低温保護剤の各成分は、混合物として、又は個別に植物又は植物のパーツに適用することができ、後者の場合、できるだけ短い間隔で個々の成分を適用する必要がある。
本発明に従い用いられるアシルシクロヘキサジオンIは、前述したすべての植物への適用に使用できるが、それ以外の植物種にも適用が可能である。適用しようとする植物のパーツに応じて、それ自体周知で、かつ実際の農業で通常使用されている装置を用いて適用することができ、水性スプレー溶液又はスプレー混合物の形態での適用が好ましい。
適用は、流出点までスプレーすることにより実施するのが好ましい。着生植物のパーツの全部又は個々の植物のパーツだけ、例えば、花、葉又は果実のいずれに処理してもよい。処理しようとする個々の植物のパーツの選択は、植物種とその発育段階に応じて異なる。様々な発育段階の芽、苗(seedlings)、花芽及び花、及び若い果実を処理するのが好ましい。
適用は、寒冷温度又は霜の時期の前に実施するのが好ましい。寒冷温度又は霜の予想開始時点の少なくとも12時間前、特に好ましくは少なくとも24時間前、特に36時間〜20日前に実施するのが好ましい。
本発明はさらに、低温に対する植物の耐性を改善する、好ましくは植物における寒冷による傷害及び霜による損傷を軽減又は防止する方法であって、式Iの化合物を含む水性組成物を植物又は植物のパーツ(plant parts)に適用することを含む。
ここで、式Iの化合物、他の成分、水性組成物及び適用に関して既述したことも同様に包含される。
寒冷温度及び霜に対する植物の耐性は、本発明に従うアシルシクロヘキサンジオンIの使用により顕著に増強される。特に、植物に対する寒冷傷害及び霜による損傷が本発明に従う使用により防止、又は少なくとも軽減される。本発明に従うアシルシクロヘキサンジオンI、具体的にはプロヘキサジオン−カルシウムを使用するさらなる利点は、火傷病に対するそれらの活性である。従って、本発明に従い処理された植物は、低温に対して耐性であるだけでなく、上記のような花の感染からも防御される。
以下に挙げる実施例は、本発明を説明することを目的とし、何ら制限を課すものではない。
1.リンゴの花の霜による損傷の軽減/防止
本発明に従い用いられる化合物Iの作用を試験するために、様々なリンゴ変種の花芽又は花に、様々な段階及び様々な時点で、流出点までプロヘキサジオン−カルシウム(250 ppmの活性物質とビタミンE及びグリセロールの混合物を含む濃度10%の顆粒状をしたBASF AG製の市販製剤Regalis(登録商標)の形態)をスプレーした(処理a)及びb)を参照)後、開花中、自然又はシミュレート霜現象に供す。処理済の花をつけた枝と非処理の花をつけた枝(同じ霜現象に供したもので、対照の役割を果たす)を後に温度:15〜25度の温室に2〜4日移し、花の傷害を評価した。
1.1 シミュレート霜現象
1.1.1
花芽又は花をつけたリンゴ(R. Cox)の枝を以下のa.1)、b.1)、c.1)又はd.1)に記載したように処理してから、シミュレート霜現象に供した。
処理:
a.1)シミュレート霜現象の9日前に、プロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花芽にスプレーする。
b.1)シミュレート霜現象の1日前にプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
c.1)シミュレート霜現象の1日前にビタミンE(2,500 ppm)とグリセロール(50,000 ppm)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
d.1)シミュレート霜現象の1日前にビタミンE(2,500 ppm)、グリセロール(50,000 ppm)及びBreak Thru(1,000 ppm;Goldschmidt AG, Essen製のシロキサン展着剤)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
処理から9日(a.1))又は1日(b.1)〜d.1))後、処理済の花をつけた枝と非処理の花をつけた枝を切断し、シミュレート霜現象に供した。シミュレート霜現象の温度プログラムは以下の通りであった:
・30分以内に12℃から4℃まで冷却;
・4℃で1時間;
・15分以内に4℃から2℃まで冷却;
・2℃で75分;
・30分以内に2℃から−3℃まで冷却;
・−3℃で150分。
霜現象から2日後、個々の花を検査することにより花の損傷を評価した。評価の時点で、花は、開花期BBCH 54-56にあった(BBCH=Biologische Bundesanstalt fur Land- und Forstwirtschaft, Bundessortenamt und Chemische Industrie[農業及び森林に関する連邦生物学研究所、作物植物変種及び化学工業に関する連邦事務所])。子房の色が茶色っぽい花を損傷した(破壊された)ものとみなす。結果を以下の表1に示す。損傷した花の百分率を示すデータは、平均値±標準偏差と対応する。様々な測定値群の平均値間の統計的に有意な差(決定的な差(critical difference):5%)を異なる文字で示す。
Figure 0004463800
表1に示すように、花の損傷は、非処理の花と比較して、霜現象の9日前にポリヘキサジオン−カルシウムで処理したリンゴの花において有意に少なかった。
1.1.2
花芽又は花をつけたリンゴ(R. Cox)の枝を実施例1.1.1と同様に処理したが、−3℃の霜室内に210分維持した。結果を表2に示す。
Figure 0004463800
表2に示すように、花の損傷は、非処理の花、又は霜現象のわずか2日前に処理した花と比較して、霜現象の9日前にポリヘキサジオン−カルシウムで処理したリンゴの花において有意に少なかった。
1.1.3
花芽又は花をつけたリンゴ(ジョナゴールド)の枝を実施例1.1.1と同様に処理した。これらを−3℃の霜室内に150分維持した。評価の時点で、花は開花期BBCH 56-54にあった。結果を表2に示す。結果を表3に示す。
Figure 0004463800
表3に示すように、花の損傷は、非処理の花、又は霜現象のわずか2日前に処理した花と比較して、霜現象の9日前にプロヘキサジオン−カルシウムで処理したリンゴの花において有意に少なかった。
1.1.4
花芽又は花をつけたリンゴ(ジョナゴールド)の枝を実施例1.1.3と同様に処理したが、これらを−3℃の霜室内に210分維持した。結果を表4に示す。
Figure 0004463800
表4に示すように、特に、霜現象の9日前にプロヘキサジオン−カルシウムで処理した花、また霜現象の2日前に処理した花でも、認められた花の損傷は有意に少なかった。
1.1.5
花芽又は花をつけたリンゴ(Gala)の枝をa.2)、b.2)、c.2)又はd.2)に記載のように処理してから、シミュレート霜現象に供した。
処理:
a.2)シミュレート霜現象の11日前に、プロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花芽にスプレーする。
b.2)シミュレート霜現象の2日前にプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
c.2)シミュレート霜現象の2日前にビタミンE(2,500 ppm)とグリセロール(50,000 ppm)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
d.2)シミュレート霜現象の2日前にビタミンE(2,500 ppm)、グリセロール(50,000 ppm)及びBreak Thru(1,000 ppm;Goldschmidt AG, Essen製のシロキサン展着剤)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
処理から11日(a.2))又は2日(b.2)〜d.2))後、処理済の花をつけた枝と非処理の花をつけた枝を切断し、シミュレート霜現象に供した。シミュレート霜現象の温度プログラムは、実施例1.1.1に記載したものと一致する。霜現象から4日後、個々の花を検査することにより花の損傷を評価した。評価の時点で、花は、開花期BBCH 57-59にあった。結果を表5に示す。
Figure 0004463800
表5に示すように、霜現象の11日前にポリヘキサジオン−カルシウムで処理した場合、損傷が軽減する傾向がある。
1.1.6
花芽又は花をつけたリンゴ(Boskoop)の枝を実施例1.1.5と同様に処理した。評価の時点で、花は開花期BBCH 59-61にあった。これらを−3℃に150分維持した。結果を表6に示す。
Figure 0004463800
表6に示すように、花の損傷は、ビタミンE/グリセロールで処理した花又はまったく非処理の花と比べ、霜現象の前にポリヘキサジオン−カルシウムで処理したリンゴの花において有意に少なかった。
1.2 自然の霜現象
1.2.1
花芽又は花をつけたリンゴ(R. Cox)の枝をa.3)、b.3)、c.3)又はd.3)に記載のように処理してから、自然の霜現象に供した。
処理:
a.3)霜現象の10日前に、プロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花芽にスプレーする。
b.3)霜現象の2日前にプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
c.3)霜現象の2日前にビタミンE(2,500 ppm)とグリセロール(50,000 ppm)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
d.3)霜現象の2日前にビタミンE(2,500 ppm)、グリセロール(50,000 ppm)及びBreak Thru(1,000 ppm;Goldschmidt AG, Essen製のシロキサン展着剤)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
霜は5日間続いた。霜現象の第2日に最低温度−4℃に達した。霜現象から1日後、処理済の花をつけた枝と非処理の対照枝を切断した。枝を切断してから1日後、個々の花を検査することにより花の損傷を評価した。評価の時点で、花は、開花期BBCH 56-57にあった。結果を表7に示す。
Figure 0004463800
表7に示すように、すべての処理、特にポリヘキサジオン−カルシウムでの処理により、花の損傷が軽減した。
1.2.2
花芽又は花をつけたリンゴ(ジョナゴールド)の枝を実施例1.2.1と同様に処理し、同じ霜現象に暴露した。評価の時点で、花は開花期BBCH 57-59にあった。結果を表8に示す。
Figure 0004463800
表8に示すように、すべての処理により、花の損傷が軽減した。
1.2.3
花芽又は花をつけたリンゴ(Boskoop)の枝をa.4)、b.4)、c.4)又はd.4)に記載のように処理してから、自然の霜現象に供した。
処理:
a.4)霜現象の13日前に、プロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花芽にスプレーする。
b.4)霜現象の5日前にプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
c.4)霜現象の5日前にビタミンE(2,500 ppm)とグリセロール(50,000 ppm)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
d.4)霜現象の5日前にビタミンE(2,500 ppm)、グリセロール(50,000 ppm)及びBreak Thru(1,000 ppm;Goldschmidt AG, Essen製のシロキサン展着剤)の混合物を流出点までリンゴの花(開花中)にスプレーする。
霜は1日続いた。最低温度は−1.2℃であった。霜現象から2日後、処理済の花をつけた枝と非処理の対照枝を切断し、枝の切断から1日後、個々の花を検査することにより花の損傷を評価した。評価の時点で、花は、開花期BBCH 57-61にあった。結果を表9に示す。
Figure 0004463800
表9に示すように、花の損傷は、霜現象の13日前にポリヘキサジオン−カルシウムで処理した花、又は霜現象の5日前にビタミンE/グリセロールで処理した花、又は非処理の花に比べ、霜現象の5日前にポリヘキサジオン−カルシウムで処理したリンゴの花において有意に少なかった。
2.リンゴ苗における電子輸送の光化学効率の安定化
葉及びその他の緑色植物組織におけるインタクトな光合成は、耐霜性と、それに続く再生過程の効力のために最も重要なものである。本発明に従い用いた化合物Iの効果を調べるために、シミュレート霜現象に供した処理済(a.5)〜(e.5))及び非処理のリンゴ苗の光合成を決定した。
実験に用いた材料は、制御された環境キャビネット条件(温度:約20℃;相対大気湿度:約70℃;昼:夜=10.5:13.5時間;光度:約200μモル m-2 s-1)下で低温層別を経たゴールデンデリシャスリンゴの種子から成長し、処理の時点で3〜4枚の完全な形成葉を有するリンゴ苗である。植物を10本ずつ組み合わせてバッチとし、以下のように処理した:
a.5)シミュレート霜現象の21日前に、50 ppmのプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までスプレーする。
b.5)シミュレート霜現象の8日前に50 ppmのプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までスプレーする。
c.5)シミュレート霜現象の2日前に50 ppmのプロヘキサジオン−カルシウムを流出点までスプレーする。
d.5)シミュレート霜現象の2日前にビタミンE(2,500 ppm)とグリセロール(50,000 ppm)の混合物を流出点までスプレーする。
e.5)シミュレート霜現象の2日前にビタミンE(2,500 ppm)、グリセロール(50,000 ppm)及びBreak Thru(1,000 ppm;Goldschmidt AG, Essen製のシロキサン展着剤)の混合物を流出点までスプレーする。
霜現象をシミュレートするために、植物を以下の冷却プログラムに供した:
・制御環境キャビネット(20℃)から取り出す;
・冷却室に移し、同室内の高さ40 cmのランダムな位置に12℃で約6時間維持する;
・4℃で2時間;
・2℃で1.5時間;
・0℃で1時間;
・−3℃で3.5時間;
・制御環境キャビネット(20℃)に戻す。
パルス振幅モジュレーション蛍光計(PAM 2000, Heinz Walz GmbH, Effeltrich)を用いて、ストレスを加えたリンゴ苗の光合成率を決定した。決定される率Fv/Fmは、同化物の生産のために利用することができる植物の光合成装置により捕獲された光エネルギーの量を表すものである。Fvは可変蛍光を示し、これは、F0(基本蛍光;暗所に適応した葉に蛍光励起光を照射して測定される)とFm(暗所に適応した葉の最大蛍光)との差に一致する(Fv/Fm=(Fm−F0)/Fm)。表10は、霜現象から24時間後に得られた結果を示す。
Figure 0004463800
表10に示すように、特に、プロヘキサジオン−カルシウムで処理したリンゴ苗は霜現象を受けてもほとんど損傷していないのに対し、非処理の植物はシミュレート霜現象に暴露すると、光合成率が著しく低下することがわかる。
これらの結果は、花だけではなく、作物植物の組織も、プロヘキサジオン−カルシウムにより低温の作用から保護されることをさらに証明している。

Claims (11)

  1. -15〜0℃の範囲内にある温度によって、仁果の花芽、花及び/又は苗で損傷することを軽減又は防止するための式I:
    Figure 0004463800
    (式中、
    R1は、Hであり、
    R2は、エチルである)
    の化合物のカルシウム塩の使用であって、式Iの化合物のカルシウム塩がこれらの植物又はその植物のパーツ(plant parts)に適用される前記使用。
  2. 式Iの化合物のカルシウム塩の適用時期が、霜期間の36時間〜20日前である、請求項1に記載の使用。
  3. ビタミンE及び/又はアブシジン酸、及び/又はプロパノール、ブタノール、グリコール、グリセロール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール並びにポリエチレングリコールから選択される、分子量が500以下の低温保護剤を組み合わせる、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記低温保護剤がグリセロールである、請求項に記載の使用。
  5. 式Iの化合物のカルシウム塩とビタミンEとを1:1〜1:20の重量比で用いる、請求項又はに記載の使用。
  6. 式Iの化合物のカルシウム塩とアブシジン酸とを1:0.05〜1:1の重量比で用いる、請求項のいずれかに記載の使用。
  7. 式Iの化合物のカルシウム塩前記低温保護剤とを1:10〜1:500の重量比で用いる、請求項のいずれかに記載の使用。
  8. 前記式Iの化合物のカルシウム塩が、式Iの化合物のカルシウム塩を5〜1,000 ppmの量で含む水性スプレー混合物の形態で用いられる、請求項1〜のいずれかに記載の使用。
  9. 式Iの化合物のカルシウム塩の適用率が25〜1,000 g/haの範囲である、請求項1〜のいずれかに記載の使用。
  10. -15〜0℃の範囲内にある温度によって、仁果の花芽、花及び/又は苗で損傷することを軽減又は防止するための方法であって、式Iの化合物のカルシウム塩を含む水性組成物をこれらの植物又はその植物のパーツに適用することを含む前記方法。
  11. 前記水性組成物の適用時期が、霜期間の36時間〜20日前である、請求項10に記載の方法。
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