JP4463090B2 - スライダ位置調整機能付きフェーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクジョッキー等において多チャンネルのオリジナル音をミクシングする際の音量調整や、劇場等での照明の光量調整に使用されるフェーダ(fader)又はフェーダ装置に関する。特に、本発明は、音量調整又は光量調整用のスライダを手動で移動させる時に、音量等の0dB側又は∞側において、スライダが抵抗体の導体部から抵抗部に入る距離を任意に設定できるフェーダ又はフェーダ装置に関する。
フェーダは、手動で操作するマニュアルフェーダとモータで駆動可能なモータフェーダに大別することができ、それぞれ直線型と回転型とがある。
マニュアルフェーダは、直線状の抵抗器とこの上を摺動する摺動子とからなり、摺動子を手動で移動させることにより抵抗器の一端から摺動子までの抵抗値を変化させるようになっている。モータフェーダは、マニュアルフェーダをモータで駆動可能にしたものであり、ムービングフェーダとも呼ばれる。
図7は、従来の直線型マニュアルフェーダの一例を示す模式図である。この図において、51はケース、52はケースの長手方向に固定された抵抗板、53は平行に配置された2本のガイドバー54に摺動自在にガイドされたスライダ、55はスライダに固定されたノブアームである。
抵抗板52の片面には直線状の抵抗体52aと集電電極体52bが平行に印刷されている。またスライダ53の抵抗板52に面する側に抵抗体52aと集電電極体52bと接触して摺動するブラシ(図示せず)が取り付けられている。
さらにノブアーム55の先端にはノブ55aが取り付けられ、このノブを手で動かしてスライダ53を摺動させ、ブラシを抵抗体52aと集電電極体52b上で移動させることにより、希望する抵抗値を得ることができる。
なお、かかるフェーダ装置に関し、特許文献1、2、等が既に開示されている。
特許文献1の「直線型フェーダ装置」は、ガイド孔から埃が侵入して露出状態の抵抗板およびブラシに付着して接触不良を起こすのを防止するために、図8に示すように、ケースに対してガイドバー64により平行移動するスライダ63と、ケースに取り付けられ軸受け管の回転により抵抗値が変化する密閉構造の可変抵抗68と、軸受け管に取り付けられた軸心プーリ69と、軸心プーリとスライダおよび複数のプーリ66の間に巻回され、スライダの移動によって回転するベルト67とを具備したものである。
また、特許文献2の「フェーダー装置」は、フェーダーレバーの調整感を向上させ、操作時のバックラッシュを軽減することを目的とし、図9に示すように、回転するフェーダーレバー71と、回転により抵抗値が変化する可変抵抗手段72と、ベルト部材でフェーダーレバーから可変抵抗手段へ回転伝動するベルト手段73とを備えたものである。なお74は、フェーダーレバー71に直結した回転ドラムである。
特開平9−171910号公報 特開2001−284106号公報
ディスクジョッキー等におけるミクシング操作や、劇場等での照明の光量調整等では、多チャンネルに配列した多数のフェーダ装置を音楽や演劇に合わせて、常時頻繁に操作する必要がある。そのため、複数のフェーダ装置の操作感を操作者の好みに合わせて微調整することが望まれていた。特に、音量や光量の0dB側と∞側においてスライダが抵抗体の導体部から抵抗部へ入る距離によってオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚が異なったものになり、このオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚を操作者の好みに合わせて微調整することが望まれていた。
しかし、従来のフェーダ装置は、マニュアルフェーダもモータフェーダも、音量等の0dB側と∞側において導体部から抵抗部へ入る距離は一定に設定されており、この距離を調整できないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、音量等の0dB側又は∞側においてスライダが導体部から抵抗部へ入る距離を操作者により設定できるスライダ位置調整機能付きフェーダ装置を提供することにある。
本発明によると、互いに平行に延びる抵抗体及び集電体を有する抵抗基板と、抵抗基板に沿って延びるガイドバーと、該ガイドバーに摺動自在に案内され、抵抗体及び集電体に接触して摺動するブラシを有するスライダと、該スライダに固定され外部まで延びる操作レバーと、を備えるフェーダ装置であって、前記スライダの移動限界位置を調整可能にする限界位置調整機構が設けられており、前記限界位置調整機構は、ガイドバーに螺合することでガイドバーに対して移動可能であり前記スライダの移動を係止する係止部材を有する、ことを特徴とするスライダ位置調整機能付きフェーダ装置が提供される(請求項1)。
これにより、スライダの移動限界位置を調整できるので、スライダのブラシの接触箇所が抵抗体の導体部から抵抗部になるまでの距離を調整できる。従って、操作者は好みのオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚を得ることができる。
また、ガイドバーと係止部材とを螺合させて限界位置調整機構を構成したので、簡単な構成でスライダの移動限界位置を任意に調整できる。
好ましくは、前記係止部材には、スライダが衝突する位置に緩衝材が設けられている(請求項)。
これにより、スライダが係止部材に衝突した時の衝撃を緩衝材により吸収することができる。
好ましくは、前記係止部材は中心に貫通孔が形成された調整ナットであり、該貫通孔は前記ガイドバーに螺合しており、前記調整ナットの外周面には所定間隔で複数の溝が形成されている(請求項)。
調整ナットの外周面には複数の溝が形成されているので、例えば調整棒をこれらの溝に係合させて調整ナットを回転させてその位置を調整することができる。
また、好ましくは、前記抵抗基板、ガイドバー、スライダ及び操作レバーを内部に収容するケースを備え、該ケースには、前記調整ナットの外周面に対向する所定位置に開口が形成されている(請求項)。
ケースには調整ナットの外周面に対向する位置に開口が形成されているので、この開口を通して調整ナットを回転させることができる。従って、フェーダ装置を分解することなく調整ナットの位置を調整することができる。
好ましくは、前記ケースには、前記調整ナットの外周面に接触して調整ナットの回転を抑制するブレーキ材が取り付けられている(請求項)。
調整ナットの回転を抑制するブレーキ材が設けられるので、位置調整をした後で、調整ナットの位置がずれるのを抑制することができる。
また、本発明によると、互いに平行に延びる抵抗体及び集電体を有する抵抗基板と、抵抗基板に沿って延びるガイドバーと、該ガイドバーに摺動自在に案内され、抵抗体及び集電体に接触して摺動するブラシを有するスライダと、該スライダに固定され外部まで延びる操作レバーと、を備えるフェーダ装置であって、前記スライダの移動限界位置を調整可能にする限界位置調整機構が設けられており、前記抵抗基板、ガイドバー、スライダ、及び操作レバーを内部に収容するケースを備え、前記限界位置調整機構は、ガイドバーに移動可能に係合してスライダの移動を係止し、ケース外部まで延びている延出部を有する係止部材と、ガイドバーの軸方向と平行に前記ケースに形成されたガイドスリットと、ガイドバーの軸方向と垂直に延び所定の間隔で前記ケースに形成された複数の係止スリットとから構成され、前記係止部材の延出部は、前記ガイドスリット又は係止スリットからケース外部へ延びており、前記延出部は前記ガイドスリットと複数の係止スリットとの間で移動できるように、ガイドスリットは前記複数の係止スリットと結合されていることを特徴とするスライダ位置調整機能付きフェーダ装置が提供される(請求項)。
これにより、操作者は単に係止部材の延出部を操作して係止部材をいずれかの係止スリット内に移動だけで、係止部材の位置を調整できる。従って、簡単な操作でスリットの移動限界位置を調整でき、好みのオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚を得ることができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記スライドとガイドバーとの摺動抵抗を可変に調整する摺動抵抗調整機構を更に備え、該摺動抵抗調整機構は、ガイドバーに対向する位置に設けられた貫通雌ネジ部と、該貫通雌ネジ部と螺合し先端部がガイドバーを押圧する雄ネジ部材とからなる(請求項)。
限界位置調整機構だけでなく摺動抵抗調整機構もがフェーダ装置に設けられるので、オンオフスイッチ感覚だけでなく摺動抵抗又は摺動トルクをも調整できる。従って、操作者はより自分の好みに合った操作感覚を得ることができる。
好ましくは、前記摺動抵抗調整機構は、前記雄ネジ部材とガイドバーとの間に設けられたブレーキ部材をさらに有する(請求項)。
ネジ部材とガイドバーとの間にブレーキ部材が設けられるので、摺動抵抗又は摺動トルクをより適切に調整することができる。
本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態によるスライダ位置調整機能付きフェーダ装置を示す全体平面図である。
この例において、本発明のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置は、直線型のマニュアルフェーダである。しかし、本発明はこれに限定されず、直線型のモータフェーダ、回転型のマニュアルフェーダ及びモータフェーダにも同様に適用することができる。以下、本発明のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置付きを単に「フェーダ装置」と呼ぶ。
図1において、本発明のフェーダ装置10は、ケース11、抵抗基板12、ガイドバー14、スライダ16及び操作レバー18を備える。
ケース11は、ケース本体11aとケースカバー11bとからなる中空の容器(この例では矩形の箱型)であり、抵抗基板12、ガイドバー14、スライダ16、及び操作レバー18を内部に収容する。また、このケース11は操作レバー18を通す細長いスリット孔11cを有し、このスリット孔11cに沿って操作レバー18を摺動でき、その位置に応じて後述する出力端子間の抵抗値を任意に変化させるようになっている。
また、操作レバー18のケース外に延びた先端部には、ノブ18aが固定され、その調整操作を容易にしている。
更に、ケース内のスリット孔11cの裏側には、図2に示すように、L字型に曲げられたシール板11dが固定され、スリット孔11cからの埃等の侵入を防止するようになっている。
抵抗基板12は、平板状のプリント基板であり、その片面に互いに平行に延びる抵抗体12a及び集電体12bを有する。この例において、抵抗体12a及び集電体12bは、互いに平行に直線に延びる2対の直線抵抗体12a及び直線集電体12bである。また、抵抗基板12には、複数の端子12cが設けられ、直線抵抗体12a及び直線集電体12bの抵抗値と、後述するブラシを抵抗体と集電体上で移動させることにより、希望する抵抗値を検出できるようになっている。
なお、抵抗基板12の構成は、この例に限定されず、周知のフェーダ装置の種々の回路構成にも同様に適用することができる。
ガイドバー14は、抵抗基板12のプリント基板を有する面に沿って延びる。この例において、ガイドバー14は、抵抗基板12に沿って互いに平行に延び、両端部がケース11に固定された2本の平行な直線棒材14a,14bである。しかし、本発明はこれに限定されず、スライダ16を案内できる任意の異形型材であってもよい。
スライダ16は、図1、図2に示すように、ガイドバー14(この例では平行な直線棒材14a,14b)により、直線棒材14a,14bに沿って摺動自在に案内されている。また、このスライダ16は、抵抗体及び集電体に接触して摺動するブラシ(図示せず)を有し、その摺動位置により、希望する抵抗値を端子12cから出力するようになっている。
操作レバー18は、スライダ16にこの例では、2つのネジ18bで一体に固定されている。また、この例で操作レバー18は、図2に示すようにL字型に曲げられた部分がスリット孔11cを通り、シール板11dと干渉することなく、埃等の侵入を防止するようになっている。
本発明の実施形態によると、図1が示すようにスライダ16の限界位置を調整可能にするための限界位置調整機構20が設けられる。この限界位置調整機構20は、ガイドバー14aの両端部に形成された雄ネジとこの雄ネジに螺合する雌ネジが形成された係合部材(例えば、調整ナット21)により構成される。なお、ガイドバー14aの代わりにガイドバー14bの両端部に限界位置調整機構をもうけてもよく、また、ガイドバーの一端部にのみ限界位置調整機構を設けてもよい。
図3及び図4はこの限界位置調整機構20を詳細に示した斜視図である。
図3、図4の例では係止部材は調整ナット21である。図3、図4が示すように、調整ナット21の外周面には複数の溝21aが形成されている。操作者が、例えば調整バー22をこの溝21aに係合させて調整ナット21を回転させることができる。
図5はフェーダ装置10にケースカバー11bが取り付けられた状態を示す平面図である。図5が示すように、ケース外部から調整ナット21の位置を調整するために、調整ナット21の外周面に対向する所定位置に開口23が形成される。この開口23から調整バー22を挿入して調整ナット21の外周面に形成された溝21aに係合させて調整ナット21を回転させ、調整ナット21の位置を調整することができる。このように、フェーダ装置10を分解することなく調整ナット21の位置を調整することができる。
また、スライダ16が調整ナット21に衝突した時の衝撃を緩和するための緩衝材25が、調整ナット21に設けられる。図3は、緩衝材25が取り付けられていない状態を示しており、図4は緩衝材25が取り付けられた状態を示している。図4の例では、緩衝材25は環状形のゴムなどであり、図3の段差21bを利用して取り付けられる。なお、本発明によると、緩衝材25は図4の例に限定されず衝撃を緩和できる他の適切なものであってもよい。
さらに、図1が示すように限界位置調整機構20には、調整ナット21の外周面に接触するようにブレーキ材27が取り付けられている。このブレーキ材27が調整ナット21の外周面と接触することで、位置調整後の調整ナット21部の回転を抑制する。これにより、調整ナット21の位置を調整した後、調整ナット21の位置がずれにくくなる。このブレーキ材27の材質は例えばレジクエントであってよいが、これに限定されず調整ナット21の位置ずれを抑制できる他の適切な材質であってもよい。
次に、限界位置調整機構20によるオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚の調整について説明する。
スライダ16の移動限界位置は調整ナット21により定められる。即ち、音量調整又は光量調整の際、操作者が操作レバー18を摺動させてスライダ16を移動させるが、スライダ16は調整ナット21に衝突して係止される。従って、調整ナット21の位置によりスライダ16の移動限界位置が定められる。スライダ16の移動限界位置を調整する場合は、上述のように調整バー22を用いてガイドバーに螺合した調整ナット21を回転させることで、調整ナット21の位置を調整できる。従って、調整ナット21の位置を調整することでスライダ16の移動限界位置が定められる。
図1が示すように、平行板のプリント基板12には、互いに平行に延びる2対の直線抵抗体12a及び直線集電体12bが形成されている。この直線抵抗体12aの両端部は導体部となっており、これら導体部に挟まれる部分は抵抗部となっている。上述したように操作レバー18を摺動させてスライダ16を移動させると、スライダ16に取り付けられたブラシが直線抵抗体12aと直線集電体12bに接触しながらスライダ16と共に移動する。このスライダ16の位置に従った抵抗値を得ることができる。
ここで、本発明の実施形態によると、スライダ16はガイドバー14aの両端部に設けられた調整ナット21の位置で係止させられる。操作者が操作レバー18を摺動させて、調整ナット21により係止させられている位置からスライダ16を移動させ、スライダ16のブラシを直線抵抗体12aの導体部から抵抗部へ接触させる。この時、スライダ16のブラシの接触個所が直線抵抗体12aの導体部から抵抗部になるまでの距離は調整ネットの位置により定められる。
従って、調整ナット21を回してその位置を調整することで、スライダ16のブラシの接触箇所が直線抵抗体12aの導体部から抵抗部になるまでの距離を変更することができ、操作者は自分の好みに合ったオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚を得ることができる。
本発明によると、限界位置調整機構は調整ナット21によるものに限定されず、同様の機能を有する他の機構であってもよい。
例えば、限界位置調整機構は図6に示されるものであってもよい。図6(A)は平面図であり、図6(B)は図6(A)のA−A線矢視図であり、図6(C)及び図6(D)は図6(A)のB−B線の断面図である。
図6の例では、限界位置調整機構30は、ガイドバーに移動可能に係合してスライダ16の移動を係止し、ケース外部まで延びている延出部31aを有する係止部材31と、ガイドバーの軸方向と平行にケースに形成されたガイドスリット32(図6(B)参照)と、ガイドバーの軸方向と垂直に延び所定の間隔でケースに形成された複数の係止スリット33(図6(B)参照)とから構成される。係止部材31は、例えば平板状の部材であり、その中心部付近に横長の貫通孔34(図6(C)及び図6(D)参照)が形成される。この横長の貫通孔34にはガイドバー14aが貫通している。
この限界位置調整機構30の機能について説明する。
操作者は、係止部材31に一体的に形成された延出部31aをガイドスリット32を通してガイドレールの軸方向に移動させることができる。そして、所望の位置で延出部31aを係止スリット33内に移動させる。これにより、係止部材31をガイドレールの軸方向に固定することができる。なお、図6(C)及び図6(D)が示すように、係止部材31の固定状態を維持するために、係止部材31の横長の貫通孔34には突出部36が設けられることが好ましい。これにより、延出部31a、即ち、係止部材31を図6(C)の位置から図6(D)の位置へ移動させる時に突出部36を乗り超えるのに若干の抵抗があるが、図6(D)の位置から係止部材31がずれることが抑制される。なお、ガイドスリット32及び係止スリット33と鉛直方向に整合する位置に、係止部材31の下部に係合する溝をケース11に一体的に形成しておき、この溝とガイドスリット32及び係止スリット33によりガイドバー14aの軸方向に係止部材31をケース11に対して固定させることができる。
このように、図6の例でもスライドの移動を係止する係止部材31の位置を調整することができる。これにより、操作者は、同様に自分の好みに合ったオンオフスイッチ感覚又は音量増加感覚を得ることができる。
本発明のフェーダ装置10は、更に、スライダ16とガイドバー(この例では直線棒材14a)との摺動抵抗又は摺動トルクを可変に調整する摺動抵抗調整機構40を有する。
図2に示すように、本発明において、スライダ16は、ガイドバーの少なくとも一部(この例では直線棒材14b)を挟持する2枚の摺動挟持部16a,16bを有する。スライダ16は、この例では、金属との摺動抵抗又は摺動トルクの小さい樹脂製であり、摺動挟持部16a,16bは、スライダ16と一体に成形されている。なお、本発明はこの構成に限定されず、摺動挟持部16a,16bの一方又は両方を材料の異なる別部品として構成してもよい。
図2が示すように、摺動抵抗調整機構40は、ガイドバー14aに対向する位置において操作レバー18に設けられた貫通雌ネジ部18bと、ガイドバーと接触するブレーキ板43と、貫通雌ネジ部18bと螺合し先端部がブレーキ板43を押圧する雄ネジ部材41とからなる。
この構成により、貫通雌ネジ部18bと螺合する雄ネジ部材41の先端部によるブレーキ板43への押圧力を調整することで、ブレーキ板43とガイドバー(この例では直線棒材14a)との接触圧力を可変に調整する。これにより、摺動抵抗又は摺動トルクを微調整することができる。なお、図2のようにブレーキ材43を収容するための凹部44がスライダに設けられることが好ましい。
この雄ネジ部材41は、そのネジ部にゆるみ止め用の弾性樹脂(例えばナイロン樹脂)が融着され、その弾性反発力で摩擦保持力を発生させてゆるみ止め効果を得るようになっている。更に、図2に示すように、雄ネジ部材41は、雄ネジ部材を軸心を中心に回転させるための係合孔41aを有する。この係合孔は、六角孔又は矩形孔であるのが好ましいが、ドライバー用のプラス孔又はマイナス孔であってもよい。
図5に示すように、ケース11は、そのカバー11bに雄ネジ部材41と整合する位置に貫通孔11eを有する。この貫通孔11eが形成される位置は、例えば図5が示すように操作レバー18のストローク端、即ち、スライダ16が係止部材である調整ナット21に係止されている位置である。この場合に、貫通孔11eは横長であるのが好ましい。貫通孔11eを横長に形成することにより、調整ナット21の位置をどの位置に調整しても係合孔41aをケース外部に露出させることができる。即ち、図5に示すように、操作レバー18がストローク端に位置している状態で、ケースに設けられた貫通孔11eを通して細長い調整バーを係合孔41aに係合させ調整バーを回転させて、摺動抵抗又は摺動トルクを自由に微調整できるように構成されている。
この構成により、スライダ16の所定位置で、ケースに設けられた貫通孔11eを通して細長い調整バーで、雄ネジ部材41を回転させることができ、フェーダ装置10を分解することなく、摺動抵抗又は摺動トルクを微調整することができる。なお、この摺動抵抗調整機構40は、図1及び図5の限界位置調整機構20と組み合わせる代わりに、図6の限界位置調整機構30とも同様に組み合わせることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できることは勿論である。
本発明の実施形態によるフェーダ装置を示す全体平面図である。 図1のA-A線における断面図である。 本発明の実施形態による限界位置調整機構を示す斜視図である。 図3の調整ナットに緩衝材が取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1のフェーダ装置にケースカバーが取り付けられた状態を示す平面図である。 図6(A)は本発明の別の実施形態によるフェーダ装置を示す全体平面図であり、図6(B)は図6(A)のA−A線矢視図であり、図6(C)及び図6(C)は図6(A)のB−B線の断面図である。 従来の直線型マニュアルフェーダの一例を示す模式図である。 特許文献1の「直線型フェーダ装置」の模式図である。 特許文献2の「フェーダー装置」の模式図である。
符号の説明
10 フェーダ装置
11 ケース、11a ケース本体、11b ケースカバー
11c スリット孔、11d シール板、11e 貫通孔
12 抵抗基板、12a 抵抗体、12b 集電体、12c 端子
14 ガイドバー、14a,14b 直線棒材
16 スライダ、16a,16b 摺動挟持部
18 操作レバー、18a ノブ、18b 貫通雌ネジ部
20 限界位置調整機構
21 調整ナット、21a 溝
22 調整バー
23 開口
25 緩衝材
26 ブレーキ材
30 限界位置調整機構
31 係止部材、31a 延出部
32 ガイドスリット
33 係止スリット
34 貫通孔
36 突出部
40 摺動抵抗調整機構
41 雄ネジ部材、41a 係合孔





Claims (8)

  1. 互いに平行に延びる抵抗体及び集電体を有する抵抗基板と、抵抗基板に沿って延びるガイドバーと、該ガイドバーに摺動自在に案内され、抵抗体及び集電体に接触して摺動するブラシを有するスライダと、該スライダに固定され外部まで延びる操作レバーと、を備えるフェーダ装置であって、
    前記スライダの移動限界位置を調整可能にする限界位置調整機構が設けられており、
    前記限界位置調整機構は、ガイドバーに螺合することでガイドバーに対して移動可能であり前記スライダの移動を係止する係止部材を有する、ことを特徴とするスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  2. 前記係止部材には、スライダが衝突する位置に緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項に記載のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  3. 前記係止部材は中心に貫通孔が形成された調整ナットであり、該貫通孔は前記ガイドバーに螺合しており、
    前記調整ナットの外周面には所定間隔で複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  4. 前記抵抗基板、ガイドバー、スライダ及び操作レバーを内部に収容するケースを備え、
    該ケースには、前記調整ナットの外周面に対向する所定位置に開口が形成されていることを特徴とする請求項に記載のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  5. 前記ケースには、前記調整ナットの外周面に接触して調整ナットの回転を抑制するブレーキ材が取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  6. 互いに平行に延びる抵抗体及び集電体を有する抵抗基板と、抵抗基板に沿って延びるガイドバーと、該ガイドバーに摺動自在に案内され、抵抗体及び集電体に接触して摺動するブラシを有するスライダと、該スライダに固定され外部まで延びる操作レバーと、を備えるフェーダ装置であって、
    前記スライダの移動限界位置を調整可能にする限界位置調整機構が設けられており、
    前記抵抗基板、ガイドバー、スライダ、及び操作レバーを内部に収容するケースを備え、
    前記限界位置調整機構は、
    ガイドバーに移動可能に係合してスライダの移動を係止し、ケース外部まで延びている延出部を有する係止部材と、
    ガイドバーの軸方向と平行に前記ケースに形成されたガイドスリットと、
    ガイドバーの軸方向と垂直に延び所定の間隔で前記ケースに形成された複数の係止スリットとから構成され、
    前記係止部材の延出部は、前記ガイドスリット又は係止スリットからケース外部へ延びており、
    前記延出部は前記ガイドスリットと複数の係止スリットとの間で移動できるように、ガイドスリットは前記複数の係止スリットと結合されていることを特徴とするスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  7. 前記スライドとガイドバーとの摺動抵抗を可変に調整する摺動抵抗調整機構を更に備え、
    該摺動抵抗調整機構は、ガイドバーに対向する位置に設けられた貫通雌ネジ部と、該貫通雌ネジ部と螺合し先端部がガイドバーを押圧する雄ネジ部材とからなる、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
  8. 前記摺動抵抗調整機構は、前記雄ネジ部材とガイドバーとの間に設けられたブレーキ部材をさらに有することを特徴とする請求項に記載のスライダ位置調整機能付きフェーダ装置。
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