JP4462939B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるディジタル複写機、レーザプリンタおよびレーザファクシミリ等に用いられ被走査面を光ビームで走査する光走査装置、ならびに、このような光走査装置を用いる走査により感光体に潜像を形成し、それを可視化して画像形成を行う画像形成装置に係り、特に、光走査装置と感光体の組み合わせを複数組用いてカラー画像等の画像を形成するタンデム式の画像形成装置に用いるのに好適な光走査装置および画像形成装置に関するものである。
レーザプリンタ、ディジタル複写機およびレーザファクシミリ等に関連して広く知られた光走査装置は、一般に、光源からの光ビームを光偏向器により偏向させ、fθレンズ等の走査結像光学系により被走査面に向けて集光して被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットで被走査面を光走査(主走査)するように構成されている。被走査面の実体をなすものは、光導電性の感光媒体である感光体等の感光面であるが、例えば、4つの感光体を記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体に対応して設けられた複数の光源から放射された光ビームの光束を1組の偏向手段により偏向走査し、各感光体に対応する複数の走査結像光学系により各感光体に同時に露光して潜像を作り、これらの潜像を各々イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック等の異なる色の現像剤を使用する現像器で可視化した後、これら可視像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写し定着することによって、カラー画像を得ることができる。
このように、光走査装置と感光体の組み合わせを複数組使用して、2色画像、多色画像、またはカラー画像等を得るようにした画像形成装置は、「タンデム型画像形成装置」または「タンデム式画像形成装置」として知られており、特許文献1(特許第2725067号公報)等に開示されている。また、このようなタンデム式画像形成装置の一種として、前述の如く、複数の感光体が単一の光偏向器を共用する方式のものが、前記特許文献1や、特許文献2(特開平9‐127443号公報)および特許文献3(特開2001‐33720号公報)等に開示されている。
前記特許文献2には、単一の光偏向器に対して、両側方から互いに対向するように光ビームを入射させ、各々対応する走査結像光学系により被走査面に導かれる方式(以下、「対向走査方式」と称する)が示されており、特許文献4(特開2001‐350110号公報)等にもほぼ同様の方式が開示されている。また、前記特許文献3には、単一の偏向器の単一の方向から同一の偏向反射面に複数の光ビームを入射させ走査結像光学系により被走査面に導かれる方式(以下、「片側走査方式」と称する)が開示されている。
光偏向器を使用する画像形成装置は、一般的に、光偏向器の偏向反射面の倒れを補正するために、副走査方向においては、光偏向器と被走査面は共役関係となっている。上述した対向走査方式や片側走査方式等のように、各色について光偏向器を共通に使用する画像形成装置においては、各色について同一の結像光学系をそれぞれ用いるため、光偏向器の偏向反射面から各色の被走査面までの光路長は、同一すなわち共通である必要がある。つまり、各色についての共役長を一定にする必要がある。そこで、前記画像形成装置においては、記録紙の搬送方向に並設される被走査面となる感光体から光偏向器まで光路長を全色で一致させるために、副走査方向に光路を適宜折返し各感光体の同一の位置に同一の角度で入射するように光路を調整している。各色の光路は、記録紙搬送方向の各感光体の間隔により調整し、光路長を一致させるようにしている。更に、装置の小型化のために光偏向器やその他の光学素子を保持固定している光学箱の小型化も重要であり、限られたスペースで光路を調整し各色の光路長を一致させる必要がある。
複数色に対して光偏向器を共通に使用する前記対向走査方式および片側走査方式においては、上述したように、各色における光路長を一致させるため、折返しミラー等を用いて光路長を調整し、光偏向器の偏向反射面から各感光体までの距離の差を吸収するようにしている。しかしながら、搭載する走査結像光学系を様々な機種において共通使用する場合には、記録紙搬送方向の感光体の間隔に対する自由度が小さいことが多い。特に、前記感光体の間隔が長くなる場合への対応が困難である。
また、高速機においては、感光体の寿命を長くするために感光体径を大きくすることが望ましい。感光体の間隔は、感光体の偏芯等を考慮し、感光体径の整数倍のピッチで配置することが色ずれ低減に効果的であり、感光体径が大きくなる高速機では、感光体の間隔も自ら長くならざるを得ない。一方、低速機では、装置小型化に向け感光体径が小さいことが望ましく、感光体間隔は狭くなる。
このような高速機と低速機の両者について、前記走査結像光学系を共通化しようとした場合には、光偏向器の反射面から被走査面までの光路長は、高速機に合わせると低速機では光路長が長すぎて折り返すミラー枚数が多くなったり、光路調整のためのスペースの確保が必要で装置が大型化してしまう。また、光路長が低速機に合っている場合には、高速機においては、光偏向器から最も遠い感光体までの光路長に対し、走査結像光学系の共役長が短くなってしまい、成立しない。したがって、それぞれについて、光路長の異なる走査結像光学系を用いることで、光路長の問題を個別に解決することは可能であるが、部品の共通化による低コスト化などの観点からは、望ましいことではない。また、感光体間隔の長い高速機に対応させるために、走査結像光学系の光路長を長くした場合に、光偏向器で偏向する画角が狭くなるので、主走査方向について同一の書込幅を得る場合には、画周波数が大きくなり高密度書込への負担が大きくなるなどという問題も生じる。特に、片側走査方式においては、偏向反射面から最も離れた感光体までの距離は、対向走査に比べ長くなり、感光体間隔が長い高速機については、一層大きな問題となる。
これに対して、感光体間隔によらず、共通の走査結像光学系を用いることを可能とする方式による画像形成装置が、例えば特許文献5(特開2003‐1865号公報)等に開示されている。この方式は、光源、光偏向器、走査結像光学系およびそれぞれの光学素子を保持する光学箱からなる光走査装置を感光体の数と同じだけ設ける方式である。しかしながら、この方式では全ての光学素子、光偏向器および光学箱の全てが、感光体と同じ数だけ必要となり、製造コスト等の高額化は避けられない。さらに、多数の光走査装置を配置するため、機械本体の小型化にも適していない。また、小型化のためには光偏向器と走査結像光学系との間の距離を短くして光走査装置を小型化し、走査結像光学系から感光体までの距離を長く取って、機械本体に組み付けることが望ましいが、走査結像光学系の倍率が拡大系となり、各光学素子の部品のばらつき、組み付けのばらつきによる光学性能の劣化が大きく、安定した光学性能を実現することが困難である。
また、近年では、カラー画像の高画質化が求められており、タンデム型の画像形成装置においては、各色の色ずれを低減することが重要な課題となっている。さらに、特許文献6(特開2003‐177345号公報)等には、同一の感光体で2色の現像を行う技術について開示されている。
特許第2725067号公報 特開平9−127443号公報 特開2001−33720号公報 特開2001−350110号公報 特開2003−1865号公報 特開2003−177345号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、光走査装置を、走査結像光学系の光路長を長くすることなく、高速機にも低速機にも共通に使用することを可能とする光走査装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能となり、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれを抑制することが可能となる上、感光体の間隔の変化に対応が容易な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや連続プリント時の色味の変化の発生を抑制することが可能な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや連続プリント時の色味の変化の発生を抑制することが可能な他の光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれの発生を抑制し、その上振動を低減して画像上のバンディングを抑制することが可能な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生を効果的に抑制することが可能な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生をさらに効果的に抑制することが可能な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生を一層効果的に抑制することが可能な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、光偏向器の回転数を上げることなく、低消費電力で高速化、高密度化を達成することができ、そして走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生を抑制することが可能な光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、色ずれが無く、高品位な画像再現性を確保することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、フルカラータンデム型の画像形成装置において、色ずれが無く、高品位な画像再現性を確保することができる画像形成装置を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る光走査装置は、上述した目的を達成するために、
ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色にそれぞれ対応する4個の光源と、
前記4個の光源から放射された光束を、それぞれカップリングする第1光学系と、
記第1の光学系からの光束を、それぞれ主走査方向に長いほぼ線状に集光する第2光学系と、
記第2光学系を介して出射された前記4個の光源のうちの2個の光源からの光束を一方の偏向手段により、残りの2個の光源からの光束を他方の偏向手段により、別々に偏向走査するための別々の回転軸によって回転支持された2組の偏向手段と、
前記2組の偏向手段により走査偏向された光束を、各色に対応する被走査面上にそれぞれ集光する走査光学系とを有し、
前記2組の偏向手段は、各々当該偏向手段に対応する光束全てを、同一位相の反射面で反射偏向する手段であり、
前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系、前記2組の偏向手段および前記走査光学系における各光学素子は、単一の光学箱に保持収容されており、且つ
前記2組の偏向手段は、前記走査光学系の少なくとも一部を挟んで前記光学箱内の外側両端の内壁に互いに対峙して配置されており、
前記2組の偏向手段の並ぶ方向と前記各色に対応する被走査面が並ぶ方向が平行であることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項に記載の光走査装置であって、
前記走査光学系が、最も前記偏向手段に近く配置されるレンズを樹脂で形成するとともに、
前記偏向手段における光学素子は、前記光学箱内の他の光学素子とは異なる空間に隔離されて配置され、該偏向手段における光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とする
ことを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項に記載の光走査装置であって、
前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系および前記走査光学系における各光学素子は、単一の光学箱に保持収容され、且つ
前記2組の偏向手段は、前記走査光学系の少なくとも一部を挟んで前記光学箱の外側両端に互いに対峙して配置され、そして
前記2組の偏向手段のうちの少なくとも一つの偏向手段についての前記光学箱内からの光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とする
ことを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項1に記載の光走査装置であって、
複数の光学箱を有し、
前記複数の光学箱の各光学箱内に、それぞれ、前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系、前記走査光学系および1組の前記偏向手段が配置され、
前記複数の光学箱内に配置される前記偏向手段は、前記各光学箱内の走査光学系の少なくとも一部を挟んで互いにほぼ対峙して配置されていることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項に記載の光走査装置であって、
前記走査光学系が、最も前記偏向手段に近く配置されるレンズを樹脂で形成するとともに、
前記偏向手段における光学素子は、前記光学箱内の他の光学素子とは異なる空間に隔離されて配置され、該偏向手段における光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とする
ことを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項の光走査装置であって、
前記走査光学系は、それに対応する前記偏向手段によって反射偏向される光ビームの一部もしくは全ての光ビームで共有する少なくとも1枚の走査レンズを含み、
前記走査レンズは、主走査方向について強い屈折力を持ち且つ副走査方向についての屈折力はゼロである
ことを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項の光走査装置であって、
前記2組の偏向手段が、互いに逆方向に偏向走査する手段であることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項の光走査装置であって、
前記光源が、単一の光源装置から複数の光束を射出するマルチビーム光源装置を含むことを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る画像形成装置は、
光走査装置により感光体表面を走査して画像を形成する画像形成装置であって、
前記光走査装置が、請求項1〜請求項のいずれか1項の光走査装置を含むことを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係る画像形成装置は、
光走査装置により感光体表面を走査して画像を形成するとともに、これら光走査装置と感光体の組み合わせを複数組用いてフルカラー画像を得るフルカラータンデム型の画像形成装置であって、
前記光走査装置が、請求項1〜請求項8のいずれか1項の光走査装置を含むことを特徴としている。
本発明によれば、光走査装置を、走査結像光学系の光路長を長くすることなく、高速機にも低速機にも共通に使用することを可能とする光走査装置および画像形成装置を提供することができる。
すなわち本発明の請求項1の光走査装置によれば、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色にそれぞれ対応する4個の光源と、
前記4個の光源から放射された光束を、それぞれカップリングする第1光学系と、
記第1の光学系からの光束を、それぞれ主走査方向に長いほぼ線状に集光する第2光学系と、
記第2光学系を介して出射された前記4個の光源のうちの2個の光源からの光束を一方の偏向手段により、残りの2個の光源からの光束を他方の偏向手段により、別々に偏向走査するための別々の回転軸によって回転支持された2組の偏向手段と、
前記2組の偏向手段により走査偏向された光束を、各色に対応する被走査面上にそれぞれ集光する走査光学系とを有し、
前記2組の偏向手段は、各々当該偏向手段に対応する光束全てを、同一位相の反射面で反射偏向する手段であり、
前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系、前記2組の偏向手段および前記走査光学系における各光学素子は、単一の光学箱に保持収容されており、且つ
前記2組の偏向手段は、前記走査光学系の少なくとも一部を挟んで前記光学箱内の外側両端の内壁に互いに対峙して配置されており、
前記2組の偏向手段の並ぶ方向と前記各色に対応する被走査面が並ぶ方向が平行であることにより、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、高速機にも低速機にも共通に使用することが可能となり、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれを抑制することが可能となる上、感光体の間隔の変化にも対応がし易くなる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項に記載の光走査装置において、前記走査光学系が、最も前記偏向手段に近く配置されるレンズを樹脂で形成するとともに、前記偏向手段における光学素子が、前記光学箱内の他の光学素子とは異なる空間に隔離されて配置され、該偏向手段における光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とすることにより、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや連続プリント時の色味の変化の発生を抑制することが可能となる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項1に記載の光走査装置において、前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系および前記走査光学系における各光学素子は、単一の光学箱に保持収容され、且つ
前記2組の偏向手段は、前記走査光学系の少なくとも一部を挟んで前記光学箱の外側両端に互いに対峙して配置され、そして
前記2組の偏向手段のうちの少なくとも一つの偏向手段についての前記光学箱内からの光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とすることにより、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや連続プリント時の色味の変化の発生を抑制することが可能となる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項1に記載の光走査装置において、複数の光学箱を有し、
前記複数の光学箱の各光学箱内に、それぞれ、前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系、前記走査光学系および1組の前記偏向手段が配置され、
前記複数の光学箱内に配置される前記偏向手段は、前記各光学箱内の走査光学系の少なくとも一部を挟んで互いにほぼ対峙して配置されることにより、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれの発生を抑制し、その上振動を低減して画像上のバンディングを抑制することが可能となる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項に記載の光走査装置において、前記走査光学系が、最も前記偏向手段に近く配置されるレンズを樹脂で形成するとともに、
前記偏向手段における光学素子は、前記光学箱内の他の光学素子とは異なる空間に隔離されて配置され、該偏向手段における光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とすることにより、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生を効果的に抑制することが可能となる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項の光走査装置において、前記走査光学系が、それに対応する前記偏向手段によって反射偏向される光ビームの一部もしくは全ての光ビームで共有する少なくとも1枚の走査レンズを含み、前記走査レンズが、主走査方向について強い屈折力を持ち且つ副走査方向についての屈折力はゼロであることにより、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生をさらに効果的に抑制することが可能となる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項の光走査装置において、前記2組の偏向手段が、互いに逆方向に偏向走査する手段であることにより、特に、走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生を一層効果的に抑制することが可能となる。
本発明の請求項の光走査装置によれば、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項の光走査装置において、前記光源が、単一の光源装置から複数の光束を射出するマルチビーム光源装置を含むことにより、特に、光偏向器の回転数を上げることなく、低消費電力で高速化、高密度化を達成することができ、そして走査結像光学系の光路長を長くすることなしに、感光体の間隔にかかわらず、共通に使用することが可能で、しかも温度変化の影響による光学特性の変化が小さく、色ずれや色味の変化の発生を抑制することが可能となる。
本発明の請求項の画像形成装置によれば、光走査装置により感光体表面を走査して画像を形成する画像形成装置において、前記光走査装置が、請求項1〜請求項のいずれか1項の光走査装置を含むことにより、特に、色ずれが無く、高品位な画像再現性を確保することが可能となる。
本発明の請求項10の画像形成装置によれば、光走査装置により感光体表面を走査して画像を形成するとともに、これら光走査装置と感光体の組み合わせを複数組用いてフルカラー画像を得るフルカラータンデム型の画像形成装置において、前記光走査装置が、請求項1〜請求項のいずれか1項の光走査装置を含むことにより、特に、フルカラータンデム型の画像形成装置において、色ずれが無く、高品位な画像再現性を確保することが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の光走査装置および画像形成装置を詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置の構成を示している(請求項1に対応する)。図1は、4個の感光体を用いたタンデム型カラー機に対応する光走査装置の主として光ビームの偏向以後の部分の構成を模式的に示す図、図2は、光走査装置の各ビームについて同様の光源から被走査面に至る光学系の構成を模式的に示す図である。
図1および図2に示す光走査装置は、光源1、第1光学系2、絞り3、第2光学系4、光偏向器5、第1走査光学系6、第2走査光学系7、感光体8および光学箱9を具備している。第1走査光学系6と第2走査光学系7とで走査結像光学系である第3光学系を構成している。図1には示しておらず、図2には明確に示していないが、光源1は、ブラックK、シアンC、マゼンタMおよびイエローYの各色にそれぞれ対応する光ビームを射出する4個の光源(1K,1C,1M,1Y)からなり、第1光学系2も各色にそれぞれ対応する光ビームをカプリングする4個の第1光学系(2K,2C,2M,2Y)からなり、絞り3も各色にそれぞれ対応する光ビーム径を制限する4個の絞り(3K,3C,3M,3Y)からなり、さらに第2光学系4も各色にそれぞれ対応する光ビームを主走査方向に長いほぼ線状に集光する4個の第2光学系(4K,4C,4M,4Y)からなり、これらは、図1に示す光学箱9内に収容されている。
また、図2には明確に示していないが、偏向手段を構成する光偏向器5は、ブラックKおよびシアンCに共通に用いられる第1の光偏向器5aと、マゼンタMおよびイエローYに共通に用いられる第2の光偏向器5bとの2組の光偏向器で構成される。なお、光偏向器5aのブラックKおよびシアンCに対応する偏向反射面は、図1に示すように各色毎のポリゴンミラーからなる偏向反射面5Kおよび5Cを同期回転させる構成としてもよいし、一体のポリゴンミラー偏向反射面としてもよい。同様に、光偏向器5bのマゼンタMおよびイエローYに対応する偏向反射面は、図1に示すように各色毎のポリゴンミラーからなる偏向反射面5Mおよび5Yを同期回転させる構成としてもよいし、一体のポリゴンミラー偏向反射面としてもよい。いずれにせよ、前記第1の光偏向器5aは、対応するブラックKおよびシアンCについての光ビームを同一回転位相の反射面で反射偏向し、前記第2の光偏向器5bは、対応するマゼンタMおよびイエローYについての光ビームを同一回転位相の反射面で反射偏向する。
第1走査光学系6もブラックKおよびシアンCに共通に用いられる第1の第1走査光学系6aと、マゼンタMおよびイエローYに共通に用いられる第2の第1走査光学系6bとの2つの第1走査光学系で構成され、第2走査光学系7は、ブラックK、シアンC、マゼンタMおよびイエローYの各色の光ビームにそれぞれ対応する4個の第2走査光学系7K、7C、7Mおよび7Yで構成され、被走査面となる感光体8もブラックK、シアンC、マゼンタMおよびイエローYの各色の光ビームにそれぞれ対応する4個の感光体8K、8C、8Mおよび8Yで構成される。これら第1走査光学系6(6a,6b)および第2走査光学系7(7K,7C,7M,7Y)によって構成される走査結像光学系SLによって、光偏向器5aおよび5bにて走査偏向された複数の光ビームを、各色に対応する感光体8(8K,8C,8M,8Y)の被走査面上にそれぞれ集光する。さらに、各色の光ビームを感光体8(8K,8C,8M,8Y)に所定の入射条件で入射させるべく光路を偏向させる反射偏向ミラー10(10K1,10K2,10C1,10M1,10M2,10Y1,10Y2)を適宜設ける。上述した光偏向器5(5a,5b)、第1走査光学系6(6a,6b)、第2走査光学系7(7K,7C,7M,7Y)および反射偏向ミラー10(10K1,10K2,10C1,10M1,10M2,10Y1,10Y2)も図1に示す光学箱9内に収容されている。
図1および図2に示す光走査装置における作用および特徴についてさらに説明する。図2に示すように、光源1(1K,1C,1M,1Y)から射出された光ビーム光束は、第1光学系2(2K,2C,2M,2Y)によりそれぞれ平行光束(完全な平行光束でなく、弱い収束光束または弱い発散光束でも良い)にそれぞれカップリングされる。カップリングされた光ビーム光束は、被走査面8上で所望のビームスポット径を得るための開口を有する絞り3(3K,3C,3M,3Y)を通過した後、第2光学系4(4K,4C,4M,4Y)を通過し、回転ポリゴンミラー(回転多面鏡)を用いて構成した光偏向器5(5a,5b)の近傍で主走査方向に細長い線像を形成する。光偏向器5(5a,5b)で偏向走査された光ビーム光束は、第3光学系となる走査結像光学系SLを構成する第1走査光学系6(6a,6b)および第2走査光学系7(7K,7C,7M,7Y)を通過し、それぞれ対応する色の感光体8(8K,8C,8M,8Y)の外周の被走査面上をほぼ等速に走査するとともに被走査面上近傍で集光する。
本発明の第1の実施の形態である4個の感光体を用いたタンデム型カラー機に対応する光走査装置について、図1を参照してさらに説明する。光学箱9の内部には、回転多面鏡を用いた2つの光偏向器5aと光偏向器5bとが、第1走査光学系6(6a,6b)と第2走査光学系7(7K,7C,7M,7Y)の一部とを挟んで当該光学箱9の外側両端の内壁近傍に互いにほぼ対峙して配置されている。2つの光偏向器5の一方、すなわち第1の光偏向器5aの回転ポリゴンミラーに入射される光ビームは、ブラックKおよびシアンCの2色(つまり、2つの感光体8Kおよび8C)に対応するもので、それぞれ副走査方向に距離を存し、主走査方向に重なって回転ポリゴンミラーの同一回転位相の反射面に入射されて、いわゆる片側走査方式の形態を呈している。同様に、2つの光偏向器5の他方、第2の光偏向器5bの回転ポリゴンミラーに入射される光ビームは、マゼンタMおよびイエローYの2色(つまり、2つの感光体8Mおよび8Y)に対応するもので、それぞれ副走査方向に距離を存し、主走査方向に重なって回転ポリゴンミラーの同一回転位相の反射面に入射されて、いわゆる片側走査方式の形態を呈している。ここでは、光偏向器5aおよび5bの各々における各色に対応する光ビームは、副走査方向に所定の距離を存し、互いに平行な状態で光偏向器5aまたは5bの各回転ポリゴンミラーに入射される例について説明しているが、各光ビームが回転ポリゴンミラーに副走査方向に角度を持って入射する、いわゆる斜入射光学系を用いても構わない。
このように、一つの回転ポリゴンミラーによる光偏向器5が2つの感光体に対応する光ビームを偏向することにより、従来の特許文献3等に示されたような片側走査方式において4つの感光体に対応する光ビームを偏向する光走査装置に比べて、記録紙搬送方向についての感光体の間隔の変化に柔軟に対応することが可能となる。つまり、上述した高速機から低速機に至る様々な感光体の間隔に対応することができる。
例えば、従来、特許文献3等の片側走査方式の光走査装置においては、図8に示すように、4つの感光体8K′,8C′,8M′,8Y′に対応するため、光偏向器5′の回転ポリゴンミラーおよび走査光学系6′から最も離れた感光体8Y′と最も近い感光体8K′との間隔が長く、感光体間隔Dが広い機種である高速機への対応が困難であった。
それに対して、この実施の形態によれば、図1に示すように、各光偏向器5aまたは5bが、それぞれ2つの感光体8Kおよび8C、または2つの感光体8Mおよび8Yに対応すればよいため、感光体間隔Dが広がった場合においても、新たに光偏向器5の回転ポリゴンミラーから感光体8までの光路長を長くするようにした光学系を用いる必要はない。先に述べた従来の片側走査方式では、感光体間隔Dの3倍の長さ(D+D+D=3D)に対応するための光路長LY′等が必要であったが、この実施の形態によれば、感光体間隔Dにのみ対応すればよく、LY等の光路長で対応可能となる(なお、この場合、図1と図8における感光体間隔Dは同一であるとする)。
つまり、中低速器等の短い感光体間隔のシステムでは、一般に感光体8のドラム径も小さいが、このような場合には、図1および図8(図1における2つの感光体8Kと8Cまたは8Mと8Yの間隔とほぼ等しい間隔内に小径の感光体を4つ配置する)のどちらの形でも対応可能である。しかし、高速機の場合には、図1に示すような本発明に係る形態とすることによって、光学系の一部を共通化することが可能となる。
さらに、この実施の形態のように4色タンデム方式の場合、対向走査方式においては、光偏向器の片側で受け持つ感光体の数は2つであるが、光偏向器の回転ポリゴンミラーを挟んで配置される2つの感光体の間隔を広く設定する場合には、周辺の感光体は回転ポリゴンミラーから遠ざける必要があり、片側走査方式の場合と同様に感光体間隔の長い高速機への対応が難しかった(すなわち、図1における左右の回転ポリゴンミラーを重ね合わせたとき、中心の2つの感光体の間隔を確保することが困難である)。
このような本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置によれば、従来の片側走査方式に比べて感光体間隔の変化に対応し易く、さらにそれぞれ回転ポリゴンミラーを用いた2つの光偏向器5aと5bをほぼ対峙させて使用し、光学箱9における走査光学系6等を挟む外側両端の光学箱9の内壁近傍に配置することによって、両光偏向器5aおよび5bの回転ポリゴンミラー間、さらには走査光学系6等の間隔、を自由に設定することが可能となり、中央部の2つの感光体(8Cと8M)の間隔にも対応し易くなり、上述した対向走査方式における課題も解決することができる。
さらに、回転ポリゴンミラーを有する光偏向器5aおよび5bを光学箱9の外側両端に配置し、そして、2組の回転ポリゴンミラーについての光学箱9内からの光ビームの入出射は、透過性の平行平板11a,11bを介して行うことによって、走査光学系6等を構成するレンズ等の光学要素に伝わる回転ポリゴンミラーの熱の影響を各走査光学系6aおよび6b等について同一とすることができる。回転ポリゴンミラーを光学箱9の中央に2つ配置する場合には、上述した対向走査方式における課題を解決することができない。例えば、感光体8の間隔を狭くしたいときに弊害を生じる。また、図9に示すように光偏向器の回転ポリゴンミラーの一つを光学箱の中心近傍に配置する場合、2つの走査光学系のうちの一方は、発熱源となる回転ポリゴンミラーに両側から挟まれ、他方は1つの回転ポリゴンミラーからの熱の影響のみを受けることになり、光学箱内で温度差を生じてしまう。このように、左右の光学系で温度差が生じた場合には、左右の光学系の熱変形の差、特に主走査方向に強い屈折力を持ち、回転ポリゴンミラーと同じ空間に配置されるレンズの熱変形の差、によって、走査線の長さが異なってしまう。一般に、書込開始と書込終端で同期を取り、画素クロックの調整を行って走査線の長さを揃えることが行われてはいるが、この方法では、書込開始と終了の位置は調整することはできてもその間での主走査方向のドット位置を調整することはできず、画像上の色ずれ等を生じてしまう。このため、発熱源となる回転ポリゴンミラーは、走査光学系の少なくとも一部を挟んで両端に配置し、光学箱内の温度差、特に走査光学系間の温度差を生じさせないことが色ずれの低減に大きな効果を持つ。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態に係る光走査装置の構成について説明する(請求項および請求項に対応する)。
すなわち、図1と同様の部分には同符号を付した図4に示すように、複数の走査光学系間、例えば第1走査光学系6aと6bの温度差を低減するために、発熱源となる光偏向器5aおよび5bの回転ポリゴンミラーを前記第1走査光学系6aおよび6bとは別の空間に配置し、回転ポリゴンミラーへの光ビームの入射および回転ポリゴンミラーからの光ビームの射出は、透過性の平行平板11aおよび11bを介して行うことが望ましい。このような構成を採用したのが本発明の第2の実施の形態に係る光走査装置である。
特に、光走査装置に樹脂製の光学素子が用いられる場合、樹脂は、ガラスに比べて熱膨張係数が大きいため、温度変化により、樹脂製の光学素子に大きな形状変化が発生し、その光学素子の光学特性が変化する。大きな発熱を伴う回転ポリゴンミラーにより、光学箱9内の温度が上昇するとき、回転ポリゴンミラーが回転することにより作られる気流および光学箱9内の形状の違いなどにより、熱は一律に伝播または伝達されることはなく、回転ポリゴンミラーに最も近い走査光学系6aおよび6bは、回転ポリゴンミラーの回転方向に対応する主走査方向について、ある温度分布を持つ。
特に、前記走査光学系の温度分布は、回転ポリゴンミラーの回転に伴う気流に大きく影響され、書込終了端側で温度が高くなる傾向がある。
図1および図2と同様の構成において、本発明に係る2つの光偏向器5aおよび5bにおける回転ポリゴンミラーに同一物を使用する場合、それぞれの回転ポリゴンミラーの書込終端側は、図3に示すように、反転する。この結果、図3の図示左半部に配置される第1走査光学系6aと右半部に配置される第1走査光学系6bの温度分布は、主走査方向について互いに反転した分布となり、図示矢印方向に向かって高温となって、各第1走査光学系6bおよび6bの走査レンズ等の光学素子の形状変化または屈折率変化等の影響による走査線の長さや等速性は互いに異なったものとなる。
上述した通り、書込開始位置と書込終了位置を合わせることは可能であるが、これらの中間での主走査方向のドット位置の変化は補正することができず、これらの潜像を各々異なる色の現像剤を使用する現像器で可視化した後に、これらの可視像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写し定着することによって、カラー画像を得た際に、いわゆる「色ずれ」を生じてしまう。但し、同一の光偏向器の回転ポリゴンミラーを使用する2色に関しては、前述した走査レンズの温度分布による影響は、ほぼ同一の形態で発生するために、色ずれの発生は小さい。
このような問題は、連続出力する場合には、顕著に発生する。特に、連続出力枚数が多い場合には、光偏向器のポリゴンミラーの発熱により、各走査光学系のレンズの温度分布は漸次変化し、先に説明したような色ずれが発生して、その変動量も変化していく。この結果、最初に出力された画像と、最後に出力された画像で、色ずれにより色味が変化してしまうという問題もある。
第1の実施の形態において説明したように、光偏向器の回転ポリゴンミラーを光学箱内の両端の内壁近傍に配置することによって、光学箱内の温度、特に走査光学系部分の温度はほぼ一定とすることが可能であり、前述した色ずれの低減に有効な光学配置となるが、連続プリント時等に回転ポリゴンミラーで発生する気流等の影響による走査レンズの主走査方向の温度分布による、色ずれ、色味の変動の低減には、発熱源である回転ポリゴンミラーを、走査光学系と別の空間に配し、光ビームの回転ポリゴンミラーへの入射および回転ポリゴンミラーからの光ビームの射出は、透過性の平行平板11(11a,11b)を介して行うことが望ましい。
このような構成の光走査装置によれば、その基板、モータ部などによる発熱が大きい回転ポリゴンミラーと、温度変化による光学性能変化の大きい樹脂製レンズを用いる走査光学系を保持する空間とを平行平板を介して遮断することができ、光偏向器の発熱による熱が、少なくとも走査光学系を収容する空間へ伝播することを抑制することができる。この結果、低コストな樹脂製のレンズを走査光学系、特に光偏向器に最も近いレンズとして使用しても、各感光体に対応する走査光学系の温度分布のばらつきを効果的に低減した光走査装置を実現することができる。
また、図4に示すように、光偏向器5aおよび5bの回転ポリゴンミラーが配置される空間を第1走査光学系6a等が配置される空間よりも広くすることによって、回転ポリゴンミラーの熱を逃がすことができ、発熱の影響を低減することが可能である。
さらに、各光偏向器(回転ポリゴンミラー)5aおよび5bを光学箱9の外に配置し、回転ポリゴンミラーと走査光学系6aおよび6b等の光学素子を別体で支持させる構成とすることによって、気流の影響だけでなく、光学箱9を伝わる熱も遮断することが可能となる。このとき、光ビームの回転ポリゴンミラーにおける入出射は、透過性の平行平板11(11a,11b)を介して行う。この結果、気流による熱の影響と光学箱9を伝わる熱の影響を共に遮断することが可能となり、温度の影響による色ずれや色味の相違の問題を大幅に低減することが可能である。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態に係る光走査装置の構成について説明する(請求項に対応する)。
上述した第2の実施の形態の場合と同様の問題を解決するための他の実施の形態として、2つの光偏向器の回転ポリゴンミラーの回転方向を互いに逆方向とする方式が考えられる。これが本発明の第3の実施の形態に係る光走査装置である。すなわち、例えば図1および図3に示した構成において光偏向器5aおよび5bの回転ポリゴンミラーの回転方向は、共に反時計方向で同一であるが、これらの一方、例えば光偏向器5aの回転ポリゴンミラーの回転方向は、反時計方向としたまま、他方の光偏向器5bの回転ポリゴンミラーの回転方向を逆方向、つまり時計方向、として、光偏向器5aと5bの回転ポリゴンミラーの回転方向を互いに逆方向とする。
このように、光偏向器5aと5bの回転ポリゴンミラーの回転方向を、互いに逆方向とすることによって、上述した主として回転ポリゴンミラーの回転に起因する気流による走査光学系6aと6b等の主走査方向の温度分布の方向を、図1および図3の左右の走査光学系6aと6b等で一致させることができる。すなわち、走査開始端と走査終了端を、全ての感光体8(8K,8C,8M,8Y)で同一とすることが可能となり、温度分布発生による主走査方向のドット位置のずれを各色で整合させることができる。その結果、連続出力時においても画像上の色ずれの発生を大幅に低減させることが可能となる。
この実施の形態は、走査開始と走査終了の方向を合わせることを特徴としており、同一の回転ポリゴンミラー(同一方向に回転する回転ポリゴンミラー)を用いて、片側を副走査方向に反転させて設置した場合にもほぼ同様の効果を得ることができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態に係る光走査装置の構成について説明する(請求項および請求項に対応する)。
この第4の実施の形態による光走査装置においては、光学箱9を2つに分離し、各分離光学箱(9a,9b)にはそれぞれ回転ポリゴンミラーを有する光偏向器5(5a,5b)が1つずつ配置され、これら2つの分離光学箱(9a,9b)全体としては、走査光学系6(6a,6b)等を挟んで、2つの光偏向器5の回転ポリゴンミラーがほぼ対峙するように配置されている。具体的には、例えば、図1、図3および図4の構成における破線位置で分離する。すなわち、図1においては、中央部の2本の破線の位置で完全に分離し離間して配置された2つの分離光学箱とすることが望ましいが、単に2本の破線の位置にそれぞれ1枚ずつ仕切板を配設する構成としてもよい。図3および図4においては、中央部の1本の破線の位置で完全に分離し近接して配置された2つの分離光学箱とすることが望ましいが、単に1本の破線の位置に1枚の仕切板を配設する構成としてもよい。
この実施の形態によれば、感光体8の間隔の変化に対するレイアウト上の課題については上述した場合と同様の効果が得られる。また、色ずれについても各一方の分離光学箱内の温度は隣接する各他方の分離光学箱内に配置されている発熱源となる回転ポリゴンミラーの影響は受けにくく、該影響を低減することが可能で、また、第2および第3の実施の形態において説明したような形態をとることによって、連続出力時の色ずれにも低減することができる。
したがって、この実施の形態においては、光学箱を2つに分離することによって、上述した効果を維持しつつ、振動の影響による性能劣化および画像上に生じるバンディングの影響等を低減し、高品質な画像を提供することが可能となる。また、光学箱を2分化することによって、光学箱の大きさはほぼ半分となる。このため、一体化されている光学箱に対し、本体固定部(支持受け部)の支持間隔を短くすることができる。この結果、光学箱の振動を小さくすることが可能となり、画像上のバンディングを低減することが可能となる。また、振動が抑制されることにより、振動の影響が低減され、その支持受け部の支持間隔を短くしているため、光学箱の肉厚は薄くしても従来通りの効果を得ることが可能であり、光学箱を低コスト化することができる。
さらに、一つの光学箱は、2色分、すなわち感光体2つ分、の光学素子を配置すれば良く、その構造は簡略化でき、一層低コストに光学箱を実現することが可能となる。
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態に係る光走査装置の構成について説明する(請求項に対応する)。
走査結像光学系は、対応する偏向手段である光偏向器によって反射偏向される光ビームの一部もしくは全ての光ビームで共有する少なくとも1枚のレンズからなる走査光学系を含み、前記走査光学系を構成するレンズは、主走査方向に強い屈折力を持ち、副走査方向には屈折力はゼロかゼロに近いことが望ましい。共有される前記走査光学系のレンズは、副走査に屈折力をほとんど持たないので、主走査方向の断面形状は副走査方向に変化しない。このため、入射する光束が副走査方向にずれた場合においても等速性は劣化しない。また、主走査方向の結像性能の劣化も抑制することが可能である。また、光偏向器に最も近い走査光学系のレンズの副走査方向の屈折力がほぼゼロであるため、最も被走査面側の走査光学系のレンズは、正の強い屈折率を持つ。この結果、走査結像光学系の副走査倍率は縮小系となり、部品の組み付け誤差、部品の形状誤差などによる性能劣化を抑制することが可能である。また、副走査方向は、光偏向器の基点と被走査面が共役関係にあり、光偏向器の面倒れ補正機能を有していることはいうまでもない。
さらに、従来は、異なる感光体に導かれる走査光学系のレンズは副走査方向に重ねて配置されていたが、副走査方向に屈折力を持たないため、異なる感光体に導かれる光ビームに対して同一のレンズからなる走査光学系を使用することが可能となり低コスト化にも向いている。また、副走査方向に屈折力を持つレンズを重ねて走査光学系を構成するのではなく、一体的に成形した例もあるが、曲率を持った面を副走査方向に並べた形状を成形する場合、その加工精度に課題が多い。しかしながら、この実施の形態によれば副走査方向には屈折力を持たない平面形状であり、加工精度の面でも有利である。
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態に係る光走査装置に用いられる光源ユニットの構成について説明する(請求項に対応する)。
図5は、光源ユニットの構成図を示す。光源ユニットは、半導体レーザ101、102、ベース部材103、押え部材104、105、コリメートレンズ106、107、ホルダ部材108、光学ハウジングの取付壁109、ネジ110、111、アパーチャ112、スプリング121、ストッパ部材122および調節ネジ123を具備している。
半導体レーザ101および102は、各々主走査方向に所定角度、例えば、約1.5°微小に傾斜したベース部材103の裏側に形成した図示していない嵌合穴に個別に円筒状ヒートシンク部101−1および102−1を嵌合し、押え部材104、105の突起104−1および105−1をヒートシンク部の切欠部に合わせて発光源の配置方向を合わせ、背面側からネジ110で固定される。
また、コリメートレンズ106および107は、各々その外周をベース部材103の半円状の取付ガイド面103−2および103−3に沿わせて光軸方向の調整を行い、発光点から射出した発散ビームが平行光束となるよう位置決めされて接着される。なお、この例では、上述したように各半導体レーザからの光線が主走査面内で交差するように設定するため、光線に沿って嵌合穴および半円状の取付ガイド面103−2、103−3を傾けて形成している。ベース部材103は、ホルダ部材108に、円筒状係合部103−1を係合し、ネジ111を貫通孔108−2を介してネジ穴103−4、103−5に螺合して固定され光源ユニットを構成する。
上述した光源ユニットは、光学ハウジングの取付壁109に設けた基準穴109−1にホルダ部材108の円筒部108−1を嵌合し、表側よりスプリング121を挿入してストッパ部材122を円筒部突起108−3に係合することでホルダ部材108は取付壁109の裏側に密着して保持される。この時、スプリング121の一端を取付壁109の突起109−2に引っかけることで円筒部108−1の中心を回転軸とした回転力を発生し、回転力を係止するように設けた調節ネジ123により、光軸の周りθにユニット全体を回転しピッチを調節する。アパーチャ112は、各半導体レーザ毎に対応するスリットが設けられ、光学ハウジングに取り付けられて光ビームの射出径を規定する。
この光源ユニットは、2個の半導体レーザ101および102を光源として用いた一体的な構成により、2つの光ビーム光束を射出するマルチビーム光源装置を構成するものである。このような光源ユニットを2個用意して、先の各実施の形態に示した光源1K,1Cおよび光源1M,1Yとしてそれぞれ構成する。
図6は、この第6の実施の形態に係る光走査装置に用いられる光源ユニットの他の構成例を示し、4個の発光源を持つ半導体レーザアレイSLAからの光ビームをビーム合成手段BLを用いて合成する構成の半導体レーザ101′を用いる構成を示している。基本的な構成要素は、図5の場合と同様であり、同様の参照符号を付して説明を省略する。
この光源ユニットは、4個の光源を有する半導体レーザアレイSLAにより構成される単一のマルチビーム半導体レーザ101′を光源として用いた一体的な構成により、4つの光ビーム光束を射出するマルチビーム光源装置を構成するものである。このような光源ユニットを用いれば、単一のマルチビーム光源装置で光源1K、1C、1Mおよび1Yを構成することができる。
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明の第7の実施の形態は、上述の光走査装置をタンデム型フルカラーレーザプリンタに適用して構成した画像形成装置としてのレーザプリンタである(請求項および請求項10に対応する)。
図7に本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置であるレーザプリンタの概略構成を示す。レーザプリンタは、給紙カセット201、搬送ベルト202、感光体203K,203C,203M,203Y、帯電チャージャ204K,204C,204M,204Y、光走査装置205、現像装置206K,206C,206M,206Y、転写チャージャ207K,207C,207M,207Y、クリーニング装置208K,208C,208M,208Y、レジストローラ209、ベルト帯電チャージャ210、分離チャージャ211、ベルト除電チャージャ212、クリーニング装置213、定着装置214、排紙トレイ215および排紙ローラ216を具備している。光走査装置205は、本発明に係る光走査装置であり、例えば図1に示した本発明の第1の実施の形態の光走査装置を用いることができる。したがって、光走査装置205は、光学箱9に収容された光偏向器5a,5b、第1走査光学系6a,6bおよび第2走査光学系7Y,7M,7C,7K等を備えており、感光体203K,203C,203M,203Yが図1における感光体8K,8C,8M,8Yに相当する。
図7において、装置内の下部側には、水平方向に配設されて給紙カセット201から給紙される転写紙(図示されていない)を搬送ベルト202を用いて搬送する搬送装置が設けられている。この搬送ベルト202上には、イエローY用の感光体203Y、マゼンタM用の感光体203M、シアンC用の感光体203CおよびブラックK用の感光体203Kが上流側から順次等間隔で配設されている。
なお、以下においては、イエローY、マゼンタM、シアンCおよびブラックKの各色にかかわる同様の構成については、共通の参照符号に添字Y、M、CおよびKを付して示し、添字により各色を区別するものとする。これら感光体203Y、203M、203Cおよび203Kは、全て同一径に形成されたドラムとして形成されたものであり、その周囲には、通常の電子写真プロセスに従ったプロセス部材が順次配設されている。例えば、感光体203Yについては、帯電チャージャ204Y、現像装置206Y、転写チャージャ207Yおよびクリーニング装置208Y等が順次配設されている。同様に、感光体203Mについては、帯電チャージャ204M、現像装置206M、転写チャージャ207Mおよびクリーニング装置208Y等が順次配設されており、感光体203Cについては、帯電チャージャ204C、現像装置206C、転写チャージャ207Cおよびクリーニング装置208C等が順次配設されており、感光体203Kについては、帯電チャージャ204K、現像装置206K、転写チャージャ207Kおよびクリーニング装置208K等が順次配設されている。各感光体203は、帯電チャージャ204と現像装置206の間において光走査装置205による書き込み走査が行われる。
すなわち、感光体203Y,203M,203C,203Kを各色毎に設定された被走査面としており、これら各々に対して光走査装置205から各色毎に1対1の対応関係で光ビームによる書込が行われる。但し、回転ポリゴンミラーを有する光偏向器5aおよび第1走査光学系6aは、ブラックKとシアンCで共通に使用され、回転ポリゴンミラーを有する光偏向器5bおよび第1走査光学系6bは、マゼンタMとイエローYで共通に使用される。
また、搬送ベルト202の周囲には、感光体203Yよりも上流側に位置させてレジストローラ209と、ベルト帯電チャージャ210が設けられ、感光体203Kよりも下流側に位置させてベルト分離チャージャ211、除電チャージャ212およびクリーニング装置213等が順次設けられている。また、ベルト分離チャージャ211よりも搬送方向の下流側には定着装置214が設けられ、排紙ローラ216を経て排紙トレイ215に至るように構成されている。
このような構成において、例えば、複数色のプリントを行う複数色モード、すなわちフルカラーモード、であれば、各色の感光体203Y,203M,203C,203Kに対して、イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックKの各色用の画像信号に基づいて光走査装置205による各色の光ビームの光走査で各色の静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、各対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送装置の搬送ベルト202上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に順次転写されることにより、重ね合わせられ、フルカラー画像として定着された後、排紙ローラ216を介して排紙トレイ215に排紙される。
このような画像形成装置であるレーザプリンタの光走査を行う光走査装置205として本発明の光走査装置を用いることによって、感光体間隔にかかわらず、色ずれが無く、高品位な画像再現性を確保することができる画像形成装置を実現することができる。なお、各色に対応する複数の光学走査系は、その一部の走査光学系を各色で共有する場合においても、各色毎に複数の光学走査系として数える。例えば、この場合、光偏向器に最も近い第1走査光学系6のレンズを2色毎に共有し、被走査面側に近い第2走査光学系のレンズを各色毎に設けている。この場合、光学走査系は、4つありそれぞれ各色の感光体に対応していると数える。
なお、その他の実施の形態として、各色に個々に対応した数の感光体がなく、2色について1つの感光体を用いる場合についても、本発明に係る光走査装置は対応することが可能である。同一の光偏向器の回転ポリゴンミラーにて偏向走査される2色分の光ビームをそれぞれ同一の感光体の異なる位置に結像させる。この潜像が各色にそれぞれ対応する現像装置によって可視化され搬送装置の搬送ベルト上の転写紙に転写される。他方の感光体においても同様で、全ての色は、搬送ベルト上の転写紙上で合成されフルカラー画像となる。このような同一の感光体での2色現像については、既知の技術であり、例えば特許文献6等を参照されたい。
本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置の要部の構成を模式的に示す図である。 図1の光走査装置の光学系の各色毎の構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光走査装置の要部の構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る他の光走査装置の要部の構成を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光走査装置の光源装置の要部の構成を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光走査装置の他の光源装置の要部の構成を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置としてのフルカラータンデム型のレーザプリンタの全体の構成を模式的に示す図である。 従来の光走査装置の問題点を説明するための要部の構成を模式的に示す図である。 従来の光走査装置の問題点を説明するための要部の構成を模式的に示す図である。
符号の説明
1(1K,1C,1M,1Y) 光源
2(2K,2C,2M,2Y) 第1光学系
3(3K,3C,3M,3Y) 絞り
4(4K,4C,4M,4Y) 第2光学系
5(5a,5b) 光偏向器
5K,5C,5M,5Y 偏向反射面
6(6a,6b) 第1走査光学系
7(7K,7C,7M,7Y) 第2走査光学系
8(8K,8C,8M,8Y) 感光体
9 光学箱
10(10K1,10K2,10C1,10M1,10M2,10Y1,10Y2) 反射偏向ミラー
11a,11b 透過性の平行平板
101,102,101′ 半導体レーザ
103 ベース部材
104,105 押え部材
106,107 コリメートレンズ
108 ホルダ部材
109 光学ハウジングの取付壁
110,111 ネジ
112 アパーチャ
121 スプリング
122 ストッパ部材
123 調節ネジ
201 給紙カセット
202 搬送ベルト
203K,203C,203M,203Y 感光体
204K,204C,204M,204Y 帯電チャージャ
205 光走査装置
206K,206C,206M,206Y 現像装置
207K,207C,207M,207Y 転写チャージャ
208K,208C,208M,208Y クリーニング装置
209 レジストローラ
210 ベルト帯電チャージャ
211 分離チャージャ
212 除電チャージャ
213 クリーニング装置
214 定着装置
215 排紙トレイ
216 排紙ローラ

Claims (10)

  1. ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色にそれぞれ対応する4個の光源と、
    前記4個の光源から放射された光束を、それぞれカップリングする第1光学系と、
    記第1の光学系からの光束を、それぞれ主走査方向に長いほぼ線状に集光する第2光学系と、
    記第2光学系を介して出射された前記4個の光源のうちの2個の光源からの光束を一方の偏向手段により、残りの2個の光源からの光束を他方の偏向手段により、別々に偏向走査するための別々の回転軸によって回転支持された2組の偏向手段と、
    前記2組の偏向手段により走査偏向された光束を、各色に対応する被走査面上にそれぞれ集光する走査光学系とを有し、
    前記2組の偏向手段は、各々当該偏向手段に対応する光束全てを、同一位相の反射面で反射偏向する手段であり、
    前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系、前記2組の偏向手段および前記走査光学系における各光学素子は、単一の光学箱に保持収容されており、且つ
    前記2組の偏向手段は、前記走査光学系の少なくとも一部を挟んで前記光学箱内の外側両端の内壁に互いに対峙して配置されており、
    前記2組の偏向手段の並ぶ方向と前記各色に対応する被走査面が並ぶ方向が平行であること
    を特徴とする光走査装置。
  2. 前記走査光学系は、最も前記偏向手段に近く配置されるレンズを樹脂で形成するとともに、
    前記偏向手段における光学素子は、前記光学箱内の他の光学素子とは異なる空間に隔離されて配置され、該偏向手段における光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とする
    ことを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  3. 前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系および前記走査光学系における各光学素子は、単一の光学箱に保持収容され、且つ
    前記2組の偏向手段は、前記走査光学系の少なくとも一部を挟んで前記光学箱の外側両端に互いに対峙して配置され、そして
    前記2組の偏向手段のうちの少なくとも一つの偏向手段についての前記光学箱内からの光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 複数の光学箱を有し、
    前記複数の光学箱の各光学箱内に、それぞれ、前記4個の光源、前記第1光学系、前記第2光学系、前記走査光学系および1組の前記偏向手段が配置され、
    前記複数の光学箱内に配置される前記偏向手段は、前記各光学箱内の走査光学系の少なくとも一部を挟んで互いにほぼ対峙して配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  5. 前記走査光学系は、最も前記偏向手段に近く配置されるレンズを樹脂で形成するとともに、
    前記偏向手段における光学素子は、前記光学箱内の他の光学素子とは異なる空間に隔離されて配置され、該偏向手段における光ビームの入出射は、透過性の平行平板を介して行う構成とする
    ことを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  6. 前記走査光学系は、それに対応する前記偏向手段によって反射偏向される光ビームの一部もしくは全ての光ビームで共有する少なくとも1枚の走査レンズを含み、
    前記走査レンズは、主走査方向について強い屈折力を持ち且つ副走査方向についての屈折力はゼロである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のうちのいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記2組の偏向手段は、互いに逆方向に偏向走査する手段であることを特徴とする請求項1〜請求項のうちのいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記光源は、単一の光源装置から複数の光束を射出するマルチビーム光源装置を含むことを特徴とする請求項1〜請求項のうちのいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 光走査装置により感光体表面を走査して画像を形成する画像形成装置であって、前記光走査装置が、請求項1〜請求項のいずれか1項の光走査装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 光走査装置により感光体表面を走査して画像を形成するとともに、これら光走査装置と感光体の組み合わせを複数組用いてフルカラー画像を得るフルカラータンデム型の画像形成装置であって、前記光走査装置が、請求項1〜請求項のいずれか1項の光走査装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
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