JP4462088B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、多値画像データを二値画像データに変換する技術に関する。
多値画像データを二値画像データに変換する技術の一つとして、Floyd-Steinberg型に代表されるような誤差拡散処理が知られている。誤差拡散処理を電子写真方式やインクジェット方式の画像形成装置、あるいは印刷製版装置等の出力機器に適用する場合には、濃度が一定となるソリッド領域において隙間なく色材を付着させるべく、用紙等の記録材に形成される1ドットのサイズが計算で求められる1画素のサイズよりも大きくなるよう形成させることが行われる。このようにした場合、ドットを形成する画素と形成しない画素が混在する領域においては所望の濃度が得られず、濃度再現に歪みが生じるという問題があった。
また、二値画像データを表すドットは、出力機器の特性等に起因して形成されるドットのサイズに変動が生じることもある。特に電子写真方式の画像形成装置においては、その画像形成プロセスの特性上、誤差拡散処理によって形成される微小なドットを安定的に再現することが困難である。そのため、電子写真方式の画像形成装置に誤差拡散処理を用いた場合、ドットが消失してしまう“ウォッシュアウト”や、ドットが必要以上に大きくなってしまう“つぶれ”が発生し、濃度再現の歪みを助長させていた。また、ドットのサイズに変動があると、ざらつきのある画像、すなわち粒状性(graininess)の悪い画像となってしまっていた。そのため、電子写真方式の画像形成装置においては、濃度を安定的に再現できる程度に複数の画素を集合させ、この画素の集合によって1つのドットを形成することが行われている。
上述したような問題があるために、記録材に形成されるドットのサイズをドットの配置や濃度に応じて柔軟に制御するための取り組みが従来より行われている。ドットの配置や濃度に応じてドットサイズを制御する技術としては、例えば特許文献1が挙げられる。特許文献1においては、処理対象となる画素、すなわち注目画素においてドットが形成されるときに、注目画素の前後の画素の状態を参照してドットのサイズを変化させる技術が開示されている。しかし、特許文献1に記載の技術はパルス幅変調(PWM)を用いてドットのサイズを変化させているため、上述のように複数の画素を用いて1つのドットを形成させるような場合には、この技術を適用することができなかった。
複数の画素を用いて1つのドットを形成させるようなシステムにおいては、複数の画素を1つの単位とするマトリクスを形成し、このマトリクスに対して上述の特許文献1に記載されたような技術を適用することも考えられる。このようにすれば、マトリクス内においてドットを形成する画素、すなわち塗り潰される画素の個数を変化させることで、ドットのサイズを制御することが可能となる。しかし、このようにドットを形成する場合には、ドットの形成位置はマトリクスのサイズに依存してしまうことになる。例えば、4行4列の16個の画素によってマトリクスを構成した場合、出力機器の解像度が2400dpiであったとしても、形成されるドットは各マトリクスに1個となるため、結局ドットの配置間隔は600(=2400÷4)dpiにしかならず、出力機器本来の解像性能を発揮させることができなかった。
一方、従来の誤差拡散処理によって、ドットが形成される位置を出力機器の解像度に応じて自由に決定できるようにすると、各画素を逐次処理してドットの形成の有無を決定することになるので、複数画素でドットを形成することができなかった。その結果、安定的なドット形成が行えず、画像の粒状性を低下させることとなっていた。
特開平4−369968号公報
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、粒状性の良好な高解像度の画像を形成することを可能にする技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、補正加算部と、比較部と、パターン記憶部と、画素演算部と、出力信号記憶部と、変動計算部と、誤差算出部とを備え、前記補正加算部は、入力された画像の画素の階調を多値で表す多値画像信号と、前記誤差算出部により算出される量子化誤差信号に所定の誤差拡散係数を乗算した補正信号とを加算した補正加算信号を供給し、前記比較部は、前記補正加算部により供給される補正加算信号を所定の閾値信号と比較し、前記パターン記憶部は、ドットの形状を表す二値パターン信号を複数の画素の集合であるウィンドウ単位で複数記憶するとともに、前記比較部による比較結果に応じて、前記補正加算信号が前記閾値信号以上である場合には、注目画素を塗り潰すことを表す二値パターン信号を供給し、前記補正加算信号が前記閾値信号未満である場合には、注目画素を塗り潰さないことを表す二値パターン信号を供給し、前記画素演算部は、前記ウィンドウ内において位置が一致する画素のそれぞれについて、前記パターン記憶部により供給される二値パターン信号と前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の論理和を二値の演算結果信号として供給し、前記出力信号記憶部は、前記画素演算部により供給される演算結果信号を、注目画素を含むウィンドウを構成可能なように一定の期間記憶し、前記演算結果信号のうちの注目画素が移動することによりウィンドウから外れる画素の階調を二値画素信号として出力し、前記演算結果信号のうちの前記移動後にウィンドウ内に含まれる画素の階調と、注目画素が移動することによりウィンドウ内に含まれるようになった画素について設定される初期値とを表す記憶二値信号を供給し、前記変動計算部は、前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の各画素の総和から前記画素演算部により供給される演算結果信号の各画素の総和を減算した変動信号を供給し、前記誤差算出部は、前記変動計算部により供給される変動信号に量子化値を割り当てて前記補正加算部により供給される補正加算信号に加算し、この加算結果を量子化誤差信号として供給することを特徴とする画像処理装置を提供する。
また、本発明は、コンピュータ装置に、補正加算部と、比較部と、パターン記憶部と、画素演算部と、出力信号記憶部と、変動計算部と、誤差算出部とを実現させるプログラムであって、前記補正加算部は、入力された画像の画素の階調を多値で表す多値画像信号と、前記誤差算出部により算出される量子化誤差信号に所定の誤差拡散係数を乗算した補正信号とを加算した補正加算信号を供給し、前記比較部は、前記補正加算部により供給される補正加算信号を所定の閾値信号と比較し、前記パターン記憶部は、ドットの形状を表す二値パターン信号を複数の画素の集合であるウィンドウ単位で複数記憶するとともに、前記比較部による比較結果に応じて、前記補正加算信号が前記閾値信号以上である場合には、注目画素を塗り潰すことを表す二値パターン信号を供給し、前記補正加算信号が前記閾値信号未満である場合には、注目画素を塗り潰さないことを表す二値パターン信号を供給し、前記画素演算部は、前記ウィンドウ内において位置が一致する画素のそれぞれについて、前記パターン記憶部により供給される二値パターン信号と前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の論理和を二値の演算結果信号として供給し、前記出力信号記憶部は、前記画素演算部により供給される演算結果信号を、注目画素を含むウィンドウを構成可能なように一定の期間記憶し、前記演算結果信号のうちの注目画素が移動することによりウィンドウから外れる画素の階調を二値画素信号として出力し、前記演算結果信号のうちの前記移動後にウィンドウ内に含まれる画素の階調と、注目画素が移動することによりウィンドウ内に含まれるようになった画素について設定される初期値とを表す記憶二値信号を供給し、前記変動計算部は、前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の各画素の総和から前記画素演算部により供給される演算結果信号の各画素の総和を減算した変動信号を供給し、前記誤差算出部は、前記変動計算部により供給される変動信号に量子化値を割り当てて前記補正加算部により供給される補正加算信号に加算し、この加算結果を量子化誤差信号として供給することを特徴とするプログラムとしても特定可能である。
[1:構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100の全体構成を示したブロック図である。この画像処理装置100は、多値画像入力部1と、画像処理部2と、二値信号出力部3とを備え、入力された多値画像データを出力先である出力機器が処理可能な二値画像データに変換するものである。本実施形態においては、ビット深度が8ビット(256階調)の多値画像データを入力データとし、これを2階調の二値画像データに変換して出力するものとして説明する。すなわち、本実施形態の多値画像データは、1画素あたり「0」〜「255」のいずれかの階調値を有している。
多値画像入力部1は、例えばスキャナ等の画像読取装置やネットワークから多値画像データを受信するための処理装置であり、処理対象となる多値画像データを取得してこれを画像処理部2に供給する。画像処理部2は例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路を備えており、後述する画像処理を実行することによって多値画像データの各画素から二値画像データを構成する二値画素信号を生成する。二値信号出力部3は、画像処理部2において生成された二値画像データを出力機器に出力するための処理装置である。
図2は、画像処理部2の構成をより詳細に示したブロック図である。画像処理部2は、補正加算部201と、誤差算出部202と、誤差記憶部203と、補正算出部204と、閾値信号生成部205と、比較部206と、パターン記憶部207と、画素演算部208と、出力信号記憶部209と、変動計算部210と、初期化信号供給部211とを備える。以下、同図を参照しつつこれらの構成を説明する。
補正加算部201は、多値画像入力部1から多値画像データの各画素を示す信号(以下、「多値画素信号」という)を受け取るとともに、補正算出部204から後述する補正信号を受け取る。補正加算部201はこれらの信号を加算し、この加算結果を補正加算信号として誤差算出部202と比較部206に供給する。
誤差算出部202は、上述の補正加算部201から補正加算信号を受け取るとともに、変動計算部210から後述する変動信号を受け取る。誤差算出部202は変動信号に量子化値を割り当て補正加算信号と加算し、この加算結果を量子化誤差信号として誤差記憶部203に供給する。量子化値は、変動信号が「−1」のとき「−255」、「0」のとき「0」、「1」のとき「255」、「2」のとき「510」というように、変動信号を「255」倍して算出する。
補正算出部204は、誤差記憶部203より供給された量子化誤差信号を用いて注目画素の次に処理される画素に加算される補正信号を算出する。この補正信号は、誤差記憶部203に記憶された量子化誤差信号に所定の誤差拡散係数を乗算することで求められる。
上述の補正加算部201、誤差算出部202、誤差記憶部203および補正算出部204によって、誤差拡散処理が行われる。
閾値信号生成部205は、比較部206における比較処理に用いられる閾値信号を生成する。この閾値信号は、多値画像入力部1から多値画素信号が供給されるたびに生成され、比較部206に供給される。この閾値信号は固定値であってもよいし、可変であってもよいが、最も単純な例としては「128」の固定値である。
比較部206は、閾値信号生成部205から受け取った閾値信号と補正加算部201から受け取った補正加算信号とを比較し、補正加算信号が閾値信号以上であるか否かを判断する。比較部206はこの判断結果をパターン記憶部207に供給する。ここでは、補正加算信号が閾値信号以上である場合に供給される信号を「ON信号」、補正加算信号が閾値信号未満である場合に供給される信号を「OFF信号」と定義する。
パターン記憶部207は、複数画素により構成される二値パターン信号を記憶している。二値パターン信号はそれぞれ、複数の画素によって形成されるドットの形状を特定するものである。二値パターン信号は二値の信号であり、例えばドットを形成する位置には「1」、ドットを形成しない位置には「0」の値が割り当てられている。パターン記憶部207はこの二値パターン信号を複数記憶している。それぞれの二値パターン信号は、例えば形成されるドットが表す濃度に応じて、それぞれが異なるドット形状を示すように値が割り当てられている。
図3に二値パターン信号の一例を示す。なお、同図においては、ハッチングで示された領域が「1」、すなわちドットを形成する画素であることを示している。また、二値パターン信号はこれらの形状に限定されるものではない。
二値パターン信号のサイズ、すなわち後述する画素演算部208における演算において同時に演算が行われる画素の数は任意であり、出力機器の特性等に応じた適当なサイズであればよい。以下では、この二値パターン信号のサイズのことを「ウィンドウサイズ」といい、二値パターン信号により特定される画素の集合のことを「ウィンドウ」という。
パターン記憶部207は、比較部206からON信号が供給されたときには注目画素を塗り潰す旨を示す二値パターン信号を画素演算部208に供給し、比較部206からOFF信号が供給されたときには注目画素を塗り潰さない旨を示す二値パターン信号を画素演算部208に供給する。
画素演算部208は、パターン記憶部207から二値パターン信号を受け取るとともに出力信号記憶部209から後述する記憶二値信号を受け取る。そして画素演算部208は、ウィンドウ内において位置が一致する画素のそれぞれについて二値パターン信号と記憶二値信号の論理和を演算し、この演算結果を演算結果信号として出力信号記憶部209と変動計算部210に供給する。つまり、二値パターン信号または記憶二値信号のいずれか一方でも「黒」を示す画素は、この演算結果が「黒」となる。このとき、この演算結果が各画素の演算結果信号がとりうる値を超えた場合には、クリップ処理を行ってもよい。
出力信号記憶部209はバッファ機構を有し、注目画素を含んだウィンドウを構成可能なように二値信号を記憶している。出力信号記憶部209は、初期化信号供給部211から供給される初期化信号と、画素演算部208から供給される演算結果信号とをそれぞれ受け取り、記憶二値信号を変動計算部210と画素演算部208に供給するとともに、二値画素信号を二値信号出力部3に供給する。
出力信号記憶部209はバッファ機構であり、画素演算部208の演算結果である演算結果信号を一定の期間記憶する。また、出力信号記憶部209は、注目画素が移動することで新たにウィンドウ内に含まれるようになった画素について初期値を設定する。この初期値は、初期化信号供給部211から供給される初期化信号により与えられる。そして、出力信号記憶部209は記憶二値信号を変動計算部210と画素演算部208に供給し、画素演算部208の演算結果である演算結果信号を新たな画素値として受け取り、ウィンドウ内の画素値をこの演算結果信号の値に置き換えて更新する。そして、出力信号記憶部209は注目画素が移動することによってウィンドウから外れた画素の画素値を二値画素信号として二値信号出力部3に供給する。
変動計算部210は、画素演算部208から供給される演算結果信号と、出力信号記憶部209から供給される記憶二値信号とを受け取り、記憶二値信号の各画素の値の総和から演算結果信号の各画素の値の総和を減算し、この演算結果である変動信号を生成する。変動計算部210はこの変動信号を誤差算出部202に供給する。なお、ここでの演算は、記憶二値信号の各画素を対応する演算結果信号の各画素で減算した値の和をとるものであってもよい。
初期化信号供給部211は、上述の初期化信号を出力信号記憶部209に供給する。初期化信号の値は、この信号を与えられた画素が「白」となることを示す画素値であり、例えば「0」である。
[2:動作例]
上記構成を有する画像処理装置100が二値画像データを形成するときの動作について、例を挙げながら説明する。
図4は、以下の動作例において用いられる二値パターン信号を示した図である。ここでは、動作の内容を容易に理解せしめるため、二値パターン信号は3×3の9画素であるとし、ウィンドウ内の全画素が「白」を示す二値パターン信号S0と、ウィンドウ内の全画素が「黒」を示す二値パターン信号S1の2種類のみであるとする。
また、図5は、以下の動作例においてドットが配置される二値画像データを示した図である。ここでは、二値画像データの画素列を左から順に1列目、2列目、3列目、…という。なお、図中に点線で示した枠は、この動作例におけるウィンドウを表している。
図6は、1列目から15列目までの各ステップにおいて生成される二値画素信号を説明するための図である。括弧内の数字はステップ数に対応している。ドットの形成が開始される時点、すなわちステップ1においては、記憶二値信号を示す画素は全て初期化されており、「白」であるとする。
同図に沿って説明すると、まず、注目画素が1列目の画素であり、このとき画素演算部208に供給された二値パターン信号が「S1」であったとすると、画素演算部208はウィンドウ全体が「黒」である演算結果信号を出力信号記憶部209に供給する。そのため、このとき出力信号記憶部209は、1列目が全て「黒」であることを示す二値画素信号を二値信号出力部3に供給する(ステップ1)。
1列目の二値画素信号を二値信号出力部3に供給したら、出力信号記憶部209は注目画素を1画素分移動させ、新たにウィンドウ内に含まれた列(この場合、4列目)の画素を初期化する。つまり、この時点で記憶二値信号は、図6(2)に示されているように左側の2列が「黒」、右側の1列が「白」となる。このとき画素演算部208に供給された二値パターン信号が「S0」であったとすると、画素演算部208は図6(2)に示された記憶二値信号と同様の演算結果信号を出力信号記憶部209に供給する。このとき、注目画素が移動することでウィンドウから外れるのは左端、つまり2列目の画素であるから、出力信号記憶部209は、2列目が全て「黒」であることを示す二値画素信号を二値信号出力部2に供給する(ステップ2)。
2列目の二値画素信号を二値信号出力部3に供給したら、続いて出力信号記憶部209は、上述のステップ2と同様の要領で注目画素を移動させ、新たにウィンドウ内に含まれた列(この場合、5列目)の画素を初期化する。このとき画素演算部208に供給された二値パターン信号が「S0」であったとすると、画素演算部208は図6(3)に示された記憶二値信号と同様の演算結果信号を出力信号記憶部209に供給する。この結果、出力信号記憶部209は、3列目が全て「黒」であることを示す二値画素信号を二値信号出力部2に供給する(ステップ3)。
3列目の二値画素信号を二値信号出力部2に供給すると、この時点で記憶二値信号はウィンドウ全体が「白」となる。このとき画素演算部208に供給された二値パターン信号が「S0」であったとすると、記憶二値信号と二値パターン信号の論理和は全て「0」となるから、出力信号記憶部209は、4列目が全て「白」であることを示す二値画素信号を二値信号出力部2に供給する(ステップ4)。
続くステップ5〜8については、上述したステップ1〜4と同様の要領で二値画素信号が生成されるため、ここでは省略する。また、ステップ9および10はステップ4および1と同様の要領で処理が行われるので、これらのステップの説明も省略する。
ここで、「S1」である二値パターン信号が続けて供給されたとする。このとき画素演算部208は、ウィンドウ内が全て「黒」である演算結果信号を出力信号記憶部209に供給する。このときの二値画素信号は、11列目が全て「黒」であることを示すものとなる(ステップ11)。
そして出力信号記憶部209は注目画素を移動させるが、上述のようにステップ11の演算結果信号がウィンドウ内の全てを「黒」とする信号であったから、出力信号記憶部209に記憶される記憶二値信号は図6(12)のようになる。このとき出力信号記憶部209は、12列目が全て「黒」であることを示す二値画素信号を二値信号出力部2に供給する(ステップ12)。
この後、二値パターン信号が全て「S0」であるとすると、13列目の二値画素信号が全て「黒」となり、14、15列目の二値画素信号は全て「白」となる(ステップ13〜15)。
上述のように二値画素信号が出力されることによって形成されるドットを図7に示す。この場合、D1、D2およびD3の3個のドットが形成される。同図に示されているように、本実施形態の画像処理装置100によれば、このように複数の画素によってドットを形成するシステムにおいても、ドットサイズを変化させることが可能となる。
また、この画像処理装置100によれば、ドット形成の有無の判断は全ての画素において行われるため、ドットの形成間隔がウィンドウによって制限されず、出力機器の解像度に応じたドット形成が可能となっている。
なお、この動作例においては、二値画像信号を3ラインずつ処理する例を示したが、3ライン目の二値画像信号が2ライン目へ、2ライン目の二値画像信号が1ライン目に順次送られるように構成することも可能となっている。この場合、注目画素を1画素移動させた時にウィンドウの右下に位置する画素が初期化され、画素演算後ウィンドウの左上に位置する画素の画素値を二値画素信号として二値信号出力部2へ供給する。
さらに、出力機器の解像度に応じたドット形成を行っても、ドットの形状は複数画素を集合させた二値パターン信号によって決定されるため、出力機器において安定的に形成されないような微小なドットが形成されることを防ぐことが可能となっている。
[3:変形例]
以上に説明した実施形態によって、本発明の実施の一態様を示したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その実施においては種々の変形が可能である。以下では、このような変形例の一部について説明する。
上述した動作例においては、二値パターン信号を2種類としたが、二値パターン信号の種類を増やすことによって、さらに多様な形状のドットを形成することが可能となる。このとき、ドットの形状は、ウィンドウサイズに収まるものであればいかなる形状でもよく、ユーザの好みや出力機器の特性に合わせて種々のパターンを用いることができる。
また、上述した実施形態においては、出力信号記憶部209は初期化信号供給部211からの初期化信号によって初期化されると説明したが、このような態様に限定されない。例えば、出力信号記憶部自体が初期化機能を備えていてもよいし、メモリ領域に何も書き込まれていない状態を「白」であると定義してもよい。
また、上述の実施形態においては、画像処理部2はASICにより実現されると説明したが、上述の画像処理はプログラムによって実現することも、もちろん可能である。この場合には、上述の画像処理を実行するプログラムをメモリ等の記録媒体に記憶させたコンピュータが、本発明の画像処理部の一例に相当する。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の全体構成を示したブロック図である。 同実施形態の画像処理部の構成をより詳細に示したブロック図である。 同実施形態における二値パターン信号の一例を示した図である。 同実施形態における二値パターン信号の一例を示した図である。 同実施形態の二値画像データを例示した図である。 同実施形態において生成される二値画素信号を示した図である。 同実施形態において形成されるドットを示した図である。
符号の説明
100…画像処理装置、1…多値画像入力部、2…画像処理部、3…二値信号出力部、201…補正加算部、202…誤差算出部、203…誤差記憶部、204…補正算出部、205…閾値信号生成部、206…比較部、207…パターン記憶部、208…画素演算部、209…出力信号記憶部、210…変動計算部、211…初期化信号供給部

Claims (3)

  1. 補正加算部と、
    比較部と、
    パターン記憶部と、
    画素演算部と、
    出力信号記憶部と、
    変動計算部と、
    誤差算出部とを備え、
    前記補正加算部は、
    入力された画像の画素の階調を多値で表す多値画像信号と、前記誤差算出部により算出される量子化誤差信号に所定の誤差拡散係数を乗算した補正信号とを加算した補正加算信号を供給し、
    前記比較部は、
    前記補正加算部により供給される補正加算信号を所定の閾値信号と比較し、
    前記パターン記憶部は、
    ドットの形状を表す二値パターン信号を複数の画素の集合であるウィンドウ単位で複数記憶するとともに、前記比較部による比較結果に応じて、前記補正加算信号が前記閾値信号以上である場合には、注目画素を塗り潰すことを表す二値パターン信号を供給し、前記補正加算信号が前記閾値信号未満である場合には、注目画素を塗り潰さないことを表す二値パターン信号を供給し、
    前記画素演算部は、
    前記ウィンドウ内において位置が一致する画素のそれぞれについて、前記パターン記憶部により供給される二値パターン信号と前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の論理和を二値の演算結果信号として供給し、
    前記出力信号記憶部は、
    前記画素演算部により供給される演算結果信号を、注目画素を含むウィンドウを構成可能なように一定の期間記憶し、
    前記演算結果信号のうちの注目画素が移動することによりウィンドウから外れる画素の階調を二値画素信号として出力し、
    前記演算結果信号のうちの前記移動後にウィンドウ内に含まれる画素の階調と、注目画素が移動することによりウィンドウ内に含まれるようになった画素について設定される初期値とを表す記憶二値信号を供給し、
    前記変動計算部は、
    前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の各画素の総和から前記画素演算部により供給される演算結果信号の各画素の総和を減算した変動信号を供給し、
    前記誤差算出部は、
    前記変動計算部により供給される変動信号に量子化値を割り当てて前記補正加算部により供給される補正加算信号に加算し、この加算結果を量子化誤差信号として供給する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記閾値信号を前記多値画像信号が入力されるたびに生成する閾値信号生成部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. コンピュータ装置に、
    補正加算部と、
    比較部と、
    パターン記憶部と、
    画素演算部と、
    出力信号記憶部と、
    変動計算部と、
    誤差算出部とを実現させるプログラムであって、
    前記補正加算部は、
    入力された画像の画素の階調を多値で表す多値画像信号と、前記誤差算出部により算出される量子化誤差信号に所定の誤差拡散係数を乗算した補正信号とを加算した補正加算信号を供給し、
    前記比較部は、
    前記補正加算部により供給される補正加算信号を所定の閾値信号と比較し、
    前記パターン記憶部は、
    ドットの形状を表す二値パターン信号を複数の画素の集合であるウィンドウ単位で複数記憶するとともに、前記比較部による比較結果に応じて、前記補正加算信号が前記閾値信号以上である場合には、注目画素を塗り潰すことを表す二値パターン信号を供給し、前記補正加算信号が前記閾値信号未満である場合には、注目画素を塗り潰さないことを表す二値パターン信号を供給し、
    前記ウィンドウ内において位置が一致する画素のそれぞれについて、前記パターン記憶部により供給される二値パターン信号と前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の論理和を二値の演算結果信号として供給し、
    前記出力信号記憶部は、
    前記画素演算部により供給される演算結果信号を、注目画素を含むウィンドウを構成可能なように一定の期間記憶し、
    前記演算結果信号のうちの注目画素が移動することによりウィンドウから外れる画素の階調を二値画素信号として出力し、
    前記演算結果信号のうちの前記移動後にウィンドウ内に含まれる画素の階調と、注目画素が移動することによりウィンドウ内に含まれるようになった画素について設定される初期値とを表す記憶二値信号を供給し、
    前記変動計算部は、
    前記出力信号記憶部により供給される記憶二値信号の各画素の総和から前記画素演算部により供給される演算結果信号の各画素の総和を減算した変動信号を供給し、
    前記誤差算出部は、
    前記変動計算部により供給される変動信号に量子化値を割り当てて前記補正加算部により供給される補正加算信号に加算し、この加算結果を量子化誤差信号として供給する
    ことを特徴とするプログラム。
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