JP4461551B2 - 空調負荷予測方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、蓄熱空調システムにおいて、所定の期間における所定の予測因子に基づいて翌日の空調負荷を予測するための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電力需要が少ない時間帯に蓄熱運転を行って蓄熱槽に蓄熱し、電力需要が大きい時間帯に蓄熱槽からの放熱を行うことによって電力需要の平準化を達成するようにした蓄熱空調システムが提案されている。
【0003】
このような蓄熱空調システムにおいては、蓄熱量が過剰にならないようにするとともに、不足しないようにすることが必要であるから、所定期間の予測因子を用いて翌日の空調負荷を予測し、予測空調負荷に応じた量の蓄熱を行うことが一般的に行われている。
【0004】
具体的には、予測最高気温でモデル(相関式)を分類し、モデルを用いて空調負荷を予測する方法、および複数の物理量をデータベース化し、このデータベースを用いて季節を特定し、特定された季節に応じて空調負荷を予測する方法(特開平6−131323号公報参照)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
予想最高気温でモデルを分類する方法を採用した場合には、季節を正確に特定できない可能性が高く、ひいては空調負荷の予測精度が低下してしまう可能性が高い。
【0006】
さらに説明する。
【0007】
空調負荷を予測するために最適な予測因子は季節に応じて変化することが知られている。したがって、使用する因子を固定すると空調負荷の予測精度が低下してしまうことになる。
【0008】
また、季節に切り替わりは毎年変化し、同じではないので、予め予測因子を換える日を特定することができない。
【0009】
この結果、季節の特定精度が低い場合には、モデルを換えるべきであるにも拘わらず、従前のモデルを用いて空調負荷の予測を行い、またはモデルを換えるべきでないにも拘わらず、モデルを換えて空調負荷の予測を行う可能性が高くなってしまい、ひいては空調負荷の予測精度が低下してしまうことになるという不都合がある。
【0010】
複数の物理量をデータベース化し、このデータベースを用いて季節を特定し、特定された季節に応じて空調負荷を予測する方法を採用した場合には、1年間を通じてのデータを用いてデータベースを作成しておくことが必要であり、データベースを作成するために多大の労力が必要になるとともに、著しいコストアップを招いてしまうという不都合がある。
【0011】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、少ないデータで最適な予測因子を選択して空調負荷を高精度に予測することができる空調負荷予測方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の空調負荷予測方法は、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用し、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測し、各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させる方法である。
【0013】
請求項2の空調負荷予測方法は、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用し、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測し、各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させる方法である。
【0015】
請求項3の空調負荷予測方法は、最新の所定期間を最適な所定期間に設定し、最適な所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測する方法である。
【0016】
請求項4の空調負荷予測装置は、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用する予測因子採用手段(3)(5)(12)と、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測する空調負荷予測手段(4)(15)とを含み、前記空調負荷予測手段は、各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させるものである。
【0017】
請求項5の空調負荷予測装置は、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用する予測因子採用手段(3)(5)(12)と、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測する空調負荷予測手段(4)(15)とを含み、前記空調負荷予測手段は、各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させるものである。
【0019】
請求項6の空調負荷予測装置は、最新の所定期間を最適な所定期間に設定する期間設定手段をさらに含み、前記空調負荷予測手段として、最適な所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測するものを採用するものである。
【0020】
【作用】
請求項1および請求項2の空調負荷予測方法であれば、空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用し、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測するのであるから、空調負荷の予測精度を高めることができる。
また各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させるので、各予測候補因子のデータの個数を季節に応じて最適な個数に更新できる。
【0021】
更に請求項2の空調負荷予測方法は、空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用するのであるから、センサなどの不具合により何れかの予測因子が使用できなくなったような場合に、使用可能な予測因子の中から最適な予測因子を選択することにより、空調負荷の予測の信頼性を高めることができる。
【0022】
更に請求項1の空調負荷予測方法であれば、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用するのであるから、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を一層高めることができる。
更に請求項2の空調負荷予測方法であれば、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用するのであるから、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を一層高めることができる。
【0023】
請求項3の空調負荷予測方法であれば、最新の所定期間を最適な所定期間に設定し、最適な所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測するのであるから、空調負荷の予測精度を一層高めることができる。
【0024】
請求項4および請求項5の空調負荷予測装置であれば、予測因子採用手段によって、空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用し、空調負荷予測手段によって、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測することができる。
また空調負荷予測手段によって、各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させるので、各予測候補因子のデータの個数を季節に応じて最適な個数に更新できる。
【0025】
したがって、空調負荷の予測精度を高めることができる。
【0026】
更に請求項5の空調負荷予測装置であれば、前記予測因子採用手段として、空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用するものを採用するのであるから、センサなどの不具合により何れかの予測因子が使用できなくなったような場合に、使用可能な予測因子の中から最適な予測因子を選択することにより、空調負荷の予測の信頼性を高めることができる。
【0027】
更に請求項1の空調負荷予測装置であれば、前記予測因子採用手段として、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用するものを採用するのであるから、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を一層高めることができる。
更に請求項2の空調負荷予測装置であれば、前記予測因子採用手段として、複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用するものを採用するのであるから、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を一層高めることができる。
【0028】
請求項6の空調負荷予測装置であれば、最新の所定期間を最適な所定期間に設定する期間設定手段をさらに含み、前記空調負荷予測手段として、最適な所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測するものを採用するのであるから、空調負荷の予測精度を一層高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明の空調負荷予測方法およびその装置の実施の態様を詳細に説明する。なお、以下の実施態様は、蓄熱空調システムに適用されるものとして説明している。
【0030】
図1はこの発明の空調負荷予測装置の一実施態様を示すブロック図である。
【0031】
この空調負荷予測装置は、複数個のセンサ1と、各センサ1からの出力信号(予測候補因子)を時系列的に保持する予測候補因子保持部2と、最適な予測候補因子を保持している予測候補因子保持部2を選択して予測因子とする選択部3と、選択された予測因子を入力としてニューラルネットワーク、カルマンフィルタなどの予測アルゴリズムを用いて翌日の空調負荷を予測する空調負荷予測部4とを有している。
【0032】
前記センサ1としては、外気温度、建造物の躯体温度、室内温度、湿度、日照時間などを検出するものが例示できる。
【0033】
前記選択部3は、例えば、重回帰分析を行って最適な予測候補因子を保持している予測候補因子保持部2を選択して予測因子とするものである。ここで、重回帰分析による予測因子の選択は、例えば、目的変数(日、時刻別空調負荷など)をn種の予測候補因子により表し、偏相関係数(大きいほど有為)、AIC基準(有為な予測候補因子を抽出)、F値(有為な予測候補因子を抽出)などを用いて最適な予測候補因子を抽出することにより達成される。したがって、季節に応じて最適の予測候補因子を選択することができる。
【0034】
前記偏相関係数を選択した場合には、PRh=−rhy/(rhh・ryy1/2の演算を行ってh番目の予測候補因子についての偏相関係数PRhを求める。そして、偏相関係数PRhが大きい予測候補因子を選択する。ただし、rhh、ryy、rhyはRzz=[rij]の逆行列の(h,h)成分、(y,y)成分、(h,y)成分である。Rzzは、予測候補因子(n個)と空調負荷予測値(y番目とする)を一緒にした(n+1)個の変数間の相関係数行列である。rijはi番目とj番目の変数の相関係数である。
【0035】
前記AIC基準を採用した場合には、ΔAIC=k・log[(1−Rh-1 2)/(1−Rh 2)]−2の演算を行ってh番目の予測候補因子についてのΔAICを求める。そして、ΔAICが負となる予測候補因子を選択する。ただし、Rhはh番目までの予測候補因子による重相関係数、kはデータ数である。
【0036】
前記F値を採用した場合には、F0=(k−h−1)(Rh 2−Rh-1 2)/(1−Rh 2)の演算を行ってF0を求め、F0≧Finならば該当する予測候補因子を含め、F0<Foutならば対当する予測候補因子を含めない。ただし、Rhはh番目までの予測候補因子による重相関係数、kはデータ数、Fin、Foutは予め設定された定数、例えば、Fin=Fout=2に設定される。
【0037】
前記空調負荷予測部4は、例えば、ニューラルネットワーク、カルマンフィルタなどを用いて将来の空調負荷を予測するものである。
【0038】
図2はこの発明の空調負荷予測方法の一実施態様を説明するフローチャートである。
ステップSP1において、各予測候補因子を時系列的に検出し、ステップSP2において、重回帰分析を行って最適な予測候補因子を抽出し、ステップSP3において、抽出された予測候補因子を予測因子として翌日の空調負荷を予測し、そのまま元の処理に戻る。
【0039】
上記の何れかの実施態様を採用した場合には、季節などに応じて最適の予測候補因子を選択できるので、空調負荷の予測精度を高めることができる。
【0040】
図3はこの発明の空調負荷予測装置の他の実施態様を示すブロック図である。
【0041】
この空調負荷予測装置が図1の空調負荷予測装置と異なる点は、予測候補因子保持部2と選択部3との間に、正常な予測候補因子のみを選択部3に供給する正常因子抽出部5をさらに設けた点のみである。
【0042】
前記正常因子抽出部5は、値が得られなかった因子、予想される上下限値を越える値を有する因子などを異常な予測候補因子であると認識し、これら以外の因子を正常な予測候補因子と認識して選択部3に供給するものである。
【0043】
図4はこの発明の空調負荷予測方法の他の実施態様を説明するフローチャートである。
【0044】
このフローチャートが図2のフローチャートと異なる点は、ステップSP1とステップSP2との間に、正常な予測候補因子のみを抽出するステップSP1aを設けた点のみである。
【0045】
図3または図4の実施態様を採用した場合には、センサなどの異常により正常な値が得られなくなった予測候補因子が存在するような状態において、正常な値が得られる予測候補因子のみを抽出し、これらの中から最適の予測候補因子を選択することができる。この結果、空調負荷の予測の信頼性を高めることができる。
【0046】
図5はこの発明の空調負荷予測装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【0047】
この空調負荷予測装置は、複数の予測候補因子のそれぞれを保持する第1予測候補因子保持部11と、複数の予測候補因子を入力として重回帰分析を行って有効な予測候補因子を抽出する重回帰分析部12と、抽出された予測候補因子を表すデータを保持する第2予測候補因子保持部13と、複数の予測候補因子の組み分けを行う組分け部14と、組み分けされた予測候補因子を入力として所定の予測アルゴリズム(ニューラルネットワーク、カルマンフィルタなど)を用いて空調負荷の予測を行う予測モデル部15と、予測された空調負荷を保持する第1予測空調負荷保持部16と、第2予測候補因子保持部13に保持されている予測候補因子を入力として何れかの第1予測空調負荷保持部16を選択する選択部17と、選択された予測空調負荷を最終的に選択された予測空調負荷として保持する第2予測空調負荷保持部18とを有している。
【0048】
前記組み分け部14は、3種〜全種の予測候補因子を組として組み分けを行うものである。
【0049】
この実施態様を採用した場合には、最適の予測候補因子の組み分けに基づく空調負荷の予測を行うことができ、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を高めることができる。
【0050】
図6はこの発明の空調負荷予測方法のさらに他の実施態様を説明するフローチャートである。
【0051】
ステップSP1において、予測候補因子の組み分けでモデル化を行い、ステップSP2において、各モデル毎に予測アルゴリズムを用いて空調負荷を予測し、ステップSP3において、重回帰分析を行って予測候補因子を抽出し、ステップSP4において、抽出された予測候補因子に対応する空調負荷予測結果を選択し(ただし、重回帰分析の各手法毎に選択された予測候補因子に対応するモデルでの空調負荷予測結果を平均して予測空調負荷としてもよい)、そのまま元の処理に戻る。
【0052】
ただし、2種以上の手法で抽出された予測候補因子に対応するモデルでの予測結果を採用してもよい。選択基準を3種〜全種としてもよい。
【0053】
また、予測候補因子を内的因子、外的因子、建築物による因子に訳、各部類毎に、最も相関の高い因子のみを採用することも可能である。内的因子Aiとしては室内温度、室内湿度などが例示でき、外的因子Biとしては外気温度、外湿度などが例示でき、建築物による因子Ciとしては躯体温度などが例示できる。
【0054】
例えば、重回帰分析により抽出され、相関の高い順に、B2、A2、B1、C3、C2、B3、A1と並べられたとすると、A2、B2、C3を予測因子として採用する。
【0055】
上記の方法を採用することにより、各手法による抽出結果の違いが考慮され、信頼性が向上する。すなわち、複数手法の結果を平均することにより、予測が大きく外れることが回避される。さらに、異常な予測値を排除するためには、平均の際に最大値や最小値を除いたり、中央値を用いたりするることができる。
【0056】
以上の各実施態様においては、各予測候補因子にk個のデータ(例えば、k日分のデータ)が用いられている。
【0057】
ただし、季節に応じて最適な個数が変化するので、以下の手順で個数を更新することが好ましい。
【0058】
先ず、k個、k+δ個、k−δ個のデータで空調負荷の予測を行う。ただし、その日の空調負荷予測値としては個数をk個に設定した場合の予測値を採用する。
【0059】
次いで、実績空調負荷値と比較してkを増減する。すなわち、実空調負荷値が得られた段階で各個数での予測値の評価を行い、好ましい個数に移行する。例えば、k個のデータによる予測結果が最も実績値に近ければ、kは増減させない。ただし、k+δ個のによる予測結果が最も実績値に近ければ、kを、例えば1だけ増加させる。逆に、k−δ個のによる予測結果が最も実績値に近ければ、kを、例えば1だけ減少させる(ただし、k>予測候補因子数)。
【0060】
また、δ(>0)としては、例えば、δ=1が採用される。
【0061】
【発明の効果】
請求項1および請求項2の発明は、空調負荷の予測精度を高めることができるという特有の効果を奏する。また複数の予測候補因子の各々のデータの個数を季節に応じて最適な個数に更新できる。
【0062】
更に請求項2の発明は、センサなどの不具合により何れかの予測因子が使用できなくなったような場合に、使用可能な予測因子の中から最適な予測因子を選択することにより、空調負荷の予測の信頼性を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0063】
更に請求項1および請求項2の発明は、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を一層高めることができるという特有の効果を奏する。
【0064】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の効果に加え、空調負荷の予測精度を一層高めることができるという特有の効果を奏する。
【0065】
請求項4および請求項5の発明は、空調負荷の予測精度を高めることができるという特有の効果を奏する。また各予測候補因子のデータの個数を季節に応じて最適な個数に更新できる。
【0066】
更に請求項5の発明は、センサなどの不具合により何れかの予測因子が使用できなくなったような場合に、使用可能な予測因子の中から最適な予測因子を選択することにより、空調負荷の予測の信頼性を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0067】
更に請求項4および請求項5の発明は、互いに相関の高い因子の重複による精度の低下を避けることができ、空調負荷の予測精度を一層高めることができるという特有の効果を奏する。
【0068】
請求項6の発明は、請求項4または請求項5の効果に加え、空調負荷の予測精度を一層高めることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空調負荷予測装置の一実施態様を示すブロック図である。
【図2】この発明の空調負荷予測方法の一実施態様を説明するフローチャートである。
【図3】この発明の空調負荷予測装置の他の実施態様を示すブロック図である。
【図4】この発明の空調負荷予測方法の他の実施態様を説明するフローチャートである。
【図5】この発明の空調負荷予測装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【図6】この発明の空調負荷予測方法のさらに他の実施態様を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
3 選択部 4 空調負荷予測部
5 正常因子抽出部 12 重回帰分析部
15 予測モデル部

Claims (6)

  1. 複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用し、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測し、
    各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させることを特徴とする空調負荷予測方法。
  2. 複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用し、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測し、
    各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させることを特徴とする空調負荷予測方法。
  3. 最新の所定期間を最適な所定期間に設定し、最適な所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測する請求項1または請求項2に記載の空調負荷予測方法。
  4. 複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から、重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用する予測因子採用手段(3)(5)(12)と、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測する空調負荷予測手段(4)(15)とを含み、
    前記空調負荷予測手段は、
    各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させることを特徴とする空調負荷予測装置
  5. 複数の予測候補因子を複数のグループに分類し、各グループ毎に空調負荷を予測するための複数の予測候補因子の中から使用可能な予測候補因子を抽出し、抽出された予測候補因子の中から重回帰分析を行って最新の所定期間での最適な予測候補因子を選択して予測因子として採用する予測因子採用手段(3)(5)(12)と、最新の所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測する空調負荷予測手段(4)(15)とを含み、
    前記空調負荷予測手段は、
    各予測候補因子のデータの個数としてk個、k+δ個、k−δ個の各々の場合で空調負荷の予測値を求め、その日の空調負荷予測値としてはk個の場合の予測値を採用し、その日の実積空調負荷値に対して、k個の場合の予測値が最も近ければ、kは増減させず、k+δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ増加させ、k−δ個の場合の予測値が最も近ければ、kをδだけ減少させることを特徴とする空調負荷予測装置。
  6. 最新の所定期間を最適な所定期間に設定する期間設定手段をさらに含み、前記空調負荷予測手段(4)(15)は、最適な所定期間における採用した予測因子に基づいて空調負荷を予測するものである請求項4または請求項5に記載の空調負荷予測装置。
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