JP4460210B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。詳しくは、遊技領域に識別情報を変動表示可能な表示装置を有する遊技盤と、遊技盤が着脱可能に取付けられた遊技機本体とを有し、表示装置に表示される識別情報を変動表示させた後に表示結果を確定表示させ、該確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ機のような遊技機において、遊技盤の中央部に配置された複数列(例えば3列)の図柄から構成される識別情報を変動表示可能な表示装置を備え、所定の確率に基づいて、表示装置に表示された各識別情報が、特賞図柄として、予め定められた表示態様(例えば「1、1、1」)が成立した場合に、特賞状態を生起させ、遊技者に所定の遊技価値を付与するようにしている。また、特賞状態とは異なる特典遊技状態として、前述の特賞図柄となる所定の確率を向上させたり、識別情報の変動表示時間を短縮させて、ゲーム消化を早めることによって、特賞状態となる可能性を高めるようにした遊技機もある。
【0003】
このような遊技機において、表示装置に、識別情報の変動表示回数を計数表示するとともに、特賞状態を生起した場合には、計数表示を0にリセットするようにして、遊技者に表示装置に係る遊技状況を報知するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−98383号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1によると、特典遊技状態期間中や通常の遊技状態期間中を問わず、一律に識別情報の変動表示回数を計数表示しているため、例えば、特典遊技状態と関連した識別情報の変動表示回数を知ることはできない。したがって、遊技者にとっては、識別情報の変動表示結果のみが関心の的であり、それ以外の表示に興味を向けることは少ない。また、識別情報の変動表示回数を注視していると、識別情報の変動表示結果を見逃してしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、各種情報を報知しつつ遊技への期待感を損なわない利便性の高い遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
遊技球が流下可能な遊技領域に識別情報を変動表示可能な表示装置を設けた遊技盤と、該遊技盤が着脱可能に取付けられた遊技機本体とを備え、前記表示装置に表示される前記識別情報を変動表示させた後に表示結果を確定表示させ、該確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうる遊技機において、予め定められた所定条件が成立した場合に、前記特定遊技状態とは異なる態様で遊技者にとって有利な特典遊技状態を生起させるとともに、該特典遊技状態が生起してから前記識別情報を前記変動表示させた変動回数を計数し、当該計数した変動回数または当該変動回数が予め定めた所定回数に達するまでの残回数の報知を実行させるための報知指令情報を送信し、さらに前記変動回数が前記所定回数に達したとき、前記特典遊技状態を終了させるように制御する制御手段と、前記遊技機本体における前記遊技領域の周囲を包囲する前面に配設される複数の表示領域を有し、かつ前記変動回数または前記残回数に応じて前記複数の表示領域を点灯または消灯させて、前記変動回数または前記残回数を報知する第1の情報報知、及び該第1の情報報知とは異なる報知態様で前記識別情報の表示結果が前記特定表示結果になるか否かの当落選を報知するものとして、該当選を報知する場合には前記複数の表示領域全てを点灯させる一方、該落選を報知する場合には前記複数の表示領域全てを点灯させない第2の情報報知を行う情報報知手段と、該情報報知手段の各情報報知を制御する報知制御手段とを含み、前記報知制御手段は、前記特典遊技状態が生起されている期間中に、前記制御手段からの前記報知指令情報を受信したことに基づいて、前記情報報知手段が前記第1の情報報知を行うように前記情報報知手段を制御する第1の報知制御、及び前記制御手段の指令に基づいて、前記情報報知手段が前記第2の情報報知を行うように前記情報報知手段を制御する第2の報知制御を実行可能であるとともに、前記第1の報知制御を実行している最中、前記識別情報が前記予め定められた特定表示結果とならない状態で一旦停止表示した後に前記第2の情報報知を行う契機が発生したときには、前記第1の報知制御を中断して前記第2の報知制御を実行して前記第2の情報報知により前記識別情報の表示結果が前記特定表示結果になるか否かの当落選を報知し、前記識別情報の表示結果が確定表示された後に前記第1の報知制御に復帰し、前記表示装置は、前記報知制御手段が前記第1の報知制御を中断して前記第2の報知制御を行う場合、前記第2の情報報知が開始されることを示す画像を表示した後、前記第2の情報報知として前記当選を報知する際の前記情報報知手段の点灯パターンを説明するための画像を表示する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤(10)の正面図である。
【0013】
遊技盤(10)は、外側ガイドレール(11)と内側ガイドレール(12)とによって包囲された円形状の遊技領域(13)を備え、遊技者の操作により、図外の発射装置から発射された遊技球が、遊技領域(13)を流下することにより、遊技が行われる。
【0014】
遊技領域(13)には、遊技釘が多数配置され、遊技球は、遊技釘に当接することにより、転動することになるが、該遊技釘は、図面簡素化のため省略してある。
【0015】
遊技領域(13)の中央部には、特別図柄表示装置(14)が配置されている。特別図柄表示装置(14)は、「0」〜「9」の数字で構成される10種類の左、中、右3列の特別図柄(識別情報)等を表示可能に構成される。
【0016】
特別図柄表示装置(14)の前面側には、特別図柄表示装置(14)の外周を包囲するようにして装飾部材(1)が配置されている。装飾部材(1)は、特別図柄表示装置(14)の前面側において、遊技盤(10)の表面に取付けられ、遊技球を誘導可能な通路を備えるとともに、裏面に設けられた特別図柄表示装置(14)を装飾するとともに保護する機能を有する。
【0017】
装飾部材(1)の前面で、かつ特別図柄表示装置(14)の外周には、特別図柄表示装置(14)を包囲するように第1報知部材(2)が配設されている。第1報知部材(2)は、内部に複数のLEDを備えるとともに、光透過性樹脂で構成された第1報知部材表示領域(2a)(2b)(2c)(2d)によって形成される。
【0018】
所定の確率に基づいて、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各特別図柄が、予め定められた特定表示態様、例えば「4、4、4」のように同一の数字が表示された場合に、特賞状態(特定遊技状態)を生起させ、後述の変動入賞装置(16)を、遊技者にとって有利な状態に変動させ、遊技者に所定の遊技価値を付与するようになっている。
【0019】
また、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各特別図柄が、「7、7、7」のように奇数で表示された場合には、特典遊技状態としてより特賞状態が生起される確率を、特賞状態が所定回数(例えば1回)生起するか若しくは、特別図柄表示装置(14)に確定表示される回数が所定値(例えば図柄変動が行われる回数が300回)となるまで向上させるようにしてある。
【0020】
この確率向上期間中に、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各特別図柄が、再び「5、5、5」のように奇数で表示された場合には、さらに確率向上期間は延長される。
【0021】
特別図柄表示装置(14)の下方には、入賞口としての特別図柄始動口(15)が配置され、また特別図柄始動口(15)の両側方には、普通図柄作動ゲート(21)が配置されている。
【0022】
遊技球が特別図柄始動口(15)に入球すると、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の特別図柄を始動、すなわち変動を開始させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
ここで、入球とは、入賞するタイプだけではなく通過するタイプも含む。また、所定の確率は、通常確率モード(例えば当選確率350分の1)と、特定表示結果となる確率が前記通常確率モードより高い特別確率モード(例えば当選確率50分の1)の2種類設定される。この特別確率モードが設定されている期間を特典遊技状態と定義する。
【0023】
遊技球が普通図柄作動ゲート(21)を通過すると、所定の確率に基づいて、準特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、遊技領域(13)の左右両側に配置された普通図柄表示装置(20)を変動させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
【0024】
普通図柄表示装置(20)は、LEDで構成され、普通図柄表示領域(20a)(20b)が交互に点灯を繰返す表示を行う。所定の確率に基づいて、交互に点灯表示を繰返す普通図柄が、予め定められた表示態様として普通図柄表示領域(20a)が点灯表示された場合に、準特賞状態を生起させ、特別図柄始動口(15)の左右の可動片(15a)(15b)を所定時間開放し、遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞しやすくなる。図1では、可動片(15a)(15b)が閉じた状態を示してある。
【0025】
特別図柄始動口(15)は、可動片(15a)(15b)を開閉することによって、入賞開口が拡大する第1状態と入賞開口が縮小する第2状態とに変化可能に構成される。この第1状態となる時間は通常時間モード(例えば0.5秒)と通常時間よりも延長させる開放時間延長モード(例えば2秒)との2通りある。この開放時間延長モードは、前述の特別確率モード期間中に設定される。また、普通図柄表示装置(20)の図柄変動時間は、通常時の比較的長いパターン(例えば30秒)と、特定時の短いパターン(例えば5秒)との2通りある。なお、この開放時間延長モードや特定時の短いパターンが設定されている期間を特典遊技状態と定義してもよい。
【0026】
遊技領域(13)の下方に配置されている変動入賞装置(18)は、特賞状態期間中に広幅の扉が前面側に開放され、遊技球が入賞可能な状態となる大入賞口(17)を備えている。
【0027】
大入賞口(17)の扉が開放されている状態や、開閉を繰り返している状態で、遊技球が入賞可能な状態を、遊技者にとって有利な第1状態という。この第1状態以外の状態、すなわち、大入賞口(17)の扉が閉鎖されて、遊技球が入賞不可能な状態を、遊技者にとって不利な第2状態という。
【0028】
その他、遊技領域(13)には、遊技球を遊技盤(10)の裏面に送るアウト口(18)、及びランプ表示装置(19)等が配置されている。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技機本体(4)の正面図である。
遊技機本体(4)の内部には、遊技盤(10)が着脱可能に取付けられ、ほぼ円形の開口部(5)を通して、遊技盤(10)を視認しうるようになっている。遊技機本体(4)の前面で、かつ開口部(5)の外周には、開口部(5)を包囲するように、情報報知手段の一例としての第2報知部材(3)が配設されている。第2報知部材(3)は、内部にLEDを備えるとともに、光透過性樹脂で構成された第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)を備えている。
【0030】
その他、遊技機本体(4)の前面には、遊技球を発射させるための発射強度を調整操作可能な発射ハンドル(6)、図示しない賞球排出装置から排出される遊技球を貯留するとともに発射位置に供給する遊技球供給皿(7)、及び各種効果音を発生するスピーカー(8)等が設けられている。
【0031】
遊技盤(10)及び遊技機本体(4)に配置された各装置のうち主要なものは、マイクロコンピュータによって制御されており、これについて、図3に示す制御ブロック図を参照しつつ説明する。
【0032】
なお、図外の遊技機本体、すなわち発射装置や排出装置を制御する制御系統や電源回路等は、ここでは省略する。
【0033】
主制御部(200)は、制御プログラムおよびデータを記憶したROM(201)と、CPUのワークエリアとして機能するRAM(202)とともに一体型のワンチップCPUとして構成され、ROM(201)に記憶された制御プログラムにより、一連の制御処理を実行する制御手段が構成されている。RAM(202)には、特典遊技状態が生起されている期間中に特別図柄表示装置(14)に表示される識別情報の変動回数を所定値(300回)まで計数するカウンタ領域(202a)が形成されている。
【0034】
また、主制御部(200)には、入力ポート(210)を介して、特別図柄始動口(15)の内部に配置され、遊技球の通過を検出する特別図柄始動スイッチ(150)、変動入賞装置(16)における大入賞口(17)の内部に配置され、大入賞口(17)に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ(170)、同じく変動入賞装置(16)における大入賞口(17)の内部に配置され、特定の領域を通過した遊技球のみを検出する特定領域スイッチ(175)が接続され、各検出信号を入力可能となっている。
【0035】
さらに、主制御部(200)には、出力ポート(220)を介して、特別図柄表示装置(14)、変動入賞装置(16)における大入賞口(17)の広幅な扉を開放制御するための大入賞口作動ソレノイド(160)、第1報知部材(2)や第2報知部材(3)等の表示灯を点灯制御するための報知制御手段をなす表示灯装置(230)、スピーカー(8)を制御するための効果音発生装置(240)が接続され、各制御信号を出力可能となっている。表示灯装置(230)は、図示しないが、CPU、ROM、RAMを搭載して構成されている。
【0036】
次に、主制御部(200)が特別図柄表示装置(14)に対して実行する制御の一例について説明する。
遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞すると、主制御部(200)は、特別図柄始動スイッチ(150)からの信号を受信し、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かの判定を行い、その判定にしたがって、特別図柄表示装置(14)へ表示指令情報を出力する。このとき、主制御部(200)は、効果音発生装置(240)へ効果音発生指令情報をも出力するとともに、必要に応じて、表示灯装置(230)へ報知指令情報を出力する。
【0037】
表示指令情報には、特別図柄表示装置(14)の図柄変動開始を指示するとともに、図柄変動時間及び図柄変動態様を指定する図柄変動指定情報と、停止図柄を指定する停止図柄指定情報と、図柄変動終了を指定する変動停止指定情報とが含まれており、これら表示指令情報は、上述の報知指令情報や効果音発生指令情報とともに、ROM(201)に格納されている。
【0038】
主制御部(200)は、特別図柄表示装置(14)の図柄変動表示を開始させるような遊技状況となったときに、上述の各種指令情報を、1回の変動表示制御において、所定のタイミングで特別図柄表示装置(14)や表示装置(230)等に送信する。
【0039】
図4は、特別図柄表示装置(14)に係わる表示制御ブロック図である。
特別図柄表示装置(14)は、主制御部(200)からの表示指令情報を受信するためのデータ受信回路(320)と、受信した表示指令情報に基づいて表示制御を行うために必要な制御データを生成して、画像表示処理用LSI(310)に出力するCPU(表示制御手段)(300)と、CPU(300)の動作手順を記述したプログラムを内蔵するプログラムROM(330)と、ワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM(340)と、画像表示処理を行う画像表示処理用LSI(310)と、画像表示処理用LSI(310)が展開した画像データを一時的に記憶するビデオRAM(350)と、画像表示処理用LSI(310)が画像展開するために必要なデータとして図柄データや第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)に関連するメッセージ情報画像データ等を格納したキャラクタROM(360)と、画像表示処理用LSI(310)から送出された画像データを用いて、表示画像を出力するLCDディスプレイ(370)とを有している。
【0040】
CPU(300)は、特別図柄表示装置(14)が図柄変動中であることを示す図柄変動中情報や、停止した図柄内容を示す図柄情報等の表示関連情報を遊技機外部に出力する手段を備えている。特別図柄表示装置(14)はさらに、出力端子として、表示関連情報出力端子(380)を有している。
【0041】
次に、第1報知部材(2)及び図2に示す第2報知部材(3)の報知態様について説明する。第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)は、特別図柄表示装置(14)の特別図柄の変動表示中の所定時期に報知を開始するとともに、確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になるか否かに応じて、報知結果を異ならせるようにして作動しうる当落選報知(第2の情報報知)用の情報報知手段として機能する。
【0042】
第1報知部材(2)は、特別図柄表示装置(14)の特別図柄の変動表示中の所定時期として、一旦停止した特別図柄が外れ表示を行ったとき、その直後に報知を開始する。
【0043】
このとき、第1報知部材表示領域(2a)(2b)(2c)(2d)は、順番に点灯及び消灯を繰返す動作を行い、繰返し動作後に、報知結果として、第1報知部材表示領域(2a)(2b)(2c)(2d)のうち第1報知部材表示領域(2d)が点灯を所定期間継続することにより、特別図柄表示装置(14)に確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になる。
【0044】
一方、繰返し動作後に、報知結果として、第1報知部材表示領域(2a)(2c)のうちいずれか一方が点灯を所定期間継続することにより、特別図柄表示装置(14)に確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果にならない。この、第1報知部材(2)によって報知結果が表示される時期と、特別図柄表示装置(14)によって表示結果が確定される時期とは、ほぼ同時にすることが望ましいが、これに限定されない。
【0045】
第1報知部材(2)によって、特別図柄表示装置(14)以外にも特定表示結果になるか否かの報知が可能になることで、遊技の興趣性が向上する。さらに、第1報知部材(2)は、特別図柄表示装置(14)の前面を包囲する装飾部材(1)に配設されるため、特別図柄表示装置(14)と第1報知部材(2)の双方を視線を大きく変えることなく視認可能であるため、利便性にも富む。
【0046】
図5に示すように、第1報知部材(2)が報知を開始するときには、特別図柄表示装置(14)のLCDディスプレイ(370)には、「センタランプに注目!」というメッセージ画像(第1報知手段(2)が作動を開始することを示す情報の一例)が表示される。
【0047】
そして、図6に示すように、第1報知部材(2)が報知を行っている最中には、第1報知部材(2)による報知動作の説明の一例として、第1報知部材表示領域(2d)を指し示す矢印記号とともに「ここで止まれば大当り!」というメッセージ画像が表示される。
【0048】
これにより、特別図柄表示装置(14)に、第1報知部材(2)に関連した情報を表示可能にしたことにより、第1報知部材(2)(ここではセンタランプを指す)の報知動作を容易に把握することができるとともに、第1報知部材(2)に遊技者の関心を向けさせることが可能となり、遊技の興趣性がさらに向上する。
【0049】
第2報知部材(3)は、第1報知部材(2)による上述の繰返し動作後に、最終的に第1報知部材表示領域(2b)が点灯を所定期間継続することにより、報知を開始する。
【0050】
このとき、第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)が1つずつ順番に点灯していき、報知結果として、第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)の全てが点灯することにより、特別図柄表示装置(14)に確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になる。
【0051】
一方、報知結果として、第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)の全てが点灯しない場合には、特別図柄表示装置(14)に確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果にならない。この、第2報知部材(3)によって報知結果が表示される時期と、特別図柄表示装置(14)によって表示結果が確定される時期とは、ほぼ同時にすることが望ましいが、これに限定されない。
【0052】
第2報知部材(3)によって、特別図柄表示装置(14)以外にも特定表示結果になるか否かの報知が可能になるため、遊技の興趣性が向上する。さらに、第2報知部材(3)は、遊技機本体(4)の前面側に配設されているため、遊技機全体を大きく使用したダイナミックなゲーム性をもたらすことができる。また、第2報知部材(3)を、遊技盤が異なる複数の機種間で汎用的に使用することができる。
【0053】
なお、第2報知部材(3)が報知を開始するときには、図7に示すように、特別図柄表示装置(14)のLCDディスプレイ(370)には、「枠ランプに注目!」というメッセージ画像(第2報知手段(3)が作動を開始することを示す情報の一例)が表示される。また、図8に示すように、第2報知部材(3)が報知を行っている最中には、第2報知部材(3)による報知動作の説明の一例として、「ランプ全部点けば大当り!」というメッセージ画像が表示される。
【0054】
特別図柄表示装置(14)に、第2報知部材(3)に関連した情報を表示可能としたことにより、第2報知部材(3)(ここでは枠ランプを指す)の報知動作を容易に把握することができるとともに、第2報知部材(3)に遊技者の関心を向けさせることができ、遊技の興趣性がさらに向上する。
【0055】
また、第2報知部材(3)は、特典遊技状態が生起されている期間中に、特別図柄表示装置(14)に表示される識別情報の変動回数に関連する報知を行なう回数報知(第1の情報報知)用の情報報知手段としても機能する。すなわち、特別確率モードが設定されている期間中は、特別確率モードの設定が終了する契機である識別情報の変動回数が所定値(300回)に達するまでの残回数を認識できるように報知する。特別確率モードが設定された時点では、第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)の全てが点灯し、識別情報の変動回数が20回行われる毎に、第2報知部材表示領域(3a)から順番に消灯していく。
【0056】
さらに、第2報知部材(3)は、上述の回数報知を行っている際に、前述の当落選報知を行う契機が発生した場合には、当落選報知を優先的に行うように構成されている。すなわち、回数報知を中断させて当落選報知を行い、当落選報知が終了した時点で、再度回数報知を復帰させる。
【0057】
次に、第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)に関わる遊技機の動作ついて説明する。図9は、主制御部(200)が実行する処理のうちの本実施形態に係わる主要部(遊技制御処理)を説明するフローチャートである。
まずステップS1において、主制御部(200)は、特別図柄始動スイッチ(150)からの信号が入力されたか否かを判定する信号入力チェック処理を実行する。特別図柄始動スイッチ(150)からの信号が入力されたと判定する(YES)と、ステップS2へ移行する。一方、特別図柄始動スイッチ(150)からの信号が入力されないと判定する(NO)と、ステップS3へ移行する。
【0058】
ステップS2において、主制御部(200)は、所定の確率(特賞状態生起確率300分の1)に基づいて、特賞状態を生起するか否かの抽選処理を実行する。この抽選処理によって、前述した特別図柄に関連する図柄変動指定情報と停止図柄指定情報と変動停止指定情報とがそれぞれ選択される。また、効果音発生指令情報及び、第1報知部材(2)や第2報知部材(3)を作動させる場合には、表示灯装置(230)へ出力する報知指令情報が選択され、ステップS3へ移行する。この際に、特賞状態を生起する場合には、RAM(202)の所定エリアに特賞フラグを格納する。
【0059】
ステップS3において、主制御部(200)は、ステップS2で選択した各種指令情報、すなわち特別図柄に関連する表示指令情報、効果音発生指令情報、報知指令情報を送信するタイミングであるか否かを判定する。送信するタイミングであると判定する(YES)と、ステップS4へ移行する。一方、送信するタイミングでないと判定する(NO)と、再度ステップS3の処理を実行する。送信するタイミングでないときとは、例えば、特別図柄の変動中、特賞状態期間中、特賞状態抽選処理を行っていない場合である。
【0060】
ステップS4において、主制御部(200)は、ステップS2で選択した特別図柄に関連する図柄変動指定情報と停止図柄指定情報と変動停止指定情報とからなる表示指令情報を特別図柄表示装置(14)へ送信する。これにより、特別図柄表示装置(14)は、受信した表示指令情報に基づいて図柄変動制御を実行し、確定表示される内容によって、遊技者に特賞状態が生起するか否かの報知が可能となる。また、第1報知部材(2)や第2報知部材(3)を作動させる場合には、表示灯装置(230)へ報知指令情報を出力する。これにより、特別図柄表示装置(14)に確定表示される内容だけでなく、第1報知部材(2)や第2報知部材(3)の報知結果によっても、遊技者に特賞状態が生起するか否かの報知が可能となる。
【0061】
ステップS5において、主制御部(200)は、ステップS2で特賞状態フラグを格納したか否かを判定するフラグチェック処理を実行する。ここで特賞状態フラグを格納したと判定する(YES)と、ステップS6に移行し、特賞状態フラグを格納していないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
【0062】
ステップS6において、主制御部(200)は、大入賞口(19)の広幅の扉を開放制御するための大入賞口作動ソレノイド(180)を駆動制御する特賞状態処理を実行する。
【0063】
主制御部(200)は、特賞状態処理中に、大入賞口スイッチ(170)からの信号が10回入力されるか、または大入賞口(17)が開放してから30秒が経過すると、大入賞口(17)を閉鎖する駆動制御を実行する。また特定領域スイッチ(175)からの検出信号が入力された場合には、閉鎖後に再度開放する。これを最大15回まで繰返し可能に設定してある。また、大入賞口スイッチ(170)からの信号が入力されるごとに、遊技価値として15個の賞品球を図示しない払出装置から遊技者に払い出す制御を行なう。さらに、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各特別図柄が、「7、7、7」のように奇数で表示された場合には、このあと、引き続いて特典遊技状態が生起される。
【0064】
図10は、特別図柄表示装置(14)が実行する処理のうちの本実施形態に係わる主要部、すなわち図柄表示処理を説明するフローチャートである。
まずステップS10において、CPU(300)は、データ受信回路(320)が主制御部(200)によって送信された特別図柄に関連する表示指令情報を受信したか否かを判定する情報入力チェック処理を実行する。表示指令情報を受信したと判定する(YES)と、ステップS11へ移行する。一方、表示指令情報を受信されないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
【0065】
ステップS11において、CPU(300)は、受信した表示指令情報のうち図柄変動指定情報に、図柄特殊変動指令情報が含まれているか否かを判定する。図柄特殊変動指令情報が含まれていると判定される(YES)と、ステップS13へ移行する。一方、図柄特殊変動指令情報が含まれていないと判定される(NO)と、ステップS12へ移行する。図柄特殊変動とは、第1報知部材(2)や第2報知部材(3)を作動させる場合に対応する特別図柄表示装置(14)の図柄変動処理を含む表示処理を指す。
【0066】
ステップS12において、CPU(300)は、図柄変動指定情報に応じた通常の図柄変動表示処理を行う。すなわち、LCDディスプレイ(370)において、3列の特別図柄が変動を開始する表示が行われ、ステップS19に移行する。
【0067】
一方、ステップS13において、CPU(300)は、図柄変動指定情報に応じた図柄特殊変動表示処理を行う。すなわち、LCDディスプレイ(370)において、3列の特別図柄が変動を開始する表示が行われる。
【0068】
ステップS14において、CPU(300)は、変動を開始した特別図柄を外れ状態で一旦停止させる処理を行う。すなわち、LCDディスプレイ(370)において、一旦停止表示された各特別図柄が、予め定められた表示態様にならないような表示が行われる。この場合は一旦停止であるため、確定表示結果ではないにも拘らず、遊技者に特賞状態が生起されないと一瞬思わせる効果がある。
【0069】
ステップS15において、CPU(300)は、一旦停止表示された各特別図柄を、図5〜図8に示すように、LCDディスプレイ(370)の左下隅に縮小表示させるとともに、再変動させる処理を実行する。この縮小表示により形成された左下隅の図柄表示エリアを除く表示エリアによって、後述の所定の情報表示を行い得るようにするとともに、別個の情報表示部を設けなくて済むので、部品点数の削減が可能となる。
【0070】
ステップS16において、CPU(300)は、先のステップS15での処理で、形成された表示エリアにおいて、第1報知部材(2)に関連する情報を表示する処理を実行する。ここでは前述した通り、図5に示す内容の表示を行う。
【0071】
ステップS17において、CPU(300)は、特別図柄の確定(停止)表示する時期であるかを判定し、特別図柄の確定(停止)表示する時期であると判定する(YES)と、ステップS19へ移行する。一方、特別図柄の確定(停止)表示する時期ではないと判定する(NO)と、ステップS18へ移行する。
【0072】
ステップS18において、CPU(300)は、先のステップS15での処理で、確保された表示エリアにて第2報知部材(3)に関連する情報を表示する処理を実行する。ここでは前述した通り、図7及び図8に示す内容の表示を行う。
【0073】
ステップS19において、CPU(300)は、受信した停止図柄指定情報と変動停止指定情報に基づいて、特別図柄の確定(停止)表示する処理を行う。すなわち、LCDディスプレイ(370)において、3列の特別図柄が変動を停止する表示が行われる。
【0074】
ステップS20において、CPU(300)は、確定表示された結果として、確定停止した特別図柄が特定表示結果か否かを判定し、特賞状態と判定する(YES)と、ステップS21へ移行して、特賞状態が生起したことを示す報知を行う。一方、特賞状態が生起されないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
【0075】
図11は、表示灯装置(230)が実行する処理のうちの本実施形態に係わる特典遊技関連表示灯処理を説明するフローチャートである。
【0076】
まず、ステップS50において、表示灯装置(230)は、主制御部(200)によって送信された報知指令情報を受信したか否かを判定する情報入力チェック処理を実行する。ここでの報知指令情報とは、回数報知を行なう場合の指令情報である。報知指令情報が受信したと判定する(YES)と、ステップS51へ移行する。一方、表示指令情報が受信されないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
【0077】
ステップS51において、表示灯装置(230)は、受信した報知指令情報に基づいて、特典遊技残回数報知処理(第1の報知制御)を行なう。すなわち、特典遊技状態期間中であって、特典遊技状態期間が終了する契機である識別情報の変動回数が所定値(300回)に達するまでの残回数を認識できるように報知し、残回数に応じて第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)を点灯または消灯させる。なお、回数報知用の情報報知手段としては、LCDディスプレイ等を採用して残回数をデジタル表示する方式でもよい。
【0078】
図12は、表示灯装置(230)が実行する処理のうちの本実施形態に係わる図柄関連表示灯処理を説明するフローチャートである。
【0079】
まず、ステップS30において、表示灯装置(230)は、主制御部(200)によって送信された報知指令情報を受信したか否かを判定する情報入力チェック処理を実行する。報知指令情報が受信したと判定する(YES)と、ステップS31へ移行する。一方、表示指令情報が受信されないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
【0080】
ステップS31において、表示灯装置(230)は、受信した報知指令情報に基づいて、第1報知部材表示領域(2a)(2b)(2c)(2d)が順番に0.25秒ずつ点灯する動作を複数回繰り返し行う。この作動開始時期は、特別図柄表示装置(14)がステップ15の処理を行う時期とほぼ同時に行われる。
【0081】
ステップS32において、表示灯装置(230)は、第1報知部材表示領域(2a)(2b)(2c)(2d)が順番に0.25秒ずつ点灯する動作を終了させる。このとき、第1報知部材表示領域(2d)が点灯を所定期間継続することにより、特別図柄表示装置(14)において確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になり、遊技者は、第1報知部材(2)または特別図柄表示装置(14)のどちらかを見ることによって、特賞状態が生起されることを認識することができる。
【0082】
一方、第1報知部材表示領域(2a)(2c)が点灯を所定期間継続することにより、特別図柄表示装置(14)において確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果にならず、遊技者は、第1報知部材(2)または特別図柄表示装置(14)のどちらかを見ることによって、特賞状態が生起されないことを認識することができる。
【0083】
ステップS33において、表示灯装置(230)は、受信した報知指令情報に第2報知部材(3)を作動させる報知指令情報が含まれているか否か、換言すれば第1報知部材表示領域(2b)が点灯を所定期間継続するか否かを判定する。当該報知指令情報が含まれている(第1報知部材表示領域(2b)が点灯を所定期間継続した)と判定される(YES)と、ステップS34へ移行する。一方、当該報知指令情報が含まれていない(第1報知部材表示領域(2b)が点灯を所定期間継続しない)と判定される(NO)と、ここでの処理を終了させる。
【0084】
ステップS34において、表示灯装置(230)は、先の図11のステップS51における特典遊技残回数を報知しているか否か、換言すれば第2報知部材(3)によって回数報知を行なっている最中であるか否かを判定する。回数報知を行なっている最中であると判定される(YES)と、ステップS35へ移行する。一方、回数報知を行なっている最中ではないと判定される(NO)と、ステップS36へ移行する。
【0085】
ステップS35において、表示灯装置(230)は、第2報知部材(3)で行っている回数報知を中断させる処理を実行する。
【0086】
ステップS36において、表示灯装置(230)は、受信した報知指令情報に基づいて、第2報知部材(3)による第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)を1個ずつ順番に点灯していく動作(第2の報知制御)を行う。この作動開始時期は、表示灯装置(230)がステップ32の処理で、第1報知部材表示領域(2b)が点灯を所定時間継続した場合に限って、その直後に行われる。
【0087】
ステップS37において、表示灯装置(230)は、第2報知部材(3)による第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)が1個ずつ順番に点灯していく動作を終了させる。このとき、第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)の全てが点灯を所定期間継続することにより、特別図柄表示装置(14)において確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になり、遊技者は、第2の報知部材(3)または特別図柄表示装置(14)のどちらかを見ることによって、特賞状態が生起されることを認識可能となる。
【0088】
一方、第2報知部材表示領域(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)の全てが点灯しない場合には、特別図柄表示装置(14)において確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果にならず、遊技者は、第2の報知部材(3)または特別図柄表示装置(14)のどちらかを見ることによって、特賞状態が生起されないことを認識することができる。
【0089】
ステップS38において、表示灯装置(230)は、ステップS35で中断処理を行っていた場合には、第2報知部材(3)での回数報知を復帰させる処理を実行する。
【0090】
上述の実施形態によれば、当落選報知用として、第1報知部材(2)と第2報知部材(3)との報知作動時期が異なるようにそれぞれ独立して作動するので、双方の報知動作を別々に楽しむことが可能となるとともに、双方の報知部材の作動を混同してしまうことを防止できる。また、第1報知部材(2)が作動した後に、第2報知部材(3)が作動するため、第1報知部材(2)が作動した後、引き続いて、第2知部材(3)の作動を期待することができ、特定表示結果となる期待感を徐々に高揚させることができる。
【0091】
また、情報報知手段(第1報知部材(2)及び第2報知部材(3))の作動契機は、一旦停止表示された各特別図柄が、予め定められた表示態様にならない表示が行われる後であるため、遊技者に特賞状態が生起されないと一瞬思わせる等して、意外性のある遊技内容となり、遊技者は、長期間に渡って飽きずに遊技を楽しむことができる。
【0092】
さらに、回数報知よりも当落選報知を優先することにより、回数報知を注視して、当落選報知を見逃してしまうといった不都合を効果的に回避させることができ、遊技者の特定表示結果となるのではないかという遊技への期待感を高揚させることができる。また、当落選報知の後に回数報知を復帰して行うことにより、回数報知を素早く知ることができる。なお、回数報知よりも当落選報知を優先するとは、ステップS35での回数報知を中断する以外に、当落選報知よりも回数報知の表示領域を小さくしたりする構成でもよい。
【0093】
他の実施形態として、表示灯装置(230)の図示しないROMに第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)の作動(点灯)パターンを複数種類(例えば、報知時間、点灯速度、点灯態様を異ならせる)設定しておき、主制御部(200)から送信された報知指令情報に基づいて、表示灯装置(230)が所定の確率に基づいて、前記ROMに設定された複数種類の作動(点灯)パターンのなかから、1つの作動(点灯)パターンを選択して、該選択した1つの作動(点灯)パターンによる第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)の作動を実行するようにしてもよい。このような構成とすれば、主制御部(200)の制御負担が小さいにも拘らず、表示灯装置(230)が実行する作動(点灯)態様が多様化され、遊技性が向上する。
【0094】
また、特典遊技状態とは、上述の例以外にも、特別図柄始動口(15)における開放時間延長モードが設定されている状態や、特別図柄表示装置(14)における図柄変動時間が短縮されている状態や、これらの組合せによる状態等であってもよい。特典遊技状態が生起される条件も、上述の例以外に、特別図柄始動口(15)等の入賞口に遊技球が入球したときに行われる所定の抽選に当選した場合としてもよいし、特定遊技状態が終了後に必ず行われるようにしてもよい。
【0095】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能である。例えば、第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)の報知作動時期や作動順序を適宜変更すること、報知手段として第1報知部材(2)及び第2報知部材(3)のいずれか一方のみを設けること、特別図柄表示装置(14)に表示される報知手段に関連する情報表示を他のメッセージ内容とすること、特典遊技期間中の図柄変動回数を累積報知すること等が挙げられる。もちろん、本実施形態に示された各種数値を適宜変更してもよいことはいうまでもない。
【0096】
また、複数列の図柄が予め定められた表示態様となった場合に、大入賞口(17)が開放する遊技機として説明したが、本発明は、図柄が予め定められた特定表示結果となったことにより、所定の入賞口が開放して(遊技者にとって有利な遊技状態)、開放期間中の所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に、特定の入賞装置が開放する契機となる遊技機やその他の遊技機等に対しても、適用可能である。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)情報報知手段をもって、特典遊技状態が生起してから、表示装置に表示される識別情報の変動回数が所定回数に達するまでの状況を容易に視認できるとともに、特定表示結果になるか否かの報知をも行うことができ、利便性を高めつつ遊技の興趣性が向上する。さらに、識別情報の回数報知を行う第1の情報報知よりも当落選の報知を行う第2の情報報知を優先することにより、回数報知を注視しているとき、当落選報知を見逃してしまうといったおそれを効果的に回避させることができ、遊技者の特定表示結果となるのではないかという遊技への期待感を高揚させることができる。さらには、第2の情報報知の終了後に、第1の情報報知に復帰することにより、回数報知を迅速に知ることができる。
(b)情報報知手段を遊技機本体における遊技領域の周囲を包囲する前面に配設したことにより、回数報知を遊技者のみならず遊技店の店員も容易に視認することができるとともに、遊技機全体を大きく使用したダイナミックなゲーム性をもたらすことが可能となる。また、情報報知手段を複数の機種間で汎用的に使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態を適用した遊技機の一部分を構成する遊技盤の正面図である。
【図2】本発明における一実施形態を適用した遊技機の一部分を構成する遊技機本体の正面図である。
【図3】遊技装置に係わる遊技制御ブロック図である。
【図4】特別図柄表示装置に係わる表示制御ブロック図である。
【図5】装飾部材及び特別図柄表示装置の正面図であって、特別図柄表示装置に表示される表示例を示す模式図である。
【図6】装飾部材及び特別図柄表示装置の正面図であって、特別図柄表示装置に表示される表示例を示す模式図である。
【図7】装飾部材及び特別図柄表示装置の正面図であって、特別図柄表示装置に表示される表示例を示す模式図である。
【図8】装飾部材及び特別図柄表示装置の正面図であって、特別図柄表示装置に表示される表示例を示す模式図である。
【図9】主制御部が実行する主要な処理を説明するフローチャートである。
【図10】特別図柄表示装置が実行する主要な処理を説明するフローチャートである。
【図11】表示灯装置が実行する主要な処理を説明するフローチャートである。
【図12】表示灯装置が実行する主要な処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
(1)装飾部材
(2)第1報知部材
(2a)(2b)(2c)(2d)第1報知部材表示領域
(3)第2報知部材(情報報知手段)
(3a)(3b)(3c)(3d)(3e)(3f)(3g)(3h)(3i)(3j)(3k)(3l)(3m)(3n)(3o)第2報知部材表示領域
(4)遊技機本体
(5)開口部
(6)発射ハンドル
(7)遊技球供給皿
(8)スピーカー
(10)遊技盤
(11)外側ガイドレール
(12)内側ガイドレール
(13)遊技領域
(14)特別図柄表示装置(表示装置)
(15)特別図柄始動口
(15a)(15b)可動片
(16)変動入賞装置
(17)大入賞口
(18)アウト口
(19)ランプ表示装置
(20)普通図柄表示装置
(20a)(20b)普通図柄表示領域
(21)普通図柄作動ゲート
(150)特別図柄始動スイッチ
(160)大入賞口作動ソレノイド
(170)大入賞口スイッチ
(175)特定領域スイッチ
(200)主制御部(制御手段)
(201)ROM
(202)RAM
(202a)カウンタ領域
(210)入力ポート
(220)出力ポート
(230)表示灯装置
(240)効果音発生装置
(300)CPU(表示制御手段)
(310)画像表示処理用LSI
(320)データ受信回路
(330)プログラムROM
(340)RAM
(350)ビデオRAM
(360)キャラクタROM
(370)LCDディスプレイ
(380)表示関連情報出力端子
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域に識別情報を変動表示可能な表示装置を設けた遊技盤と、該遊技盤が着脱可能に取付けられた遊技機本体とを備え、前記表示装置に表示される前記識別情報を変動表示させた後に表示結果を確定表示させ、該確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうる遊技機において、
予め定められた所定条件が成立した場合に、前記特定遊技状態とは異なる態様で遊技者にとって有利な特典遊技状態を生起させるとともに、該特典遊技状態が生起してから前記識別情報を前記変動表示させた変動回数を計数し、当該計数した変動回数または当該変動回数が予め定めた所定回数に達するまでの残回数の報知を実行させるための報知指令情報を送信し、さらに前記変動回数が前記所定回数に達したとき、前記特典遊技状態を終了させるように制御する制御手段と、
前記遊技機本体における前記遊技領域の周囲を包囲する前面に配設される複数の表示領域を有し、かつ前記変動回数または前記残回数に応じて前記複数の表示領域を点灯または消灯させて、前記変動回数または前記残回数を報知する第1の情報報知、及び該第1の情報報知とは異なる報知態様で前記識別情報の表示結果が前記特定表示結果になるか否かの当落選を報知するものとして、該当選を報知する場合には前記複数の表示領域全てを点灯させる一方、該落選を報知する場合には前記複数の表示領域全てを点灯させない第2の情報報知を行う情報報知手段と、
該情報報知手段の各情報報知を制御する報知制御手段とを含み、
前記報知制御手段は、前記特典遊技状態が生起されている期間中に、前記制御手段からの前記報知指令情報を受信したことに基づいて、前記情報報知手段が前記第1の情報報知を行うように前記情報報知手段を制御する第1の報知制御、及び前記制御手段の指令に基づいて、前記情報報知手段が前記第2の情報報知を行うように前記情報報知手段を制御する第2の報知制御を実行可能であるとともに、前記第1の報知制御を実行している最中、前記識別情報が前記予め定められた特定表示結果とならない状態で一旦停止表示した後に前記第2の情報報知を行う契機が発生したときには、前記第1の報知制御を中断して前記第2の報知制御を実行して前記第2の情報報知により前記識別情報の表示結果が前記特定表示結果になるか否かの当落選を報知し、前記識別情報の表示結果が確定表示された後に前記第1の報知制御に復帰し、
前記表示装置は、前記報知制御手段が前記第1の報知制御を中断して前記第2の報知制御を行う場合、前記第2の情報報知が開始されることを示す画像を表示した後、前記第2の情報報知として前記当選を報知する際の前記情報報知手段の点灯パターンを説明するための画像を表示することを特徴とする遊技機。
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