JP4458051B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
これにより、前突時にクラッシュボックスの車幅方向内側が潰れきって衝突エネルギーを吸収できない状態になっても、クラッシュボックスの車幅方向外側には潰れ残り代があり、この潰れ残り代の分だけ衝突エネルギーを吸収することができる。ここで、クラッシュボックスの車幅方向内側が潰れきった段階では、クラッシュボックスの車幅方向内側の潰れ部分が締結部側に当って大きな荷重がフロントサイドメンバの車幅方向内側に入力されるが、車幅方向外側は、潰れ部分が締結部側に当っていないので、フロントサイドメンバの車幅方向外側にこのような大きな荷重が入力されない。これらによって、比較的容易な設計で、クラッシュボックスの軸圧縮変形時には、フロントサイドメンバの車幅方向内側への入力荷重を車幅方向外側への入力荷重に比べて大きくすることができる。このため、クラッシュボックスを介したフロントサイドメンバの車幅方向内側への入力荷重と車幅方向外側への入力荷重との大小関係をコントロールすることができ、前突時にフロントサイドメンバを確実に車幅方向外側へ座屈させることができる。
請求項3に記載する本発明の車体前部構造によれば、クラッシュボックスは、フロントサイドメンバよりも軸圧縮荷重に対する耐力が低いので、前突時にフロントバンパリインフォースを介してクラッシュボックスに所定値以上の軸圧縮荷重が入力されると、クラッシュボックスは、軸圧縮変形して衝突エネルギーを吸収する。ここで、重ね合わせられて互いに連接されるクラッシュボックス座部及びフロントサイドメンバ座部は、車両側面視でクラッシュボックス本体部とフロントサイドメンバ本体部とに挟まれる範囲における車体上下方向中間部が車体下方側へ向けて車体前方側に傾斜すると共に、前記車体上下方向中間部の車体上下方向両側に連続して設けられた車体上下方向両側部分がクラッシュボックスの軸方向に対して板面を垂直にして配置され、かつ前記車体上下方向両側部分にクラッシュボックス座部とフロントサイドメンバ座部とを締結する締結部が設けられる。
これにより、前突時にクラッシュボックスの車体下方側が潰れきって衝突エネルギーを吸収できない状態になっても、クラッシュボックスの車体上方側には潰れ残り代があり、この潰れ残り代の分だけ衝突エネルギーを吸収することができる。ここで、クラッシュボックスの車体下方側が潰れきった段階では、クラッシュボックスの車体下方側の潰れ部分が締結部側に当って大きな荷重がフロントサイドメンバの車体下方側に入力されるが、車体上方側は、潰れ部分が締結部側に当っていないので、フロントサイドメンバの車体上方側にこのような大きな荷重が入力されない。これらによって、比較的容易な設計で、クラッシュボックスの軸圧縮変形時には、フロントサイドメンバの車体下方側への入力荷重を車体上方側への入力荷重に比べて大きくすることができる。このため、クラッシュボックスを介したフロントサイドメンバの車体下方側への入力荷重と車体上方側への入力荷重との大小関係をコントロールすることができ、前突時にフロントサイドメンバを確実に車体上方側へ座屈させることができる。
請求項4に記載する本発明の車体前部構造によれば、フロントサイドメンバには、車体下方側に設けられる外周壁面部に座屈のきっかけとなる弱化部が設けられているので、前突時には、この弱化部を座屈のきっかけとしてフロントサイドメンバが座屈する。これによって、フロントサイドメンバの座屈位置が一定となる。
請求項4に記載の車体前部構造によれば、弱化部を設けることで、フロントサイドメンバの座屈位置を一定にコントロールすることができ、また、弱化部をフロントサイドメンバの稜線部でなく外周壁面部に設けることで、フロントサイドメンバの軸圧縮荷重に対する耐力への影響を小さくすることができるという優れた効果を有する。
本発明における車体前部構造の第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車体の上方向、矢印FRは車体の前方向、矢印INは車幅方向内側をそれぞれ示す。
次に、上記実施形態の作用並びに効果を説明する。
次に、車体前部構造の第2の実施形態を図4に基づき説明する。第1の実施形態では、フロントサイドメンバ12を車幅方向に(外折れモードに)変形させる場合について説明したが、第2の実施形態は、フロントサイドメンバ12を車体上下方向に変形させる形態である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
なお、上記実施形態では、クラッシュボックス座部22とフロントサイドメンバ座部16とは、それぞれ車両正面視における一方の片側が他方の片側よりも車体前後方向の前側に配設されているが、開示例としては、例えば、クラッシュボックスの後端部とフロントサイドメンバの前端部とを車体前後方向に垂直な面で連接すると共に、クラッシュボックス本体部(20)の外周壁部(20A)に形成するビード(20B)の数を車両正面視における一方の片側と他方の片側とで変える(一方の片側を多くする)等のような構成とされた他の荷重制御手段によって、クラッシュボックスの軸圧縮変形時に車両正面視におけるフロントサイドメンバの一方の片側への入力荷重を他方の片側への入力荷重に比べて大きくしてもよい。
12 フロントサイドメンバ
14 フロントサイドメンバ本体部
14A 外周壁面部
14B クラッシュビード(弱化部)
16 フロントサイドメンバ座部
18 クラッシュボックス
18X 軸方向
20 クラッシュボックス本体部
22 クラッシュボックス座部
24 フロントバンパリインフォース
26 締結部
F 軸圧縮荷重
IN 車幅方向内側
Claims (4)
- 車体の前端部に車両幅方向に延在するフロントバンパリインフォースと、
前記フロントバンパリインフォースの車体後方側に車体前後方向に沿って配設され、筒状のフロントサイドメンバ本体部と、前記フロントサイドメンバ本体部の前端開口部を閉塞するフロントサイドメンバ座部と、を備えた左右一対のフロントサイドメンバと、
前記フロントサイドメンバ座部と前記フロントバンパリインフォースとの間に車体前後方向を軸方向として介在され、筒状とされて後端開口部が前記フロントサイドメンバ本体部の前端開口部との対向位置に配置されるクラッシュボックス本体部と、前記クラッシュボックス本体部の後端開口部を閉塞するクラッシュボックス座部と、を備えると共に、前記フロントサイドメンバよりも軸圧縮荷重に対する耐力が低いクラッシュボックスと、
を有し、重ね合わせられて互いに連接される前記クラッシュボックス座部及び前記フロントサイドメンバ座部は、車両平面視で前記クラッシュボックス本体部と前記フロントサイドメンバ本体部とに挟まれる範囲における車幅方向中間部が車幅方向内側へ向けて車体前方側に傾斜すると共に、前記車幅方向中間部の車幅方向両側に連続して設けられた車幅方向両側部分が前記クラッシュボックスの軸方向に対して板面を垂直にして配置され、かつ前記車幅方向両側部分に前記クラッシュボックス座部と前記フロントサイドメンバ座部とを締結する締結部が設けられることによって、前記クラッシュボックスの軸圧縮変形時に前記フロントサイドメンバの車幅方向内側への入力荷重を車幅方向外側への入力荷重に比べて大きくすることを特徴とする車体前部構造。 - 前記フロントサイドメンバには、車幅方向内側に設けられる外周壁面部に座屈のきっかけとなる弱化部が設けられることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
- 車体の前端部に車両幅方向に延在するフロントバンパリインフォースと、
前記フロントバンパリインフォースの車体後方側に車体前後方向に沿って配設され、筒状のフロントサイドメンバ本体部と、前記フロントサイドメンバ本体部の前端開口部を閉塞するフロントサイドメンバ座部と、を備えた左右一対のフロントサイドメンバと、
前記フロントサイドメンバ座部と前記フロントバンパリインフォースとの間に車体前後方向を軸方向として介在され、筒状とされて後端開口部が前記フロントサイドメンバ本体部の前端開口部との対向位置に配置されるクラッシュボックス本体部と、前記クラッシュボックス本体部の後端開口部を閉塞するクラッシュボックス座部と、を備えると共に、前記フロントサイドメンバよりも軸圧縮荷重に対する耐力が低いクラッシュボックスと、
を有し、重ね合わせられて互いに連接される前記クラッシュボックス座部及び前記フロントサイドメンバ座部は、車両側面視で前記クラッシュボックス本体部と前記フロントサイドメンバ本体部とに挟まれる範囲における車体上下方向中間部が車体下方側へ向けて車体前方側に傾斜すると共に、前記車体上下方向中間部の車体上下方向両側に連続して設けられた車体上下方向両側部分が前記クラッシュボックスの軸方向に対して板面を垂直にして配置され、かつ前記車体上下方向両側部分に前記クラッシュボックス座部と前記フロントサイドメンバ座部とを締結する締結部が設けられることによって、前記クラッシュボックスの軸圧縮変形時に前記フロントサイドメンバの車体下方側への入力荷重を車体上方側への入力荷重に比べて大きくすることを特徴とする車体前部構造。 - 前記フロントサイドメンバには、車体下方側に設けられる外周壁面部に座屈のきっかけとなる弱化部が設けられることを特徴とする請求項3記載の車体前部構造。
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