JP4457408B2 - 配管内ブラスト装置 - Google Patents

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Description

本発明は配管内ブラスト装置に係り、特に配管の内壁面にブラスト媒体を噴射し、内壁面を研削処理して素地調整する配管内ブラスト装置に関する。
例えば、原子力発電所の原子炉格納施設の一部である、サプレッションチェンバ内に配設されたベント管(配管)は、その外周面及び内周面が耐食性、除染性等に優れた複数の塗料を重ね塗りすることにより塗装されている。その再塗装工事は、運転開始後10年前後を目安に実施されるが、再塗装工事の事前工事として、外周面及び内周面の放射線物質を含む塗膜を研削し、塗装面を粗面化して素地調整する研削・除染作業が行われる。
従来、ベント管の内周面を研削・除染する装置はなく、外周面のみサンドブラスト工法により実施していたが、ベント管の内周面においても同様に研削・除染作業を実施することが望まれていた。また、サンドブラスト工法とは、特許文献1にも示されているように、高速エアーで噴射したサンド(砂)ブラスト材を被加工物に衝突させ、その衝撃力で被加工物の表面を研削し粗面化する工法である。
ところで、特許文献2には、配管の内周面を洗浄する配管内洗浄装置が開示されている。この配管内洗浄装置は、配管の内部にブラストノズルを挿入し、ブラストノズルから氷粒を配管の内壁面に噴射して、内壁面に付着している汚れを剥離除去するものである。ブラストノズルは二股状に形成され、氷粒の圧送エアによるスプリンクラ効果によって旋回するように構成されている。
特開平9−109029号公報 特開昭63−127872号公報
しかしながら、前述したベント管では、後工程で再塗装作業を行う関係上、研削・除染作業による内壁面の素地の品質を均一に保証する必要があるが、特許文献2のような単なる汚れを除去する配管内洗浄装置では汚れの除去状況を、すなわち素地の品質を把握することができないため、研削後の内壁面の素地品質を保証することができないという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ブラスト媒体により研削された内壁面の素地の品質を保証することができる配管内ブラスト装置を提供することを目的とする。
本発明の配管内ブラスト装置に係る発明は、前記目的を達成するために、鉛直方向に配設された鉛直配管内に移動可能に設けられた装置本体と、前記装置本体に設けられるとともに前記鉛直配管の軸を中心に回転自在に設けられた回転体と、前記回転体に設けられるとともに該回転体が回転されることにより、前記鉛直配管の内壁面に向けてブラスト媒体を噴射する噴射手段と、前記回転体に設けられ、前記鉛直配管の内壁面に噴射された前記ブラスト媒体を吸引して回収する回収手段と、前記回転体に設けられ、前記ブラスト媒体によって研削された前記内壁面の素地を照明する照明手段と、前記回転体に設けられ、前記照明手段によって照明された前記素地を撮像する撮像手段と、前記装置本体に設けられ、前記噴射手段、回収手段、照明手段、撮像手段を回転体と前記鉛直配管の内壁面との間で密閉するシール部材と、を有し、前記装置本体は前記鉛直配管に対して昇降移動され、装置本体を昇降移動させる昇降移動手段によって、装置本体の昇降位置が制御され、前記装置本体の上部及び下部の外周部には、鉛直配管の内壁面に押圧当接される車輪を備えた複数本の脚部が突設され、前記装置本体には、前記複数本の脚部を鉛直配管の内壁面に対して伸縮させるエアシリンダが設けられ、前記ブラスト媒体の前記噴射手段の配管、前記回収手段の配管、及び前記エアシリンダにエアを供給するチューブが挿通される配管が三重管構造に構成された回動管が、前記装置本体に回動自在に設けられるとともに前記鉛直配管の軸を中心に回動自在に設けられることを特徴としている。
本発明によれば、配管内に装置本体を配置し、装置本体の回転体に設けられた噴射手段から配管の内壁面にブラスト媒体を噴射して内壁面を研削するとともに、使用済みのブラスト媒体を回収手段によって回収する。噴射手段及び回収手段は、回転体によって回転されているので、配管の内壁面全面をブラスト媒体によって研削することができるとともに、使用済みのブラスト媒体を円滑に吸引回収することができる。また、噴射手段及び回収手段は、シール部材による密閉空間内に配置されているので、噴射したブラスト媒体が外部に漏出することなく、回収手段によって取り残しなく回収される。
また、本発明によれば、前記装置本体は前記配管に対して昇降移動され、装置本体を昇降移動させる昇降移動手段によって、装置本体の昇降位置が制御される。本発明は、鉛直方向に配設された配管を対象とし、昇降移動手段によって装置本体を配管内で昇降させる。
更に、本発明によれば、装置本体の上部及び下部の外周部に、配管の内壁面に押圧当接される車輪を備えた複数本の脚部を突設し、複数本の脚部を伸縮手段によって配管の内壁面に対して伸縮させる。これにより、伸縮手段によって複数の脚部が伸長されると、車輪が配管の内壁面に押圧当接される。よって、装置本体を、複数本の脚部を介して配管内に昇降移動可能に支持させることができる。また、エアシリンダによって配管の内壁面に対する車輪の押圧力を上げることにより、装置本体を配管の所望の高さ位置に保持させることができる。
更にまた、本発明によれば、前記ブラスト媒体の前記噴射手段の配管、前記回収手段の配管、及び前記エアシリンダにエアを供給するチューブが挿通される配管が三重管構造に構成された回動管が、前記装置本体に回動自在に設けられるとともに前記鉛直配管の軸を中心に回動自在に設けられている。
ところで、研削して露出した内壁面の素地は、同じく密閉空間に配設された照明手段により照明されて撮像手段により撮像される。この照明手段及び撮像手段は、回転体に設けられているので、回転体の回転により配管の内壁面全面を照明し撮影することができる。照明手段及び撮像手段による素地の照明及び撮影を、ブラスト媒体の研削作業中に実施することにより、内壁面の研削状況を確認しながら研削作業を実施できるので、素地の品質を保証することができる。
また、シール部材が内壁面との間でラビリンスシール(迷路状の非接触シール)となっているものは、前記差圧によって常に外気が密閉空間内に流れるため、同様に密閉空間からブラスト媒体が漏出するのを確実に防止することができる。
本発明に係る配管内ブラスト装置によれば、装置本体の回転体に設けられた照明手段及び撮像手段による素地の照明及び撮影を、同じく装置本体の回転体に設けられた噴射手段及び回収手段によるブラスト媒体の研削作業中に実施することにより、内壁面の研削状況を確認しながら研削作業を実施できるので、素地の品質を保証することができる。
以下添付図面に従って、本発明に係る配管内ブラスト装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態の配管内ブラスト装置に適用されるスポンジブラスト装置20の基本構造を示した説明図である。
まず、スポンジブラスト装置20を用いたスポンジブラスト工法について説明すると、この工法で使用するブラスト媒体26は、図2に示すように塗装面30の要求される粗さに応じて異なる材質(スチールグリット、アルミナ、スターライト、ユリア樹脂等)の研削材(ユニア樹脂の場合には研掃材ともいう)をスポンジ片(多孔質弾性体)24に固着させたものであり、このブラスト媒体26を高圧エアによって塗膜28に噴射し、塗膜28を研削するとともに塗装面30を粗面化して素地調整を行う工法である。また、ベント管のように塗膜28が放射線により汚染されている場合には、ブラスト媒体26によって塗装面30を除染することができる。
スポンジブラスト工法によれば、図2(A)の如くブラスト媒体26が塗膜28に衝突すると、図2(B)の如くブラスト媒体26が偏平になり、混入した研削材22、22…が塗膜28に直接高速で衝突する。これにより、サンドブラスト工法と同様に、図2(C)の如く塗膜28を研削することができる。また、通常では空中に漂うことになる粉塵32、32…がスポンジ片24の中に取り込まれてそのまま落下するので、粉塵飛散も防止することができる。また、反発力もスポンジ片24によって吸収されるため、ブラスト媒体26の跳ね返りも抑制できる。
スポンジブラスト装置20は図1の如く、スポンジブラスト供給装置34、コンプレッサ36、ノズル38、吸引機40、リサイクル分離機42及びホッパ44から構成されている。
スポンジブラスト供給装置34には、コンプレッサ36から高圧エアが供給されるとともに、ホッパ44からブラスト媒体26(図2参照)が供給される。このブラスト媒体26は、コンプレッサ36からの高圧エアによりホース46を介してエア搬送されてノズル38の先端から塗装面30に向けて高速で噴射される。そして、使用済みのブラスト媒体26は、粉塵32、32…(図2(C)参照)を取り込んだ状態でそのまま落下し、その落下位置近傍に設置された吸引口50から吸引機40に吸引され、リサイクル分離機42に送り込まれる。
リサイクル分離機42は、篩の目のサイズが大、中の2つの篩52、54が加振機56上に積み重ねられて構成される。ブラスト媒体26は、まず、目のサイズが大の篩52に送り込まれ、加振機56のバイブレータによって篩52が加振されることにより、ここで大サイズのブラスト媒体26が選別されて篩52から取り出される。また、篩52を通過したブラスト媒体26は篩54に落下し、同じくバイブレータによって加振されている篩54によって中サイズのブラスト媒体26が選別されて取り出される。篩52、54から取り去れた大、中サイズのブラスト媒体26は、そのまま使用できるためホッパ44に搬送される。また、篩54を通過した細かいブラスト媒体26は、再使用不能のため容器58に溜められて廃棄される。なお、再使用可能なブラスト媒体26は、全体の約90%である。以上がスポンジブラスト装置20の基本構造である。
図3は、原子炉格納施設のサプレッションチェンバ内に配設されたベント管10の内周面12をブラストする配管内ブラスト装置60の構造図が示されている。
同図に示す配管内ブラスト装置60は、図1に示したスポンジブラスト装置20を基本構造としている。また、ベント管10は、原子炉の規模にもよるが図3のダイヤフラムフロア14からサプレッションチェンバ16内に百数十本鉛直方向に垂設され、その大きさは直径約60cm、長さ約10mであり、隣接するベント管10との間隔が約30cmに設定されている。このベント管10の内周面12は耐食性、除染性等に優れた複数の塗料を重ね塗りすることにより塗装されており、その再塗装工事の事前工事として、配管内ブラスト装置60を使用した研削・除染作業が行われる。
配管内ブラスト装置60は、図4に示すように装置本体62、回転体64、噴射ノズル(噴射手段)66、吸引ノズル(回収手段)68、ライト(照明手段)70、CCDカメラ(撮像手段)72、シール部材74、76を主として構成されている。
装置本体62は図4の如く、断面略工字状に形成され、その上部及び下部の外周部には各々3本の脚部78、78、78が等間隔で放射方向に突設されている。各脚部78は、装置本体62に固定されたエアシリンダ80と車輪82とから構成され、この車輪82はエアシリンダ80のピストン84に軸86を介して回転自在に設けられている。
また、各エアシリンダ80にエアを供給するチューブ88が、空洞の装置本体62内に配設されている。これらのチューブ88は、装置本体62の上部に連結されたロープ130(後述)に添わされて配設され、図3のベント管10の外部に設置されたエアポンプ92に不図示の三方弁を介して連結されている。したがって、前記三方弁を駆動して、エアポンプ92側を開に大気側を閉にすることにより、エアポンプ92からの圧縮エアがチューブ88を介してエアシリンダ80、80、80にそれぞれ供給される。
これにより、図4のピストン84が伸長されて車輪82がベント管10の内壁面12に押圧当接される。よって、装置本体62が、脚部78、78、78を介してベント管10内に昇降移動可能に支持される。なお、前記圧縮エアのエア圧を高めてベント管10の内壁面12に対する車輪82の押圧力を上げ、車輪82と軸86との摩擦抵抗を上げることにより、装置本体62をベント管10の所望の高さ位置に保持させることができる。また、車輪82をマグネット車輪として構成し、車輪82を内壁面12及び軸86に磁着することにより、装置本体62の保持力を更に高めることができる。更に、車輪82を電磁石とすることにより、その保持力をON/OFFすることができるので、所望の高さ位置で装置本体62を制動させることもできる。
回転体64は筒状に構成され、上部に位置する装置本体62にベアリング94を介して回転自在に取り付けられるとともに、下部に位置する装置本体62にベアリング96を介して回転自在に取り付けられる。これにより、回転体64は、装置本体62がベント管10に挿入された状態においてベント管10の中心軸Pを中心として回転自在となる。
回転体64の回転機構について説明すると、まず、上下に位置する装置本体62、62は、上下にベアリング98、100が取り付けられた回動管102を介して連結される。そして、ベアリング100の非回転部には、回動管102と同軸上にギヤ104が取り付けられ、このギヤ104には、回転体64の内壁に固定されたモータ106のピニオン108が噛合されている。したがって、モータ106によりピニオン108を回転させると、ピニオン108がギヤ104の回りを自転しながら公転することにより、モータ106が固定された回転体64が回動管102の軸芯、すなわち、ベント管10の中心軸Pを中心に回転される。
回動管102には、噴射ノズル66及び吸引ノズル68が設けられている。噴射ノズル66の配管110、吸引ノズル68の配管112、及びチューブ88等が挿通される配管114によって回動管102が構成されるとともに、これらの配管110、112、114は、図のベアリング98の上部及び下部において、図5の如く三重管構造に構成されている。また、これらの配管110、112、114は図6において、上部と下部が回動管102の軸芯(P)を中心とするベアリング116、118、120を介して回動自在に連結されている。これらのベアリング116、118、120によって図のベアリング98が構成されている。
噴射ノズル66は、配管110から略90度上方に湾曲形成され、その噴射口67が図4の如く回転体64に貫通されて内壁面12に対向されている。吸引ノズル68も同様に、配管112から略90度上方に湾曲形成され、その噴射口69が回転体64に貫通されて内壁面12に対向されている。したがって、モータ106によって回転体64が回転されると、回転体64に固定されている噴射ノズル66及び吸引ノズル68が回転体64とともに回転される。これにより、噴射ノズル66及び吸引ノズル68は、ベント管10の内壁面12の周方向に移動される。
なお、図4において、噴射ノズル66及び吸引ノズル68を回動管102の軸芯(P)を中心とする点対象位置に配置したが、この位置に限定されず双方を近接配置してもよい。これにより、噴射ノズル66から噴射した使用済みのブラスト媒体26を吸引ノズル68によって直ちに吸引することができる。また、噴射ノズル66の配管110は、図3の如くスポンジブラスト供給装置34に連結され、吸引ノズル68の配管112は吸引機40に連結されている。更に、配管112、114は、ベント管10内における配管内ブラスト装置60の昇降移動に連動して伸縮するように、例えば蛇腹状の伸縮管によって構成されている。
一方、ライト70及びCCDカメラ72は、回転体64の外周面において近接して固定されている。CCDカメラ72は、ライト70によって照明された内壁面12を撮像可能な光学系を有している。ライト70に給電するケーブル及びCCDカメラ72から出力される映像信号を伝送する信号ケーブル122は、図6の配管114内に配設されて図3のモニタ付きコントローラ124に接続されている。このコントローラ124のライトスイッチを操作することによりライト70が点灯し、また、カメラスイッチを操作することにより、ライト70によって照明された内壁面12の画像がCCDカメラ72によって撮像され、その画像がコントローラ124のモニタ126に表示される。なお、図4の如くモータ106の給電用ケーブル128も配管114を介してコントローラ124に接続され、コントローラ124からモータ106に電力が供給される。
装置本体62の上部には、牽引用のロープ130の一端が連結されている。このロープ130は、図3の如くベント管10の上方部で軸支されたプーリ132からウィンチの巻取リール134に回巻されている。巻取リール134はサーボモータ136によって回転され、これによって配管内ブラスト装置60の装置本体62が、ベント管10内において昇降移動される。また、サーボモータ136からの出力信号、すなわちベント管10の高さ位置に対する装置本体62の位置を示す信号は、コントローラ124に出力され、コントローラ124はその信号に基づき、ベント管10の高さ位置に対する装置本体62の位置をモニタ126に文字表示する。したがって、モニタ126には、ベント管10の内壁面の画像と、前記文字表示された装置本体62の位置とが同時に表示される。コントローラ124にはHDD、DVD等のレコーダ138が内蔵され、撮像した画像、ベント管10の高さに対する装置本体62の位置情報等が記録、再生可能となっている。なお、信号ケーブル122及び給電用ケーブル128は、配管114に挿通された後、ロープ130に添わせられて配設されている。
次に、前記の如く構成された配管内ブラスト装置60の作用について説明する。
まず、装置本体62をベント管10内に挿入し、ベント管10の最上部の位置で装置本体62を保持する。この保持方法は、ウィンチのサーボモータ136をロックしたり、脚部78のエアシリンダ80に加えるエア圧を高くして車輪82の押圧力を高くしたりすることにより行う。
次に、装置本体62を下降移動させるとともに、モータ106によって回転体64を回転させ、これと同時に噴射ノズル66から内壁面12に向けてブラスト媒体26を噴射し、吸引ノズル68から使用済みのブラスト媒体26を回収することにより、内壁面12の研削を開始する。
噴射ノズル66及び吸引ノズル68は、回転体64によって回転されているので、ベント管10の内壁面12全面をブラスト媒体26によって研削することができるとともに、使用済みのブラスト媒体26を円滑に吸引回収することができる。また、噴射ノズル66及び吸引ノズル68は、シール部材74、76による密閉空間140内に配置されているので、噴射したブラスト媒体26が外部に漏出することなく、吸引ノズル68によって取り残しなく回収される。
また、研削して露出した内壁面12の素地は、同じく密閉空間140に配設されたライト70により照明されてCCDカメラ72により撮像される。ライト70及びCCDカメラ72は、回転体64に設けられているので、回転体64の回転によりベント管10の内壁面12全面を照明し撮影することができる。ライト70及びCCDカメラ72による素地の照明及び撮影を、ブラスト媒体26の研削作業中に実施することにより、内壁面12の研削状況を確認しながら研削作業を実施できるので、素地の品質を保証することができる。
また、配管内ブラスト装置60のコントローラ124には、ウィンチによる装置本体62のベント管10に対する高さ位置を記憶するレコーダ138を備えているので、このレコーダ138に装置本体62のベント管10に対する高さ位置を記憶させておくことにより、例えば、ブラスト作業を中段した後の再開位置を容易に把握することができる。したがって、作業効率が向上する。
更に、配管内ブラスト装置60のコントローラ124は、回転体64の回転数と装置本体62の昇降移動速度とをパラメータとし、これらのパラメータと素地の仕上がりとの関係をデータ化し、このデータをレコーダ138に記録している。よって、前記データをレコーダ138から読み出し、要求される素地の仕上がりに基づいて、回転体64の回転数及び/又は装置本体62の昇降移動速度を制御することにより、効率のよい作業が実施可能となる。
更に、配管内ブラスト装置60は、回転体64の外周面に取り付けられた圧力計142によって計測される圧力、すなわちシール部材74、76によって密閉された密閉空間140の内圧PA と、下部の装置本体62の外周面に取り付けられた圧力計144によって計測される圧力、すなわちベント管10の内圧PB とが、PA <PB となるように、噴射ノズル66によるブラスト媒体26の噴射圧、吸引ノズル68による吸引圧をコントローラ(制御手段)124によって制御している。
これにより、シール部材74、76と内壁面12との間に隙間が空いた場合、密閉空間140の外部から密閉空間140内に流れる気流が形成されるため、密閉空間140からブラスト媒体26が漏出するのを確実に防止することができる。
また、シール部材74、76が内壁面12との間でラビリンスシール(迷路状の非接触シール)となっているものは、前記差圧によって常に外気が密閉空間140内に流れるため、同様に密閉空間140からブラスト媒体26が漏出するのを確実に防止することができる。
また、スポンジ状のブラスト媒体26を使用したスポンジブラスト装置について説明したが、これに限定されるものではなく、一般的なサンドブラスト装置を適用することもできる。
スポンジブラスト装置の基本構造を示した説明図 スポンジブラストのメカニズムを説明した図 実施の形態の配管内ブラスト装置の全体構造を示した説明図 図3に示した配管内ブラスト装置の拡大断面図 三重構造の回動管の横断面図 三重構造の回動管の縦断面図
符号の説明
10…ベント管、12…内周面、20…スポンジブラスト装置、22…研削材、24…スポンジ片、26…ブラスト媒体、34…スポンジブラスト供給装置、42…リサイクル分離機、60…配管内ブラスト装置、62…装置本体、64…回転体、66…噴射ノズル、68…吸引ノズル、70…ライト、72…CCDカメラ、コントローラ…124

Claims (1)

  1. 鉛直方向に配設された鉛直配管内に移動可能に設けられた装置本体と、
    前記装置本体に設けられるとともに前記鉛直配管の軸を中心に回転自在に設けられた回転体と、
    前記回転体に設けられるとともに該回転体が回転されることにより、前記鉛直配管の内壁面に向けてブラスト媒体を噴射する噴射手段と、
    前記回転体に設けられ、前記鉛直配管の内壁面に噴射された前記ブラスト媒体を吸引して回収する回収手段と、
    前記回転体に設けられ、前記ブラスト媒体によって研削された前記内壁面の素地を照明する照明手段と、
    前記回転体に設けられ、前記照明手段によって照明された前記素地を撮像する撮像手段と、
    前記装置本体に設けられ、前記噴射手段、回収手段、照明手段、撮像手段を回転体と前記鉛直配管の内壁面との間で密閉するシール部材と、を有し、
    前記装置本体は前記鉛直配管に対して昇降移動され、装置本体を昇降移動させる昇降移動手段によって、装置本体の昇降位置が制御され、
    前記装置本体の上部及び下部の外周部には、鉛直配管の内壁面に押圧当接される車輪を備えた複数本の脚部が突設され、
    前記装置本体には、前記複数本の脚部を鉛直配管の内壁面に対して伸縮させるエアシリンダが設けられ
    前記ブラスト媒体の前記噴射手段の配管、前記回収手段の配管、及び前記エアシリンダにエアを供給するチューブが挿通される配管が三重管構造に構成された回動管が、前記装置本体に回動自在に設けられるとともに前記鉛直配管の軸を中心に回動自在に設けられることを特徴とする配管内ブラスト装置。
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