JP4457321B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システムに関し、特に、効率よく、信号を調整することができるようにした情報処理システムに関する。
図17は、従来のデジタル放送システムの構成例を表している。放送番組編成部1は、番組素材提供部2に供給される、例えば、番組供給業者からの番組素材の放送時間を管理するための番組編成表を登録するとともに、登録した番組編成表を、番組素材提供部2および多重化部3に供給する。
番組素材提供部2は、番組供給業者から供給される番組のビデオ信号およびオーディオ信号に対し、必要に応じて調整を施し、放送番組編成部1からの番組編成表に基づいた番組(ビデオ信号およびオーディオ信号)を多重化部3に出力する。
多重化部3は、放送番組編成部1からの番組編成表に基づいて、番組素材提供部2から供給されるビデオ信号およびオーディオ信号を、例えば、別途供給されるEPGなどとともに符号化し、多重化して、図示せぬ衛星に伝送する。
図18は、番組素材提供部2の構成例を表している。モニタ選択部11は、図示せぬ操作部がユーザにより操作され、モニタリング部12に出力されるチャンネルの番組が選択されると、そのチャンネルの番号をルータ13に出力する。
ルータ13は、モニタ選択部11からのチャンネルの番号を受け取ると、選択されたチャンネルの番組を調整する調整装置14を呼び出して、遠隔制御装置15による遠隔制御が可能となる状態にする。
このことより、遠隔制御装置15は、RS−422Cをインタフェースとして9Pケーブルで接続されている調整装置14を遠隔制御することが可能となり、図示せぬ入力部から入力される調整項目とその調整値に基づいて、調整装置14を遠隔制御する。調整装置14は、遠隔制御装置15による遠隔制御に従って、入力される番組供給業者からの番組のビデオ信号またはオーディオ信号に調整を施し、それを、ルータ13を介して、モニタリング部12に出力する。
モニタリング部12は、モニタやスピーカを有しており、調整装置14の出力がビデオ信号の場合、モニタに表示し、オーディオ信号の場合、スピーカから出力させる。これにより、ユーザは、選択したチャンネルの番組の映像や音声をモニタリングすることができる。
ところで、上述したように、ルータ13が、選択されたチャンネルの番組のビデオ信号またはオーディオ信号を調整する調整装置14を呼び出し、遠隔制御装置15による遠隔制御が可能となる状態にするようにすると、例えば、入力される番組の数が増やされ、それに伴い調整装置14または遠隔制御装置15を増設する必要がある場合、例えば、遠隔制御装置15により調整装置14を制御するためのプログラムを再構築する必要があり、番組素材提供部2を拡張するのに、手間がかかり、結局、拡張することが困難になる課題があった。
また、この場合、調整装置14と遠隔制御装置15とが、RS−422Cをインタフェースとして、高価な9Pケーブルで接続されているので、コスト高になるばかりか、装置が大型化する課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、容易に、かつ、安価に拡張ができるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理システムは、バスに接続された複数のリモート制御手段と、複数のリモート制御手段に対応し、複数のリモート制御手段からの制御信号をバスを介して受信すると共に、制御信号に基づく条件信号を供給する1つの供給手段と、バスに接続され、保持しているAV信号に対し条件信号に基づく調整を施す所定数の調整手段とを有し、1つの供給手段は、複数のリモート制御手段に送信要求の有無を定期的に問い合わせ、複数のリモート制御手段のうちの送信要求のあるリモート制御手段に送信許可を与えることにより制御信号を受信し、調整手段を特定するアドレスを付加した制御信号に基づく条件信号をバスに出力することにより、バスに接続された所定数の調整手段のうちの、アドレスが設定されている調整手段に条件信号を供給することを特徴とする。
また、本発明の一側面の情報処理システムは、バスとは異なるルータバスに接続されるとともに、複数のリモート制御手段とそれぞれ直接的に接続され、ユーザにより選択されたチャンネルを示す選択信号を出力する複数の選択手段と、ルータバスを介して複数の選択手段からの選択信号を受信すると共に、選択信号により示されるチャンネルに応じたAV信号が複数の選択手段それぞれに対応する出力装置に出力されるように切り替えさせる制御を行う切替制御手段とルータバスに接続され、ルータバスを介しての切替制御手段の制御に従って、所定数の調整手段と、調整済みのAV信号を出力する複数の出力装置との回線の接続を切り替える切替手段とをさらに備えることができる。
本発明の一側面においては、1つの供給手段により、バスに接続されている複数のリモート制御手段に対応され、複数のリモート制御手段からの制御信号をバスを介して受信されると共に、制御信号に基づく条件信号が供給される。さらに、1つの供給手段により、複数のリモート制御手段のうちの送信要求のあるリモート制御手段に送信許可を与えることにより制御信号が受信され、調整手段を特定するアドレスを付加した制御信号に基づく条件信号がバスに出力されることにより、そのバスに接続された所定数の調整手段のうちの、アドレスが設定されている調整手段に条件信号が供給される。
本発明の一側面によれば効率よく、調整を行うことができる。また、安価で、増設が容易なシステムを実現することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
請求項1に記載の信号調整装置は、複数の信号の所定の特性を調整する調整手段(例えば、図2のAV調整装置33)と、調整手段により調整された複数の信号のうち所定のものを選択するとともに、その選択に対応する選択情報を出力する出力手段(例えば、図2のモニタセレクタ21)と、出力手段により出力された選択情報に基づいて、調整手段の調整を制御するための制御信号を生成する生成手段(例えば、図2のAVリモートコントローラ31)と、生成手段により生成された制御信号に基づいて、調整手段の調整を制御する制御手段(例えば、図2のPCNS制御装置32)とを備えることを特徴とする。
図1は、本発明を適用したデジタル放送システムの構成例を表している。なお、図中、図17における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は、省略する。この例においては、番組素材提供部2に代えて、番組素材提供部100が設けられている。
図2は、番組素材提供部100の構成例を表している。この例においては、ルータバス20およびPCNS(Processor Control Network System)バス30の2つのバスが存在し、ルータバス20には、N個のモニタセレクタ21−1乃至21−N、ビデオルータ22、オーディオルータ23、モニタセレクタ制御装置24、およびアウトプットコントローラ25が接続されている。また、PCNSバス30には、N個のAVリモートコントローラ31−1乃至31−N、PCNS制御装置32、L個のAV調整装置33−1乃至33−Lが接続されている。
モニタセレクタ21−1は、モニタセレクタコントロールパネル(以下、モニタセレクタCPと略称する)21A−1がユーザにより操作されて、選択されたチャンネルの番組の映像を、モニタ26−1に表示させ、またその音声をスピーカ27−1から出力させるための制御信号を生成し、ルータバス20を介して、モニタセレクタ制御装置24に出力するようになされている。モニタセレクタCP21A−1は、図3に示すように、チャンネルを選択する場合に操作されるチャンネルボタンMCの他、このモニタセレクタCP21A−1を使用不能にするためのロックボタンML、選択されたチャンネルに対する調整を不能にするためのプロテクトボタンMT、およびエラー表示部DEから構成される。
モニタセレクタ21−1はまた、AVリモートコントローラ31−1と、RS−422Cをインタフェースとして、9Pケーブル10−1で接続されており、選択されたチャンネルの番号をAVリモートコントローラ31−1に供給する。
モニタセレクタ21−2乃至21−Nも、モニタセレクタ21−1と同様の構成とされているので、その説明は省略する。
モニタセレクタ制御装置24は、モニタセレクタ21から出力された制御信号を、内蔵するメモリに記憶するとともに、それを読み出し、ルータバス20を介して、ビデオルータ22およびオーディオルータ23に出力するようになされている。
ビデオルータ22は、AV調整装置33およびモニタ26と直接接続されており、モニタセレクタ制御装置24からの制御信号により指定されたチャンネルに対応するAV調整装置33からのビデオ信号が、同様に指定されたモニタ26に供給されるようにルーティング処理を実行するようになされている。これにより、ユーザは、選択したチャンネルの番組の映像をモニタリングすることができる。
オーディオルータ23は、AV調整装置33およびスピーカ27と直接接続されており、モニタセレクタ制御装置24からの制御信号により指定されたチャンネルに対応するAV調整装置33からのオーディオ信号が、指定されたスピーカ27に供給されるようにルーティング処理を実行するようになされている。これにより、ユーザは、選択したチャンネルの番組の音声をモニタリングすることができる。
ビデオルータ22およびオーディオルータ23からのビデオ信号およびオーディオ信号は、多重化部3にも出力されるが、これは、ルータバス20に接続されているアウトプットコントローラ25により制御される。
AVリモートコントローラ31−1は、PCNSバス30を介して、PCNS制御装置32から送信されてくる制御信号(後述)を受信し、それを記憶する。AVリモートコントローラ31−1は、9Pケーブル10−1を介して、リモートコントローラ21−1からチャンネルの番号が供給される。
AVリモートコントローラ31−1は、AVリモートコントローラコントロールパネル(以下、AVリモートコントローラCPと略称する)31A−1がユーザにより操作され、調整条件(調整項目とその調整値)が設定されると、記憶している、PCNS制御装置32からの制御信号により設定されている調整条件と、設定された調整条件とを比較し、それらが異なる場合、モニタセレクタ21−1から供給されたチャンネルの番号と設定された調整条件に基づいて、制御信号を生成し、PCNSバス30を介して、PCNS制御装置32に出力する。
なお、この例の場合、AVリモートコントローラ31−1とPCNS制御装置32との通信は、AVリモートコントローラ31−1がスレーブとされ、PCNS制御装置32がホストとされるポーリングに基づいて行われるので、AVリモートコントローラ31−1は、PCNS制御装置32により送信が許可された後、生成した制御信号をPCNS制御装置32に出力する。
図4は、AVリモートコントローラCP31Aの例を表している。この例の場合、AVリモートコントローラCP31Aにおいて、1チャンネル分の番組のビデオ信号と、4チャンネル分の番組のオーディオ信号とが調整される。4個の調整ボタンC−1乃至C−4は、ビデオ信号を調整するときに選択されるボタンで、ユーザは、それらのボタンを選択し、ボリュームダイヤルTを操作することにより、調整値を設定する。
ユーザは、調整ボタンC−1を選択することで、図5(A)に示すように、ビデオ信号のゲインを-20IRE乃至+20IREの範囲内で調整することができる。同様に、ユーザは、調整ボタンC−2を選択することで、クロマ信号のゲインを-30%乃至+30%の範囲内で調整し、調整ボタンC−3を選択することで、オフセットを-7.5IRE乃至+7.5IREの範囲内で調整し、調整ボタンC−4を選択することで、色相を-20deg乃至+20degの範囲内で調整することができる。それぞれの調整値は、表示部D−1に、パーセント表示(-100%乃至+100%)またはヘキサ表示(00h乃至FFh)される。なお、図5(B)には、ビデオ信号のゲイン、クロマ信号のゲイン、オフセット、色相の初期値、および表示部D−1におけるパーセント表示の場合の表示例(000%)とヘキサ表示の場合の表示例(80h)が示されている。
調整ボタンC−4の右側に配置されている、4個の調整ボタンC−5乃至C−8は、オーディオ信号のレベルを調整するときに選択されるボタンで、ユーザは、それらのボタンを選択し、ボリュームダイヤルTを操作することで、図6(A)の”C−5”乃至”C−8”の欄に示すように、-6dB乃至+6dBの範囲内で、対応する4つのチャンネルCH1乃至CH4の番組のオーディオ信号のレベルを調整することができる。それぞれの調整値は、表示部D−2に、パーセント表示(-100%乃至+100%)またはヘキサ表示(00h乃至FFh)される。図6(B)の”C−5”乃至”C−8”の欄には、オーディオ信号のレベルの初期値、および表示部D−2におけるパーセント表示の場合の表示例(000%)とヘキサ表示の場合の表示例(80h)が示されている。
調整ボタンC−8の右側に配置されている、4個の調整ボタンC−9乃至C−12は、オーディオ信号のフェーズを調整するときに選択されるボタンで、ユーザは、それらのボタンを選択し、ボリュームダイヤルTを操作することにより、図6(A)の”C−9”、”C−10”、”C−11”、および”C−12”の欄に示すように、対応する番組のオーディオ信号の正位相のフェーズを調整することができる。
ユーザはまた、設定ボタンS−1を操作することにより、図6(A)の”RP−1”、”RP−2”、RP−3”、および”RP−4”の欄に示すように、対応する番組のオーディオ信号の負位相のフェーズを調整することができる。このときの設定の切換は、トグル動作により行われる。なお、それぞれの調整値は、表示部D−3に表示される。図6(B)の”C−9”、”C−10”、”C−11”、および”C−12”の欄には、オーディオ信号のフェーズの初期設定、および表示部D−3における、パーセント表示の場合とヘキサ表示の場合の表示例が示されている。
調整ボタンC−13は、オーディオ信号のディレイを調整するときに選択されるボタンで、ユーザは、それを選択し、ボリュームダイヤルTを操作することにより、図6(A)の”C−13”の欄に示すように、0フィールド乃至15フィールドの範囲内で、ディレイを調整することができる。その調整値は、表示部D−4Dに表示される。図6(B)の”C−13”の欄には、オーディオ信号のディレイの初期値と、表示部D−4Dにおける、パーセント表示の場合とヘキサ表示の場合の表示例が示されている。
調整ボタンC−14は、選択された番組のビデオ信号の状態を表示させるためのボタンである。調整ボタンC−14が選択されると、ビデオ信号の状態に応じて、例えば、図7(A)に示すような表示が、表示部D−4に表示される。図7(A)には、表示の内容の説明と、表示に対応するヘキサデータが示されている。
また、調整ボタンC−15は、選択された番組のオーディオ信号の状態を表示させるためのボタンでる。調整ボタンC−16は、全ての調整値を初期値に設定するとき、操作されるボタンである。調整ボタンC−15または調整ボタンC−16が操作されると、図7に示すような表示が、表示部D−4に表示される。図7には、表示部D−4における表示例の他に、表示の内容と、表示に対応するヘキサデータが表示されている。
調整ボタンC−16は、全ての調整値を初期値に設定するとき、操作されるボタンである。表示部D−4には、選択されているチャンネルの番号が表示される。
設定ボタンS−2は、選択された調整項目に初期値を設定するときに操作され、設定ボタンS−3は、このAVリモートコントローラCP31A−1を使用不能にするとき選択され、設定ボタンS−4は、選択されたチャンネルに対する調整を不能にするときに選択される。
AVリモートコントローラ31−2乃至31−Nは、AVリモートコントローラ31−1と同様の構成を有するので、その説明は省略する。
図2に戻り、PCNS制御装置32は、AVリモートコントローラ31に、送信要求の有無を定期的に問い合わせ、送信要求がある場合、他に急いで処理すべき事項がないときは、AVリモートコントローラ31に送信許可を与える。これにより、AVリモートコントローラ31から制御信号(調整条件)が送信されるが、PCNS制御装置32は、それを受信し、記憶するとともに、PCNSバス30に出力する。
AV調整装置33には、番組供給業者から供給される番組(ビデオ信号およぼオーディオ信号)が入力されるようになされている。AV調整装置33は、例えば、DIPスイッチのように、操作されることより、アドレスを設定することができるスイッチ(図示せず)を有しており、PCNSバス30を介して送信されてくるPCNS制御装置32からの制御信号が、その設定されたアドレス宛の場合、それを取得する。そして、AV調整装置33は、入力されるビデオ信号とオーディオ信号に対して、取得した制御信号に基づいた調整を施し、ビデオ信号をビデオルータ22に、またオーディオ信号をオーディオルータ23に、それぞれ出力する。
次に、モニタセレクタ21乃至スピーカ27の動作について説明する。ユーザが、例えば、モニタセレクタ21−1の、図3に示したモニタセレクタCP21A−1のチャンネルボタンMCを操作し、所定のチャンネルPの番組の映像と音声を共にモニタリングする設定をすると、モニタセレクタ21−1は、設定されたチャンネルPの番号を、9Pケーブル10−1を介して、AVリモートコントローラ31−1に供給するとともに、ビデオルータ22およびオーディオルータ23を制御するための制御信号を生成し、ルータバス20を介して、モニタセレクタ制御装置24に出力する。
モニタセレクタ制御装置24は、モニタセレクタ21−1からのチャンネルPの番号を、内蔵するメモリに記憶するとともに、それを読み出し、ビデオルータ22およびオーディオルータ23に、ルータバス20を介して出力する。
ビデオルータ22は、モニタセレクタ制御装置24からの制御信号により指定されたチャンネルPの番組を調整する、AV調整装置33−i(i=1,2,3,・・・,L)から出力されるビデオ信号が、モニタ26−1に供給されるようにルーティング処理を実行する。オーディオルータ23は、制御信号により指定されたAV調整装置33−iから出力されるオーディオ信号が、スピーカ27−1に供給されるようにルーティング処理を実行する。これにより、モニタ26−1には、チャンネルPの番組の映像が表示され、スピーカ27−1からは、チャンネルPの番組の音声が出力される。
このように、モニタセレクタ21乃至スピーカ27の動作により、選択されたチャンネルPの番組がモニタリングされる。
次に、AVリモートコントローラ31乃至AV調整装置33の動作について説明するが、はじめに、AVリモートコントローラ31、PCNS制御装置32、AV調整装置33の構成例を説明する。
AVリモートコントローラ31−1の構成例は、図8に示されている。フラッシュROM42には、CPU41が実行する各種のプログラムの他、AVリモートコントローラ31−1のID、調整項目(調整ボタンCにより選択できる調整項目)の初期値が記憶されている。RAM43には、CPU41が各種の処理を実行する上において必要な各種のデータが適宜記憶される他、PCNS制御装置32からの制御信号が記憶される。
操作部44は、図4に示したAVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンS−1乃至S−4、調整ボタンC−1乃至C−16、およびボリュームダイヤルTなどからなり、ユーザによりそれらが操作されると、その操作に対応する指令を、CPU41に出力する。
表示部45は、図4に示したAVリモートコントローラCP31A−1の表示部D−1乃至D−5を有し、それらに所定の英数文字を表示する。表示部45はまた、設定ボタンS−1乃至S−4を点灯させることができる、図9に示すような構成、および調整ボタンC−1乃至C−16を点灯させることができる、図10に示すような構成を有している。
図9は、操作部44の設定ボタンS−4に対応する、表示部45の部分の構成例を表している。デコーダ50は、CPU41からの指令をデコードし、ドライバ51に出力する。ドライバ51は、デコーダ50からの信号に従って、LED52に供給する出力をHまたはLに切り換える。LED52は、一方の端子が、5V電圧電源に接続され、他方の端子が、ドライバ51に接続されており、ドライバ51からの出力がLのとき、発光する。例えば、LED52が発光すると、AVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンS−4の中央に設けられた窓Wが光る。ユーザは、窓の点滅を確認し、設定ボタンS−4が適切に操作されたか否かを確認することができる。なお、操作部44の設定ボタンS−2乃至S−4に対応する表示部45の部分においても、設定ボタンS−1に対応する表示部45の部分と同様の構成を有しているので、その図示と説明は省略する。
図10は、操作部44の調整ボタンC−1に対応する部分の表示部45の構成例を表している。設定ボタンS−1乃至S−4に対応する部分の表示部45と同一のデコーダ50は、ドライバ61に接続されており、CPU41からの指令をデコードし、出力する。ドライバ61は、緑色の光を発光するLED62と、オレンジ色の光を発光するLED63のそれぞれのカソードに接続されている。LED62およびLED63のそれぞれのアノードは、5V電源に接続されている。
ドライバ61のラッチ71は、NPNトランジスタ72のベースに接続されている。トランジスタ72のエミッタは、接地されている。また、そのコレクタは、抵抗74を介して5V電源に接続されているとともに、抵抗75を介して、LED62のカソードに接続されている。NPNトランジスタ73のベースは、トランジスタ72のコレクタに接続されている。またトランジスタ73のエミッタは接地されており、そのコレクタは、抵抗76を介して、LED63のカソードに接続されている。
図8の通信部46は、例えば、SIO(Serial I/O Interface)を有しており、それが接続されているPCNSバス30を介して、信号を出力したり、信号を受信する。また通信部46は、RS−422Cを有しており、それが接続されている9Pケーブル10−1を介して、例えばモニタセレクタ21−1から、チャンネルの番号を受信する。インタフェース47は、入力部44乃至通信部46とCPU41との間に配置され、インタフェース処理を実行する。
AVリモートコントローラ31−2乃至31−Nも、AVリモートコントローラ31−1の同様の構成を有しているので、その図示と説明は省略する。
図11は、PCNS制御装置32の構成例を示している。CPU81は、フラッシュROM82に記憶されている各種のプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM83には、CPU81が各種の処理を実行する上において必要な各種のデータが適宜記憶される。不揮発性RAM84は、例えば、図12に示すように、AV調整装置33−1乃至33−Lに設定されたアドレスに対応するメモリ領域が設けられており、AVリモートコントローラ31からの制御信号に設定された調整条件や設定条件(後述)が、対応するメモリ領域に記憶される。
入力部85は、CPU81に所定の指令を入力するときユーザにより適宜操作される。表示部86は、所定の文字、または画像を表示する。通信部87は、例えば、SIOで構成されており、それが接続されているPCNSバス30に信号を出力したり、信号を受信する。インタフェース88は、入力部85乃至通信部87とCPU81との間に配置され、インタフェース処理を実行する。
図13は、AV調整装置33−1の構成例を表している。バスインタフェース92は、PCNSバス30に接続されており、PCNSバス30を介して、データを受信したり、データを出力する。アドレス設定部93は、例えば、DIPスイッチで構成され、AV調整装置33−1のアドレスが設定される。AV調整部94は、番組供給業者から入力されるビデオ信号またはオーディオ信号に対し、所定の調整を施し、ビデオ信号をビデオルータ22そしてオーディオ信号をオーディオ信号23に出力する。
制御部91は、バスインタフェース92乃至AV調整部94を制御し、各種の処理を実行する。例えば、制御部91は、PCNSバス30を介して伝送されてくる制御信号が、アドレス設定部93に設定されているアドレス宛であるとき、バスインタフェース91を制御し、それを受信させる。また、制御部91は、受信させた制御信号から、調整条件を抽出し、AV調整部94を制御する。
AVリモートコントローラ31、PCNS制御装置32、およびAV調整装置33はこのように構成される。次に、これらの動作について説明する。
例えば、モニタセレクタ21−1から出力されたチャンネルPの番号が、9Pケーブル10−1を介して受信され、その番号が、AVリモートコントローラCP31A−1の表示部D−5に表示されている状態において、AVリモートコントローラCP31A−1の調整ボタンCが選択され、ボリュームダイヤルTが操作され、調整条件が設定されると、操作部44は、その設定された調整条件を、CPU41に出力する。また、AVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンSが操作された場合、操作部44は、その操作に対応した信号を、CPU41に出力する。
なお、モニタセレクタ21からチャンネルの番号が供給されるとき、または調整ボタンCや設定ボタンSが操作されるとき、調整ボタンCや設定ボタンSが点灯される処理が実行されるが、その処理手順は、後述する。
AVリモートコントローラ31−1のCPU41は、チャンネルPに対応するAV調整装置33−iのアドレス、およびフラッシュROM42に記憶されているAVリモートコントローラ31−1のIDの他、調整ボタンCが操作され、調整条件が設定された場合、その調整条件を含む制御信号を生成し、また、設定ボタンSが操作された場合、操作された設定ボタンSに対応した設定条件を含む制御信号を生成する。なお、この例の場合、ここで生成される制御信号は、ビデオ信号の調整のための10バイトと、オーディオ信号の調整のための10バイトの合計20バイトのデータで構成される。また、設定ボタンS−4が操作された場合の制御信号生成処理の詳細は、後述する。
AVリモートコントローラ31−1のCPU41は、PCNS制御装置32により送信が許可された後、生成した制御信号を、PCNSバス30を介して、PCNS制御装置32に出力する。
PCNS制御装置32のCPU81は、通信部87を制御し、AVリモートコントローラ31−1から送信されてくる制御信号を受信させると、制御信号から調整条件や設定条件などを抽出し、それを、制御信号に設定されているAV調整装置33−iのアドレスに対応する、不揮発性RAM84のメモリ領域に記憶させる。PCNS制御装置32は、このように、AVリモートコントローラ31から制御信号を受信すると、このとき、不揮発性RAM84に記憶した調整条件や設定条件を、直ちに読み出し、AV調整装置33−iのアドレスを付加して、制御信号を生成し、それを、通信部87を制御し、PCNSバス30に出力させる。
PCNS制御装置32はまた、一定の周期で、不揮発性RAM82に記憶されている、調整条件または設定条件を読み出し、対応するAV調整装置33−iのアドレスを付加して、制御信号を生成し、PCNSバス30に出力する。
AV調整装置33−iの制御部91は、バスインタフェース92を制御し、PCNSバス30を介して送信されてくる、AV調整装置33−i宛の制御信号を受信させる。制御部91は、受信させた制御信号から調整条件を抽出し、AV調整部94に供給する。AV調整部94は、制御部91から供給された調整条件に基づいて、入力されるチャンネルPの番組のビデオ信号またはオーディオ信号に対して、調整を施し、出力する。
AV調整装置33−iのAV調整部94からのビデオ信号は、ビデオルータ22により、モニタ26−1に供給されるようにルーティングされているので、モニタ26−1には、チャンネルPの番組の調整された映像が表示される。また、AV調整装置33−iのAV調整部94からのオーディオ信号は、オーディオルータ23により,スピーカ27−1に供給されるようにルーティングされているので、スピーカ27−1からは、チャンネルPの番組の調整された音声が出力される。
また、PCNS制御装置32によりPCNSバス30に出力されたAVリモートコントローラ31−1からの制御信号(AV調整装置33−i宛の制御信号)は、AVリモートコントローラ31−1の他、AVリモートコントローラ31−2乃至31−Nにより受信され、それぞれのRAM43に記憶される。これにより、各チャンネルに設定されている調整条件や設定条件などを、各AVリモートコントローラ31が把握することができ、後述する、所定のチャンネルの番組の調整を禁止する処理が可能となる。
次に、調整ボタンCが点灯される場合のAVリモートコントローラ31の処理手順を、図14のフローチャートを参照して説明する。例えば、AVリモートコントローラ31−1において、選択されたチャンネルPの番号がモニタセレクタ21−1から供給され、AVリモートコントローラCP31A−1の表示部D−5に表示されている状態において、AVリモートコントローラ31−1のCPU41は、ステップS1で、調整ボタンC−iが選択され、ボリュームダイヤルTが操作されて、調整条件(調整項目と調整値)が設定されたか否かを判定し、調整条件が設定された場合、ステップS2に進み、設定された調整条件から調整値を抽出する。
次に、ステップS3において、CPU41は、ステップS1で設定された調整条件の調整項目の初期値を、フラッシュROM42から読み出す。ステップS4において、CPU41は、ステップS2で抽出した調整値と、ステップS3で読み出した初期値が等しいか否かを判定し、調整値と初期値が等しいと判定した場合、ステップS5に進み、調整ボタンC−iを緑色に点灯させるための処理を実行させる。
なお、調整ボタンC−iに対応する表示部45の部分(図示せず)は、図10に示した調整ボタンC−1に対応する表示部45の部分と同様の構成を有するので、以下では、調整ボタンC−iに対応する表示部45の部分において、調整ボタンC−1に対応する表示部45の部分と対応する要素には、対応する番号の数枝に、それぞれ、−iを付して表す。
ここで、調整ボタンC−iを緑色に点灯させるための処理を説明する。CPU41は、図10のLED62に対応するLED62−iを発光させる指令を、インタフェース47を介して、表示部45のデコーダ50に出力する。デコーダ50は、CPU41からの指令を受信すると、それをデコードし、ドライバ61−iに出力する。デコーダ50から出力された信号に基づいて、ドライバ61−iのラッチ71−iの出力がHとされる。これにより、トランジスタ72−iがオンされ、LED62−iに電流が流れ、LED62−iが発光する。このとき、トランジスタ73−iのベースは低電位とされている(トランジスタ72を介して接地されている)ので、トランジスタ73−iはオフされている。その結果、LED63−iには、電流が流れないので、LED63−iは、発光されない。
このようにして、LED62−iが発光されると、調整ボタンC−iは、緑色に点灯する。
ステップS4において、調整値と初期値が異なると判定された場合、ステップS6に進み、調整ボタンC−iを、オレンジ色に点灯させるための処理が実行される。
ここで、調整ボタンC−iをオレンジ(アンバ)色に点灯させるための処理を説明する。CPU41は、LED63−iを発光させる指令を、インタフェース47を介して、表示部45のデコーダ50に出力する。デコーダ50は、CPU41からの指令を受信すると、それをデコードし、ドライバ61−iに出力する。デコーダ50から出力された信号に基づいて、ドライバ61−iのラッチ71−iの出力がLとされる。これにより、トランジスタ72−iがオフされると、トランジスタ73−iのベースには、抵抗74を介して高い電圧が印可され、トランジスタ73−iがオンされる。その結果、LED63−iに、電流が流れ、LED63−iは、発光する。このとき、トランジスタ72−iがオフされているので、LED62−iには、電流が流れず、LED62−iは、発光しない。
このようにして、LED63−iが発光されると、調整ボタンC−iは、オレンジ色(アンバ)に点灯する。
ステップS1において、調整条件が設定されていないと判定した場合、CPU41は、ステップS7に進み、RAM43に記憶されている、1つの調整ボタンC−i宛の制御信号から、それに設定されている調整値を抽出し、ステップS8において、その調整項目の初期値を、フラッシュROM42から読み出す。
次に、ステップS9において、CPU41は、ステップS7で抽出した調整値と、ステップS8で読み出した初期値が等しいか否かを判定し、調整値と初期値が等しいと判定した場合、ステップS10に進み、またそれらが異なると判定した場合、ステップS11に進む。
ステップS10において、調整ボタンC−iを緑色に点灯させるための処理が実行される。ここでは、ステップS5における処理と同様の処理が実行されるので、その説明は省略する。また、ステップS11において、調整ボタンC−iをオレンジ(アンバ)色に点灯させる処理が実行される。ここでは、ステップS6における処理と同様の処理が実行されるので、その説明は省略する。
ステップS10およびステップS11における処理の後、ステップS12に進み、CPU41は、全ての調整ボタンC−1乃至C−16が、緑色またはオレンジ色に点灯されたか否かを判定し、まだ、点灯されていない調整ボタンCが残ってる場合、ステップS7に戻り、次の、調整ボタンC−i(i=i+1)に対応する表示部45の部分に対して、それ以降の処理を、全ての調整ボタンCが点灯するまで繰り返し実行する。
なお、この例の場合、LED62またはLED63のいずれかが、常に発光するようになされている。
図15は、ドライバ61の他の例を表している。この例においては、LED62およびLED63の発光強度を調整することができるようにするために、ラッチ101,102、NPNトランジスタ103,104、および抵抗105,106がさらに付加されている。ラッチ101は、トランジスタ103のベースに接続されている。トランジスタ103のエミッタは、接地されている。また、そのコレクタは、抵抗105を介して、LED62のカソードに接続されている。ラッチ102は、トランジスタ104のベースに接続されている。トランジスタ104のエミッタは、接地されている。また、そのコレクタは、抵抗106を介して、LED63のカソードに接続されている。
例えば、LED62が発光している状態において(ラッチ71の出力がHとされ、トランジスタ72がオンされている状態において)、ラッチ101の出力がHとされ、トランジスタ103がオンされると、LED62を流れる電流が、トランジスタ103に流れ出る電流分だけ増加するので、LED62は、その増加した電流分だけより強く発光する。また、LED63が発光している状態において(ラッチ71の出力がLとされ、トランジスタ72がオフされ、トランジスタ73がオンされている状態において)、ラッチ102の出力がHとされ、トランジスタ104がオンされると、LED63を流れる電流が、トランジスタ104に流れ出る電流分だけ増加するので、LED63は、その増加した電流分だけより強く発光する。
このように、LED62およびLED63の発光強度を調整することができるようにしたので、例えば、全ての調整ボタンCが緑色またはオレンジ(アンバ)色に点灯されている状態において(ステップS7乃至S12)、調整ボタンC−iが操作されたとき(ステップS1)、その調整ボタンC−iをより強く点灯させ(ステップS3乃至S6)、調整ボタンC−iが選択されたことを、ユーザが認識しやすいようにすることができる。
次に、所定のチャンネルの番組の調整を禁止する場合の処理手順を、図16のフローチャートを参照して説明する。
例えば、モニタセレクタ21−1から出力されたチャンネルPの番号が、9Pケーブル10−1を介して受信され、チャンネルPの番号が、AVリモートコントローラCP31A−1の表示部D−5に表示されている状態において、AVリモートコントローラ31−1のCPU41は、ステップS21において、AVリモートコントローラCP31A−1の調整ボタンCが選択され、ボリュームボタンTが操作されて、調整条件が設定されたか否かを判定し、設定されていない場合、ステップS22に進み、設定ボタンS−4が操作されたか否かを判定する。
ステップS22において、設定ボタンS−4が操作されなかったと判定された場合、ステップS21に戻る。すなわち、CPU41は、調整ボタンCまたは設定ボタンS−4が操作されるまで待機する。ステップS22において、設定ボタンS−4が操作されたと判定された場合、ステップS23に進み、CPU41は、チャンネルPに対応するAV調整装置33−iのアドレス、フラッシュROM42に記憶されているAVリモートコントローラ31−1のID、および設定条件としてのAV調整装置33−iの制御を禁止する条件(制御禁止設定条件)からなる制御信号を生成する。なお、AVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンS−4が操作されると、その窓Wが点灯する。
次に、ステップS24において、CPU41は、通信部46を制御し、PCNS制御装置32により送信が許可された後、PCNSバス30を介して、PCNS制御装置32に制御信号を出力させる。その後、処理は終了される。
このように生成され、PCNS制御装置32に出力された、AV調整装置33−iに対する制御禁止設定条件が設定された制御信号(AV調整装置33−i宛の制御信号)は、PCNS制御装置32により、AVリモートコントローラ31−1乃至31−Nの全てに供給され、そこで記憶される。
ステップS21において、調整条件が設定されたと判定された場合、ステップS25において、CPU41は、RAM43に、AV調整装置33−i宛の制御信号が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合、ステップS26に進み、その制御信号に、制御禁止設定条件が設定されているか否かを判定する。
ステップS26において、RAM43に記憶されているAV調整装置33−i宛の制御信号に制御禁止設定条件が含まれていると判定された場合、ステップS27に進み、CPU41は、その制御信号に、自分(AVリモートコントローラ31−1)のIDが設定されているか否かを判定し、自分のIDが設定されていない場合、処理は終了される。すなわち、AV調整装置33−iに対する制御信号が生成されないので、チャンネルPの番組の調整が行われない。
ステップS25において、RAM43に、AV調整装置33−i宛の制御信号が記憶されていないと判定された場合、ステップS26において、RAM43に記憶されているAV調整装置33−i宛の制御信号に制御禁止情報が含まれていないと判定された場合、または、ステップ27において、RAM43に記憶されているAV調整装置33−i宛の制御信号に自分のIDが設定されていると判定された場合、ステップS28に進み、CPU41は、AV調整装置33−iのアドレス、および調整条件からなる制御信号を生成する。すなわち、ここで生成された制御信号には、制御禁止設定条件が設定されていない。
ステップ29において、CPU41は、通信部46を制御し、PCNS制御装置32により送信が許可された後、ステップS28で生成した制御信号を、PCNSバス30を介して、PCNS制御装置32に出力させる。その後、処理は終了される。
このようにして、AVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンS−4が操作されることで、選択されたチャンネルに対する調整を禁止するための制御信号を生成することができる(ステップS22乃至S23)。また、調整が禁止されたチャンネルに対応するAV調整装置33に対し、新たな調整条件が設定された制御信号が生成されないようになるので(ステップS25乃至S27)、そのチャンネルの番組の調整が行われない。すなわち、例えば、ユーザが、AVリモートコントローラ31−1のAVリモートコントローラCP31A−1を操作し、調整条件を設定して(ステップS28、29)、チャンネルPの番組が調整された後、設定ボタンS−4を操作することで、他のユーザが他のAVリモートコントローラ31−2乃至31−NのAVリモートコントローラCPを操作し、チャンネルPに対して設定された調整条件を変更することを防止することができる。
また、ユーザが、AVリモートコントローラ31−1のAVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンS−4を操作し、チャンネルPの調整を禁止するようにした状態の場合、そのAVリモートコントローラCP31A−1の設定ボタンS−4を再度操作することで、チャンネルPに対する調整の禁止の設定が解除される。
なお、以上においては、AV調整装置33には、150回線を介してビデオ信号およびオーディオ信号が入力されるものとする。
このようにして、AVリモートコントローラ31が、モニタセレクタ21から、選択されたチャンネルの番号を直接取得し、それに基づいて、制御信号を生成し、PCNS制御装置32がその制御信号を、PCNSバス30を介して、AV調整装置33に供給するようにしたので、AV調整装置33、およびAVリモートコントローラ31の増設を容易に行うことができる。例えば、AV調整装置33の場合、それぞれのスイッチを操作して、アドレスを設定し、PCNSバス30に接続することで、増設が可能となる。
また、このことより、AV調整装置33を、AVリモートコントローラ31に、9Pケーブルで接続する必要がないので、装置が安価になるとともに、システム全体を小型化することができる。
なお、モニタセレクタ21およびAVリモートコントローラ31を32個(N=32)ずつ設けるようにすることができ、また、このとき、AV調整装置33を、合計1600個分設けることができる。
また、以上においては、ルータバス20とPCNSバス30の2つバスが設けられているが、例えば、AV調整装置33の合計が、250個以内であれば、それらをまとめて1つのバスにすることができる。
なお、上記したような処理を行うコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。
本発明を適用したデジタル放送システムの構成例を表すブロック図である。 図1の番組素材提供部2の構成例を表すブロック図である。 図2のモニタセレクタCP21A−1の例を表す図である。 図2のAVリモートコントローラCP31A−1の例を表す図である。 ビデオ信号の調整項目を説明する図である。 オーディオ信号の調整項目を説明する図である。 表示部D−4の表示例を示す図である。 図2のAVリモートコントローラ31−1の構成例を表す図である。 図8の操作部44の設定ボタンS−4に対応する表示部45の構成例を表す図である。 図8の操作部44の調整ボタンC−1に対応する表示部45の構成例を表す図である。 図2のPCNS制御装置32の構成例を表すブロック図である。 図11の不揮発性RAM84のメモリ領域を説明する図である。 図2のAV調整装置33−1の構成例を表すブロック図である。 LED点灯処理を説明するフローチャートである。 図8の操作部44の調整ボタンC−1に対応する表示部45の他の構成例を表す図である。 番組の調整を禁止する処理を説明するフローチャートである。 従来のデジタル放送システムの構成例を表すブロック図である。 図17の番組素材提供部2の構成例を表すブロック図である。
符号の説明
1 放送番組編成部, 2 番組素材提供部, 3 多重化部, 20 ルータバス, 21 モニタセレクタ, 22 ビデオルータ, 23 オーディオルータ, 24 モニタセレクタ制御装置, 25 アウトプットコントローラ, 26 モニタ, 27 スピーカ, 30 PCNSバス, 31 AVリモートコントローラ, 32 PCNS制御装置, 33 AV調整装置

Claims (2)

  1. バスに接続された複数のリモート制御手段と、
    前記複数のリモート制御手段に対応し、該複数のリモート制御手段からの制御信号を前記バスを介して受信すると共に、該制御信号に基づく条件信号を供給する1つの供給手段と
    前記バスに接続され、保持しているAV信号に対し前記条件信号に基づく調整を施す所定数の調整手段と
    を有し、
    前記1つの供給手段は、
    前記複数のリモート制御手段に送信要求の有無を定期的に問い合わせ、前記複数のリモート制御手段のうちの送信要求のあるリモート制御手段に送信許可を与えることにより前記制御信号を受信し、
    前記調整手段を特定するアドレスを付加した前記制御信号に基づく前記条件信号を前記バスに出力することにより、該バスに接続された前記所定数の調整手段のうちの、前記アドレスが設定されている調整手段に前記条件信号を供給する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記バスとは異なるルータバスに接続されるとともに、前記複数のリモート制御手段とそれぞれ直接的に接続され、ユーザにより選択されたチャンネルを示す選択信号を出力する複数の選択手段と、
    前記ルータバスを介して前記複数の選択手段からの選択信号を受信すると共に、該選択信号により示されるチャンネルに応じた前記AV信号が前記複数の選択手段それぞれに対応する出力装置に出力されるように切り替えさせる制御を行う切替制御手段と
    前記ルータバスに接続され、該ルータバスを介しての前記切替制御手段の制御に従って、前記所定数の調整手段と、調整済みの前記AV信号を出力する複数の前記出力装置との回線の接続を切り替える切替手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
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