JP4456127B2 - サスペンションサポート - Google Patents

サスペンションサポート Download PDF

Info

Publication number
JP4456127B2
JP4456127B2 JP2007010726A JP2007010726A JP4456127B2 JP 4456127 B2 JP4456127 B2 JP 4456127B2 JP 2007010726 A JP2007010726 A JP 2007010726A JP 2007010726 A JP2007010726 A JP 2007010726A JP 4456127 B2 JP4456127 B2 JP 4456127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic
wall portion
suspension support
elastic portion
vertical wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007010726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008174155A (ja
Inventor
克行 篠原
博一 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2007010726A priority Critical patent/JP4456127B2/ja
Publication of JP2008174155A publication Critical patent/JP2008174155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456127B2 publication Critical patent/JP4456127B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、自動車などの車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを、車体に対して弾性的に結合するためのサスペンションサポートに関するものである。
従来、自動車のサスペンション機構においては、車輪側から車体側への振動の伝達を抑制するために、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、該内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、これら内側部材と外側部材との間に介在する環状の弾性部材とを備えてなるサスペンションサポートが用いられている。そして、下記特許文献1,2に開示されているように、上記内側部材に軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を設け、該フランジ部を包むようにコの字状の断面形状を持つ弾性部材を設け、該弾性部材を収容するように上記外側部材を容器状に設けたものがある。
かかるサスペンションサポートにおいて、従来、上記弾性部材は、一般にゴム材料により形成されており、内側部材のフランジ部の周りにゴム弾性体を加硫成形することで構成されている。これに対し、発泡ウレタンなどの発泡樹脂材料は、ゴム材料に比べて減衰性が高いため、サスペンションサポートに用いた場合、乗り心地を向上させることができる。そのため、発泡樹脂からなる弾性部材を用いたサスペンションサポートの開発が進められている(下記特許文献3参照)。
上記構成のサスペンションサポートにおいて、弾性部材を発泡樹脂で形成する場合に、内側部材のフランジ部を包み込むように発泡樹脂製の弾性部材を一体にモールド成形するという方策を採用すると、一体成形体を得るための専用の設備が必要になって、製造コストを上昇させる要因となる。一方、内側部材とは別に、弾性部材のみをモールド成形する場合、弾性部材の全体では断面コの字状をなすため、アンダーカット量が多くなって成形性が損なわれるという問題がある。また、特許文献3で提案されているように、弾性部材をストレートな円筒状に成形し、外側部材への組み付け時に、軸方向両端部を径方向内方に屈曲させて断面コの字状とする方策では、かかる屈曲部の内周側では圧縮による応力が作用する一方、屈曲部の外周側では引張による応力が作用して、これらの不所望な力分布が破壊の要因になることが懸念される。
なお、下記特許文献4及び5には、サスペンションサポートの内側部材の上面及び下面にそれぞれストッパークッションを設け、該ストッパークッションを発泡ウレタンで成形することが開示されている。しかしながら、これらの文献のサスペンションサポートには、内側部材を外側部材に対して防振的に支持する弾性部材として別にゴム材料からなる弾性体を備えており、そのため、上記ストッパークッションは、外側部材により軸方向にて挟圧保持されておらず、内側部材と外側部材とを結合する弾性部材に相当するものではない。
また、下記特許文献6には、ピストンロッドの上端部に固定される内側部材が上下にフランジ部を備え、この上下のフランジ部の間に外側部材が配置され、内側部材の外周面と外側部材の内周面との間をゴム弾性体で連結する一方、上記内側部材のフランジ部とこれに対向する外側部材の上下両端部との間のストッパ部に発泡ウレタンなどの発泡樹脂材を介在させる技術が開示されている。しかしながら、この文献でも、発泡樹脂材は、内側部材を外側部材に対して防振的に支持するための弾性部材に相当するものではなく、また、この文献では、上記ストッパ部における打音防止のために発泡樹脂材を設けており、後述する本発明の特徴を何ら開示するものではない。
特開2001−347814号公報 特開2006−151124号公報 特開2003−184937号公報 特許第3704032号公報 特開2001−065626号公報 特開2004−353718号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、発泡樹脂からなる弾性部材を用いたサスペンションサポートにおいて、耐久性を損なうことなく生産性を向上することができるものを提供することを目的とする。
本発明に係るサスペンションサポートは、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、前記内側部材と外側部材との間に介在する発泡樹脂成形体からなる環状の弾性部材とを備えてなり、前記内側部材は、前記ピストンロッドの軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を備え、前記外側部材は、前記弾性部材を内包する筒部と、前記筒部の軸方向の両端部において軸直角方向で内向きに形成されて前記弾性部材を軸方向にて挟圧する上側壁部及び下側壁部とを備え、前記弾性部材は、前記フランジ部の上面と前記上側壁部の下面との間で挟圧保持される上側弾性部と、前記フランジ部の下面と前記下側壁部の上面との間で挟圧保持される下側弾性部と、前記フランジ部の外周面と前記筒部の内周面との間に介在して前記上側弾性部と下側弾性部を繋ぐ環状の縦壁部とからなり、前記上側弾性部と下側弾性部が発泡樹脂により別々に成形されて、前記内側部材と外側部材との間で一体に組み立てられてなり、前記縦壁部が、前記上側弾性部の下面における周方向の複数箇所から下方に突設された複数の上側凸部と、前記下側弾性部の上面における周方向の複数箇所から上方に突設された複数の下側凸部とを、周方向で互い違いに嵌合させることで構成されたものである。
上記構成によれば、発泡樹脂成形体よりなる弾性部材を上下で分割して成形し、成形後に内側部材と外側部材との間に組み立てて一体品とするので、成形時にアンダーカット形状となることを回避して、成形性を向上することができる。また、上記特許文献3のように組み付け時に強制的に屈曲させるものではないため、不所望な力分布を低減して耐久性を向上することができる。
また、このように弾性部材を上下分割タイプとしたので、上側弾性部と下側弾性部とを異なる硬度の発泡樹脂成形体で構成することができる。これにより、外側部材に対する内側部材の上方への相対変位時と下方への相対変位時とにおいて、サスペンションサポートの剛性、即ちバネ特性に差を付けることができ、サスペンションサポートとしての種々の要求特性に応じた上下バネの設定が可能となる。上記硬度を変える方策としては、発泡樹脂成形体の密度を変えたり、発泡樹脂の種類を変えることが挙げられる。
上下で異硬度とする場合、上側弾性部を下側弾性部よりも高硬度とすることもできるが、上側弾性部を下側弾性部よりも低硬度の発泡樹脂成形体で形成することが好ましい。これにより、車輪の上方への突き上げに対して柔らかく受けて止めて、乗り心地性を向上することができるとともに、車輪の下方への変位規制効果を高めて、ショックアブソーバの下方側でのリンク間の干渉を防ぐことができる。
本発明によれば、上記縦壁部は、前記上側弾性部の下面における周方向の複数箇所から下方に突設された複数の上側凸部と、前記下側弾性部の上面における周方向の複数箇所から上方に突設された複数の下側凸部とを、周方向で互い違いに嵌合させることで構成されている。このように縦壁部を上下の弾性部から互い違いに突出する凸部の噛み合いにより構成することで、サスペンションサポートの組み立て工程において、内側部材の上下両側に上側弾性部と下側弾性部を仮組みした状態で、これら弾性部が外れることを防止することができ、組み立て作業性に優れる。
また、この場合に、上側弾性部と下側弾性部とが異なる硬度の発泡樹脂成形体からなり、しかも、前記上側凸部が車両前後方向と車両左右方向のいずれか一方の方向にて相対向する2箇所に設けられるとともに、前記下側凸部が車両前後方向と車両左右方向のいずれか他方の方向にて相対向する2箇所に設けられ、これら4つの凸部が周方向で互い違いに嵌合することで前記縦壁部が構成されていると、車両前後方向と車両左右方向とでサスペンションサポートの剛性を変えることができ、例えば、乗り心地性と操縦安定性の両立を図ることが可能となる。
上記弾性部材としては、発泡ウレタン(ポリウレタン)成形体、発泡エチレンビニルアクリレート成形体などが挙げられ、耐久性等の点から特に発泡ウレタン成形体が好ましく用いられる。
本発明のサスペンションサポートであると、高減衰性による優れた乗り心地性を発揮する発泡樹脂成形体からなる弾性部材を用いたサスペンションサポートにおいて、耐久性を損なうことなく、生産性を向上することができる。
(第1実施形態(参考例)
図1は、第1実施形態に係るサスペンションサポート10の分解断面図であり、図2は、その組み立て工程における断面図、図3は、組み立てた状態での断面図である。
このサスペンションサポート10は、自動車の前輪側のストラットマウントであり、ショックアブソーバのピストンロッド1の上端部1Aが挿通固定される内側金具12と、その外周を取り囲み車体パネル2に取り付けられる外側金具14と、これら内側金具12と外側金具14との間に介在して、内側金具12を外側金具14に対して防振的に支持するする環状の弾性部材16とを備えてなる。サスペンションサポート10は、ピストンロッド1の軸方向Xを上下方向として設けられている。
内側金具12は、ピストンロッド1の上端部1Aが下方から差し入れられる円筒状の内筒部18と、内筒部18の上端部においてピストンロッド1の軸直角方向外方側Y1に張り出すリング板状のフランジ部20とからなる。フランジ部20は、内筒部18の肉厚よりも厚肉状をなしており、上面20Aの中央部には、ピストンロッド上端部1Aを締結固定するナット3のための座ぐり部22が凹状に設けられている。
外側金具14は、弾性部材16を内包する筒部24と、該筒部24の軸方向Xの両端部において軸直角方向Yで内向きY2に形成されて弾性部材16を軸方向Xにて挟圧する上側壁部26及び下側壁部28とを備えてなり、弾性部材16を内部に収容する容器状に形成されている。上側壁部26と下側壁部28はともに、リング板状をなしており、中央部に円形の開口部30,32を備える。
外側金具14は、この例では、上方に開口する椀状の第1外側部材34と、その上面開口を覆う平板状の第2外側部材36とからなり、第1外側部材34で上記筒部24と下側壁部28が形成され、第2外側部材36で上記上側壁部26が形成されている。
詳細には、第1外側部材34は、上方X1ほどわずかに径大に形成された逆テーパ状の筒部24と、その下端部において内向きのフランジ状に延設された下側壁部28と、筒部24の上端において外方側Y1に延設された下側フランジ38とからなり、下側壁部28の下面側に不図示のバウンドストッパを保持するための保持部40が設けられている。第2外側部材36は、段差部42を介して中央側の上記上側壁部26と、外周側の上側フランジ44とからなり、上側壁部26は、第1外側部材34の上面開口に若干入り込むように上記段差部42を介して下方X2に僅かに落ち込んで形成されている。そして、車体パネル2の下面に対して、上側フランジ44と下側フランジ38とを重ね合わせてボルト46及びナット48で締結することにより、外側金具14は車体パネル2に固定されるように構成されている。
弾性部材16は、発泡ウレタン成形体からなり、内側金具12におけるフランジ部20の上面20A、下面20Bおよび外周面20Cを覆うように、内向きY2に開かれた断面コの字状に形成されている。
この弾性部材16は、上記フランジ部20の上下両側で2つに分割して設けられている。詳細には、弾性部材16は、フランジ部20の上面20Aと上側壁部26の下面26Aとの間で軸方向Xに挟圧保持される環状の上側弾性部50と、フランジ部20の下面20Bと下側壁部28の上面28Aとの間で軸方向Xに挟圧保持される環状の下側弾性部52とからなり、これらが発泡ウレタン材料のモールド成形により別々に成形されている。
弾性部材16は、また、上側弾性部50と下側弾性部52を繋ぐ環状の縦壁部54を備え、該縦壁部54は、フランジ部20の外周面20Cと筒部24の内周面24Aとの間に周方向の全体にわたって介在しており、短円筒状の形態をなしている。
そして、この例では、縦壁部54は、高さ方向(軸方向X)の中央部で上下に分割して設けられている。すなわち、縦壁部54は、上側弾性部50の下面50Aの外周縁部から下方X2に向けて一体に突設された上側縦壁部56と、下側弾性部52の上面52Aの外周縁部から上方X1に向けて一体に突設された下側縦壁部58とからなり、両者の対向面(即ち、上側縦壁部の下面56Aと下側縦壁部の上面58A)同士を、フランジ部20の外周で突き合わせることにより形成されている。
弾性部材16は、また、上側弾性部50が下側弾性部52よりも低硬度の発泡ウレタン成形体で形成されている。すなわち、上側弾性部50がソフトな発泡ウレタン成形体(例えば、密度が0.45g/cm)からなり、下側弾性部52がハードな発泡ウレタン成形体(例えば、密度が0.55g/cm)からなる。
サスペンションサポート10を組み立てる際には、内側金具12の上下両側から上側弾性部50と下側弾性部52を装着し、これを第1外側部材34の下側壁部28上に載せて、その上から第2外側部材36を被せる(図2参照)。そして、ピストンロッド1の上端部1Aをナット3を用いて内側金具12に挿通固定し、また、第1外側部材34と第2外側部材36の両フランジ38,44を車体パネル2の下面に重ねてボルト46及びナット48を用いて締結固定する。
これにより、別体に形成された上側弾性部50と下側弾性部52は、内側金具12と外側金具14との間で一体の弾性部材16として組み立てられ、弾性部材16は、外側金具14により軸方向Xにおいて圧縮された状態に保持される。弾性部材16の上下方向における圧縮率は、特に限定されないが、通常は、15〜50%圧縮され、この例では40%に圧縮されている。
以上よりなるサスペンションサポート10であると、弾性部材16を上下分割タイプとしたので、断面コの字状の弾性部材16でありながら、アンダーカット形状となることなく、発泡ウレタン材料からなる弾性部材16をモールド成形することができ、成形性に優れる。また、内側金具12を一体にモールド成形するものではないので、特別の設備も不要であり、製造コストを抑えることができる。更に、上記別体で成形された弾性部材16は、組み付け時に強制的に屈曲されるものではないため、屈曲に伴う不所望な力分布が生じることを回避して、耐久性を向上することができる。
また、弾性部材16を上下分割タイプとしたので、上下のバネ特性を、弾性部材16の形状によることなく、上下の発泡ウレタン材料の密度等を変えることで異なるものとすることができる。この例では、上側弾性部50をソフトに、下側弾性部52をハードにしたので、路面の突起物の乗り越え時のように車輪の上方の突き上げに対して、柔らかく受けて止めて、乗り心地性を向上することができる。また、車輪の下方への変位規制効果を高めることができ、そのため、ショックアブソーバの下端のリンクと該リンク周りの部材との干渉を効果的に防止することができる。
また、弾性部材16の縦壁部54が、上側弾性部50から延びる上側縦壁部56と、下側弾性部52から延びる下側縦壁部58とを対接させることで形成されているので、上側弾性部50と下側弾性部52にはそれぞれ内側金具12のフランジ部20を受け入れる凹部50B,52Bが形成されている。そのため、サスペンションサポート10の組み立て工程において、上記凹部50B,52Bによりフランジ部20を保持させることで、内側金具12の上下両側に上側弾性部50と下側弾性部52を仮組みすることができ、組み立て作業性に優れる。
(第2実施形態(参考例)
図4は、第2実施形態に係るサスペンションサポート10Aの分解断面図であり、図5は、その組み立て工程における断面図、図6は、組み立てた状態での断面図である。この実施形態は、弾性部材16の縦壁部54の構成を除いて第1実施形態と同じである。そのため、同一符号を付した箇所は、特に説明しない限り同一の構成を有するものとして、説明を省略する。
この例では、縦壁部54は、高さ方向の全体にわたって上側縦壁部50から延びる上側縦壁部56により形成されている。すなわち、縦壁部54は、上側弾性部50の下面50Aの外周縁部から下方X2に向けて突設された上側縦壁部56を、下側弾性部52の平坦な上面52Aの外周縁部に当接させることで構成されており、下側弾性部52には第1実施形態のような下側縦壁部58は存在しない。
そのため、この例では、縦壁部54が上側縦壁部50を構成するソフトな発泡ウレタン成形体のみからなるので、サスペンションサポート10Aの軸直角方向Y(即ち、車両前後方向や左右方向等の水平方向)における剛性を効果的に低くすることができる。
(第3実施形態(参考例)
図7は、第3実施形態に係るサスペンションサポート10Bの分解断面図であり、図8は、その組み立て工程における断面図、図9は、組み立てた状態での断面図である。この実施形態は、弾性部材16の縦壁部54の構成を除いて第1実施形態と同じである。そのため、同一符号を付した箇所は、特に説明しない限り同一の構成を有するものとして、説明を省略する。
この例では、縦壁部54は、高さ方向の全体にわたって下側縦壁部52から延びる下側縦壁部58により形成されている。すなわち、縦壁部54は、下側弾性部52の上面52Aの外周縁部から上方X1に向けて突設された下側縦壁部58を、上側弾性部50の平坦な下面50Aの外周縁部に当接させることで構成されており、上側弾性部50には第1実施形態のような上側縦壁部56は存在しない。
そのため、この例では、縦壁部54が下側縦壁部52を構成するハードな発泡ウレタン成形体のみからなるので、サスペンションサポート10Bの軸直角方向Y(即ち、車両前後方向や左右方向等の水平方向)における剛性を効果的に高くすることができる。
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態に係るサスペンションサポート10Cの内側金具12と弾性部材16の分解側面図であり、図11は、その組み立て工程における断面図である。この実施形態は、弾性部材16の縦壁部54の構成を除いて第1実施形態と同じである。そのため、同一符号を付した箇所は、特に説明しない限り同一の構成を有するものとして、説明を省略する。
この例では、縦壁部54は、上側弾性部50の下面50Aの外周縁部における周方向の複数箇所から下方X2に突設された複数の上側凸部60と、下側弾性部52の上面52Aの外周縁部における周方向の複数箇所から上方X1に突設された複数の下側凸部62とを、周方向で互い違いに嵌合させることで構成されている。上側凸部60は、弾性部材16の周方向において、凸部60の幅とその間の凹部の間隔が一定となるように設けられており、下側凸部62は、かかる上側凸部60と互い違いに突出するように設けられている。
このように縦壁部54を上下の弾性部50,52から互い違いに突出する凸部60,62の噛み合いにより構成することで、サスペンションサポート10Cの組み立て工程において、図11に示すように内側金具12の上下両側に上側弾性部50と下側弾性部52を仮組みした状態で、これら弾性部50,52が外れることを防止することができる。すなわち、弾性部材16を上下分割タイプとしながら、車両に対して組み付ける際には、内側金具12を内包した弾性部材16を一体品として取り扱うことができ、組み立て作業性に優れる。
(第5実施形態)
図12は、第5実施形態に係るサスペンションサポートの弾性部材16の分解斜視図である。
この例では、上記第4実施形態における上側凸部60を、弾性部材16の周方向において車両前後方向Fに相対向する2箇所に設けるとともに、下側凸部62を、弾性部材16の周方向において車両左右方向Lに相対向する2箇所に設け、これら4つの凸部60,60,62,62を周方向で互い違いに嵌合することで、縦壁部54を構成している。
これにより、縦壁部54は、車両前後方向Fに向く箇所では上側弾性部50を構成するソフトな発泡ウレタン成形体からなり、車両左右方向Lに向く箇所では下側弾性部52を構成するハードな発泡ウレタン成形体からなる。そのため、車両前後方向Fにおける剛性を低くして乗り心地性を向上することができるとともに、車両左右方向Lにおける剛性を高くして操縦安定性を向上することができ、乗り心地性と操縦安定性を両立することが゛てきる。その他の構成及び作用効果は、上述した第1及び第4実施形態と同様であり、説明は省略する。
(第6実施形態(参考例)
図13は、第6実施形態に係るサスペンションサポート10Dの分解断面図であり、図14は、その組み立て工程における断面図、図15は、組み立てた状態での断面図である。この実施形態のサスペンションサポート10Dは、自動車の後輪側のストラットマウントであり、基本的な構成は第1実施形態と同じである。そのため、対応する箇所には同一の符号を付し、特徴的な相違点についてのみ説明する。
この例では、外側金具14は、下方に開口する伏せ椀状の第1外側部材70と、その下面開口を覆う平板状の第2外側部材72とからなり、第1外側部材70で上記筒部24と上側壁部26が形成され、第2外側部材72で上記下側壁部28が形成されている。
詳細には、第1外側部材70は、軸方向Xに外径が一定のストレート筒状をなす筒部24と、その上端において内向きのフランジ状に延設された上側壁部26と、筒部24の下端において外方側Y1に延設された上側フランジ44とからなる。第2外側部材72は、外周縁に下向きの補強リブ74を有する平板状をなし、中央部が上記下側壁部28とされ、その外周に上記下側フランジ38が設けられている。そして、車体パネル2の下面に対して、上側フランジ44と下側フランジ38とを重ね合わせてボルト46及びナット48で締結することにより、外側金具14は車体パネル2に固定されるように構成されている。また、下側壁部28の開口部32には、不図示のバウンドストッパを保持するための保持金具76がかしめ固定されている。
また、この例では、弾性部材16は、上側弾性部50と下側弾性部52とが同形状に形成されており、部品の共通化が図られている。
その他の構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。特に、後輪側のストラットマウントでは、前輪側のストラットマウントに比べて、車軸からの距離が遠いため、下方への変位規制効果がより求められる。そのため、上記のように下側弾性部52をハードな発泡ウレタン成形体で形成することで、かかる要求に応えることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、上側弾性部50をソフトな発泡ウレタン成形体とし、下側弾性部52をハードな発泡ウレタン成形体としたが、逆に、上側弾性部50をハードな発泡ウレタン成形体とし、下側弾性部52をソフトな発泡ウレタン成形体としてもよい。また、上側弾性部50と下側弾性部52とを同硬度の発泡ウレタン成形体で構成することも可能である。
第1実施形態に係るサスペンションサポートの分解断面図 同サスペンションサポートの組み立て工程における断面図 同サスペンションサポートの組み立てた状態での断面図 第2実施形態に係るサスペンションサポートの分解断面図 同サスペンションサポートの組み立て工程における断面図 同サスペンションサポートの組み立てた状態での断面図 第3実施形態に係るサスペンションサポートの分解断面図 同サスペンションサポートの組み立て工程における断面図 同サスペンションサポートの組み立てた状態での断面図 第4実施形態に係るサスペンションサポートの内側金具と弾性部材の分解側面図 同サスペンションサポートの組み立て工程における断面図 第5実施形態に係るサスペンションサポートの弾性部材の分解斜視図 第6実施形態に係るサスペンションサポートの分解断面図 同サスペンションサポートの組み立て工程における断面図 同サスペンションサポートの組み立てた状態での断面図
符号の説明
1…ショックアブソーバのピストンロッド、1A…上端部
2…車体パネル
10,10A,10B,10C,10D…サスペンションサポート
12…内筒金具(内側部材)
14…外側金具(外側部材)
16…弾性部材
20…フランジ部、20A…上面、20B…下面、20C…外周面
24…筒部、24A…内周面
26…上側壁部、26A…下面
28…下側壁部、28A…上面
50…上側弾性部、50A…下面
52…下側弾性部、52A…上面
54…縦壁部
56…上側縦壁部
58…下側縦壁部
60…上側凸部
62…下側凸部
X…軸方向、X1…上方、X2…下方
Y…軸直角方向、Y1…外方側、Y2…内向き
F…車両前後方向
L…車両左右方向

Claims (4)

  1. ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、前記内側部材と外側部材との間に介在する発泡樹脂成形体からなる環状の弾性部材とを備えてなり、
    前記内側部材は、前記ピストンロッドの軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を備え、
    前記外側部材は、前記弾性部材を内包する筒部と、前記筒部の軸方向の両端部において軸直角方向で内向きに形成されて前記弾性部材を軸方向にて挟圧する上側壁部及び下側壁部とを備え、
    前記弾性部材は、前記フランジ部の上面と前記上側壁部の下面との間で挟圧保持される上側弾性部と、前記フランジ部の下面と前記下側壁部の上面との間で挟圧保持される下側弾性部と、前記フランジ部の外周面と前記筒部の内周面との間に介在して前記上側弾性部と下側弾性部を繋ぐ環状の縦壁部とからなり、前記上側弾性部と下側弾性部が発泡樹脂により別々に成形されて、前記内側部材と外側部材との間で一体に組み立てられてなり、
    前記縦壁部が、前記上側弾性部の下面における周方向の複数箇所から下方に突設された複数の上側凸部と、前記下側弾性部の上面における周方向の複数箇所から上方に突設された複数の下側凸部とを、周方向で互い違いに嵌合させることで構成された
    ことを特徴とするサスペンションサポート。
  2. 前記上側弾性部と前記下側弾性部とが異なる硬度の発泡樹脂成形体からなる請求項1記載のサスペンションサポート。
  3. 前記上側弾性部が前記下側弾性部よりも低硬度の発泡樹脂成形体からなる請求項2記載のサスペンションサポート。
  4. 前記上側弾性部と前記下側弾性部とが異なる硬度の発泡樹脂成形体からなり、
    前記上側凸部が車両前後方向と車両左右方向のいずれか一方の方向にて相対向する2箇所に設けられるとともに、前記下側凸部が車両前後方向と車両左右方向のいずれか他方の方向にて相対向する2箇所に設けられ、これら4つの凸部が周方向で互い違いに嵌合することで前記縦壁部が構成された請求項記載のサスペンションサポート。
JP2007010726A 2007-01-19 2007-01-19 サスペンションサポート Expired - Fee Related JP4456127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007010726A JP4456127B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 サスペンションサポート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007010726A JP4456127B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 サスペンションサポート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008174155A JP2008174155A (ja) 2008-07-31
JP4456127B2 true JP4456127B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=39701495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007010726A Expired - Fee Related JP4456127B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 サスペンションサポート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4456127B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5437104B2 (ja) * 2010-02-19 2014-03-12 東洋ゴム工業株式会社 サスペンションサポート
US8789820B2 (en) 2010-04-21 2014-07-29 Basf Se Damper bearing with tapering end faces and method for the production thereof
EP2561246B1 (en) * 2010-04-21 2020-02-26 Basf Se Damper bearing with tapering end faces and method for production thereof
KR20130121960A (ko) * 2011-01-28 2013-11-06 바스프 에스이 프로파일링된 인서트를 포함하는 충격-흡수 베어링
JP2016102506A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 倉敷化工株式会社 ストラットマウント
DE102016122155A1 (de) * 2016-11-17 2018-05-17 Vibracoustic Gmbh Dämpferlager und Verfahren zum Herstellen eines Dämpferlagers
JP7239306B2 (ja) * 2018-12-04 2023-03-14 株式会社プロスパイラ ストラット式サスペンション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008174155A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4456127B2 (ja) サスペンションサポート
JP6190651B2 (ja) 防振装置
JP4040872B2 (ja) 防振スリーブおよびこのようなスリーブを備えた自動車
JP5766836B1 (ja) 車両用ダストカバー組付体およびその製造方法
US10507702B2 (en) Shock absorber assembly of a suspension system of a vehicle and suspension system
CN109795316B (zh) 用于变速器安装架的止动件
JP4950115B2 (ja) サスペンションサポート
JP4456128B2 (ja) サスペンションサポート
JP5377355B2 (ja) キャブマウントとそれを用いたキャブマウント装置
JP5490566B2 (ja) サスペンションサポート
JP4005607B2 (ja) ストラットマウント
JP4865761B2 (ja) サスペンションサポート
JP4475088B2 (ja) タンク支持構造
JP2020012527A (ja) キャブマウント
JP5061129B2 (ja) 防振装置
JP5889692B2 (ja) サスペンションサポート
JP4303277B2 (ja) 防振装置
JP2006264425A (ja) サスペンション用アッパサポートおよびそれを用いた自動車用懸架装置
JP5461227B2 (ja) サスペンションサポート
JP5372698B2 (ja) サスペンションサポート
JP2009085300A (ja) アッパーサポート
KR102146897B1 (ko) 콤팩트형 전륜 인슐레이터
CN218913559U (zh) 用于车辆副车架的衬套组件、副车架及车辆
JP2009074658A (ja) 車両用制振装置
CN219866011U (zh) 衬套组件

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4456127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160212

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees