JP4456032B2 - パイロット整圧器の特性調整構造 - Google Patents

パイロット整圧器の特性調整構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4456032B2
JP4456032B2 JP2005105041A JP2005105041A JP4456032B2 JP 4456032 B2 JP4456032 B2 JP 4456032B2 JP 2005105041 A JP2005105041 A JP 2005105041A JP 2005105041 A JP2005105041 A JP 2005105041A JP 4456032 B2 JP4456032 B2 JP 4456032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
supply valve
pressure
pressure regulator
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005105041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006285663A (ja
Inventor
雅之 高野
英樹 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Kyosei Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Kyosei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Kyosei Corp filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2005105041A priority Critical patent/JP4456032B2/ja
Publication of JP2006285663A publication Critical patent/JP2006285663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456032B2 publication Critical patent/JP4456032B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、流体の供給経路に設けられて、一次圧を二次圧に整圧する整圧装置で、主整圧器を駆動するためのパイロット整圧器の特性調整構造に関する。
従来から、流体、たとえば都市ガスなどの供給経路では、管路の圧力を、たとえば高圧、中圧、低圧などの複数段階に分けている。圧力が切り換る部分には、整圧装置が設けられる。整圧装置では、ガバナと呼ばれる整圧器が高圧側の一次圧を低圧側の二次圧に減圧して、二次側に供給する流体の流量が変動しても、二次圧の変化が小さいように、弁の開度を制御している。都市ガスの供給経路などに設けられている整圧装置に使用されているガバナでは、パイロット駆動が行われている(たとえば、特許文献1参照)。
図7は、従来からの整圧装置の概略的な構成を示す。整圧装置は、高圧側の一次管路1と低圧側の二次管路2との間に設けられる。一次管路1の一次圧は主ガバナ3によって、予め設定される二次圧に減圧され、二次管路2に供給される。主ガバナ3は、二次管路2での流体の需要変動に伴って流量が変動しても、二次圧の変動が小さくなるように、駆動部4で弁の開度が制御される。駆動部4は、パイロット整圧器5から供給される駆動圧に応じて主ガバナ3の弁開度を変化させる。駆動圧を与える流体は、オリフィス6を介して二次管路2側に流出する。流出する流体の補給は、パイロット管路7、フィルタ8および減圧弁9を介して、一次管路1から行われる。
パイロット整圧器5は、ケーシング10内に、間隔を保って上下に変位可能な上ダイヤフラム11および下ダイヤフラム12の2つのダイヤフラムを備えている。上ダイヤフラム11と下ダイヤフラム12との間には、ノズル13が設けられ、減圧弁9で一次圧を減圧した流体を上方に噴出する。ノズル13には上方に向けて流体を噴出させる開口部が設けられる。ノズル13の開口部は、サプライバルブ14の下端に臨んでいる。サプライバルブ14の上方には、エキゾーストバルブ15が設けられる。サプライバルブ14およびエキゾーストバルブ15は、一体で上下に変位する。下ダイヤフラム12を、下方から付勢するために、ばね16が設けられている。
一次側からの流体は、ノズル13の開口部がサプライバルブ14の下端で塞がれていないときに、導入される。導入された流体は、上ダイヤフラム11に設けられる弁座と弁体としてのエキゾーストバルブ15との間の隙間を介して、二次側に流出し、この間の上ダイヤフラム11と下ダイヤフラム12との間の空間に、一次圧と二次圧との間の駆動圧を発生させる。
特開2004−94657号公報(図2)
図8は、図7に示すようなパイロット整圧器5で、サプライバルブ14の下端がノズル13の開口部を開とする時のダイヤフラム相対位置を変化させる場合を示す。図8(a)は、上ダイヤフラム11および下ダイヤフラム12の位置が相対的に高い場合を示す。図8(b)は、上ダイヤフラム11および下ダイヤフラム12の位置が相対的に低い場合を示す。このように、サプライバルブ14の下端でノズル13の開口部を開とする時のダイヤフラム相対位置を変化させることにより、整圧装置としての動作特性を変化させることができる。図8(a)に示すように、ダイヤフラム位置を高くすれば、パイロット整圧器5はエキゾーストバルブ15が閉まり勝手となり、流量増加に伴う二次圧低下であるオフセットが大きくなるけれども、安定性は上がる低ゲインの状態となる。図8(b)に示すように、ダイヤフラム位置を低くすれば、パイロット整圧器5はエキゾーストバルブ15が開き勝手となり、安定性は低下するけれども、オフセットが小さい高ゲインの状態となる。
図8の(a)および(b)は、パイロット整圧器5に使用するエキゾーストバルブ15を交換することによって実現可能である。長さの異なるエキゾーストバルブ15を複数用意しておけば、エキゾーストバルブ15の交換で、長いエキゾーストバルブ15でダイヤフラム位置を高くし、短いエキゾーストバルブ15でダイヤフラム位置を低くするような特性調整が可能となる。しかしながら、複数のエキゾーストバルブ15を用意することは、必ずしも使用するとは限らない複数種類の部品を管理する必要があり、手間やコストがかかってしまう。
本発明の目的は、部品の管理を簡素化させることが可能なパイロット整圧器の特性調整構造を提供することである。
本発明は、一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられ、ケーシング内で上下に間隔をあけて配置される2枚のダイヤフラム間に一次圧を導入するノズルが設けられ、ノズルは上方に開口し、上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間が二次側に連通し、ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられ、ダイヤフラム間の空間で一次圧を減圧して駆動圧を得るパイロット整圧器において、
サプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、
サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、サプライバルブの下端の位置を変更する位置変更部材を含み、
位置変更部材によるノズルのサプライバルブの下端の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能であり、
前記位置変更部材は、前記サプライバルブと前記エキゾーストバルブとの間に介在させるスペーサであることを特徴とするパイロット整圧器の特性調整構造である。
本発明に従えば、パイロット整圧器は、一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられる。パイロット整圧器のケーシング内には、上下に間隔をあけて2枚のダイヤフラムが配置される。2枚のダイヤフラム間には、上方に開口するノズルから一次圧の流体が導入され、一次圧を減圧して駆動圧を得る。上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間は、二次側に連通する。ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられる。サプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、サプライバルブの下端の位置を位置変更部材で変更することができ、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能である。ダイヤフラムの位置が高ければ、パイロット整圧器は閉まり勝手となり、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がる。ダイヤフラムの位置が低ければ、パイロット整圧器は開き勝手となり、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、位置変更部材を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
また、サプライバルブとエキゾーストバルブとの間にスペーサを介在させるか否かで、特性調整を行うことができる。スペーサを部品管理の対象とすればよいので、管理の手間を低減することができる。
さらに本発明は、一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられ、ケーシング内で上下に間隔をあけて配置される2枚のダイヤフラム間に一次圧を導入するノズルが設けられ、ノズルは上方に開口し、上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間が二次側に連通し、ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられ、ダイヤフラム間の空間で一次圧を減圧して駆動圧を得るパイロット整圧器において、
サプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、
サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、サプライバルブの下端の位置を変更する位置変更部材を含み、
位置変更部材によるノズルのサプライバルブの下端の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能であり、
前記サプライバルブは、前記エキゾーストバルブに螺着され、
前記位置変更部材は、該螺着部を固定するロックナットであることを特徴とするパイロット整圧器の特性調整構造である。
本発明に従えば、パイロット整圧器は、一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられる。パイロット整圧器のケーシング内には、上下に間隔をあけて2枚のダイヤフラムが配置される。2枚のダイヤフラム間には、上方に開口するノズルから一次圧の流体が導入され、一次圧を減圧して駆動圧を得る。上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間は、二次側に連通する。ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられる。サプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、サプライバルブの下端の位置を位置変更部材で変更することができ、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能である。ダイヤフラムの位置が高ければ、パイロット整圧器は閉まり勝手となり、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がる。ダイヤフラムの位置が低ければ、パイロット整圧器は開き勝手となり、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、位置変更部材を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
また、サプライバルブをエキゾーストバルブに螺着し、ロックナットで螺着部を固定するので、固定位置を変えて、特性の調整を細かく行うことができる。位置変更部材としてのロックナットは、常に螺着部に装着しておくことができ、部品管理の手間を省くことができる。
さらに本発明は、一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられ、ケーシング内で上下に間隔をあけて配置される2枚のダイヤフラム間に一次圧を導入するノズルが設けられ、ノズルは上方に開口し、上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間が二次側に連通し、ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられ、ダイヤフラム間の空間で一次圧を減圧して駆動圧を得るパイロット整圧器において、
ノズルの開口部の位置を変更する位置変更部材を含み、
位置変更部材によるノズルの開口部の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能であることを特徴とするパイロット整圧器の特性調整構造である。
本発明に従えば、パイロット整圧器は、一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられる。パイロット整圧器のケーシング内には、上下に間隔をあけて2枚のダイヤフラムが配置される。2枚のダイヤフラム間には、上方に開口するノズルから一次圧の流体が導入され、一次圧を減圧して駆動圧を得る。上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間は、二次側に連通する。ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられる。ノズルの開口部の位置を位置変更部材で変更することができ、開口部の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能である。ダイヤフラムの位置が高ければ、パイロット整圧器は閉まり勝手となり、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がる。ダイヤフラムの位置が低ければ、パイロット整圧器は開き勝手となり、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。ノズルに位置変更部材を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
本発明によれば、パイロット整圧器に設けられるサプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、位置変更部材で、サプライバルブの下端の位置を変更することができる。この位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能である。ダイヤフラムの位置が高ければ、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がり、ダイヤフラムの位置が低ければ、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、位置変更部材を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
また、サプライバルブとエキゾーストバルブとの間に介在させるスペーサの有無で、特性調整を行うことができる。スペーサを部品管理の対象とすればよいので、管理の手間を低減することができる。
さらに本発明によれば、パイロット整圧器に設けられるサプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、位置変更部材で、サプライバルブの下端の位置を変更することができる。この位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能である。ダイヤフラムの位置が高ければ、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がり、ダイヤフラムの位置が低ければ、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、位置変更部材を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
また、サプライバルブのエキゾーストバルブへの螺着部をロックナットで固定する位置を変えて、特性の調整を細かく行うことができる。位置変更部材としてのロックナットは、常に螺着部に装着しておくことができ、部品管理の手間を省くことができる。
さらに本発明によれば、パイロット整圧器に設けられる一次圧導入用のノズルは、位置変更部材の着脱によって、開口高さを変更することができる。ノズルの開口高さの変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能である。ダイヤフラムの位置が高ければ、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がり、ダイヤフラムの位置が低ければ、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。ノズルに位置変更部材を使用するか否かで、特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
図1は、本発明の実施の一形態としてのパイロット整圧器の特性調整構造で、特性を変更している状態を示す。図1(a)および図1(b)は、図8(a)および図8(b)にそれぞれ対応する特性を、位置変更部材を付加するか否かで実現している状態を示す。パイロット整圧器19は、図7に示すような整圧装置で、主ガバナ3をパイロット駆動するために用いられる。
パイロット整圧器19は、ケーシング20内に、間隔を保って上下に変位可能な上ダイヤフラム21および下ダイヤフラム22の2つのダイヤフラムを備えている。ケーシング20の内部は、2つのダイヤフラムで、3つの部屋に別れるように仕切られている。上ダイヤフラム21と下ダイヤフラム22との間には、ノズル23が設けられ、一次圧を減圧した流体を上方に噴出する。ノズル23には上方に向けて流体を噴出させる開口部が設けられる。ノズル23の開口部は、サプライバルブ24の下端に臨んでいる。サプライバルブ24の上方には、エキゾーストバルブ25が設けられる。サプライバルブ24およびエキゾーストバルブ25は、一体で上下に変位する。下ダイヤフラム22を、下方から付勢するために、ばね26が設けられている。
一次側からの流体は、ノズル23の開口部がサプライバルブ24の下端で塞がれていないときに、導入される。導入された流体は、上ダイヤフラム21に設けられる弁座と弁体としてのエキゾーストバルブ25との間の隙間を介して、二次側に流出し、この間の上ダイヤフラム21と下ダイヤフラム22との間の空間に、一次圧と二次圧との間の駆動圧を発生させる。
サプライバルブ24は、たとえばボルト軸が上方に突出し、エキゾーストバルブ25に形成される雌ねじに対して螺着による着脱が可能である。リング状のスペーサ27を、サプライバルブ24をエキゾーストバルブ25に装着して固定する際に、付加するか否かで、サプライバルブの下端の位置を変更することができる。図1(a)のようにスペーサ27を付加しなければ、サプライバルブ24の下端の位置はエキゾーストバルブ25に対して高くなる。すなわち、エキゾーストバルブ25からサプライバルブ24の下端までの長さが短くなる。図1(b)のようにスペーサ27を付加すれば、サプライバルブ24の下端の位置はエキゾーストバルブ25に対して低くなる。すなわち、エキゾーストバルブ25からサプライバルブ24の下端までの長さが長くなる。このようなスペーサ27などの位置変更部材を付加するか否かで、サプライバルブ24の下端の位置を変更し、サプライバルブ24の下端がノズル23の開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能となる。
エキゾーストバルブ25が設けられる上ダイヤフラム21の位置が高ければ、パイロット整圧器19は閉まり勝手となり、オフセットは大きくなるけれども安定性は上がる。上ダイヤフラム21の位置が低ければ、パイロット整圧器19は開き勝手となり、オフセットは小さくなるけれども安定性は下がる。サプライバルブ24をエキゾーストバルブ25に装着して固定する際に、位置変更部材としてのリング状のスペーサ27を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
図2は、図1のサプライバルブ24およびエキゾーストバルブ25に関連する部分の構成を示す。図2(a)および図2(b)は、図1(a)および図1(b)にそれぞれ対応する。図2(c)は、図2(a)に示す状態から図2(b)に示す状態へ変更する際に、スペーサ27を付加する状態を示す。図1で、サプライバルブ24の下端がノズル23の開口を開くのは、塞ぐ位置から少しだけ上の位置である。したがって、図2(a)および図2(b)に示すように、サプライバルブ24の下端がノズル23の開口を開くようになる状態で、サプライバルブ24の下端は、スペーサ27の有無によらず、ノズル23を基準としてほぼ同一位置にある。スペーサ27を付加すると、エキゾーストバルブ25の下端からサプライバルブ24の下端までの長さが長くなるので、エキゾーストバルブ25の位置は、図2(a)よりも図2(b)の方が高くなる。図2(b)で、上ダイヤフラム21は、エキゾーストバルブ25との相対位置が図2(a)と同等となるように上昇する。すなわち、スペーサ27を付加する方が上ダイヤフラム21の位置を高くすることができる。下ダイヤフラム22は上ダイヤフラム21に連動するので、下ダイヤフラム22の位置も高くなる。
図2(c)に示すように、サプライバルブ24からはボルト軸28が立設され、エキゾーストバルブ25の下端側に設けられるねじ穴29に螺着することができる。図2(a)の状態では、ボルト軸28の全長をねじ穴29内に螺合している。図2(b)の状態では、スペーサ27を介してサプライバルブ24のボルト軸28をエキゾーストバルブ25のねじ穴29に螺合している。
なお、スペーサ27に代えて、ロックナットを使用することもできる。ロックナットを使用すれば、サプライバルブ24のエキゾーストバルブ25への螺合状態を、ロックナットとサプライバルブ24との間に隙間がある位置でも固着することができるので、細かな調整を行うことができる。
図3は、図1(a)および図2(a)に示すように、実質的にサプライバルブ24の長さが短いと、パイロット整圧器19が開き勝手となる状態を示す。図3(a)に示すように、サプライバルブ24の下端がノズル23の開口を開にする時の上ダイヤフラム21の位置が平衡位置よりも低くなるので、駆動圧が高くなると、図3(b)に示すように、上ダイヤフラム21は相対的に上昇しやすくなる。
図4は、図1(b)および図2(b)に示すように、実質的にサプライバルブ24の長さが長いと、パイロット整圧器19が閉まり勝手となる状態を示す。図4(a)に示すように、サプライバルブ24の下端がノズル23の開口を開にする時の上ダイヤフラム21の位置が平衡位置よりも高くなるので、駆動圧が高くなると、図4(b)に示すように、上ダイヤフラム21が上昇するのが相対的に困難になる。
図5は、図1(a)と図1(b)とで変更されるパイロット整圧器19の動作特性を示す。実線は図1(a)に対応し、流量に対する圧力の変動が小さく、オフセットが小さく高ゲインであることが判る。ただし、わずかの二次圧変化で開度が変化するので、安定性は低下する。すなわち、二次圧が細かな変動を繰返しやすい。破線は図1(b)に対応し、流量に対する圧力の変動が大きく、オフセットが大きく低ゲインであることが判る。ただし、わずかの二次圧変化では開度が変化しないので、安定性は向上する。すなわち、二次圧の細かな変動は少ない。
図6は、本発明の実施の他の形態としてのパイロット整圧器30の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明は省略する。パイロット整圧器30では、ノズル23に位置変更部材としてアダプタ31を付加し、実質的なノズル23の開口部の位置を上昇させることができる。開口部の位置の上昇によって、図1(b)と同様に、上ダイヤフラム21の相対的に位置を高くすることができる。ノズル23に位置変更部材としてのアダプタ31を使用するか否かで特性調整を行うことができるので、特性調整を容易に行い、部品管理を簡素化することができる。
本発明の実施の一形態としてのパイロット整圧器19の特性調整構造で、特性を変更している状態を示す簡略化した断面図である。 図1のサプライバルブ24およびエキゾーストバルブ25に関連する部分の構成を示す簡略化した側面図である。 図1(a)および図2(a)に示すように、実質的にサプライバルブ24の長さが短いと、パイロット整圧器19が開き勝手となる状態を示す模式的な断面図である。 図1(b)および図2(b)に示すように、実質的にサプライバルブ24の長さが長いと、パイロット整圧器19が閉まり勝手となる状態を示す模式的な断面図である。 図1(a)と図1(b)とで変更されるパイロット整圧器19の動作特性を示すグラフである。 本発明の実施の他の形態としてのパイロット整圧器30の概略的な構成を示す簡略化した断面図である。 従来からの整圧装置の概略的な構成を示す配管系統図である。 図7に示すようなパイロット整圧器5で、サプライバルブ14の下端がノズル13の開口部を開とする時のダイヤフラム相対位置を変化させる場合を示す簡略化した断面図である。
符号の説明
19,30 パイロット整圧器
20 ケーシング
21 上ダイヤフラム
22 下ダイヤフラム
23 ノズル
24 サプライバルブ
25 エキゾーストバルブ
26 ばね
27 スペーサ
28 ボルト軸
29 ねじ穴
31 アダプタ

Claims (3)

  1. 一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられ、ケーシング内で上下に間隔をあけて配置される2枚のダイヤフラム間に一次圧を導入するノズルが設けられ、ノズルは上方に開口し、上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間が二次側に連通し、ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられ、ダイヤフラム間の空間で一次圧を減圧して駆動圧を得るパイロット整圧器において、
    サプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、
    サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、サプライバルブの下端の位置を変更する位置変更部材を含み、
    位置変更部材によるノズルのサプライバルブの下端の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能であり、
    前記位置変更部材は、前記サプライバルブと前記エキゾーストバルブとの間に介在させるスペーサであることを特徴とするパイロット整圧器の特性調整構造。
  2. 一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられ、ケーシング内で上下に間隔をあけて配置される2枚のダイヤフラム間に一次圧を導入するノズルが設けられ、ノズルは上方に開口し、上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間が二次側に連通し、ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられ、ダイヤフラム間の空間で一次圧を減圧して駆動圧を得るパイロット整圧器において、
    サプライバルブは、エキゾーストバルブに対して着脱可能であり、
    サプライバルブをエキゾーストバルブに装着して固定する際に、サプライバルブの下端の位置を変更する位置変更部材を含み、
    位置変更部材によるノズルのサプライバルブの下端の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能であり、
    前記サプライバルブは、前記エキゾーストバルブに螺着され、
    前記位置変更部材は、該螺着部を固定するロックナットであることを特徴とするパイロット整圧器の特性調整構造。
  3. 一次圧の流体を二次圧に整圧する主整圧器を駆動するパイロット経路で、一次圧から駆動圧を得るために用いられ、ケーシング内で上下に間隔をあけて配置される2枚のダイヤフラム間に一次圧を導入するノズルが設けられ、ノズルは上方に開口し、上側のダイヤフラムとケーシングとの間に形成される空間が二次側に連通し、ノズルと上側のダイヤフラムとの間に、ノズルの開口部に下端が対向して設けられるサプライバルブと、上側のダイヤフラムに設けられるエキゾーストバルブとが連動するように設けられ、ダイヤフラム間の空間で一次圧を減圧して駆動圧を得るパイロット整圧器において、
    ノズルの開口部の位置を変更する位置変更部材を含み、
    位置変更部材によるノズルの開口部の位置の変更で、サプライバルブの下端がノズルの開口部を開とする時のダイヤフラムの高さを変更して、特性調整が可能であることを特徴とするパイロット整圧器の特性調整構造。
JP2005105041A 2005-03-31 2005-03-31 パイロット整圧器の特性調整構造 Expired - Fee Related JP4456032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005105041A JP4456032B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 パイロット整圧器の特性調整構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005105041A JP4456032B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 パイロット整圧器の特性調整構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006285663A JP2006285663A (ja) 2006-10-19
JP4456032B2 true JP4456032B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=37407521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005105041A Expired - Fee Related JP4456032B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 パイロット整圧器の特性調整構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4456032B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006285663A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8726925B2 (en) Back pressure regulating valve with valve cartridge
KR101679898B1 (ko) 평형 밸브 카트리지
RU2674831C2 (ru) Устройство исполнительного привода с интегрированной трубкой бугеля
US8590858B2 (en) Anti-gradient cupped seat for pressure regulator
WO2012070269A1 (ja) 組合せ蒸気弁および蒸気タービン
EP3362718B1 (en) Control member for a fluid control device
NO342496B1 (no) Trykkutjevnede fluidtrykkregulatorer
JP6745636B2 (ja) 膨張弁
JP5232851B2 (ja) 供給流量調節器の通気口
JP6688591B2 (ja) 自力式調整弁
EP3063438A1 (en) Valve plug for pressure regulator
JP4456032B2 (ja) パイロット整圧器の特性調整構造
US11106227B2 (en) Pressure reducing valve with an integral venturi
JP5575590B2 (ja) 減圧弁
JP2006285660A (ja) 整圧装置およびその特性調整方法
JP5547608B2 (ja) 整圧装置
JP5833722B1 (ja) 自力式調整弁
JP2007280034A (ja) 整圧装置
JP2769248B2 (ja) 圧力制御弁
JP5912876B2 (ja) 圧力調整器
JP7378281B2 (ja) 整圧器
JP5444089B2 (ja) 圧力調整装置
JPH09265323A (ja) 直動式整圧器
KR20150003010A (ko) 레귤레이터
JP4500722B2 (ja) パイロット整圧器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees