JP4454686B1 - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉類搬送装置において、紙葉類の詰まりに対応することのできる技術を提供する。
【解決手段】回収装置40は、送風管10内を搬送されてきた紙葉類2と空気流とを分離する分離部50と、分離部50によって空気流と分離された紙葉類2を収納する収納部90と、分離部50で空気流と分離される前の、紙葉類2を検知する入口センサ43と、分離部50によって空気流と分離され、収納部90に収納される前の、紙葉類2を検知する終端センサ47とを有している。制御装置100は、入口センサ43で紙葉類2が検知されたときに、分離部50内の搬送ベルト51を駆動させる分離部モータ45を始動する分離部モータ始動機能と、終端センサ47で紙葉類2が検知されたときに、分離部モータ45を停止する分離部モータ停止機能とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙葉類を空気流で搬送する装置に関する。
遊技場などで紙幣を搬送する場合、従来からベルトやローラを用いて搬送する搬送装置が用いられている。しかし、このような搬送装置では、面積が広い遊技場などでは装置全体が大型化してしまい、またベルトやローラを駆動するためのランニングコストも非常に高額になってしまう。
そこで、本発明者は、空気流を用いて紙幣などの紙葉類を搬送させる紙葉類搬送装置を提案している(特許第4130697号:特許文献1、特願2009−90579号:特許文献2)。このような空気流を用いた紙葉類搬送装置によれば、ベルトやローラを用いた搬送装置と比較して、装置の小型化を図ることができ、またランニングコストを低額に抑えることができる。
特許第4130697号 特願2009−90579号
特許文献1、2で開示された紙葉類搬送装置は、紙葉類の搬送方向後端部に変形部(屈曲又は湾曲部)を形成し、その変形部に風圧を作用させるものである。これにより紙葉類が推進力を得て、変形部が形成された状態で紙葉類は送風管内を流れるように搬送される。紙葉類は、搬送先の回収装置内に回収される際に分離部によって空気流と分離され、その変形部が矯正部によって矯正されて平坦となった状態で収納部に収納される。
この分離部では、搬送ベルトが設けられており、この搬送ベルトによって空気流から分離された紙葉類が矯正部へ搬送される(送り出される)こととなる。紙葉類を搬送する力を空気流から搬送ベルトに替えるため、分離部では紙葉類の詰まりが発生する場合がある。詰まりが発生した場合には、紙葉類搬送装置の稼働を停止させて、滞留している紙葉類を取り除く必要が生じる。
そこで、紙葉類の詰まりを検出するために、本発明者は、図9に示すように、分離部50の搬送ベルト51付近に1個目の紙葉類検知センサ42を設置し、その紙葉類検知センサ42から送風管10側に一定距離を置いた位置に2個目の紙葉類検知センサ43を設置した紙葉類搬送装置を検討している。なお、搬送ベルト51は、駆動プーリ52と受動プーリ53に張設されており、分離部モータ45によって駆動プーリ52を介して回転される。
これら2個の紙葉類検知センサ42、43を用いた紙葉類搬送装置では、次に紙葉類を送る矯正部側(駆動プーリ52側)の紙葉類検知センサ42のみで滞留を検知したときは詰まりと判定せずに、2個の紙葉類検知センサ42、43が同時に滞留を検知したときに詰まりと判定するようにしている。これにより、分離部50内で紙葉類がある程度滞留しても紙葉類搬送装置の稼働を停止させず、詰まりと判定したとき、すなわち2個の紙葉類検知センサ42、43が同時に滞留を検知したときに、紙葉類搬送装置の稼働を停止させて、滞留している紙葉類を取り除くので、紙葉類搬送装置の稼働率を向上することができる。
このように、矯正部や収納部に引き渡す前の上流側に2個の紙葉類検知センサ42、43を設置することで、分離部50内において複数枚が連なって紙葉類が滞留している状態を詰まりとして検出することができる。しかしながら、紙葉類搬送装置の稼働率の向上を図ることができるのであれば、別の紙葉類の詰まり対策技術であっても良いものと考えられる。
本発明の目的は、紙葉類搬送装置において、紙葉類の詰まりに対応することのできる技術を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。本発明の一実施形態における紙葉類搬送装置は、空気流によって紙葉類が搬送される送風管と、前記送風管内に紙葉類を送り込む送り込み装置と、前記送風管の終端部に設置され、送風管内を搬送されてくる紙葉類を回収する回収装置と、前記送り込み装置および前記回収装置を制御する制御装置とを備えている。前記回収装置は、前記送風管内を搬送されてきた紙葉類と空気流とを分離する分離部と、前記分離部によって空気流と分離された紙葉類を収納する収納部と、前記分離部で空気流と分離される前の、紙葉類を検知する第1紙葉類検知センサと、前記分離部によって空気流と分離され、前記収納部に収納される前の、紙葉類を検知する第2紙葉類検知センサとを有している。前記制御装置は、前記第1紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記分離部内の搬送ベルトを駆動させる分離部モータを始動する分離部モータ始動機能と、前記第2紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記分離部モータを停止する分離部モータ停止機能と、前記第1紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、滞留カウンタに1を加算する滞留カウンタ加算機能と、前記第2紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記滞留カウンタに1を減算する滞留カウンタ減算機能と、記滞留カウンタの値が規定値を超えたときに、前記分離部内で紙葉類が詰まっていると判定する第1詰まり判定機能と、を有している。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。前記一実施形態によれば、紙葉類搬送装置において、紙葉類の詰まりに対応することができる。
紙葉類搬送装置の構成を示す模式図である。 紙葉類搬送装置の制御システムを示す説明図である。 回収装置において搬送される紙葉類を上方から示す模式図である。 回収装置において搬送される紙葉類を側方から示す模式図である。 分離部において搬送される紙葉類を上方から示す模式図である。 制御装置の回収処理機能におけるフローチャートである。 回収装置において搬送される紙葉類を上方から示す模式図である。 制御装置の回収処理機能におけるフローチャートである。 本発明者が検討した分離部内での紙葉類の詰まり検出を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
(実施形態1)
まず、本実施形態における紙葉類搬送装置1の全体構成について図1、図2を参照して説明する。なお、この紙葉類搬送装置1については、本発明者が提案した特許文献1、2に記載の技術も参照することができる。
図1に示すように、紙葉類搬送装置1では、例えばブロワー等の空気流発生装置30で発生した空気流が、送出管31、連結管32、送風管10、回収装置40、戻り管33を介して循環するように構成されている。この循環路を構成するために送風管10にはU字状に曲げられた曲折部10aが形成されている。また、送風管10の適所では、送風管10内へ紙葉類2を送り込む送り込み装置20が複数設置されている。空気流発生装置30、送出管31、連結管32、戻り管33および回収装置40は、例えば筐体49内に設置され、送風管10および送り込み装置20は、筐体49外に設置されている。
送り込み装置20は、送り込み手前側に設置される紙幣識別装置21と、奥側に設置され、送風管10と連結された曲げ装置22とを有している。送り込み装置20を構成する曲げ装置22は、紙葉類2の搬送方向先端部の平面部2aに対して、搬送方向後端部にジグザグ状の変形部2b(屈曲部となっている)を形成するものである。この変形部2bに、送風管10内を流れる空気流(図1中、矢印で示す)からの風圧が作用し、紙葉類2は送風管10内で搬送される。
また、回収装置40は、送風管10の終端部側から搬送順に設置された分離部50、矯正部70、および収納部90を含んで構成される。このうち、分離部50は、送風管10内を搬送されてきた紙葉類2と、紙葉類2に推進力を与えてきた空気流とを分離し、矯正部70へ紙葉類2を送り出すものである。また、矯正部70は、分離部50から送り出されてきた紙葉類2の変形部2bを矯正するものである。また、収納部90は、分離部50によって空気流と分離された紙葉類2を、矯正部70を介して変形部2bの変形を矯正して伸びた状態(平坦となった状態)で収納するものである。
このように、紙葉類搬送装置1は、空気流によって紙葉類が搬送される送風管10と、紙葉類2の後端部に変形部2bを形成して送風管10内へ紙葉類2を送り込む送り込み装置20と、紙葉類2の変形部2bに風圧を作用させて紙葉類2を送風管10内に空気流を生じさせる空気流発生装置30と、送風管10の終端部に設置され、送風管10内を搬送されてくる紙葉類2を回収する回収装置40とを備えている。さらに、紙葉類搬送装置1は、送り込み装置20および回収装置40など装置全体を制御する制御装置100を筐体49内に備えている(図2参照)。
図2に示すように、制御装置100は、ループ通信線25を介して送り込み装置20と、通信線101を介して紙葉類搬送装置1の各種状態を表示する表示機103と、通信線102を介して回収装置40と電気的に接続されている。このように、紙葉類搬送装置1では制御装置100を中心に制御システムが構築されており、制御装置100は種々の機能を有している。
送り込み装置20の制御部23には、送り込み装置20に紙葉類2が投入されたことを検知する入口センサ26と、送り込み装置20が接続された送風管10の部位で紙葉類2の滞留状態を検知する出口センサ27と、曲げ装置22の送り込みモータ28と、紙幣識別装置21の制御部29とが電気的に接続されている。また、表示機103は、正常稼働状態や紙葉類2の詰まりが検出されたときなどのエラー状態のときに点灯するLED、表示機用リセットボタン、表示機用電源スイッチなどを有している。
制御装置100による回収装置40の制御を説明する前に、本実施形態における回収装置40について図3〜図5を参照して説明する。なお、図3では回収装置40において搬送される紙葉類2を上方から示し、図4では回収装置40において搬送される紙葉類2を側方から示し、図5では分離部50において搬送される紙葉類2を上方から示している。
図3に示すように、回収装置40は、送風管10内を搬送されてきた紙葉類2と空気流とを分離する分離部50と、分離部50から送り出されてきた紙葉類2の変形部2bを矯正する矯正部70と、分離部50によって空気流と分離され、矯正部70によって矯正された紙葉類2を収納する収納部90とを有している。また、回収装置40では、分離部50で空気流と分離される前の、紙葉類2を検知する入口センサ43(紙葉類検知センサ)と、分離部50によって空気流と分離され、収納部90に収納される前の、紙葉類2を検知する終端センサ47(紙葉類検知センサ)とを有している。
図4に示すように、回収装置40の分離部50は無端ベルトである搬送ベルト51と、搬送ベルト51が掛かる駆動プーリ52および受動プーリ53との組を例えば4組有しており、それぞれは搬送方向に延在するように設置されている。また、分離部50は、4つの駆動プーリ52とそれぞれ対向する位置に4つのローラ54(図5参照)を有している。これら駆動プーリ52およびローラ54はそれぞれ同心のギヤと接続されており、これらギヤを介して駆動プーリ52およびローラを同期して回転する分離部モータ45を分離部50は有している。
図5に示すように、分離部50内での紙葉類2の通路は、搬送ベルト51と、搬送ベルト51に対向して設置され、突起部55aを有するスキージ55とによって形成されている。このスキージ55は、送風管10側からローラ54側へ向かって設置されているガイド板56に取り付けられている。また、分離部50において、搬送されてくる紙葉類2を搬送ベルト51に当接するように、搬送ベルト51の裏面側から空気流(ハッチングを付した矢印で示す)を排出する開口41を設置している。
搬送ベルト51に当接された紙葉類2は、搬送ベルト51の摩擦力を受け、搬送ベルト51によって搬送されて矯正部70の手前に配置されているローラ54と駆動プーリ52(搬送ベルト51)に引き継がれる。ローラ54と駆動プーリ52は、回転しながら紙葉類2を挟圧し、矯正部70へ送り込む。
矯正部70は、図4に示すように、例えば4本の矯正ローラ71からなる矯正機構およびそれらを回転させるための矯正部モータ46を有している。矯正部モータ46の回転軸および4本の矯正ローラ71の各回転軸に固定されたギヤが順次噛合することによって、各隣接する矯正ローラ71が互いに逆方向に回転される。これにより、矯正ローラ71間に進入した紙葉類2は、ジグザグ状に搬送されて順次逆方向に屈曲され、曲げ(変形)が矯正されて収納部90の入口側に送り込まれる(図3参照)。
収納部90は、図3に示すように、受板93との間で紙葉類2を挟むようにプレスするために移動可能なプレス板91、プレス板91を移動させるための収納部モータ48、およびプレスが完了した際の位置を検出する位置センサ92を有している。収納部モータ48の駆動によりプレス板91が受板93に向かって移動し、収納部90に送り込まれてきた紙葉類2はプレス板91と受板93との間でプレスされて収容される。
次に、回収装置40での紙葉類2を回収処理する場合における制御装置100が有する種々の機能について図6を参照して説明する。本実施形態では、入口センサ43を通過したが分離部50内で滞留する紙葉類2の枚数が所定枚数を超える場合、および/または、入口センサ43の位置に紙葉類2が一定時間留まる場合に、分離部50に紙葉類2の詰まりがあると判定し、送り込み装置20からの放出を禁止した後、作業者によって詰まりを取り除き、リセットすることによって紙葉類搬送装置1の稼働を再開することとしている。
制御装置100は、図6に示すように、種々の手順(手順1〜4、エラー処理手順)のうち一つの手順を選択する処理(ステップS10)を行わせる(処理手順選択処理)。その後、制御装置100は、それぞれの手順の処理を行わせ、送り込み装置20(投入機)からの放出を確認する処理、送風管10内の枚数を計算する処理、送り込み装置20への放出を許可/禁止する処理、紙葉類搬送装置1のエラー/停止信号を送信する処理など(ステップS60)を行わせる。これら処理は、制御装置100によって繰り返して行われる(ループ処理)。
手順1では、制御装置100は、入口センサ43で紙葉類2が検知されたか否かを判定する処理(ステップS20)を行わせる。入口センサ43で紙葉類2が検知されないときには、ループ処理が行われる。一方、入口センサ43で紙葉類2が検知されたときには、制御装置100は、分離部モータ始動機能によって、分離部50内の搬送ベルト51を駆動させる分離部モータ45を始動し、また、矯正部モータ始動機能によって、矯正部70内の矯正ローラ71を回転させる矯正部モータ46を始動する処理(ステップS21)を行わせる。このとき入口センサ43の位置を紙葉類2が通過し、分離部50内で滞留することとなるので、制御装置100は、滞留カウンタ加算機能によって、分離部50内での紙葉類2の滞留数をカウントする滞留カウンタに1を加算して記憶する処理(ステップS22)を行わせる。なお、リセットした後などの初期状態では滞留カウンタは例えば0としている。続いて、次の手順選択処理(ステップS10)では、手順2が選択されるようにする。
手順2では、制御装置100は、入口センサ43を紙葉類2が通過したか否かを判定する処理(ステップS23)を行わせる。入口センサ43で紙葉類2が検知され(ステップS20で入口センサ43がON)、続いて入口センサ43で紙葉類2が検知されなくなるとき(ステップS23で入口センサ43がOFF)、 入口センサ43を通過したと判定するが、紙葉類2の通過が確認されないときには、制御装置100は、その状態が一定時間経過しているか否かを判定する処理(ステップS24)を行わせる。制御装置100は、詰まり判定機能によって、入口センサ43で滞留する紙葉類2が一定時間経過すればタイムアウト(暗状態)として、分離部50内で紙葉類2が詰まっていると判定する処理を行わせるため、次の手順選択処理(ステップS10)では、エラー処理手順が選択されるようにする。一方、一定時間経過しなければループ処理が行われる。このようにして、紙葉類2の詰まりに対応する処理を行わせることができる。
なお、入口センサ43の暗状態となる一定時間は、紙葉類搬送装置1の設定条件により変動するものである。紙葉類搬送装置1全体の稼働状態により、設定最大搬送数に基づく1枚当たりの最小搬送時間間隔に制限したい最大滞留数(例えば10枚)から暗状態になる直前までの滞留カウントを減算し、前記最小搬送時間間隔を乗じた時間以下に設定すれば、ほぼ最大滞留数を制限できる。駆動プーリ52、ローラ54から入口センサ43までの滞留が最大で4枚であるとし、毎秒8枚が搬送分離され、暗状態が0.5秒間継続したとき停止すると仮定した場合、入口センサ43の暗状態が始まるのは5枚目からであり、暗状態になってから4枚(トータル9枚目)で詰まりと判定されることとなる。
更にシビアな制限をするなら、1枚通過毎に1つのタイマーを割り当ててカウントし、収納部90に収納されたことを示す位置センサ92からの回収信号により先のタイマーからリセットするようにしても良い。このタイマーの数はタイムアウト時間内に通過する紙葉類2の枚数分のタイマーを用意し、順次カウントさせるようにする。タイムアウトしたタイマーの数を、滞留数に換算することで滞留(詰まり)の状態を把握することができることとなる。
また、滞留枚数限度については、現実には、分離部50内で重なる滞留が、10枚以上になっても手動取り出しは可能であるが、紙葉類搬送装置1の停止時間を最短とするためには10枚以下が好ましい。この枚数以下であれば、脱着式の分離部50を引き出す(取り外す)とき、滞留した紙葉類2が分離部50内の搬送ベルト51などに挟まっているので、スムーズに取り除くことができる。また、紙葉類2は、分離部50内で挟まらずに送風管10内に残ったとしても、空気流の風圧により、手またはピンセット(竹や樹脂製の長いもの)の届く範囲に留まることとなるので、残りも簡単に取り除ける。滞留枚数限度が、例えば10枚より多くなると、挟まらずに送風管10内に残る枚数が増加し、手またはピンセットで取り除く作業の繰り返し回数が増加するので、紙葉類搬送装置1の停止時間が10枚以下の時の停止時間より2倍以上数倍まで長くなってしまう。
このように、紙葉類2の詰まりを取り除く回数が増加することは、紙葉類搬送装置1の稼働率を低下させてしまう。そこで、本実施形態では、制御装置100が分離部モータ始動機能、分離部モータ停止機能などの種々の機能を有することによって、紙葉類2の滞留を監視し、紙葉類2の詰まりに対応させることとしている。
入口センサ43を紙葉類2が通過したか否かを判定する処理(ステップS23)において、入口センサ43で紙葉類2の通過(ステップS23で入口センサ43がOFF)が確認されたときには、制御装置100は、滞留カウンタの値(n)が規定値(例えばn=4)を超えているか否かを判定する処理(ステップS25)を行わせる。制御装置100は、詰まり判定機能によって、滞留カウンタの値が規定値を超えたときには、分離部50内で紙葉類2が詰まっていると判定する処理を行わせるため、次の手順選択処理(ステップS10)では、エラー処理手順が選択されるようにする。一方、規定値を超えていないときには、次の手順選択処理(ステップS10)では、手順3が選択されるようにする。このようにして、紙葉類2の詰まりに対応する処理を行わせることができる。
紙葉類2の詰まりを判定するために紙葉類2の検知を行う入口センサ43が配置される位置は、分離部50内で紙葉類2に最初に滞留が発生する平均的な位置を求め、その平均的な位置から送風管10側に、紙葉類2が重なって搬送されることも考慮した搬送物の長さに相当する分だけ離れた位置としている。なお、搬送物の長さに相当する位置(距離)は、装置の大きさや搬送物の長さ等で変化するので、それぞれの搬送物及びシステム毎に実験により求めることができる。
本実施形態における紙葉類搬送装置1では、紙葉類2を例えば2004年11月1日発行の日本銀行千円券(76mm×150mm)を用いた実験結果により、滞留が起きる紙葉類2の先端位置から約150mm程度としている。搬送物の長さに相当する位置を求める方法としては、まず滞留制限枚数を例えば5枚以下と規定する。次に実際に実験をしながら紙葉類2の滞留を発生させ複数枚、つまり3枚以上5枚以下となる最後部の紙幣を検出できる位置に入口センサ43を設置し暫定位置とする。更に実験を繰り返し行い、前記滞留群の後端位置が5枚以上になったときは3枚以上5枚以下となる位置に入口センサ43を移動させ、3枚以上5枚以下を確実に検出できる位置を探し出して固定すれば良い。
搬送物の長さに相当する位置を求める他の方法としては、分離部50内において、排気口となる開口41の矯正部70側終端と搬送ベルト51の送風管10側先端のほぼ中心が紙葉類2の滞留の先端になると仮定し、その付近から約150mmの位置に、入口センサ43を設置し、これを暫定位置とする。更に実験を繰り返し行い、前記滞留群の後端位置が5枚以上になったときは3枚以上5枚以下となる位置にセンサを移動させ、3枚以上5枚以下を確実に検出できる位置を探し出して固定すれば良い。
手順3では、制御装置100は、終端センサ47で紙葉類2が検知されたか否かを判定する処理(ステップS30)を行わせる。終端センサ47で紙葉類2が検知されないときには、一定時間経過しているか否かを判定する処理(ステップS31)を行わせる。一定時間経過すればタイムアウトとして、次の手順選択処理(ステップS10)では、エラー処理手順が選択されるようにする。一方、一定時間経過しなければループ処理が行われる。
このように、終端センサ47では、紙葉類2の詰まりを判定するために紙葉類2の検知が行われる。終端センサ47が設置される位置は、収納部90の手前で分離部50の駆動プーリ52・ローラ54より後ならどこでも良い。具体的には、終端センサ47は収納部90手前に設置している。なお、矯正部70手前に矯正部入口センサ(紙葉類検知センサ)を設置する場合はそれを利用しても良い。
制御装置100は、分離部モータ停止機能によって、終端センサ47で紙葉類が検知されたときには、分離部モータ45を停止する処理(ステップS32)を行わせる。このとき終端センサ47の位置を紙葉類2が通過し、分離部50内で滞留しないこととなるので、制御装置100は、滞留カウンタ減算機能によって、滞留カウンタに1を減算して記憶する処理(ステップS33)を行わせる。また、制御装置100は、次の手順選択処理(ステップS10)では、手順4が選択されるようにする。
本実施形態における紙葉類搬送装置1では、分離部モータ開始機能と分離部モータ停止機能によって、分離部50内で紙葉類2が滞留している限り、分離部モータ45を駆動させて搬送ベルト51の摩擦力で紙葉類2を搬送しようとするので、分離部50内での紙葉類2の詰まりに対応することができる。
手順4では、制御装置100は、紙葉類2を収納するための収納処理(ステップS40)を行わせる。矯正部70によって矯正された紙葉類2が収納部90に収納される際に、終端センサ47は紙葉類2の先端に続き終端を検知する。すなわち、制御装置100は、収納動作開始機能によって、終端センサ47で紙葉類2の終端が検知されたときに、矯正部モータ46を停止させて、収納部モータ48を駆動させる。つぎに、収納部モータ48の駆動により収納部90のプレス板91が動作する。つづいて、プレス板91のプレス完了位置を検出する位置センサ92によって、紙葉類2の収納が完了したことを確認し、収納部モータ48を停止させる。さらに、収納処理においては、送風管10内の枚数を計算するなどの処理が行われる。
ここで、収納部90のプレス板91及び受板93、93などの動作について説明する。
収納部90内では、プレス板91が受板93、93のいずれか一方の方向(図3の模式図ではプレス板91がほぼ中心に描かれているが、実際のスタンバイ状態では、これが例えば図3では収納部モータ48側)に移動しており、紙葉類2は、入口から第1の室94(図3ではプレス板91と位置センサ92側の受板93とで形成される)内に搬入される。終端検出スイッチ47によって紙葉類2の後端が通過したことが検出されると収納部モータ48が駆動され、プレス板91が第1の室94内方向に移動し、受板93に紙葉類2を押し付ける。この状態でプレス板91が停止し、入口から紙葉類2が第2の室95(第1の室94とプレス板91を挟んで対称位置にある。図3ではプレス板91と収納部モータ48側の受板93とで形成される)内に送り込み可能な状態となり、次に送られてくる紙葉類2は第2の室95内に送り込まれ、収容される。このようにして順次紙葉類2が第1の室94(図3では位置センサ92側)、第2の室95(図3では収納部モータ48側)に取り込まれ、収容されるのである。
上記のように、プレス板91が移動して、紙葉類2が第1の室94(図3では位置センサ92側)、第2の室95(図3では収納部モータ48側)内に交互に収容されるようにしたので、プレス板91をその都度往復動させる必要がなく、タクトタイムを短縮できる。なお、収納部90を1室のみとし、プレス板をその都度往復動させて紙葉類を取り込む、通常の収容部であってもよい。
エラー処理手順では、制御装置100は、例えば紙葉類2の詰まりが発生したことによるエラー処理(ステップS50)を行わせる。このエラー処理においては、紙葉類2の放出(送り出し)を禁止する、エラーを解除する、紙葉類2の放出を許可するなどの処理が行われる。例えば、制御装置100は、送り込み禁止機能によって、滞留カウンタが規定値を超えたときに送り込み装置20に紙葉類2の送り込みを禁止する処理を行わせる。これにより、紙葉類2の詰まりの状態を悪化させることを防止することができる。
また、制御装置100は、エラー発報機能によって、滞留カウンタが規定値を超えたときに、表示機103(外部)にエラーが発生したことを知らせる処理を行わせる。このエラー発報があったときだけ、作業者は分離部50内の詰まりを解消すれば良い。分離部50内では紙葉類2が滞留する場合があるが、空気流の作用や後続の紙葉類2との衝突によって紙葉類2の滞留が解消することもある。このような解消を望めない紙葉類2の詰まりが発生したときにのみ、作業者が紙葉類2の詰まりの解消を行えば良いので、紙葉類搬送装置1の稼働率の低下を抑制することができる。
(実施形態2)
前記実施形態1で示した紙葉類搬送装置1の回収装置40(図3参照)に対して、図7に示すように、本実施形態における回収装置40では、分離部50と矯正部70との間に紙葉類2を検知する矯正部入口センサ72(紙葉類検知センサ)、および矯正部70の矯正部モータ46の回転に連動し、紙葉類2の長さを測定することができるエンコーダ73を更に有するものである。これらを設けることにより、紙葉類2の詰まりが発生する部位を細分化することができるので、紙葉類2の詰まり部位の特定に対応することができる。
以下では、図7に示す回収装置40での紙葉類2を回収処理する場合における制御装置100の処理機能について図8を参照して説明する。なお、前記実施形態1で示した紙葉類搬送装置1と重複する説明は省略する場合がある。
制御装置100は、図8に示すように、まず、種々の手順のうち一つの手順を選択する処理(手順選択処理:ステップS110)を行わせる。次いで、それぞれの手順の処理を行わせた後、送り込み装置20(投入機)からの放出を確認する処理(ステップS190〜S191)を行わせる。
その後、送風管10内に紙葉類2を放出した場合には、送風管10を含む紙葉類搬送装置1内での紙葉類2の枚数をカウントする管内枚数カウンタに1を加算して記憶する処理(ステップS192)を行わせる。一方、送風管10内に紙葉類2を放出しない場合には、管内枚数カウンタはそのままの値を維持する処理を行わせる。その後、管内枚数カウンタの値(n)が規定値を超えているか否かを判定する処理(ステップS193)を行わせて、管内枚数カウンタの値が規定値を超えていないときには、送り込み装置20の制御部23に放出許可信号を送信処理し(ステップS194)、管内枚数カウンタの値が規定値を超えているときには、送り込み装置20の制御部23に放出禁止信号を送信処理する(ステップS195)。これら処理は、制御装置100によって繰り返して行われる(ループ処理)。
手順1では、制御装置100は、入口センサ43で紙葉類2が検知されたか否かを判定する処理(ステップS120)を行わせる。入口センサ43で紙葉類2が検知されないときには、ループ処理が行われる。一方、入口センサ43で紙葉類2が検知されたときには、次の手順選択処理(ステップS110)によって、手順2が選択される。
手順2では、分離部モータ始動機能によって、分離部50内の搬送ベルト51を駆動させる分離部モータ45を始動し、また、矯正部モータ始動機能によって、矯正部70内の矯正ローラ71を回転させる矯正部モータ46を始動する処理(ステップS130)が行われる。分離部モータ45(搬送ベルト51)が駆動することによって紙葉類2が分離部50から送り出されることとなる。そこで、矯正部入口センサ72で紙葉類2が検知されたか否かを判定する処理(ステップS131)が行われる。矯正部入口センサ72で紙葉類2が検知されたときには、次の手順選択処理(ステップS110)によって、手順3が選択される。
矯正部入口センサ72で紙葉類2が検知されないときには、一定時間経過しているか否かを判定する処理(ステップS132)が行われる。矯正部入口センサ72で滞留する紙葉類2が一定時間経過すればタイムアウトとして、分離部50内に紙葉類2が滞留していると判定し、制御装置100は、管内枚数カウンタに1を減算して記憶する処理(ステップS133)を行わせて、次の手順選択処理(ステップS110)によって、エラー処理手順が選択されるようにする。一方、一定時間経過しなければループ処理が行われる。ここで、前記管内枚数カウンタに1を減算して記憶する処理を行わせる理由を説明しておくと、次に続く手順選択処理(ステップS110)によって、エラー処理手順が選択されて行うエラー処理では、前記分離部50内に1枚の紙葉類2が滞留しており該紙葉類が手動により取り除かれることを前提にエラー処理の前に減算処理を行わせている。この減算処理は、手動でのエラー処理が完了したときの手動リセット信号を待ってその信号の直後に行わせてもよいし、別に操作スイッチ等を追加して(図示せず)減算または加算処理を手動で行えるようにしてもよい。
手順3では、制御装置100は、終端センサ47で紙葉類2が検知されたか否かを判定する処理(ステップS140)を行わせる。終端センサ47で紙葉類2が検知されないときには、一定時間経過しているか否かを判定する処理(ステップS141)が行われる。一定時間経過すればタイムアウトとして、分離部50または分離部50〜矯正部70内に紙葉類2が滞留していると判定し、制御装置100は、次に続くエラー処理手順により手動で取り除かれる紙葉類の数についてあらかじめ管内枚数カウンタに1を減算して記憶する処理(ステップS142)を行わせて、次の手順選択処理(ステップS110)によって、エラー処理手順が選択されるようにする。前記減算処理は、前記同様手動でのエラー処理が完了したときの手動リセット信号を待ってその信号の直後に行わせてもよいし、別に操作スイッチ等を追加して(図示せず)減算または加算処理を手動で行えるようにしてもよい。一方、一定時間経過しなければループ処理が行われる。
終端センサ47で紙葉類2が検知されたときには、制御装置100は、分離部モータ45を停止する処理(ステップS143)を行わせて、次の手順選択処理(ステップS110)によって、手順4が選択されるようにする。すなわち、制御装置100は、分離判定機能によって、矯正部入口センサ72で紙葉類2が検知された後、終端センサ47で紙葉類2が検知されたときに、分離部50内で紙葉類2が分離されたと判定する処理を行わせる。これにより、分離部50内では紙葉類2の詰まりが発生していないとして処理を行わせることができる。
手順4では、紙葉類2の券長カウントを行うため、エンコーダ73を始動する処理(ステップS150)が行われる。その後、終端センサ47で紙葉類2が検知されたか否かを判定する処理(ステップS151)が行われる。終端センサ47で紙葉類2が検知されてから(ステップS140)、一定時間経過して終端センサ47がOFFになるか否かを判定する処理(ステップS152)を行わせる。一定時間経過しても終端センサ47がOFFにならないときにタイムアウトとして、矯正部70〜収納部90内に紙葉類2が滞留していると判定し、制御装置100は、次に続くエラー処理手順により手動で取り除かれる紙葉類の数についてあらかじめ管内枚数カウンタに1を減算して記憶する処理(ステップS153)を行わせ、次の手順選択処理(ステップS110)によって、エラー処理手順を選択されるようにする。前記減算処理は、前記同様手動でのエラー処理が完了したときの手動リセット信号を待ってその信号の直後に行わせてもよいし、別に操作スイッチ等を追加して(図示せず)減算または加算処理を手動で行えるようにしてもよい。一方、一定時間経過しなければループ処理が行われる。
終端センサ47で紙葉類2が検知され(ステップS140)、その後、終端センサ47で紙葉類2が検知されなくなった(終端センサ47がOFFになった:ステップS151)ときには、矯正部モータ46を停止する処理(ステップS154)が行われ、次の手順選択処理(ステップS110)によって、手順5が選択される。
手順5では、制御装置100は、券長カウントが一万円の長さ(160mm)を超えるか否かを判定する処理(ステップS160)を行わせる。券長カウントが一万円の長さを超えていないときには、紙葉類2は重ならずに搬送されていると判定し、管内枚数カウンタに1を減算して記憶する処理(ステップS161)が行われ、次の手順選択処理(ステップS110)によって、手順6が選択される。一方、券長カウントが一万円の長さを超えているときには、紙葉類2が2枚重なって搬送されていると判定する処理(ステップS162)が行われ、管内枚数カウンタに2を減算して記憶し、次の手順選択処理(ステップS110)によって、手順6が選択される。
手順6では、制御装置100は、収納部90内のプレス板を駆動させる収納部モータ48を始動する処理(ステップS170)を行わせ、位置センサ92が所定の位置でプレス板91を検知する否かを判定する処理(ステップS171)を行わせる。位置センサ92がプレス板91を検知したときには、紙葉類2が収納部90に収納されていることとなるので、制御装置100は、収納部モータ48を停止する処理(ステップS172)を行わせ、次の手順選択処理(ステップS110)によって手順1が選択されるようにする。一方、位置センサ92がプレス板91を検知しないときには、ループ処理を行わせることとなる。
エラー処理手順では、制御装置100は、投入機である送り込み装置20の制御部23に放出禁止信号を送信する処理(ステップS180)を行わせた後、エラーが解除されているか否か、すなわち紙葉類2の詰まりが解消されているか否かを判定する処理(S181)を行わせる。エラーが解除されているときには、制御装置100は、投入機である送り込み装置20の制御部23に放出許可信号を送信する処理(S182)を行わせ、次の手順選択処理(S110)によって手順1が選択されるようにする。一方、エラーが解除されていないときには、ループ処理を行わせることとなる。
前記実施形態1では、矯正部入口センサ72を設置せずに、収納部90手前の終端センサ47のみにて紙葉類2を検知するものであって、収納部90に紙葉類2が収容されない場合、分離部50から矯正部70の間に滞留するとみなし、アラーム又はエラー停止している。これに対し、本実施形態のように、矯正部入口センサ72を設置する場合は、紙葉類2が矯正部入口センサ72を通過して、収納部90手前の終端センサ47に届かないとき、詰まりを矯正部70に断定してアラーム又はエラー処理動作ができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
紙葉類搬送装置1が大きくなった場合、分離部50などのユニットを含む回収装置40では各ユニット間の距離が長くなり、紙葉類2を検知するセンサ間隔も長くなる。この場合、詰まりが発生している範囲を特定することはできるが、発生部位を特定することは困難である。そのため、ユニットを順に点検し詰まり部を目視により確認してから取り除く等、詰まりのない部分まで点検する必要が出て、システム停止時間が長くなってしまう。そこで、各ユニット間の距離が大きなシステムにおいて、この問題を解決するためには、各ユニット間に紙葉類検知センサを追加して、各紙葉類検知センサの通過を監視すれば良い。
なお、更に、紙葉類搬送装置1が大きくなった場合、各動作部の中間にも紙葉類検知センサを設置すれば、より詳細な詰まり位置の検出ができるなど、紙葉類2の詰まりに対応することができる。
例えば、分離部50出口、矯正部70入口や、搬送途中経路に障害(詰まり)が起こりそうな曲折部10a、送風管10の接続部など、それぞれの部位の前又は後か前後両方に紙葉類検知センサを設置すれば良い。
本発明は、紙葉類搬送方法を用いた紙葉類搬送装置の製造業に幅広く利用されるものである。
1 紙葉類搬送装置
2 紙葉類
2a 平面部
2b 変形部
10 送風管
10a 曲折部
20 送り込み装置
21 紙幣識別装置
22 曲げ装置
23 制御部
25 ループ通信線
26 入口センサ
27 出口センサ
28 送り込みモータ
29 制御部
30 空気流発生装置
31 送出管
32 連結管
33 戻り管
40 回収装置
41 開口
42 紙葉類検知センサ
43 入口センサ(第1紙葉類検知センサ)
45 分離部モータ
46 矯正部モータ
47 終端センサ(第2紙葉類検知センサ)
48 収納部モータ
49 筐体
50 分離部
51 搬送ベルト
52 駆動プーリ
53 受動プーリ
54 ローラ
55 スキージ
55a 突起部
70 矯正部
71 矯正ローラ
72 矯正部入口センサ(第3紙葉類検知センサ)
73 エンコーダ
90 収納部
91 プレス板
92 位置センサ
93 受板
94 第1の室
95 第2の室
100 制御装置
101、102 通信線
103 表示機

Claims (10)

  1. 空気流によって紙葉類が搬送される送風管と、
    前記送風管内に紙葉類を送り込む送り込み装置と、
    前記送風管の終端部に設置され、送風管内を搬送されてくる紙葉類を回収する回収装置と、
    前記送り込み装置および前記回収装置を制御する制御装置とを備えた紙葉類搬送装置であって、
    前記回収装置は、
    前記送風管内を搬送されてきた紙葉類と空気流とを分離する分離部と、
    前記分離部によって空気流と分離された紙葉類を収納する収納部と、
    前記分離部で空気流と分離される前の、紙葉類を検知する第1紙葉類検知センサと、
    前記分離部によって空気流と分離され、前記収納部に収納される前の、紙葉類を検知する第2紙葉類検知センサとを有し、
    前記制御装置は、
    前記第1紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記分離部内の搬送ベルトを駆動させる分離部モータを始動する分離部モータ始動機能と、
    前記第2紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記分離部モータを停止する分離部モータ停止機能と
    前記第1紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、滞留カウンタに1を加算する滞留カウンタ加算機能と、
    前記第2紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記滞留カウンタに1を減算する滞留カウンタ減算機能と、
    記滞留カウンタの値が規定値を超えたときに、前記分離部内で紙葉類が詰まっていると判定する第1詰まり判定機能と、
    を有することを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 前記制御装置は、前記第1紙葉類検知センサで滞留する紙葉類が一定時間経過したときに、前記分離部内で紙葉類が詰まっていると判定する第2詰まり判定機能を有することを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置。
  3. 前記制御装置は、前記分離部内で紙葉類が詰まっていると判定したときに、外部にエラーが発生したことを知らせるエラー発報機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記制御装置は、前記分離部内で紙葉類が詰まっていると判定したときに、前記送り込み装置に紙葉類の送り込みを禁止する送り込み禁止機能を有することを特徴とする請求項1、2または3記載の紙葉類搬送装置。
  5. 前記第1紙葉類検知センサが、前記分離部内で紙葉類が最初に滞留する平均的な位置から前記送風管側へ紙葉類の長さ分だけ離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  6. 前記送風管内を搬送される紙葉類には、前記送り込み装置によって空気流の風圧が作用する変形部が形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記回収装置は、紙葉類の前記変形部を矯正するための矯正機構と前記矯正機構を駆動する矯正部モータを有する矯正部を有し、
    前記第1紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記分離部内の搬送ベルトを駆動させる分離部モータを始動して、前記分離部によって空気流と紙葉類を分離するとともに、前記矯正部モータを始動して、前記矯正部によって紙葉類の前記変形部を矯正することを特徴とする請求項6記載の紙葉類搬送装置。
  8. 前記矯正部によって矯正された紙葉類を前記収納部で収納することを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送装置。
  9. 前記制御装置は、前記第2紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記収納部での収納動作を開始する収納動作開始機能を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  10. 前記回収装置は、前記分離部と前記矯正部との間に紙葉類を検知する第3紙葉類検知センサを有し、
    前記制御装置は、前記第3紙葉類検知センサで紙葉類が検知された後、前記第2紙葉類検知センサで紙葉類が検知されたときに、前記分離部内で前記紙葉類が分離されたと判定する分離判定機能を有することを特徴とする請求項7、8または9記載の紙葉類搬送装置。
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