JP6803894B2 - 紙葉類搬送システム - Google Patents
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Description
前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を駆動する。
前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を間欠駆動することができる。
紙葉類の詰まりエラーが生じていることを発報する発報装置や、前記検知部の故障もしくは前記回収装置で紙葉類の詰まりが生じていることを表示する表示部を設けることができる。
なお、以下では紙葉類として紙幣を例として説明する。
しかしながら、このように同一室内で紙幣2を回収装置(金庫)40で回収するシステムでなく、回収装置40を別室に配置し(図示せず)、送風管10を壁面や天井裏に沿って這わせて設け、別室に設けた回収装置40にまで導いて回収するシステムであってもよい。
以下簡単に説明する。
図2に示すように、回収装置40は、送風管10内を搬送されてきた紙幣2と空気流とを分離する分離部50と、分離部50によって空気流と分離された紙幣2の変形部2bを矯正する矯正部70と、分離部50によって空気流と分離され、矯正部70によって矯正された紙幣2を収納する収納部90とを有している。
ローラ54と矯正部70との間には、適宜ガイド板56やガイドローラ58が配設され、紙幣2を矯正部70までガイドするようにしている。
60は第1の駆動モータ(駆動部)であり、プーリ61、62、ベルト63を介して搬送ベルト51を回転駆動する。また第1の駆動モータ60は、ギヤを介して一対のローラ54を紙幣2の送り方向に回転させる。
検知部43は発光部および受光部を有する光学式のセンサからなる。
検知部43は、発光部と受光部からなるセンサを、送風管10の両側壁に、送風管10を挟むようにして取り付けられる。送風管10は、両内壁に、紙幣が壁面に貼り付かないように、内方に平行に突出する複数のリブを有するが、発光部および受光部は、この隣接するリブ間に位置するように配置され、送風管10の外壁を透過するようにして、光の照射および受光がなされる。
発光部から発光された光が、紙幣2に遮蔽されることなく受光部で受光されると(すなわち、紙幣2が分離部50に存在しない待機状態)、受光レベルは高く(反応せず)、第1の駆動モータ60(および第2の駆動モータ76)は駆動されず、停止したままとなっている。
この場合、受光部による受光レベルが待機状態よりも大きくなった場合に、紙幣2が検知されることになる。そしてこの場合に、第1の駆動モータ60(および第2の駆動モータ76)が駆動される。
なお、反射方式の場合、発光部および受光部を有する検知部に替えて、超音波を発信する送波部および超音波を受信する受波部を有する超音波検知部を用いることもできる。
回収装置40は、搬送ベルト51やローラ群を有する機械式の回収装置40となっている。
送風管10内では、紙幣2は空気流によって搬送されるので搬送速度は大きい(例えば3m/sec)が、回収装置40内での搬送速度は送風管10内での搬送速度の1/10程度と低くなる。これにより、回収装置40内では、紙幣2のつぶれ現象が生じやすくなり、紙幣2の詰まりの原因の一因となっている。この問題を解決するために、検知部43で紙幣2を検知したら、制御部100により、空気流発生装置30を制御し、送風量を減少させ、分離部50への紙幣2の進入速度を低下させるようにするとよい。
76は第2の駆動モータであり、プーリにベルト78が掛け回されることによって、矯正ローラ72、送り込みホイール74を同時駆動する。複数の矯正ローラ72同士はギヤを介して駆動される。
収納部90は、スプリング92によって受けられる受け板94を有している。この受け板94の上方にプレス板96が上下動自在に配置されている。プレス板96は、モータ98によって駆動される上下動機構を介して上下駆動される。
受け板94とプレス板96との間に収納空間(収納部90)が形成される。紙幣2は送り込みホイール74により収納空間内に送り込まれ、受け板94とプレス板96により適宜プレスされた状態で収納空間内に順次積層された状態で保持される。
まず、紙幣2が分離部50に進入し、検知部43の発光部から発光される光が紙幣2に遮蔽されることにより受光部での受光レベル(=検知部43からの出力)が閾値よりも小さくなった場合に、駆動部(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)を一定時間駆動して紙幣2を収納部90に送り込み、一定時間経過後、受光部での受光レベルが閾値よりも大きくなった場合には、駆動部の駆動を停止して、そのまま紙幣2の回収を終了する(検知部43の故障も、紙幣2の詰まりもない通常状態)。
一方、検知部43が故障している場合、そもそも発光部での発光がないか、あるいは受光部での受光ができない状態にあり、発光部の出力を増加させても、受光部での受光レベル(受光部への入力量)にさらなる変化がない。そこでこの場合、検知部43が故障していると判定するのである。
なお、上記では、前記一定時間経過後、検知部43における受光部での受光レベルが閾値よりも依然として小さい場合、検知部43の発光部の出力を増加させたが、発光部の出力を低下させて、受光部での受光レベルのさらなる変化の有無によって、検知部43の故障か、紙幣2の詰まりかの判定をするようにしてもよい。
そこで、制御部100では、検知部43が故障していると判定した場合には、紙幣2の有無(紙幣2の滞留の有無)に関わらず、駆動部(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)を強制駆動し、紙幣2の回収を行うようにするのである。この場合、駆動部は連続運転させても良いし、適宜間隔で間欠運転するようにしてもよい。なお、検知部43の故障の際にも、従業員に何らかの手段で知らせるようにする。営業終了後、検知部43の修理を行えばよい。
すなわち、制御部100は、検知部43の発光部から発光される光が紙幣2に反射されることにより受光部での受光レベルが待機状態から変化(増加)した場合に、駆動部を一定時間駆動し、一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが待機状態と同じくなった場合には、通常状態と判定し、そのまま紙幣2の回収を終了する。前記一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが待機状態から依然として増加している状態を維持している場合には、発光部の出力を増加させて、受光部での受光レベルがさらに大きくなる方向に変化した際には回収装置40内で紙幣2の詰まりが生じていると判定し、受光部での受光レベルにさらなる変化がない際には検知部43が故障していると判定するのである。
なお、検知部80は必ずしも設けなくともよい。
まず、ステップS10にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)での入力レベル(受光部での受光レベル:検知部43の出力レベル)が判定される。該レベルが閾値以上の場合(具体的には待機状態)には、紙幣2の進入がないとして、そのまま終了となる。
ステップS10にて、検知部43の受光部での受光レベルが閾値以下である場合、紙幣2が進入したと判定され、ステップS12にて、回収装置駆動部(駆動部)(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)が駆動されて、回収装置40内での紙幣2の搬送がされる(ステップS12)。
ステップS14にて、反応なし、すなわち、紙幣2の通過が確認されない場合、ステップS18にて回収装置駆動部(駆動部)が駆動されて規定(一定)時間経過後、回収装置駆動部(駆動部)が停止される(ステップS20)。
そして、この場合ステップS26にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の受光部における受光レベルが上昇(大きくなる方向に変化)すれば、ステップS28にて回収装置挿入口(分離部50)で紙幣2の詰まり(滞留)が発生したと判定して、ステップS30にて、紙幣詰まり発生との発報処理をする。従業員は、この発報処理に従い、詰まった紙幣2を取り除く対応をする。
なお、ステップS22にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の受光部での受光レベルが閾値以上であれば、紙幣2が収納部90に収納されたとして紙幣2の回収を終了する。
検知部43が故障と判定された場合、ステップS40にて、回収装置駆動部(駆動部)の強制駆動を行う。
そして、ステップS42にて回収装置内部検知部(図示せず)で反応あり、すなわち、紙幣2の回収を検知した場合、ステップS44、ステップS46にて、回収装置駆動部(駆動部)を規定(一定)時間駆動した後停止し、紙幣2の回収を終了する。
ステップS42で反応なし、すなわち、紙幣2の通過を検知しない場合も、規定(一定)時間、回収装置駆動部(駆動部)を駆動した後停止し、終了する。
回収装置駆動部(駆動部)の駆動は、一定時間間隔ごと間欠駆動する。
2 紙幣(紙葉類)
2a 平面部
2b 変形部
10 送風管
10a 屈曲管
20 送り込み装置
21 紙幣識別装置
22 曲げ装置
30 空気流発生装置
31 送出管
32 連結管
33 戻り管
40 回収装置
43 検知部
49 筐体
50 分離部
51 搬送ベルト
54 ローラ
56 ガイド板
58 ガイドローラ
60 第1の駆動モータ(駆動部)
61 プーリ
62 プーリ
63 ベルト
70 矯正部
72 矯正ローラ
74 送り込みホイール
76 第2の駆動モータ(駆動部)
78 ベルト
80 検知部
90 収納部
92 スプリング
94 受け板
96 プレス板
98 モータ
100 制御部
Claims (6)
- 送風管内を空気流により紙葉類を搬送するシステムであって、
前記送風管の終端部に、前記送風管内を搬送されてくる紙葉類を回収する駆動部を備えた回収装置を有し、
前記回収装置もしくはその手前の前記送風管に、前記送風管内を搬送されてくる紙葉類の有無を検知する検知部が設けられ、
該検知部からの出力が待機状態のレベルから一定時間閾値を外れた場合、前記検知部への入力を一定時間変化させて、前記検知部からの出力のさらなる変化の有無により、紙葉類の詰まりおよび前記検知部の故障を判定する制御部を有することを特徴とする紙葉類搬送システム。 - 送風管内を空気流により紙葉類を搬送するシステムであって、
制御部と、
前記送風管の終端部に設けられ、前記送風管内を搬送されてくる紙葉類を回収する駆動部を備えた回収装置と、
前記回収装置に送り込まれる紙葉類を検知するための、発光部および受光部を有する検知部を具備し、
前記制御部は、前記検知部の前記発光部から発光される光が紙葉類に遮蔽され、もしくは反射されることにより前記受光部での受光レベルが閾値から外れた場合に、前記駆動部を一定時間駆動し、一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが待機状態に復帰した場合には、そのまま紙葉類の回収を終了し、前記一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが依然として前記閾値から外れた状態を維持している場合には、前記発光部の出力を増加させて、前記受光部での受光レベルがさらに変化した際には前記回収装置内で紙葉類の詰まりが生じていると判定し、該受光部での受光レベルにさらなる変化がない際には前記検知部が故障していると判定することを特徴とする紙葉類搬送システム。 - 前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を駆動することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送システム。
- 前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を間欠駆動することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送システム。
- 紙葉類の詰まりエラーが生じていることを発報する発報装置を有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の紙葉類搬送システム。
- 前記検知部の故障もしくは前記回収装置で紙葉類の詰まりが生じていることを表示する表示部を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の紙葉類搬送システム。
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