JP4454182B2 - 電子ビーム式原盤露光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転駆動機構によって回転する原盤に電子ビームを照射することにより光ディスク、光磁気ディスク等の情報記録媒体の原盤を作成する電子ビーム式原盤露光装置に関し、詳しくは、原盤の高さを検出するための高さセンサの取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電子ビーム式原盤露光装置では、レジストを塗布した原盤(ガラス原盤)を、スピンドルモータを用いた回転駆動機構によって回転駆動し、原盤のレジストに露光用の電子ビームを照射しながら、照射スポットを原盤の半径方向に移動させる。これにより、渦巻状又は同心円状に配列された情報ピット列をレジスト上に形成する。露光ビームとして電子ビームを用いることにより、レーザ光(可視光又は紫外光)を用いる場合に比べて一層微細な情報ピット列を形成することができる。つまり、一層高密度の情報記録が可能になる。
【0003】
図1は、従来の電子ビーム式原盤露光装置の概略構成を示す図である。電子ビーム式原盤露光装置は、電子ビーム鏡筒11と真空室12とを備えている。電子ビーム鏡筒11は、電子ビーム13を発生する電子銃、電子ビーム13を拡大・縮小する電子ビーム光学系、電子ビーム13のオン・オフを制御するブランキング機構、及び電子ビーム13が原盤14を照射するスポット位置を補正するための偏向補正機構等を内蔵している。
【0004】
真空室12の内部は高真空状態に保持され、原盤14を回転駆動するスピンドルモータを用いた回転ステージ15と、この回転ステージ15が載置された直動ステージ16が真空室12の内部に収容されている。表面にレジストが塗布された原盤14が回転ステージ15に載置され、この回転ステージ15は直動ステージ16によって原盤14の半径方向に直線駆動される。直動ステージ16は、直動ステージ駆動モータ17とその回転軸の回転運動を直線運動に変換する螺子送り機構によって駆動される。
【0005】
こうして、原盤14を回転させながら半径方向に移動すると共に、電子ビーム鏡筒11から電子ビーム13を原盤14に照射する。電子ビーム鏡筒11の内部では、原盤14に形成すべきピットに応じて電子ビーム13のオン・オフがブランキング機構によって制御され、かつ、直動ステージ16による原盤14の半径方向の位置誤差を補正すべく、電子ビーム13のスポット位置を偏向補正機構によって補正する。
【0006】
上記のようにして、原盤14の表面における電子ビームスポットの位置制御を精度良く行っている。また、電子ビーム13が原盤14の表面で最小スポット径となるように電子ビーム13を絞るフォーカス制御が電子ビーム鏡筒11内の電子ビーム光学系によって行われる。しかし、回転ステージ15のターンテーブルの面ぶれや、原盤14の表面のうねり(又は反り)に起因して、原盤14の回転に伴ってその表面が電子ビーム13の光軸方向(フォーカス方向)±30μm程度変動する。これに対して電子ビーム13のフォーカス距離の許容量(焦点深度)は±1μm程度しかない。
【0007】
そこで、図1に示すように、原盤14の表面の高さを検出する高さセンサ18を設け、その検出情報に基づいて電子ビーム光学系の電子レンズ(対物レンズ)を制御することにより、電子ビーム13の最小スポットが常に原盤14の表面に来るようにしている(フォーカス制御)。レーザ光を露光ビームとして使用する光学式の光ディスク原盤露光装置の焦点深度が±0.1μm以下であるのに対して、電子ビーム式原盤露光装置に要求されるフォーカス精度は1桁以上大きいが、このようなフォーカス制御は電子ビーム式原盤露光装置にとっても必要不可欠である。
【0008】
高さセンサ18は、投光部18aと受光部18bとからなる。投光部18aから発したレーザ光19が真空室12の上部壁12aに設けられた透明窓W1を通って真空室12の内部に入射し、原盤14の電子ビーム13による露光箇所の近傍で反射する。この反射光20は、真空室12の上部壁12aに設けられた別の透明窓W2を通って高さセンサ18の受光部18bに入射する。
【0009】
図2は、高さセンサ18による原盤14の高さ検出の原理を説明するための図である。投光部18aの投光器21から発したレーザ光19は、原盤表面14aで反射し、反射光20が受光部18bの受光位置センサ22に入射する。仮に原盤表面14aが破線14a’で示すように上昇すると、反射光20が20’へ移動し、受光位置センサ22による受光位置(入射位置)がX1からX2へ移動する。つまり、原盤表面14aの上下方向位置(高さ)に応じて受光位置センサ22によるX方向の受光位置が変化するので、逆に、この受光位置を検出すれば、原盤表面14aの高さが分かる。このような受光位置センサ22として、PSDを用いてアナログ的に受光位置を検出するセンサやCCDを用いてディジタル的に受光位置を検出するセンサがある。
【0010】
なお、レーザ光19の代わりに通常の白色光を用いる場合もあるが、本発明では光源の種別により限定されるものではないので、以降においてもレーザ光の例で説明する。
【0011】
図3は、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bの光学系の例を示す図である。実際には、図3に示すように、投光レンズ23を用いてレーザ光19を原盤表面14aに収束させると共に、受光レンズ24を用いて反射光20を受光位置センサ22に収束させることにより、検出精度及び感度を高めている。
【0012】
図1において、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bは、真空室12の上部壁12aの上(真空室12の外側)に設置されているが、これはレーザ光19及び反射光20の光軸合わせ等の調整を容易にするためである。投光部18a及び受光部18bが分離しているので、両者を固定する際に両者の位置や向きを精密に調整する必要がある。構造上は投光部18a及び受光部18bを真空室12の内部に収容することも可能であるが、上記のような調整作業が困難になる。また、投光部18a及び受光部18bを電子ビーム13に近付け過ぎると電子ビーム13に悪影響を及ぼすおそれがあるので、図1に示すような位置関係としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような電子ビーム式原盤露光装置において、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bを真空室12の上部壁12aに固定し、位置や角度を調整した後に、高さセンサ18の検出値に変動が生じる現象が発生した。すなわち、受光部18bの受光位置センサ22の出力値にオフセットが生じる現象が発生した。その原因を調べた結果、大気圧の変動と相関があることがわかった。
【0014】
つまり、真空室12の上部壁12aが大気圧によって撓み(窪み)、その撓み量が大気圧の変動に応じて変動する。その結果、レーザ光19及び反射光20の光軸が成す角度が変動し、受光位置センサ22の出力値にオフセットが生じることがわかった。真空室12の壁(特に上部壁12aの全体)の厚さを単に増加して、大気圧の変動による受光位置センサ22の出力値オフセットが生じないようにしようとすれば、非現実的な厚みになってしまう。
【0015】
本発明は上記のような従来の課題に鑑みて為されたものであり、電子ビーム式原盤露光装置における原盤高さ検出用の高さセンサの大気圧変動に起因するオフセットを軽減することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子ビーム式原盤露光装置の第1の構成は、回転駆動される原盤の表面に電子ビームを照射することにより、原盤の表面に渦巻状又は同心円状に配列された情報ピット列を形成する電子ビーム式原盤露光装置であって、前記原盤を載置して回転する回転ステージ及び前記原盤を半径方向に駆動する直動ステージが収容された真空室と、前記真空室の上部壁に固定され、前記原盤の表面に対して電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、前記上部壁に形成された第1の透明窓を介して前記原盤の電子ビーム照射スポットの近傍に向かって斜めに光線を投光する投光部、及び、前記原盤の表面で反射した光線を、前記上部壁に形成された第2の透明窓を介して受光する受光部からなり、前記受光部が有する受光位置センサにおける受光位置に基づいて前記原盤の表面の高さを検出する高さセンサとを備え、前記高さセンサの投光部及び受光部が、高さセンサ固定部材を介して前記電子ビーム鏡筒に固定されていることを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、大気圧の変動によって真空室の上部壁の撓み状態が変化しても、高さセンサの投光部及び受光部の位置関係及び角度関係に変化は生じない。したがって、電子ビーム鏡筒と原盤の表面との相対距離を常に正しく検出することができる。
【0018】
本発明による電子ビーム式原盤露光装置の第2の構成は、上記の構成において、高さセンサの投光部及び受光部が、高さセンサ固定部材を介して上部壁の電子ビーム鏡筒の取り付け部近傍に固定されていることを特徴とする。
【0019】
このような構成によれば、大気圧の変動によって真空室の上部壁の撓み状態が変化しても、高さセンサの投光部及び受光部の位置関係及び角度関係に変化はほとんど生じない。その結果、電子ビーム鏡筒と原盤の表面との相対距離を常に正しく検出することができる。
【0020】
本発明による電子ビーム式原盤露光装置の第3の構成は、上記の構成において、高さセンサの投光部及び受光部が、上部壁の電子ビーム鏡筒の取り付け部を含む肉厚部に固定され、前記肉厚部の周囲に肉薄部が形成されていることを特徴とする。
【0021】
このような構成によれば、大気圧が変動したときの真空室の上部壁の変形は肉薄部に集中し、電子ビーム鏡筒と投光部及び受光部が固定された上部壁の肉厚部はほとんど撓まないで上下移動するだけである。したがって、投光部及び受光部の位置関係及び角度関係に変化はほとんど生じず、電子ビーム鏡筒と原盤の表面との相対距離を常に正しく検出することができる。
【0022】
本発明による電子ビーム式原盤露光装置の第4の構成は、上記の構成において、投光部は光源部と中継投光部とに分けられ、受光部は中継受光部と受光センサ部とに分けられ、前記中継投光部及び前記中継受光部のみが高さセンサ固定部材を介して電子ビーム鏡筒に固定されていることを特徴とする。
【0023】
このような構成によれば、投光部及び受光部の全部の重量が電子ビーム鏡筒に加わる第1の構成に比べて、電子ビーム鏡筒に加わる重量を軽減することができるので、電子ビーム鏡筒の振動に伴う電子ビームの振動を抑えることができる。この構成において、前記中継投光部及び前記中継受光部が、反射又は屈折によって光軸の角度を変更する手段(ミラー又はプリズム)をそれぞれ備えていることが好ましい。これにより、大気圧の変動に起因する受光センサ部の受光位置センサにおける受光位置の移動方向と、原盤の表面の高さの変動に起因する受光位置の移動方向とを分離して検出することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図4は、第1の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。図1に示した従来の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置と同じ構成要素には同じ参照番号を付している。図4に示すように、この実施形態の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置では、図1に示した構造と異なり、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bが、真空室12の上部壁12aに固定されるのではなく、高さセンサ固定部材31を介して電子ビーム鏡筒11に固定されている。
【0025】
つまり、水平方向に延びる板状の高さセンサ固定部材31の略中央部が電子ビーム鏡筒11に固定され、高さセンサ固定部材31の両端部に投光部18a及び受光部18bが固定されている。高さセンサ固定部材31の両端部は、投光部18aから投光されるレーザ光19の光軸、及び受光部18bの光軸が所定の角度になるように斜めに曲げられている。
【0026】
このような高さセンサ18の取り付け構造によれば、大気圧の変動によって真空室12の上部壁12aの撓み状態が変化しても、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bの位置関係及び角度関係に変化は生じない。そして、高さセンサ固定部材31を介して電子ビーム鏡筒11に固定された投光部18a及び受光部18bは、電子ビーム鏡筒11と共に上下移動する。したがって、電子ビーム鏡筒11と原盤表面14aとの相対距離を常に正しく検出することができる。
【0027】
図5は、第2の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。図1に示した従来の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置と同じ構成要素には同じ参照番号を付している。この実施形態の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置では、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bが、高さセンサ固定部材32を介して、真空室12の上部壁12aの電子ビーム鏡筒11の取り付け部近傍に取り付けられている。つまり、図5に示すように、高さセンサ固定部材32は、上部壁12aの電子ビーム鏡筒11の取り付け部のすぐ外側に固定された両側部分からそれぞれ上方に延びた後に水平方向に延び、その先端部で斜め下方に延びる形状を有する。そして、この下方に延びる一対の先端部に投光部18a又は受光部18bが固定されている。
【0028】
このような高さセンサ18の取り付け構造によれば、大気圧の変動によって真空室12の上部壁12aの撓み状態が変化したとき、電子ビーム鏡筒11と共に投光部18a及び受光部18bも上下移動するが、投光部18a及び受光部18bの位置関係及び角度関係に変化はほとんど生じない。したがって、電子ビーム鏡筒11と原盤表面14aとの相対距離を常に正しく検出することができる。
【0029】
なお、図4に示した実施形態の高さセンサ取り付け構造では、電子ビーム鏡筒11に固定された高さセンサ固定部材31とその両端部に固定された投光部18a及び受光部18bの重量が電子ビーム鏡筒11に加わるために、電子ビーム鏡筒11が振動しやすくなるデメリットが生ずる。電子ビーム鏡筒11が振動すると、原盤14に照射される電子ビーム13が振動し原盤14に形成される情報ピットの位置精度が悪くなる。このようなデメリットは、図5に示した実施形態の高さセンサ取り付け構造では生じない。
【0030】
図6は、第3の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。図1に示した従来の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置と同じ構成要素には同じ参照番号を付している。この実施形態の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置では、図1に示した従来の電子ビーム式光ディスク原盤露光装置と同様に、高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bを真空室12の上部壁12aに直接固定している。しかし、図6に示すように、この実施形態では、投光部18a及び受光部18bが固定された上部壁12aを肉厚に形成すると共に、その周囲に肉薄部12bを形成している。
【0031】
このような構造とすることにより、大気圧の変動による真空室12の壁面の変形は上部壁の肉薄部12bに集中し、上部壁12aの撓みはほとんど発生しなくなる。つまり、大気圧が変動すると、電子ビーム鏡筒11と投光部18a及び受光部18bが固定された上部壁12aがほとんど撓まないで上下移動する。この結果、投光部18a及び受光部18bの位置関係及び角度関係に変化はほとんど生じない。したがって、電子ビーム鏡筒11と原盤表面14aとの相対距離を常に正しく検出することができる。
【0032】
図7は、第4の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。(a)は平面視を示し、(b)は側面視を示している。また、この実施形態における高さセンサ18の投光部18a及び受光部18bの光学系を図8に簡略化して示す。この実施形態は図4を用いて説明した第1の実施形態の変形例に相当する。この実施形態では、投光部18a及び受光部18bの全てではなく一部が高さセンサ固定部材31’を介して電子ビーム鏡筒11に固定されている。
【0033】
図7(a)に示すように、投光部18aは、真空室12の上部壁12aに固定された光源部18a1と高さセンサ固定部材31’に固定された中継投光部18a2とに分かれている。同様に、受光部18bは、真空室12の上部壁12aに固定された受光センサ部18b1と高さセンサ固定部材31’に固定された中継受光部18b2とに分かれている。
【0034】
図8に示す光学系において、投光器(光源)21から発したレーザ光は投光コリメータレンズ33で平行光19’にされた後、投光レンズ23で原盤表面14aに収束される。原盤表面14aで反射した反射光20は、受光コリメータレンズ34で平行光20’にされた後、受光レンズ24で受光位置センサ22に収束される。光源21及び投光コリメータレンズ33は光源部18a1に備えられ、投光レンズ23は中継投光部18a2に備えられている。同様に、受光コリメータレンズ34は中継受光部18b2に備えられ、受光レンズ24及び受光位置センサ22は受光センサ部18b1に備えられている。
【0035】
実際には、中継投光部18a2には投光レンズ23に加えて、投光路を水平方向から斜め下方向に図7の如く変更するためのミラー又はプリズムが備えられている。同様に、中継受光部18b2には受光コリメータレンズ34に加えて、受光路を斜め上方向から水平方向に図7の如く変更するためのミラー又はプリズムが備えられている。
【0036】
光源部18a1から中継投光部18a2への光19’は平行光であるので、光源部18a1と中継投光部18a2との距離は任意に設定できる。同様に、中継受光部18b2から受光センサ部18b1への光20’も平行光であるので、受光センサ部18b1と中継受光部18b2との距離は任意に設定できる。また、大気圧の変動によって真空室12の上部壁肉薄部12bが撓み電子ビーム鏡筒11に固定された高さセンサ固定部材31’が上下変動すると、受光センサ部18b1の受光位置センサ22の受光位置(入射位置)が上下方向に変動するが、原盤表面14aの高さに相当する情報は受光位置センサ22の左右方向の受光位置として検出することができるので問題ない。
【0037】
この実施形態によれば、電子ビーム鏡筒11に高さセンサ18を固定する場合に電子ビーム鏡筒11に加わる重量をできるだけ軽減することができるので、前述のような電子ビーム鏡筒11の振動に伴う電子ビーム13の振動が緩和され、原盤14に形成される情報ピットの位置精度の低下を抑えることができる。
【0038】
以上、いくつかの実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明は、これらの実施形態を必要に応じて種々変形した形態で実施してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の電子ビーム式原盤露光装置によれば、原盤高さ検出用の高さセンサの取り付け構造を工夫したことにより、大気圧変動に起因する高さセンサの出力変動(オフセット)を軽減し、原盤に形成する情報ピットの位置精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子ビーム式原盤露光装置の概略構成を示す図である。
【図2】高さセンサによる原盤の高さ検出の原理を説明するための図である。
【図3】高さセンサの投光部及び受光部の光学系の例を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。
【図5】第2の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。
【図6】第3の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図である。
【図7】第4の実施形態に係る電子ビーム式光ディスク原盤露光装置の概略構成を示す図であり、(a)は平面視を示し、(b)は側面視を示している。
【図8】第4の実施形態における高さセンサの投光部及び受光部の光学系を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
11 電子ビーム鏡筒
12 真空室
12a 上部壁
12b 肉薄部
13 電子ビーム
14 原盤
14a 原盤表面
15 回転ステージ
16 直動ステージ
18 高さセンサ
18a 投光部
18a1 光源部
18a1 中継投光部
18b 受光部
18b2 受光センサ部
18b2 中継受光部
19,20 光線
31,32 高さセンサ固定部材
W1,W2 透明窓

Claims (5)

  1. 回転駆動される原盤の表面に電子ビームを照射するための電子ビーム式原盤露光装置であって、
    前記原盤を載置して回転する回転ステージ及び前記原盤を半径方向に駆動する直動ステージが収容された真空室と、
    前記真空室の上部壁に固定され、前記原盤の表面に対して電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、
    前記上部壁に形成された第1の透明窓を介して前記原盤の電子ビーム照射スポットの近傍に向かって斜めに光線を投光する投光部、及び、前記原盤の表面で反射した光線を、前記上部壁に形成された第2の透明窓を介して受光する受光部からなり、前記受光部が有する受光位置センサにおける受光位置に基づいて前記原盤の表面の高さを検出する高さセンサとを備え、
    前記高さセンサの投光部及び受光部が、高さセンサ固定部材を介して前記電子ビーム鏡筒に固定されていることを特徴とする電子ビーム式原盤露光装置。
  2. 回転駆動される原盤の表面に電子ビームを照射するための電子ビーム式原盤露光装置であって、
    前記原盤を載置して回転する回転ステージ及び前記原盤を半径方向に駆動する直動ステージが収容された真空室と、
    前記真空室の上部壁に固定され、前記原盤の表面に対して電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、
    前記上部壁に形成された第1の透明窓を介して前記原盤の電子ビーム照射スポットの近傍に向かって斜めに光線を投光する投光部、及び、前記原盤の表面で反射した光線を、前記上部壁に形成された第2の透明窓を介して受光する受光部からなり、前記受光部が有する受光位置センサにおける受光位置に基づいて前記原盤の表面の高さを検出する高さセンサとを備え、
    前記高さセンサの投光部及び受光部が、高さセンサ固定部材を介して前記上部壁の前記電子ビーム鏡筒の取り付け部近傍に固定されていることを特徴とする電子ビーム式原盤露光装置。
  3. 回転駆動される原盤の表面に電子ビームを照射するための電子ビーム式原盤露光装置であって、
    前記原盤を載置して回転する回転ステージ及び前記原盤を半径方向に駆動する直動ステージが収容された真空室と、
    前記真空室の上部壁に固定され、前記原盤の表面に対して電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、
    前記上部壁に形成された第1の透明窓を介して前記原盤の電子ビーム照射スポットの近傍に向かって斜めに光線を投光する投光部、及び、前記原盤の表面で反射した光線を、前記上部壁に形成された第2の透明窓を介して受光する受光部からなり、前記受光部が有する受光位置センサにおける受光位置に基づいて前記原盤の表面の高さを検出する高さセンサとを備え、
    前記高さセンサの投光部及び受光部が、前記上部壁の前記電子ビーム鏡筒の取り付け部を含む肉厚部に固定され、前記肉厚部の周囲に肉薄部が形成されていることを特徴とする電子ビーム式原盤露光装置。
  4. 回転駆動される原盤の表面に電子ビームを照射するための電子ビーム式原盤露光装置であって、
    前記原盤を載置して回転する回転ステージ及び前記原盤を半径方向に駆動する直動ステージが収容された真空室と、
    前記真空室の上部壁に固定され、前記原盤の表面に対して電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、
    前記上部壁に形成された第1の透明窓を介して前記原盤の電子ビーム照射スポットの近傍に向かって斜めに光線を投光する投光部、及び、前記原盤の表面で反射した光線を、前記上部壁に形成された第2の透明窓を介して受光する受光部からなり、前記受光部が有する受光位置センサにおける受光位置に基づいて前記原盤の表面の高さを検出する高さセンサとを備え、
    前記投光部は光源部と中継投光部とに分けられ、前記受光部は中継受光部と受光センサ部とに分けられ、前記中継投光部及び前記中継受光部のみが高さセンサ固定部材を介して前記電子ビーム鏡筒に固定されていることを特徴とする電子ビーム式原盤露光装置。
  5. 前記中継投光部及び前記中継受光部は、反射又は屈折によって光軸の角度を変更する手段をそれぞれ備えていることを特徴とする
    請求項4記載の電子ビーム式原盤露光装置。
JP2001149556A 2001-05-18 2001-05-18 電子ビーム式原盤露光装置 Expired - Fee Related JP4454182B2 (ja)

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