JP4454126B2 - 温度補償発振器の調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度補償発振器のための調整方法に関し、特に温度補償水晶発振器からの出力を使用して温度補償水晶発振器を調整する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルセルラー、ディジタルコードレスなどでは、無線周波数の切替制御等を行うために、変動範囲が数ppm以内と言った、非常に高精度の基準クロックを必要とする。そのような高精度の基準クロックとして、水晶振動子を用いた発振器があるが、発振器の出力周波数は、発振器が置かれた環境の温度変化に応じて変動してしまう。そこで、水晶振動子の温度特性を補償し、高精度基準クロックを出力できるTCXO(Temperature CompensatedCrystal Oscillator:温度補償水晶発振器)といった発振器が用いられている。
【0003】
しかしながら、TCXOに含まれる水晶振動子及び発振回路は製造上のバラツキ等によって、全てを完全に同一に作ることができないことから、個々のTCXOに含まれる水晶振動子及び発振回路はそれぞれ異なった温度‐周波数特性を有してしまう。したがって、全てのTCXOを同一の基準によって補償することができない。そこで、個々のTCXO毎に異なった補償データを作成して記憶させるといった調整作業が必要となる。
【0004】
従来、個々のTCXO毎に異なった補償データを作成して記憶させる方法として、調整作業を行うTCXOを温度槽の中に設置し、温度槽の温度を変化させて、温度槽の温度とTCXOからの出力周波数を対比させながら測定するといった手順を繰り返す方法が採用されていた。図14に従来の調整方法における温度槽の温度と測定点との関係を示す。図14に示すように、温度槽の温度を約マイナス35℃から85℃まで変化させ、その間の11ポイントで、温度槽の温度とTCXOからの信号の周波数を測定して補償データを作成していた。図14では、温度を上昇させながら11ポイントで周波数を測定し、上昇した点において補償データを書き込み、温度を下降させながら再度11ポイントで周波数を測定して、正しく補償されている事を確認している。このような従来の調整方法においては、温度槽の温度を正確に測定する必要があることから、温度槽の温度を変化させた後、温度槽内の温度を安定させ、その後TCXOからの出力周波数の測定を行う必要があった。また、温度槽の中には、一度に多くのTCXOを配置するため、温度槽内の配置によって、TCXOの温度が変化しないようにするためにも、所定時間(通常10分程度)かけて温度槽内の温度を安定化させる必要があった。
【0005】
そのため、TCXOの調整時間は、温度槽の温度を安定化させるために多くの時間を必要としていた。例えば、図14に示す従来の調整方法では、11段階に温度を変化させて補償データを作成するためのデータを測定するだけで、約400分もの時間を必要としていた。さらに、このような多くの時間を使用しても、TCXO内の発振器近傍の温度と、温度槽内の温度は必ずしも完全に一致しない場合が考えられ、高い精度で周波数を補償するための補償データが作成できないという欠点も生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来例が有する欠点を補ったものであり、短時間でかつ高精度な補償データを作成することができる温度補償発振器の調整方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明における、発振器、発振器近傍の温度を検出する温度センサ及び温度センサの出力に基づいて出力周波数を変化させる補償回路を有する温度補償発振器の調整方法は、温度補償発振器を温度槽に収納し、温度槽の温度を変化させて温度補償発振器からの出力信号を測定し、測定値のみに基づいて補償データを作成し、補償データを温度補償発振器に記憶させることを特徴とする。
【0008】
さらに、出力信号の測定は、出力周波数のみの測定であることが好ましい。
さらに、出力信号の測定は、温度センサの出力を用いることが好ましい。
さらに、出力信号の測定は、出力周波数及び温度センサの出力のみの測定であることが好ましい。
いずれにしても、温度補償発振器から出力される信号のみによって補償データを作成するので、例えば温度槽の温度データ等を必要とせず、簡素にかつ短時間で調整を行うことができる。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明における、発振器、発振器近傍の温度を検出する温度センサ及び温度センサの出力に基づいて出力周波数を変化させる補償回路を有する温度補償発振器の調整方法は、温度補償発振器を温度槽に収納し、温度槽の温度を変化させて少なくとも温度センサからの出力を測定し、温度センサからの測定値を使用して補償データを作成し、補償データを温度補償発振器に記憶させることを特徴とする。
【0010】
さらに、出力周波数の測定を行い、温度センサの出力の測定及び出力周波数の測定による測定値を用いて補償データを作成することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明における、発振器、発振器近傍の温度を検出する温度センサ、メモリ及び温度センサの出力に基づいて出力周波数を変化させる補償回路を有する温度補償発振器の調整方法は、温度補償発振器を温度槽に収納し、温度槽の温度を変化させながら出力周波数が予め決められた値になるように発振器を制御し、出力周波数が予め決められた値になったときの温度センサの出力を測定し、測定値に基づいて補償データを作成し、補償データをメモリに記憶させることを特徴とする。
【0011】
さらに、補償回路は、補償データに基づいて、出力周波数を調整することが好ましい。
さらに、温度槽の温度を、温度補償発振器の動作保証温度範囲内で変化させることが好ましい。
さらに、温度槽は、それぞれ異なった温度に設定されている複数の領域を有することが好ましい。
【0012】
さらに、温度槽の温度は、測定開始から終了するまでほぼ直線的に温度が変化するように制御されることが好ましい。
さらに、温度槽の温度変化は、2℃/分〜4℃/分であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を用いて、本発明で用いられる温度補償発振器100について説明する。図1は、温度補償発振器100の概略内部構造を示すものである。図1において、101はメモリ、102は所定の電圧Vfuncを発生する3次関数発生回路、103は温度を検出して、検出した温度に対応する電圧Vtempを出力する温度センサ、104はVCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator:電圧制御水晶発振器)、105は3次の温度特性を有する水晶振動子、106はスイッチ、107はスイッチ106を切替えるためのスイッチング回路である。さらに、111はメモリ101に補償データを記憶させるため等に使用される端子、112は3次関数発生回路102の出力電圧Vfuncを出力するための端子、113は温度センサ103からの出力電圧Vtempを出力するための端子、114はVCXOからの信号の周波数Fを出力するための端子、115はVCXO104に電圧Vc を印加するための端子、116は端子スイッチング回路107を制御するための信号を入力するための端子である。なお、各端子は、端子数を減らすために共有にすることも可能である。さらに、水晶振動子105は2次の温度特性を有する場合もあり、水晶以外の圧電素子を用いることも可能である。
【0014】
また、メモリ101は、少なくとも4つのレジスタR1 、R2 、R3 及びR4 を有し、4つのレジスタR1 〜R4 は、端子111から入力される温度補償発振器100の補償データを記憶することができるように構成されている。
さらに、3次関数発生回路102は、メモリ101のレジスタR1 〜R4 に記憶された値に従って、3次関数を発生し、温度センサ103から入力されるVtempに対応した3次関数の値を、電圧Vfuncとして出力することができるように構成されている。
【0015】
さらに、温度センサ103は、VCXO104の近傍に配置されている。
さらに、VCXO104は、発振回路及び該発振回路の負荷容量となる可変容量素子を有しており、3次関数発生回路102からの出力電圧Vfuncに応じて周波数Fが変化するように構成されている。
さらに、スイッチ106は、3次関数発生回路102からの出力電圧Vfuncと端子115から入力される電圧Vcを切替えることが可能に構成されている。なお、スイッチ106の切替えは、スイッチング回路107によって行われる。
【0016】
図2に本発明の調整方法を実施するためのシステム構成を示す。200は温度補償発振器100を装填するための治具基板、300は温度補償発振器100の温度を変化させるための温度槽、400は治具基板200と接続されたドライバ基板、500はドライバ基板400と接続された周波数測定器、600はドライバ基板400及び周波数測定器500と接続されたパーソナルコンピュータ(以下単に「PC」と言う)である。
【0017】
ここで、温度槽300は、その内部の温度を約マイナス40℃〜約100℃の範囲内で変更することが可能である。温度槽300は、表側の扉を開けて治具基板200を挿入し、温度制御回路によって、その内部の温度を上下させることができる。治具基板200はケーブルを介して温度槽300の外部に配置されたドライバ基板400に接続されている。治具基板200には、温度補償発振器100を装填するためのソケットが多数設けられている。好ましい実施形態では、1つの治具基板に256個のソケットが設けられている。
【0018】
ドライバ基板400は、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ(図示せず)を有しており、温度補償発振器100と各種デジタル又はアナログ信号を送受信する機能を有している。なお、ドライバ基板400は、温度補償発振器100の端子114から出力される出力周波数を中継して、周波数測定器500へ送信する。
【0019】
周波数測定器500は、温度補償発振器100から出力された信号をドライバ基板400を介して受信し、その周波数Fを測定し、測定値をPC600へ送信する。
PC600は、温度槽300の温度制御回路301に制御信号を送信して、温度槽300内の温度を変化させ、ドライバ基板400及び治具基板200を介して温度補償発振器を駆動し、治具基板200及びドライバ基板400を介して温度補償発振器100からの出力信号を受信し、さらに周波数測定器500から温度補償発振器100の周波数Fの測定値を受信する。
【0020】
図3は、図2に示したシステム構成の概略を示すブロック図である。なお、PC600と、温度槽300の温度制御回路301、ドライバ基板400及び周波数測定器500とは、不図示のIOポート等を介して、GP−IB(General Purpose Interface Bus)等によるバスB1〜B4によって相互に接続されている。なお、図3には示していないが、温度補償発振器100を駆動するための駆動電圧がドライバ基板400から治具基板200を介して温度補償発振器100に供給されるように構成されている。
【0021】
図4を用いて、本発明に係わる温度補償発振器100の第1の調整方法について以下に説明する。図4の調整手順は、予めPC600に記憶された調整プログラムに従って実行される。
最初に、PC600は、温度槽300の温度制御回路301に指示を出して、温度槽300内の温度を約マイナス35℃に設定し、その後所定の温度勾配で、85℃まで温度を上昇させるように設定する(ステップ401)。なお、温度変化は、測定開始から終了するまでほぼ直線的に変化するように制御される。さらに、温度勾配は、2℃/分〜4℃/分であることが好ましい。
【0022】
図5に、本発明に係わる調整方法において設定された温度槽300の温度変化の様子を示す。図5において、縦軸は温度槽300の内部の温度を示し、横軸は経過時間を示している。後述するように、図中の点Aから点Bの間11点で測定が行われ、点Bから点Cの間で補償データが書き込まれ、点Cから点Dの間に検証が行われる。
【0023】
次に、温度補償発振器100の端子111を介してメモリ101内のレジスタR1 〜R4 に初期値B3 、B1 、B0 及びT0 が記憶される(ステップ402)。すると、3次関数発生回路102は、以下の(1)式に応じた3次関数を発生し、温度センサ103から入力される出力電圧Vtempに応じたVfuncを出力する。
【0024】
Vfunc=B3 (Vtemp−T0 )3 +B1 (Vtemp−T0 )+B0 …(1)
ここで、この時温度補償発振器100の端子116を介してスイッチング回路107に指示を与え、スイッチ106を切替えて、3次関数発生回路102からの出力電圧VfuncがVCXO104に入力されないようにしておく。
次に、温度補償発振器100の端子115を介して電圧Vc をVCXO104に印加し、温度補償発振器100の端子114を介して温度補償発振器100からの周波数Fを測定しながら、周波数Fが予め決められた基準周波数F0 になるよう、Vc を調整する(ステップ403)。
【0025】
次に、F=F0 となった時点の、Vfuncを端子112を介して、またVtempを端子113を介して測定する(ステップ404)。
次に、予め設定された測定が終了したか否かが判断され(ステップ405)、終了していない場合には、ステップ403へ戻って測定が繰替えされる。この場合では、図5に示すように、点Aから点Bまでの間の11ポイントで、予め決められた時間間隔毎に、測定が行われるように設定されている。なお、測定は、温度補償発振器100の動作保証温度範囲内で行われることが好ましいが、測定点の設定の仕方、測定回数は、必要に応じて適宜決定することができる。
【0026】
予め予定した測定が終了した場合には、ステップ406へ進み、以下の(2)式から各測定点におけるΔVが演算される。なお、ΔVの演算は、まとめて行わず、Vfunc及びVtempの測定毎に行っても良い。
ΔV=Vc −Vfunc…(2)
図6(a)に測定されたVfunc及びVc をプロットしたグラフを示し、図6(b)に演算されたΔVをプロットしたグラフを示す。各グラフにおける横軸は、測定したVtempから求めた温度を示している。ここでは、温度(℃)で示したが、Vtemp(mV)をそのまま用いても良い。また、図6(a)における601は、3次関数発生回路102によって、レジスタR1〜R4に記憶された初期値によって発生される3次関数を示している。
【0027】
次に、図6(b)にプロットされたΔVを、公知の最小2乗法又は最良近似方法を用いて以下の(3)式の3次関数にカーブフットさせ、3次係数ΔA3 、2次係数ΔA2 、1次係数ΔA1 及び0次係数ΔA0 を求める(ステップ407)。(3)式は、係数ΔA3 ,ΔA2 ,ΔA1 及びΔA0 に関して線型であるので、カーブフィットは容易である。図6(b)の602に、ΔVにカーブフィットされた3次関数を示す。
【0028】
ΔV=ΔA3 Vtemp 3 +ΔA2 Vtemp 2 +ΔA1 Vtemp+ΔA0 …(3)
次に、(1)式を係数に関して線型である以下の(4)式に変形した場合の3次係数A3 、2次係数A2 、1次係数A1 及び0次係数A0 を求める。((1)式は線型でないため、種々の演算が困難である。)
Vfunc=A3 Vtemp 3 +A2 Vtemp 2 +A1 Vtemp+A0 …(4)
VfuncをΔVだけ修正したものをV’funcとすれば、カーブフィットの誤差を除いてVc =V’funcとなる。
【0029】
V’funcを求めるには、
V’func=Vfunc+ΔV
=A3 Vtemp 3 +A2 Vtemp 2 +A1 Vtemp+A0 +ΔA3 Vtemp 3 +ΔA2 Vtemp 2 +ΔA1 Vtemp+ΔA0
=(A3 +ΔA3 )Vtemp 3 +(A2 +ΔA3 )Vtemp 2 +(A1 +ΔA1 )Vtemp+(A0 +ΔA0 )
であるから、
以下の(5)式に従って、修正3次係数A’3 、2次係数A’2 、1次係数A’1 及び0次係数A’0 を求めれば良い。
【0030】
A’3 =A3 +ΔA3 、A’2 =A2 +ΔA2 …(5)
A’1 =A1 +ΔA1 、A’0 =A0 +ΔA0
次に、修正係数による以下の(6)式を(7)式に変換した場合の係数B’3 、B’1 、B’0 及びT’0 を補償データとして求める(ステップ408)。
V’func=A’3 Vtemp 3 +A’2 Vtemp 2 +A’1 Vtemp+A’0 …(6)
V’func=B’3 (Vtemp−T’0 )3 +B’1 (Vtemp−T’0 )+B’0 …(7)
最後に、温度補償発振回路100の端子111を介してメモリ101のレジスタR1 〜R4 に、B’3 、B’1 、B’0 及びT’0 を記憶させて一連の手順を終了する(ステップ409)。
【0031】
即ち、図6(b)のΔVが、温度に係わらず0(ゼロ)になるようにVfuncが出力されるようにすれば、温度補償発振器100の出力信号の周波数Fは温度にかかわらず一定となる。(7)式は、そのようなVfuncを発生させる式であるので、初期値B3 、B1 、B0 及びT0 に代わって、B’3 、B’1 、B’0 及びT’0 を記憶することにより、温度補償発振器100の周波数Fが温度に係わらず高精度に維持されることとなる。
【0032】
次に補償データが記憶された温度補償発振器100の動作を簡単に説明する。通常使用状態では温度補償発振器100の図示しない電源端子へ電力が供給されると共に、温度補償発振器100の端子116へは信号が供給されないので、スイッチ106はスイッチング回路107からの制御により閉じている。従ってVCXO104へは3次関数発生回路102からの出力電圧Vfuncが入力される。3次関数発生回路102は、メモリ101に記憶した補償データと、温度センサ103で検出されるVCXO104近傍、即ち水晶振動子105近傍の温度データとから、出力周波数を一定に保つための出力電圧Vfuncが出力するので、温度変化があってもVCXO104は端子114から周波数変化の小さい周波数Fを出力できる。
【0033】
図7に第1の調整方法によって調整を完了した温度補償発振器100の周波数―の温度特性を測定した結果を示す。図7の測定値は、調整が完了した温度補償発振器100を温度槽300内に配置し、温度槽内の温度を−35℃〜85℃の範囲内で変化させ、その間の27ポイントにおいて周波数Fを測定したものである。図7から、−35℃から85℃の間で、周波数Fの変動幅が、0.5ppm以内という高精度に維持されていることが分かる。
【0034】
このように、第1の調整方法では、温度補償発振器100からの温度情報(Vtemp)を用いているため、温度槽300の温度を正確な温度に維持する必要がなく、温度槽300の温度を安定化させるために必要であった時間を必要としない。さらに、間接的に温度補償発振器100の温度を決定せずに、発振器の近傍に配置された温度センサからの出力信号を利用しているので、正確な温度情報を得ることが可能となっている。したがって、短時間且つ高精度で、温度補償発振器の調整を完了することができる。例えば、11ポイントの測定をするために、従来約400分(図14参照)必要であった次間が、約220分(図5参照)で済むこととなる。
【0035】
図8を用いて、温度補償発振器100を用いた、第2の調整方法について以下に説明する。図8の調整手順は、予めPC600に記憶された調整プログラムに従って実行される。
最初に、PC600から、温度槽300の温度制御回路301に指示を出して、温度槽300内の温度を約マイナス35℃に設定し、その後所定の温度勾配で、85℃まで温度を上昇させるように設定する(ステップ801)。この場合の温度槽300の温度変化の様子は、前述した第1の調整方法の場合における図5に示されるものと同様である。第2の調整方法においても、図5の点Aから点Bの間の11ポイントで測定が行われる。
【0036】
次に、温度補償発振器100の端子111を介してメモリ101内のレジスタR1 〜R4 に初期値D3 、D1 、D0 及びS0 が記憶される(ステップ802)。すると、3次関数発生回路102は、以下の(8)式に応じた3次関数を発生し、温度センサ103から入力される出力電圧Vtempに応じたVfuncを出力する。
【0037】
Vfunc=D3 (Vtemp−S0 )3 +D1 (Vtemp−S0 )+D0 …(8)次に、温度補償発振器100の端子114を介して、温度補償発振器100の周波数Fを、端子113を介して温度センサ103からの出力電圧Vtempを測定する(ステップ803)。なお、この時、温度補償発振器100の端子116を介してスイッチング回路107に指示を与え、スイッチ106を切替えて、3次関数発生回路102からの出力電圧VfuncがVCXO104に入力するようにしておく。
【0038】
次に、予め設定された測定が終了したか否かが判断され(ステップ804)、終了していない場合には、ステップ803へ戻って測定が繰替えされる。この場合では、図5に示すように、点Aから点Bまでの間の11ポイントで、予め決められた時間間隔毎に、測定が行われるように設定されている。なお、この場合も、測定は、温度補償発振器100の動作を補償している温度範囲を含んで行われることが好ましいが、測定点の設定の仕方、測定回数は、必要に応じて適宜決定することができる。
【0039】
予め予定した測定が終了した場合には、ステップ805へ進み、測定した周波数Fを、公知の最小2乗法又は最良近似方法を用いて以下の(9)式の3次関数にカーブフィットさせ、3次係数ΔC3 、2次係数ΔC2 、1次係数ΔC1 及び0次係数ΔC0 を求める。
図9に測定された周波数Fをプロットしたグラフを示す。グラフにおける横軸は、測定したVtempから求めた温度を示している。ここでは、温度(℃)で示したが、Vtemp(mV)をそのまま用いても良い。
【0040】
αF=ΔC3 Vtemp 3 +ΔC2 Vtemp 2 +ΔC1 Vtemp+ΔC0 …(9)
なお、VCXOの特性をF=1/α・Vfuncと仮定する。
次に、(8)式を以下の(10)式に変形した場合の3次係数C3 、2次係数C2 、1次係数C1 及び0次係数C0 を求める。
Vfunc=αF=C3 Vtemp 3 +C2 Vtemp 2 +C1 Vtemp+C0 …(10)
次に、以下に(11)式に従って、修正3次係数C’3 、2次係数C’2 、1次係数C’1 及び0次係数C’0 を求める。
【0041】
C’3 =C3 +ΔC3 、C’2 =C2 +ΔC2 …(11)
C’1 =C1 +ΔC1 、C’0 =C0 +ΔC0
次に、修正係数を用いた以下の(12)式を(13)式に変換した場合の係数D’3 、D’1 、D’0 及びS’0 を補償データとして求める(ステップ806)。
【0042】
Vfunc=αF=C’3 Vtemp 3 +C’2 Vtemp 2 +C’1 Vtemp+C’0 …(12)
Vfunc=αF=D’3 (Vtemp−S’0 )3 +D’1 (Vtemp−S’0 )+D’0 …(13)
最後に、温度補償発振回路100の端子111を介してメモリ101のレジスタR1 〜R4 に、D’3 、D’1 、D’0 及びS’0 を記憶させて一連の手順を終了する(ステップ807)。
【0043】
即ち、図9に示す周波数Fが温度に係わらず0(ゼロ)になるようにVfuncが出力されるようにすれば、温度補償発振器100の出力信号の周波数Fは温度にかかわらず一定となる。(13)式は、そのようなVfuncを発生させる式であるので、初期値D3 、D1 、D0 及びS0 に代わって、D’3 、D’1 、D’0 及びS’0 を記憶することにより、温度補償発振器100の周波数Fが温度に係わらず高精度に維持されることとなる。
【0044】
この場合でも、第2の調整方法では、温度補償発振器からの温度情報(Vtemp)を用いているため、温度槽300の温度を正確な温度に維持する必要がない。したがって、温度槽300の温度を安定化させるために必要であった時間を必要としないため、短時間且つ高精度に温度補償発振器100の調整を完了することができる。
【0045】
次に、他の温度補償発振器1000に対応した第3の調整方法について以下に説明する。図10は、本発明で用いられる他の温度補償発振器1000の概略内部構造を示す図である。図10において、1001はメモリ、1002は所定のデジタル信号Dfuncを発生する演算回路、1003は温度を検出して、検出した温度に対応するアナログ電圧Vtempを出力する温度センサ、1004はVCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator:電圧制御水晶発振器)、1005は水晶振動子、1006はスイッチ、1007をスイッチ1006を切替えるためのスイッチング回路である。また、1008は、温度センサ1003のアナログ出力電圧Vtempをデジタル信号Dtempに変換するためのA/D変換器、1009は、演算回路1002の出力デジタル信号Dfuncをアナログ電圧Vfuncに変換し、また後述する端子1102から入力されるデジタル信号Dc をアナログ電圧Vc に変換するためのD/A変換器である。さらに、1101は演算回路1002を制御するための信号を入力するための端子、1102はデジタル信号Dcを入力するための端子、1103はVCXO1004からの周波数Fを出力するための端子、1104はスイッチング回路1007を制御するための信号を入力するための端子である。
【0046】
ここで、温度センサ1003は、VCXO1004の近傍に配置されている。
さらに、VCXO1004は、発振回路及び可変容量素子を有しており、演算回路1002からの出力されるDfuncからD/A変換器1009によって変換されたVfuncに応じて周波数Fが変化するように構成されている。
さらに、スイッチ1006は、演算回路1002からのDfuncと端子1102から入力されるDc を切替えることが可能に構成されている。なお、スイッチ1006の切替えは、スイッチング回路1007によって行われる。
【0047】
図11に他の温度補償発振器1000を用いた第3の調整方法を実施するためのシステム構成の概略を示す。温度槽300、温度制御回路301、ドライバ基板400、周波数測定器500、PC600、バスB1〜B4は、図3と同様の構成である。なお、図3には示していないが、温度補償発振器1000を駆動するための駆動電圧がドライバ基板400から治具基板200を介して温度補償発振器1000に供給されるように構成されている。
【0048】
図12を用いて、他の温度補償発振器1000を用いたの第3の調整方法について以下に説明する。図12の調整手順は、予めPC600に記憶された調整プログラムに従って実行される。
最初に、PC600は、温度槽300の温度制御回路301に指示を出して、温度槽300内の温度を約マイナス35℃に設定し、その後所定の温度勾配で、85℃まで温度を上昇させるように設定する(ステップ1201)。ここで、設定された温度槽300の温度変化の様子は、第1の調整方法における図5に示したものと同じである。したがって、第3の調整方法においても、図5の点Aから点Bの間の11のポイントで測定が行われる。
【0049】
次に、温度補償発振器1000の端子1101を介して演算回路1002に、調整のための測定が開始される旨のデータが送信される(ステップ1202)。
次に、温度補償発振器1000の端子1104を介してスイッチング回路1007に指示を与え、スイッチ1006を切替えて、端子1102からのデジタル信号Dc が、D/A変換器1009でアナログVc に変換されてVCXO1004に入力するようにしておく。
【0050】
次に、PC600は、端子1103を介して温度補償発振器1000の周波数Fを測定しながら、端子1102を介してVCXO1004に入力される信号Dc を調整して、周波数Fが、予め決められた基準周波数F0 になるようにする。(ステップ1203)。この時、同時に、温度補償発振器1000の端子1102を介して信号Dc は演算回路1002に入力される。
【0051】
次に、F=F0 となったら、Dc の調整が完了した旨のデータを、温度補償発振器1000の端子1101を介して演算回路1002に送信する(ステップ1204)。この時、演算回路1002では、その時点の温度センサから出力されるアナログ出力電圧VtempをA/D変換器1008でデジタル信号Dtempに変換して入力及びメモリに記憶し、また端子1102を介して入力されるDc をメモリ1001に記憶する。なお、デジタル信号DtempとDc は、温度槽300の測定点毎に記憶されることとなる。
【0052】
次に、予め設定された測定が終了したか否かが判断され(ステップ1205)、終了していない場合には、ステップ1203へ戻って測定が繰替えされる。この場合では、図5に示すように、点Aから点Bまでの間の11ポイントで、予め決められた時間間隔毎に、測定が行われるように設定されている。なお、測定は、温度補償発振器1000の動作保証温度範囲内で行われることが好ましいが、測定点の設定の仕方、測定回数は、必要に応じて適宜決定することができる。
【0053】
予め予定した測定が終了した場合には、測定が完了した旨のデータが、温度補償発振器1000の端子1101を介して演算回路1002に送信され(ステップ1206)、一連の手順を終了する。この時、温度補償発振器1000の端子1104を介してスイッチング回路1007に指示を与え、スイッチ1006を切替えて、以後は演算回路1002からの出力信号Dfuncが、D/A変換器1009でアナログ信号Vfuncに変換されてVCXO104に入力するようにしておく。
【0054】
測定が完了した旨のデータを受信した演算回路1002は、メモリ1001に記憶されている、各測定点毎のデジタル信号DtempとDc を用いて、温度補償発振器1000の周波数Fを温度にかかわらず一定にするための補償データを、所定のプログラムに従って作成し、メモリ1001に記憶する。以後、演算回路1002は、メモリ1001に記憶された補償データと温度センサ1003からのDtemp入力基づいてDfuncを変化させ、VCXOから出力される信号の周波数Fを調整する。
【0055】
このように、第3の調整方法では、温度補償発振器1000から出力される周波数出力Fのみを用いて補償データが作成され且つ記憶されるので、温度槽300の温度を安定化させるために必要であった時間を必要としないため、短時間且つ高精度で、温度補償発振器の調整を完了することができる。また、温度補償発振器1000から出力される周波数出力Fのみを用いて、補償データを作成し且つ記憶するようにしているため、温度補償発振器1000から複数種類の出力信号を測定する必要がないため、測定用の配線又は基板構成などが簡素化することができる。
【0056】
前述した第1〜第3の調整方法においては、温度補償発振器を温度槽300内に密閉し、温度槽内部の温度を可変しているが、図13に示すように、複数の容器310〜330をそれぞれ所定の温度に維持しておき、ベルトコンベア1200上の治具基盤200に温度補償発振器100を装填したものを置き、ベルトコンベアを移動させて、各容器内で所定の測定を行うような温度槽を用いることも可能である。さらに、複数の容器310〜330は、各容器内の所定の領域の温度を所定の温度に維持する方式(空気槽式)に限られず、ホットプレートの温度を所定の温度に維持するような方式(熱伝導式)であっても良い。
【0057】
【発明の効果】
温度槽の温度情報を使用せず、温度補償発振器から出力される信号のみを用いて、温度補償発振器の調整を行うようにしたので、短時間かつ高精度で調整を完了させることが可能となった。
また、温度補償発振器からの温度情報(Vtemp)を用いているため、温度槽の温度情報を必要とせず、さらに温度槽の温度を安定化させるために必要であった時間を必要としないため、短時間且つ高精度で、温度補償発振器の調整を完了させることが可能となった。
【0058】
また本発明によれば、短時間測定であるにもかかわらず、多数ポイントでの測定が可能なので、温度特性に異常のある水晶振動子を検出する確率も高くなり、発振器としての信頼性を高める効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる温度補償発振器の概略内部構造を示す図である。
【図2】本発明に用いられる測定システムの概略を示す図である。
【図3】本発明に用いられ測定システムの概略を示すブロック図である。
【図4】第1の調整方法の手順を示すフロー図である。
【図5】温度槽の温度と測定点との関係を示す図である。
【図6】第1の調整方法における測定データをプロットした図である。
【図7】第1の調整方法によって調整された温度補償発振器の温度特性を示す図である。
【図8】第2の調整方法の手順を示すフロー図である。
【図9】第2の調整方法における測定データをプロットした図である。
【図10】本発明に用いられる他の温度補償発振器の概略内部構造を示す図である。
【図11】本発明に用いられる他の測定システムの概略を示すブロック図である。
【図12】第3の調整方法の手順を示すフロー図である。
【図13】本発明に用いられる他の温度槽の形態を示す図である。
【図14】従来の温度槽の温度と測定点を示す図である。
【符号の説明】
100…温度補償発振器
101…メモリ
102…3次関数発生回路
103…温度センサ
104…VCXO
200…治具基板
300、310、320、330…温度槽
301…温度制御回路
400…ドライバ基板
500…周波数測定器
600…PC
1000…温度補償発振器
1001…メモリ
1002…演算回路
1003…温度センサ
1004…VCXO
Claims (9)
- 発振器、前記発振器近傍の温度を検出する温度センサ、メモリ、及び前記温度センサの出力に基づいて第1制御出力を出力して前記発振器の出力周波数を変化させる補償回路を有する温度補償発振器の調整方法であって、
前記温度補償発振器を温度槽に収納し、
前記温度槽の温度を変化させて、前記発振器の前記出力周波数及び前記温度センサの出力を測定し、
前記発振器の前記出力周波数が所定の基準値となるような第2制御出力を決定し、
前記温度センサの出力及び前記第2制御出力に基づいて補償データを作成し、
前記補償データを前記メモリに記録し、
前記補償回路は、前記補償データによって係数が調整された関数を利用して、前記温度センサの出力に対応した前記第1制御出力を出力する、
ことを特徴とする調整方法。 - 前記温度補償発振器は前記第1制御出力及び前記第2制御出力を切替えて前記発振器へ入力するためのスイッチを更に有し、
前記第2制御出力を決定する時には、前記第1制御出力が前記発振器に入力されないように前記スイッチを動作させる、請求項1に記載の調整方法。 - 発振器、前記発振器近傍の温度を検出する温度センサ、メモリ、及び前記温度センサの出力に基づいて制御出力を出力して前記発振器の出力周波数を変化させる補償回路を有する温度補償発振器の調整方法であって、
前記温度補償発振器を温度槽に収納し、
前記温度槽の温度を変化させて、前記発振器の前記出力周波数及び前記温度センサの出力を測定し、
前記出力周波数及び前記温度センサの出力に基づいて補償データを作成し、
前記補償データを前記メモリに記録し、
前記補償回路は、前記補償データによって係数が調整された関数を利用して、前記温度センサの出力に対応した前記制御出力を出力する、
ことを特徴とする調整方法。 - 発振器、前記発振器近傍の温度を検出する温度センサ、メモリ、及び前記温度センサの出力に基づいて第1制御出力を出力して前記発振器の出力周波数を変化させる補償回路を有する温度補償発振器の調整方法であって、
前記温度補償発振器を温度槽に収納し、
前記温度槽の温度を変化させて、前記発振器の前記出力周波数を測定し、
前記発振器の前記出力周波数が所定の基準値となるような第2制御出力を決定し、
前記第2制御出力が決定された時の前記温度センサの出力を前記メモリに記録し、
前記温度センサの出力及び前記第2制御出力に基づいて補償データを作成し、
前記補償データを前記メモリに記録し、
前記補償回路は、前記補償データを利用して、前記温度センサの出力に対応した前記第1制御出力を出力する、
ことを特徴とする調整方法。 - 前記温度補償発振器は前記第1制御出力及び前記第2制御出力を切替えて前記発振器へ入力するためのスイッチを更に有し、
前記第2制御出力を決定する時には、前記第1制御出力が前記発振器に入力されないように前記スイッチを動作させる、請求項4に記載の調整方法。 - 前記温度槽の温度を、前記温度補償発振器の動作保証温度範囲内で変化させる請求項1〜5の何れか一項に記載の調整方法。
- 前記温度槽は、それぞれ異なった温度に設定されている複数の領域を有する請求項1〜6の何れか一項に記載の調整方法。
- 前記温度槽の温度は、測定開始から終了するまで、ほぼ直線的に温度が変化するように制御される請求項1〜7の何れか一項に記載の調整方法。
- 前記温度槽の温度変化は、2℃/分〜4℃/分である請求項8に記載の調整方法。
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