JP4453762B2 - 浮動小数点演算機能を有する電子制御装置 - Google Patents
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Description
この電子制御装置では、浮動小数点演算プロセッサ(FPU)を用いて、浮動小数点型データの演算を実施しているので、固定小数点型データを用いる場合と比べて、非常に高精度な演算が可能である。
また、初期化手段が初期化するメモリ内のブロックは、数値間の相関関係があるデータを記憶させるように設定されていれば、メモリ内で、どのように分割されていてもよいが、浮動小数点演算手段が複数の制御対象に対して浮動小数点演算を実行する場合には、本発明のように、メモリ内のブロックは、浮動小数点演算手段が実行する制御単位毎に定められているとよい。
つまり、浮動小数点型データが非数であるか否かを判定する前に書込みを行うと、判定するまでに他の制御により参照されてしまうことがあり、仮に参照されたデータが非数だった場合には、他の制御が制御不能になる虞があるため、本発明の電子制御装置では、書込み手段によるメモリへの書込み前に浮動小数点型データが非数であるか否かを判定しているのである。
この既定値とは、制御不良にならないような無難な値であって、このような既定値を初期化の際にブロックに書き込むようにしているので、浮動小数点演算手段により非数が発生しても継続して制御を実行することができる。
自動車には、点火プラグやメータ類が多く搭載されており、それらから発生するノイズが多いため、浮動小数点演算手段による演算中に、意図しない非数の発生が予想される。しかし、このような環境であっても、請求項5に記載のように、請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子制御装置をエンジン制御装置に使用すれば、高精度な演算をしながら、非数発生により制御不能になることを回避できる。
〔実施例1〕
本発明の電子制御装置が適用されたエンジン制御ECUの構成について、図1を用いて説明する。図1は、エンジン制御ECU1(本発明でいうエンジン制御装置)を構成する各部の結合関係を示すブロック図である。
RAM15は、例えば、常時、車載バッテリ(図示省略)から給電を受け、記憶内容を保持するように構成された不揮発性メモリであって、図2に示すように、RAM15の記憶領域31を複数の記憶部32Aに分割し、幾つかの連続した記憶部32Aの集合であるブロック(吸気制御ブロック33A、噴射制御ブロック33B、点火制御ブロック33C等)から構成されている。
FPU17が取り扱う浮動小数点型データは、例えば、IEEE754規格に従い構成されており、図3(A)に示すように、4バイトの浮動小数点型データ(単精度記憶形式)であって、その内訳は、1ビットの符号部と、8ビットの指数部と、23ビットの仮数部とを有する。
このように構成されたエンジン制御ECU1のうち、FPU17の動作について図4を用いて説明する。図4はFPU17が実行するエンジン制御変数演算処理を示すフローチャートである。
S101の吸気制御変数演算処理は、図4(B)に示すように、S151にて、例えば、吸入空気量等の変数A1を、センサ類12に含まれるエアフロメータ(図示省略)の電圧に基づいて演算し、S152に移行する。
次に、S153に進み、S151〜S152と同様に、例えば、吸気温補正値等の変数C1をセンサ類12に含まれる吸気温センサからの検知に基づいて演算し、S154では、演算により求めた変数A2をRAM15内の吸気制御ブロック33A内に書き込む。
図5に示すように、RAM15内の吸気制御ブロック33Aには、非数32Bが含まれている。この際、S102にて(図4参照)、吸気制御ブロック33Aに非数32Bがあると判定されると、S103では、吸気制御ブロック33Aの先頭アドレスから吸気制御ブロック33Aの終了アドレスまでを一括して初期化する。
次に、図4(A)におけるS104では、噴射制御変数演算処理を行う。
噴射制御変数演算処理は、図4(B)に示す吸気制御変数演算処理と同様の手順で、それぞれの変数を演算する処理を行い、演算により求められた変数をRAM15内の噴射制御ブロック33Bに書込む処理を行う(図示省略)。
本実施例のエンジン制御ECU1は、FPU17により演算し、RAM15内の記憶部32Aに書き込まれた値に非数32Bがあるか否かを判定し、非数32Bがあると判定した場合には、非数32Bが含まれる制御ブロック(例えば、吸気制御ブロック33A)を初期化するので、RAM15の初期化の際の処理負荷を軽減しながら、非数32B発生時の制御不良を防ぐことができる。
また、本実施例におけるエンジン制御ECU1では、RAM15の各ブロックを制御単位で設定したが、特に制御単位で各ブロックを設定しなくても、数値間の相関関係があるデータを同時に初期化できるように、各ブロックを設定すればよい。
また、本実施例は、本発明の電子制御装置を自動車に使用した一例であるが、特に自動車に限らず、浮動小数点データを取り扱う制御を行うものであれば、本発明の電子制御装置を利用することができる。
次に、本実施例(実施例2)のエンジン制御ECU2の搭載された、FPU17の動作について図6および図7を用いて説明する。図6はFPU17が実行するエンジン制御変数演算処理を示すフローチャート、図7はRAM15の構造を示す模式図である。
図6(B)におけるS251では、例えば、吸入空気量等の変数B1を、センサ類12に含まれるエアフロメータ(図示省略)の電圧に基づいて演算し、S252に移行する。
S254では、例えば、吸気温補正値等の変数C1をセンサ類12に含まれる吸気温センサからの検知に基づいて演算し、S255では、演算により求めた変数C1をRAM15内の吸気制御ブロック33A内に書き込む。
噴射制御変数演算処理は、図6(B)に示す吸気制御変数演算処理と同様の手順で、それぞれの変数を演算する処理を行い、演算により求められた変数をRAM15内の噴射制御ブロック33Bに書込む処理を行う(図示省略)。
Claims (5)
- 浮動小数点型データを演算する浮動小数点演算手段を有し、所定の制御プログラムに従った制御を実行する電子制御装置において、
複数の浮動小数点型データを記憶可能なブロックの集合から成るメモリと、
前記浮動小数点演算手段により演算された浮動小数点型データを前記メモリの所定のブロックに記憶させる書込み手段と、
前記浮動小数点演算手段により演算された浮動小数点型データが非数であるか否かを判定する非数判定手段と、
前記メモリに記憶された浮動小数点型データをブロック単位で初期化する初期化手段と、
を備え、
前記浮動小数点演算手段は、複数の制御対象に対して、それぞれ浮動小数点演算を実行し、
前記メモリのブロックは、前記浮動小数点演算手段が実行する制御単位毎に定められており、
前記非数判定手段は、前記浮動小数点演算手段による複数の浮動小数点演算が前記ブロック単位で終了する毎に前記浮動小数点型データが非数であるか否かを判定し、
前記初期化手段は、前記非数判定手段が前記浮動小数点型データを非数であると判定した場合に、前記メモリの内、前記書込み手段が前記非数を書き込むブロックを選択的に初期化すること
を特徴とする電子制御装置。 - 前記非数判定手段は、
前記浮動小数点演算手段による演算毎に該演算された浮動小数点型データが非数であるか否かを判定し、非数であれば非数である旨のフラグを立てるフラグ制御手段と、
前記フラグを参照することによって浮動小数点型データが非数であるか否かを判定するフラグチェック手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記書込み手段が浮動小数点型データを書き込むメモリ内のブロックは、前記メモリを複数に分割して設定されているメモリ領域のうち、連続したメモリ領域により構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子制御装置。
- 前記初期化手段は前記メモリのブロックに既定値を書き込むことにより前記ブロックを初期化することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の電子制御装置。
- 当該電子制御装置は、自動車のエンジン制御のために搭載されるエンジン制御装置であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子制御装置。
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JP2008036049A JP4453762B2 (ja) | 2008-02-18 | 2008-02-18 | 浮動小数点演算機能を有する電子制御装置 |
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